黒田真生 さん プロフィール

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黒田真生さん: 薬剤師のためのEBMお悩み相談所−基礎から実践まで
ハンドル名黒田真生 さん
ブログタイトル薬剤師のためのEBMお悩み相談所−基礎から実践まで
ブログURLhttps://ameblo.jp/intelligent-pharmacist/
サイト紹介文薬剤師の黒田真生です。EBMの基礎の解説、薬剤師業務に役立つ情報の紹介、学んだ内容の共有など。
自由文EBMを行うにあたって必要な用語解説や、黒田真生による論文の批判的吟味実例なども紹介しています。EBMという側面から、薬剤師を取り巻く様々なトピックや問題点を考察しています。これまで見たことのないタイプの薬剤師に興味がある方、必見です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2016/01/17 14:29

黒田真生 さんのブログ記事

  • キノロン系抗菌薬と大動脈瘤・解離の関連について
  • こんにちは、黒田です。国立医薬品食品衛生研究所のサイトを見ていたところ、NIHSに表題の内容が取り上げられていました (1)。キノロン系抗菌薬と大動脈瘤・解離とは、これまで全然意識したことのない組み合わせですので、元になった文献を見てみることにします (2)。Summary スウェーデンにおける7年半のレセプトデータから、キノロンを使用した群と、アモキシシリンを使用した群を比較すると、大動脈瘤・解離による種々のイベン [続きを読む]
  • ベンゾジアゼピン系薬物は咳に効くのか?
  • こんにちは、黒田です。風邪のシーズンですが、俗にいう「風邪処方」にベンゾジアゼピン系薬剤が入っているケースをときどき見かけます。知り合いの医療関係者にこのことを話したところ、自分も時々目にするとの回答でした。おそらくは、咳症状の改善を目的にしている・・・のではないかと思われますが、あまりスタンダードなアプローチとは正直思えません。実際のところどの程度効果が期待できるかも全く不明ですので、一度調べ [続きを読む]
  • ツロブテロールテープは効くのか?
  • こんにちは、黒田です。多くの薬剤師にとっておなじみであろう、ツロブテロールテープ。特に、内科や耳鼻科でありがちだと思いますが、これがいわゆる風邪処方に入っているケースを割とよく見かけます。本来、気管支喘息などの治療薬のはずなのですが、これは果たしてどうなのか?疑問に感じたので、ツロブテロールテープに関するレビューを読んで (1)、内容を以下にまとめます。 ツロブテロールテープの製剤学的特徴に関して文献 [続きを読む]
  • 便秘に対するマクロゴール4000の効果
  • こんにちは、黒田です。本日、マクロゴール4000を有効成分とする慢性便秘治療薬「モビコール配合内用剤」が発売と相成りました。マクロゴールについては、便秘の治療について海外の文献などを見ているとしばしば出てきた記憶がありますが、日本では該当する医薬品がなかったため、これまで軽く読み流すだけでした。今回、前述の製品が販売開始となったため、ここで今一度便秘治療におけるマクロゴールの位置づけについて復習した [続きを読む]
  • αβ遮断薬はめまいに効くのか?
  • こんにちは、黒田です。めまいに対して、αβ遮断薬を使用していると思われる症例をときどき見かけます。薬理作用を考慮すればまったく見当違いともいえないですが、あまり効果的な感じもしません。そもそも、めまいに対する薬物治療自体、血流改善薬などを処方して何となく様子を見る・・・みたいなケースが多いように感じます。そこで、めまいに対する薬物治療について、知識のアップデートを試みます。プライマリケア領域で頻 [続きを読む]
  • 血球貪食症候群に関して
  • こんにちは、黒田です。医薬品医療機器総合機構 (PMDA) から、医薬品安全対策情報 (DSU) が届きました。読んでみると、ラモトリギンの重大な副作用に「血球貪食症候群」が追加された旨の記載があります (1)。正直、聞きなれない症候群名なので、この機会に調べてみることにしました。 基本的な情報のまとめReferenceの2と3から、血球貪食症候群について基本的な情報を得ましたので、以下に箇条書きしておきます (2, 3)。 発熱 [続きを読む]
  • パーキンソン病に対するラサギリンの効果
  • こんにちは、黒田です。薬局で仕入れている三環系抗うつ薬のメーカーから、添付文書改訂情報が届きました。併用禁忌にラサギリンが追加された旨の連絡です。そういえば、いつかに新規のMAO-B阻害薬が発売されたと聞いた記憶がありましたが、これのことだったようです。しかし、既存のMAO-B阻害薬であるセレギリンとどのような違いがあるのかまったく知識がないので、この機会に調べてみることにしました。 ラサギリンに関する基礎 [続きを読む]
  • 妊婦に対するドンペリドンの使用に関して
  • こんにちは、黒田です。制吐薬であるドンペリドンを、時々調剤します。この薬物は、添付文書においては妊婦に禁忌となっているので (1)、特に若い女性に対して出ているときは結構緊張するものです。そういえば、ドンペリドンは以前にOTC化されることが議論の俎上に乗ったことがあると記憶しています。確かそのときは、「妊娠悪阻に対して使用した場合の安全性に懸念がある」とかなんとかいうクレームがついて、結局頓挫した・・・ [続きを読む]
  • マクロライドの少量長期療法に関して
  • こんにちは、黒田です。マクロライドの少量長期投与と思われる症例に、時々出くわします。現在、私が業務をしている環境ではクラリスロマイシンが使われているケースが多い印象ですが、この薬物は併用禁忌が多かったりする関係上、対応に苦慮することもあります。また、通常用量でベタ処方されているケースも散見され、その都度「あれ?これでも効果あるんだっけな?」と思っていました。とまあ、このようにマクロライドの少量長 [続きを読む]
  • 乳酸菌B240を摂取すると、風邪の発症率が低減するのか?
  • こんにちは、黒田です。取引をしている卸の担当者さんから、新発売されたスポーツドリンク (?) について紹介していただきました。その商品をパンフレットをもらったのですが、それによればこの飲料には「B240」なる乳酸菌が含まれているとのこと。しかも、「B240を摂取することで、プラセボと比較して風邪のリスクが低下する」とまで記載されています。一緒に示されている図を見ると、目測で17−18%程度の罹患割合低下を示してい [続きを読む]
  • 帯状疱疹治療薬「アメナメビル」の効果
  • こんにちは、黒田です。ここ最近、抗ヘルペス薬の処方を立て続けに受け付けています。いろいろな医療機関から来る関係で使用する薬剤もまちまちなのですが、実際の治療効果にどのくらいの差があるかについてはずいぶん前に少し調べて以来、ノータッチとなっていました。これと関連して、少し前に新規の薬剤「アメナリーフ」が発売されていたことを思い出しましたので、今回はこの薬剤に関する文献を見てみたいと思います。 基本情 [続きを読む]
  • キノロン系抗菌薬と亜鉛製剤を同時に経口投与してもよいのか?
  • こんにちは、黒田です。被災からの薬局再開後、外来その他の仕事が思いのほか忙しかったこともあり、更新が随分と滞っていました。今回は、タイトル通り、キノロン系抗菌薬と亜鉛製剤との相互作用について少し調べた結果をまとめておきます。 キノロンと結合する金属イオンは?発端は、キノロンとパラプレジンクの併用例を経験したことです。このブログをご覧の方にとっては当たり前の知識であろうと思われますが、キノロン系抗菌 [続きを読む]
  • 薬局を再開しました
  • こんにちは、黒田です。 被災から2か月弱が経過した、去る8月28日より、薬局の営業を再開することができました。 内装工事が完了してから、大量に家具類や備品を運び込んで、なんとか8月中に再開にこぎつけることに成功しました。他にも引く手あまたであったであろうなか、率先して工事を行ってくださった業者さんに感謝です。 ともあれ、まだ避難所等に身を寄せている方が多く、薬局を開けていてもあまり人はこないだろうなと [続きを読む]
  • 被災から1カ月が経過しました
  • こんにちは、黒田です。 少し遅れましたが、7月の西日本豪雨から1カ月が経過しました。前回の記事を含めた様々なところからコメントやご連絡をいただいておりましたが、復旧のための作業に追われていたこともあり、個別の返信ができずにいました。お詫びとともに、元気でやっていることをここに報告させていただきます。 さて、その後の顛末を以下で少しばかり紹介いたします。被災地に入れるようになった7日9日からまずは薬局 [続きを読む]
  • 先日の豪雨で薬局が被災しました
  • こんにちは、黒田です。 こちらのブログの更新が、かなり滞っていました。今回は、その弁解 (?) も含めて近況をお伝えしようと思います。 去る2018年7月7日、それまで数日にわたって降り続いていた雨の影響で、岡山県の一部地域で大規模な洪水被害が発生しました。私が経営する薬局もその地域に位置しており、ほぼ屋根まで水没しました。幸いにして2日ほどで一帯の水は引き、それ以降今日にいたるまで復旧作業にかかりきりだっ [続きを読む]
  • ステロイドを使用することで粘膜の萎縮が起こるのか?
  • こんにちは、黒田です。今回のテーマは表題の通りなのですが、薬局で服薬指導をしている際に、ふと疑問に思ったものです。ステロイドの皮膚萎縮は副作用としてよく知られていますが、粘膜に対しても同じような影響があるのか?調べてみました。 ステロイド皮膚萎縮の機序は?そもそもですが、どうしてステロイドを使用すると皮膚萎縮が生じるのか?その詳細なメカニズムについて、きちんと理解していませんでした。というより、 [続きを読む]
  • 新規フィブラート系薬剤「ペマフィブラート」の効果
  • こんにちは、黒田です。 某卸のMSさんから、ぺマフィブラートという薬が発売されたことを聞きました。その方いわく、既存のフィブラート系薬剤の改良版とのこと。正直にいって、まったく存在を認知していなかった薬剤なので、耳にしたついでに少し情報を整理しておきます。 ぺマフィブラートについて新規薬剤の、既存成分との相違点についてはインタビューフォームに記されていることが多いので、まずはこれを参照しました (1)。 [続きを読む]
  • 「確率」に関するご質問について2
  • こんにちは、黒田です。 前回の記事にて、確率についてのご質問に回答いたしました。これに対して、さらに議論を掘り下げるご質問を、再度いただきましたので、下に掲載するとともに、今一度私の考えを述べたいと思います。 ------------- わざわざ記事を一本執筆いただきありがとうございます。ご指摘のように,私には================1.無限回試行を行った際に収束する相対頻度2.これから行う試行における [続きを読む]
  • 「確率」に関するご質問について
  • こんにちは、黒田です。 先日、ブログのコメント欄にて以下のご質問をいただきました。本来であれば、そのコメントに直接返信差し上げるのがベターと思われますが、長くなる関係上、今回の記事をもって回答に替えさせていただこうと考えた次第です。 ------------------- はじめまして。信頼区間についての同様の記事をいくつか読んだのですが,未だ腑に落ちないので教えて頂きたいです。=======真値は固定されている [続きを読む]
  • 個別の医療相談にはお答えしません
  • こんにちは、黒田です。 今回は、純粋なお知らせのみです。 このブログや私個人の知名度が多少上がったのか、ここ最近になって当ブログのコメント欄や問い合わせフォームから、私宛に個別の医療相談ならびにそれに類する内容の問い合わせが送られてくる頻度が増えてきています。こうしたメールやコメントを書かれた方は、自身やご家族などの薬物治療に関して様々な不安を持っておられるのだろうと拝察いたします。 しかしな [続きを読む]
  • めまいに対するベタヒスチンの効果
  • こんにちは、黒田です。内科・脳外科・耳鼻科などの領域でたびたびみかける薬剤である、ベタヒスチン。有体にこの薬に対するイメージを述べれば、「大して効果もないけど、副作用も特にない薬」です。そのため、あまり気にして調剤したこともなかったのですが、患者の訴えなどを聞いているとめまいはかなり重要な症状としてとらえられていることが多いことに気づきました。ということは、めまい症状の改善は意外と軽視できないエ [続きを読む]