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アルコールの海に溺れながら考える世界のいろいろな出来事。または箱庭的な自分のこと。

奴が岳魚
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2016/01/18

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  • 〈写真ログ〉GWに観た幻影と世界

    ランキング参加中写部 あいまいさ 20230427の写真。

  • 〈写真ログ〉朝の霧ヶ峰の湿原

    朝の光を受けて 5月の頭とは言え標高1600メートルの朝は、未だ霜が降りるほど寒い。 カメラの冷たいダイヤルをかじかむ手でいじくりながら、昇る朝日の温かさが嬉しかった。 撮影機材 ソニー フルサイズミラーレス一眼 α7 IV ボディ ILCE-7M4 ブラック α7M4 (整備済み品) ソニー(SONY) Amazon ランキング参加中写部

  • 〈写真ログ〉水芭蕉1

    朝日に映える水芭蕉 光 花 リフレクション

  • 〈写真ログ〉諏訪高島城の桜

    今週のお題「好きな街」 長野県諏訪市高島城跡に花咲く 高島城天主 公園内池の花盛り 堀から見た桜

  • 〈写真ログ〉花盛りの仏

    もののあはれ ずっとそこにある仏像も朽ちる。 朽ちるたび花の盛りを迎える。 いとおかし

  • 〈史跡〉谷戸城桜見物と谷戸史〈山梨観光〉

    谷戸城の桜 1 谷戸城跡は山梨県北杜市大泉村にある史跡である。もっとも城跡と言っても天守閣が再建されていたり、石垣が残っていたりするわけでは無い。ここは田舎。田舎も田舎の果ても果て。んもう何百年も前から変わることの無い筋金入りのど田舎なのである。田舎の山城。だから何もない。一見するとただの小山なだけである。・・と言っても現在は公園として整備されていて、それは中々に行き届いたものだと思う。駐車場もそれなりに広さがあるしトイレも完備されている。考古学博物館が併設されており そういったものが好きな人には立ち寄る価値のある場所だろう。 それに何よりここは桜の名所と言うではないか。 ほくとナビには、「 …

  • 谷戸城の桜3

    谷戸城桜

  • 〈写真ログ〉谷戸城の桜2

    www.hokuto-kanko.jp

  • 〈写真ログ〉谷戸城の桜

    谷戸城の桜 www.hokuto-kanko.jp

  • 〈写真ブログ〉諏訪湖夜景を一望する立石公園展望台の美しさを可能な限り撮ってみる。

    立石公園展望台 1 立石公園から眺める景色を人々は絶景だと言う。 なぜなのか。 それは「標高934 M に佇み、雄大な諏訪湖と美しいアルプス連峰の眺めがパノラマで楽しめる展望公園」だからである。 だってそう公式に書いてある。 「諏訪湖に沈む夕日や夜景の鑑賞スポットとしても知られ。夜は美しい夜景がロマンチックなムード引き立てます」だって。故に此所は信州サンセットポイント100選、新日本三大夜景、夜景百選など数々の栄誉に・・・まあなんててんこもり。・・選ばれている。ならばそれならば。さぞやキラキラしたカップル達でひしめいていて。まあ僕なんかがそんなところに迷い入った日にゃ雰囲気ぶち壊しにコレ相違な…

  • 〈写真ブログ〉凍り付いた世界が溶けきって(冬に撮った写真いくつか)

    夕暮れの大門ダム 朽ちた車と冬の夜景 3月になって慌ただしく過ごしていたらあっという間に冬は過ぎ去っていたらしい。僕は鈍感なので未だに冬に頃の習慣に引きずられて春の装いに切り替えることが出来ない。で厚ぼったいコートを着て出かけているけど、出先では必ず後悔する。 だって聞けば気温は20°cを超えていると言うじゃないか。なるほど周りを見ると皆が見違えるほど身軽な格好で通り過ぎていく。自分だけがいつまでも冷たい冬の鋭さに怯えてこうやって厚着をして汗をかいているのだ。ばかばかしい気分で厚手のコートを脱いで肩にぶら下げてまるで寒暖差の激しいこの季節柄のこと、夜の寒さに備えているのだとでも言った顔でふてぶ…

  • 〈写真ブログ〉大門ダムの凍った世界

    お題「わたしの宝物」 雪の大門ダム 1 1 雪の降った翌日。昨晩からのソワソワ。ここ数年は雪が降ってもすぐやんでしまって、積もる事なんてもうほとんど無かったから。だからもう雪景色なんて撮れないと思っていた。それが、それがこの雪!! 早朝六時。カメラバッグを助手席に放り込んで車を駆る。雪道でアクセルなんててんで踏めないけれど、心持ちは圧倒的に駆った。 雪の大門ダム 2 2 山梨県北杜市須玉町に大門ダムはある。ダム湖の名を清里湖といい、野鳥の観察スポットとして知られている。が、むろんこの雪のこと。野鳥はおろかこんな雪道をわざわざこんな山奥まで来る人間なんていやしない。踏み汚されていない雪道を一人走…

  • ふゆのふるいくるまのある あるふたしかな ふうけい

    写真ブログ 寒い日々が続く。 北風吹きすさぶ一月のドライブ。 夕まぐれの空。 冬の夕暮れ 1 冬の夕暮れ 2 冬の夕暮れ 3 冬の夕暮れ 3 といっても、この写真は全て去年撮ったモノで、じつは今年はまだ一枚も撮影していない。 寒すぎて部屋から出られない!!

  • 色を洗い流す雨のさなかに (雨と紅葉と冬まりの写真)

    写真ブログ 晩秋の池に迷い込んだ。あの不確かで形の乏しい季節の変わり目に。 霞の間に覗く色彩 霧が深く濃く辺りを包んで、そのおぼろげを洗うように、色彩を流すようにやがて雨が降り続いた。 長く長い重たい雨が。 色彩を洗い流す長雨 そして、秋が終わり冬になった。 散り際の世界 この久方ぶりの冷たい冬が始まる前の話。 2021年11月9日撮影 山梨県韮崎市にて 撮影機材 SONY α7Ⅲ

  • 凍り付く蓮池

    寒い日々が続く。蓮池が凍り付いていた。 長野県諏訪郡富士見町信濃境。 井戸尻塚古墳跡にて。

  • 野仏と彼岸花の写真 9月の思い出

    古寺の山門に佇む 1 古刹へ参ずる9月半ばの或日。彼岸の頃。うだる夏が終わり、風が涼しさの中に冷たさを少し忍ばせていた。黄金に実った稲穂が少しずつ刈り取られて、賑やかだった田園風景はモザイク状に冬のさみしさも内包しつつある。アキアカネが舞って空は秋晴れ。中空に浮かぶ雲はゆるやかな鱗。 苔むした石段を登る。と、山門前閻魔座る。・・いや長く風雪にさらされとうに形(なり)を失ったその像を見て、はたしてこれを閻魔と認めることが出来ようか?・・と問われれば、なるほど強くはうなずけないが・・しかし右に杓子を持ちそしてその冠の形などを見るに、やはりこれは閻魔ではないだろうかと考えるのだ。 門前に閻魔。まさか…

  • 八ヶ岳山麓の冬と寓話 または 白黒写真作例

    お題「ささやかな幸せ」 モノクロームの世界に降りた冬の女王と、ハツカネズミの巣のような集落の物語 1 荒涼峰から吹き下ろす冷たい風が、一陣。おおよそ見える限りの景色といった景色を、どうどっどと揺らして通り過ぎました。すると、つい先ほどまでは生き生きとほうぼうを活動していたかに見えた木々や草木も・・ええ、虫や動物すらも・・・つまりこの景色の中に見える限りの「いきもの」と呼ばれる種類のモノたちは、まるでしょんぼりとして、へなへなと力を失ってしまうようでした。 色彩というモノは元来「ひかり」という不思議な力に(そしてその力はすべての人に、分け隔たりなく降り注いでいるものです)由来しているらしいのです…

  • 2020を折りたたむ

    お題「ささやかな幸せ」 1. 凍り付いた世界 布団中毒 冷たい空気と布団の中に発生する重力の関係。朝起きてもとても表へ出る気にならず、せんべい布団の隙間から窓を覗いてため息を吐き捨ててから、また布団をかぶり直すそんな日々が続いていた。 この布団はまるでロビンソンクルーソーの暮らした洞窟のようですらあると思った。 そして心に溜まる罪悪感のような澱。 写真を撮りに出たいな/出なきゃなと思いながら、この太陽系最強の重力にあがらうことは到底困難で・・。 それにスマホさえあれば、この魅惑な洞窟内にあってほとんど全ての要件が片付いてしまうのだ。 僕はこの三日間、この洞窟の中にいて銀行振り込みも買い物も、読…

  • モノクロ写真 冬の重機が寒さに沈んで

    朝の散歩で出会った景色。 夜明けに差す光 朽ち果てた時間と色彩の終わり。 のり廃られた重機。傾いて ボロボロになった運転席 乗り捨てられた重機がひっそりと寒さに沈んでいる。 朝日の光る 沈む履帯 モノクロームの世界の中で、重ったるい重機は尚のこと世界の温度を下げている気がした。 凍った土と止まった時間

  • 晩秋から初冬へ移り変わる景色の写真

    お題「わたしの宝物」 晩秋から初冬に撮った写真と雑感 霜の降りた枯れ葉 1 紅葉の残り 朝起きると霜が降りていた。これで秋の終わり。 冬空とトタン それが冬の始まり。鼻先が少し冷たい。しびれるようにヒリヒリする。こうやってだんだんと空気の線が細くなってゆく。そしてあと数日もすれば鼻先がしびれるじゃ済まなくなる。カミソリのように鋭くなるから。 気まぐれな早起きで、カメラをぶら下げて近くの森をぶらついた。 森道 散歩道 枯れた草木 東からさす木漏れ日。枝からを縫って漏れる光が細く鋭い。 ・・鋭くって・・それでか地面に浮かぶ陰は深い。 ・・浮かぶ?? ・・沈むかも?? こうなると言語表現として、何が…

  • 群像と仮面と秋桜と秋

    見知らぬ人々の群像――顔の無い個体――防衛機制と想像力。 1 仕事柄知らない人々の中へ入っていかなけらばならないことが多々ある。知らない人々の集団とは即ち群像で、彼らは個体としての顔を持たない。これが僕の仕事だからと理性では割り切ったつもりでも、感情及び身体は正直である。ふっと話しかけられたある瞬間、返す返事は素の自分では考えられないくらい声高く大きいのである。 群像「あのーすみませんが・・」 僕 「はいっっっっ!!」 みたいな塩梅に。 そして、僕は今し方僕が発した僕の声に驚きを覚える。僕の理性にとって、この反応はかなり不適合で・・だって僕はもう何度もこういう環境に身を投じてきた。見知らぬ人々…

  • カメラを肩からぶら下げて2 (夏に撮った写真まとめ)

    お題「気分転換」Twitterとかぶるかも知れないけれど、こっちにもマメに撮った写真を上げようかと思っている。 お題「わたしの癒やし」

  • 夢に移ろう現実の夢

    今週のお題「2020年上半期」 1 踏切 夏色 一週間続いた長雨が、今朝になると嘘のように止んでいた。体が重い。昨夜の酩酊のツケが体を蝕んでいる。 ここの所、休みの度に雨に降られていた。何度恨めしく垂れる雨だれを窓越しに睨んだろう。それに重ねてこの長雨で。「どうせ明日も・・」等とハナから諦めて、ろくに天気予報も確かめずふて腐れた故の週末、深酒だった。 ・・そして結果この晴れ間である。 窓から射した夏の光線が瞼を撫でて、一閃。それで起こされたのだ。まさかと飛び跳ねて窓を覗いて、写真撮りに行くかぁと、カメラバッグを取り上げてみたが・・いや、威勢の良いのはそこまでで。途端体が漫然と重くなって「あー」…

  • 上半期に撮った写真とかるい悩み

    今週のお題「2020年上半期」 雨に打たれたあやめ 図書館も軒並み休館だし、やること無いから田舎の写真撮りまくってました。 せっかく撮ったのだからと発表の場にしばらく放置していたブログを使おうと、写真ブログとして再び更新し始めたものの、写真上げるならTwitterでよくね?と、早くも写真発表の場としてのアイデンティティを失いつつある。 トンネル向こう朝 うーん。 黄昏時に じゃあ、言葉かけ、言葉。と・・はい毎日書いてます。 何というか、今こうやって用いている書きっさらしの文章は、ぼく非常に苦手で、ちゃんと書こうと言葉と向き合うと、延々書いては消しで更新できないジレンマ。 のぶつ 後半年はもう少…

  • 僕らのワクワク見仏ツアー

    お題「わたしの癒やし」 仕事中、ポケットに入れていたスマホが震えて、取り出してみると・・なんだ天気速報だった。「関東近県梅雨入り」とある。スマホをまたポケットへ入れて仕事へ戻った。 仕事を終えて私服に着替え表へ出ると、なるほど雨が降っていた。傘は持っていない。 「・・梅雨か」 と呟いて空を見上げる。風は無い。地面に溜まった水たまりに、雨粒が上から上から垂直に落ちて波紋を作っている。 ぽたぽた。 「止みそうにも無いな」 諦めて少し濡れながら車まで走った。 雨粒を受けて色の濃くなった群青色の上着を助手席に投げて。下のTシャツにも少しにじんでいるな。肩をなでてそう思った。少しため息。エンジンをかけた…

  • 瑞穂の世界

    枯れたこころにありがたや 初夏の田んぼ

  • 名も無き花にも名前はある

    お題「わたしの癒やし」 あやめ? 花の名前がよくわからない。綺麗だから撮るが、撮ったところで果たしてこれは何者ぞ?と思う。でも綺麗だから撮る。思いながら撮る。とにかく撮ってみる。とりあえず撮ってみる。よくわからんが撮ってみる。 ・・何故なら綺麗だから。 行きずりの・・遊びのようなヒトトキとは、こんな感じなのでしょうか?? ぼけの花 それで後になって必死に名前を調べて「あ、あやめちゃんね?・・モチロンしってるよー」みたいなノリでしれっとこうしてブログにアップしたりもする。 そんなもんです。 ・・花と言えば、日夜文句も言わずただ立ち続けるけなげな女もいる。 田端に咲く一輪のデルモ …

  • 森の中のビロード

    我が家は森に囲まれている。近所と言ってほぼ森である。故に森をよく歩くことになる。この時期の森は当然生い茂っているので、日光は枝や葉に阻まれて薄暗い。しかしまれにその遮断物を縫って地上まで届くモノがあり、その光は数多の自然的フィルターを通してビロードのような滑らかさで美しい物を僕に教えてくれる。それに感応して慌ててシャッターを切る。 「シャッターチャンスは一度しか無い!!」 ・・しかしこれが罠で。 必死にシャッターを切り、やあ美しい物が撮れたとほくほくしながら帰る。そして家のパソコンモニターにその像を再現してみと・・すると、ナンテコッタ!。これが実にツマラナイ写真で。 いやはや。 何事も慌てて…

  • カメラを肩からぶら下げて

    今週のお題「外のことがわからない」 お題「リラックス法」 あぜ 1 世にはびこる疫病は、未だ混迷の出口すら見えず、さりとて幸い体に不調はない。世間では外出の自粛が叫ばれ、また多くが店の門を閉ざしている状況。さて、そんな中での大型連休だった。 平静なればこれと予定は無くとも、休みと聞けばやれ嬉やとはしゃぐ僕ではあるのだが。・・いやはや。これでは餌を眼前にぶら下げたままお預けを食らう犬の様出はないか。ふてくされたまま日夜寝暮らした。現実逃避・・・。 朝起きればインスタントラーメンを茹で、本を開き行間でうたた寝へと。昼起きればインスタントラーメンを茹でテレビをつけては「つまらん」と呟きうたた寝へ。夜…

  • 混沌とした世に写る道

    混沌とした世に写る道 - コトバ 風物 ジッタイ

  • のんきに突き指

    突き指しました。右手・・いや、利き腕の人差し指って、まあ、使えないとなると地味に不便・・が故に地味にイラっとする・・が故に、が故に・・ってそれが溜まり溜まって「あーもうっ!!」ってそんなスポットでございますが。 ・・だってさ・・いや、でも痛みとか無いんですよ・・痛くないけど・・だってさ指、曲がっとる・・元に戻らん・・って、たとえばあーた、あたしゃ今こうやってブンショ書くためにキーボード打っとります。打っとると思いねえ。えーそいで、いやはや打ちづらいたりゃありゃしねーでヤンノのとーとんちきってぇ・だってつっかえるからね。曲がってるからスラリとキーが打てねーじゃねーかコノヤロウバカヤロウ状態でして…

  • 個人的憂鬱から世界平和まで

    1やあ眩しって、空。もうなんですな。初夏でやんすって光がどっと降りてきて、新緑の緑にじっと染み込んで、滲んで・・なんて五月の景色に感じ入っている間に、言葉を忘れてblogの更新もせずに気がつけば。いつのまにやら、やあ、六月と。光陰矢のごとしてぇ。今梅雨でございまして。そいで今日も雨。 雨ってのはなんですなぁ。憂鬱を誘うと言えば、本当にそうです。 例えば汗みどろに働いた最終日、明日から休日だいと、えー何処其処へ出て何か旨いものでも喰おうかとか、何処ぞでなにがしの展覧会が催されているから足を伸ばして・・とか、洗濯物が溜まってスッキリしねぇや、えいやと明日の休日で片付けちまってさっぱりと、なんてぇそ…

  • 水は木を打つ音を跳ね返さない

    えー無沙汰さんは無沙汰さんですが、いやはや、やー、一年反ぶりですか。こうなるってーと、更新も驚き桃の木山椒の木を通り越して、最早誰もが通り過ぎた荒れ野に今更芽を出した所で、虚しいかな風すら吹かぬ状況ですが、淡々と更新していく次第であります。と、先達てからの大雨でして。あたし等の地方にはなんやら警報すら流れたほどで。 それで、仕事を終えいざ我が家へと鎌倉よろしく勢い飛び出そうとした矢先、丼をひっくり返したような水、水、水で、時間/瞬間のように際限なく降り落ちる雨粒とその連続、そして総体としての雨と言う現象にアータ、こりゃあとても出られません。 それで、 あたしゃ、しかしまさかぼさーっとこのまま表…

  • 永遠と1日について2

    今週のお題「家飲み」1静かな夜。僕は疲れた仕事の余韻を洗いながそうとビールを二缶飲んだ。それで気分がいくらかマシになったから、いよいよ本腰を入れるため、冷凍庫から不揃いのかち割り氷を四つとりだしてグラスに沈めた。ピスタチオの袋の封を開けて、それを白い皿に転がす。不規則に転がるその粒の、運動を眺めながら、ふと、ずっと思い出そうとして思い出せないでいる言葉について考えた。 氷と外気と・・そういった温度差でグラスの表面にぽつぽちと水滴が浮かぶ。その水滴が雫となってグラスの曲線に沿って雨だれのような線を描いた。 確かそれは、時間についての示唆だったと想う。どこかで読んで、ずっと心に留めておくつもりが、…

  • アル中ふぜいがなんかながながとえらそーにいっとるわ

    1 ああ、気がつけば五月も早下旬で、いよいよと初夏と。空の匂いも随分瑞々しく、空気 がまったくよろしゅうござんすな。今時分が一番調度良い・・過ごしやすい季節ではないでしょうか? これがまたしばらく時を重ねてって、七月八月てなりますってーと空気中の水っぽさがいよいよ重(カサ)を増して、なんかムシムシする・・べたつくなんて具合になります。少し手前、六月のことを考えても、やはり梅雨って事が御座いますから、あたり全体はやはり水っけが多くって、陰鬱であると。・・・少し空気の重さが違うのでありまして。 さて、それで晩春の新緑の名残なんてモノを引きずっている今時分てのは、流れる風に揺れる空気の塩梅と考えまし…

  • 名画『永遠と一日』について。または 僕が雨を待つ理由と、雨音のない月夜の話2

    1 雨を待っている僕は、今もこうして窓の外から差し込む月光に照らされている。深夜二時三十分。木々の間から見える月は、やがてもう数時間もすれば、あの山の向こうに落ちるだろう。そうやって世界が少しずつ動いて、こっちが朝日に包まれる頃、この星のどこかはまた夜になる。 ずっと遠い向こう側の話。 今も見たことのないこの星のどこかの町で、知りもしない誰かはたぶん雨に打たれている。きっと忌々しい思いをしながら、空を睨んでいたりするだろうなんて事を空想してみる。 ざまあみろ!! コッチは望んで雨を待って、それで全然降りはしないのだ。 それで薄ら笑いを浮かべてテレビを付けた。Dvdプレイヤーを起動して、『永遠と…

  • 僕が雨を待つ理由と、雨音のない月夜の話

    1 あたしゃ今年で齢三十七になりますが、つい半年ほど前までは自動車免許と言う物をもっておらんかったのですな。それでようやく一念発起して取りましたがいかんせんは社会人で。僅かな空き時間を利用しての教習所通いと、これがなかなかに難儀・・と、その辺の苦労話はいつか書いたか書かなかったかちょいと失念いたしましたが、まあざっと取得に一年はかかりました。 ので、それ以前はアタシの足と申す物は、原付バイクのみ・・いやそれかお徒(かち)かと言った案配。 故に一事が万事お天道様のご機嫌次第・・いかんせん行動が天候に左右される始末で、ですからあたしゃずっと昔っから雨って奴をまるで天敵のように忌み嫌って居ったのです…

  • 世界は瑞色!!

    今週のお題「ゴールデンウィーク2017」 1 高校を卒業してってぇからまあ十代の後半に、だって退屈だってって若者よろしくありきたりな理由で田舎を飛び出して以来十年と、帝都は下町の浅草橋を起点にせいぜい気ままに遊び暮らしたツケがいよいよ溜まったか。二十代の後半、生来のアレルギー体質なんって体内に飼ってる鬼っ子がうわっと噴き出して、暴れに暴れ世に言うアトピー地獄、地獄巡りの行脚行脚と行脚の果てにあえない吉野山。太平記に言う楠木正成公討ち死に、南朝方総崩れの段よろしく都落ちとこの田舎に帰ってそれからほぼ三年は寝暮らしてと、プラス社会復帰と言う算段労力に費やした時間を加味すれば、まま二十代後半と三十代…

  • 今日の景色

    1 朝から降り続ける雪が午後十八時現在まだやむ事もなく。木々枝々に取り憑いた白が雪綿帽子が膨らみ、やがて数か月後咲く花を思わせますが、実際、背景の白と同じ調子に沈みその膨らみに艶やかさは感じません。風もなく、ただ空より下へ単調に落ちては宿り。その集積が今こうして見える冬景色となって、辺りに顕在するばかりです。 国道を走る車も今日は少なく、たまに通る貨物をいっぱいに積んだ運送トラックの排気音も、この雪の宿りの中、そしてその集積に吸い込まれ音あせて、辺りは全体に静かです。 僕は車を時速四十五キロで走らせて、次の一週間分の食材を買い出しに。スーパーの駐車場に停まる車はいつもより少なく、がらんどうの空…

  • 原初の記憶にさかのぼり、そして飲みすぎて更新が一日遅れた

    1 空に朝焼けが、さながら日本絵具のように滲んだ群青色の富士を淡く浮かせて、世界に染み込みますな。大凡、諸々の人にとって一月十六日という日は、途方もなく平凡な一日でありましょうが、あたしにとって少しばっかり特別な日なのであります。 三十七年前丁度キッカリこの日にこの世に生れ落ちたもんで。 しっかし、誕生日と言ってまあ目出度いんだか忌まわしいんだか、よー分かりませんやね。生まれる前の記憶は生憎と、するりと抜けておるもんで、だからあたしは自分が望んで此処に居るのか、それとも望まざるながら此処に居るのか、たまさか望む望まざるなどという所謂意志的なもの、いわんやある種の力の類とは全く関係なしに、ただ虚…

  • 遅すぎた新年のあいさつ

    今週のお題「2017年にやりたいこと」 えー、七草ですな。余った餅を粥にぶち込んで、正月もこれで一応お終いという訳で御座いまして。ってまあ、のんびりとした昔とは時代が違います故、正月なんぞ早昔。皆々様もうすでに労働にいそしんでいる事と存じ上げますが、いえ、例にもれずあたくしもそんなクチで御座います。 正月と申しますと「新年は、冥途の旅の一里塚、目出度くもあり、目出度くも無し」等と申します。これは一休宗純、俗に一休さんと呼び親しまれる変人僧侶の詠んだ歌で御座いますが。 「ああ、死にたくない」 「ああ、年なんて取りたくない」 なぞ日々平静蒙昧に愚痴って居りながら、また冥途への道が一歩近づいた証であ…

  • 入院顛末記3

    そう言えば怪我の写真なんかも幾枚か撮ったのですが、まあ、ああいう画像は人を選びます故ここには載せませんが、酒の酒菜にグロ画像でもなんてぇお方がいらっしゃれば、仰ってください。まあ、グロイったって人体ですからね。普段生きてこうやって生活してりゃあ見えないもんですが、しかしそれを使って生きているわけでして、 別段取るに足らない当たり前の物と言ってしまえば、それまでなんですが。 ってわけで、前回の続きと参りましょう。 ytugatakewo.hatenadiary.com 1 えーそいで。熟女の看護師に促されるまま横たわったベッドというのが、いかにもいかにもな、例えばドラマや映画なんかで見る本式の・…

  • 入院顛末記②

    さあ、さてそれからは。 って。 先だっての入院顛末記の続きで御座います。 ytugatakewo.hatenadiary.com 1 まああたしゃ日頃から、こう鈍感で御座いましてな。その日もふくらはぎが欠けていて、それで一向に痛みを覚えないので御座いますよ。しっかし、痛みは無いながら右と左を比べてみてもやはり、どう見比べても右が足りないなと。ええ確実に欠けている。そいで座っている下は血染めの布団と相成りますでしょ。まあこいつぁただ事ではないなと、流石のあたしでも気が付くわけで御座いまして、部屋を出て、ちょうど両親が横並びでテレビを見ておりましたから、ズボンをまくり上げまして、「足が欠けた」と見…

  • 入院顛末記

    1 えー先だっては、カカァがお台所に残すメモ書き、走り書きの如き性急な。 「一週間ほど入院します」 なんてぇのはしっかし実際。 用件のみが伝わって、んで結局肝心要なところはなんのこっちゃわからん・・といった塩梅の更新で御座いましたが・・それから五日ですか。おかげさまで一昨日無事退院いたしまして。方々色々な方から温かいお言葉を頂いたり、心の淵わずかながらでも、こう気に留めて頂けたことが非常にありがたく。夜六人部屋の病室で、僅かカーテン一枚に仕切られたあたしのベッドから漏れる感涙が故のすすり音、泣き音を聞きつけた向かいのハチ公こと清水八之助何某なるソコツ者があたしの病状をよっぽど悪いと勘違いしたか…

  • 近況報告

    一週間程入院することになりました

  • 記憶について

    1 えーいろいろと便利な世の中で。便利ってのは良いもので、まあ、いろいろな事・物が容易くなってしまう。例えばあたしには東京に友人が幾人か居て、今あたしは都を離れております故、なかなか会うこともままなりません。が、今時分ですとスカイプだの・・あのテレビ電話みたいな物が御座いますでしょ。これでほぼ会っているかのように相手の顔を見て会話が出来るってんだから、まあ驚き桃ノ木。まったく科学技術のありがたさを感じる今日この頃で。・・例えばこれが江戸時代ともなれば、そうですな、実際あたしんとこから、こう「江戸に居るあいつの顔が見たいな」なんぞ思い立って、そいでそのあいつと言葉を交わすには、甲州街道をずっと上…

  • 風邪に落ちた魔の真のつれづれ

    1 お寒うございます。 相変わらずの無沙汰さんで。 えー、風邪をひいておりました。 体温計で測ってみると、針が指すのは三十七度の中ごろの。これを幼い微熱と言うのでしょうか?いえ、あたしゃ、もうとても・・十二分に年を重ねております故、そうは申しませんが、まま、アンニュイなまま下げられない熱に、焼かれておったと。 それと、どうも気管支の辺りがな、こう何やら不穏な・・。 こっち二週間かずーっと、呼吸が難しいのであります。 ともちゃんが、崖っぷちでヒューヒューと言ってる。 ふるい青白いビデオの歪んだ録画動画で 。 気管支が。 コマーシャリズムな北風に吹かれて。 なのに通気口の悪い気管支が風邪に詰まって…

  • 休日にしなかったこととしたこと

    しなかったこと 早く起きようと思ったけれど、しなかった。 お湯を沸かしてお茶を飲もうと思ったけれど、しなかった。 読みかけの本を読もうと思ったけれど、しなかった。 医療保険について再検討するためにネットで調べようと思ったけれど、しなかった。 実に事務的で面倒な電話を三軒掛けようと思ったけれど、しなかった。 積んであるCDのデータを三百枚ほどPCへ入れようと思ったけれど、しなかった。 いる本といらない本を分けていらない本を段ボールへ詰めようと思ったけれど、しなかった。 運転の練習もかねてドライブしようと思ったけれど、しなかった。 向こう一週間分の食材を買いに行こうと思ったけれど、しなかった。 ま…

  • ニコニコ大好きストーブ料理 序説

    1 火という物は不思議なもので、それを見つめているだけで・・癒し、ヒーリングなんて申しますと昨今、随分と広告じみた俗っぽさを感じてしまうものですが、しかしそれに似た感情を。何なんですかな。あの赤い赤いともし火の揺らぎ。 そう言えば「動物は火を怖がる」なんてのは、全く俗説、迷信の類で。例えば冬眠し損ね餓えたツキノワグマが、火元を人間(餌)のありかと認めて・・・山の深とした暗さの中でこの炎てのは、十分目立ちます故、それを頼りに探しうろつく・・だから山に迷って、猛獣避けにとこう薪をくべて火をカンカンにおこしては反ってそれが猛獣への目印になるからアブナイなんて話をどこかで聞きましたが・・・しかし恐れる…

  • 深い秋がいつから始まるのかよくわからない

    さて皆々様。秋と言ってようやく、山に朱や黄と色に賑わいを見せ始めた時分で御座いますが、それでももまだまだ言って浅く。色づき始めたといった塩梅で。 しっかし放っておきますと、こうたちどころに冬は襲い掛かってくるものですから、「ああ、秋深し」と言って一体何時にそういった感慨を・・まあ、嘆息と言いましょうか・・ナンツウカまあそんな感じの事を、自然に囲まれて暮らしております故、そんな感じの事をしみじみと漏らしてみたいと、常々思っているのですが、いまだにタイミングがよーつかめない。繰り返しますが、冬は全く、あっという間に訪れるものですからね。 それでも犬の散歩なんて目的もなく、ただ飼い犬の意志に任せるま…

  • 魍魎はびこる黄昏の・・前の不思議な事

    1 いや、夕刻。確か十七時を僅かに越えた辺りだったでしょうか。この頃は日の落ちるのもめっきり早くなりまして、もう薄ら暗い空に。あのな、鴉が。群青色の空にあの黒い黒い鳥どもが、こう何十羽と飛び乱れていたのであります。その妖しい事。それは魍魎どもか、魑魅、妖の類が、今、たちどころに現れんといった、まるでその前兆かのような狂いようでありまして。いやはや、あたくしは、帰宅途中のバイクを留めて、見入ってしまったのであります。いや、見入ったというより魅入られたと言ったほうが正しいか。とにかくしばらくの間動けずに、じっと空を。それからややあって、はっと我に返り。ああ、こんな奇妙な空を見るのは、めったにない事…

  • re 好きな おでんの具は?

    えー先だって読んだ記事。 garadanikki.hatenablog.com なに?と問われたので、答えましょう。 「つみれ」です。 あの、イワシをイチイチほぐして固めためんどーなあれ。 「イワシつみれ」です。 あれが大好きです 夕暮れ時の寂しさに、つみれの形が浮かびます。イワシの匂いが漂います。 今日はおでんにしようかなと、寒空帰りにくすくすとオーバースローに考えます。 そんなこんなで好きすぎて。 早くももはや宗教、原理主義 つみれ原理主義者のあたしには。 つみれの無いおでんを出されても、つみれの無いナンテとハナジラム。 だから、アナタのおでんを僕は食べることがキットたぶん出来ない。どんな…

  • 社会人のオッサンであるが、ようやく運転免許を習得した

    1 はは。えー・・いやはや。 ・・トタンが煎餅喰って穏やかになるってのは、大抵春の日ばかりとこう相場が決まっとりますが、十月も早いものでもうお終いに近こうございまして、全く。とたんに寒くなりましたな。あの春の日とは対極の、今は秋で御座いまして。 あたしの住むあたりじゃぁ、いよいよストーブを出さなかなわんてぇそんな、全く穏やかならぬ気候で御座いますが、生来の無精ゆえ、物置をひっくり返したりだとか、それもまた気後れで。ついついその場しのぎにフリースを重ねてごまかして・・なんて。まま今時分ならそれで何とかなるもんですから、そうやって居りますが、いよいよとなったら観念せねばならんでしょうなぁ。ガス式ス…

  • 川を渡るときに思う事 お上りさんケンブン禄⑨

    1 時間はもう間もなく十八時になろうかといった頃。僕たちはあの奇妙な形をしたアサヒのビアホールを目指して隅田川にかかる吾妻橋を歩いていた。薄く透明な風に吹かれて―― 橋に吹く風は水に洗われて街のそれよりずっと透き通っている――視線を遠く下流へ向けた。傾いた光が斜めにずっと強くって。川沿いに並ぶビル群の輪郭をよりくっきりと強調していた。こうやって空から濃い群青色の幕が少しずつ降りていく。それで、やがて夕焼けの朱(あか)がこの川面に溶けるように沈んで、消えてしまうことを僕らは知っている。例えばこの川の向こうには海が有って、そのさらに向こうずっと遠くには僕の知れない外国の街の、見たこともない誰かのど…

  • 浅草、ル.ヴォワール お上りさんケンブン禄⑧

    1 呼び込みのおじさんが声を上げる。 「さぁー今からナイツの出番ですよー」 って、そりゃ本当に呼び込むだけで、まったく味わいってもんが無い。呼び込みだって芸の内、「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。さあさあさあ」くらいの事は言ってほしいもんだ。全然威勢が無くって、まったく誘われようって引力を感じないけど、そもそもが、此処浅草に来た理由がコレだったから、僕たちは迷わずチケットを二枚買った。もぎりが半券と一緒に黄色い番組表とチラシを渡してきた。 中に入ると、流石はナイツと思わせる客入り。席はとっくに満席で立ち見もバラバラといる。僕たちは出入り口からすぐ近くに陣取って、手すりにもたれながら彼らの出番…

  • 道端に転がる歴史の残骸を見て回る 小六石の場合

    1 つい先ごろやあ新年だおめでとうさんだのと、めいめい申し合わせて酒を呑み呑み アハハアハハなどと笑っていたら束の間、気が付けばもう盆を越して九月となりましたから、えー早いもので。光陰矢の如し・・月日の移り変わりと言うものは、あつという間でございますな。恐ろしいもので。 この調子だと、アサッテ辺りはまた新年なんじゃないかなんて・・いや、そいでそうなりゃまた大手を振って酒が飲めるぞと。・・・まるで呑む事しか考えていない。酒飲みと言うものは実に意地汚い。何かしら切っ掛け、理由をこじつけては呑みに繋げよう、大義名分を得ようてぇ。目を皿のようにして、地面を睨んで往来に落ちている小銭をさらうようにして、…

  • 残暑に思う ② 昼

    鎮守の森は昼下がり。この夏の、終わりに敗戦徒党の残党兵のような。僅かばかりの蝉の音が聴こえて。数週間前ではウンザリこしたこの声が、今にして何故か、愛おしいような勿体ないような。蝉の命は一週間ばかりだという。もう少ししたらこの声は聞かれない。 夏空なのか秋空なのか、季節の尺度と言って、果たして。今時分はどちらに組するものか。さてこそ切れ目のよくわからない曖昧な空。日中の光線は変わらぬ輝きを未だ保つのだが、十五時とも成るとそれも早々に陰り、夕方はもう肌寒さすらこの辺りでは感じる。早秋である。 夏の短さに生の儚さを覚えたりとかなんとか。 そんな愁傷な感慨も、やがてこれから本格的な秋、冬となれば簡単に…

  • 残暑に思う ① 夜

    空には上弦の月。雲が動いて。妖しく風が吹くのは、何も嵐の前触れと、そう決まったものではない。こうやって平静、秋に差し掛かる夏の終わりのような日に、空はいつも慌てる。 ラム酒をソーダで割ってそれで一杯やって、心持もよく。それで興にかまけて誘われるまま表へ出ると、妖の空は総体、上のような塩梅であった。右に持ったグラスを幾たびか口に運び啜るうち、心は揺れて、体もまた幾らか波打った。 幾分焦点の合わない視線を無理やりと、こう正面に見据えて、草草を見る。風はまだ空中はずっと上のほうでのみ騒いでいるとみえて、まだこの地上の諸々にまでは、降りてこない。いたって静かである。青々としたクサさが鼻先に付いて、成程…

  • 夏休みと洒落っ混んで甥と出かけた

    1 仕事や雑用に追われて、何もしないことをすることが出来ない。休みだと言ってあれこれ動くのはばかばかしいと、心底思う。本当だったら、休みの日くらいここぞと時間を無駄に贅沢に使いたい・・例えば一日中大昔にクリアしたドラクエ3を引っ張り出してきてレベル上げをするとか、読みかけの本を昼寝のまにまに片づけるだとか、いっそ、「何をしていた」なんて「事」が記憶に残らないくらいのんべんだらりと、時間を無為無駄に使いたいものだが・・ 「おう、昨日の休みはなにしてた?」 「いえ、昨日は、なんでしたっけね?・・昨日、昨日・・はて昨日なんて、果たして有ったのでしょうか?」 なんて、くらいが理想なのに。 ・・・。 し…

  • 夏だから、原付バイクで北へ走った

    1 街道を北へずっと上っている間中、向こう見える明石飛騨木曾と山々は、ようよう繁り鮮やかさのうちに心地よく・・・・言って50㏄ の原付バイクである。大型トラックは日本経済、流通の要は我也と、さも天下人。我が物顔で走り去り、その風にあおられ、ふらふらっとよろける事も度々。けれど尚、この時速三十キロメートルの鈍足走行は、木々の稲穂の瑞穂と輝く色に香りあり、蝉しぐれ川のさえずりとまた耳に味わい。飽きぬ飽きぬと面白く。進んだ進んだ。 それから、一時間ほど走ったあたり。 所詮、粗忽素人原付乗りの浅はかさ。祟りにけるはTシャツ短パンの愚かさに、見事に焼けて。黒と焼ければまだ良いものの。炎天の・・いや風も…

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