佐々木漣 さん プロフィール

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佐々木漣さん: 地下室でも漣が聞こえる
ハンドル名佐々木漣 さん
ブログタイトル地下室でも漣が聞こえる
ブログURLhttp://sasakiren-poem.seesaa.net/
サイト紹介文こっそりと小さな声で詩を書いています。旧型カメラで写真も撮ります。心象風景。
自由文現代詩のようなもの。心象風景の写真。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供38回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2016/01/21 01:00

佐々木漣 さんのブログ記事

  • 孤立からの光景
  • 心の孤立はこんなふうに進んでいくのだなと実感の多い今年繋がりは緩やかに解け相談の相手もなく手を繋いで歩くこともなく体を重ねることもない僕はここにいないそう言い聞かせて、誤魔化しているモノローグ色もきっとモノクロだろう僕の、私の、景色あなたに見えますか? [続きを読む]
  • 逆光
  • 八月の凍てつく光が今日も人を酷暑にする人間の温暖化は着実に進んでおり、いつ発火してもおかしくない状況で、侮辱ほど簡単な起爆装置はない自ら地雷を踏んだジャーナリストが身を賭して叫んでいた子どもたちに民の種を託せるのか立ち尽くす以外に、道はないのか人間の凋落。それはもう始まっていて鎖を外された者は早速、金色のピスをするその姿、犬そのものだ倫理の潔白は蒸発し続け、上空へ立ち昇っていく大量の漂白剤が、季節 [続きを読む]
  • アサシン
  • もしもやり残したことがなく、もしもなんの未練もなく、もしもなんの感傷もないのなら、私は誰だって簡単に、裏切ることができる自分の喉元に、よく研いだナイフを突き刺して [続きを読む]
  • 希望の消息
  • 誰でも無条件で参加できる建国記念日に、名前のない時代が始まる爆音が地面を揺らす塹壕を少しでも深く、少しでも遠くへ、掘り進める心理戦家も財産も剥奪され、ドラム缶で悲鳴を焼く自国文化の暦を信じ、国々が鎖国を決めた内戦は地図上で黒く塗り潰されもうマイノリティーしかいない平穏は追い剥ぎにあい裸のまま、地雷原を歩かされ、発狂した人の声が銃弾になり飛び交う主戦場戦地への参加で、懲役刑が軽くなるなら、と入隊した [続きを読む]
  • モラトリアムの連続性の中で
  • 人々が白昼夢と夢との間隙で見たひと握りの思想を盗撮し、日暮れ時の路上で売っていた青年に深くかぶったニット帽が対峙する限りなく本気に近いナイフこの野良犬は、四年後の自分だ言い訳など聞く耳を持たない阿呆で充血した眼で威嚇し、脇腹に噛みついた世界の終わり。そんな痛みラスコリーニコフを握り締めて、モラトリアムから出ようとしないニット帽は青いビニールシートの村で、四年後の自分を見た。どろんとした眼球に朝露を [続きを読む]
  • トンネル
  • 私は私を使い果たした、という感覚がある自分は結局空っぽなのだな、と思うこの頃何にもない暗闇のトンネルスコッチを入れたスキットルをズボンのポケットに突っ込んで進んでいく誰もが出口はあると言ったそのトンネル帰ってきた者は存在しない私自身がトンネルだから [続きを読む]
  • 猫背
  • 私は非常に猫背なのですが、そのせいもあってか、今朝、腰が痛くて目が覚めました。左ひざも痛い。やはり物を書く人間は体力もないと出来ないな、と再確認させられた。 [続きを読む]
  • 龍の子
  • 小学四年生の冬の大掃除の時に、セーターの胸のふくらみが気になる、まだ二年目の女性の副担任に「濡れた新聞紙でガラスを丹念に拭くときれいになるのよ」と諭された。私はまだ思考が緩く、妄想癖もあり、新聞の細かい文字たちが、汚れを絡め取っていくのだと思い込んでいた。汚職の記事や、悲惨な事件事故が掲載された灰色の紙が、実は世界の窓という窓を透明になるほどクリーンにしている。田畑しかない田舎の学校で、窓の外を風 [続きを読む]
  • ぐつぐつ煮える鍋
  • 魔女狩りにより、魔女ではない者が吊るし上げられたそして本当の魔女を、森の中に隠してしまった彼らに何ができるのか、わたしたちはまだ知らないしかし、ひどい時代が始まろうとしているマクベスの欲望と同じ、前兆のきな臭さが、鍋の中でぐつぐつ戯れている [続きを読む]
  • 睡魔
  • 昨夜ものすごい睡魔があって、本に顔を突っ込んだまま眠っていた。もちろん内容なんか覚えちゃいない。でも、夜、眠れるのは私にとっては良いことなので、まあ、いいだろう。これから少し昼寝しよ。睡眠時間、6,7時間くらいないと、疲労は取れないね。 [続きを読む]
  • 赤頭巾
  • 氷河期を過ごした孫の両親は、ただがむしゃらに働いたピサの斜塔のように傾く会社を縄で縛って、引っ張った真面目な人ほど圧死していく終電で帰り、始発で出勤するあれは宴だったのだろう気持ちの良い月曜日の朝、二人は赤子を連れて中央線へ入水した肉片に守られて、孫だけが助かった絶滅したはずの狼に孫を誘拐され私は一億円の身代金を払う赤い頭巾をかぶった女児は、気丈に貞操を守り、森から帰ってきた手錠をかけられたままの [続きを読む]
  • 俄か軍国主義
  • 俄かに軍国主義が、大きな渦をつくり始めた平和はこの国のトラウマだとのたまい始めた躊躇もなく、征服の時間が幕を上げるまずは頭の足りない愛すべき国民から穏やかだった公園に降ってくる大きすぎて聞こえない雨粒がビスになって突き刺さる一度倒れたものは立ち上がることができない自殺未遂者しか住まない島赤い封蝋をした酒を飲み干す蒸留される血いつの時代も暴力は赤い血を愛してきた潤すほど渇く渇くほど憎む超えてはならな [続きを読む]
  • セルフィー
  • 父親が十七歳で初体験したフィヨルドは、この世のものだったのだろうか?心の中で硬くなったパドルを握り、その美しい迷路に、ゆっくりと燕下するように入っていく古くから伝えられてきた聖別された熱量で共有する互いの痛みと悦楽ふっ、と漏れる水の声は、しん、と響く明け方の精霊によって、時が来たことを教えられたそして、産まれたつるんと滑り落ちた豆が尻を叩かれおぎゃあ、と泣いた幸福と不幸のバランスを悟っていたかのよ [続きを読む]
  • 詩集
  • 只今、私家版の作成を少しずつ進めています。内容は、昨年「詩と思想」に入選、さまざまな事情で、作業は難航していますが、今年中にはケリをつけたいと考えています。ブログの方では、私家版以外の詩を一篇、近々公開する準備をしています(公開というのは大袈裟かな)。ちゃんと生きて詩作していますので、もう少しお待ちを。 [続きを読む]
  • 灯火
  • 都市を焼く最後の灯火がふっと消えた新しく開拓をするしかない何処を?エゴのあらゆる呪縛から解放され風に吹かれ、進路のさだまらない道を [続きを読む]
  • ただの肉体
  • ゆっくりと音もなくでも確実に、背後から一歩多く進んでくる次第に濃くなる幻影あなたは乗っ取られぽっかりと口を開け成仏し、 肉体だけが足りなかった睡眠を貪るそう、それはただの肉体だ皆が丘の上から担いでおろすただの肉体 [続きを読む]
  • ファシズム&ライトウィング
  • 悪いのは何もかも広告資本主義のどうしようもない窒息私たちはやられていくこれは世相の喉元で起きる発作なのかポピュリズムの歓喜なのかアッシャー家のように分断される大きな家呪われた人から始めよう 「国へ帰れ」としかしどこにその国があるのかただ荒野と砂漠があるだけだ孤独から、孤立へその暗闇に跋扈する火の消えたランタンを持って歩くかつてはここも妖精の国だったのだ今夜もファシズムとライトウィングへの反戦歌を歌 [続きを読む]
  • 乾いたキス
  • どうやら私は表計算ソフトに組み込まれてしまったらしい人生の1と0とが対峙する火花でセキュリティーの免罪符を受けるAlt+Aですべてを選び、世界を監視するDeleteで瞬殺する鎌を持つ黒服を着る者強風が吹けば機内モードWiFiがよく切れるラブホテルのラボがハッキングされ盗み出された実験用の貞操やがてすべての回線が切れ、避妊の失敗が続くそういうVBAを習う場所がある白い手が次のサンプルを電子顕微鏡で、観察する夫と毎晩愛し [続きを読む]
  • 乾燥した心
  • 乾燥して、あちこちで火事が起きているが私はテレビを見ながら人の乾燥について思う潤いのない、枯れた心に煙草を捨てる燃え上がるのは情熱ではなく不審な心で風が森の上に火を走らせるいたるところで、この国で一揆が起きる血を見ることは避けられない [続きを読む]
  • 草稿
  • 草稿を書いている間辞書を引いては駄目カタカナで書くことその翼を持つモノは逃げるのが実に早いからマワリ込むことなどできない正面から見るにはやはり殺すしかないはい、殺意はありましたキョウキについては考えてませんでしたからやはり「ペン」なのでしょう [続きを読む]
  • 水の中で燃えている
  • 憧れていたあの人そこで喪われた人伸びる影のように祈ろう夕方、そう、バスルームの午後5時を数分過ぎた頃に響かない歌声、聞こえない耳その沈黙は命を示していると思うそんな時こそ確かめて人の出口はやはり口からで入口から入らないと本当に出ていくことはできない傷とはあくまで、空腹の生命反応でありあなたは声水の中で燃えている選ばれたあの人そこで失われたものそれだけが幸いなのだ、と後になって気づく「わたしには愚直 [続きを読む]
  • スイッチを押せ
  • 君が君をはじめて認識した時確かにそれは、君であったかアンディー・ウォーホールの描いたポップアートであった気がしないか?君が君の日記をすらすらと書いている時確かにそれは正直な君の内省であったか?スティーヴ・ジョブズの名言を盗用したろう万年筆のインクは、「黒」だと主張している君が君の象徴を高架下の壁に即興で描いた時確かに君は本気でファクトを謳ったか?岡本太郎が何処かに埋め込んだ芸術の爆弾の起爆装置を、 [続きを読む]
  • 乗客
  • 上りの電車に乗るはずだったのに下りの電車に乗っていた見たこともない街ここはどこだ住民もいない自分を忘れるところさとベルを鳴らす、猫の車掌さん [続きを読む]