通りすがり さん プロフィール

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通りすがりさん: 黒夜行
ハンドル名通りすがり さん
ブログタイトル黒夜行
ブログURLhttp://blacknightgo.blog.fc2.com/
サイト紹介文基本的には本の感想です。映画評や乃木坂46の記事もあります。短歌や資格の勉強法や英語の勉強法も。
自由文サイトに来ていただいたら、プロフィール欄の「サイト全体の索引」から気になる記事を探して下さい。「この本は、こんな人に読んで欲しい!!」「管理人自身が選ぶ良記事リスト」「アクセス数ランキングトップ50」辺りから入るのがいいかもしれません。乃木坂46に関する記事もおすすめです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供247回 / 365日(平均4.7回/週) - 参加 2016/02/03 00:00

通りすがり さんのブログ記事

  • ヒキコモリ漂流記(山田ルイ53世)
  • 本書は、最初から最後まで実に面白い作品だが、一番良いことは最後の最後に書いてある。【殆どの人間は、ナンバーワンでもオンリーワンでもない。本当は、何も取柄が無い人間だっている。無駄や失敗に塗れた日々を過ごす人間も少なくない。そんな人間が、ただ生きていても、責められることがない社会…それこそが正常だと置くは思うのだ】これは本当にその通りだなと思う。もちろんこれは、自分への非難も含んでいるわけだけど。僕 [続きを読む]
  • 「響 HIBIKI」を観に行ってきました
  • 才能というのはある。そしてそれは、努力では立ち向かえない。それを僕は、「数学」という学問を通じて感じることがある。僕は数学が好きで、有名な定理が証明された過程を描くノンフィクションなんかを結構読んでいる。そもそも扱われている定理自体が難しい場合もあるのだけど、ものによっては、定理そのものを理解するだけなら簡単、というものもある。しかし、それを証明するとなると、まったく別の話だ。最近僕が好きな話があ [続きを読む]
  • 草紙屋薬楽堂ふしぎ始末(平谷美樹)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、4編の短編が収録された連作短編集です。まずは全体の設定から。舞台は、薬楽堂という本屋。当時の本屋は出版も行っていて、薬楽堂には本能寺無念という戯作者が居候していた。時々店番をしながら戯作を書くのだ。そこへやってきたのが鉢野金魚(きんとと)という珍妙な名前の女。戯作を書いたから出版させてやろう、という、なかなか居丈高な女である。この無念と金魚が、なんの因果か、近隣で起 [続きを読む]
  • 「君の膵臓がたべたい(アニメ)」を観に行ってきました
  • しかし、ストーリーは全部分かってるのに、相変わらず泣けるなぁ、キミスイは。今まで色んな物語に触れてきて、たまに「自分に似てるな」と感じるキャラクターが出てくるのだけど、キミスイの主人公ほど似てると感じるキャラクターは、なかなかいないような気がする。一見、「キミスイの僕」と「僕」は全然違うように見えるだろう。「僕」は、割と社交性もあるし、人との関わりを遮断していない。小説はたくさん読んでいるけど、「 [続きを読む]
  • ブルックリンの少女(ギョーム・ミュッソ)
  • 内容に入ろうと思います。人気小説家であるラファエルは、婚約者であるアンナとの結婚式を3週間後に控え、南フランスで休暇を楽しんでいた。そこでラファエルは、アンナに再度同じ話を蒸し返すことになる。君の過去を教えて欲しい、と。ラファエルは、結婚した女性とすぐに別れてしまい、その時の子どもを自分で育てるシングルファーザーだった。その時の経験がトラウマとなり、相手のことをより深く知りたいと思うのだが、アンナ [続きを読む]
  • 「MEG ザ・モンスター」を観に行ってきました
  • 面白かったなぁ!中国の沖合200マイルのところにある「マナ・ワン海洋研究所」は、アメリカ人の富豪・モリスを資金源に、世界一の研究設備が整えられている。海中に設置された施設では様々研究が行われているが、今回モリスを研究所に呼んだのには訳がある。長年の仮説を検証するために潜行を行うのだ。これまで世界一深い場所はマリアナ海溝だと思われていた。しかし研究所所長は、海底だと思っていた場所は実は硫化水素が堆積し [続きを読む]
  • 「四月の永い夢」を観に行ってきました
  • 結構好きな映画でした。冒頭、これはちょっと失敗かなぁ、と正直思いました。ちょっとポエムっぽい感じの、雰囲気良い系の映像から始まってて、ちょっとうわぁって思っちゃいました。でも、最後まで見て、僕的には結構好きな映画だったなと思いました。ストーリーらしいストーリーはほぼない、と言っていいです。主人公の瀧本初海は、蕎麦屋でアルバイトをしている。休日には、マンガを読み、ラジオを聴くという割と地味な生活で、 [続きを読む]
  • 「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を観に行ってきました
  • 200年ほど前、アメリカ南部では奴隷制度が当然のものとしてあった。誰もが、奴隷制度は正しいものだと考えていた。奴隷には人権などないし、モノと同じように扱っていいのだ、と考えていた。今そんなことを言う人間がいたら、頭がおかしいと思われるだろう。しかし同じようなことは、色んな場所で起こっている。例えば経営者の中には、従業員を死ぬほどこき使って働かせてもよい、と考えている人がいる。そういう会社はブラック企 [続きを読む]
  • 「検察側の罪人」を観に行ってきました
  • 「正しい」という言葉を、僕はなかなか使いにくい。最近飲みに行くようになった人がいる。東北大学の歯学部を出た人で、とても話が合う人なのだけど、その人と研究的な話になると、その人は必ず「確からしい」という表現を使う。実にしっくりくる表現だ。科学の世界に「絶対」は存在しない。そこが数学との一番大きな違いだ。科学では、すべての言説が「仮説」である。どれほど多くの実験が重ねられ、どれほど多くの人がその正しさ [続きを読む]
  • 死ぬこと以外かすり傷(箕輪厚介)
  • 内容に触れる前に、まず、僕なりの本書のオススメの読み方について書いてみよう。それは、「行動」と「思考」を分けて読む、ということだ。著者のことは、本書を読んで初めて知った。僕としては、著者が本書で書かれていることを鵜呑みにする他ないが、彼が本書で書いている「行動」は、ちょっとイカれている。ちょっとどころではないだろう。だいぶイカれていると言っていい。高校時代は、机の上で亀を飼っていたらしい。早稲田大 [続きを読む]
  • 「ペンギン・ハイウェイ」を観に行ってきました
  • メッチャ面白いな!ペンギン・ハイウェイ!原作も読んだけど、大分昔(8年ぐらい前)だから、ストーリーはまったく覚えていなかった。自分のブログを読み返すと、ストーリー的には割とちゃんと原作に忠実なようだ。<ぼく>(青山くん)は、小学四年生。大人になるまで、あと3888日掛かる。普段から様々な研究対象を持っていて、今はクラスメイトのウチダ君と「プロジェクトアマゾン」という、川の源流を探す研究をしている。他に [続きを読む]
  • 勝ちすぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇(中村計)
  • 高校野球には、特に興味はない。今年は、秋田の金足農が甲子園を大いに沸かせた。夜のニュース番組を適当に見流していただけだからちゃんとは分からないけど、公立高校で下馬評が高いわけでもない高校が、何度も奇跡の逆転劇を演じ、決勝戦では、「最強世代」と呼ばれる大阪桐蔭と対戦し、敗れはしたが、秋田を中心に甲子園は大いに盛り上がった。大阪桐蔭が優勝の報告を朝日新聞本社で行った様子をテレビで見たが、大阪桐蔭の監督 [続きを読む]
  • 宇宙が始まる前には何があったのか?(ローレンス・クラウス)
  • 超面白かった!本書は、アメリカでも屈指の物理学者であり、また一般向けの物理学の本も多数執筆している著者による、宇宙論の本である。本書の原題の副題は「WHY THERE IS SOMETHING RATHER THAN NOTHING」であり、本書ではこれを「なぜ何もないのではなく、何かがあるのだろうか?」と訳している。まえがきで著者は、この不用意にこんな副題を付けたことを後悔している。何故なら、「WHY」と「NOTHING」が論争を引き起こすからだ [続きを読む]
  • 夜明けのカノープス(穂高明)
  • 内容に入ろうと思います。教師の道を諦め、社員30人ほどの教育系出版社・すこやか出版で契約社員として働き始めた映子。本作りに関わるわけではなく、日々雑用のような仕事ばかりであることに、少し倦んでいる。そんなある日、ひょんなことから会社で、あの人の名前を耳にした。安川登志彦。あなた、知らないわよね?と、見下されたように言われたのもあった。つい、勢いで、「遠い親戚です」と答えてしまった。そうやって映子は、 [続きを読む]
  • 自画像(朝比奈あすか)
  • 「美しさ」について考える時、僕がいつも思い浮かべてしまう文章がある。桜庭一樹「少女と七人の可愛そうな大人」という小説の一節だ。『異性からちやほやされたくもなければ、恋に興味もなく、男社会をうまく渡り歩きたくもなければ、他人から注目されたくもないのに、しかし美しいという場合、その美しさは余る。過剰にして余分であるだけの、ただの贅肉である。しかも、その悩みは誰にも打ち明けることが出来ない。過剰に持つも [続きを読む]
  • 三日間の幸福(三秋縋)
  • 僕は、人生を諦めたところから、自分の人生が再スタートした、と感じている。昔の僕は、「THE 王道」のような人生を“歩まなければならない”と思い込んでいた。なんでそう思い込んでいたのか覚えていないが、それ以外の人生を知らなかったし、それ以外の人生を歩むことは真っ当ではない、と何故か感じていたのだろう。僕の中の「THE 王道」の人生のイメージはこうだ。良い大学に入って、良い就職をして、結婚して子どもをもうけ [続きを読む]
  • 「カメラを止めるな!」を観に行ってきました
  • 噂に違わず、面白い映画でした!※以下基本的には、予告で流れている情報のみを使ってあれこれ書くつもりです。なので、既に予告を見ているという方にはネタバレにはならないと思います。予告の情報さえ知りたくない、という方は、以下の文章を読まない方がいいでしょう。予告で既に、この映画は二部構成である、ということが明らかにされます。前半は、廃墟でゾンビ映画を撮影している時に本物のゾンビが現れてしまった、という設 [続きを読む]
  • 「オーシャンズ8」を観に行ってきました
  • こういう大作ハリウッド映画はあんまり見ないですけど、久々に見て、面白いなぁ、と思いました。内容に入ろうと思います。かつてハメられて刑務所行きとなったデビー・オーシャンは、仮釈放されるとすぐさま行動に移した。彼女には、刑務所にいた期間、5年8ヶ月と12日の間ずっと考え続けてきた計画があった。1000回以上シミュレーションをし、欠点を修正し続けたその計画を実行に移すため、まずはルーの元を訪れた。その計画は、1 [続きを読む]
  • 復活力(サンドウィッチマン)
  • 正直、この感想で書きたいことはあまり浮かばないのだけど、でも本書は凄く良い本だった。サンドウィッチマンの二人が、かなり子ども時代から遡って自分たちのことを振り返り、敗者復活戦からM-1で優勝するまでの軌跡を描いていく作品だ。本書で一番印象深かったのは、こんな文章だ。『M-1チャンピオンになる前の僕らを、敗者だと言いたい奴には、言わせておこう。名もなく、稼ぎもない年月を過ごしてきた僕らは、わかっている。敗 [続きを読む]
  • 増補版 子どもと貧困(朝日新聞取材班)
  • 本書は、朝日新聞に連載された子どもの貧困に関する記事を再編集したものだ。本書を読むと、現状の厳しさが非常によく分かる。ただ、この感想では、「いかに今子どもの貧困が深刻化しているか」という観点からは書かない。それは、是非本書を読んで欲しい。僕がこの感想の中で書くつもりなのは、「その現状に対して、僕らに何が出来るのか」という部分だ。結局のところ、現状を理解しただけではどうにもならないからだ。さて、本書 [続きを読む]
  • 贖い(五十嵐貴久)
  • 過去のことは、すぐに忘れてしまう。小中高大学時代のことなど、もうほとんど覚えていない。働き始めた頃のこともだし、数年前のことさえ怪しい。だから、過去の僕のことを覚えている人と話すと、驚かされることになる。自分がすっかり忘れてしまっていることなら、なおさらだ。人から聞く過去の自分は、自分ではないような気分にさせられることさえある。そんなことしたっけ?そんなこと言ったっけ?そんな気分になる。でも、誰か [続きを読む]
  • 歪んだ波紋(塩田武士)
  • 「正しさ」は、常にそれを判断するための「基準」とセットだ。そうあるべきだ。しかし僕らは、そのことを忘れてしまいがちな、もっと言えば、忘れてしまえるよのなかに生き始めている。「正しさ」の「基準」について考える時、僕はいつも戦争のことを考える。僕らは今、「人を殺してはいけない世界」に住んでいる。当たり前だ。それが「正しい」と、僕らは何の疑問もなく感じている。もちろん人を殺す人間はいつの世にも現れるが、 [続きを読む]
  • 「焼肉ドラゴン」を観に行ってきました
  • 僕らの生活は基本的に、誰かの・何かの都合の上に成り立っている。生活が安定している場合、その誰か・何かは見えない。しかし、ちょっとしたことで、それはスッと姿を現す。その時に初めて、自分の生活が、自分の意思ではどうにもならないものの上に成り立っているということに気付かされることになるのだ。それは、どこに住んでいるどんな人にも起こりうる。自治体が原発を誘致するかもしれないし、空き家が増えたことで治安が悪 [続きを読む]