通りすがり さん プロフィール

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通りすがりさん: 黒夜行
ハンドル名通りすがり さん
ブログタイトル黒夜行
ブログURLhttp://blacknightgo.blog.fc2.com/
サイト紹介文基本的には本の感想です。映画評や乃木坂46の記事もあります。短歌や資格の勉強法や英語の勉強法も。
自由文サイトに来ていただいたら、プロフィール欄の「サイト全体の索引」から気になる記事を探して下さい。「この本は、こんな人に読んで欲しい!!」「管理人自身が選ぶ良記事リスト」「アクセス数ランキングトップ50」辺りから入るのがいいかもしれません。乃木坂46に関する記事もおすすめです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供229回 / 365日(平均4.4回/週) - 参加 2016/02/03 00:00

通りすがり さんのブログ記事

  • 彼方の友へ(伊吹有喜)
  • 戦争、という言葉を使うと、一気に遠くなる。砲弾の衝撃とか、銃声のやかましさとか、血の匂いとか、死体の惨たらしさとか…そういうものを、僕たちは知らない。戦争という言葉を使ってしまうと、だから一気に、遠い世界の出来事に思えてしまう。そこに、リアルを感じることが出来なくなる。戦争、という言葉を使うのを止めてみればいい。例えば、日常の喪失、ならどうだろうか?色んな日常を生きている人がいる。辛い日常を生きて [続きを読む]
  • 開幕ベルは華やかに(有吉佐和子)
  • もの凄く面白かった!期待値が低かった、ということもあるのかもしれないけど、いやはや、べらぼうに面白い。30年以上前、それこそ僕が生まれたのとほぼ同じ年に出版されたとは思えないほど古さを感じさせないし、演劇を舞台に脅迫電話から始まる事件を描いているのに、事件じゃないところが滅法面白いというのも凄い。有吉佐和子、凄いな。内容に入ろうと思います。推理作家の渡紳一郎は、うまく入眠できないという問題を長年抱え [続きを読む]
  • 「スイス・アーミーマン」を観に行ってきました
  • 久々に、こんなぶっ飛んだ映画を観たなぁ。これ、ストーリーを考えた人、マジで頭イカれてると思う(笑)ストーリーも何もないんだけど、大体こんな感じ。船が難破して無人島に取り残されたハンクは首吊り自殺をしようと思っていたが、その時に浜辺に男が横たわっているのを発見する。死んでいるのかもしれないが、話しかけてみる。なんだかよく分からないが、オナラばっかりしているそいつが、結果的にその男を島から脱出させてく [続きを読む]
  • 「すばらしき映画音楽たち」を観に行ってきました
  • 『映画音楽のルールは一つだけだ。“ルールはない”』映画における音楽というのは、無声映画の時代からあったという。劇場にオルガンが設置され、譜面通り、あるいはその場の即興で音楽をつけた。音楽が必要だった理由の一つは、映写機の音をごまかすためだったようだが、次第に映画人たちは、音楽の力を認識するようになる。『作曲家は語り部だ』映画音楽にとって大きな革命は何度もあった。その最初が「キングコング」だ。この映 [続きを読む]
  • ロボット・イン・ザ・ハウス(デボラ・インストール)
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    data-ad-format="auto">難しいことなど一切考えずとも面白く読める小説だが、本書には、異
    なる価値観を持つ存在とどう関わっていくのかという一つの解答がある。昔がどうだったのか、
    具体的には知らないので、あくまでも印象の比較ではあるが、現代は以前と比べて、他人の価値
    観を受け入れる余地が狭い人間が多いよう [続きを読む]
  • たまうら〜玉占〜(星乃あかり)
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    data-ad-format="auto">内容に入ろうと思います。本書は、5編の短編を収録した連作短編集で
    す。まずは全体の設定から。舞台は江戸。橋のたもとに時折現れる謎の老婆とたぬきのようにで
    かい白猫がいる。「玉占」という行灯があるので、占い師であるようだ。老婆は、悩みを抱えて
    いると思しき者を呼び止めては、白い壺 [続きを読む]
  • 水曜の朝、午前三時(蓮見圭一)
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    data-ad-format="auto">僕らは、これまで歩んできた人生すべてを「思い出す」ことは出来な
    い。もしかしたら人によっては、これまでの人生すべてを「記憶している」人はいるかもしれな
    い。ただ、それでもすべてを「思い出す」ことは出来ないだろう。何故なら、すべてを思い出す
    ためには、これまで歩んできた人生と同じ [続きを読む]
  • ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく
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    data-ad-format="auto">内容に入ろうと思います。本書は、エッセイストであり、「プロの無
    職」(という表現が適切に思える人なのだ)でもある著者が描く旅日記です。基本的に旅は嫌い
    らしいんだけど、嫌いなのは準備したり手配したりすること。それらをすべて免除され、自由気
    ままに好きなように行動し、いつでも酒を [続きを読む]
  • ふたご(藤崎彩織)
  • 僕には持論がある。辛い境遇にいる者ほど、言葉が豊かなのだ、と。言葉に惹かれる僕は、だからそういう人に惹かれる。『愛や恋。私の中でそれらは、突然の豪雨みたいなものかもしれない。予期せぬ雨の中で、降り注ぐ感情の中で、私はいつもびしょ濡れになってしまう。身を守る屋根を見つけなくてはならなくて、それが私にとっては言葉なのだ』『ピアノに向かうのが苦しかった時、自分と月島の関係に悩んだ時、私が迷子にならないよ [続きを読む]
  • スケートボーイズ(碧野圭)
  • 内容に入ろうと思います。大学四年生の伏見和馬は、久々に柏木豊コーチの元に戻ってきた。大学二年の12月、フィギュアスケートの全日本選手権の直前の追い込み練習で軽い怪我をした。コーチなどから焦るなと言われたが、焦ったがために今度は大怪我をしてしまった。1年以上もリンクから離れ、合コンに行ったり就活をしたりしていたが、どうにも気持ちの整理がつかず、また戻ってきた。幼馴染の川瀬光流とまた滑りたい―そんな気持 [続きを読む]
  • 最後の証人(柚月裕子)
  • 正義の物語である。そして、正義はいくつも同時に存在しうることを示す物語でもある。正しいこと、というのは決して一つではない。何故なら「正しさ」というのは、ある「軸」に対しての評価でしかないからだ。同じ物事であっても、違う「軸」で評価すれば、「正しさ」は変わる。正しい行動が、常に正しさを導くわけではない。より正確に言えば、自分の「軸」にとって正しい行動が、誰の「軸」にとっても正しいなどということはあり [続きを読む]
  • おめでたい女(鈴木マキ子)
  • 『今からあの人を心配しない練習をするのだ。そう決めた時から、心の中で離婚が始まりました』自由に生きて行く、というのはなかなか難しいことだ。僕はなんとなく、自由に生きるためには、大前提として二つのことが重要だと思っている。1. 人に迷惑を掛けないこと2. 自由であることを望むこと前者は分かりやすいでしょう。どれだけ自由を追い求めようとも、それが他人の迷惑や実害になったりするのであれば、それは世の中から [続きを読む]
  • 「バリー・シール アメリカをはめた男」を観に行ってきました
  • 内容に入ろうと思います。航空会社TWAのパイロットとして働くバリー・シールは、学校を首席で卒業、TWAの最年少パイロットであり、美しい妻と暮らす不自由のない生活をしている。1978年、冷戦真っ只中の時代に、こっそりキューバから禁輸品を持ち込んでは小遣い稼ぎをしていた。そんなバリーに声を掛けたのが、シェイファーという男。彼はCIA所属であり、バリーに仕事を依頼した。当時ソ連が南米の共産主義組織を支援しており、飛 [続きを読む]
  • 奇跡の人(原田マハ)
  • 常々僕は、「伝える」ということは「変換」だと思っている。当たり前だ、と思う人もいるかもしれないが、世の中を見ていると、そのことが理解できていないように思える人を結構見かける。僕には、「伝える」を「頭の中のものを言語化する」ということだと思っている人が多いように感じられる。もちろん、その側面はある。というか、頭の中にあるものを言語化しなければ、何も伝わらないのは事実だ。しかし、それでは絶対的に足りな [続きを読む]
  • 警視庁特別取締官(六道慧)
  • 内容に入ろうと思います。星野美咲は、ある理不尽な理由から警視庁捜査一課から交番勤務へと格下げされた。捜査一課にいた頃は「謎解きマイスター」と呼ばれていたにも関わらずだ。その後また捜査の現場に戻ってくることが出来た。しかしそれは、美咲と、年若い上司二人のみの、「警視庁分室特別取締班」という小さな所帯だ。上司で鷹木晴人は、生物学者兼獣医という警視であり、警視庁の屋上に設けられたオフィスは半分が温室であ [続きを読む]
  • 満天のゴール(藤岡陽子)
  • 誰かが死ぬことについて、そして、自分が死ぬことについて、特に何も感じることが出来ない。ずっと。たぶん僕の内側にある何かが壊れているんだろう、と思っている。多少なりとも、身近な人間の死を経験したことがある。その度に、自分の心がぴくりとも動かなくて焦った。「誰かが死んで悲しい」とか「誰かが死んで辛い」というような感情を自分が持つことがあるのか、今でも疑問に思っている。自分が死ぬということにも、あまり何 [続きを読む]
  • 自信 心を強くするのは、それほど難しくない(加藤諦三)
  • ちょっと不思議な本だった。というのは、凄く読みにくい本だったからだ。加藤諦三氏の本は初めて読んだが、なんとなく読む前のイメージでは、読みやすい文章を書く人なのだと思っていた。というのも、この著者は出す本が軒並みベストセラーみたいな人だからだ。けど読んでいて、どうにもスイスイ読めないと思った。僕の受け取り方的には、「文章が下手だなぁ」という感じだった。もうちょっとどうにかならんもんかな、と。本書は、 [続きを読む]
  • 屍人荘の殺人(今村昌弘)
  • 新人のデビュー作とは思えない、かなりレベルの高い作品だった。鮎川哲也賞は、去年の「ジェリーフィッシュ〜」も相当レベルが高かった。賞全体のレベルが上がっているのかもしれない。内容に入ろうと思います。神紅大学に入学した葉村譲は、ミステリ研究会に入ろうとしたが、所属しているメンバーが古典的なミステリ作品を全然読んでおらず断念。そんな折に知り合ったのが、ミステリ愛好会の会長である明智恭介だ。会長と言っても [続きを読む]
  • 「ベイビー・ドライバー」を観に行ってきました
  • 内容に入ろうと思います。主人公の「ベイビー」(通称)は、凄腕のドライバー。彼の仕事は、逃がし屋。銀行強盗をし終わった3人を車に乗せて、天才的なドラテクで警察の追跡をかわす。ベイビーにはボスがいて、強盗の計画を立てるのはその男。ベイビーは事情があってそのボスに借金があり、仕事の度に毎回メンバーを変えるボスが唯一毎回ベイビーを使っている。ベイビーは、いつでも音楽を聞いている。なんでも、子どもの頃の事故 [続きを読む]