通りすがり さん プロフィール

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通りすがりさん: 黒夜行
ハンドル名通りすがり さん
ブログタイトル黒夜行
ブログURLhttp://blacknightgo.blog.fc2.com/
サイト紹介文基本的には本の感想です。映画評や乃木坂46の記事もあります。短歌や資格の勉強法や英語の勉強法も。
自由文サイトに来ていただいたら、プロフィール欄の「サイト全体の索引」から気になる記事を探して下さい。「この本は、こんな人に読んで欲しい!!」「管理人自身が選ぶ良記事リスト」「アクセス数ランキングトップ50」辺りから入るのがいいかもしれません。乃木坂46に関する記事もおすすめです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供248回 / 365日(平均4.8回/週) - 参加 2016/02/03 00:00

通りすがり さんのブログ記事

  • キネマトグラフィカ(古内一絵)
  • 20代の自分のことは、あまり思い出せない。自分なりには、そこそこ暗黒時代だったなぁ、とは思うのだけど。凄く漠然とした言い方をすると、「あーこれこれ!」という感覚が、自分の人生に対してなかったな、と思う。他の誰かにこういう話を聞いたことがないから、他の人がどうなのか知らないけど、「あーこれこれ!」を感じられない、というのが、もしかしたら普通なのかもしれない。いや、そうでもないな。例えば、本書の登場人物 [続きを読む]
  • 謎ニモマケズ 名探偵・宮沢賢治(鳴神響一)
  • 内容に入ろうと思います。宮沢賢治は教会でペトロフ司祭からロシア語を習っていた。岩北日報の記者である雪元と共に教えを乞い、帰る段になって忘れ物に気づいた賢治が教会に戻ると、なんとペトロフ司祭が殺されていた。そこで賢治が見たのは、神楽面を被った大男であり、賢治は奴が司祭を殺したと分かった。しかし、その後すぐにやってきた警察によって、何故か賢治が逮捕されてしまう。すぐに釈放されたが、あの神楽面の男は気に [続きを読む]
  • 「ルイの9番目の人生」を観に行ってきました
  • 内容に入ろうと思います。ルイは生まれてから、死にかけてばっかりだった。感電したり、食中毒はしょっちゅう、毒蜘蛛に刺されたりもした。事故多発少年なんて言われて、学校でもヘンテコ少年って呼ばれて、色々上手くいっていなかった。「昏睡」の著者であり、TEDに登壇する著名な医師であるパスカルは、ある日奇妙な事例を耳にする。死亡が確認され、検視解剖を待っていた少年が息を吹き返した、というのだ。意識不明のままだが [続きを読む]
  • さざなみのよる(木皿泉)
  • 大学時代の友人の一人は、「死」について話す時いつもこんな風に言っていた。「自分が死んだ後も世界が続いていくのが許せない」だから死ぬのは嫌だ、といつも言っていた。僕にはその感覚はイマイチよく理解出来ない。死体はただの「モノ」だと思っているから、僕が死んだら、煮ようが焼こうがカラスに食わせようがなんでもいいし、自分が死んだことが世の中とか世界に影響を与えるなんて嫌だから、自分が死んでもそれまでと同じよ [続きを読む]
  • 教誨師(堀川惠子)
  • 「死刑」というものに対する、今の僕の考え方をざっと書いてみよう。まず僕は、「社会の中に存在してはいけない人」がいる、と思っている。例えば本書に登場する、こんな発言をするような人間のことだ。『先生、私が弁護士の控訴を取り下げた時、新聞記者は被告人は半生を深めているなどと書いたようですがね、あれは違います。私はもう二度と外に出てはいけない人間なんです。外に出たら、私は必ず、また殺ります。自分の腹の底か [続きを読む]
  • 「ダウンサイズ」を観に行ってきました
  • もし、身体を縮小させる技術が本当に存在したら、やるかなぁ。ちょっと考えてみた。人によって何をメリット・デメリットと感じるかは様々だろうけど、僕にはデメリットが少ないように感じられた。目につく大きなデメリットは、縮小化していない家族や友人との関わりが、皆無とは言わないまでもかなり減ること。これが一番だと思う。ここがクリア出来ない人はダウンサイズには手を出さない方がいいだろうけど、僕は多分クリア出来る [続きを読む]
  • 鈴木成一デザイン室(鈴木成一)
  • 『しかしながら、この手の、装丁の方向に必然性が見出だせない場合―つまり明快な「手がかり」や「口実」が見つけられない場合、何をやっても良い反面、「これはマズイのではないか」という、自由と自主規制がせめぎ合うため、それをどう克服するかが大問題になります。だいたいは締切によって克服されます(笑)』あぁ、分かるわー、と思う。いや、こんな著名な装丁家と同等だ、などと主張したいわけでは全然ないんだけど、言って [続きを読む]
  • 集中力はいらない(森博嗣)
  • 『しかし、集中するような作業の多くは、今やコンピュータが担ってくれる。その割合はどんどん増加している。人間の仕事としては、より発散型の思考へとシフトし、ときどき発想し、全然関係ないものに着想し、試したり、やり直してみたりすること、あるいは、より多数の視点からの目配りができることなどの能力が、これからは求められるようになるだろう。これらのシフトは、仕事以外、つまり個人の生活でも、まったく同じ状況とい [続きを読む]
  • 将棋の天才たち(米長邦雄)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、プロ棋士であり、将棋連盟の会長でもあった故・米長邦雄が、週刊現代に連載したものを書籍化した作品です。様々な棋士(女流棋士やアマチュアも)を取り上げ、人物について触れつつも、その棋士が最も印象に残った一手などを聞き出し、棋譜と共に解説する、というスタイルを取っている。取り上げられている棋士は本当に多彩で、知っている名前も知らない名前もたくさんある。色んなエピソードが登 [続きを読む]
  • 「ペンタゴン・ペーパーズ」を観に行ってきました
  • これまで、なるべく決断をしないで生きてきた。あらゆる決断から逃げてきた。今も、決断からは逃げたいと思っているし、許されるならばこれからもずっと決断しないで生きていきたいと思う。決断することは怖い。その決断が、自分にしか関係ないことであれば、僕はあまり怖さを感じないが、自分以外の誰かも関係してくるのであれば、一気に怖くなる。正しい決断など、決断する前には絶対に分からない。決断してみなければ分からない [続きを読む]
  • 「トレイン・ミッション」を観に行ってきました
  • いやー、面白い映画だったなぁ。内容に入ろうと思います。刑事から保険の販売員に転職したマイケル・マコーリーは、10年間、ほぼ変わらぬ通勤風景を見続けてきた。同じ朝、同じスケジュール、同じ人…。しかしその日は違った。上司に呼ばれると、いきなり解雇を突き付けられたのだ。成果が雇用条件に見合わないと厳しい通達。60歳のマイケルは、定年まであと5年なんだ、と粘るが、どうにもならない。その帰りの車内でも、いつもと [続きを読む]
  • 透明の棋士(北野新太)
  • 『ふと、最終局の投了図について尋ねてみた。美しいと話題になっていたからだ。(中略)「どうせ殺されてしまうなら…」中村は確かに、殺されてしまうなら、と言った。「いちばん綺麗な形で、と思ったんです。あの十手くらい前から、最後の投了図を描いて指していました。だから、羽生さんにも、思い描いた手順で指してもらえればと思っていました」胸を衝かれた。勝負を見守っている者たちが逆転への一縷の望みを託していた時、中 [続きを読む]
  • 凶犬の眼(柚月裕子)
  • 自分の中のルールに正直に生きていきたいと思っている。自分の中にあるそのルールは、世間のルールからは外れているかもしれない。でも、それは正直大した問題ではない。他人に迷惑を掛けるべきではないと思うし、社会の秩序を乱すのも良くないと思うが、そうでなければ、自分の中のルールが世間のルールにそぐわなくたって問題はない。変な話だが、僕にはこんな感覚がある。天から誰かに見られているような感覚だ。僕は、何か特定 [続きを読む]
  • 将棋エッセイコレクション(後藤元気編)
  • 『誰が勝つとか負けるかなんて二の次で、将棋が人間を動かしている感じにドキドキする』本書の編者の言葉である。この一文だけでもう、この人がどれだけ将棋が好きなのかが伝わろうというものだ。本書は、将棋も、将棋に関する文章を読むのも好きだという編者が、様々な時代の文章を編んだ作品だ。その編集方針が巻末に書かれているのだが、本書を読みながら、こういう点がいいなと感じていたまさにそれが方針の一つだったので、意 [続きを読む]
  • 話術(徳川夢声)
  • 内容に入ろうと思います。本書は、“話術の神様”と言われていたらしい、昭和に活躍した漫談家(でいいのかな?色んな肩書があるみたいだけど)が書いた、話術に関する歴史的名著、だそうです。いわゆるハウツー本のようなもので、人前で話す際にどんなことに気をつければいいのかということが様々に書かれている。その「人前」にも様々なシチュエーションがあるが、それらをかなり細かく網羅して、こういう場合はこう、こういう場 [続きを読む]
  • 中学生棋士(谷川浩司)
  • 谷川浩司というのは僕の中で、村山聖の名前と結びついて記憶されている。「聖の青春」という、将棋ノンフィクションの傑作がある。村山聖という、若くして病気で亡くなってしまったプロ棋士を描いた作品だ。「3月のライオン」に登場するあるキャラクターのモデルとも言われている人物だ。その村山聖が中学生の頃、奨励会(将棋のプロ棋士になるための養成所みたいなところ)に入りたいと親を説得する場面で、こう言うのだ。「谷川 [続きを読む]
  • 名人に香車を引いた男 升田幸三自伝(升田幸三)
  • 僕は大分勘違いしていた。「名人に香車を引いた男」という本のタイトルは、昔から知っていた。将棋は好きだけど全然知識も実力もない人間ではあるが、それでも、「プロ棋士が名人に香車を引く」なんてことが出来ない、ということぐらいは分かっているつもりだ。将棋に詳しくない方のために少し説明しよう。「香車を引く」というのは、「自分が香車を1枚使わずに戦う」ということだ。対局相手と実力差がある場合、強い方がいくつか [続きを読む]
  • 「去年の冬、きみと別れ」を観に行ってきました
  • 僕は自分の中に“怪物”がいるなぁ、という自覚がある。自分でも、その輪郭ははっきりしない。僕自身と、その“怪物”とに境界があるのかもわからないし、その“怪物”がどんな時に表に出てくるのかもちゃんとは分からない。でも、いるなぁ、と思う。これは比喩だけど、時々息遣いが聞こえるような気がする。僕の内側で息を潜めて何かを待っているような気がする。別にそれは、血なまぐさい何かを求めているとかそういうわけではな [続きを読む]
  • 「デトロイト」を観に行ってきました
  • いつだって本当の悪は、正義の側にある。いや、正義というか、正義を体現するはずの権力の側に、というべきだろうか。権力が悪を発揮したら、それに抗う術はほとんどないだろう。いつの世でも、権力側は様々な力を使って、様々な悪に手を貸してきたことだろう。もちろん、権力の側でも、悪に手を染めるのはごく一部だということぐらいは分かっているつもりだ。しかし、たとえごく一部であったとしても、権力側が発揮する悪の強さは [続きを読む]
  • 巡査長 真行寺弘道(榎本憲男)
  • 脳科学的に言うと、人間には「自由意志」というものはないらしい。有名な実験に、こんなものがある。細部を省略してざっくり書くとこうなる。人間は、「何かをしようと思う」よりも前に「それをしている」のだ、と。例えば、目の前にあるボールを掴むことを考える。普通に考えれば、「目の前のボールを掴もうと思う」という脳の判断が先にきて、それから「腕を動かす」という実際に動作に映る、となるはずだ。しかし何度実験しても [続きを読む]
  • グッバイ・マイ・スイート・フレンド(三沢陽一)
  • 内容に入ろうと思います。高校生の藤怜士は、格闘技好きの少年だ。しかも、筋金入りの。彼は男子の総合格闘技を『大味な試合や微妙な判定が増えてきた』『商業化され、ただのビジネスに成り下がっている』『第三者が勝敗を決める判定試合が多いことに不満』だとして、そういうものとはまだ遠い場所にある、女子総合格闘技にハマっているのだ。そこで彼は、とんでもない逸材の存在を知る。本城麻里奈―女子総合格闘技団体「ライジン [続きを読む]
  • 拝啓、本が売れません(額賀澪)
  • 以前テレビのバラエティ番組を見ていて、面白いなと感じた発言がある。とあるお笑い芸人(FUJIWARAのフジモンか、千原兄弟のせいじのどっちかだったと思うんだけど)が、テレビ番組の中で、テレビを見る人が減っている的なことを発言したり特集したりする意味ってある?と言ったのだ。つまりこういう意味だ。テレビというのは当たり前だけど、テレビを見てくれている人に向けられている。その人たちは、テレビを見てくれているぐら [続きを読む]
  • 「グレイテスト・ショーマン」を観に行ってきました
  • 内容に入ろうと思います。バーナムは、貧しい仕立て屋の家に生まれた。父の仕事についていった先で、チャリティというなの美しい少女見て恋に落ち、離れ離れになりながらも手紙でやり取りを続け、やがて結婚することになる。裕福な一家であるチャリティの父親は、「娘はどうせ戻ってくる。貧しい暮らしに耐えかねてな」と言い捨てたが、彼らは二人の娘にも恵まれ、決して豊かではなかったが、幸せな生活を続けていた。ある日、バー [続きを読む]