聖 さん プロフィール

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聖さん: 夢見月〜Primavera〜
ハンドル名聖 さん
ブログタイトル夢見月〜Primavera〜
ブログURLhttp://seeyou0.blog38.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の花沢類が大好きです(*ノ∀ノ)♡ 類くんとつくしちゃんにハピエンを♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供183回 / 365日(平均3.5回/週) - 参加 2016/02/26 01:02

聖 さんのブログ記事

  • 眠れる森の
  • 意識のないつくしを抱いたまま、花沢の本邸へと戻った。そんな俺たちに、使用人たちは驚きを隠せない。それもそうだろう…つくしはいつも元気に笑っていたから。体調が優れないことは知っていても、さすがにここまでとは思っていなかったみたい。口に出さずとも、つくしを心配する気持ちが伝わってくる。「今は眠ってるだけで、大丈夫。 しばらく休めば起きると思うけど、一応医者を呼んで。」「…承知いたしました。」使用人頭に [続きを読む]
  • 類と教授
  • 病院から邸へ戻る途中、つくしの通う大学へと立ち寄った。つくしのお気に入りだという欅並木を手を繋いで歩き、教授の部屋へと向かう。ただ、体調が万全でないつくしの足は予想以上に重く、ゆっくりだ。それでも途中で何度か休憩を入れながら、研究棟の前の中庭までは辿り着けた。自分の足で歩きたいというつくしの希望で、ずっと歩いてきたけど。時々苦しそうに息を吐き、繋いだ手も冷たくなっている。いくら改善傾向にあるとはい [続きを読む]
  • 寄り道
  • 帰る途中、立ち寄ったのはあたしが通う大学。校門から真っ直ぐ続く欅並木はすっかり秋色に染まり、紅葉した葉がハラハラと散っている。所々に設置されたベンチには学生だけじゃなく、散歩がてらに立ち寄った老夫婦や子供連れの姿もあった。「みんなの憩いの場、って感じだね。」「そうだね。この道は車両規制してるから、ちょっとした公園みたいになってるんだ。」「こんな都心で自然を感じられる場所は貴重だね。」「うん…4年前 [続きを読む]
  • 帰り道
  • 三日ぶりの外は少し肌寒いけどいいお天気で、それだけで気持ちがスッとする。思わず両腕を挙げて深呼吸をする…と。「あっ…っと!」やっぱりまだ貧血があるせいか、軽い眩暈と足元がフワッとして、咄嗟に隣の類にしがみついた。「こら。退院できて嬉しいのはわかるけど、はしゃぎすぎ。 まだ貧血はよくなってないんだからね?」「うん…ごめん、気を付ける。」「何なら、運ぶけど?」「いっ、いいっ!大丈夫! でも、ちょっと腕 [続きを読む]
  • 入院生活
  • すみません…手直ししてたら間に合わなかった…。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆はっきりと意識が戻って、一番驚いたのは病室の豪華さだった。広さもそうだけど、病室の中に応接セットやクローゼット、それにシャワー室まで完備されてて。病室っていうより、ホテル?類のお母さんが類を出産する時に、不自由がないようにって改装したらしいんだけど。その後、お祖父さんが入院して以来、誰も使ってなかったんだって。花沢 [続きを読む]
  • 幸せの誓い
  • つくしの待つ病室へと戻ると、数人の看護師が出入りしているのが見えた。機械やワゴンをガラガラと押し、病室を出て行く姿に嫌な予感がする。「つくしっ!」駆け込むように病室へ入ると、ベッドを背もたれにして穏やかに笑う、つくしの姿。その脇には女医が立っていて、こちらも穏やかな顔をしている。「あ…類、おかえり。」「ただいま…って、起きて大丈夫?」「うん。」ニッコリと笑った顔は、いつものつくしだ。まだ血色はよく [続きを読む]
  • 報告
  • 穏やかな寝息を立てる唇にキスを落とし、俺は立ち上がった。本当なら離れたくはない。でも、つくしを安心させるためにも、今のうちに動かなきゃ。「行ってくるね…ゆっくりおやすみ。」枕元に転がった酸素マスクを付け直し、もう一度額にキスを落とすと、俺は病室を出た。まず向かった先はナースセンター。近くにいた看護師に主治医と話がしたいと伝え、待ちながらぼんやりと辺りを見回す。産婦人科病棟だからか、全体的に柔らかな [続きを読む]
  • またね
  • 眠り続けるつくしにキスをした。唇を合わせるだけの軽いキス。柔かな感触を確かめるように、そして、俺の気持ちが伝わるように。愛してる。今は辛いけど、絶対に俺が支えるから。だから、早く目を覚まして。その気持ちが伝わったのか、つくしの細い腕に抱きしめられた。そして、しっかりと閉じていた瞼がゆっくりと持ち上がる。「あ…」澄んだ黒曜石の瞳が涙で潤み、目尻からツッと流れ落ちる。なのに、その口元は微かに笑みを浮か [続きを読む]
  • 夢の中
  • 夢を見た。夢の中のあたしは深い深い霧の中にいて、そこが何処なのかもわからず、ただウロウロしていた。けど、不思議と怖いとか寂しいとか、そういう感覚はなくて。探し物をしているわけでもなく、どこかへ行こうとしているわけでもない。それでも、勝手に足が動いてる。何か、変な夢だな。そんなあたしの手を、誰かが握った。その手は小さかったけど、あたしの手をギュっと握って離してくれない。「…?」「そっちはダメ。」声の [続きを読む]
  • 涙のキス
  • ごめんなさい…最初に謝っておきます。内容的に繊細な部分に触れています。気分を害される方もいるかもしれません。今まで、この展開は避けてきたんですが、今回は敢えて挑戦してみました。嫌な予感?のする方は読み飛ばすことをお勧めします。読んでからの苦情はご遠慮ください。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆「…様、類様?」不意に名前を呼ばれ、ハッと我に返った。つくしの無事を祈ることに集中しすぎて、周りの音が [続きを読む]
  • 病院へ
  • 医務室からバスタオルを借り、血液が流れ落ちないよう気を付けながら、車へと急いだ。腕の中のつくしは変わらず目を閉じたままで、微動だにしない。元々色白なのに、その白さがいつもに増して透明感を帯びる。…このまま透けて、消えてしまうんじゃないかと思うくらい。「つくし、もうすぐだからね。 大丈夫…何も心配は要らないよ…」そう声を掛けていないと、不安でしかたない。相変わらず、俺の心臓はドクリドクリと嫌な音を立 [続きを読む]
  • 安堵の涙
  • SPの先導で、つくしの待つ医務室へと急ぐ。さきほどの人事部長の話が本当なら、急がないとつくしの身が汚されてしまう。焦る気持ちが加速度を増し、ドクドクと心臓が嫌な音を立てた。頼むから…無事でいて…もし万が一、その身が汚されたとしても、俺の気持ちは変わらない。その傷は、半分は俺のせいだから。俺が花沢の人間で、俺と出会い、関わったせいで起こった事故だ。東欧商事の連中は憎いが、それだけでつくしを手離すこと [続きを読む]
  • 救世主
  • 人は本当に怖いと感じた時、己の無力さを思い知る。現に、目の前で起こっている現実に対して、あたしは声をあげることすらできない。体は鉛のように重くて、金縛りにあったみたいに動かない。それでも、心は悲痛な叫び声をあげている。やめてっ!触らないでっ!類以外の男性に触れられることは、吐き気を感じるほど悍ましく、酷く哀しい。これが夢だったら、どんなにいいだろう。目を開けたら、そこには類の笑顔があって。『おはよ [続きを読む]
  • 静かな怒り
  • 東欧商事の人事部長への接触は上手くいった。親し気に話すSPに、人事部長はすっかり騙されている。「何を話してる?」「人事部長の遠縁を装って接触しました。 立派に出世した伯父に会いたくて、わざわざ上京して来た、と。 地方の民間企業で人事職に就く予定なので、ノウハウを教えてほしい、と言っています。」田村は一旦言葉を切り、聞こえてくる会話に耳を澄ます。俺は通りの向こうを睨みながら、二人の動向を見守った。「 [続きを読む]
  • 胸騒ぎ
  • その朝はいつもと変わらずやってきた。「類っ!朝だよっ!」俺の毎朝の目覚ましは可愛いつくしの声。エロく啼く声も好きだけど、はっきりと物を言うこの声も好き。もっと聞いていたいとは思うけど、いつまでも起きないと何を言い出すかわからない。しかたなく目を開ければ、飛び込んできたのはつくしの満面の笑み。「あ、起きたっ!…おはよ、類。」チュッと唇にキスをされれば、堪らず抱きしめようと腕が伸びる。…けど、その腕は [続きを読む]
  • 貧血
  • フワフワとした感覚とともに、意識が浮上する。目を開けたいのに瞼が重くて、それに体も重い。あれからどれくらいの時間が経ったのか、そして今どこにいるのかもわからない。ただわかるのは、今寝ているのは家じゃないってことくらい。背中に感じる感触が違うし、類の匂いがしないから。「…あんた、変わってんな。」この声は…専務?でも、さっきとは全然違う、優しい声。「あ、の…あたし…」「あ、気が付いた?倒れたの、覚えて [続きを読む]
  • 面接…?
  • 面接室の前に立ち、ゆっくりと息を吐く。大丈夫、緊張はない。寧ろ、類の両親に会う前の方がもっともっと緊張した。あの時は類に抱きしめてもらえたけど、今はあたし一人。何を聞かれるのかわかんないけど、あたしはあたしらしく、精一杯がんばろう。「…よしっ!」気合を入れ直し、ドアをノックしようと手を挙げた、その時。「何で俺まで行かなきゃいけないわけ? うちに来る気のないヤツに時間割くなんて、バッカじゃねぇの?」 [続きを読む]
  • 教授との関係
  • 東欧商事の面接日。いつも通り、類を送り出し、気が進まないまま支度を始めた。リクルート用の濃紺のスーツに身を包み、履き慣れないストッキングはちょっと窮屈に感じる。装飾品は付けず、メイクは健康的でかつナチュラルに…とは、就活のガイドブックに書いてあったこと。滅多にしない化粧に悪戦苦闘しながらも、姿見に映ったあたしは立派な就活生に見える。「ま、こんなもんかな。」バッグの中身を再度確認し、忘れ物がないかチ [続きを読む]
  • 日常
  • 数日、お休みしてしまってすみませんでした。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆のんびりと過ごした休日が終わり、また慌ただしい日常が戻る。就職か、進学か…決めなきゃいけないのに、時間は待ってくれない。それに卒論もやらないといけない。卒後のことを考えてて卒業できませんでした、なんて、笑い話にもならない。「明日は東欧商事の面接か…」類の両親と会う前、既にいくつかの会社から面接試験の連絡が来ていた。類の [続きを読む]
  • あたしの意志
  • 秋晴れの休日。おじさんの淹れたエスプレッソを飲みながら、類とその両親とゆったりとした時間を過ごす。本来なら雲の上にいるような人たちなのに、そんな雰囲気は微塵もなくて。今はただ、ごく自然に、会話を楽しみ、微笑み合う。それは厳しい世界に生きているからこそできる、オフタイムの過ごし方なのかもしれない。再び、話題はあたしの就職と、今後のことに戻る。あたしは別に花沢が嫌とか、そういうわけじゃない。ただ、類の [続きを読む]
  • 懐かしい記憶
  • 「私と優美は英徳でずっと一緒だったんだが、昔から美人でね。 それに成績もよくて、優しくて…本当に非の打ちどころがない女性だった。 唯一の難点は、彼女の恋人が私だったことくらいだろうね。」「あら?あなただって、相当モテてたでしょう?」「そうだったかな? 私に言い寄ってきた女性のほとんどは、花沢の家目当てだろうけど。 …まぁ、それはいいとして。 私が大学生の頃、花沢は本格的にヨーロッパ市場に参入するよ [続きを読む]
  • 両親との対面
  • とうとう、この時がきてしまった。類の両親へのご挨拶。急に決まったことで、心の準備が追い付かない。身支度をしている時から心臓がバクバクして、落ち着かなくて。左右違う靴下を履きそうになったり、ワンピースのファスナーが途中までしか上がってないことに気付かなかったり。我ながら情けなくなり、フ〜っと深呼吸をして、パンっと頬を叩いた。「しっかりしろ!あたし!」類が言うに、現時点では両親はあたしたちのことを反対 [続きを読む]
  • 緊張
  • 車を停めた10m程先に、落ち着いた佇まいの喫茶店が見える。『伊藤珈琲店』洒落っ気もないネーミングに、素朴な看板。それを見たつくしがクスッと笑う。「おじさんらしいね。」「ん。行くよ?…いい?」「う、うん…」歩き出したつくしはまるでロボットのようで、ガチガチに緊張しているらしい。よく見れば、右手と右足が一緒に動いている。「つくし?」「ひゃっ…ひゃいっ!」「…どうしたの?」「い、いや…何か、いきなり緊張し [続きを読む]
  • 父からの電話
  • 父さんからの電話で、さっきまでの幸せな気分に水を注される。それなのに、父さんの声はいつもより楽しそうで、何だか解せない。『まったく…何度電話したら出るんだ?』見れば、履歴には父さんからの着信がズラリと並んでいる。そんなに急ぎの大事な用事?声の感じは急いてるようには聞こえないんだけど。「…ごめん。何か急ぎの用? でも、今日俺オフなんだけど。」『休みだからって、いつまでも寝ていたら時間がもったいないだ [続きを読む]
  • 朝の戯れ
  • んー…またRがあります。苦手な方、ごめんなさいね。どうも、この話を書いてるとそっちにばっかり頭が働いちゃって…。お花畑を通り越して、脳内沸いてるのかも?☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆つくしと一緒に暮らし始めてからの俺は、傍目にもわかるほど変わった。遅刻はしなくなったし、仕事中に昼寝をするのも減った。まぁ、昼寝に関してはつくしも強くは言えないらしい。そういう日は決まって、明け方まで愛し合った [続きを読む]