聖 さん プロフィール

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聖さん: 夢見月〜Primavera〜
ハンドル名聖 さん
ブログタイトル夢見月〜Primavera〜
ブログURLhttp://seeyou0.blog38.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の花沢類が大好きです(*ノ∀ノ)♡ 類くんとつくしちゃんにハピエンを♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供194回 / 365日(平均3.7回/週) - 参加 2016/02/26 01:02

聖 さんのブログ記事

  • パトリシア
  • 家族専用にしては広い箱が、音も立てずに静かに上昇する。機械音も浮遊感もないその空間はとても心地よく、ここがエレベーターの中であることを一瞬忘れそうになる。窓の外に広がる空は灰色の雲に覆われていて、今にも雪が降り出しそうなほど重々しい。そんな静寂の中に、関の控えめな声が響く。「パトリシアには兄と姉がいて、それぞれ結婚して家を出ている。 姉のアガットはアラブの石油王の息子と結婚して、今はドバイで暮らし [続きを読む]
  • 救世主、再び
  • 意識を失くしたつくしを抱えて車に戻ると、心配そうな田村がドアを開けて待っていた。「大丈夫ですか?」「ん…たぶん。 泣きたくなくて、気張ってたんだと思う。」「そうですか…。 今日はお邸へ戻った方がよろしいですね。」「ん。田村、あの部屋は解約しといて。荷物は…」「でしたら、私が行って参ります。 さすがにパスポートなどの貴重品を業者に任せるわけにはいきませんし。」「…それもそうだね。じゃ、任せた。」「は [続きを読む]
  • 守るもの
  • 「いくらクリスマスが終わったからって、翌日に打ち合わせとかあり得ない…」ブツブツと文句を言う俺に、田村は苦笑を漏らす。「ですが、年内はこれが最後ですから。」「本当に、正月休みが終わるまでもう仕事しないから。」「…承知致しております。」せっかくのクリスマスバカンスなのに、他の役員たちもそれを返上して出勤してきている。いくら自分だけじゃないって思っても、苛々するのは当然だろ。「さっさと終わりにして帰る [続きを読む]
  • 襲来
  • 明けましておめでとうございます(喪中ですが…笑)昨年は多くの方に来ていただき、本当にありがとうございました。今年もよかったら、足を運んでくださいませ。…いつまで続けられるのか、私にもわかりませんが??平成最後の年、皆様が心穏やかに過ごせますように。お話はまだ年を越してませんが(笑)いつになったらつくしの誕生日になるんでしょうね?(^▽^;)☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆夢のようなクリスマスが終わっ [続きを読む]
  • 聖夜
  • とっくに終わったクリスマスの話なので、長いけど1話にしちゃいます。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆フランスに来て1週間。華やかなパリの街並み、煌びやかなクリスマスイルミネーションに胸が踊る。初めての海外旅行…それに、初めて恋人と過ごすクリスマス。浮かれるなって方が無理でしょ。けど…現実はそう甘くはなかった。問題は言葉。テーブルマナーやフランスでの一般的な作法なんかは、来る前に少し教えてもらっ [続きを読む]
  • ありがとう
  • 人の気配に、牧野は顔を上げ、俺へと視線を向ける。途端、その瞳は真ん丸に見開かれ、驚きのあまり、声も出ない。「…久しぶり。」ヒラヒラと手を振り、然して気にした風もなく歩み寄る。俺を見つめるその表情はあの頃のままで、何だか懐かしい。「クスッ…すごい顔。 そんなにびっくりした?」さっきまでの不安は、牧野の顔を見た瞬間に吹き飛んだ。そして、今は愛しさしか感じない。何ができるか、じゃない。前みたいに、傍にい [続きを読む]
  • 再会
  • 12月28日。俺は今までで一番ってくらい、清々しい気持ちで目覚めた。本来なら、今日は人生で一番苦痛な日になるはずだったのに。それが一転、朝が待ち遠しいほど、楽しみな日になった。藤堂の家の車で走ること、数時間。降り立ったその場所を、俺は些か信じ難い気持ちで見渡した。「ここって…」「素敵でしょう?ここ。 海を眺めながらゆっくり休んでほしくてね。」静の視線を追って、その景色を眺める。小高いこの場所は周囲を緑 [続きを読む]
  • 答え合わせ
  • 12月の寒空も気にならないほど、気持ちが昂ってた。こんなに必死に走ったのは、10年前、牧野が階段から落ちた時以来。けど、あの時とは全然違う…逸る気持ちで胸が痛い。その勢いのまま、藤堂の家の門を叩く。「静っ!静っ!」「あら、類?…どうしたの?」「俺、わかったんだ!さっきの答え…っ」ゼェゼェと乱れる呼吸の中、必死の思いで言葉を告ぐ、と。「そう…じゃ、答え合わせしましょ…入って。」フッと笑った顔はやっぱり綺 [続きを読む]
  • 静の問い
  • 牧野は『ありがとう』と『ごめんなさい』は魔法の言葉だと言う。確かに、言霊ってあると思うし、それを素直に口に出せるヤツは凄いって思う。俺は、育ってきた環境のせいか、その言葉が素直に言えなかった。そのせいで失ってきたものは、たぶん多い。『たぶん』っていうのは、気付いていなかったから。そして、今となっても、その多くは記憶の彼方に消え去った。無くても困らない。でも、あったら、もっといろいろ変わってたんじゃ [続きを読む]
  • 更新予告
  • こんにちは。クリスマスがサラッと過ぎ去り、また年末のバタバタが近付いてきました。と同時に、インフルエンザ、感染性腸炎なども怖い季節になりましたね。寒波も来てるみたいですし、そろそろ雪が降るのかな?朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。くれぐれも、体調には気を付けて、楽しい年末年始をお過ごしくださいませ。今日から28日まで、つくしのBirthdaySSをお届けします。CPは言わずもがなの【類×つくし】。原作からの [続きを読む]
  • パリの夜
  • つくしの冬休みを待って、俺たちはフランスへと飛んだ。教授の息子は一足先にフランスへ行っている。もちろん、花沢の社員として。彼を花沢で引き取ることに、父さんたちからの異論はなかった。父さん曰く、Quatremerの協力が得られれば、このプロジェクトに失敗はないらしい。そんなパイプを持った彼の参画は強力な追い風になる。ただ、まだ油断はできない。彼も、Quatremerも、東欧に不信感は持っていても、花沢より東欧との繋が [続きを読む]
  • 車中
  • 講義のある教室へと向かうつくしを見送り、俺は車へ戻る。いくら総責任者を任されてるとはいえ、独断で何でも決めていいわけじゃない。この男―関和孝―をメンバーに加えることを、父さんにも報告しておかないと。「…行くよ。」「ん?いや、俺はタクシー拾っ…」「いいから、乗って。時間が無駄。」「いや、でも、さすがにそれは…」「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと乗って。 いろいろ聞きたいこともあるし。」「あー…はい [続きを読む]
  • 固い握手
  • 校門前で会った、というより、つくしを待ち伏せしていた男。つくしの師事する教授の息子で、東欧商事の専務の元部下。彼をどこまで信用していいのか、はっきりいって未知数だ。けど、直感で『こいつは使える』と思った。東欧商事は欧州、とりわけフランスの支社が主軸だと聞いている。だから今回のプロジェクトは日本本社ではなく、フランス支社をターゲットにした。恋人がフランスにいるってだけで転属させるほど、お優しい会社じ [続きを読む]
  • 研究室
  • 教授の研究室は中庭を抜けた先の研究棟の3階にある。扉を開けてすぐに来客用のソファセット、その脇にはミニキッチン。壁一面の本棚には日本語や外国語の背表紙の本がごちゃまぜに収められている。全然整理されているようには見えないんだけど、教授曰く、これがいいんだって。部屋の奥、窓を背にするように置かれた机には使い古されたパソコン…そして、本や書類が山積みになってる。「ハァ…」いつも通りといえばいつも通りなん [続きを読む]
  • 意外な再会
  • 海から戻った翌日、あたしと類は元のマンションへと生活の場を移した。お邸を出る時、類の両親、とりわけお母さんはとても残念そうに少し目を潤ませ、あたしをギュッと抱きしめた。「せっかくこれからたくさん一緒におでかけしようと思ってたのに。」「つくしだって学校があるんだから、母さんにばっかり付き合ってられないよ。」「それはそうだけど…でも、たまにはいいわよね?」「はい。卒論が終わったらぜひ。」「つくし、無理 [続きを読む]
  • 翌日
  • ご無沙汰しております。書いたものを誤って消してしまってから、少し凹んでおりました(笑)で、ちょっとだけ復活してきたので、更新してみます。明日からの予定はまだ未定。自転車操業でごめんなさい。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆翌日。目が覚めたのはお昼に近い時間。今日はこの後、伊藤のおじさんたちに会いに行く予定。そういえば、少し前にエスプレッソのマシーンが直ったって連絡来てたっけ。じゃ、今日はそのマシ [続きを読む]
  • 愛される価値
  • 翌日、類とあの浜辺へ来た。夏の賑わいが嘘のように人気はなく、ただただ波の音だけが響いていた。「寒くない?」「平気。」ここで類と出会って、恋に堕ちて。一緒に過ごした時間の分だけ、想いは強く深くなった。笑ったり、泣いたり。ケンカしたり、愛し合ったり。そんな他愛ない時間も、類となら愛しいひと時。これからもずっと、この気持ちを重ねていきたい。類と一緒に。なのに、昨日、あたしはまた類に背を向けた。その不安を [続きを読む]
  • 噴き出した感情
  • つくしの中に押し込められていた感情が一気に噴き出す。それは哀しみや悔しさを綯交ぜにした、怒りにも似た感情。「あの日のことはもう思い出したくないし、忘れたいと思ってる! 類が忘れさせてくれるってのも、信じてる! キスしかしないのも…触らないのも、類の優しさなんだって、わかってた! わかってたけど…本当は触りたくないんじゃないかって…。 他の男性に触られたあたしになんて、もう…」「つくし…もしかして… [続きを読む]
  • 言葉責め
  • 首筋に触れた瞬間、あっさりと引き戻された記憶。あんなヤツの声がつくしの心を支配しているなんて、許せるはずがない。「ごめん、嫌かもしれないけど教えて。 その声は何て言ってる?」そんな言葉、つくしの口から言わせたくはない。でも一緒に乗り越えるには、俺も知らないと。「大丈夫…俺が忘れさせるから。 これっきり、もう聞かない。だから…」努めて優しく声を掛けると、つくしの小さな手が俺のシャツをキュッと握る。宥 [続きを読む]
  • 儀式
  • まるで儀式のようだと思った。つくしをベッドへと横たえ、ブラウスのボタンを1つずつ外す。それすらも怯え、身を硬くするつくしが切ない。だからといって、止める気は毛頭ない。開けた胸元から見える白い肌。久々の感触に、俺自身、心臓がドキドキしてくる。と同時に、この肌を汚したあいつが許せない。その痕跡を記憶ごとすべて消したくて、そっと触れると。「やっ…」「つくし、目を閉じちゃダメだよ。 ちゃんと俺を見て、俺の [続きを読む]
  • 三度目の未遂
  • 『唇にお仕置き』だと告げて、つくしにキスをした。これまでも毎日キスはしていたし、つくしも嬉しそうに応えてくれてた。なのに、俺の中には微かな不安が残ってた。あの日のことを思い出した時、つくしはどう反応するのか。何度キスをしても、変わった様子は見られない。てことは、つくしの中では過去の事故として処理されてる?でも、真面目なつくしがそんな簡単に忘れるとは思えない。おそらく、完全に失念してるだけだ。あの日 [続きを読む]
  • 二度目の誓い
  • 不意に襲ったフラッシュバックに、カタカタと体が震える。何で…どうして?あの人じゃないのに。今ここにいるのは、類なのに…。そうわかっていても、強張った体を緩めることができない。心臓がドクンドクンと嫌な音を立て、呼吸すらままならない。苦しくて、気持ち悪くて、ゾワゾワと寒気がする。そんなあたしに、類は何も言わない。どうしよう…類を傷付けた…あの日のことを、あたしは何一つ話していない。あの直後から今まで、 [続きを読む]
  • フラッシュバック
  • 類に身を預け、ほぅ、と息を吐く。唇に残る甘い余韻に浸っていると、頭上からクスッと柔らかな笑みが降ってきた。「…?」「幸せだなぁ、と思ってさ。」「…へ?」「つくしから、盛大な愛の告白もらっちゃったから。」「え…?」あたしを見つめる瞳は決して茶化してる風ではなくて、本当にそう感じているんだとわかる。でも、何で?いつあたしはそんなことを口走った?「父さんも言ってたでしょ? どれだけ俺のことが大事か、よく [続きを読む]
  • 優しい時間
  • リビングで類と別れ、あたしは窓辺のソファで類のお母さんとお茶をいただく。類はいろいろ心配してたけど、その様子は以前会った時と変わらず、穏やかだった。「つくしさん…今回は大変だったわね。 本当に、体の具合は大丈夫なの?」「はい。類とお邸の皆さんに支えてもらい、すっかり元気になりました。」「そう…それならよかった。 つくしさんの許可も得ず、こちらで静養させてしまったこと、少し心苦しく思ってたのよ。」「 [続きを読む]
  • 帰国
  • こんばんは。このところ、更新が安定せず、申し訳ありません。ちょいと身内でいろいろあったり、体調が不安定だったりで、なかなか思うように書けなくて。できるだけ18時に更新しようとは思いますが、難しい日もあるのが現状です。待っていてくださる方には大変申し訳なく思いますが、どうかご理解いただけると嬉しいです。というわけで、遅くなりましたが本日分です。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆数日後、とうとうフラ [続きを読む]