octpus さん プロフィール

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octpusさん: かかみの歳時記
ハンドル名octpus さん
ブログタイトルかかみの歳時記
ブログURLhttp://octpus11.hatenablog.com/
サイト紹介文岐阜在住 築90年の古民家に起き伏しする媼の俳句日記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供145回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2016/02/27 14:04

octpus さんのブログ記事

  • 秋の蝶
  • 『レシピを見ないで作れるようになりましょう』 有元 葉子著 新聞の広告によれば今話題の料理本らしい。すでに五十年以上も料理に携わっている身だが相変わらずレシピ本は頼りにしている。自己流で何となく物足りないという思いの時もある。おさらいのつもりで借りてきて早速実践したいくつか。 野菜のオイル茹で。中華鍋にお湯を沸かし塩少々とオリーブオイルを入れる。まず家で採れたアスパラガスを茹でる。オイルでコーチン [続きを読む]
  • 秋の蚊
  •  少し体調も戻ったことだし陽気もいいからと久しぶりに出かけた。行く先は前々から気になっていた三重県津市の専修寺。浄土真宗高田派の総本山であり昨年には御影堂と如来堂が国宝に指定されたところだ。我が家からは高速を使えば車で二時間の距離である。前もって境内のご案内をお願いしておいたので約束の時間に間に合うように出かける。 まず山門と唐門の巨大さに圧倒される。山門は江戸初期、唐門は後期の建築でありいずれ [続きを読む]
  • 敬老日
  • 『小屋を燃す』  南木 佳士著 弱さを曝け出すようなこの人の自嘲的文体がきらいではない。いままでも主にエッセイだがかなり読んだ。今回はエッセイというよりは小説なのだろうが基本的に私小説だから話は筆者自身と深く結びついているはずだ。読み出したら今までも何度も聞かされた心を病んだことの顛末で、ああまたかと少しうんざりした。 二週間ほど放り出しておいてまた読み進めたわけだが、読んでみればこの人にも「心の [続きを読む]
  • 秋霖
  • 秋仕事 一昨日あたりから夏日を下回る日が続き一挙に涼しくなる。暑い暑いと思ってだらだらしていた気持ちがちょっとだけ動き出す。 昨日はフリージャを植え替えた。まだ早いのだが夏の間プランターに入れっぱなしにしていたせいでもう芽が出てきてしまった。古土のままではまずいと慌てて植え替えた次第。一昨年H殿が間違えて畑に入れて全部駄目にしてからまた増えてきて今年は大きなプランター二杯である。フリージャは増えや [続きを読む]
  • 昼の虫
  • 『鴎外の子供たち』   森 類著 森類氏は鴎外の末の子である。姉の杏奴さんの本を読んだ後、この本をTの本棚に見つけて読むことにした。書きだしにいきなり出版に絡む姉たちとの確執事情が語られていて、随分いわくつきの本であることを知った。姉たちが激怒したと言われる箇所は削除されたようだが、それでもかなり率直な筆致ではある。杏奴さんの抑制された理性的な書きっぷりとは違う。それだけに偉大な庇護者亡き後の妻と [続きを読む]
  • 秋刀魚
  •  最近にない強い台風が襲来して息つく間もなく北海道の地震である。まったくこの国は災害の多い国でいずれも他人事とは思えない。今回の台風だってかろうじて大きな被害はなかったもの風速40mには相当に肝を冷やした。先日もNHKで南海地震の特別番組を見たが、Xデーにこの古家が耐えられるかは怪しいものだ。すでに専門家の診断では駄目と言われている。だからといって補強に何百万単位でお金がかかるのではいかんともしがたい [続きを読む]
  • 秋の声
  • 『泣きかたをわすれていた』   落合 恵子著 落合さんの講演を聞いたことはあるがまとまった本を読むのは初めてである。だが彼女が同年の生まれであり、またその誕生に係る事情、彼女が長い間母親の介護をされていたこと、子どもの本屋さんの活動に力を入れておられることなどは知っていた。そういう予備知識からみると、この本はフィクションの形をとっているが設定はほとんど私小説ともいっていい。長い介護からから解き放た [続きを読む]
  • 『八十二歳のガールフレンド』   山田 稔著 県の図書館で見つけてきた少し古いが珠玉のような一冊。 抽斗の隅に見つけた古い便りや、心にひかかっていた一編の詩や、新聞の訃報欄から思い出の糸をたぐるように紡ぎだされるいくつかの話。思い出される人はどの人どの人もいまは亡き人で、冒頭の「死者を立たすことにはげもう」という富士正晴のことばの意味が最後にわかる。いずれも心に沁みる澄んだような哀しい話である。  [続きを読む]
  • 木の実
  • 『縄文人からの伝言』   岡村 道雄著 東京博物館での「縄文展」が見たい。大阪や京都ならいいが東京まではちょっとある。体力的にもまだ自信がもてない。そんなこんなでせめてテレビの関連番組を見たり、こういう本を読んだりというところである。 縄文時代は約一万五千年前から始まり一万年も続いたという。全く途方もない長さである。もちろん今と同じで自然災害はいろいろあったのだろうが、戦もなく平和だったというので [続きを読む]
  • 秋暑し
  •  『ブンミおじさんの森』 またぞろ相当に暑い。冷房に閉じこもって少し前に録画した映画を観る。タイの映画でパルムドールを受賞したというお墨付きである。ところがこれがとんとわからない。 主人公はブンミという農場を営む男。透析を受けているらしく残り少ない余命を感じて妻の妹を呼び寄せる。そこに何年か前に亡くなった妻が亡霊として出てきたり、行方不明になった息子が猿の精霊に変身して現れたりするのだが、ブンミも [続きを読む]
  • 台風
  • 『俳句、はじめました  吟行修業の巻』   岸本 葉子著 岸本さんの俳句本を読むのはこれが二冊目である。先に読んだ本に先行する一冊らしい。全編吟行での句作りの話。吟行は当方も苦手ゆえ、いい知恵でも授からないかと思って読む。苦労話がほとんどでこれといってヒントになるようなことはない。ただ読んでいて思ったのはやはり句作りには実感やら発見やら何か思い入れがないと駄目だということ。つまりやみくもに見たもの [続きを読む]
  • 花野
  •  この二三日冷房のいらない日々が続いて気分はすっかり秋めいてきた。あれほど煩かったクマゼミたちが鳴りを潜めて昼間も虫の声しきり。キチキチキチとけたたましい鵙の鳴き声で昼寝の夢を破られて、「おや初鳴き?」と隣のH殿に声をかける。このまま秋に一直線とはいかず明後日ぐらいからはまた暑くなるというが、さすがにあの猛暑だけはご勘弁願いたい。『花びら供養』   石牟礼 道子著 石牟礼さん最晩年の一冊である。 [続きを読む]
  • 敗戦日
  •  お盆でも病院の診察はいつもどおりということで先日の検査結果を聞きに行く。CTで見えるかぎりはきれいになくなっているということで、まずは悪い結果ではないと言われる。しかし、さらに詳細な検査をしないことには確かなことはわからないと、来週には内視鏡検査、ふた月後にPET検査をすることになる。風邪かなにかのように症状がなくなったから完治といかないところが厄介だ。もっとも当方と同じ頃癌が見つかった翁長さんがも [続きを読む]
  • 帰省
  •  「大気不安定」の予報に違わず午後になり雷雨。何日分をまとめたような降りかたで一時は短時間あたりの大雨警報もでるほど。これで草花は一息ついたのは間違いない。もっとももう手遅れというのも現実で「もう今年の野菜は諦めた」という声も聞く。我が家も例年なら消費できないほどのゴーヤすら出来ず採れるのといったらオクラぐらいしかない。 明日からの盆の用意で暑い中墓掃除に行く。自分の考えでは墓は苔むすくらいでいい [続きを読む]
  • 八月
  • 『流れる星は生きている』   藤原 てい著 毎年この時期は戦争文学を読むことにしている。このふやけきった時代に、せめてあの戦争の悲惨さを忘れないためと亡くなった人々を悼んでのつもりである。 今年はTの本棚にあったこの本にした。戦後の話題の本であったというから気にはしていたのだが辛い話であろうと平生は躊躇していた。著者は新田次郎夫人、藤原正彦さんのご母堂である。敗戦間際の旧満州から一年以上をかけての [続きを読む]
  • 青蜥蜴
  •  何十年ぶりかに野生のカブトムシが現れた。暑さで散った病葉を掃いていて見つけたものだ。コガネムシにしては大きいなと家人を呼んでカブトムシのメスにちがいないとなった次第。落ちた柿の実を皮だけ除いてきれいに食べている。少し元気がないように見えるが静かに見守ることにする。昔々夜の光に飛び込んできた記憶はあるが、何十年前だったか。ごそごそ我が家にはまだ自然が残っているらしい。 そう言えば今年はこれも何十年 [続きを読む]
  • 熱帯夜
  • 『綾蝶の記』   石牟礼 道子著 逝去後のエッセイ集である。三部に分かれていて、変わらぬ水俣病に関しての発言や自分史についての講演・インタビューや対談・書評も含む。私なぞにはとても掴みきれぬ人であるが、石牟礼文学に脈打っているものは言葉以前への感性への関心というか憧憬というかそんなものであるような気がする。白川静先生へのなみなみならぬ敬譲も梁塵秘抄への傾倒も、神や仏、聖なるものとの原初の交信を追い [続きを読む]
  • 炎昼
  • 『ラブという薬』    いとうせいこう・星野概念著 トシヨリでスマホも持たない当方は、SNSの世界を渉猟するということはまずない。ところが今やや若い人にとってはSNSの世界は片時も切り離せぬものらしい。いとうさんによればスマホを瞬時でも忘れるというアプリもあるらしいから、相当重症化していると考えてもいい。そうなると魅力もあれば毒もあるということで、そのため社会全体がギスギスしているとか低年齢化していると [続きを読む]
  • 夏台風
  •  台風12号が東海地方に上陸するというので、昨夜は雨戸も閉め植木鉢なども棚から下ろして就寝した。ところがこれは幸いということなのだが、雨すらほとんど降らず拍子抜けして元にもどしたのだ。ところがところがこれで終わらず。吹き返しが予想外に強く今日になって花鉢が転がることに。結局二鉢も割れてしまった。一日たった今でも山口辺りにのろのろしているようで全く異例の台風である。さて今朝は猫と散歩のご老人と遭 [続きを読む]
  • 昼寝
  •  二日ほど前から夏の花粉症が酷い。くしゃみと鼻炎で真夏なのにティシュが手放せない。体調が悪かった間は花粉症を忘れていたが、少し体力が回復してきたせいか、またぞろ免疫反応が出だした。これを喜んでいいのかどうか複雑な気持ちだ。今朝はあまり酷くて気もそぞろになったので残っていた薬を飲んでみた。夏の花粉症はイネ科が多いというが原因は不明。暑いから冷房の部屋以外は窓も開け放しており風が入ってくるからしかたが [続きを読む]
  • 夏深し
  • 『晩年の父』   小堀 杏奴著 「アンヌコ、ヌコヌコや」とか「パッパコポンチコや」とは時に鴎外が子どもたちを呼んだ愛称である。いかにも可愛くてたまらないという気持ちだ。我が家も子どもたちが幼かった頃は可愛い動物名を冠して呼んだものであるから、この気持ちはとてもよくわかる。よく「目の中に入れても痛くない」などというがそんな気持ちかもしれぬ。 表題作はまさにそんな生身の鴎外晩年の姿を描いた筆者の父恋の [続きを読む]
  • 白靴
  • 『朽葉色のショール』    小堀 杏奴著 著者は言わずと知れた鴎外の次女である。今まで何か読んだような気もするが記憶にない。姉の茉莉とは異なり堅実な家庭を築いた彼女らしい抑制のきいた文章である。生き方というか人生観に触れたものが多い。父鴎外の思い出についても、鴎外の暮らしに向かう姿勢、つまり何事にもどんなつまらないと思われることにも全精神を集中する生き方に触れた文が多く、筆者もまたそれを見習わんと [続きを読む]
  • 草刈り
  •  昨日あたりから猛烈な暑さになった。予報では今日は38度を記録するらしい。こんな中での被災地の方々のご苦労は想像をこえる難儀さだと思う。 ともかく午後は暑さでいかんともしがたいのでH殿も当方も5時起きで涼しいうちの仕事を心がけているのだが、今朝はすでに朝から暑い。 激痩せで去年までのパンツがみんなだぶだぶの有様となった。楽で涼しく着られるものをとイージーパンツの制作。布を買ってきて型紙を写して縫い [続きを読む]
  • 蝉時雨
  • 『私だけの仏教』    玄侑 宗久著 副題に「あなただけの仏教入門」とある。玄侑さんの豊富な知識を駆使して解りやすく解説された実践的仏教入門書である。そして、読後、自ら「仏教徒」と思い何の疑問も抱かなかった私は、仏教とはこういうものであったかと初めて知らされた本でもある。もちろん玄侑さんの書かれているとおりに日本の仏教は「八百万状態」で、私の唱えるお念仏もお仏像を拝んで唱える真言も仏教の一部には違 [続きを読む]
  • 荒梅雨
  • 各地で大雨による被害が増えている。雨はいっこうに止まない。昼過ぎには岐阜県にも「大雨特別警報」が出された。もっとも我が家辺りの平野部ではなく山間部地域が対象なのだが、何とか大過なく過ぎてほしい。 ものの本によれば暦の上では「夏至の後の庚(かのえ)の日が梅雨明けの日」と決まっているらしい。さすればちょうど今日がそうなのだからもういい加減に止んでもいいころではないかしらん。そう思っているはなから雷鳴と [続きを読む]