けい さん プロフィール

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けいさん: 何故死んでしまったの…祥一郎の生きた証
ハンドル名けい さん
ブログタイトル何故死んでしまったの…祥一郎の生きた証
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/mothra04281030/
サイト紹介文私は2015年末、20数年共に暮らした伴侶である祥一郎と突然死別しました。これは彼の生きた証です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供130回 / 365日(平均2.5回/週) - 参加 2016/03/02 09:33

けい さんのブログ記事

  • すぐ近くに。
  • 大きな地下道で初めて祥一郎と逢った。夏の日、真っ黒な顔をして笑顔の眩しいやつだった。笑うと少し欠けた前歯が印象的だった。派手な原色のシャツが似合う奴だった。いつのまにか一緒に暮し出した。私が何処へ行こうとぴったりと着いて来た。喧嘩しても口をきかなくても、私から離れようとはしなかった。あいつは愛を知らなかった私に、それを教えてくれた。人の温もりを知らなかった私に、それを感じさせてくれた。私に帰る場所 [続きを読む]
  • 強く手を握って
  • 私は祥一郎の手を、しっかり強く握っていただろうか。離れぬように、何処かへ行ってしまわないように、強く握っていただろうか。何もしなくともいつも傍に居るものだと、たかを括っていたのではないのか。手など握らなくとも、祥一郎は何処へも行かないと安心しきっていたのではないのか。祥一郎はもっともっと私に強く手を握って欲しかったのかもしれない。あいつが折々に呟いた、私に対する懇願というかそれらの言葉を想い出す。 [続きを読む]
  • 私の居場所は・・・・・・・
  • 私の居場所・・・・・・・・・・・・それはいつも祥一郎が居る場所だった。祥一郎が居たからこそ、こんな誰も知り合いも居ない友人も居ない街でも生きて行けた。それは何処でもそうだった。どんなに見知らぬ街であっても、祥一郎と一緒ならそこが私の居場所だった。谷中、中津、大正、日本橋、そして赤羽・・・・・・・・・・何の所縁も無い街々で私と祥一郎は生きた。ふたり寄り添って。そして私はその居場所を失った。独りきりに [続きを読む]
  • 断捨離
  • 休みの日には相変わらず祥一郎と一度だけ行ったことのある二丁目のとあるゲイバーで酒をあおり、カラオケをがなり立てている。一時でも悲しみや孤独を忘れるために。先日そこで一人の初老の男性が言っていた。「一人暮らしなのに物で溢れかえっていて。自分が孤独死することも考えて、ゲイ関連の物など早く処分しないとねえ。」断捨離・・・・そんな言葉が心に浮かんだ。あの時・・・・・私は祥一郎の死、それによってショック状態 [続きを読む]
  • してあげられる喜び
  • 休みの日には相変わらず街を彷徨っている。何処へ行けば、何をすれば私の心は癒されるのか、それを突きとめるために。商店街を歩いていて、おしゃれで安い服、美味しそうなものを見かける度、(祥一郎が居たなら、買って帰れば喜んだだろうな・・・・・・)と思う。買って帰っても心にもない憎まれ口をたたくだろうけれど、嬉しそうに喜ぶ祥一郎を見ることができたあの頃。今頃気付いてももう遅いが・・・・・・・・・誰かに何かを [続きを読む]
  • しあわせ芝居
  • 祥一郎が旅立ってから、私は途方もない悲しみや辛さ、孤独、そんな感情を独りでは持ち切れなくて、少しでもツテのある人に連絡し、片っ端から話を聞いてもらった。自分でも抱えきれない負の感情を誰かに打ち明けること、それをしなければおそらく気が狂ってしまうに違いないと分かってはいたのだ。それに従って私は動いた。恥も外聞もかなぐり捨てて、他人に迷惑をかけ続けたのだ。そして二年半が過ぎ、私は考えている。自分が逆の [続きを読む]
  • 過去に飛ぶ心
  • 猛暑が続く・・・・・・・・。私はひとりでこの夏に立ち向かい、息も絶え絶えになりながら毎日を過ごしている。「暑いなあ・・・・・・・・・・・。」「ねえ、晩御飯何食べる?冷し中華にする?」「ちょっとクーラー強くして。」などと誰かに話しかける事も無く、無言で夏の日々が過ぎてゆく。想い出されるのは祥一郎と過ごした夏の日のことばかり。短パンで団扇を扇ぎながら椅子に座っている祥一郎。クーラーをガンガンに効かせな [続きを読む]
  • 二度と行くまいと思っていた図書館
  • 私の住んでいる赤羽と言う街に赤羽公園があって、その脇に赤羽会館という区の施設がある。この街へ祥一郎とやってきてからも、私はときおりその施設の図書館でヒマを潰すことが有った。そしてあの二年半前の師走。私は介護福祉士の試験のために休みを取り、その図書館でまがりなりにも勉強をしていた。そう、そして私のその休暇に合わせたように祥一郎の体調は悪化していったのだった。それが祥一郎の死に繋がることだとは知らずに [続きを読む]
  • 私の子守唄
  • 翌日がオフの日は、どこかで飲んだくれたり、好きな事をして帰宅していたあの頃。やや疲れて帰って、そっと寝室を覗くと、祥一郎が大イビキをかいて眠っている。そしてその足元には、猫のクロが丸くなって一緒に寝ている。私はその光景を見て安心してパソコンデスクに座り、自分宛てのメールを確認したり、好きなサイトをサーフィンしたりして暫く過ごす。やがて私も眠くなり、祥一郎の隣りの寝床へ潜りこむ。大イビキがうるさいの [続きを読む]
  • 二度目の風鈴
  • いつ以来だろうか。風鈴を軒先に吊るしたのは。そうだ、あれは私がまだ小学生高学年か中学生の頃だったように思う。どこから手に入れたのか忘れてしまったけれども、小さな鉄の風鈴を吊るしていた。あの頃、私は家族と一緒に暮らしていた。祖父と兄弟、四人で暮らしていたのだ。しかし私は祖父とは徹底的にそりが合わず、兄弟とも喧嘩が絶えなかった。あの変則的な家族の中で、孤立を感じながら暮らしていた。早く大人になって、こ [続きを読む]
  • 籠ってしまった悲しみ
  • ここ最近泣いてない。いや、まったく泣いてないわけではなく、たまにはつーっと涙が頬を伝う事はある。しかし思い切り泣いたことがもう何ヶ月も無い。私は立ち直ったのだろうか。そんな自覚がまったく湧いてこない。なんというか、悲しみが内に籠って溜まって澱んでいるような、そんな感覚がある。思い切り泣いて束の間であってもすっきりしたいのだが。そのきっかけの範囲が狭まってしまったのだろうか。以前はなにかにつけ、涙が [続きを読む]
  • 古びた財布
  • 古びて薄汚れた財布・・・・・・・・・・・・。いったい何処で買ったのか、いつ頃から使い始めたのか勿論覚えていない。三千円もしなかっただろう、安物の財布。少なくとも10年以上は使い続けた筈だ。私は物持ちがいいのだ。(貧乏だからというのが理由だが。)そう、この財布の中に少ない生活資金を入れて、私と祥一郎の生活は続いた。月々の支払いを済ませて、そして残った金を数え、ああ、今月は苦しいなあだとか、嗚呼あと半月 [続きを読む]
  • 未だに私は・・・・・・・
  • マーボー茄子を作った。普通に作るとどうしても一人分ではなくなってしまう。元気な頃の祥一郎が居たなら・・・・・・・・・・飯に乗せて大盛で食べただろうに。二人でおかずも飯も、ペロリと平らげただろうに。やっぱり余ってしまったマーボー茄子。きっと傷んで捨ててしまうのだろうな。普通にあった二人の食事風景が、普通で無くなった。もう無くなった。祥一郎・・・・お前が居た食卓。お前が居たこの部屋。私は当たり前にそこ [続きを読む]
  • 猛暑が来て想い出すこと
  • 梅雨が明けた・・・・・・・・・・。こんなに早く梅雨が明けて、猛暑が何ヶ月も続くのだろうか。私は独りきりで乗り越えなければならない・・・・・・。それを考えると途方も無く辛く悲しくなるけれど、それでも猛暑がやってくると決まって想い出すことがある。たった一回きりの伊豆への一泊旅行。波打ち際で微笑む祥一郎の笑顔は、私の知っているあいつの笑顔の中で最高のものだ。写真は無いけれど、今も眼を閉じるとすぐに甦って [続きを読む]
  • 雨の日に想う
  • 祥一郎・・・・・・・・・・梅雨だよ。どしゃぶりの雨だ。びしょ濡れになって仕事から帰ってきたよ。あの頃なら、お前がタオルを持って玄関まで迎えに来てくれたね。そして濡れた鞄を拭いてくれたね。濡れたおっちゃんの服を干してくれたね。ありがとうね、ありがとう・・・・・・・・・・・。今思う。あんな暮らしがあったんだなあと。堪らなく恋しいあの頃の暮らし。何故もっと大事にしなかったんだろう。何故もっと深く心に刻ま [続きを読む]
  • 背中を押されて・・・・墓参り
  • 本日、ふと思い立って墓参りに行って来た。もう半年以上参っておらずモヤモヤとしていたのだが、やっと重い腰を上げることができた。梅雨の合間の曇り空、気温も高からず低からず、本日参っておいて良かったかもしれない。猛暑が来てからでは、重い腰がますます重くなっていただろうし。新緑が眩しい川べりを歩き、霊園へ着いた。すると、ここ数日の間に誰かが参ったのだろう、真新しい花が供えてあった。おそらく祥一郎の父親か弟 [続きを読む]
  • 梅雨の日々に想う
  • 梅雨がやってきた・・・・・・・・・。あの頃、この季節にはあまり出掛ける事もままならず、この狭い部屋で祥一郎とふたり何をするでもなく過ごした。別にたいした会話をすることもなく、時間がくれば夕食を作ってふたりで食べた。いつものように。静かでまったりとした時間だった。そして何よりも貴重な時間だった。祥一郎が旅立って三度目の梅雨。歳を追うごとにこの季節、寂寥感が増していくような気もする。ましてやきょうは台 [続きを読む]
  • 何の為に働く・・・・・・・・・
  • 私なりに、一生懸命働いてきたと思う。祥一郎と出逢って、なんとしてもふたりの生活を続けさせるために。病弱で世渡りが下手で、仕事運の無い祥一郎の為に、ふたりが一緒に居られるように、懸命に働いてきたつもりだ。自分の希望などどうでもよかった。少しでも身入りの良い仕事をみつけ、爪に火を灯してでもふたり生活できる仕事をしてきた。ときには人に言えないような汚れ仕事もしてきた。祥一郎が不治の病であることが分かって [続きを読む]
  • 独りじゃ生きられない・・・・・・・
  • 独りじゃ生きられない・・・・・・・・・・・・・・。だから私は彷徨い続ける。独りじゃ生きられない・・・・・・・・・・・・。だから私は酒をあおる。独りじゃ生きられない・・・・・・・・・・・・・。だから私は歌を歌う。独りじゃ生きられない・・・・・・・・・・・・。だから私は誰かと話がしたい。独りじゃ生きられない・・・・・・・・・・・・・。だから私はとりあえず生きて、独りで居なくとも済むように何かを探し続け [続きを読む]
  • 何かを求めて・・・・・・
  • 祥一郎が旅立って二年半が過ぎ、・・・・・・・私の孤独感は多少なりとも軽くなっただろうか。否!全く軽くなってなどいない。寧ろ孤独は心の底まで蟠り、そして表面に顕れて私をますます苦しめる。相変わらずオフの日は殆ど何の当ても無く、街を彷徨い歩いている。ときにあの新宿二丁目の、祥一郎と一度だけ行った店に行き、浴びるほど酒を飲み、カラオケをがなりたてている時くらいが多少なりとも孤独が減じるひと時だ。しかしも [続きを読む]
  • アジサイの花が・・・・・・・・・
  • 祥一郎が好きだったアジサイの花が咲きだした。あいつは鉢植えのアジサイよりも、道端で逞しく咲いているアジサイが好きだと言っていたけれど、どうしても仏壇に供えたいと思って、通りすがりに咲いているアジサイをひと花手折ってきた。このひと花が、祥一郎の居る世界で大きく沢山の花を咲かせているアジサイになるように。アジサイの花言葉は・・・・・・移り気だったかな。私はその花言葉のように、気絶えず気持ちが揺れ動いて [続きを読む]
  • またやってくる夏
  • もうすぐ夏がやってくる。祥一郎と出逢った夏が。あの頃、気儘な一人暮らしでしょっちゅう出歩いていたあの夏。そして祥一郎と運命の出逢いをした。あの時あの場所へ導かれるように私は赴き、途の向こうから祥一郎が歩いてきた。あの日から私の人生は変ったのだった。出逢ってそしてもう二度と逢えない離別を経験して、それでもあの日から変った私の人生は続いている。祥一郎への想いはますます強くなり、人と人との縁とは運命とは [続きを読む]
  • 肉体の牢獄から自由になる
  • 肉体の牢獄・・・・・・・・・とはよく言ったものだ。肉体を持つ以上、食べなければならない。働かなければならない。金の心配をしなければならない。病気もするし、怪我もする。ささくれだった心を少しでも癒す為に、楽しいことや嬉しい事を探さなければならない。気の合う人とばかり付き合うわけにもいかず、人間関係に悩まなければならない。心が、魂が肉体に捉われている以上、この世で生きていく為のあらゆる艱難辛苦に耐えな [続きを読む]
  • ディズニーシーで祥一郎がくれたサプライズ
  • 今回祥一郎への罪滅ぼしというか、きっと一緒に来てくれるという信念で初めてこの歳になって、ディズニーシーに行ったわけだが。別にそれほど興味も無いのになんで行く気になったんだろう。まあ理由は色々有って、単に寂しいからとか友達が欲しいからとか食わず嫌いもいかんかなとか、単なる気まぐれだとか。何よりも祥一郎と一度だけ行ったディズニーランドが、最後は喧嘩で終ってしまったことへの後悔、これが大きかったかもしれ [続きを読む]
  • 祥一郎、ディズニーシーだよ
  • 祥一郎・・・・・・・。ディズニーシーは楽しんでくれたかい?できるなら・・・・・・・お前がこの世に居た頃に一緒に行きたかったけれど・・・・・・・・きっとお前の魂は一緒に来てくれると信じて、行くことにしたよ。そう、お前と一度だけ行ったあの二丁目の店のイベントでね。あの店のスタッフとお客さん、総勢20人で。おっちゃん、まだ顔見知りがそれほど居なくてちょっと浮いてたけど、それでもお前と一緒だと思えばなんとも [続きを読む]