智(とも) さん プロフィール

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智(とも)さん: Blue あなたとわたしの本
ハンドル名智(とも) さん
ブログタイトルBlue あなたとわたしの本
ブログURLhttp://btomotomo.hatenablog.com/
サイト紹介文言葉と写真。感受性が豊かで、傷つきやすく、ひとりが好きで、優しすぎる、そんな〝あなた〟のサイトです。
自由文感受性が豊かで、傷つきやすく、ひとりが好きで、そして優しすぎる、そんな〝あなた〟のサイトです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供69回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2016/03/07 21:35

智(とも) さんのブログ記事

  • 限界を超えるための簡単な方法
  • Blue あなたとわたしの本 204 これ以上のことは もうできないだろうっていうのは 単なる 思い込みなんだよね。 限界は 超えられるんだ。 どうやって超えるかっていうと「超える」って 決めてしまうの。 ただ決めちまうんだよ。「この先へ行く」って。 そうしたら、 もっと先へ行くための 色々なものが 集まり出すんだ。 何を補い、 何を勉強すればいいのか、 先へ行くためのパワー、 エネルギーも [続きを読む]
  • ニュースにすべき、あなたのそんな今日
  • Blue あなたとわたしの本 203 耳を疑うような悲惨な ニュースが 続けざまに聞かれることもあるでしょう。 でも 今日、 あなたは誰かに やさしくした。 やさしさとは 思いやることです。 思いやるとは、 想像力を働かせることです。 今日あなたは 想像力を働かせ、 人を思いやり、 やさしくした。 あなたのそんな今日こそ、 みんなに知ってもらいたい ニュースです。 つい忘れがちになるけれ [続きを読む]
  • 小説「記憶のたわむれ」⑦ 完結
  •  話は──終わったのだ。 なんと言えばいいのかわからなかった。知らないうちに僕も右の手の甲で意味もなく口もとをこすっていることに気づいた。膝の上に手のひらを戻した。藤堂さんは同じ姿勢のまま、動かなかった。「つまり──」と僕はひそめた声で言った。「おばさんは、幽霊だった──」「わからん」、藤堂さんは思いのほかすぐに答え、顔を上げた。首を振り、どこか自嘲気味に微笑わらった。「いまでもわからん。おば [続きを読む]
  • 小説「記憶のたわむれ」⑥
  • 「翌日の──京都を離れる日──俺はもういちどおばちゃんの店に立ち寄ることにした。好きだった蕎麦ぼうろを持ってな。フリーのライターというのはうそで、児童劇団の営業をやっていることなんかもちゃんと話そうと思った。本当にやりたい仕事を、いまも模索していることも──。 よく晴れた、光のきれいな午後だったよ。俺は帰り支度をし、スーツを着、髭も剃って、船岡山のほうに向かった。 おばちゃんの駄菓子屋はなか [続きを読む]
  • 小説「記憶のたわむれ」⑤
  •  店の正面まで来た。もう迷いはなかった。俺は硝子の引き戸に指をかけ、その覚えのある重みを──ゆっくりと横へすべらした。 甘い菓子の匂いとともに、クレヨンをぶちまけた色彩が魚眼レンズを覗いたみたいに目に飛び込んできた。なにもかもが変わってなかった。ほんとに、なにもかもがだよ。 奥の隅に──おばちゃんがいた。 昔とおなじ丸椅子に腰かけてた。えび茶色の和服の上に白い割烹着をつけてた。記憶にあるそのま [続きを読む]
  • 小説「記憶のたわむれ」④
  •  まぁ、待て。もちろんこれで終わりじゃない。ちゃんとつづきはある。東京に出てきてその五年後──つまり俺が二十三歳のときのことだ」 藤堂さんは缶ビールに唇をつけ、残りを飲みほした。「俺はそのとき、ぬいぐるみ劇団のチケットを小学校に売り歩く仕事をしてたんだ。けっこう大きな劇団でさ。全国で公演をうつんだ。俺の仕事はだから、営業のようなもんだな。車で日本中どこへでも行ったよ。三年間やったから、四、五千 [続きを読む]
  • 小説「記憶のたわむれ」③
  •  そんなある日──俺たちのクラスに転校生が来た。四年生になったばかりの春のことだ。 なんでも父親が有名なインテリア・デザイナーとかで、かなりの金持ちらしかった。背も高くってな(そのころの俺はどちらかっていうと小柄だったんだよ)、勉強もよくできた。いつも散髪したてみたいな頭をしてた。ひろい額がみょうに大人っぽくって、一重瞼ひとえの目がいつも冷静沈着でさ。なんていうか──黒目があんまりあちこち動か [続きを読む]
  • 小説「記憶のたわむれ」②
  •  藤堂さんも一人暮らしだった。僕の部屋とはちがいよく片付いていた。照明は意図的に落とされていた。フローリングされた小ぎれいなワンルームだったが、暖房器具は電熱棒が赤く灯るタイプのヒーターしかなく、少し寒かったのを覚えている。壁ぎわにパイプでできた黒いシングル・ベッドがあり、その足もとには本棚が立っていた。反対側の壁には簡素な書き物机。たしか十一月の終わりごろのことだ。 座ぶとんを敷き、部屋の真 [続きを読む]
  • 小説「記憶のたわむれ」①
  •  窓から差し込む秋の陽射しが小説原稿を染めている。常緑樹を通して届くその光は、ゆれ動く模様を作っている。楕円形の光斑こうはんが三角の影にまじわり、たわむれ、離れてはまた重なり、いつしかひとつの光となって判別もつかなくなる。 新作の二十回目の書き直しがいま終わった。三週間寝かせたあとの推敲でほとんど直したいところがなかったから、これを決定稿としてもいいのかもしれない。いつものようにまたいじり続け [続きを読む]
  • 真理? ─あるいは自分自身への喝─
  • Blue あなたとわたしの本 202「なんであんな 馬鹿なことに 挑戦してしまったんだろう?」  なんて、 この世を去る間ぎわに 悩む人間なんて いないってことだよ。 その?逆は? 多いだろうけどね。 そう、 挑戦しなかったことを 悔やむ人間は。 それこそ───  死ぬほど多いんじゃねえの?────────────────────────────────────── [続きを読む]
  • 自由自在のすすめ ─感じるために生きるんだ─
  • Blue あなたとわたしの本 201 感じるために 生きるんだと 思ってごらん。 するとそこに?失敗?なんて ないことに 気づくから。 何かをやれば なんらかの結果が出るよ。 そして何かを 感じるはずだ。 感じるために 何かをやって、 結果、何かを 感じたわけだから、 うまくいったわけさ。?成功?したわけです。 感じるために 生きるんだと 思ってごらん。 するともう、?恐怖?なんて ない [続きを読む]
  • 小説「YES」⑧ 完結
  •  十七歳の夏、そんな体験をしました。もちろんこれは私の人生にとって、とてつもなく大きな意味をもつ出来事でした。それまで抱いていた厭世観えんせいかんのようなものが百八十度変わってしまったのです。吹き飛んでしまいました。 そうです。同い年である彼女もまた、八月六日を体験していたのです。 広島市に原子爆弾が投下されたのは、国民学校の一年生、七才のときのことでした。朝の八時十五分。地上600メートル上 [続きを読む]
  • 小説「YES」⑦
  •  シートの上に、シャツやスラックスが畳んで置かれていました。その横に紺色の水着もありました。 彼女は何も身に付けず、生まれたままの姿で水のなかを泳いでいました。 対岸の岸壁がやたらと奥まったところにありました。信じられない広さを持った淵でした。陽光が狙いすましたようにそこに降りそそいでいます。流れはほとんどないように見えました。 木々が逆さになってきれいに映っている部分があって、その絵を繊細にく [続きを読む]
  • 小説「YES」⑥
  •  翌週はもう新学期が始まりました。 私は日曜日が来るのを待ちわびて、また上流まで行ってみたんです。でも、何度行っても彼女には会えませんでした。もう学校が始まっているんですものね。 ── 十六歳の、私の夏はそれで終わったのです。  そして十七回目の夏がやってきました。 私は夏休みに入ると、すぐに上流に通いだしました。あの場所へ。毎日です。もちろん彼女にまた会えるのではないかと思ったからです。 ── [続きを読む]
  • 小説「YES」⑤
  •  またあお向けになりました。雲がゆっくりとかたちを変えながら移動しています。私はずいぶんとリラックスしてきて、より自然体で話せるようになっていました。女の子の声も親密さが増してくるように感じられます。私は、「どうしてこの場所にいるとこんなに安らぐんだろう?」と汗の玉をいっぱい浮かべた女の子の顔を見ながら聞いてみたのです。彼女の横顔がにじみ、一瞬、斜めに大きくふくらみました。私のまつ毛にも汗がくっ [続きを読む]
  • 小説「YES」④
  •  私はいつものように川縁にシートを敷き、あお向けになったまま少しうとうとしていました。 かさっかさっ、という足音がしました。最初は川の流れる音だと思ったんです。川音というのは、意外と複雑なものですからね。人が何人かでしゃべっているようにも、歩いているようにも聞こえることがよくあったのです。そのときもそうだと思いました。ですが耳をすましますと、やっぱり人が歩いてくる音のようです。頭の方角から音はし [続きを読む]
  • 小説「YES」③
  •  私は広島市で生まれ、七才からは呉くれ市の親戚の家で育ちました。伯母の家はどちらかと言えば裕福な家庭でした。三年、四年と経ち、友だちもできたのですが、学校が終わってからもいっしょにいたいとは思いませんでした。何と言いますか── 生身の人間との付き合いは、私の神経には刺激が強すぎたのです。 一人でいることを私は好みました。本を読んだり、絵を描かいたりするのが好きな子どもでした。夏休みになると、家の [続きを読む]
  • 小説「YES」②
  •  音楽家や書道家など、芸術関係の人間がたしかに多く集まっていた。大学生も来ていた。男の子も女の子もいた。男は日に焼けた腕にたいてい〈Gショック〉をはめていた。当時の流行りゅうこうだったのだろう。女の子は下着のように見えるキャミソールを着ているものが大勢いた。 役者、ヨガの講師に投資家、バーのオーナーに元やくざという人物もいた。畳敷きの大広間。ひたいとひたいが触れあわんばかりにして話す者、壁にもた [続きを読む]
  • 小説「YES」 ①
  •   住職からお借りしている寺のなかの一室で、長崎に住む友人がくれた手紙を読んでいた。 終わり近くにあった一文に目をやったときだ。二十年も前に聞いたある画家の話がよみがえった。 印象深い話だった。だけど画家がある種の狂人であった可能性は否定できない。川原で精神錯乱を起こし、幻覚を見、それを神秘体験ととらえ、狂ってしまったのだ。すべてが作り話であった可能性もないことはない。何のためにそんなことをしなけ [続きを読む]
  • Blue あなたとわたしの本  ベスト第4弾!
  • サイト「Blue あなたとわたしの本」のタイトルシリーズである『Blue あなたとわたしの本』が、先日200回となりました。50本たまるごとにベストをやってきましたので、また行いたいと思います。いま調べてみてびっくりしたのですが、今回の50本に1年と2ヶ月かかっているんですね。そのあいだに他のシリーズである『エッセイ Blue』や『もうひとつの Blue』も書いてはいるんですけど、それにしてもかかりました。151〜 [続きを読む]
  • すべての人があなたを憎んでいるなんて思わないで
  • Blue あなたとわたしの本 200すべての人があなたを憎んでいるなんて思わないで。そんな馬鹿げたことを。つらくなったら行ってごらんよ。だれかが誠実に、思いを積みあげて作った世界へ。いつだってあなたを待ってるから。そこはそのためにあるんだぜ。感受性が豊かで、傷つきやすく、ひとりが好きで、優しすぎる、そして激しいものも抱えた、そんなあなたのために、さ。もちろんここに来たっていいんだよ。ちょっ [続きを読む]
  • 青い浴場
  • Blue あなたとわたしの本 199 その浴場はひろく、高い建物のなかにあるようだった。天井の照明は青っぽい。大勢の裸のひとがいる。男も女も、子どもも老人もいる。みな青いひかりに染まっているからどこかしら哀しげに見える。湯につかる裸の人間、低い椅子に腰かけ自らの身体をあらう人間というのは、なにかしらやるせない。 街に面したがわは壁一面がガラス窓だった。空の大半は紫色だが、部分的に黄色が渦を巻くか [続きを読む]
  • 「係り受け」はここまで簡単になる! 僕が使っている推敲技術
  • エッセイ Blue 22 僕は文章を書くのが好きです。それを知ってる友人がね、書きかけの書類を持って家に来ることがあるんです。「文章を書く必要があって いま推敲してるんだけど、ちょっとまだ分かりづらいんだよな」とか言って。「どこがどう分かりづらいのかは分からないんだけど まだ分かりづらいということだけは分かる」と、非常に分かりづらいことを口にしながら家のなかへ上がってくるわけです。 僕は文章を推敲する [続きを読む]
  • あなたやわたしが手を下すまでもなく
  • Blue あなたとわたしの本 198あなたがプライベートで、誰かに一言、ガツン、と言ってやりたくなったとします。その相手があなたにとって、とても大切な人であり、どうしても知らせてあげたい、伝えてあげるべきだ、と、直感が、心が、ささやくときにのみ、そうしてください。人は、かげひなた、その両方の言動により、落ち着くべきところに落ち着くようです。誰かが 手を下すまでもなく。あなたがわざわざ階下へ下り [続きを読む]