野元 さん プロフィール

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野元さん: 野元の詩
ハンドル名野元 さん
ブログタイトル野元の詩
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/library_4floor
サイト紹介文どこかの誰かの何かになればいいな、と想って詩を書いています。 新参者ですがよろしくお願いします。
自由文『私を語らないでください』http://blog.goo.ne.jp/library_4floor/e/e4da226fae144fc664116b21cd15d70d
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供154回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2016/03/15 23:17

野元 さんのブログ記事

  • 忘れたい、忘れられない
  • 『忘れたい、忘れられない』ほら、もう夕暮れ時鈴虫がりーりー鳴いている離れた手の熱さはいまだいじらしく残っている風は金木犀の香りを含んで僕の胸を掻き立てるいま叫べばまだ間に合うかもしれない君を呼び止める声が喉元まで出掛けるけど瞼の裏の藍色に視界が奪われるほら、もうお別れ時さようなら、またいつかと泣いている離れた手の熱さはまだいじらしく残っている風は微かに君の香りを含んで僕の脳髄を硬直させるいま抱き締 [続きを読む]
  • 盲目の羊よ
  • 『盲目の羊よ』盲目の羊よ重荷を背負ってどこへゆく横断歩道も渡れない羊は囲いのなかでしか生きていけないのに盲目の羊よよたよた歩いてどこへゆく僕らの救世主はもはや消滅したあとは広がるコンクリート世界しかない愛はすべて金に換金され善意はすべて労働に代えられてしまった目が見えなくてもこの惨状はよく知っているだろう盲目の羊よ僕を置いていってしまうのかこの世界には善きサマリヤ人はもう一人もいないのに人間はみな [続きを読む]
  • 髭剃り機が行方不明
  • 『髭剃り機が行方不明』十月七日、俺の髭剃り機がなくなった朝の五時に髭を剃ってから行方不明俺は電動の髭剃り機じゃないと髭を剃れずそれからずっと髭ぼうぼうおおい、髭剃り機やどこいったなにか不満があったのか給料未払いが不満だったか休みがないのが不満だったかそれとも一度も刃を替えてなかったのが不満だったのか俺はお前がいてくれないと何もかもうまくいかない髭ぼうぼうで恋人にも会えないし接客業だから仕事に支障が [続きを読む]
  • 『俺』俺は俺からは逃れられない俺は俺以外の人間になれない周りは俺のことを真に解らない俺は周りのことを真に解らない周りは俺の責任をとれない俺は周りの責任をとれない俺は俺のことは自分で決められる俺の過去は俺が選んできた道筋で俺の未来はこれからの俺によって決まる周りの人間の未来は俺がどうこうできない俺の行動と思想は俺のもの周りの人間の行動と思想は俺のものじゃない俺は人間周りの人間も人間なにもちがわない俺 [続きを読む]
  • 生きるって
  • 『生きるって』生きるってさびしいよついさっきまで暖かいところにいたのにいまはもう木枯らしのなか陽射しはなくなり夜の気配がするトモダチたちはみな大人になって年賀状だけのやり取りになった生きるってさびしいよみんな終わりがあるのに傷つけあってみんな心があるのに離れあってだんだん独りなって思い出して実感するああ、生きるのってさびしいよ老いた老犬が見据える先になにがあるのだろうああ、やっぱり最期は一人生きる [続きを読む]
  • マゾヒズム
  • 『マゾヒズム』みんなから責め立てられたいみんなから亡き者にされたいみんなから嫌われたいあなたなんて価値のないものあなたなんて意味のないものあなたなんて・・・そう愛する人に罵られたいねえ、君はそう思わない?ぼくらの仮面は剥がれ落ちることのない自縛ぼくらの醜い正体はぼくらの飼っている怪物はぼくらしか知らない事実ぼくの根っこが言うんだよぼくは無価値でくそやろうだって死に損ないだってねえ、君はそう思わない [続きを読む]
  • 化け物人間
  • 『化け物人間』ほら、化け物がいるよあの路地を曲がった先に立っている道の真ん中に立っているだれも見ようとしないだれもが避けて歩いているほら、君も路地角から化け物を覗いてみなよヤツは愛を欲しそうに泣いているから大丈夫、ぼくらおんなじ人間だよ別にこちらを見られたとして食われやしないさほら、覗いてみなよみんな面白いように避けて歩いているからさ鏡さえ見ずに素知らぬ顔して過ぎていくんだほら、街のあちこちで化け [続きを読む]
  • 『i』書類の隅に愛という文字を十回書きました愛 愛 愛愛 愛 愛愛 愛 愛 愛心は藍であふれています私の居場所はどこにもないのです [続きを読む]
  • くさい詩
  • 『無題』強く生きていきたいなら自分以外信じるな柔軟に生きていきたいなら自分さえも信じるなよく生きていきたいなら神さま以外信じるな自分の途を生きたいなら神さまさえも信じるな幸せに生きたいなら自分の愛を信じろ愛に生きたいなら愛する人を信じろ [続きを読む]
  • 伝わらないね
  • 『伝わらないね』なにも伝わらねえなだって伝えようとしてないんだもん一方的に言いたいこと言ってさ一人だけ気持ちよくなってるそんならぬいぐるみにでも話してればいいのにあんたのために言ってるんだよなんて言われてもさそりゃあ自分のために言ってるじゃないあー、はやく帰って寝たいなあ愛はどこを探しても見せかけのものしかないしみんな正義を語ってるしくだらねえことで悩んでるしほんと嫌になるあー、はやく家に帰ってゴ [続きを読む]
  • 今日の昼食はカツ丼にします。
  • 『今日の昼食はカツ丼にします』僕はいま詩を書いているが今日の昼食に何を食べるかも決めていないしょうが焼き定食かラーメンかそばかうどんかはたまた奮発してうなぎか僕は財布のなかお金を思い出して考えるちなみに昨晩の時点で千円しか財布には入ってなかったはずだ命は尊い他者本位で行動することは善き行いだし自らを律することは善き人間の第一歩だそんなことを私は詩に書いているが私は堕落した人間であるめんどくさいこと [続きを読む]
  • アーモンドクッキートートバッグ
  • 『アーモンドクッキートートバッグ』通販で新しいトートバッグを買ったらなぜかとても香ばしい匂いがするバックでさながらそれは焼きたてのアーモンドクッキーで一日自室に置いておくと部屋のなかがアーモンドクッキーの匂いで充満するんだけどそういえば昔すきな人がクッキーを作ってきてくれたよなって思い出してもう何年も前のことだからあっちは覚えてないんだろうけどあのときの嬉しさはいまも心に残っているし彼女にうまくお [続きを読む]
  • やせ我慢
  • 『やせ我慢』わたしは寂しいわけじゃない。 わたしは寂しくない。わたしはそんな人間じゃない。わたしは大丈夫。わたしは寂しくない。わたしは寂しくない。わたしは寂しくない。わたしは寂しくない。わたしはさびしい。 [続きを読む]
  • 暗中模索 / お知らせ
  • 『暗中模索』みんな嘆いているみんな叫んでいる耳をふさいで涙をぼろぼろに流してみんな愛を欲しているけれど、だれも愛を渡せないみんな怖がって愛を渡せない勇気をだせば変わったかもしれない未来をみんな忘れられない 【お知らせ】秋に開催される『東京文学フリマ』にまた出展します。今回の詩集は文庫本サイズで、500円で売ろうと思っています。本のタイトルは『まだ青春に溺れている』にしようかなと...。興味があったら来て [続きを読む]
  • 詩を書くことで
  • 『詩を書くことで』詩を書くことで私は変わらないのである毎日変わりつづける世界において変わることを強要される世界において私は私のままで止まれるのである詩を書くことでは世界は変えられないけれど詩を書くことで私は変わらないのである [続きを読む]
  • 夜が恋しい
  • 『夜が恋しい』どうして、こんなに、夜が恋しいのだろう夜がきたら、どうせ泣いてしまうのにどうして、こんなに、夜が恋しいのだろう夜のなかにいることが幸せではないはずなのに日の下にいるより安心するのはなぜだろう夜の匂いが好きなのはなぜだろう夜が綺麗に見えるのはなぜだろう夜ならば、まだ生きていていい気がするのはなぜだろうどうして、こんなに、夜を愛しているのだろうああ、今夜は新月いなか道は街灯以外に光ってい [続きを読む]
  • 前を向こうよ
  • 『前を向こうよ』前を向こうよ前を向こうよ前を向こうよひとまずは前を向こうよぼくらは一歩だって後ろにはもどれないならもう前を向こうよ背景の世界はもう輝いているぼくら泣き虫は暗闇のなかしか歩けないほら前を向こうよほら前に歩こうよもう後ろにはもどれないほら決心しなきゃほら顔をあげて立ち上がって [続きを読む]
  • 詩を読むときだけは
  • 『詩を読むときはだけは』詩を読むときは独りなのだ雑踏のなかで読んでも恋人のとなりで読んでも詩を読むときは独りなのだそこには誰もいないのだ書き手さえもいないのだ宇宙でただの独りになるのだ詩を読むときはだけは独りになれるのだ [続きを読む]
  • できれば、心をブラシで洗いたい
  • 『できれば、心をブラシで洗いたい』できれば、心を細分化してブラシで洗いたいゴシゴシしごいて泡立った洗剤の液に漬け込みたいなんなら漂白して真っ白にしてしまいたい見せかけの真っ白の心を皆に見せつけたいどうだこんなに俺の心は綺麗なんだぞこんなに俺はえらいんだぞ奥底ではカビが巣食った心で威張りたいそうやって夜にふと我にかえって一人でめそめそと泣きたい抱き枕に顔をうずめてぐずぐすと朝まで泣きたいそうして朝の [続きを読む]
  • 詩を書いて赦しを
  • 『詩を書いて赦しを』ぼくらは詩を書き終えればなにか赦されたような気がして何なら 人より偉いような気がしてしまうのだけどやっぱりふと気がつくと何にも赦されていない一人ぼっちの自分がいるし街のなかで道のはしを歩く自分がいるし何一つ昨日と何も変わっていないのだけどそれでもぼくらは詩を書いて救いを求めてしまう [続きを読む]
  • 夜のラーメン讃美歌
  • 『夜なラーメン讃美歌』いつまでも夜のままならいいのにこのがむしゃらな気持ちもラーメンを食べたい気持ちも胸をかきむしるような焦燥感もだれにも侵されない安全もすべて明日の朝に奪われてしまうのならばいつまでも夜が続いていけばいいのにぽろぽろと流れるこの涙が街を浸水させてしまうまでこの夜が続けばいいのに [続きを読む]
  • 標準偏差の色
  • 『標準偏差の色』ほら、正義で殴りあおうよほら、愛で殴りあおうよ譲歩もせず理解もせず対話もせずお互いの一方的な言葉で完結させようよ結局ぼくら綺麗な言葉を覚えても自分一人のことしか考えられない動物なんだ心を分け与えることもできなければ食べ物も分け与えることができないほら、ワイドショーとともに投げる石には「当然」って書かれているこれがぼくらの当たり前のせかい今日も電車のなかは白色蛍光灯に曝されている [続きを読む]
  • 月面CD-ROM
  • 『月面CD-ROM』上野の帝釈天の裏の池水面にお月様が浮かんでいる午前0時月はどこにいても視界に写るいいや、僕らが月から目が放せない気づけば、ほら、土方の若者だって階段に座って月を見ているリヤカーをひいた上半身裸の浮浪者だって高層マンションに住む何百人の住人だって窓から顔をだして今夜の月を見ているいいや、僕らは本当は月なんか見ちゃいない僕らが見ているのは自分の頭のなかの幻想月はただその媒介になっている昔 [続きを読む]
  • 今日も家を出る
  • 『今日も家を出る』朝焼けがベットの上の安寧をやぶり胸を焦がしていくカーテンの切れ目から射し込む光は散らばった昨晩のビール缶を映し出す携帯電話の電源を入れると午前五時半メール三十六件着信三件留守番録音二件夢が沈殿した四畳半に現実が混ざっていく日経新聞が玄関のポストに投げ込まれれば隣人のお経が部屋の底を静かに響かせるぼうっと天井を眺めていると目覚まし時計が断末魔の叫び声を上げるテレビをつけるとどっかの [続きを読む]
  • 深夜侵食
  • 『深夜侵食』暗い暗い夜の底白と黒との境界線愛と憎しみとの境界線自分と他人との境界線涙の果てには冷蔵庫の乾いた稼働音雨戸には蛾が一匹羽を休めている隣人が部屋に帰って来た音が部屋に響いて僕と夜との境界線がなくなっていく [続きを読む]