wsld さん プロフィール

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wsldさん: 詩のブログ
ハンドル名wsld さん
ブログタイトル詩のブログ
ブログURLhttps://ameblo.jp/drama000/
サイト紹介文自作の詩を掲載していくブログです。お題に応える感じで1日1詩(予定)。よろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供116回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2016/03/17 07:39

wsld さんのブログ記事

  • 冬の列車
  • 朝の車両はすし詰め時計の針を巻き戻し春の扉へ駆け出したい胸の内はみな同じく季節感のない他人の汗まで再現する交情へ吹き抜ける冷房装置光の明暗が車両の内外で点灯しそこにある影が通り過ぎた友人との工場をしたためた手紙のサインのように置かれている昼下がりそして夕暮れのもう既に心そぞろな明日への光宿す肉体の闇へ目的地を失つた車内からしきりに舞い落ちる黄葉冷たい針の結晶が他人を寄せない鎧となり自然に独り生き [続きを読む]
  • インスタ(g)
  • 真っ白な四辺形の花飾りオフィスビル 繁華街風景のカットオシャレな小物飲食店 ケーキレストランのランチ物がこちらを指図する枠外にいてよいはずの人間は物の内側でユニバーサルに身体化するダメ押しとして取り巻く星雲へ人差し指で沈黙のシール地鶏某オレは街の白い建造物に抱きつくお互い裸体の 人の体温を牽いてやる その魂正確なグラム数をうばうガトーショコラひとかけら口にするたびに三きれほお張る口の縁からこぼれ [続きを読む]
  • 帽子
  • 帽子に空の息吹をほうりこみ闇の翼を 生やす日光を遮断する明快な理由はなく仰ぎ見ることは滅多にない地下に置き忘れられ正面を見据える双眸なぜだろう 人は夜ではない白銀の平原や残照の草原にも空へ誓う愛はからっぽなのに無限の縁へ光の触手が伸びる 帽子を脱ぐ一つになる嘶き帽子の中で各地方 各地域が核分裂する太陽は己の姿見ることはない瞬きをする鏡のつばには星屑がちらばり生まれては消えて行く人々下駄箱の上帽子 [続きを読む]
  • 駅前のハンバーガー店
  • 家の最寄り駅から一つ飛ばし長いプラットフォーム前面に広がる国道の斜面に無機質な汗を窺わせる蔦の群が生えている構内を出て広がる空の下駅に嵌め込まれたハンバーガー店朧な記憶の赤い看板に黄色のショップ名たしか中学生の時受験のための塾への通い講義の前の腹ごしらえ日没前ほのかにピンク色に香る誰も関与しない 灰色の空いつもチーズバーカーを買って食べていたたしか飲み物はコーラ甘酸っぱい恋のカーボンの裏面胸の鼓 [続きを読む]
  • TEL
  • 照る 照る今はない太陽の不発弾焼き切られた下水での臍との約束ゆび巻きつけて照る 照るホテルの一室待ち呆ける電話のベル今はもうない照る 照る照りつける光の死骸毛髪は抜け落ち銀紙にくるまれたガムテラ テラ(出る)駅のホーム 市街の至る処大音響で四方の壁が倒れる星の輝きはないあの黒い照りつける太陽が汗をたらしているずっと水平に共犯関係をもたせんかとするように(カケル カケル)街の中央ひろがる横断歩道から「 [続きを読む]
  • カメムシ
  • 物寂しげな電磁音ブーンとカメムシ 緑の甲蛍光灯の紐を伝う断続的なる心の紙縒りの震動音小さな電動のオモチャ天井から垂れ下がり闇を点灯する人の紐蛍光灯に委ねられたもの奪い返そうとする挑戦者誰が為に上空どこまでも水平線かぎりなくオンオフの限界点を破り 草々の抵抗力を発光するカメムシの香り放電する青草々のプラグ陽光のカンザシ緑のスイッチカメムシカメムシポトリと 落ちる [続きを読む]
  • ネットワーク
  • 一羽の鳥来る繰るクル巻き上がる羽溢れ 相好するワイングラス ピラミッドコミュニケーションポップアップミスタップタッチライトディスガイズ山麓に屋台骨となりえず木の枝を恥部とし覆う 霧の羽生まれたばかりの滅びを見る 翼空の背離に錐 突きたてる赤い一滴神の存在 触れまわるぬくもり奥につらなりどこにあるかも判らぬ在りし日の一点に集め声は空を切り落とす羽だ羽に書き込む紙の色 遠き空に投げては 取り消す 《 [続きを読む]
  • カボチャ
  • 俎板の上の夜縦半分で 切りわけるガイコツ お面 三叉の矛街 溢れる人々割られた中身を くり抜いて蝋燭を手に 眼を凝らし押し出され 数珠つなぎ電車に列をなし 飲まれる嘘いつわりなく骸骨になってまで誇示する肉体のランタン俎板の上の人の手による王道楽土種 食物繊維 果肉と皮シンクの生ゴミ爪 髪 ロウソク ビニール袋を手にさあ神にイタズラを 《一言》これも過去作で去年のハロウィンの時期に書いたもの。カボ [続きを読む]
  • 空の唄
  • 天候は 空が奏でる詩だ晴れの日雨の日曇り のち空は移りゆく人々の暮らしにほほ笑んだり照れたり眉を 曇らせたりする空は毎日ページをめくり感動的な詩を書いたり破り捨てたくなるほどひどい詩を書いたりする地上の人々は毎回決まった反応だ空は水をすくって顔を洗いしだいに自分たちの顔を 忘れていく 《一言》前に書いた詩です。今、過去作を見直しています。その中でも「まあわかるかな」というのを載せました。昔のは今 [続きを読む]
  • 亡骸
  • ランニングの途中舗道で拾った蝉残された時間搾り出すように指へ絡む家の玄関を進み浅い紙の容器を裏返し 間を置かず裏返っていた蝉黒色の胴体に褐色の翅摘まみ持つと時を止めた身の軽さ樹が動くこと能わず外界へ返す眼差しを空へ揚げるため丹精込めて創られた工芸品のよう母の肌の内なる心 照らす褐色の双眸空攀じ登る蝉沈黙の布に絆された陽光の姿を初めて見る心根は 静寂という影模様を知っており空に吹きかける白粉を腹部 [続きを読む]
  • 蝋燭
  • 一本の蝋燭の闇夜に吠える夢幻の筆先触れることはできない伝わるのは温もりや触感愛や嫉妬の境で揺らめく炎こそが肉体何度生まれ帰っても一本の生活という芯に永遠に流浪する生命の声で塗り固めた蝋揺らめく炎は日々の首肯を朧に溶かし肉体は解き放たれ刻々と空を奔騰する時の凋落に唯々諾々と潰えては滴る天上の涙永遠なる美への羨望を心中に抱き艶やかにしな垂れていく身体その下部へ累々と組み敷かれた無限に収束する白亜の躯 [続きを読む]
  • 土踏まず
  • 白日の下 男は歩む 何も踏まない 何も踏みつけないように黄緑色のバッタここからは見えない小さな蟻や土にころがる小石でも前に寝そべる道でさえ痛みを感じるはずだ重みに耐えているはずだから 踏まないすると足の甲がなくなった無くなった足先で歩く 土踏まずどこまでも どこまでも地球を 何周もする・・・・・・その足跡はすべてのものに踏みつけられる足だ・・として生まれ学校では・・のようなこともあった友だちが・・ [続きを読む]
  • TV
  • 幅の薄さが未来へ駆けている寸法は 当人と世界とをむすぶ遠近法の並木道時間という暗黒星雲身投げされた 物影の窓枠声帯模写の大きな口平行に縫い合わされた瞳夜が明け鼻毛の風へ産まれたての水がその洗面器で顔をごしごしと擦る我々の顔に水泡が触れては散り鷲に掴まれた床は平行から上下へと移管される背中に生えた遮るものなき大地投げだされた一人だけの翼阿吽の睫毛に平伏する自由の空引力という目薬の対面のドライアイ力 [続きを読む]
  • キンモクセイ
  • 道路を歩いていると何処からともなく匂ってくるキンモクセイの香り過ぎ去りし夏前進する微かな視座その方向に未来とそしてつきまとう死の一幕一冬を越せず儚く無数のオレンジの汗が光る星屑に祈りをこめて瞬間に花開く甘やかな芳香その幻影の濃霧へあなたの過去へ 紛れ込む 《一言》金木犀、いい匂い。だが以外にムッとする。人肌の接近のような?なぜか。創造してみる。 道を進む先は未来。だがそこにも死の危険はある。よって [続きを読む]
  • id
  • カエルが青い空を彫っているカエルは跳躍するそして大地へと落下する天空の大地大地を思うがままに跳ねるカエルが二匹ずっと横方向土の中を掌で足掻く青い空を彫って歩く天空の大地を超えることなく横の二本は一つの雨音へ行きつ 戻りつ「幸」せの一定量を鳴き声にのせてだが一匹のカエルは天空を越えようと雨傘を手にする それが「不」幸の始まり上へ 上へと雨音は二手から取っ手へとつたわり鳴き声は激しさを増すそれが雨乞い [続きを読む]
  • コップ
  • 食卓の上のコップ心の底の閉じられた窓から月が充ち溢れてくる真上から見る今日という一日はどんな表情を見せるだろうか神は地球を傾けることはできない人間は手で 海原を傾ける倦怠をおさめた荷は沈み櫂は 当て所なき航路を漕ぎ始める 《一言》「窓と月」で「胃」、を意識したつもりです [続きを読む]
  • ずれ
  • ズレ擦れる 擦れる定位置のコピー機ズルレからルへおいしさごまかすカレールウフレとフレ触れて触れられ振られて振ってヒートアップする挙措雨よ ブレインツレサからタ行へ隣り合うのに業を 抱えて雨天 決行足袋は 苦痛ずれ 《一言》「ズレ」という言葉を考えていたらこんな感じになりました。 [続きを読む]
  • 光の河
  • 窓に光がゆらいでいる始まりも終わりもなく流れはそこに留まり眼差しのむこう幼年の心のままの風の心地よさ陽のぬくもり午後の静けさ廊下をわたり玄関から扉を開ける決して出会うことのない親ゴールテープを切る 《一言》Sonnet [続きを読む]
  • 愛の翅
  • 日中涼やかな秋深まる空宙に浮いた雨のように蝶が羽ばたいている庭に出て目を近づけるすると胴体の部分がなかった降りそそぐ太陽は足元へ主をうしなったクレヨンのような胴体が寂しげに口を結んでいた殴り書きされた地面をすべて消し去るように蝶は空を羽ばたいている地に伏した胴体ははっきり届く声でこう言った私は一度限りの重さを持つ と [続きを読む]
  • 餅を食らう引いて伸びる白い時間噛みちぎる頭叩きつけられた無様な手足そこから再び息吹がこもり自らの首つなぐため切られることの誕生そして熱でたわむ白い命首を傾け爪を見つめる稲穂大地の足枷天の恵みと黄金の数多の眼でだが人は餅を食らう無限の跳躍を地と空に炊き込めて雷鳴とどろく雨の中身を踊らせる喜びそれは生誕するやすぐさま名を得る安逸の首輪頭部は見失われた大小様々のっぺらぼうの白い月よく伸びた餅が喉につか [続きを読む]
  • 机に置かれた一冊の本天空の舞台何層にもつらなる雲の階段空の重みに耐えるアスファルトだがそこがたどりつくべき圧殺の門両翼で飛ぶことはできない翼を沿わせ地を這いずるように一陣の吹く風から蟻たちは夢を見る光の粒となった卵が豊かな髪へくちづけてかりそめの命を道連れに花を咲かせるそして立ち昇るこよりのような鳥の骨に蟻が付着し彼方 漆黒の太陽へ彼らの棺を運びながら世界にあっては小さき手の器に惑星ほどの夕立を [続きを読む]
  • つめる
  • 小さな鳥紡ぐ叫び背中は溶け夕日は裏切る公園の砂場鉄の肌洗いながす涙の砂少女はその小さきゆび泥で小瓶をこしらえる命の狭間せりあがる石の敷居の入口近く 樹木のかげひとり佇む女私は胸元のガラスの小瓶を手に少量の砂の入った公園の外ぐるりと風に満ちた透明な手と足マネキンのようにここが我々の場所コルクを空け砂をはなった雲が足を地につけ水色から剥落する空そよぐ砂の粒ひとつずつ女はいつのまにか消えていたひざをお [続きを読む]
  • 木の実
  • 山沿いの歩道小さな木の実緑のどんぐりが転がっている深緑の礼拝堂その中心に配置されしエンゲージリング地上に一つ思わずポケットへ入れるだがそれこそがこの街の守り人との別離ではないかやさしさから寂しさへ色づく木の葉 地にわたしは宝石を戻す歩道にもう一つ散乱する実足元から見下ろす街並みと往来の人々  [続きを読む]
  • 時の糸(改)
  • かつて飼っていた鳥がカゴの中で歌っている兵士たちは街を行進しマンモスがのっそりと歩いている糸 ときほぐされて心の洞に巻きとられ口から吐いたその線に水の瞳がつたい空 食いやぶり昇り竜のように背骨まじわらせ時のなかへ左右から歩み始める短針0の結露で結び合いその炎上する街路を対の仮面背中あわせの素顔として速度をあげ空と地のはざま地平線と錐揉みする凧その方位磁針のように−プツリと 糸が切れ震える針から滴 [続きを読む]
  • 時の糸
  • 時間は巻き戻すことができるあの日の分岐点生まれる前の歴史に浮かび沈んだ木片かつて飼っていた鳥もカゴの中で歌っている兵士たちが街路を行進しマンモスがビル街をのっそりと歩いてゆくときほぐされた糸は物静かな心に巻きとられ艶めく色は消え肉体は影となり口から吐かれる糸眼差しの万華鏡へ唾液の粒がおもみを与え時間が空を食い破るその歪んだ鏡面が対でカチリと嵌る仮面永遠に互い違いの素顔となり波紋のように拡がり炎上 [続きを読む]