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  • ケイシー・マスグレイヴス Kacey Musgraves - Deeper Well

    2013年のメジャーデビュー以来、こちらでもその動向を追ってきたケイシー・マスグレイヴスが、2021年の「star-crosses」以来となるニュー・アルバムをリリースしてくれました。その前作以降あまり新曲がチャートに登場する事もなく心配していましたが、最近になってザック・ブライアンとのコラボで久々に声が聴けたと思っていたら、待望の新作と共に好調な歌声と音楽を届けてくれました。リリースに合わせてインタビューにも精力的に対応しているようで、その彼女の言葉を拾ってみたいと思います。ニューヨークでレコーディングしたという本作の全体を通しての印象は、まさにケイシー本人が語っている通りのモノを感じました。「間違いなく、今までで一番地に足がついた時期だわ。私は今35歳で、前の年や前のアルバムよりも自分自身をよく理解し...ケイシー・マスグレイヴスKaceyMusgraves-DeeperWell

  • ギャビー・バレット Gabby Barrett - Chapter & Verse

    2018年の「アメリカン・アイドル」シーズン16のファイナリストで、3位となったギャビー・バレットが、満を持してのセカンド・アルバムをリリースしました。リード・シングルの"GloryDays"も、じわじわとチャートを上がってきています。デビュー曲の"IHope"がビルボード・カントリーエアプレイでトップまで登り、2020年のデビュー・アルバム「Goldmine」は女性によるカントリー・アルバムの第一週目のストリーミング記録を更新し、プラチナ・アルバムとなる売り上げを記録するなど順風満帆なキャリアをスタートさせた彼女。デビュー後の4年の歳月のなかで2人の子供を授かるという変化がありましたが、そのせいか、デビュー作で感じられたキラキラした野心のようなものはあまり感じられず、じっくりとエモーショナルな歌唱を堪能...ギャビー・バレットGabbyBarrett-Chapter&Verse

  • タイラー・チルダース Tyler Childers - Rustin' in the Rain

    どちらかというとアメリカーナ系のカントリー・アーティストになるタイラー・チルダースが、ここ最近素晴らしい2曲のスロー・ナンバー"InYourLove"と"HelpMeMakeItThroughtheNight"でメジャー・カントリーのプレイリストにも顔を出すほどの注目を集めているようです。ストリーミング・サービスのリスナー数をみても、ポップとクロスオーバーするくらいの人気者でないと到達しないような数字になっていて、もはや確固たる地位を築いていると感じます。今年9月に、6作目となる7曲入りの本作をリリースし、そこにこの2曲が収められています。最近なかなか楽しんで聴ける新作がない中、久々に気骨のある音楽を堪能できました。リード・シングルと言える"InYourLove"は、男性の同性愛をテーマにしたもので、舞台...タイラー・チルダースTylerChilders-Rustin'intheRain

  • 2023年 第57 CMA アワード -CMA Awards- 受賞者発表❣

    今週の日本時間の木曜日にCMAアワード・ショーが開催され、受賞者が発表されました。とにかく驚いたのが、エンターテイナー賞で初ノミネートのレイニー・ウィルソンが受賞した事でしょう。本国でも議論が起こっているようですが、デュオも含めて堂々5部門の受賞は見事です。https://cmaawards.com/nominees-winners/EntertaineroftheYearLukeCombsChrisStapletonCarrieUnderwoodMorganWallenLaineyWilsonWinner!!本国の一部の記事を見ていると、レイニーの受賞の要因は、兎にも角にも彼女が大変な努力をしてきた、という事のようです。パフォーマー、シンガーとしての実力や女優なみの器量の善さに加えて、舞台に立っていない...2023年第57CMAアワード-CMAAwards-受賞者発表❣

  • ナンシー・グリフィス・トリビュート - More Than a Whisper – Celebrating the Music of Nanci Griffith

    かつてナンシー・グリフィスが好きで、今もプレイリストを作って時々聞いている者にとっては、大変うれしいトリビュート・アルバムがリリースされました。アルバムには、ナンシーが共演したり、しばしばステージを共にしたアーティストたち(ジョン・プライン、エミルー・ハリス、ライル・ラヴェット、スティーヴ・アール、アイリス・デ・メント)、そして彼女の影響を反映した音楽を聴かせるアーティストたち(サラ・ジャローズ、ビリー・ストリングス、モリー・タトル)が、ナンシーの名曲をカバーしています。また、時期を同じくして、長らく絶版になっていたデビュー後の4作~1978年の「There'saLightBeyondTheseWoods」、1982年の「PoetinMyWindow」、1984年の「OnceinaVeryBlueMoon...ナンシー・グリフィス・トリビュート-MoreThanaWhisper–CelebratingtheMusicofNanciGriffith

  • 2023年 第57 CMA アワード -CMA Awards- ノミネート発表

    今年のCMAアワードのノミネートが発表されましたので、掲載させていただきます。アワード・ショーは本国の11月9日です。https://cmaawards.com/nominees-winners/EntertaineroftheYearLukeCombsChrisStapletonCarrieUnderwoodMorganWallenLaineyWilsonレイニー・ウィルソンがエンターテイナー賞に驚きのノミネート。レイニーはなんと9部門でノミネートという大躍進です。FemaleVocalistoftheYearKelseaBalleriniMirandaLambertAshleyMcBrydeCarlyPearceLaineyWilsonレイニーはここではすっかり当然のノミネートです。ケルシー・バレリー...2023年第57CMAアワード-CMAAwards-ノミネート発表

  • ブレット・ヤング Brett Young - Across The Sheets

    魅力的なしわがれ声で洗練されたポップ・ソングを歌う、今のカントリー界でも異色のバラディア―といえるブレット・ヤング。そんな彼が、前作「WeekendsLookaLittleDifferentTheseDays」と同様な、8曲入りのアルバムをリリースしました。一応はアルバムという扱いのようですが、フル・アルバムで新曲をたっぷり聴きたいファンには少々物足りないでしょうかね。でも、今回の8曲はバラエティに富んで質の高い楽曲や、ブレットの歌唱が凝縮されたようで、楽しい30分間が堪能できると思いました。その好調ぶりは、先行してシングルとしてリリースされた"DanceWithYou"から早速感じられます。"君を抱きしめることのできる曲を選んで/さあ、髪を下ろして/ベイビー、靴を脱いで/"人生はダンスだ"って言うけれど...ブレット・ヤングBrettYoung-AcrossTheSheets

  • エル・キング Elle King - Come Get Your Wife

    最近のグランド・オール・オープリーに出演していたエル・キングのパフォーマンスが興味深かったので、早速この今年発売の3作目、カントリーミュージックへ方向性を示したアルバムを聴いたところ、ポップ・カントリーでは味わいにくい、なかなか意志を感じる強いサウンドを堪能させてもらえたので、取り上げたいと思います。かつてサマーソニックで来日し、゛新ロックンロールの女王゛とも言われたアーティストの注目のアルバムです。なお、ここでの彼女の音楽を「オルタナ・カントリー」だと表現されてるのを見かけますが、厳密な音楽のスタイルはともかくとして、現在彼女はCMA(カントリーミュージック協会)のFacebookのカバー写真(ABCで放送された、CMAフェスティバルの特別番組のPR用)にダークス・ベントリー、レイニー・ウィルソンと共に...エル・キングElleKing-ComeGetYourWife

  • メーガン・モロニー Megan Moroney - Lucky ~ "Tennesee Orange"がヒット中の新星

    最近のカントリーのヒット・チャートを見ても、極端に女性アーティストが少ないという実に残念な状況の中、"TenneseeOrange"をビルボードのカントリー・エアプレイでトップ10に食い込ませて気を吐いているのが、この新人メーガン・モロニーです。このタイミングでデビュー・アルバムをリリースしてくれました。レトロな雰囲気の少し風変りな、コケティッシュとも言いたいイメージの人で、近年のカントリー界ではなかなかに個性的な感じ。ただ、どうもそのヒットの背景には、あのモーガン・ウォレンと恋仲との噂が囁かれている事が関係してそうなのです。しかし、このアルバムで展開される音楽はルーツ志向のアーシ―な質の高いアメリカ南部サウンドで、見た目のような浮ついた感じは全くありません。それもそのはず、プロデューサーは、あのシュガー...メーガン・モロニーMeganMoroney-Lucky~"TenneseeOrange"がヒット中の新星

  • パーカー・マッカラム Parker McCollum - Never Enough

    カントリー界の期待の若手でテキサス出身のパーカー・マッカラムが、「GoldChainCowboy」に続くメジャーMCAでのセカンド・アルバムをリリースしました。メジャー・デビュー曲の"PrettyHeart"と続く"ToBeLovedbyYou"が連続してビルボード・カントリーエアプレイで1位となり、本作からのリード・シングル"HandleonYou"も2位(モーガン・ウォレンに阻まれた)と快調にヒット曲をモノにしてきている彼。テキサス/レッド・ダートの無骨さを醸し、かつてのドワイト・ヨーカムを思わせるような(あそこまでクセはないですが・・・)憂いを帯びたソウルフルなカントリー・ボイスが魅力で、待望と言いたいアルバムです。オープニングの"Hurricane"では、タイトル通りの嵐のようなシャープなロック・...パーカー・マッカラムParkerMcCollum-NeverEnough

  • モーガン・ウォレン Morgan Wallen - One Thing at a Time

    モーガン・ウォレンの待望の3作目、前作「Dangerous:TheDoubleAlbum」に引き続き全36曲というダブル・アルバムを越えて、もうトリプル(?)と言いたくなるボリュームのアルバムです。このアルバムが相当待ち望まれていた事は、ビルボード200(オール・ジャンルのアルバム・チャート)で初登場1位はもちろんの事、この投稿時点で4週連続トップを保ち続けている事からも感じ取れます。さらに、初登場の週には、ここでの36曲が全てシングルのホット100にチャートインしたという快挙も成し遂げました(ちなみに、前作は19曲がランクイン)。その「記録」は以下の通りです。3月18日付BillboardHot1001LastNight7ThoughtYouShouldKnow8YouProof9Thinkin'Bou...モーガン・ウォレンMorganWallen-OneThingataTime

  • タイラー・ハバード Tyler Hubbard - Tyler Hubbard ~ Florida Georgia Lineのボーカリストがソロ・デビュー

    今年2023年の1月、フロリダ・ジョージア・ライン(FGL)のメイン・ボーカルを担ってきたタイラー・ハバードが、満を持してソロ・アルバムをリリースしました。ソロ・デビュー曲の"5Foot9"がリリースされたのが去年の5月なので、相当に期間が開いた印象ですが、その間も随時、新曲をリリースしてきており、今回それらが新曲と共にまとめられています。既にスーパースターであるタイラーが新たな装いをまとった爽快感があり、彼らしいパワー感も備えたアルバムになっているようです。昨年、ブライアン・ケリーとの活動を一時休止するというアナウンスとほぼ同時にリリースされた"5Foot9"は、幸先よくビルボード・カントリー・エアプレイで1位を獲得しました。実はこのナンバーを作曲した時、チョッとしたミスを犯していた事をタイラーは告白し...タイラー・ハバードTylerHubbard-TylerHubbard~FloridaGeorgiaLineのボーカリストがソロ・デビュー

  • ハーディ Hardy - the mockingbird & THE CROW~ "Wait in the Truck"の物語にアメリカ人が見るもの

    メインストリーム・カントリー界のくせ者、マイケル・ハーディが、オールジャンルのビルボード200で初登場4位と大躍進した、「ARock」につづく今年2023年のセカンド・アルバムです。フロリダ・ジョージア・ラインのソングライターとしてその名が知れ渡り、ここ数年は自身の作品のみならず、20人近くのホットなカントリー・アーティストと共演したコラボ作品「Hixtape」も主催するというユニークな活動を続けてきています。本アルバムからは、レイニー・ウィルソンと共演した"waitinthetruck"がヒット中で、個人的には本アルバムは、この"waitinthetruck"につきると思っているくらいの重要曲で、後半で特に取り上げたいと思います。昨年のCMAアワードでも二人によって歌われました。それにしても、カントリー...ハーディHardy-themockingbird&THECROW~"WaitintheTruck"の物語にアメリカ人が見るもの

  • ベイリー・ジマーマン Bailey Zimmerman - Leave the Light On [EP] ~"Fall in Love"と"Rock and a Hard Place"でブレイク

    昨年2022年に颯爽と登場し、"FallinLove"と"RockandaHardPlace"の2曲が、カントリー・シングル・チャートの上位に居座り続けている新人ベイリー・ジマーマンによる、2022年リリースの8曲入りデビューEPです。"FallinLove"はカントリー・エアプレイでナンバー1になり、一方の"RockandaHardPlace"はホット・カントリーで最高2位、そしてエアプレイは今もトップ10で上昇中です。EPとしても、カントリー・アルバムで2位、そしてビルボード200で9位を獲得しています。ルックスもなかなかイケメンな、ロック・シンガーのようなしわがれ声を持つカントリーシンガーです。何となく、モーガン・ウォレンの謹慎中の隙を突いた、という感じがしています。プロフィールです。出身はイリノイ...ベイリー・ジマーマンBaileyZimmerman-LeavetheLightOn[EP]~"FallinLove"と"RockandaHardPlace"でブレイク

  • レイニー・ウィルソン Lainey Wilson - Bell Bottom Country

    昨年、2022年に、CMAアワードの新人賞だけでなく女性ボーカリスト賞も獲得し、大躍進したレイニー・ウィルソン。そのCMAアワードの直前にリリースされた、メジャー2作目(その前に2枚インディのリリース有り)のアルバムです。前作「Sayin'WhatI'mThinkin'」からの"ThingsaManOughtaKnow"がナンバー1となっていたものの、新人賞はともかくとして女性ボーカリスト賞は早いんでは?とも感じましたが、コール・スウィンデルとデュエットした"NeverSayNever"もナンバー1になっていたり、ハーディHardyとの"WaitintheTruck"もヒット。それら全体を通じた業界への貢献が認められたのでしょう。もちろん、シンガーとしてのパワフルな実力は申し分ありません。アルバム・タイト...レイニー・ウィルソンLaineyWilson-BellBottomCountry

  • 2023年 第65回グラミー賞受賞者発表 ~ カントリー部門の受賞者~

    少々遅れましたが、先日行われたグラミー賞でのカントリー部門の受賞者を投稿しておきます。BestNewArtistAnittaOmarApolloDomi&JDBeckMuniLongSamaraJoyWinner!!LattoManeskinTobeNwigweMollyTuttleWetLegモリー・タトルは受賞しませんでしたが、ノミネートでアピールしたのではないでしょうか。BestCountrySoloPerformance"Heartfirst,"KelseaBallerini"SomethingintheOrange,"ZachBryan"InHisArms,"MirandaLambert"CirclesAroundThisTown,"MarenMorris"LiveForever,"Willie...2023年第65回グラミー賞受賞者発表~カントリー部門の受賞者~

  • 2022年カントリーミュージック・ベスト5・アルバム

    今年は取り上げた数がすくなめだったのですが、自身の整理(?)の意味も含めて今年も5枚を選んでおきます。まだ取り上げきれてない気になる新作もあったのですが、また来年に取り上げれればと思います。基準は、個人的に好んで繰り返しよく聴いた事と、将来のカントリー界への貢献に対する期待を込めて選びました。全て女性アーティストになってしまいましたが・・・順番は、5位からリストアップします。【5】ケルシー・バレリーニKelseaBallerini-SUBJECTTOCHANGE年甲斐もなく(?)、この人の穏やかな歌声や楽曲が結構好みです。"HEARTFIRST"がグラミー賞のカントリー部門でノミネートされており、評価も受けているようです。グランド・オール・オープリーのレギュラー・メンバーでカントリー・スターとしての正統性...2022年カントリーミュージック・ベスト5・アルバム

  • アシュリー・マクブライド Ashley McBryde - Ashley McBryde Presents: Lindeville~アメリカ中間層の受難を描いた快作

    CMAアワードはもちろん、それ以上にグラミー賞カントリー部門でのノミネートの常連となっているほど、メインストリーム・カントリーの一角を担う存在となっている実力派アーティスト、アシュリー・マクブライド。その風貌などスターらしくない特有の存在感がありますが、そんな彼女が異色作というか、怪作(!?)、そして快作と言いたくなるアルバムをリリースしました。いわゆる、コンセプト・アルバムと言うべきものなのです。本作も2023年のグラミー賞カントリー・アルバム賞にノミネートされています。カントリーでコンセプト・アルバムというと、基本的にアルバムを通じて一つの物語を語るようなものがありました。本作も基本的にそのスタイルで、架空の小さな町「リンデビル」に住む登場人物たちの物語が語られています。さらにアシュリーは、ブラザーズ...アシュリー・マクブライドAshleyMcBryde-AshleyMcBrydePresents:Lindeville~アメリカ中間層の受難を描いた快作

  • 2023年 第65回グラミー賞ノミネート発表 ~ カントリー・アーティストのノミネート~

    CMAアワードが終わったら、即座にグラミー賞のノミネートの発表になるのが、アメリカの音楽界のルーティーン(?)です。第65回グラミー賞のノミネートが発表されました。いつもどおりカントリー部門について、載せておきたいと思います。グラミー賞の顔をだすカントリー・アーティストの顔ぶれは、だいたい傾向が決まっていますね。アワード・ショーは、来年の2月5日です。BestNewArtistAnittaOmarApolloDomi&JDBeckMuniLongSamaraJoyLattoManeskinTobeNwigweMollyTuttleWetLegオールジャンルの新人賞に、今年はブルーグラス・アルバムをリリースしていたモリー・タトルがノミネートしています!BestCountrySoloPerformance"H...2023年第65回グラミー賞ノミネート発表~カントリー・アーティストのノミネート~

  • 2022年 第56回 CMA アワード -CMA Awards-開催 受賞者発表!~トラディショナル系のパフォーマンスが聴きモノ

    今年のCMAアワードが、本国の11月9日に行われ、今年の受賞者が発表されましたのでアップします。いつものことながら、変化の少ない本アワードですが、個人的にはレイニー・ウィルソンの受賞が意外でした。パフォーマンスがYoutubeで試聴できるようですが、ロレッタ・リンが亡くなったという大事件が今年有り、ロレッタへのオマージュのコーナーも含めて、結構トラディショナル寄りのパフォーマンスが有るのに注目しました。特に個人的にうれしかったのが、パティ・ラブレスが久々に表舞台に登場して(クリス・ステイプルトンが引っ張り出したのかしら?)、全盛期と変わらないソウルフルな歌声を聴かせてくれた事です。また、アラン・ジャクソンのトリビュート・コーナーでは本人も登場し、存在の大きさを見せつけてくれていました。👇のCMAのYout...2022年第56回CMAアワード-CMAAwards-開催受賞者発表!~トラディショナル系のパフォーマンスが聴きモノ

  • ケルシー・バレリーニ Kelsea Ballerini - SUBJECT TO CHANGE

    メインストリームのカントリー界で若手トップ・クラスのアイドルであり、しかも伝統あるグランド・オール・オープリーのレギュラー・メンバーであるケルシー・バレリーニが、2020年の「Kelsea」とそのアコースティック・テイク集「Ballerini」に続く、5枚目となるオリジナル・アルバムをリリースしました。カントリーならではの生音を適度に生かした清涼感のあるポップ・アルバムで、一聴して人気者の彼女らしく手堅くまとめた作品ということになりますが、彼女としては一つの節目と考えているようです。シングルとしては、"HEARTFIRST"がヒット中です。アルバム・リリース予定の発表の際に、ケルシーはソーシャル・メディアでコメントを添えていました。゛今よりもっと若かった頃、私は変化することを恐れていました。変化というのは...ケルシー・バレリーニKelseaBallerini-SUBJECTTOCHANGE

  • ケイン・ブラウン Kane Brown - Different Man

    メインストリーム・カントリーの中で、独自のユニークな立ち位置でクロスオーバーな高い人気を誇るアーティストであるケイン・ブラウンが、フル・アルバムとしては「Experiment」から4年ぶりとなるサード作をリリースしました。間の2020年にEP「Mixtape,Vol.1」もリリースしていて、チャート上位に入る程話題になっていたとはいえ、この3作目はまさに待望と言うべきでしょう。個人的にもケインは、若々しくも複雑な深みを感じさせる歌声がお気に入りのシンガーですので、次はいつ出るのかと楽しみにしていました。挿入される17曲の中には、昨年リリースされビルボード・カントリー・エアプレイで1位に輝いた"OneMississippi"や今年のカントリー・チャートを賑わせた"LikeILoveCountryMusic"...ケイン・ブラウンKaneBrown-DifferentMan

  • イングリッド・アンドレス Ingrid Andress - Good Person

    今年のグラミー賞で、オールジャンルの新人賞を始め、3部門でノミネートされたイングリッド・アンドレスが、待望のセカンド・アルバムをリリースしました。自身の事を少し自虐的ぎみに゛3回のグラミー敗者゛と呼んでいるようが、゛ノミネートされた事自体で、人々は永遠にそのように紹介するようになるのよ゛と語る彼女は、やはりその事を励みにもしているようです。デビュー作「LadyLike」で触れたプロフィールで感じられる、高い音楽的素養が存分に感じられる、バラード系を主体にした和みのポップ・アルバムだと思います。タイトル曲の"GoodPerson"では、冒頭から聴き手に問いかけます゛良い人/はじめまして/笑顔で目覚めるの?/良い人/それはどんなふうに見えるの?/世界を大きな幸せの場所として見ることなの?/私はページをめくる努...イングリッド・アンドレスIngridAndress-GoodPerson

  • 2022年 第56 CMA アワード -CMA Awards- ノミネート発表

    今年のCMAアワードのノミネートが先ほど発表されましたので、掲載させていただきます。アワード・ショーは本国の11月9日です。https://cmaawards.com/nominees-winners/EntertaineroftheYearMorganWallenLukeCombsMirandaLambertChrisStapletonCarrieUnderwood昨年に対しては、エリック・チャーチが落ちて、モーガン・ウォレンが入りました。FemaleVocalistoftheYearLaineyWilsonMirandaLambertAshleyMcBrydeMarenMorrisCarlyPearce昨年に対しては、キャビー・バレットが漏れて、レイニー・ウィルソンが入りました。レイニーは今年確かに露...2022年第56CMAアワード-CMAAwards-ノミネート発表

  • ウィスキー・マイヤーズ Whiskey Myers - Tornillo ~ ケビン・コスナーの「イエローストーン」で急上昇のテキサス・カントリー・バンド

    アメリカ本国で2018年から2022年にかけて、エピソード1から4まで放送され、その好評を受けてわが国でも今年WOWOWで放送された、あのケビン・コスナーが出演のみならず製作総指揮も行ったドラマ「イエローストーン」。そのシーズン1でフィーチャー(バンドとしてパフォーマンス・シーンに出演)された事で、一気にその知名度を上げたのが、このテキサスを拠点に活動するカントリー・バンド、ウィスキー・マイヤーズです。そのエピソード4で、リップ・ウィーラーとベス・ダットンのスロー・ダンスのシーンでプレイされた"Stone"が、アメリカの多くの視聴者の心を捉え、Googleで「WhiskeyMyers」が一体何者か?検索したそうです。今も活動を続けるサザン・ロックの雄、レイナード・スキナードの正統な後継者と言って良いバンド...ウィスキー・マイヤーズWhiskeyMyers-Tornillo~ケビン・コスナーの「イエローストーン」で急上昇のテキサス・カントリー・バンド

  • ザック・ブライアン Zach Bryan - American Heartbreak ~ ブレイクした"Something in the Orange"

    有名カントリー・スターの名前をミックスしたかのような名前を持つ、ザック・ブライアンのアルバム「AmericanHeartbreak」とシングル曲"SomethingintheOrange"が、今年夏に入ったあたりからビルボードのカントリー・アルバムとホット・カントリー・チャートで上位を維持し続けています。7月30日付けでアルバムはモーガン・ウォレンの「Dangerous:TheDoubleAlbum」に次ぐ2位、ホット・カントリーは5位です。一方、オールジャンルのビルボード200アルバムでは15位、最高位は5位と堂々たるチャート・アクションです。しかし一方、カントリー・エアプレイはというとトップ40位にも入っていません。つまりは、ストリーミングと売上の好調さでホット・カントリーの上位に登っている訳で、メイ...ザック・ブライアンZachBryan-AmericanHeartbreak~ブレイクした"SomethingintheOrange"

  • ジャクソン・ディーン Jackson Dean - Greenbroke

    ここ最近、ビルボードのカントリー・エアプレイ・チャートのトップ20に食い込んだ新顔、ジャクソン・ディーンが気になりまして、取り上げさせて頂きます。目下シングル―・チャートを賑わせている、ポスト・モーガン・ウォレン(?)と思しき、ネイト・スミスNateSmith("WhiskeyOnYou")、ベイリー・ジマーマンBaileyZimmerman("FallInLove""RockandaHardPlace")らの路線寄りの、ラフなボーカルが持ち味ですが、近年はびこるデジタル・ビートとは無縁の、まさに骨太のサザン~カントリー・サウンドが逞しいです。プロフィールです。メリーランド州はOdentonで生まれ育ちました。年齢は不明。18の頃に家出して、祖父の家の裏手にある暖房も水道もない、石敷きのワンルームという過...ジャクソン・ディーンJacksonDean-Greenbroke

  • ミカエラ・アン Michaela Anne - Oh to Be That Free ~ 「オー・トゥー・ビー・ザット・フリー」

    前作「DesertDove(デザート・ダヴ)」収録の"ByOurDesign"の爽快でありつつ切ない歌声や、何ともいえない浮遊感のあるサウンドが気に入っていて、さっそくこの6月リリースの本作も楽しみにしていました。メインストリーム系のヒット・カントリーとは肌触りが違って、フォーキーなカントリー・ロックを指向してきた人ですが、現在はナッシュビルを活動の拠点としているインデペンデントなカントリー・アーティストと言える人です。日本盤も発売されるようです。本作はトータルで5作目、YepRocRecordsというインディ・レーベルからの2枚目にあたりますが、このレーベルの所属アーティストを見ますと、以前このブログでも取り上げた事のある、ジム・ローダーデイル(ジョージ・ストレイト等の作品)やキム・リッチー(トリーシャ...ミカエラ・アンMichaelaAnne-OhtoBeThatFree~「オー・トゥー・ビー・ザット・フリー」

  • ヘイリー・ホイッターズ Hailey Whitters - Raised

    牧歌的な風景の中で、少し華やかなワンピースに身を包み、何とも言えない表情でユーモラスなポーズをとる。と、ここまでで「この人何者?」と思ってしまうのですが、さらにアルバムの幕を開くインスト"AdAstraPerAlasPorci"のタイトルの意味は「豚の翼で星へ」。おまけにその曲想はオーケストラのオペラ調となると、もう訳が分からない・・・となるのですが、その音楽はカントリーの伝統とアメリカン・ロックをミックスした、いたって健全な創造性を感じさせるヘイリー・ホイッターズのサード・アルバムです。プロフィールです。1989年、アイオワ州の小さな町Shueyvilleに、6人兄弟の長女として生まれました。子供の頃はその時代のカントリー・ラジオのヒット・アーティスト~トリーシャ・イヤーウッドやディクシー・チックス(ザ...ヘイリー・ホイッターズHaileyWhitters-Raised

  • ミランダ・ランバート Miranda Lambert - Palomino レビュー

    ヒット・シングル"IfIWasaCowboy"を収録した、通算8作目のオリジナル・アルバムです。下に転載した、以前投稿のリリース情報の通り、4月29日にリリースされ、ビルボード200で初登場4位と見事トップ10入りしました。モーガン・ウォーレンを例外として、最近はなかなかトップ10にカントリーが入る事はないですので、ここらは流石の存在感です。リリース情報記事でも記載した通り、「旅」をテーマにした曲集で、ミランダ曰く゛36の違った場所゛が出てくるとのこと。゛私はコンサート・ツアーをしてきたけれど、自分が旅行客になったことは無いから゛と、スターならではのお悩みをクリエイティブな活力にしたようです。"MusicCityQueen"でB-52'sがゲスト参加したり(というより、B-52'sが今だに健在なのに驚きま...ミランダ・ランバートMirandaLambert-Palominoレビュー

  • タイラー・ハバード Tyler Hubbard - "5 Foot 9" リリース! ~フロリダ・ジョージア・ライン Florida Georgia Lineがグループ活動休養へ

    フロリダ・ジョージア・ラインのメイン・シンガー、タイラー・ハバードが、自身初となるソロ・シングルをリリースしました。発表に伴いタイラーはコメントも出しています。゛ソングライティングは、僕がアーティストとして行うすべての中心になるものさ。そのおかげで長年にわたってファンとつながることができたし、僕のキャリアの新しい章に向けて、新しい音楽を皆に聴いてもらう事に興奮しているよ!゛昨年頃より、タイラーがティム・マグロウと"Undevided"のデュエットをヒットさせたり、相方のブライアン・ケリーがソロ・アルバム「SunshineStateofMind」をリリース(ブライアンの声がたっぷり聴けましたが、イージー・リスニング的でした・・・)していたりで、ソロ活動は目についていましたが、今年に入ってグループとしてはしばらくの...タイラー・ハバードTylerHubbard-"5Foot9"リリース!~フロリダ・ジョージア・ラインFloridaGeorgiaLineがグループ活動休養へ

  • モーガン・ウォレン Morgan Wallen - "Don’t Think Jesus"

    モーガン・ウォーレンが、新曲をリリースし、ビルボード・ホット100で初登場7位、同カントリー・シングルで1位に躍り出ました。カントリーのシングルで、ホット100のトップ10に入るのは、ほとんど起きない事です。注目の内容は、昨年自身がプライベートで発したNワード発言に端を発した騒動に対する自戒の念をにじませると共に、それを批判した人々の事にも触れているようです。一部聖書をモチーフに(ヨハネによる福音書8章7節「罪のない者が最初の石を投げる」)したりしているようで、厳密な解釈は荷が重いですが、ざっくりした訳詞を載せておきます。少年はギターを手に入れ、歌を書き始めたウイスキーと女と酔っぱらいについて彼は最初のショーでその3つを手に入れた故郷では"ジーザスがそんなことをしたとは思えない"と言われた少年は都会に移り住み激...モーガン・ウォレンMorganWallen-"Don’tThinkJesus"

  • トーマス・レット Thomas Rhett - Where We Started

    ポップ・フィールドにもクロスオーバーな人気を誇るカントリー・スター、トーマス・レットが通算6作目となるオリジナル・アルバムをリリースしました。トーマスといえば、昨年「CountryAgain:SideA」をリリースした際に、ダブル・アルバムのように一度に多くの新曲を届けるリスクを避けて「SideB」との2枚に分け、その後編「SideB」も昨年中にリリースすると公言していました。しかし、「SideB」はリリースされず、その後“SlowDownSummer”を皮切りに新たに製作された新曲で本作をまとめたようです。ただ、「SideB」もリリースが中止されたわけでなく、今年中にはリリースされるとトーマスは言っています。このアルバムの幾つかの曲は、すでにSNS上でアコースティック・スタイルで公開されたもの。これらについて...トーマス・レットThomasRhett-WhereWeStarted

  • 2022年 第64回グラミー賞受賞者発表❣ ~ カントリー・アーティストの受賞者~

    第64回グラミー賞の授賞式が開催され、受賞者が発表されました。いつもどおりカントリー部門について、載せておきたいと思います。ベスト・ニュー・アーティストはジミー・アレンは逃しました。仕方ないですね。カントリー部門は、クリス・ステイプルトンが3部門で受賞です。BestNewArtistAroojAftabJimmieAllenBabyKeemFINNEASGlassAnimalsJapaneseBreakfastTheKidLaroiArloParksOliviaRodrigoWinner!!SaweetieBestCountrySoloPerformance“ForeverAfterAll,”LukeCombs“RememberHerName,”MickeyGuyton“AllIDoIsDrive,”Jason...2022年第64回グラミー賞受賞者発表❣~カントリー・アーティストの受賞者~

  • マレン・モリス Maren Morris - Humble Quest レビュー

    下に転載しました以前の記事で、リリース情報をご紹介していましたマレン・モリスのニュー・アルバムが予定どおりリリースされました。こちらもカントリー・シンガーである夫ライアン・ハードとの共作曲が目立ちますが、マレン曰く、゛ライアンが共同作曲者であろうとなかろうと、多くの曲は彼に捧げられているのよ。だから、"TallGuys"は必ずしもライアンと一緒に書いたわけじゃないけど、背の高い彼の影響について書かれた曲の一つなの゛とのことです。マレンはアルバムのセット・リストにこだわりが有る事も語っています。゛アーティストが聴かせたいようにアルバムを順番に聴くのが好きな人間としては、(プレイヤーの)シャッフルモードが廃止されるのは喜ばしいことだと思う。なぜなら、私はアーティストが望んだ順番を変えて聴くのが嫌いだから。だから、自...マレン・モリスMarenMorris-HumbleQuestレビュー

  • ジョー・ニコルズ Joe Nichols - Good Day for Living

    久々のジョー・ニコルズのニュー・アルバム。2000年代には大変な人気があり、私もお気に入りで、2007年の「RealThings」、2009年の「OldThingsNew」そして2012年「It'sAllGood」と熱心に取り上げていました。本作は2017年の「NeverGetsOld」から5年も空いてのリリースですが、゛伝統派゛の彼の面目躍如と言える作風で、とても気に入っています。近年はビルボード・チャートを賑わすようなことは無くなりましたが、「It'sAllGood」の次にリリースした2013年の「Crickets」の頃まではチャート・アクションも良く、アルバムはビルボード200で17位、同カントリー・アルバムで2位になっていました。シングルでも"Sunnyand75"や"Yeah"が同カントリー・エアプレ...ジョー・ニコルズJoeNichols-GoodDayforLiving

  • モリー・タトル Molly Tuttle - Crooked Tree ~ニュー・アルバム・リリース情報

    アコースティック・ギターの名手として知られる、アメリカーナ系シンガーソングライターのモリー・タトルが、ニュー・アルバムのリリース予定を発表しました。タイトルは「CrookedTree」で、4月1日リリース予定です。今回は、新たに結成したゴールデン・ハイウェイGoldenHighwayと共同名義となる、ブルーグラス・アルバムになるみたいです。この発表と同時に、タイトル曲と、勇気と示唆に富むストーリー・ソング("She'llChange")を発表しています。ゴールデン・ハイウェイのメンバーは、マンドリンのDominickLeslie、バンジョーのKyleTuttle(兄弟とか親族ではないよう・・・)、フィドルのBronwynKeith-Hynes、そしてベースがShelbyMeansというメンツ。レーベルはNone...モリー・タトルMollyTuttle-CrookedTree~ニュー・アルバム・リリース情報

  • 2021年カントリーミュージック・ベスト5・アルバム

    今年も、お気に入りベスト5を最後にやらせていただきます。基準はいつもどおり、個人的にアルバム全体を通して長く楽しんだアルバムです。そこに、多少話題性やもっと広く知られて欲しい等の願望も加味して、選んでいます。順番は、5位からリストアップします。【5】カーティス・グライムスCurtisGrimes-CurtisGrimesこのベストに入れたかったこともあり、1週間前に取り上げました。テキサスのローカル・シンガーに留めるのはもったいない個性と誠実な歌声の持ち主と思いますが、テキサス・ローカルだからこそこの音楽が実現できるのでしょう。それに、ソングライターとしてもいい曲をモノにしていると思います。なお、先週投稿の記事には、若干ですが意外に多くのアクセス数をいただき驚いています。【4】モーガン・ウォレンMorganWa...2021年カントリーミュージック・ベスト5・アルバム

  • カーティス・グライムス Curtis Grimes - Curtis Grimes

    今年、テキサスのローカル・シーンで興味深いと感じたアーティストをいくつか取り上げましたが、個人的に一番気に入ったシンガー・ソングライターがこのカーティス・グライムスです。今年前半に、本作にも収録された"Friends"がテキサスでナンバー1になり、そのウォーム&テンダーな歌声に惹きつけられました。器用さや艶やかさは控えめなものの、とても誠実なイメージで、正真正銘のカントリー・シンガーだと思います。最近も"NoahBuiltaBoat"をテキサス・チャートの上位に食い込ませています。プロフィールです。1986年テキサス州Gilmer生まれ。高校生の頃は野球でピッチャーとして活躍し、チームを州大会で優勝に導くほどでした。また、文武両道だった彼は、奨学金を得てルイジアナ州のセンテナリー・カレッジに進みますが、婚約者と...カーティス・グライムスCurtisGrimes-CurtisGrimes

  • ミッキー・ゲイトン Mickey Guyton - Remember Her Name ~ ブラック・ライブズ・マターが生んだ新星

    アメリカでブラック・ライブズ・マター(BLM)運動が大きな広がりを見せた2020年以降、カントリー界で注目を浴びるようになり、CMAアワードやACMアワード、そしてグラミー賞のカントリー部門でも2年連続でノミネートされるようになったアフリカ系カントリー・アーティスト、ミッキー・ゲイトンです。しかし、彼女は最近突如現れたのではなく、ナッシュビルで活動を始めたのは2011年。同年のラジオ局向けに新人アーティストをPRする「カントリー・ラジオ・セミナー」でも、スタンディング・オベーションを取る程当時からカントリー業界の期待を集めた存在でした。BLM運動がそんな彼女を一気にスターダムに押し上げた形です。プロフィールです。1983年にテキサス州Arlingtonで生まれました。5才の時に教会の聖歌隊で歌い始めていましたが...ミッキー・ゲイトンMickeyGuyton-RememberHerName~ブラック・ライブズ・マターが生んだ新星

  • 2022年 第64回グラミー賞ノミネート発表 ~ カントリー・アーティストのノミネート~

    来年に1月31日予定されている、第64回グラミー賞のノミネートが発表されました。いつもどおりカントリー部門について、載せておきたいと思います。BestNewArtistAroojAftabJimmieAllenBabyKeemFINNEASGlassAnimalsJapaneseBreakfastTheKidLaroiArloParksOliviaRodrigoSaweetieまずは、オールジャンルの新人賞で、ジミー・アレンがノミネートされた事がニュースです。そんなスゴイ活躍だったかしら・・・BestCountrySoloPerformance“ForeverAfterAll,”LukeCombs“RememberHerName,”MickeyGuyton“AllIDoIsDrive,”JasonIsbell“...2022年第64回グラミー賞ノミネート発表~カントリー・アーティストのノミネート~

  • ピストル・アニーズ Pistol Annies - Hell of a Holiday ~初のクリスマス・アルバムをリリース

    ミランダ・ランバートが友人のアシュリー・モンローとアンジェリーナ・プレスリーらと組んだユニット、ピストル・アニーズが、4作目で初のクリスマス・アルバムをリリースしました。クリスマス・アルバムと言うと定番のクリスマス曲や有名なリリジャス・ソングのカバーが大半で、そのアーティストならではの味付けを楽しむものと言うイメージが有りますが、そういう常套手段ではなく13曲中10曲も三人によるオリジナルで固めるという意欲作になっていて、期待を裏切りません。恐れ多くも自分たちをマリア様に見立てたジャケットも人を食ったようなユーモア・センスで、ニンマリしてしまいます。シングル曲"SnowGlobe"タイトル曲についてミランダが語っています。゛"HellofaHoliday"はいろんなものが一度に慌ただしくやって来るような様につい...ピストル・アニーズPistolAnnies-HellofaHoliday~初のクリスマス・アルバムをリリース

  • 2021年 第55回 CMA アワード -CMA Awards-開催 受賞者発表!~ライブ・パフォーマンスも公開

    今年のCMAアワードショーが終了しました。その注目の受賞者を取り急ぎアップいたします。https://cmaawards.com/nominees-winners/CMAのYoutubeチャンネルで演奏も公開されていますEntertaineroftheYearEricChurchLukeCombsWinner!!MirandaLambertChrisStapletonCarrieUnderwood遂にルーク・コムズがエンターテイナー賞とりました!FemaleVocalistoftheYearGabbyBarrettMirandaLambertAshleyMcBrydeMarenMorrisCarlyPearceWinner!!これは新顔の受賞です。個人的にはアルバムも良かったし歓迎したいです。ギャビーの方がクロ...2021年第55回CMAアワード-CMAAwards-開催受賞者発表!~ライブ・パフォーマンスも公開

  • ザック・ブラウン・バンド Zac Brown Band - The Comeback

    前作「TheOwl」で大胆にもエレクトロ・ダンス・サウンドを取り入れて度肝を抜いたザック・ブラウン・バンド(ZBB)でしたが、この2021年の最新作では、ファンならタイトルでピンと来るように、そもそものZBBらしさをこれでもかと畳みかける作品集にしてきました。リード・シングルの"SameBoat"はイントロのガット・ギターからして、デビュー・ヒットの"ChickenFried"を思い起こさせる曲想で、現在ビルボードのカントリー・エアプレイではトップ10ヒット中です。アルバムの印象としては、「Jekyll+Hyde」と「Uncaged」の間くらいの感じと聴きました。いろんな意味が想定される本作のアルバム・タイトルの意味に関して、ザック・ブラウンはこの作品集が個人的にも「カムバック」を意味していると語っています。゛...ザック・ブラウン・バンドZacBrownBand-TheComeback

  • オールド・ドミニオン Old Dominion - Time, Tequila, & Therapy ~ソウル・レジェンドのグラディス・ナイトが参加

    カントリー・グループとしてCMAアワードのグループ賞をを3年連続で受賞し、目下のところトップの勢いを維持しているバンド、オールド・ドミニオンが4作目となるニュー・アルバムをリリースしました。コロナ・パンデミックの中製作された本作、超意外とも思える超豪華ゲストが名前を連ねるという話題もあり、その程よく品ある洒脱なポップ・サウンドは変わらず健在のようです。本作はナッシュビルではなく、ノース・カロライナ州のアッシュビルで完成させたもので、リーダーでボーカルのマシュー・ラムジーが本作の制作経緯を語っています。゛「Time,Tequila,andTherapy」は去年のコロナ・パンデミックによるロックダウンの時期に、アッシュビルで3週間に間に作曲からレコーディングまでこなして完成させたんだ。バンド・メンバーでちっちゃい「...オールド・ドミニオンOldDominion-Time,Tequila,&Therapy~ソウル・レジェンドのグラディス・ナイトが参加

  • ジョシュ・アボット・バンド Josh Abbott Band - The Highway Kind

    目下のところ、テキサスのカントリー・チャートで、"RealDamnGood"がヒット中のジョシュ・アボット・バンド。この春頃にも"SettleMeDown"がNo1になっていて、丁度10年ほど前に「She'sLikeTexas」を取り上げて以来久々にその名に触れて、昨年11月リリースのこの通算6作目を聴いたのですが、とても気に入っています。伝統的なカントリー・スタイルのバンドではないのですが、メインストリームではなかなか聴けなくなった、骨太なアメリカ南部サウンドを聴かせてくれる、良い感じに熟成したバンドになっていました。2010年の「She'sLikeTexas」をご紹介した時には全く無名であまり気に留めてなかったのですが、そのアルバムにはケイシー・マスグレイヴスが"Oh,Tonight"でデュエット参加してい...ジョシュ・アボット・バンドJoshAbbottBand-TheHighwayKind

  • ケイシー・マスグレイヴス Kacey Musgraves 全裸!?で「スター・クロスト」からの新曲 "justified"を歌う

    10月2日に、ニュー・アルバム「スタークロストStar-crossed」のPRの為、サタディ・ナイト・ライブ(SNL)に出演したケイシー・マスグレイヴスが、なんと本当にヌード姿で"justified"を歌ったことが、本国で報道されています。そのパフォーマンスのシーンは、Youtubeの本人のページにもしっかりアップされています。SNLのゲストが全裸でステージを務めるのは史上初めてのようです。薄暗いステージで、椅子に座って足を汲み、体の前はカントリー・アーティストらしくアコギ―でしっかりカバーして、あまり動きはない中で力のある歌後を披露しています。どこまで本当なのかは分かりませんが、その収録に立ち会った人の声が紹介されていました。現場の状況はと言うと、彼女が登場する前に移動壁が出てきて、観客からは見えない状態でセ...ケイシー・マスグレイヴスKaceyMusgraves全裸!?で「スター・クロスト」からの新曲"justified"を歌う

  • ランディ・トラヴィス Randy Travis - Storms of Life ~ カントリーミュージックの「原器」がデジタル・リマスターでリイシュー

    80年代、いわゆるネオ・トラディショナル・カントリーの幕を開いたランディ・トラヴィスによる、1986年の「歴史的な」デビュー・アルバムが「35thAnniversaryDeluxeEdition」のサブ・タイトルを伴ってリイシューされました。本人は脳卒中の後遺症によって話すことが出来なくなっていますが、リリースに合わせて今の妻メアリーと一緒にインタビューに答えるなど対応しているようです。ランディのプロフィールや、カントリーミュージックを代表する名曲となったデビュー曲"OnTheOtherHand"と、続く"1982"を巡る当時のヒットまでのユニークな経緯は、かなり以前に「AroundTheBend」のレビュー記事で記したとおりです。丁度ロック/ポップ界ではライブ・エイドで盛り上がっていた頃にリリースされた"On...ランディ・トラヴィスRandyTravis-StormsofLife~カントリーミュージックの「原器」がデジタル・リマスターでリイシュー

  • ローレン・アライーナ Lauren Alaina - Sitting Pretty on Top of the World

    2011年の「アメリカン・アイドル」で準優勝、ブレイクしてからはや10年になるローレン・アライーナ。といっても、まだ26才という若さなのですが、本人もインタビューで、゛25になった時、やばい、私は女性よ、という感じだったわ。私は成長し、大人になったの゛と語る通り、成長を感じさせるポップ・カントリー・アルバムをリリースしました。コロナ・パンデミックや義理のお父さんの死、そして何より2人の男性との別離スキャンダルなどの試練を経て、溌剌とした「RoadLessTraveled」当時とは違う、誠実ささえ漂う歌声を聴かせてくれています。また、15曲中14曲にソングライターとしてクレジットされています。プロフィールです。1994年、ジョージア州ロスビルで生まれました。幼少期からカントリー音楽を聴き、3才に頃には既に歌を歌っ...ローレン・アライーナLaurenAlaina-SittingPrettyonTopoftheWorld

  • 2021年 第55回 CMA アワード -CMA Awards- ノミネート発表

    今年のCMAアワードのノミネートが先ほど発表されましたので、掲載させていただきます。アワード・ショーは11月10日です。https://cmaawards.com/nominees-winners/EntertaineroftheYearEricChurchLukeCombsMirandaLambertChrisStapletonCarrieUnderwood昨年に対しては、キース・アーバンが落ちて、クリス・ステイプルトンが入りました。FemaleVocalistoftheYearGabbyBarrettMirandaLambertAshleyMcBrydeMarenMorrisCarlyPearceほぼ活動のなかったケイシー・マスグレイヴスが漏れて、今年グランド・オール・オープリーのメンバーにもなったカーリー...2021年第55回CMAアワード-CMAAwards-ノミネート発表

  • CMA Summer Jam(CMAサマージャム)~ 2021年旬のカントリーミュージックのライブ・イベントがCMAVEVOで配信

    わが国では新型コロナ・パンデミックがまだまだ収まらないところですが、アメリカでは(感染者は日本より高い割合で出ているものの)日常を取り戻しつつあり、ライブ・コンサートも行われてきているみたいです。そんな中、カントリー・ファンのうっぷんを晴らすべく、CMA(カントリーミュージック協会)が、7月27~28日の二日間にわたりナッシュビルでメインストリーム・スターが集結したライブ・イベントを開催しました。その模様がABC局で放送され、その相当数のパフォーマンスがCMAVEVOで視聴できます。30曲のプレイリストを貼り付けます。曲目は以下の順です。個人的には、やはりミランダ!“Kerosene”の貫禄のパフォーマンスがかっこよすぎです。新たな顔で注目は、レイニー・ウィルソンでしょうかね。こうして見ると、なかなかタフそうな...CMASummerJam(CMAサマージャム)~2021年旬のカントリーミュージックのライブ・イベントがCMAVEVOで配信

  • ケイシー・マスグレイヴス Kacey Musgraves - star-crossed のリリース発表でケイシーが語ったこと

    既に日本のネット・メディアでも本国の公式発表を元にしたリリース情報記事が出ていますが、わが国の洋楽ファンにもある程度名が知られる貴重なカントリーのクロスオーバー・アーティストなので、載せておきたいと思います。本国では8月25日に、丁度来週の9月10日、ニュー・アルバム「star-crossed」がリリースされることが発表されました。収録曲は以下の15曲で、゛3つのパートで現代の悲劇として構成され゛、゛傷心と癒しのきわめて個人的な旅を伝えるもの゛という説明がされています。プロデュースは、2018年リリースのグラミー賞受賞アルバム「GoldenHour」と同じく、ダニエル・タシアンとイアン・フィッチュク。録音はナッシュビルで行ったようです。アルバム製作に先立ち、ケイシーは悲劇について何世紀も前の芸術様式をどのように...ケイシー・マスグレイヴスKaceyMusgraves-star-crossedのリリース発表でケイシーが語ったこと

  • ダン+シャイ Dan + Shay - Good Things

    前作の「Dan+Shay」からのスマッシュ・ヒットになった"Tequila"と"Speechless"が2年連続でそれぞれグラミー・カントリー・デュオ賞を獲得し、本作に収録されたジャスティン・ビーバーとの共演曲"10,000Hours"も今年のグラミーで同賞を受賞するという偉業を成し遂げた、今を時めくカントリー・デュオのダン+シャイ。そんなビッグになった彼らが、彼ららしさたっぷりのニュー・アルバムをリリースしました。本作には、昨年トップ10ヒットしたスロー曲"IShouldProbablyGotoBed"や、現在ヒット中の"GladYouExist"も収められています。アルバムのプロデューサーや全曲でソングライターにクレジットされているダン・スマイヤーズによると、本作は昨年の新型コロナ・パンデミックの期間に大半...ダン+シャイDan+Shay-GoodThings

  • パーカー・マッカラム Parker McCollum - Gold Chain Cowboy

    MCAレーベルからのデビュー曲"PrettyHeart"が、ビルボードのカントリー・エアプレイで1位となったパーカー・マッカラムが、メジャー・アーティストとしてのデビュー・アルバムをリリースしました。先行してリリースされたEP「HollywoodGold」とのダブりはその"PrettyHeart"だけで、他の9曲はシングル"ToBeLovedbyYou"などの新曲です。以前そのEPを取り上げた記事でテキサス州出身であるプロフィールをご紹介しましたが、本作ではそのテキサスの多くの重要アーティストがサポートしていることがまず目を引きます。まず、プロデューサーのジョン・ランダル(「TheMafaTapes」)がテキサス人です。そして、相当前にご紹介したテキサス・カントリーの大物、ランディ・ロジャースが3曲でパーカーと...パーカー・マッカラムParkerMcCollum-GoldChainCowboy

  • ウォーカー・ヘイズ Walker Hayes - Country Stuff [EP] ~"Fancy Like”のTikTokビデオやカントリーのストリーミング事情のこと

    突如、といって良い勢いで、ビルボード・ホット・カントリーで見事トップを獲得したウォーカー・ヘイズの"FancyLike”。同ホット100でも8月7日付で14位です。実は、同カントリー・エアプレイ(つまりコアなカントリー・ファンが楽しむラジオでの人気)ではまだまだ下位に留まる段階でのこの現象は、通常のヒットの仕方とは違います。実はこれ、ウォーカーがTikTokに投稿した家族とのダンス・ビデオが好評な為で、中でも6月14日に投稿された娘さんLelaとのダンス・ビデオが(今あまり使いたくない言葉ですが本国での言い方だと)ウィルス性のセンセーションを巻き起こした結果、まずカントリー・デジタル・セールスでトップになったようです。Tiktokビデオ@walkerhayesofficial#fancylikeoooooooo...ウォーカー・ヘイズWalkerHayes-CountryStuff[EP]~"FancyLike”のTikTokビデオやカントリーのストリーミング事情のこと

  • モーガン・ウォレン Morgan Wallen がルーク・ブライアンのコンサートにゲスト出演

    今年1月のリリース以降、今もビルボード200でトップ10内にランクインし続けている「Dangerous:TheDoubleAlbum」が衝撃のチャート・デビューを果たした直後、本人のNワード発言ビデオが公表され、活動謹慎に追い込まれてしまったモーガン・ウォレン。その彼が、7月30日のルーク・ブライアンのコンサート(ナッシュビルのブリジストン・アリーナ)にゲスト出演し聴衆を沸かせたようです。この日ルークは、ゲストとしてジェイソン・アルディーンやフロリダ・ジョージア・ラインのタイラー・ハバードらをゲストに迎えており、そしてこのカントリー界の超大物3人がモーガンを迎えました。この様子はYoutubeにもビデオが投稿されています。アコギの弾き語りで"MoreThanMyHometown"と"WhiskeyGlasses...モーガン・ウォレンMorganWallenがルーク・ブライアンのコンサートにゲスト出演

  • ダークス・ベントリー Dierks Bentley - Live From Telluride - ブルーグラス・フェスティバルでのライブが緊急リリース

    2008年に熊本のカントリー・ゴールドノヘッドライナーとして来日実績もある、すでにベテランの風格も漂い始めたダークス・ベントリー。すでに今年、シングル"Gone"がビルボード・カントリー・シングル及び同カントリー・エアプレイで共に2位まで昇りつめ、トラディショナルなこだわりを維持しながらも、まだまだヒットメイカーとして力のある所を見せつけてくれました。その彼が、今年出演した、テルライド・ブルーグラス・フェスティバルでのパフォーマンス5曲をパックしたEPをリリースしています。彼が出演したのは、すでに48回目という歴史を誇るフェスティバルの、6月13日のトリとして。そしてデジタル・リリースが7月13日ですから、まさに緊急リリースです。ダークスはリリースについて語っています。゛これは僕にとって一生に一度と言って良いく...ダークス・ベントリーDierksBentley-LiveFromTelluride-ブルーグラス・フェスティバルでのライブが緊急リリース

  • ミッドランド Midland - The Last Resort [EP] / The Sonic Ranch

    ポップ・カントリーの時代にあって、レトロなカントリーの良き時代の雰囲気を濃厚に漂わせる貴重なグループ、ミッドランドがこの7月にリリースしたばかりの最新EP「TheLastResort」と、3月にリリースした、同名ドキュメンタリーのサントラ盤の位置づけとなるアルバム「TheSonicRanch」です。2019年にセカンドの「LetItRoll」をリリースし、昨年にはライブ録音もリリースしていて、いろいろと趣向を凝らして精力的にリリース活動をしています。「TheSonicRanch」「TheLastResort」は5曲入り。タイトルからイーグルスのあの曲をカバーしてる?など期待したのですが、いずれもメンバーのジェス・カーソンJessCarsonらと、ナッシュビルの売れっ子ソングライター、ジョシュ・オズボーンやシェー...ミッドランドMidland-TheLastResort[EP]/TheSonicRanch

  • キン・フォー Kin Faux - Honky Tonk in Heaven ~最近のテキサス・カントリー・バンドの好サンプル

    テキサスのカントリー・チャートで今年に入って、"HonkyTonkinHeaven"と"Plainview"の2曲を立て続けにチャート入りさせて気を吐いているカントリー・バンドを取り上げたいと思います。わが国で常識的(?)な暮らしをしていたら、お耳にかかる事などまずない類の音楽でしょうね。この「HonkyTonkinHeaven」は7曲程度収録のファースト・アルバム、特にカントリー・ミディアムの"Plainview"の美しさと素晴らしい歌声にくぎ付けになりました。素晴らしいシンガー、リコ・ゴンザレス彼らは、今はテキサス州サン・アントニオを拠点に活動するテキサス/レッド・ダート系のカントリー・バンド。チャーリー・ダニエルズ、アラバマやレストレス・ハート("WhenSheCries"懐かしい・・・)らの影響下にある...キン・フォーKinFaux-HonkyTonkinHeaven~最近のテキサス・カントリー・バンドの好サンプル

  • アーロン・ワトソン Aaron Watson - American Soul ~テキサス・カントリーの雄による最新作

    今回は「非主流」なカントリー歌手を取り上げます。テキサス・カントリーの第一人者として長年活躍して来た、アーロン・ワトソンによる今年1月リリースのニューアルバムです。ビルボードにはテキサス・カントリーなどというチャートは有りませんが、テキサスやオクラホマ(RedDirt)の音楽を熱烈に支持するファン層が存在し、メインストリーム・カントリーとは一味違う音楽が展開されています。テキサス(あるいはオクラホマ)・カントリーのアーティストとされるには、チャートによっては定義付けをしていたりして、例えば、①テキサス(オクラホマ)に住んでいる事、②この地で固定資産税を払っている事、③最近6カ月のツアーで30%以上のショーをこの地の会場で行っている事のいずれかを満たすこと、などと条件を付けています。そんなアーティスト達の中でも、...アーロン・ワトソンAaronWatson-AmericanSoul~テキサス・カントリーの雄による最新作

  • ケルシー・バレリーニ Kelsea Ballerini が「セサミ・ストリート」に出演 ~「セサミ」に出演したカントリー歌手

    ケルシー・バレリーニが、本国のHBOMaxで放送されている伝説的な子供番組「セサミ・ストリート」のシーズン51に出演しました(エピソード32:FamilyDay)。話題は「家族」で、シーンの中でケルシーは、全ての家族が生い立ちに関わらず共通して持っているあるモノ、つまり愛について隣人たちに熱心に語ります。そして、子供達を育ててくれるのが一人親かあるいは両親だったり、おばあさんだったり、或いはおじさんやおばさんだったり、はたまた二人のお母さんだったりするかもしれない事に思いを馳せながら、ケルシーは歌います。゛それがどんな人たちであろうと全ての家族が持っているモノ/それは私たちが愛と呼んでるもの/それが家族をつくるもの゛「セサミ・ストリート」の出演は超大物の証。カントリー・アーティストで「セサミ」に出演した人を列記...ケルシー・バレリーニKelseaBalleriniが「セサミ・ストリート」に出演~「セサミ」に出演したカントリー歌手

  • ブレット・ヤング Brett Young - Weekends Look a Little Different These Days

    このブレット・ヤングは、先週紹介したチェイス・ライスやフロリダ・ジョージア・ライン(FGL)、サム・ハントらの゛Bro-Country゛ムーブメントの流れの中でデビューしてきたアーティストとみてよいと思いますが、ラップ~ヒップ・ホップの影響のあったFGL以下のアーティストとは違い、同じR&B風でも男気と優しみの同居したソウルフルな歌声を洗練のサウンドに乗せた、歌心あふれるポップ・ソングで際立つアーティストと言えるでしょう。なのでわが国でも馴染が良さそうで、洋楽雑誌で紹介されるほどそこそこに知られた存在になってるように思います。2018年の「TickettoL.A.」以来の待望の3作目。やたらと長いタイトルが印象的です。ただ、曲数が8曲と中途半端で、どうもしばらくすると新曲を追加したデラックス盤が出てきそうな感じ...ブレット・ヤングBrettYoung-WeekendsLookaLittleDifferentTheseDays

  • チェイス・ライス Chase Rice - The Album

    トラディショナル・スタイルのカントリーを愛するアラン・ジャクソンが今一番理解に苦しんでるだろうタイプであり、10年代中盤にホットだった"Bro-Country"ムーブメントを代表したアーティストであるチェイス・ライスのニュー・アルバムです。昨年、EPの形でリリースしてきた「TheAlbum,Pt.1」の7曲、「TheAlbum,Pt.2」の4曲に、フロリダ・ジョージア・ラインが参加したニュー・シングル"Drinkin’Beer.Talkin’God.Amen"を含む新曲4曲をまとめたもの。私もアラン・ジャクソンのデビューの時期から長くカントリーになじんできた身ですが、この手には、いよいよ時代が変わってきたのかな、と感じていました。プロフィールです。1985年、ノースカロライナ州アシュビル生まれ。この年代なので、...チェイス・ライスChaseRice-TheAlbum

  • ブレイク・シェルトン Blake Shelton - Body Language

    今と時めくメインストリーム・カントリー界の雄、ブレイク・シェルトン。00年代後半から10年代前半の、毎年のようにCMAアワードを獲得(エンターテイナー賞も)していた時期(そしてミランダ・ランバートと夫婦だった時期)によく取り上げてましたが、久々です。近年では、全米ネット番組「TheVoice」で共演した元ノー・ダウトのボーカリスト・グウェン・ステファニーと婚約したことがわが国でも報道されていますね。丁度先週取り上げた、アラン・ジャクソンの次の世代の大物として出て来た一人になりますが、そのアランの憂いていたモノが象徴されているアルバムのように感じました。立て続けにこの二人のアルバムがリリースされた事が、象徴的で興味深いです。本アルバム、ブレイクの言葉によると、2年前から製作が進んでいていたそうで、ナッシュビルだけ...ブレイク・シェルトンBlakeShelton-BodyLanguage

  • ミランダ・ランバート Miranda Lambert - The Marfa Tapes

    今年3月に突如発表された、ミランダ・ランバートを中心に、同じテキサス出身の二人のベテラン・ミュージシャン、ジャック・イングラムJackIngramとジョン・ランダルJonRandallの3人が共同で製作した、フィジカルではアナログ・レコード(ビニール)2枚組のみの特別なアルバムです。テキサスの荒野(なぜかそうとしか思えない・・・)を背景にたたずむ三人のシルエットに、これまでもサイド・プロジェクトのピストル・アニーズでカントリーらしいスタイルに取り組んで来たミランダがまたユニークな活動を始めたと、一ファンとしてときめきました。まず、マーファMarfaとは何ぞやですが、テキサスの地名です。テキサス西方、デイビス山とベッグ・ベンド国立公園の間にある、いわゆるハイ・デザートにある町です。ミランダ曰く、゛逃避したくなった...ミランダ・ランバートMirandaLambert-TheMarfaTapes

  • トーマス・レット Thomas Rhett - Country Again: Side A ~゛カントリー゛の捉え方や「Side B」のこと~

    今年に入り、昨年CMAアワードのエンターテイナー賞を獲得したエリック・チャーチや、残念ながらNワードで謹慎中のモーガン・ウォレンが、新型コロナで失われたライブの機会をリカバーすべく、充実したマルチ・アルバムをリリースしていますが、さらにこのトーマス・レットもそれに続きました。本作のタイトルに付けられた「SideA」は見せかけでなく、今年の年末に続編「SideB」を計画しているのです。トーマスといえば、モダンなR&Bのスタイルもふんだんに取り入れたポップな音楽が特徴でしたが、本作はそれを期待すると肩透かしをくらうほど、穏やかで時に深みすらも感じる音空間を展開しています。今回のプロジェクトについて、トーマスは語ります。゛「CountryAgain:SideA」は、19才の頃に言いたかったけれども、その頃は若すぎてそ...トーマス・レットThomasRhett-CountryAgain:SideA~゛カントリー゛の捉え方や「SideB」のこと~

  • アラン・ジャクソン Alan Jackson - ニュー・アルバム「Where Have You Gone」のリリースを発表

    1989年のデビュー以来、一貫してカントリーミュージック本来のスタイルでトップ・クラスの人気を保ち続けて来たアラン・ジャクソンが、来月5月14日に通算16作目、実に6年ぶりの新作スタジオ・アルバムをリリースすると発表しました。そこには21曲が含まれ、先行してタイトル曲"WhereHaveYouGone"を含む3曲が公開されています。アランと言えばソングライターとしても有能な事は定評がありましたが、今回も15曲を自作。もちろんプロデューサーはいつものKeithStegallで体制も盤石です。発表に合わせて紹介されたアランの言葉です。今までの多くの彼の作風に比べると、゛少しハードなカントリー゛だとのこと。聴いた感じでは、ライブ感のあるわりと重厚でアーシ―な音楽という事でしょうか。アルバムの最終ミックスを聴いて、予期...アラン・ジャクソンAlanJackson-ニュー・アルバム「WhereHaveYouGone」のリリースを発表

  • ニコ・ムーン Niko Moon - Good Time [EP]

    リリースは1年以上前なのですが、今年3月にデビュー曲となるタイトル曲"GoodTime"がビルボード・カントリーのエアプレイとシングル両方で1位を獲得し、ホット100でも20位まで到達する(4月3日付けでは49位)というスマッシュ・ヒットで注目を浴びているニコ・ムーンのEPです。この人、ザック・ブラウン・バンドのソングライターとして名前はよく見かけていましたが、満を持してアーティスト活動に乗り出したわけです。プロフィールです。ザック・ブラウンの曲でのクレジットも最初名乗っていた、Nicholas(Nic)Cowanが本名で、テキサスで生まれましたが、10才の頃にジョージア州に引っ越しています。お父さんはトラック・ドライバーでしたが、ツアー・バンドのドラマーに誘われるほどのミュージシャンでした。なので当然音楽には...ニコ・ムーンNikoMoon-GoodTime[EP]

  • ロレッタ・リン Loretta Lynn - Still Woman Enough

    60年代からの長いキャリアを通じて、カントリーミュージックとは何たるかを定義付けてきた、アメリカの宝の一人とも言うべきロレッタ・リンが、何と単独アルバムとして50作目(アーネスト・タブやコンウェイ・トゥイッティらとのデュオ作含めるとさらに多くなる)をリリースしました。まもなく89才になろうかと言う年齢など関係なし、と言わんばかりのタイトル、そして歌声を聴かせてくれます。※楽曲はプレミアム会員しか視聴できないようです作風としては、2016年の「FullCircle」以降プロデューサーを務めてきた、ジョン・カーター・キャッシュ(ジョニー・キャッシュとジューン・カーターの息子)とパッツィ・リン・ラッセル(ロレッタの娘)が引き続き担当し、キープ・コンセプトの壺を得た本物のカントリー・アンサンブルで全体が貫かれています。...ロレッタ・リンLorettaLynn-StillWomanEnough

  • 2021年 第63回グラミー賞受賞者発表! ~ カントリー・アーティストの受賞者~

    本日、延期されていたグラミー賞授賞式が行われました。カントリー関係の受賞者をアップします。情報を少し追加しました。BestNewArtistIngridAndressPhoebeBridgersChikaNoahCyrusDSmokeDojaCatKaytranadaMeganTheeStallionWinner!イングリッド・アンドレスは受賞ならず。BestCountrySoloPerformance“StickThatInYourCountrySong”—EricChurch“WhoYouThoughtIWas”—BrandyClark“WhenMyAmyPrays”—VinceGillWinner!“BlackLikeMe”—MickeyGuyton“Bluebird”—MirandaLambert201...2021年第63回グラミー賞受賞者発表!~カントリー・アーティストの受賞者~

  • カーリー・ピアース Carly Pearce - 29 [EP]

    昨年にセルフ・タイトルのセカンド・アルバムをリリースし、リー・ブライスとのデュエット曲"IHopeYou’reHappyNow”で自身2曲目のナンバー1ヒット(エアプレイ・チャート)をモノにしたカーリー・ピアーズが、1年という最近では割と短いインターバルでEPをリリースしました。挿入歌から取られたアルバム・タイトルは、彼女の人生のターニング・ポイントとなった年齢から付けたようで、ジャケットもモノクロでシック、彼女の内面にクローズアップしているかのようです。若くして亡くなった前プロデューサーBusbeeに変わり、ShaneMcAnallyとJoshOsborneがプロデュースにあたっています。そのタイトル曲のスローバラード。29才になれば、良いウィスキーを飲むようになったり、自分で住宅ローンを支払うようになるなど...カーリー・ピアースCarlyPearce-29[EP]

  • レイニー・ウィルソン Lainey Wilson - Sayin’ What I’m Thinkin’

    新鋭女性アーティスト、レイニー・ウィルソンが2月19日にリリースした、BrokenBowRecords(BBR)でのデビューアルバムを取り上げたいと思います。メジャー・デビューしたてとはいうものの、ストリーミング・サービスの月のリスナー数は100万人を超えており、既に中堅クラスの注目度は得ているようです。2016年インディ・レーベルでの「Tougher」ハード・エッジなアメリカン・ロックやサザン・グルーブと、穏やかなやさしさが同居し、彼女のスウィートな強い声で歌われるカントリーは、昨今のカントリー・チャートではなかなかお耳にかかれないシャープなもので、期待したいです。ルックス的にもなかなか強いインパクトある人ですね。2016年にはインディからアルバムをリリースしていますが、メジャーのBBRに移籍してから、エリッ...レイニー・ウィルソンLaineyWilson-Sayin’WhatI’mThinkin’

  • フロリダ・ジョージア・ライン Florida Georgia Line - Life Rolls On

    2012年の鮮烈なデビューからはや9年、ポップとのクロスオーバもしつつメインストリーム・カントリーをトップ・クラスの人気で引っ張り続けて来たフロリダ・ジョージア・ライン。彼らの純粋なオリジナル・アルバムとしては5作目がリリースされました。そもそもカントリー・サウンドの定型を打ち破らんかという勢いでラップやヒップ・ホップビートにアメリカン・ロック・サウンドを乗せて登場した彼らですが、前作「Can'tSayIAin'tCountry」ではキレのあるホンキー・トンク風ロッキン・カントリーに立ち返り、驚かされました。なので、今作はどんな方向に行くのか注目でした。予告的なEP「6Pack」では、土の香りの漂うファンキー・ビートを"Beer:30"などで取り入れてて、そのEPの曲は全て収録されていますが、このアルバムのトー...フロリダ・ジョージア・ラインFloridaGeorgiaLine-LifeRollsOn

  • エリック・チャーチ Eric Church - - Heart- -&- -Soul- ニュー・アルバム情報

    2020年のCMAアワードで、遂にエンターテイナー賞受賞!という頂点を極めたエリック・チャーチですが、「DesperateMan」に続く新作リリース予定を、先月ファンクラブChurchChoir向けに発表しました。なんと、3枚連続リリースのビッグ・プロジェクトの様です。ライブ・ツアーが出来ない分、アーティスト達はスタジオ・レコ―ディングに力を注いでいるのです。“HellOfAView”それぞれのタイトルは、「Heart」「&」「Soul」と、とてもシンプルなもの。ただ、6曲入りの「&」だけは、ファンクラブ限定リリースになるのだそう。一般のファンにはチョッと複雑ですね。リリース予定は以下の通りです。・「Heart」4月16日・「&」4月20日・「Soul」4月23日"HeartOnFire"エリックの弁によると、...エリック・チャーチEricChurch--Heart--&--Soul-ニュー・アルバム情報

  • パーカー・マッカラム Parker McCollum - "Pretty Heart"と「Hollywood Gold」[EP]

    昨年の後半にカントリー・エアプレイ・チャートをじわじわ上昇し一躍トップに上りつめた"PrettyHeart"。そして10月にリリースされた6曲入りEPです。既にインディ・レーベルでは2枚のアルバムをリリースしていますが、メジャーのMCAとしてのデビューとなります。今のカントリー・チャートの上位曲を聴いていても、正直なところグッと来る曲は限られるのですが、"PrettyHeart"は肌触りがまるで違いましたね。リズム・ループとは違う引きずるようなリズム。チョッと物憂げなテナー・ボーカルによるソウルフルなメロディと、バックでむせび泣くスライド・ギターが響きました。モーガン・ウォレンの"WhiskeyGlasses"ほどの押しはなかったけれど、ジワリと個性を発散する曲です。やはり、テキサスで活動していた人でした。これ...パーカー・マッカラムParkerMcCollum-"PrettyHeart"と「HollywoodGold」[EP]

  • Morgan Wallen モーガン・ウォレン - Dangerous:The Double Album【レビュー】

    サブタイトルとして、特に"TheDoubleAlbum"と銘打たれた、モーガン・ウォレンのセカンドにして30曲収録の大作アルバムです。既にリード・シングルとして"MoreThanMyHometown"や"7Summers"がカントリー・チャートでナンバー1ヒットとなっていて期待が高まっていた中、2曲のボーナス・トラック収録の特別盤を販売するターゲットに対抗してか、ウォルマートが発売日より前にCDを陳列して販売するという゛リーク゛騒ぎもあり、アメリカ本国では早速話題に事欠かないようです。レギュラー盤では15曲づつに分けられた2枚組は、昨年の情報記事でご紹介したモーガンの言葉の通り、「IfIKnowMe」で聴かせたアメリカン・ロック調からブルージーなナンバーに留まらず、モダンなグルーブのミディアム、ムーディなスロー...MorganWallenモーガン・ウォレン-Dangerous:TheDoubleAlbum【レビュー】

  • Mary Chapin Carpenter メアリー・チェイピン・カーペンター - The Dirt and the Stars ~そして、"No Expectations"のこと

    静かな年末年始に合わせてでもないですけれども、昨年暮れから折に触れてよく聴いていた、ベテラン、メアリー・チェイピン・カーペンターのとても穏やかな最新作です。今はヒット・チャートとは無縁の存在となっていますが、90年代初頭の全盛期以降、30年にわたり着実にアルバムをリリースし続けていて、根強い人気を維持している事がうれしいです。全盛期は、92年と93年にCMAアワードの女性ボーカル賞を2年連続で勝ち取る程のメジャーな人気を誇りましが、その当時から今に至るまで、彼女のフォーキーで深い陰影に富むカントリー・タッチのマイルドな音楽は他に類例がなく、彼女の音が求められ続けるのも頷けます。今のメインストリーム・カントリーには、とても期待できそうにない奇特なサウンドなのです。10年ほど前にこのブログでも「TheAgeofMi...MaryChapinCarpenterメアリー・チェイピン・カーペンター-TheDirtandtheStars~そして、"NoExpectations"のこと

  • 2020年 カントリーミュージック・ベスト5・アルバム

    今年も、お気に入りベスト5を最後にやらせていただきます。基準としては、個人的にアルバム全体を通してよく楽しんだアルバムという感じです。そこに、もっと広く知られて欲しい、などの願望も少し入れて選んでみました。順番は、5位から記載します。【5】IngridAndressイングリッド・アンドレス-LadyLike(Deluxe)冒頭の新曲"FeelingThings"や続くリイメージされた"TheStranger"の流れで、さらにしっとり感が増したデラックス版が良かったので、ランクインしました。正直、カントリーで捉える必要は全くなくて、゛ソウルフルなエンヤ(Enya)゛と言えるサウンド。こういう音楽が、今のナッシュビルから生まれている事が理解されて欲しいです。名曲”MoreHeartsThanMine"だけでそれが浸...2020年カントリーミュージック・ベスト5・アルバム

  • Kane Brown ケイン・ブラウン - "Three Wooden Crosses”でランディ・トラビスを称える

    今年10月に、カントリー・ミュージック殿堂博物館(CountryMusicHallofFameandMuseum)が、「BigNight(AttheMuseum)」と題して、Youtube上で慈善コンサート番組を配信しました。そこで、ケイン・ブラウンがカントリー・ミュージックの伝統への愛情がこもった素晴らしい歌声を披露していたので、ご紹介します。このリモート・コンサートは、博物館所蔵の、レジェンド達がかつてプレイしていた由緒ある楽器をフィーチャーし、伝統を大切にする現代の大物アーティスト達が弾き語りスタイルで披露する歌声を楽しめるものです。舞台は博物館のホールのよう。その中でケインは、敬愛するネオ・トラディショナル・スタイルの生みの親、ランディ・トラヴィスの1991年のギブソンJ-185KOAをバックに、ランデ...KaneBrownケイン・ブラウン-"ThreeWoodenCrosses”でランディ・トラビスを称える

  • Morgan Wallenモーガン・ウォレン『SNL』出演ライブ映像が公開!

    ”新型コロナ対策を怠った”とされる映像が流出したことで、「サタディ・ナイト・ライブ(「SNL」)の出演をキャンセルされたモーガン・ウォレンが、12月5日に無事、リベンジの出演を果たし、そのライブ映像がわが国でも視聴できますので、貼り付けます。番組では、その問題となったアラバマでのバーの場面をパロディーで再現する寸劇みたいなのも有ったらしく、ホストやキャストの演じる”1カ月後のモーガン”と”2カ月後のモーガン”にアドバイスされる、という内容だったらしいです。その映像は見れないので、詳しい事はわかりませんが、問題とされた行動に対して、きっちり認識してケジメをつけたという事なのでしょう。待望のニュー・アルバム「Dangerous:TheDoubleAlbum」は1月8日リリース予定です。『SNL』でのパフォーマンス映MorganWallenモーガン・ウォレン『SNL』出演ライブ映像が公開!

  • 『CMAカントリー・クリスマス (CMA Country Christmas)』がCMAVEVOで視聴可能!

    CMAは毎年この時期に、カントリーのトップ・アーティストが一同に会してクリスマス・ソングを披露するスペシャル・プログラム「CMACountryChristmas」を放送しますが、今年は11月30日の昨日放送されたようです。どうせ見れないから、と気にした事はなかったのですが、昨日の放送から一部と思われるパフォーマンスがCMAVEVOで見れます。セットも本場ならではの温かい雰囲気で、和やかな歌声が楽しめますので、宜しかったら是非。CMAのFacebookでも配信しています。トーマス・レット(ホスト)フロリダ・ジョージア・ラインギャビー・バレットケルシー・バレリーニダン+シャイやはりこうしてみると、カントリー・ミュージックは家族で聴く音楽という感じが改めてします。CMAアワードなどは、日本でいえば「NHK紅白歌合戦」...『CMAカントリー・クリスマス(CMACountryChristmas)』がCMAVEVOで視聴可能!

  • Morgan Wallen モーガン・ウォレン新作情報 ~ 2枚組「Dangerous」曲目リストを発表、そして再び『SNL』出演決定‼

    先日の2020年CMAアワードで見事新人賞を受賞したモーガン・ウォレンが、そのショーの少し前に、「IfIKnowMe」に続く待望のセカンド・アルバムのリリース予定を発表してくれました。なんと、CD2枚組!ダブル・アルバムの大作のようです。ソングライターとしても有能とされる彼なので楽しみです。リリース予定は正月明けの1月9日。彼の言葉を紹介しましょう。゛2枚組のアイデアは僕とマネージャーのジョークから始まったのさ。過去何年かの間に沢山の曲が出来ていたからね。それでコロナ渦の隔離があったので、それが実現できる十分な時間ができたんだ。隔離期間中にあと数曲を、気の置けない仲間と創って仕上げた。(ボーナストラックも入れた)32曲は良く練られた出来だと思うし、”次の曲”ボタンを押したくなるような曲が1曲もないように精一杯努...MorganWallenモーガン・ウォレン新作情報~2枚組「Dangerous」曲目リストを発表、そして再び『SNL』出演決定‼

  • 2021年 第63回グラミー賞ノミネート発表 ~ カントリー・アーティストのノミネート~

    来年1月31日に予定されている、第63回グラミー賞のノミネートが発表されました。いつもどおりカントリー部門について、載せておきたいと思います。やはりグラミーならではの顔ぶれが有り、いつもながらCMAアワードとの違いが楽しめます。まずは、オールジャンルの新人賞で、イングリッド・アンドレスがノミネートされた事がニュースです。カントリー部門でも、“MoreHeartsThanMine”がソング賞で、さらにアルバム賞も、とマルチでノミネートされて大躍進。“MoreHeartsThanMine”は曲が良かったのでCMAアワードでもノミネートされてました。ただアルバムとしてはチョッと品位が高め?と心配しましたが、グラミーがその新しさにしっかり反応したような感じです。BestNewArtistIngridAndressPho...2021年第63回グラミー賞ノミネート発表~カントリー・アーティストのノミネート~

  • Chris Stapleton クリス・ステイプルトン - Starting Over

    親しみやすさが何より命といえるメインストリーム・カントリー界にあって、武骨なルックスと時に発する強烈なシャウト、それでいて多くの人々の心をとらえるフックのある曲作りの技で一目置かれてきた孤高の存在、クリス・ステイプルトン。そんな彼が、「StartingOver(やり直し)」との意味深なタイトルのアルバムをリリースしました。来月は、同じ名の名曲で活動を再開した矢先に暗殺されてしまったあのジョン・レノンの命日から40年になり、わが国の音楽雑誌でも特集号が見受けられるこの頃、そういうタイミングのうまさも絶妙です。クリスの音楽は、トラディショナルなスタイルの一つ、アウトロー・カントリーをベースに、アメリカン・ロックやR&B特にサザン・ソウルなどの、アメリカ南部音楽を濃厚にミックスしたもの。それらをしわがれ声のテナーで縦...ChrisStapletonクリス・ステイプルトン-StartingOver

  • 2020年 第54回 CMA アワード - CMAVEVOでライブ・パフォーマンスを配信

    Youtubeのチャンネル、CMAVEVOで、CMAアワードでの一部のアーティストのパフォーマンスが配信されていて、わが国でも見れます。人数絞られてますが、観客いますね。いずれ消えるので、お早めに。ダン+シャイwithジャスティン・ビーバーDan+ShaywithJustinBieber-"10,000Hours"マレン・モリスMarenMorris-"TheBones"ミランダ・ランバートMirandaLambert-"SettlingDown"モーガン・ウォレンMorganWallen–“MoreThanMyHometown”クリス・ステイプルトンChrisStapleton-"StartingOver"ジョン・パーディJonPardi-"PickupMan"JoeDiffieTributeアシュリー・マク...2020年第54回CMAアワード-CMAVEVOでライブ・パフォーマンスを配信

  • 2020年 第54回 CMA アワード -CMA Awards- 受賞者発表‼ ~ ショーでの演奏曲目も~

    今年のCMAアワード・ショーが開催され、受賞者が決まりましたので、まずは結果をアップしておきます。司会者はリーバ・マッキンタイアとダリアス・ラッカーでした。超ベテランと、カントリー界にしっかり馴染んでいるアフロ・アメリカンの元ロッカー。"BlackLivesMatter"運動への配慮のようにも感じましたが、アフロ・アメリカンのホストとしては70年代にチャーリー・プライドもやっていました(グレン・キャンベルと二人で)。リーバは案外やってなくて、90年代に3回と昨年に続き5回目。EntertaineroftheYearEricChurchWinnerLukeCombsMirandaLambertCarrieUnderwoodKeithUrban結構驚きのエリック受賞!とにかく、エンターテイナー賞が若返ってよかった。...2020年第54回CMAアワード-CMAAwards-受賞者発表‼~ショーでの演奏曲目も~

  • Brothers Osborne ブラザーズ・オズボーン - Skeletons

    トワンギーなホンキー・トンク・カントリーから、ハードなアメリカン・ロックまで、縦横無尽に弾きこなすギタリストのジョン・オズボーンと、カントリーならではの深いバリトン・ボイスを持つTJ・オズボーンの兄弟デュオ、ブラザーズ・オズボーンによる、サード・アルバムです。今作は、結構エネルギッシュで先鋭的ともいえる音創りをしてきたように思います。ジャケットも、カントリーには珍しくシュールでアートな感じになってて興味をそそります。リード・シングルの"AllNight"では、ダウンホームなギター・リフが従来からの彼ららしさをアピールしつつ、リズムが実にダンサブルでデジタルな弾みを感じさせます。前作「PortSaintJoe」で少し見せていたファンキーなノリをさらに追及して、ロック・リフとダンス・ビートという、なかなか相容れない...BrothersOsborneブラザーズ・オズボーン-Skeletons

  • Bon Jovi & Jennifer Nettles ボン・ジョヴィ&ジェニファー・ネトルズ - "Do What You Can" ~ヘビメタ雑誌「BURRN!」でカントリーを紹介~

    カントリー・チャートでも、チラリとですがチャートインした、ボン・ジョヴィとシュガーランドのジェニファー・ネトルズが共演した"DoWhatYouCan"。ジェニファーの歌声は久々に聴きましたが、アーシ―に歌い上げる上手さと意気の良さは相変わらずです。私がよく聴いたのは、バンジョーやフィドルが響くカントリー・バージョンですが、ジョン・ボン・ジョヴィが単独で歌うバージョンはカントリー楽器が入ってないです。カントリー盤の方が華やかでイイと思うんですが、ロック・ファンにはそうでないでしょうね。それより、たまたま本屋で、そのボン・ジョヴィが表紙になってるヘビメタ・ロックの雑誌「BURRN!」を、ジェニファーとの事など書いてないかしらと手に取ったところ、新作「2020」の特集の中で、最近のニュー・カントリーのアルバムが多数紹...BonJovi&JenniferNettlesボン・ジョヴィ&ジェニファー・ネトルズ-"DoWhatYouCan"~ヘビメタ雑誌「BURRN!」でカントリーを紹介~

  • Jason Isbell & the 400 Unit ジェイソン・イズベル - Reunions ~一メインストーム・カントリー・ファンの感想~

    新作を出す度にカントリー・チャートで軽く1位を獲ってしまう、アメリカーナ系アーティスト、ジェイソン・イズベルとそのバンド400ユニットの2020年のアルバムです。2017年のグラミー賞で、「NashvilleSound」という聞き捨てならないタイトルのアルバムがアメリカーナ・アルバム賞を受賞しており、そのお陰か、今年1月にビルボード東京で来日ライブも行っています。同行したフィドル奏者の奥様アマンダ・シャイアズは、あのハイウィメンのメンバーで発起人である事はコチラの記事で紹介しました。ビルボード・ジャパン等に詳しい記事もあるので、プロフィールは省略いたします。その「NashvilleSound」やこの新作を聴いて感じたのは、もし30年前、アラン・ジャクソンの「HereInTheRealWorld」にハマる前に聴い...JasonIsbell&the400Unitジェイソン・イズベル-Reunions~一メインストーム・カントリー・ファンの感想~

  • Keith Urban キース・アーバン - The Speed of Now, Vol. 1(ザ・スピード・オブ・ナウ・パート 1)

    聴いてきた限りでですが、このコロナ禍の中、穏やか目だったり、原点回帰風な作風の新作が多い感じがする中で、カントリー界の超エンターテイナー、キース・アーバンが、このコロナ・ウィルスを吹き飛ばさんとするかのような、勢いとポップ感に溢れた新作「ザ・スピード・オブ・ナウ・パート1」(日本盤も有)をリリースしてくれました。落着きはらったキースなど想像できませんしね。現在ヒット中の"OneTooMany"では、なかなかアクの強いポップ・スター、ピンクをゲストに迎えたり、オープニングの"OuttheCage"ではナイル・ロジャースの名前もあったりで、話題性にもぬかりは有りません。そのオープニングの"OuttheCage"は高速なダンス・ナンバー、バンジョーとリズム・ループのミックスは、これぞキース・アーバン・サウンドという感...KeithUrbanキース・アーバン-TheSpeedofNow,Vol.1(ザ・スピード・オブ・ナウ・パート1)

  • Mo Pitney モー・ピットニー - Ain't Looking Back ~ カントリーへのピュアな愛情に溢れる気高き貴公子~

    カントリー・チャートがコンテンポラリーなポップ風ナンバーで占められ、最近ではダンス・ビートやラップも平気で幅を効かせるようになったこの時代にあって、純粋でシンプル、そして奥深さに溢れたリアル・カントリー・ミュージックだけを歌う、奇跡のような存在のモー・ピットニーが、再びそんな音楽で満たされたアルバムをリリースしました。いわゆるトワンギーでシャープなロッキン・カントリー調ではなく、マイルドなギターとアコースティックな肌触りが際立つ、かつてのランディ・トラビスの名曲のようなスタイルと言えるでしょうか。特に永年のカントリー・ファンにとってはオアシスといえる恵みのサウンドと歌声です。プロフィールです。1993年、イリノイ州CherryValley生まれの27才。お父さんはパート・タイムのミュージシャンでした。最初はドラ...MoPitneyモー・ピットニー-Ain'tLookingBack~カントリーへのピュアな愛情に溢れる気高き貴公子~

  • Kelsea Ballerini ケルシー・バレリーニ - Ballerini ~急遽リリースされた「Kelsea」の姉妹アルバム

    今年、サード・アルバム「Kelsea」をリリースしたばかりのケルシー・バレリーニが、そのアルバムの裏返しのような、コンパニオン・アルバム「Ballerini」を急遽リリースしました。発表も今月に入ってからなので、本当の突然な感じです。曲目曲順は全く同じ。しかし、本人の言葉によれば、゛キー、テンポ、メロディー、歌詞、プロダクションが異なる゛もので、゛「Kelsea」はキラキラ輝き、大胆で生き生きしている無限の夢。彼女は私がなりたいものです。一方で、「Ballerini」は感情的で感傷的、ソフトで周囲をよく観察し、言葉を選んでいるの。彼女は私のことよ゛と説明しています。単純に捉えれば、本編のポップ・アルバムをマイルドなアコースティック・アレンジに仕立て直したものとなりますが、リミックスなどではなく、完全にレコーディ...KelseaBalleriniケルシー・バレリーニ-Ballerini~急遽リリースされた「Kelsea」の姉妹アルバム

  • Molly Tuttle モリー・タトル - ...But I'd Rather Be With You ~幅広い時代とジャンルをフォローするカバー集の元歌情報

    昨年、初フルアルバム「WhenYou'reReady」を取り上げました、ブルーグラス~アメリカーナ系の有能なギタリストでありシンガー・ソングライターのモリー・タトルが、急遽、という感じでセカンド・アルバムをリリースしてくれました。その動機がオフィシャルHPに綴られていますのでご紹介しますと、やはり新型コロナ・ウィルスによる拡散でライブ演奏の機会が失われた事に大きなきっかけがあったようです。その前にはナッシュビルで竜巻災害の悲劇もありました。ギターを手にするインスピレーションがなかなか湧きづらくなってた中、自分が少女時代から好きだった曲に向き合う事で自分の音楽好きの心を取り戻していったそうです。ブルース・ホーンズビーのプロデュース経験のあるTonyBergをプロデューサーに迎え、自宅でProToolsや借りた機材...MollyTuttleモリー・タトル-...ButI'dRatherBeWithYou~幅広い時代とジャンルをフォローするカバー集の元歌情報

  • 2020年 第54回 CMA アワード -CMA Awards- ノミネート発表 ~リスト記載しました~

    今年のCMAアワードのノミネートが先ほど発表されました。テキストでリスト記載もしました!。近々コメントも入れます・・・https://cmaawards.com/nominees-winners/EntertaineroftheYearEricChurchLukeCombsMirandaLambertCarrieUnderwoodKeithUrbanFemaleVocalistoftheYearMirandaLambertAshleyMcBrydeMarenMorrisKaceyMusgravesCarrieUnderwoodMaleVocalistoftheYearEricChurchLukeCombsThomasRhettChrisStapletonKeithUrbanVocalGroupoftheYear...2020年第54回CMAアワード-CMAAwards-ノミネート発表~リスト記載しました~

  • Josh Turner ジョシュ・ターナー - Country State of Mind ~今目線によるトラディショナル・カントリー名曲集の元歌情報

    既にメインストリーム・カントリーで20年近くのキャリアを誇るトップ・アーティスト、ジョシュ・ターナーが、ポップ・カントリー隆盛の現代において、実に有難いアルバムをリリースしてくれました。いくつかのクラシック曲を交え、近年のトラディショナル・カントリー・スタイルの名曲カバー集です。前作のゴスペル集「IServeaSavior」に続くイベント・アルバムです。デビュー以来、カントリーらしいスタイルを頑なに守り続けて来た彼のこだわりに溢れた選曲~それは超有名曲と、ジョシュ個人の思い入れを窺わせる曲のミックス~が興味深いです。さらに、一部の曲では原曲を世に送り出した豪華レジェンドがゲストで参加している事もトピックです。またジョシュの意図に共感して参加した若手アーティストの顔ぶれにも注目してほしいですね。ジョシュがTheC...JoshTurnerジョシュ・ターナー-CountryStateofMind~今目線によるトラディショナル・カントリー名曲集の元歌情報

  • Kane Brown ケイン・ブラウン - Mixtape, Vol. 1 [EP] ~華やかなコラボの中で見せるカントリーの気骨

    前作「Experiment」が2018年リリースなので、そろそろサード・アルバムを期待したいケイン・ブラウンが、このタイミングで7曲入りEPをリリースしました。目下、カントリー・チャートを上昇中のミディアム"CoolAgain"と、R&Bシンガー、ジョン・レジェンドとデュエットした名唱バラード"LastTimeISaySorry"という2曲の既発曲が含まれています。さらに、ラップ系のスワエ・リーとカリードの二人とコラボの、ほんわかしたレゲエ"BeLikeThat"も、ポップ・チャートに向けてシングル・カットされてます。ビデオはネリーも登場するリミックス・バージョンですケインは「Experiment」収録の"LostintheMiddleofNowhere"でベッキー・Gとデュエットし、これがラテン・チャートでヒ...KaneBrownケイン・ブラウン-Mixtape,Vol.1[EP]~華やかなコラボの中で見せるカントリーの気骨

  • Luke Bryan ルーク・ブライアン - Born Here Live Here Die Here ~ アメリカン・アイドルのジャッジも務めるエンターテイナーの足跡

    2007年のデビュー作「I'llStayMe」、そして2009年のセカンド「Doin'MyThing」を好意的に紹介しておきながら、この2010年代のカントリー界を代表するエンターテイナー、ルーク・ブライアンを、その後一度も取り上げていませんでした。特にデビュー作、そののびのびしたテナー・ボイスにかなりのめり込んでいたのですが。既にベテランとなったそのルークの、5月のリリース予定から延期になっていた7枚目(「SpringBreak」EPのコンピ除く)がリリースされたこの機会に、まずは「Doin'MyThing」以降の栄光のプロフィールをアルバム・リリースの足跡を中心に振り返っておきたいと思います。「Doin'MyThing」から"DoI"や"RainIsaGoodThing"がスマッシュ・ヒットとなり、アルバム...LukeBryanルーク・ブライアン-BornHereLiveHereDieHere~アメリカン・アイドルのジャッジも務めるエンターテイナーの足跡

  • Caylee Hammack ケイリ―・ハマック ft. アラン・ジャクソン - "Lord, I Hope This Day Is Good"

    間もなくデビュー・アルバム「IfItWasn'tforYou」をリリースする予定の新人、ケイリー・ハマックが、アルバム・リリースに先行して素敵な楽曲を公開しました。アラン・ジャクソンとデュエットした、ドン・ウィリアムスの名曲のカバーです。ここ数年、アランの新曲がご無沙汰気味だったので、とにかく彼の声が聴けるのが有難いです。この次は円熟のアルバムを待望したいです。アランがドン・ウィリアムスの曲を歌うのですから、サウンドはストレートなカントリー・サウンドで当然なのですが、このポップ・サウンド中心のご時世にあって、オアシスのように感じますね。ケイリーは今時のアーティストなのでポップ・カントリーを歌っている人なのですが、ここではルーツに帰り甘くオーソドックスな歌唱を聴かせてくれます。ケイリ―がCMAに語ったインタビュー...CayleeHammackケイリ―・ハマックft.アラン・ジャクソン-"Lord,IHopeThisDayIsGood"

  • Sara Evans サラ・エヴァンス - The Barker Family Band : Live from City Winery, Nashville

    今年2020年、全曲カバーで占めた「CopyThat」をリリースした、そろそろレジェンドの域に達しようかというサラ・エヴァンス。その、70年から80年代のポップやロック曲をストレートにカバーした゛怪作゛も興味をそそるのですが、今回は個人的にはより感銘を受けた、2019年のこのライブ・アルバムを取り上げさせていただきます。「CopyThat」。写っているのは本人です。バーカー・ファミリーとは、言うまでもなく現在の夫、ジェイ・バーカーとその子供達のファミリー・バンドだという事になりますが、コーラスとリード・ボーカルも多くの曲で披露するオリヴィアと、なかなかツボを得た端正なリード・ギターを聴かせるエイヴリーは、前の夫クレイグ・シェルスケとの間にもうけた子供です。・コチラが本来のお姿バックのサウンドは、エイヴリーが生ま...SaraEvansサラ・エヴァンス-TheBarkerFamilyBand:LivefromCityWinery,Nashville

  • The Chicks ザ・チックス - Gaslighter(アルバム) ~"ディクシー・チックス"新作の歌詞に託された思い、そして改名の事~

    久々の新曲、"Gaslighter"をリリース後、ジョージ・フロイド氏死亡事件後の騒動のあおりで、グループ名の゛ディクシー゛を取ってしまった、チックス。新型コロナウィルス拡散の影響で延期となっていた同名のニュー・アルバムがリリースされました。このアルバム、去年の段階ではただレコード会社ソニーとのアルバム・リリース契約を履行するための、カバー・アルバムのような簡単な形で考えていると、ナタリー・メインズは語っていました。それを変えたのが、そのナタリーの夫である俳優エイドリアン・パスダールとの離婚騒動でした。皮肉なことに、この不幸が彼女たちの創作意欲を掻き立てたようです。旧名DixieChicks。左から、マーティ、ナタリー、エミリープロデューサーは、最近のテイラー・スウィフトや、Lorde、Funらを手掛けているジ...TheChicksザ・チックス-Gaslighter(アルバム)~"ディクシー・チックス"新作の歌詞に託された思い、そして改名の事~

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