サルトリサスケ さん プロフィール

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サルトリサスケさん: 季節の彩り
ハンドル名サルトリサスケ さん
ブログタイトル季節の彩り
ブログURLhttp://yaplog.jp/123kisaragi/
サイト紹介文季節折々の彩りに時折恋心を交えた詩を書いています。あなたの心を癒す作品に出会うかもしれませんよ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2016/03/24 16:01

サルトリサスケ さんのブログ記事

  • 青春まっしぐら
  • 七、 春風が桜の花びらを舞い上げ、校舎は桜色に染まっていく。春の訪れが心なしか気持ちに高揚を与えていた。中学三年はクラス替えもなく、同じ顔触れで迎えることになった。結局中学も三年間クラス委員をさせられた。受験を控えてやや緊迫した空気が漂っていた。四角と俺を含む四人が県立の名門山岡高校を目指すことにした。アンポンは工業高校を受験するという。県立山岡高校はこのあたりでは最も偏差値の高い高校である。実力 [続きを読む]
  • 青春まっしぐら
  •   六、 四角が珍しく一人で俺の家にやって来たのは、それから数日経ってからだった。四角はギターを持ってきていた。家に上がるなり、「よかもんば聞かせてやるけん」と言ってギターの引き語りを聴かせてくれた。「よか曲やろうが、ビートルズのレットイットビーというったい」四角のギターの腕は中々のものだった。俺はこれがきっかけでギターに興味を持つようになったが、買うまでには至らなかった。「よか曲やね」「他にもよ [続きを読む]
  • i青春まっしぐら
  •  五、七月に入ると梅雨の雨も早々に立ち去り、夏の強い日射しが、教室の窓ガラスを容赦なく照りつけていた.教室での授業も、油蝉のけたたましい鳴き声と暑さで身がはいらなくなっていた。間もなく夏休みだ。夏休みに入ると、近所の同学年の女の子が一緒に宿題をしようと言ってきた。小堺ナオミと最近転校してきた秋野美由紀だ。美由紀は俺よりも成績がよかった。特に可愛いという感じではなかったが、清楚でしっとりとした雰囲気 [続きを読む]
  • 青春まっしぐら
  •   四、小学校生活も何とか無事に過ごし、中学生になった。中学に入ると男子は丸坊主にならなければならない。青光りした頭に制帽を被り、真新しい制服の肩に雑嚢を掛けて、中学校の入学式に向かった。丸坊主にしたせいか知っている顔も別人に見えた。誰もが寺に来た修行僧みたいに見えた。和白には、小学校も中学校も一つしかないので、中学に入っても知っている顔が.多かった。だが新しいクラスでは、馴染みのない顔ばかりだっ [続きを読む]
  • 旅と山茶花
  • ”旅と山茶花”曇天の空北風が口笛を吹きながら吹き抜けていく二人で出かけた列車のタブ車内で駅弁をほおばる君とても可愛らしかった車窓から見える山茶花が赤い花を揺らして見送ってくれた白く霞む空綿雪が渦を巻きながら頬を掠めていく二人で登った富士山息を切らし寒さに震えていた君とても愛しかった白化粧された山茶花が雪をかぶった顔で迎えてくれた灰色の空冷たい雨が横殴りに襲いかかる二人でたどり着いたゲレンデ思わぬ雨 [続きを読む]
  • 青春まっしぐら
  •  二、「健治、今日は裏山に遊びに行くばい」「裏山てどこにあると」「俺んちの裏手にあるったい」裏山は歩いて十分くらいのところにあった。獣道かと思われる細い道が頂上に向かって伸びている。山の中はひんやりとした空気が漂っていて、夏の日差しで焼き付けられた肌を癒してくれた。柳田がふと足を止める。「これば食べてみらんね」「ちょっとすっぱかね」「これはグミて言うったい」また歩き出す。目の前に大きな果実をぶら下 [続きを読む]
  • 青春まっしぐら
  • 一、        久留米に住んでいるときは家の周りはアスファルトだったので、土を見る機会はあまりなかった。遊びも外でなく主に家の中だった。また近くに子供があまりいなかった。和白の家の周りは見渡す限り田んぼで地面はアスファルトではなく、土である。見上げれば立花山があり、松林の向こうには海が広がっている。近所の子供はほとんど男の子である。「健治君、遊ぼー」近所に住んでいる同級生である。名前は田代基樹 [続きを読む]
  • 青春まっしぐら
  •  プロローグ 久留米市の瀬の下町で四四○○グラムの赤子が産声を上げた。関取がそのまま小さくなったような赤子だった。佐伯家の長男で、健治と名付けられた。健治の家族は、母の叔母の家に同居させてもらっていた。瀬の下町は、筑後川沿いにある水天宮近くの小さな町である。久留米市の水天宮は、全国にある水天宮の総本宮である。建長年間(一一九○〜一一九九)に安徳天皇と平家一門の霊を祀る祠を建てたのに始まる。夏の花火 [続きを読む]
  • 冬に濡れる街
  • すいません、脱水症状になり寝込んでいたので更新が遅くなりました。みなさんに報告があります。放射線治療は終わったのですが、新たに4箇所も癌が出てきました。もう治療ができません。しばらくは自宅に帰って、今の大学病院に外来で通いますが、状態が悪くなったらホスピスに入ることになります。今まで本当にありがとうございました。最後まで精一杯生きていくつもりです。ブログもいつまで続けられるかわかりませんが続けてい [続きを読む]
  • 雪の華
  • ”雪の華”葉が枯れ散りて裸になった樹木の間をひとりさまよう北風に煽られコートの襟を立て前のめりになりながら君との出会いから別れまで走馬灯のように繰り返されるまばゆいばかりの一面銀世界のゲレンデぎこちなく二人で滑ったなだらかな斜面転んでは立ち上がりお互い手をとり笑ったホテルで過ごした初めての夜部屋の窓から見えるゲレンデは静寂で深い闇に覆われていたあの時間をもう一度携帯のアドレスで君の名をさがしボタン [続きを読む]
  • 北の渡り鳥
  • ”北の渡り鳥”空は渦巻雲に覆われ時折白黄色の太陽が顔をのぞかせる薄氷漂うウトナイ湖越冬してきた渡り鳥が湖面に下りて心地よさげに戯れる雪が降り積もった大地では羽を休め繕いながら会話を弾ませる私を渡り鳥に重ね白い翼を広げ飛び立つ様子を思い浮かべるかけがえのない愛なのか限りのない命なのか永久に続く幸せなのか気がつけば日が暮れ始めそんな私の想いをよそに渡り鳥はオレンジ色に染まる空を群れをなし寒さを求めて飛 [続きを読む]
  • 晩秋の高千穂峡
  • ”晩秋の高千穂峡”紅葉の樹木に斜に切り取られた青い空時折木漏れ日が降り注ぐ水面は星屑を散りばめた煌びやかな光を放つ見つめるあなたの瞳は天使のように澄んでいたここはあなたとの思い出の場所晩秋の香り漂う高千穂峡雲が青いキャンパスに白いラインを描いて流れいくボートから見上げる渓谷は黄・紅・.緑に調和された紅葉が輝きを放ちながら押し寄せるボートを漕ぐあなたの腕はたくましく呼吸をしていたここはあなたに愛を感 [続きを読む]
  • 期待
  • ”期待”おぼろ月の微かな明かりが降りそそぐススキ野を歩いていく季節が秋から冬へと変わる道筋をたどるかのように置き去りにした過去を寒さに震える木箱に入れて蜜蜂と紋白蝶が飛び交う菜の花畑で花の首飾りをかけてもらったうららかな春水平線に沈む赤い太陽を眺めながら色鮮やかなカクテルで乾杯した夏終わりを迎えた紅葉が地面に横たわるように絆が剥がれていったせつなき秋これらすべてを詰めた木箱を厚い氷に閉じ込めて深い [続きを読む]
  • 北に咲く浜菊
  • ”北に咲く浜菊”北の地で強い浜風に耐える浜菊あなたの優しさに心がとらわれ思わず手を握り締め胸がはりさける思いであなたを見つめる私暖かなあなたの心が私を優しく包んでくれた北の海岸で月の青白い光に照らされる浜菊あなたの厚い胸に気をとられ思わず顔をうずめすべてを捧げる思いであなたを見つめる私たくましいあなたの腕が私を強く抱きしめてくれた北の浜辺で荒れ狂う波の飛沫に濡れる浜菊あなたの別れの言葉に思わずもう [続きを読む]
  • 出会いと別れ
  • ”出会いと別れ”秋風に心地よさげに揺れるりんどうの花あなたと出会った高原で優しく微笑んでくれたあなたの暖かい心に触れて心が大きく揺れた陽だまりで一際輝くりんどうの花あなたが摘んでそっと髪にさしてくれた素敵だよという一言に心を奪われたひとしきり降る雨に悲しげに頭をもたげるりんどうの花優しいはずのあなたの肩が冷たく濡れていたあなたのサヨナラの言葉に心を打ち砕かれた雨あがりの陽射しを浴びるりんどうの花過 [続きを読む]
  • 淡紅の秋桜
  • ”淡紅の秋桜”淡紅の秋桜で埋もれた能古島曲がりくねった坂道をバスで揺られるたびあなたが支えてくれた浜風に大きく揺れる能古島の秋桜時の流れとともにすれ違いを繰り返しあなたの存在も揺れてきた近くにいても遠くに見えるあなたあなたの中に私はいない私の中のあなたも翳りをみせる季節が過ぎ去り今日嫁ぐ私私の横にはあなたではなく別の人でも忘れることができないあなたのこと淡紅の秋桜を思い浮かべひとり涙する [続きを読む]
  • 紡がれた糸
  • ”紡がれた糸”爽やかな青空をちぎれ雲が意気揚々と流れいく初秋を迎えた箱根仙石原二人の初めてのデート黄金色の穂と緑のススキの見事なコントラストに目を奪われる互いの気持ちを量る術もなくススキに囲まれた道をただひたすら歩いた秋が深まる頃再びこの地を訪れた黄金色の絨毯を敷き詰めたススキの穂がやわらかな陽射しを受けキラキラと輝いている幻想的な空間の中で互いの糸が紡がれていく日が落ちはじめススキの穂は黄金色か [続きを読む]
  • 愛しの君
  • ”愛しの君”秋風が甘い香りを運んでくるたびに思い出す金木犀の花のように小柄な身体つつましい佇まいの君金木犀の香りのように甘く魅力的な君の香り金木犀が秋雨にすべての花を散らすように雨に濡れると溶けて流れそうな君の身体そんな君が愛しい君のことを考えるだけでせつなさがつのり胸が張り裂けそうだ君を離したくないずっとそばにいてほしい僕の乾いた心を潤し空洞になった心を満たしてほしい秋雨がしとしと降り出した金木 [続きを読む]
  • 追憶の旅
  • ”追憶の旅”爽やかな青空を優雅に泳ぐうろこ雲小鳥たちは囀りながら樹木から樹木へと飛び移る君と歩いた林の散歩道今一度足を踏み入れる落ち葉を踏みしめるたびに思い出す心地よいジャズと芳醇な香り君の髪をかき上げる仕草に心を奪われたジャズ喫茶哀愁にとらわれ林の中をさまよう二人で座った緑色のベンチが見える瞼を閉じれば君の笑顔耳を澄ますと君の笑い声君への想いはつのるばかり追憶を繰り返し君を捜し求め僕はひたすら旅 [続きを読む]
  • 夢の花園
  • ”夢の花園”涼しげな風が吹き樹木が色づきはじめると青空広がる広大な大地に一千万本のコスモスが花開く太陽の丘えんがる公園虹の広場のコスモス園白やピンクの花びらで彩られた鮮やかな帯状の曲線美にカラフルな管理等が調和する園内に入るとコスモスの花園にすっぽり包まれる花びらが語りかける”私に触れてください”そっと触れてみる花びらの感触に心がやわらぎやさしい気持ちになっていく夢の花園を満喫し園内を出る頃には茜 [続きを読む]
  • 真紅の花
  • ”真紅の花”夏の暑さもやわらぎ時折哀愁に満ちた秋風が頬をなでる畦道を自転車で走る子供群れをなした赤とんぼが追いかける高麗川の清らかな流れに心を清め真紅の彼岸花で埋め尽くされた巾着田に足を踏み入れるまがまがしい煩悩に支配された体が解放されていく赤い絨毯を踏みしめるたびに欲望という名の誘惑の声が遠ざかっていく愚かな人間が住む此岸の世界真紅の花が救世主となりこの世界を埋め尽くせば必ず取り戻せるだろう平和 [続きを読む]
  • 手術は成功しました
  • 今回は医者から、8時間以上の手術には体が耐えられないといわれていました。しかし、歯肉癌が4箇所、舌癌が2箇所、あるのでこれを全部切除するには、手術が、14時間以上かかります。手術をお願いしました。そういうことでブログには再開できないと記載いたしました。ただ手術は成功しましたが、課題が山積みなので、後4ヶ月くらい入院が必要になります。よって、不定期ですが、詩を思いついたときに掲載していこうと思います。よろ [続きを読む]
  • お世話になりました
  • 今回は今まで以上に厳しい状況になりました。ヤブミーの方およびブログに訪問していただいた方、本当にありがとうございました。みなさまのおかげで今日までブログを続けてこられました。プログはこのままにしておきますが、再開はほぼ無理だと思います。皆様が健康でこれからの人生を楽しくすごされることを願っています。最後に先日紹介させてもらった小説「雑草」をよろしくお願いします。”夏の出来事”ベイサイドプレイスを出 [続きを読む]