さおとめ つばき さん プロフィール

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さおとめ つばきさん: まよいぶみ
ハンドル名さおとめ つばき さん
ブログタイトルまよいぶみ
ブログURLhttp://labylett.blogspot.jp/
サイト紹介文匙加減:胡椒少々、塩適宜。仕上がりは適度な濃い味で。静で暗めなひと時を切り取った文章です。
自由文なんとなく上手く回らない気持ちたち
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2016/03/25 11:45

さおとめ つばき さんのブログ記事

  • ステージ3
  • つい先日のこと、とある集まりに来ていた男性。その男性の奥様は元同僚で、奥様よりあとに旦那様を知ったわけだけど、その旦那様とももう何年もの付き合いになる。集まりのある4日前、私はイベント出展のために某会場に。そこにご夫婦でイベント会場へやってきて色々と話をして帰って行った。両人とも元気そうで、特に奥様の方とは2年ぶりくらいだったのではなかろうかと思う。4日後のその集まりの時、ご主人の方から「ちょっと [続きを読む]
  • 此岸に在る僕
  •  遅れて生まれてきた蝉が鳴いている。真夏に多くの蝉に混じって鳴いているのとは違う。僕なら寂しいだろうか、誰か周りにいないだろうかと探してみるか、それとも――。『一』という数字に何を思うのか、人を想像すると孤独の世界を思い描く僕にはこの蝉の短命を少し羨ましくも思えてくる。 墓地へ向かう坂道でその一匹の鳴き声にふと立ち止まった。鬱蒼と茂った木々の先に見える光、トンネルのように薄暗い坂道を少しずつ歩きな [続きを読む]
  • 蛍光ペンから
  •  蛍光ペンの細い方を使うことがないので、太い方だけのものはないだろうかといつも思う。5色セットで買ってはみても使う色はたいがい決まっていて、使われずに机の中でゴロゴロしている色もある。 ピンクは最も使い勝手のいい色。その次に青。その他3色、黄色、緑、オレンジはあまり出番が回ってこない。一枚の紙の上で色が混ざり合ってしまうと賑やかしすぎて、ポイントを見つけられなくなってしまう。 要するに自分は “物を [続きを読む]
  • 顔に映し出されるなにか
  •  数年前、お腹の具合が悪いんじゃないのか?いきなりそう言ってきた父親に、最近あまりよくないことを伝えた。似たような会話を2日続けてから、おや?と思い自室でパソコンに向かう父親に聞いてみた。 なぜお腹の具合が悪いことを知っているの? 今まで一度もそんなことを言われたことなどなかったのに、と不思議に思ったから声をかけてみると、なんとなく顔に出ているというか……、という曖昧な答えだったのでさらに不思議に [続きを読む]
  • 魂の行方
  •  先日、祖母の一周忌を終えた。 坊主がお経を唱えた後にくどくどと人の家庭を根掘り葉掘り話す姿を見たり(この坊主には毎回うんざりさせられる)、法事やお寺へ向かう姿勢などを話している最中にふと思った。 仏教よりの話になるけれど、葬式や法事など、故人(死者)を弔う儀式は、その体を成したまま本来は生きている世界、いわゆる此岸に生きる者の懺悔や慰めのためだけに行われるものではないかと。 死者を知ることは出来ない [続きを読む]
  • 人間のともだち。
  • 8月になったら毎週何かを書いて載せようという勢いも虚しく、立秋も疾うに過ぎ9月まで直ぐのところに来てしまった。その間の私はというと、縁を切られた相手から、納得がいかないからもう一度会ってほしいというなんとも重たい依頼を受けて、数日悩んだ挙げ句に条件付きで会ってきた。まだ何か文句を言われるのかと思っていたけれど、反省と弁明をたらたらと聞く羽目になり、そして何かよくわからないことを物凄く斜め上から言われ [続きを読む]
  • 縁は切れるもの
  • 暑い曇覆われた朝は、時間の感覚が鈍っていく。この一月余りの間に、良かったとも良くなかったとも取れるようなことが起こった。数年来の友達(女性)から縁を切られた。事の発端は、大事な事を会って直接聞かず、スマートフォンのやり取りで終わらせようとした私だと思う。質問内容を送った返事の中には、あなたの連絡先も、あなたの旦那さんの連絡先も消します、と書かれていた。そして、半年以上彼女に悩まされていた私は、もう終 [続きを読む]
  • 拍手お返事
  • 夜陽様こんにちは。コメントを残して下さって有難うございました&読んで下さって感想まで有難うございました。暗めな文章ばかりですが、人のいただけない部分など、もっと書けたらなぁと思います。保護犬の受け入れ良かったですね〜。出費は餌代だけでも嵩むと思いますが、命に代えられないものですし、きっと夜陽さんならいい関係が築けていけるのだろうなと思います。うちのニャンコ♀も保護団体からですが、今ではすっかり懐い [続きを読む]
  • 空蝉
  •  花が散り終わった。それは、雨のせいでもあり、風のせいでもあるけれど、実はそういう巡り合わせのもとに生きているからだろう。 君との出会いがその運めの元であるとしたら、その運めを恨むべきかはたまた感謝するべきか、僕は若葉の萌え出た木の下に腰を掛けて思い悩んでいる。 答えを出さなければいけない理由はない。しかしこの寂しさになにか理由を付けて判断をしなければ、僕は負の連鎖に負けてしまう気がしている。 何 [続きを読む]
  • 帰途
  •  つまらない感情を弄ぶことがいつから得意になったのだろう。 年配の女性が後ろの席で「新緑で、緑も明るくて綺麗だし今が一番いい季節ね」そう話しているのを聞いて、僕はこの時期が一番苦手なんだと心の中で呟いた。 バスは渓谷に沿ってのらりくらりと走っている。もし今バスが谷底へ落ちたとしたら、僕はどうなるのだろうと想像している。いつも同じ場所でそのことを思い、どうにもならないだろうという結果にしか行き着かな [続きを読む]
  • 日常など
  •  日常についてあまり書かなくなりましたので、少しこちらへ書き残そうと思います。 昨年まではなかなか読むことの出来なかった本も、今年に入ってからは少しずつ読めるようになり、現在では“今まで通り”読んでおります。 あと数ページで終わりの今読んでいる本はこちらです。人との会話から孤独死の話になり、ちょうどその時に気になってメモしていた葬儀関係の本と一緒に購入し読んでいます。 死は、生まれたからには誰にも [続きを読む]
  • 逃避
  • なぜか君の前を通り過ぎた君は下を向いて、本を開いて読んでいる僕はもう一度通り過ぎてみた君は相変わらず下を向いたまま 本を読んでいる僕が前を通り過ぎたのは、片道2車線の大きな道路で、バス停で僕を待つために座ったベンチで本を読んでいる君の、車線を挟んだ向い側君が僕に気がつくはずはないそれに、待ち合せには10分早いこんなに距離が離れていて、そして僕達の間を遮るものは多くひっきりなしだ僕は君との待ち合わせ時間 [続きを読む]
  • 雨の効果
  •  雲一つない青空に、花を散らす風も吹いていないとても天気のいい日だった、そんな昨日に打って変わって嵐のように風が吹き、雷を伴って雨が降る、そんな今日が終わろうとしている。 お天気の良い日は気分が上がり過ぎてしまい、そんな一日は必ずと言っていいほど後悔することも多い。たがらたまには雨も必要だ。 自分の中に何かのけじめをつけなければ、そこで躓いて蹲り身動きが取れなくなってしまう時がある。日常の些細な一 [続きを読む]
  • 桃色の季節
  •  鞄の中には普段から入っているものに加えて、今日は本を一冊忍ばせた。 久しぶりに乗った電車では車両の中ほどの席に腰を掛け、いつの時点で本を取り出そうか考えながら窓の外をぼんやりと眺めた。 桜は満開の時期を通り越して、遠目に見ても薄桃色が褪せていっているのがわかり、その代わりに薄い黄緑色の若葉が混じり始めている。 架橋に差し掛かっとき、土手沿いに植わっている桜並木の間に君を見た気がした。遠いから君で [続きを読む]
  •  月に一度、森の真ん中に位置する祠へお参りをする。 今日がちょうどその日で、生い茂る木々の間にある獣道は、毎日誰かが通う重みにより少しずつ雑草は消え、雪の解けた道は迷うことなく祠へと辿り着けるほどになっている。 僕は森へ入ってからまず最初に白い菫の花を探した。 毎日誰かが好きな物を供えている。供物や供花は決まりではなく、皆それぞれが誰に知れるともなく気持ちを持ち合わせて来ている。 僕の順番は今日だ [続きを読む]
  • 春の夢
  •  泣いて…… 目が覚めると頬には冷たい泪の跡が出来ていました。 さっき見たばかりの夢を、思い出そうと必死で追い掛けても遠のいていくばかりで、切なくてせつなくて思わず布団の中で踞ってしまいました。 もうずいぶんと前に失くしたのに、夢の中では昨日のことのように見ることもあれば、まだ失くしていないかのような時もあります。 円筒形のストーブに載せた薬缶の口が、ヒューと音を立てて湯気をプスッと一度吹き上げま [続きを読む]
  • 如月の別れ
  •  2月も終わろうとしている。 ときどき、楽しい時もあれば、悲しくなる時もあり、苛々してしまう時もある。寂しい時もあるかと思えば、嬉しくて笑っている時もある。 人であることに今更何も不思議には思わなくなったけれど、それでも昔の“人ではないもの”の時を思い出すと、心の中にカサカサと乾いた風邪が吹きすぎていく。 長いトンネルを抜けたような、長い夜が明けたような、眩しくて何も見えなかったこの眼には光が突き [続きを読む]
  • 日めくり
  •  恋がなんだったのかを、覚えていない。どんな匂いで、どんな景色で、どんな雨だったのか、何もかも忘れてしまった。 孤独はいつも隣にいた。泣いているときも、笑っているときも、影のようにいつも隣にいた。夜になるとその姿を自慢するかのように、大きく、大きくなっていった。 コーヒーの匂いも、紅茶の匂いも、僕には毎日新しい匂いで良い気分にさせてくれる。君は、昨日も同じ紅茶を飲んだよと教えてくれるけど、忘れた僕 [続きを読む]
  • 果たされない約束
  •  濃い橙色や薄い水色、灰色、紺色、様々な色をした日の出前の朝に身をおいて君を待っている。少しばかりのお金を家の中から持ち出して胸に大事に仕舞っている。吐く息は白く指先が赤くなり、その冷たさに思わず不安が口をついて出た。――本当? 世界を黄金色に染めながら朝陽が昇り始めると、目を細めて光を背にして暖かさを待っていた。時折振り向きながら、眩さの中に君の影を探したけれど、なかなか姿を捉えることが出来ずに [続きを読む]
  • ある冬の朝
  •  雨に濡れた路面、車が行き交う音に今日は雨だと感じました。身支度を整えて玄関の戸を開けると、冬の朝は薄暗いとはいえ、分厚い雲に遮られたどんよりとした景色は、やはり天候も影響しているなと思いました。 車に乗り込んでカーオーディオの電源を入れラジオを流し、いつものように朗読を途中から聞きました。一週間で一話というペースで話が進むので金曜日の今日は最終回です。 今週朗読されていたのは、松本清張さんの千利 [続きを読む]
  • 懐かしい思い出
  •  2006年頃に参加しておりました『文章塾』に提出させて頂いた作品を9つほど移してきました。 今現在でも全くいい文章が書けるわけではないのですが、今読み返してみると、今の自分とは少し違うところがあることに気が付きました。例えば読点ひとつをとっても、こんなに読点ばかり入れる?と思ったり、小さなことなのですが、今の方が文章の質が落ちているような気もしますし、正しさがどこにあるのか良くわかっていないので、文 [続きを読む]
  • まよいぶみ
  • 書いている人:さおとめ つばき年齢的にはがっつりおばちゃん。書いたり消したりを繰り返し、転々としながらもう15年ほどになるけれど、未だに同じことを繰り返しながらここにいます。文章を書くこと、本を読むこと、写真を撮ることが好きです。メンタルが行き詰まると本を読めなくなることがよくあります。カテゴリ説明SS-Story:ほんの短い文章を書いていますWord :詩のようなBunsho-juku :2006年頃に参加していた文章塾に提 [続きを読む]
  • Barchtta
  •  小舟に続く小さな桟橋に立って悩んでいる。水面は風になびいて枯れ葉を少しずつ端へと追いやっていく。少し考えた後におじさんに小銭を渡して小舟へと進んだ。片足を舟底に入れると一瞬ぐらんと揺れて、驚いた僕はそのまま身動きをとれずにいた。 慣れない櫂に小舟の動きはぎこちない。今しがた先に出ていった恋人同士は上手に進んでいったのに。僕は湖の真ん中辺りへ辿り着いてからしばらく休憩することにした。湖の畔には風船 [続きを読む]
  • ある雨の日
  •  雨の道に車の行き交うしゃらしゃらという音が響いている。薄暗い部屋の片隅にある椅子に座って、厚い雲を映し出す陽の光のもと、読み続けている本をそっと開いた。 昔はこんなに多くなかった車の数が、今はひっきりなしに行き交っている。 ほんの10分ほど、ぐっと本の世界に引き込まれていると、ドアをノックしてエスプレッソの乗ったお盆を持って君が入ってきた。 今日雨はやみそうにないね、と少し笑いながら他愛もない会話 [続きを読む]
  • 化粧
  •  化粧ポーチから真っ赤な口紅を取り出し、鏡も見ずに唇の上を一周させる。途中、荒れた肌に引っかかりを感じたことに眉をひそめて溜息をついた。 口紅を仕舞ってリップグロスを取り出し、今度は鏡を見ながら唇の輪郭を整えていく。 一連の作業を毎朝繰り返し、その度君は私と鏡を交互に見つめている。化粧をしない君にとっては珍しい事かもしれないけれど、私には欠かせない作業である。 自分をどれだけ可愛く、綺麗に見せるか [続きを読む]