f4shy さん プロフィール

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f4shyさん: 認知症とともに
ハンドル名f4shy さん
ブログタイトル認知症とともに
ブログURLhttp://mindheal.890m.com/blog/
サイト紹介文認知症に関する考察
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供14回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2016/03/31 17:21

f4shy さんのブログ記事

  • アトピー性皮膚炎は増えているか
  • 最近、アトピー性皮膚炎が話題になることが多いということは、以前に比べてアトピー性皮膚炎の患者が増えているのでしょうか。確かに増えているという指摘もあります。たとえばフィンランドでは、一九五○年以来、アトピー性皮膚炎の患者が増えているといいます。しかしこれも、たとえ同じ症状であっても医師の診察を受けるかどうかという問題があって、いちがいにはいえないようです。また、心配した親がいくつかの病院をかけもち [続きを読む]
  • ストレスの軽減をはかる
  • 認知症状態はその原因疾患によって、また程度によって症状が異なりますが、共通しているのは、寸前のこと、体験したことのすべてを忘れてしまうということです。また時間や場所、自分と周囲との関係も次第にわからなくなってきます。そのほか判断や推理する能力なども衰えてくるため、習慣として行っていた日常生活動作(ADL)ができなくなります。また、しばしば不安や困惑・混乱状態を起こします。さらに認知症のお年寄りは、 [続きを読む]
  • 脳とコンピュータの違い
  • 脳は固定した神経ネットワークをもっているのではなく、自在に変化しうる柔軟な神経ネットワークから成り立っていると考えられる。脳は、しばしばコンピュータにたとえられるが、コンピュータはその製品が完成した時点で、ネットワークが固定されていて可塑性はない。だから、もしコンピュータのように脳の神経ネットワークが固定されていると、記憶、学習といった、ネットワークに何らかの変化が生じて能力を発揮するような行動の [続きを読む]
  • 行動の特徴
  • 認知症は、脳の病気や身体の病気で起こる知能障害ですが、知能の障害以外にも、さまざまな精神・行動の異常を伴っていることが多いものです。認知症とは単一な状態ではなく、さまざまな程度の機能障害を包含している言葉です。ここでは、さらに認知症性高齢者の行動上の特徴についてふれてみます。認知症の主症状は、見当識、記憶、思考や計算などの知的能力、判断力、情動、意欲などの精神機能の低下です。しかし、認知症の発症期 [続きを読む]
  • 現在の医学でどこまで対応できるのか
  • 「認知症は治療できない」というのが従来の常識でした。しかし、今日ではこうした見方は変わりつつあり、認知症に対する薬物治療が広く行われるようになりました。ここではまず、こうした変化の起こった背景を考えてみたいと思います。まず認知症とは、たとえば「いったん正常に発達した知能が、後天的な身体や脳の器質障害によって持続的に低下した状態」と定義されることは先に述べた通りです。このためか従来から、認知症の精神 [続きを読む]
  • 保存し伝える情報量には限界がある
  • 人間に限らず下等な動物であっても、生命の維持や種の保存に関する情報は記憶していて、子孫に伝えられている。ふつう、記憶は脳に蓄えられると考えられているが、生命の維持、種の保存、文化の伝承などの情報を保存し、子孫に伝えるという観点から、記憶を「情報の保存と伝承」という意味に広く解釈した場合のメカニズムについて考えてみよう。この広い意味での記憶を支えるシステムとしては、①遺伝子、②脳神経ネットワーク、③ [続きを読む]
  • 脳代謝の変化
  • 一般には、脳血流は加齢とともに低下するとされているものの、高血圧でなく、動脈硬化の程度の軽い老人では、脳循環は何年たってもあまり大きな低下はみられない。脳血管性痴呆では、脳全体の平均血流量が低い症例で予後が悪い傾向があるが、アルツハイマー病ではこのような関連が認められない。アルツハイマー病の予後と関係するのは、脳の萎縮の度合いである。アルツハイマー病では頭頂葉と後頭葉の脳循環低下が特徴的であり、こ [続きを読む]
  • 外傷性認知症
  • 重症の頭部外傷が認知症の原因になることもあります。お年寄りの場合はとくにそうです。重症な頭部外傷とは、脳挫傷、血腫、くも膜下出血などによって二四時間をこえる外傷性健忘を呈した場合をさします。こういった患者は自覚的愁訴が乏しく、ものごとの理解や関心が失われているのが特徴です。そして多幸症や判断力の低下が顕著となります。また妄想や抑うつが脳損傷の後遺症としてみられることもまれではなく、患者の年齢が若い [続きを読む]
  • クロイッフェルト・ヤコブ病
  • 一九二一年、ドイツの医学者クロイッフェルトとヤコブは解剖学的に著しい病的な脳所見を示し、強直性偽硬化症、散在性脳脊髄症を示した三例について報告しました。この疾患の初期症状は漠然とした身体不快感、疲労感、心気的訴え、物忘れなどを認め、さらにめまい、眼振、運動および発語における障害がみられます。発症後数週間で第二期に入り、敏捷な運動が制限される皮質性の錐体路障害やふるえなどが起こる錐体外路障害が現れま [続きを読む]
  • ハンチントン舞踏病
  • この疾患の症例や家族的発生についての報告は、必ずしも少なくありません。この疾患は遺伝性を有する認知症性疾患としてとくに重要なものの一つです。通常、二五歳から四○歳の間に発症し、主症状は四肢の遠位部に現れる舞踏病様運動で、これが次第に進行して全身に広がります。この時期には、顔をしかめたり、鼻をぐんぐんさせたりするほか、舌や横隔膜にも通常はみられない、意思でとめられない不随意運動が現れます。さらに手足 [続きを読む]
  • アルツハイマー型認知症は徐々に進行
  • アルツハイマー型認知症は徐々に進行します。性別では、脳血管性認知症は男性に多いのに対し、アルツハイマー型認知症は女性により多いというふうにこれまでは考えられていました。脳血管性認知症ではお年寄り自身が病気であるという自覚をかなり長く保っていますが、アルツハイマー型認知症は比較的早い時期より消失します.人格についても、脳血管性認知症では保たれていることが多いのですが、アルツハイマー型認知症では人格が [続きを読む]
  • 脳血管性認知症
  • 脳の血管障害の結果生じた認知症で、その原因の主なものは脳梗塞と脳出血です。つまり脳卒中発作後に認められる認知症です。初老期から老年期によくみられる脳血管障害は脳出血と脳梗塞ですが、高齢になるにしたがい、脳出血より脳梗塞の頻度が高くなることが知られています。ある疫学的調査によると、認知症と診断された高齢者のうち約四○パーセントに脳卒中発作の既往がみられました。老年期の認知症のうち、脳血管障害の割合の [続きを読む]
  • 人間の脳のあらまし
  • 日本人の平均余命は女性八三歳、男性七七歳で世界最長である。しかし、高齢化社会を迎えたといっても、老人人口の中の八五歳以上の人数の占める割合は、わずか五%、一○○歳以上の人となると、九○歳以上の人口の一%にも満たない。いいかえると、一○○歳老人とは、心身ともに超エリートということである。痴呆のスクリーニング(ふるい分け)テストを用いた研究では、九○歳までの老人は「痴呆なし」と判定される人の数も多く、 [続きを読む]
  • 脳はなぜ老化するのか
  • 脳の老化を考える場合に最も重要なのは、神経細胞は体細胞とは異なって、分裂して増殖する機能をもっていないという点である。したがって、神経細胞はひとたび傷害されると再生できない。ヒトの神経細胞のテロメアの長さは、健康な若年者でも老人でも、また痴呆性疾患であるアルツハイマー病やその他の神経疾患のある者でも同じである。したがって、体細胞の寿命を決定しているテロメアは神経細胞の生死には関係していない。神経 [続きを読む]
  • 認知症と精神機能の変化
  • 知能障害の程度の甚だしい場合だけを認知症というわけではありません。ごく軽いものから非常に重いものまで程度はさまざまです。また、認知症では精神機能あるいは人格、つまり人柄や性格が変化します。認知症と精神機能の変化については、次のように説明されます。認知症にみられる知能の低下を中心とする症状は、記憶、知識、見当識、計算、感情、意欲、人格、言語、行為などの精神的機能が全般的に障害を生じ、そのために自らの [続きを読む]
  • 避けて通れない
  • 以前は敬老の日が近づいた時期にだけ、高齢者の問題がマスコミに取り上げられるのが習わしであった。最近では双子の一○○歳老人として有名になった、きんさん・ぎんさんが、テレビの報道番組やコマーシャルに登場するようになり、また、「小朝が参りました群馬筆まめ一○○歳」「欽ちゃんとみんなでしゃべって阿寒町 百歳」というようなテレビ番組が放映されるなど、すっかり高齢化社会はわが国に定着している。老人の身体と脳の [続きを読む]
  • 家族の紳
  • 児童虐待、家庭内暴力、高齢者虐待などという嫌なニュースが続く。そのたびに家族の紳の喪失が語られる。しかし、現在ほど家族に情緒的な機能が求められ、強調される時代はなかったような気もする。家族愛が倫理として、規範として強く求められているのである。それは、あたかも家庭以外には人と人との紳が求めがたいという前提に立っているとさえ思える。そして、家族愛を育てるのは女性の担うべき役割であるかに語られることが多 [続きを読む]
  • 家族の闇
  • ただ、このようなすばらしい介護が語られると、一方で心傷つく家族も必ずあるはずである。家族には、あるいは人間には語ることのできない闇がある、と私は感じてきた。二○○四年に開催された国際アルッハイマI病協会国際会議・京都でも、すばらしい介護体験が語られ、「愛と忍耐があれば、介護の困難は乗り越えられる」という発言もあった。しかし、一方で、「私たちは何も好きこのんで介護にあたっているわけではない」という家 [続きを読む]
  • 自己同一性へのこだわりが解けると
  • 意味の世界クリスティーンさんは、妄想を「自分の秩序感を取り戻すために、なんとか意味を見つけて納得しようとしているのだ」と述べている。私もそう思う。だが、意味の世界はやはり現実世界の論理と秩序を前提にしている。だからこそ、自分が遭遇している、現実では解決困難な事態に無理矢理「意味」や秩序を求めようとすれば、妄想に行き着くよりほかないのである。大切なものを置いたところを忘れ、自分の責任として対処できな [続きを読む]
  • 介謹者の自己同一性
  • 介謹者にも、コーピングがみられる。介護者自身が自らの自己同一性を保持あるいは改変しようとする行為といってもいい。先に、クリスティーンさんの本から引用した、認知症という告知を受けてすぐに妻が全面介護を始めたのは、おそらく「認知症になると何もできなくなる」という世間に流布している「常識」に従って、認知症者の妻という、新たな自己同一性を確立しようとした、彼女なりの精一杯の努力であっただろう。さらに、認知 [続きを読む]
  • 失敗したコーピングから抜け出させるもの
  • 悪循環のループからの解放自己同一性を保持しようとする行動が、逆に自己同一性を危うくしてしまっているという悪循環の輪に巻き込まれている、このような人たちに、どうかかわればいいのだろう。難しい。彼らの抜き差しならなくなった事態を思いやって、少し気を逸らせることで、けっして解決に行き着かず、焦燥をつのらせる一方の行動を中断していただくのが、一時的だが実際的な逃げ道である。だが、本当は「そんなに過去の自分 [続きを読む]
  • 自己同一性の保持
  • おそらく、人間以外の動物には、個体ごとにまったく異なる対処行動はふられないだろう。危機に際した時の行動にしても、種ごとにほぼ定まっているに違いない。では、人間だけになぜ人それぞれ異なるコーピングが生じるのだろう。こんなことがあった。「ない、ない、なくなった、なくなった」といらいらしてダンスを引っかき回している人がいた。「どうされたのですか、何かなくされたのですか」と問うと、「あれじゃがね、あれ」と [続きを読む]
  • 魅力的な仮説
  • 長年認知症のケアに携わってきた私はまったく別のある誘惑に駆られる。もし、ポールさんのようなすばらしいケア・パートナーと共に暮らし、その他の条件にも恵まれると、知的「私」の壊れも小さくすむ、あるいは修復されるのではないか、という仮説である。あるいは、このようなすばらしいサポートがあれば認知症の進行を緩やかにできるのかもしれない。逆にいえば、認知症の自然経過は、本来、そのようなものなのに、今の社会、状 [続きを読む]
  • 人の手を借りることができない
  • 、危機に陥っているという漠然とした感覚はあるのだが、その窮地を脱出する手段を徐々にでも講じることの困難という不自由があるのだ、と述べた。その手段の一つは人の手を借りることだが、それがなかなかできないのである。ケア場面で考えてみる。サービスステーションで記録をとっていると、ちょっと困ったような表情でウロウロしている人がいる。しかし、記録に集中していて、ついそのままにしていると、廊下の片隅で放尿される [続きを読む]