式亭馬琴 さん プロフィール

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式亭馬琴さん: 中国のSFを読もう!
ハンドル名式亭馬琴 さん
ブログタイトル中国のSFを読もう!
ブログURLhttps://ameblo.jp/sfchinese/
サイト紹介文中国語で書かれたSF(科幻) を紹介します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供1回 / 365日(平均0.0回/週) - 参加 2016/04/09 11:47

式亭馬琴 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • ぜひとも今年中に読みたい短編
  • 『2018年』 劉慈欣『2018年』 刘?欣 (短編集『2018』 に収録) ------------------------------------------------------------------------ 本題とは関係がないが,写真はスペイン出張の際に買った『三体』 と”United States of Japan” のスペイン語版である. 小さい本屋だったので,SFもあまりなかった. スペイン作家のSFがあったのかどうかは不明(そもそもスペインにSF作家がいるのかどうかも知らない.) ディッ [続きを読む]
  • 地球大砲
  • 『地球大砲』 劉慈欣 『地球大炮』 刘?欣 (短編集『流浪地球』に収録) ----------------------------------------------ヴェルヌの『月世界旅行』ではロケットではなく大砲で宇宙船を撃ち出すことになっている. そんなことをしたら乗員が死んでしまうのは明らかで, 大砲による宇宙旅行は実用化されていないし, 他のSFで見たこともない. ロケットに代わるものとしては宇宙エレベータが定番だろう. ところが劉慈欣は誰 [続きを読む]
  • マッドサイエンティストとバイオテロ
  • 『レベル4のパニック』 王晋康 『四級恐慌』 王晋康 Pathological by Jinkang Wang (amazon.com のキンドル版はたったの$4.32)-------------------------------------------------- 長編を中国語で読むのはつらいので, 英訳で読んだ. SFには違いないが, スリラーの要素の方が強い. アルカイダによるバイオテロが描かれる. レベル4というのはウイルスの危険を表すもので, 天然痘やエボラがそれにあたる. 序盤 [続きを読む]
  • 中国でも入れ替わってる−!
  • 『単スリットによる回折』 劉洋 『?孔衍射』 刘洋 (アンソロジー『2014中国年度科幻小説』 に収録)----------------------------------------------------------- 古河は世の中の不公平さを身にしみて感じている. また職探しに失敗したのだ. よりによって三流大学の学部生なんかに負けてしまった. この学生は強力なコネを持っているらしい. 貧しい家に生まれた古河には勝ち目がない. 古河は博士課程の最終学 [続きを読む]
  • 中国の農村から深宇宙へ
  • 『中国太陽』 劉慈欣 『中国太阳』 刘?欣 (短編集『?村教?』 に収録) 水娃は中国北西部の乾燥地帯にある貧しい農村に生まれた. いつまでもそんなところにいられない. 村を出て炭鉱で働いた. そこで知り合った友人の勧めにしたがって, 水娃は都会に出て靴磨きを始めた. 安い借家に一緒に暮らすのは, たいていは同じような農民工である. しかし, 一人だけ変わり種がいた. 名は陸海という. 毎日背広を着て革 [続きを読む]
  • 宇宙の田舎教師
  • 『郷村教師』 劉慈欣 『?村教?』 刘?欣 (短編集『?村教?』 に収録) 舞台は中国で最も貧しい地域にある村である. 貧しい家に生まれた李は小学校教師になって,かつての自分のような貧困家庭の子どもたちを教えていた. ポケットマネーを彼らのために使うこともしばしばあって, 貯金はあまりない. ガンになってしまったが, 治療代がなく,余命は短い.それでも子どもたちのために必死に尽くしている. (これのどこがS [続きを読む]
  • 三体三部作 英語版完結
  • 『三体』 『三体II: 黒暗森林』 『三体III: 死神永生』 刘?欣 (劉慈欣) "The three-body problem", "The dark forest", "Death's end" by Cixin Liu 『三体』 『三体II: 黒暗森林』 の英訳を読んだのをきっかけに中国のSFに興味を持ち, 短編なら中国語のままでなんとか読めるのでこのブログを始めた. そして, 『三体』三部作の完結編『三体III: 死神永生』の英訳Death's end が最 [続きを読む]
  • 漢詩SF:宇宙詩人李白登場
  • 『詩雲』 劉慈欣 『?云』 刘?欣 (短編集『?村教?』 に収録)以前 《地球を食い尽くす巨大宇宙船》で紹介した『呑食者』は『人和呑食者』(人と呑食者)というもうひとつのタイトルがある. この作品は複数の短編集に載っていて, 『?村教?』 にも『人和呑食者』というタイトルで採録されている. 『?云』はその続編である. 人類は巨大宇宙船である呑食者にさらわれ, 家畜となっていた. 支配者である知 [続きを読む]
  • ヒューゴー賞受賞作 『北京折畳』 を読もう!
  • 前回記事「『北京折畳』 ヒューゴー賞受賞!」 の続き. 『北京折叠』を読み終わった. 英訳も参考にしてコメントする. いつもは邦訳が出そうにないのでネタバレを気にせずに書いているが, 今回はさすがにいずれ邦訳が出ると予想(期待)されるので, ネタバレしない程度に書く. 未来の北京は3つの区域(「空間」)に分けられ, 48時間周期で動いている. 第1空間はゆったりとした町並みで, エリートが暮らして [続きを読む]
  • 『北京折畳』 ヒューゴー賞受賞!
  • 郝景芳 『北京折叠』のケン・リュウによる英訳 "Folding Beijing" がヒューゴー賞のノヴェレット部門を受賞した。(8月23日 9:56 追記: さきほどのCCTVのニュースでも取り上げられた。)http://www.thehugoawards.org/hugo-history/2016-hugo-awards/ 英訳へのリンクを張っておく。http://uncannymagazine.com/article/folding-beijing-2/ 実は中文オリジナルもウェブ上にあって、許諾を得たという記載があるのだ [続きを読む]
  • 超高齢化社会の行く末
  • 『神々を養う』 劉慈欣 『??上帝』 刘?欣 (短編集『?村教?』 に収録) 前回紹介した『??人?』と対になる短編である. 本ブログでは本に載っている順に紹介しているのだが, 雑誌に載ったのは今回の『??上帝』の方が先である. 上帝というのは神のことである. 『??人?』には, 上帝と呼ばれる異星人がやって来たのに, 居心地が悪くて去って行ったと書いてあった. その詳細が『??上帝』 に書 [続きを読む]
  • 超格差社会の行く末
  • 上帝と呼ばれる異星人たちが地球にやって来た. 上帝は6個の地球を作り,そのうち4個が残っているという. 我々の地球はそのうちの4番目に過ぎない. 上帝たちは去る前に警告を残していった. 他の地球からの侵略に備えよというのである. 実際, 第1地球から巨大宇宙船がやってきた. 彼らは我々より長い歴史を持ち, 「兄」と呼ばれることになった. ところで, 主人公の滑膛は黒社会で育ち, ロシアの殺し屋学校に留学 [続きを読む]
  • ロシアびいきの軍事SF
  • 『全周波数を妨害せよ』 劉慈欣 『全??阻塞干?』 刘?欣 (短編集『?村教?』『流浪地球』 に収録)------------------------------------------------------------------------- ロシアで政変があり, 新政府を正統と認めないNATOとの間で戦争が始まった. C3I (command, control, communication, intelligence) に優るNATOが優勢だ. ところがロシアには秘密兵器があった. 強力な電波であらゆる周波数の通信を不可能に [続きを読む]
  • 中国SFに関するウェブ上の情報
  • 「中国 SF」というキーワードで検索すると、このブログがかなり上の方に表示されるようになった。筆者としては嬉しい一方で、本当に詳しい方が書かれた一級品の情報が目立たなくなっているのではないかと心配になってきた。そこで、これまで私が参考にしてきたサイトのリンク集を作っておく。中国SFメモhttp://www36.atwiki.jp/asianmystery/pages/106.html 武田雅哉、林久之『中国科学幻想文学館』(上下巻)(2001年、大修館書 [続きを読む]
  • さまよえる地球
  • 『さまよえる地球』 劉慈欣 『流浪地球』 刘?欣 (短編集『?村教?』『流浪地球』 に収録, 初出は 科幻世界> 2000年第12期号) 同じ短編が複数の短編集に載っていることがある.『流浪地球』 は上に書いたように(少なくても)2つの本に載っている.前に紹介した『鏡子』に到っては3つの短編集『?村教?』『流浪地球』 『??移民』 に載っている.なるべく重複がないようにうまく買い物をしたいところだが,どの本に [続きを読む]
  • 宇宙から来た芸術至上主義者
  • 『夢の海』 劉慈欣 『梦之海』 刘?欣 (短編集『??移民』 に収録) 芸術家に対して読者はどんなイメージを抱いているだろう.変わり者で,芸術のことだけを考えていて,家族や他人の迷惑など目もくれないというところだろうか.地球の芸術家でさえそうだったら,宇宙人の芸術家はどれほど傍迷惑な行動をするだろうか. ハルビン(と思われるところ)の氷雪祭りの会場に,巨大な氷の塊が飛んできた.宇宙のかなたか [続きを読む]
  • 地底世界から宇宙へ飛び出そう
  • 『山』 劉慈欣 『山』 刘?欣 (短編集『??移民』 に収録) -----------へんてこな世界を設定して,そこでの出来事を描き出すのはSFのだいご味である.この作品は極め付けである.地底世界と言っても,恐竜の生き残りがいるなどという生易しいものではない.ある惑星の中にある半径3000キロメートルの球形の空洞である.重力がない.なぜなら,岩の壁の各方向からの重力がちょうど打ち消しあうからだ.ここでケイ素生物が進化 [続きを読む]
  • 宇宙崩壊の危機と『春琴抄』
  • 『朝(あした)に道を聞かば夕べに死すとも可なり』 劉慈欣 『朝聞道』 刘?欣 (短編集『??移民』 に収録)-----------------------------------------------------加速器の実験に邪魔が入るというのは劉慈欣ファンにはおなじみのネタだが,この短編では邪魔どころか加速器が突然消えてしまう.排険者(危険を取り除く人)と名乗る宇宙人が言うには,このまま実験を続けると真空衰変 (vacuum decay) が起きて宇宙が崩壊してしまうから [続きを読む]
  • 宇宙全体を見通す天才プログラマー
  • 『鏡』 劉慈欣 『?子』 刘?欣 (短編集『??移民』 に収録) (名前を式亭馬琴に変えました。フレデリック・ポールの『ゲイトウェイ』に出てくる宇宙飛行士のシキテイ・バキンから取りました。今後ともよろしくお願いいたします。) A・C・クラーク&スティーブン・バクスターの『過ぎ去りし日々の光』は(微小な)ワームホールを手軽に利用できるようになって、現在・過去の任意の時点の出来事を誰でも覗き見できるよう [続きを読む]
  • 遺伝子組み換え人間の衝撃
  • 『天使時代』 劉慈欣 『天使?代』 刘?欣 (短編集『??移民』 に収録) 生物学研究の暴走を食い止めるため,国連は生物安全理事会を設けた.安保理事会に匹敵する強い権限を持ち,違法な研究を中止する命令を出せる.ところが,アフリカ最貧国のセンビア(桑非亜: 架空の国?)が驚くべき研究をしていた.食糧不足を解消するために遺伝子組み換え技術を使う.作物の遺伝子ではない.人間の遺伝子を組み換えて,その辺にある雑 [続きを読む]
  • 中国SF版ガリバー旅行記
  • 『微紀元』 劉慈欣 『微?元』 刘?欣 (短編集『??移民』 に収録) 綿密な観測により,18000年後に太陽は能量??を起こして太陽系を焼き尽くすことが分かった.(能量 neng2liang4 =エネルギー,?? shan3shuo4 = 明滅能量?? のぴったりの訳語は不明だが,太陽の質量の 5% が吹き飛ぶほどの大爆発ということになっている.)他の太陽系に逃げるしかない.適当な惑星を見つけるため,方舟号が8名の先行者を乗せて旅立った [続きを読む]
  • 地球を食い尽くす巨大宇宙船
  • 『呑食者』 劉慈欣 『呑食者』 刘?欣 (短編集『??移民』 に収録) 透明な結晶のような物体が太陽から1億キロのところで発見された.国連地球防衛部の司令官を務める上校(中国軍の階級の一つ)が近づくと,アニメの少女が映し出されて,地球人への警告を叫び始めた.「呑食者がやって来る!」 この結晶体は,呑食者に滅ぼされたエリダヌス座ε星から送られてきたものだった.呑食者はタイヤのような形をした直径5万キロ [続きを読む]
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