ohtamasakazu さん プロフィール

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ohtamasakazuさん: 江戸期版本を読む
ハンドル名ohtamasakazu さん
ブログタイトル江戸期版本を読む
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/ohta_masakazu_p
サイト紹介文江戸時代に出版された版本を翻読、現代語訳します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供115回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2016/04/18 23:59

ohtamasakazu さんのブログ記事

  • 胴乱の幸助 目次
  • 胴乱の幸助(笑福亭福松口演) 目次その一 行楽に行く人々を眺めて嘆く喜八、宥める源兵衛その二 胴乱の幸助を騙して酒にありつこうと喜八に提案する源兵衛その三 偽物の喧嘩の演出を喜八にする源兵衛その四 偽物の喧嘩が本当の喧嘩にその五 幸助、仲裁に入るその六 幸助、二人を連れて料理屋二階に上るその七 幸助、料理屋で二人を仲直りさせるその八 幸助、喧嘩を探して町をうろつくその九 浄瑠璃の稽古屋 「帯屋」の [続きを読む]
  • 十牛歌 目次
  • 十牛歌(十牛図題詠歌・寛文年間) 目次十牛歌とは第一首 尋牛 牽とめん 飛鳥井雅章第二首 見跡 行衛なを 平松時量第三首 見牛 とりとめん 白川雅喬第四首 得牛 尋侘(たづねわび) 裏松資清第五首 牧牛 限りなき 中院通茂第六首 騎牛皈家 嬉しとも 日野弘資第七首 忘牛存人 知るや誰 烏丸資慶第八首 人牛倶忘 玉くしげ 新院御製第九首 返本還源 さやけしな 道寛法親王第十首 入鄽垂手 心なき 道晃 [続きを読む]
  • 第十首 入鄽垂手 心なき 道晃法親王
  • 【翻字】 入鄽垂手 道晃法親王 心なきをのかこゝろのまことなる市に出るも家にかへるも【歌】 心なき己が心の真なる 市(いち)に出(いづ)るも家に帰るも【訳】 (己事究明を果たし、悟りを得たことで、俗人の)心のなくなった自分の心の真実であることよ。(たとえ俗世で人の集まる)市場に出ようと、家に帰ろうと(真実な心のあり方が変わることもない)。【語釈】 「鄽(てん)」は「廛(てん))」と同じで、「屋敷」 [続きを読む]
  • 第九首 返本還源 さやけしな 道寛法親王 
  • 【翻字】 返(通か)本還源 道寛法親王 さやけしな花白妙にみなもとのみずみとりなる山のひかりも【歌】 清けしな花白妙に源の 水碧なる山の光も【訳】 清らかであるなあ。花は白く、水源の水も碧に輝いて見える、この山の光も(、全てが美しいことだ)。【語釈】 「さやけし」は「清らかで美しい」意。【解説】 この歌の題である十牛図第九図はこれです。 渓流に梅か桜の花、岩場に生える低木の枝葉が描かれています。人 [続きを読む]
  • 第八首 人牛倶忘 玉くしげ 新院御製
  • 【翻字】 人牛倶忘 新院御製  玉くしけふたつのものゝわすられし身はもとの身かそれかあらぬか【歌】 玉櫛笥二つのものの忘られし 身は元の身かそれかあらぬか【訳】 (人と牛、)二つのものが忘れられてしまった。(一体今のこの)自分自身は以前のままの自分なのか、それともそうではない(新たな自身である)のか。【語釈】 「玉くしげ」は「ふたつ」等にかかる枕詞。【解説】 この歌の題である十牛図第八図はこれです [続きを読む]
  • 第七首 忘牛存人 知るや誰 烏丸資慶
  • 【翻字】 忘牛存人 資慶  しるやたれもゝのみやみやの花さかり春のこゝろのうしはなつよを【歌】 知るや誰百の宮々の花盛り 春の心の牛放つ世を【訳】 いったい誰が知っているであろうか、多くの宮々の花盛りに、(十牛図の少年が牛を放って忘れてしまったように)春の心の辛さを解き放つ(このような素晴らしい)世の中を。【語釈】 「牛」は「憂し」を掛けています(掛詞)。【解説】 この歌の題である十牛図第七図はこ [続きを読む]
  • 第六首 騎牛皈家 嬉しとも 日野弘資
  • 【翻字】 騎牛皈家 弘資 うれしともうしともけふはおもはすやのりえてかへる家路なるらん【歌】 嬉しとも憂しとも今日は思はずや 乗り得て帰る家路なるらん【訳】 嬉しいとも辛いとも、今日(となって)は思わないのであろうか、(苦労の果てにようやくこうして牛の背に)乗ることができて、家へ帰る途中なのであろう。【語釈】 「憂し」は「牛」を掛けています(掛詞)。【解説】 この歌の題である十牛図第六図はこれです [続きを読む]
  • 第五首 牧牛 限りなき 中院通茂
  • 【翻字】 牧牛 通茂 かきりなきおもひのつなにひかるゝもうしとやのへにはなちかふらん【歌】 限りなき思ひの綱に引かるゝも 憂しとや野辺に放ち飼ふらん【訳】 (悟りへの強く)限りない思いの綱に引かれるのも辛いと思ってか、(牛は抗うのを止め、少年は従順になった牛を)野辺で放し飼いにするのであろうか。【語釈】 「憂し」は「牛」を掛けています(掛詞)。【解説】 この歌の題である十牛図第五図はこれです。 少 [続きを読む]
  • 第四首 得牛 尋侘(たづねわび) 裏松資清
  • 【翻字】 得牛 資清 尋侘あはれこゝろをつくしうしひきうるつなのこゝろゆかすな【歌】 尋(たづね)侘(わび)あはれ心を尽くし憂し 引き得る綱の心行かすな【訳】 探しあぐねて、ああ、心を砕いて辛い。そんな辛苦の果てに求める牛(己が心)を綱(仏法)で引き留め得て、(この上はもうこの)心を(その欲念の向かうままに)行かせてはならない【語釈】 「憂し」は「牛」を掛けています(掛詞)。【解説】 この歌の題で [続きを読む]
  • 第三首 見牛 とりとめん 白川雅喬
  • 【翻字】 見牛 雅喬 とりとめんこゝろにのりてしたふそよゆきかくるをはうしと見なから【歌】 執り留めん心に乗りて慕ふぞよ 行き駆くるをば憂しと見ながら【訳】 (悟りの知恵によって)捕まえ留めようとする心に(いつかは自分が)乗って(それを従えようと)求めることだよ。(それなのに心は自分の元から)走り去って行くのを(追い求める自分は後ろから)辛いと見ていることだ。【語釈】 「憂し」は「牛」を掛けていま [続きを読む]
  • 第二首 見跡 行衛なを 平松時量
  • 【翻字】 見跡 時量 行衛なをまよはゝうしや遠からぬ法のおしへの跡とみなから【歌】 行衛(ゆくゑ)なを迷はば憂しや 遠からぬ法(のり)の教への跡と見ながら【訳】 (今後の)行く先にこの上まだ迷うとしたら、辛いことだ。仏法の教えはもう遠くはないと(このように)その印を確認しているのに。【語釈】 「憂し」は「牛」を掛けています(掛詞)。【解説】 この歌の題である十牛図第二図はこれです。 少年は地面に視 [続きを読む]
  • 第一首 尋牛 牽とめん 飛鳥井雅章
  • 【翻字】 尋牛 雅章 牽とめん心のつなはありなからたつねんかたもしらぬのはうし【歌】 牽(ひき)とめん心の綱はありながら 尋ねん方も知らぬのは憂し【訳】 この心を引き留める綱(としての仏の教え)はあるのに、(己の心を)探し求める方向がわからないのは辛い【語釈】 最後の「憂し」は「牛」を掛けています(掛詞)。【解説】 この歌の題である十牛図第一図はこれです。 中央の少年は、足・手・視線の方向がばらば [続きを読む]
  • 十牛歌とは
  •  十牛歌は、十牛図を詠んだ十首の和歌で、江戸時代前期、寛文年間(三年から七年)の成立で、作者は後西院、道寛・道晃両法親王、権大納言烏丸資慶・飛鳥井雅章・日野弘資・中院通茂、権中納言平松時量、裏松資清、白川雅喬です。 十牛図は禅画として、また仏教における悟りへの道程の図式化として有名ですが、それを和歌に詠んだ十牛歌は知られていません。「国文学研究資料館の館蔵和古書画像のためのテストサイト」で偶然に写 [続きを読む]
  • その十二 胴乱の幸助、京都に(サゲ)
  • 【翻字】お話替ツて薪屋(わりきや)の老爺(おやぢ)は宅(うち)へ帰りまして、握り飯の弁当を拵へて支度をいたし、三十石に乗りました、夢の間(ま)に早(は)や伏見へチヤンと着きました、老爺(おやぢ)船から上るをり彼方此方(あちらこちら)で尋ねて居ります老爺「オイ一寸(ちよつ)とお尋ね申します〇「ヘエ何でやすへ老爺「京都は柳の馬場(ばゞ)押小路(おしこうぢ)、虎石町(ちやう)の西側で、主人(あるじ)は帯 [続きを読む]
  • その十一 胴乱の幸助、稽古屋の師匠から帯屋について聞き取る
  • 【翻字】老爺「好(よ)し、併(しか)し住所(ところ)を聞かしてお呉れ師匠「此処(こゝ)に硯も白紙(かみ)もおます、私(わた)し云ひますよツて、貴(あん)郎(た)書きなされ老爺「貸してお呉れ、何所(どこ)やへ師匠「京都は柳の馬場(ばゞ)押小路(おしこうぢ)、虎石町(ちやう)の西側で、主人(あるじ)は帯屋長右衛門老爺「好(よ)し、こり養子息子やナ師匠「左様ですね老爺「デ、この長右衛門てエなア幾才(いく [続きを読む]
  • その十 胴乱の幸助、浄瑠璃を実話と思い込み、京都に仲裁に行くことに
  • 【翻字】老爺「然(さ)うかへ、併(しか)し其(その)京都の帯屋たら云ふ宅(うち)は大層(ゑらう)悶着(もめ)るのか師匠「アゝ化体(けツたい)な仁(ひと)ぢやなア……ヘエ悶着(もめ)ますのです老爺「ムーその悶着(もめ)の一ト通り話しをして、乃公(おり)ア悪くはせぬよツて、一体如何(どう)云ふ悶着(もめ)やい師匠「アゝ尚(ま)だ彼様(あん)な事云うて居(ゐ)る、化体(けツたい)やナ花木「ナアもうしお師 [続きを読む]
  • その九 喧嘩と勘違いし稽古屋に暴れ込む胴乱の幸助
  • 【翻字】 甲「可(い)い浄瑠璃でかすナ、モシこの帯屋は大体が婆(ばゞ)が悪い奴です、それゆゑ養子息子も嫁も大低(たいてい)ぢやアおまへんわい 乙「左様左様、帯屋の婆(ばゞ)か八百屋の婆(ばゞ)かと云ふ位(くら)ゐです、元来(もともと)婆(ばゞ)が悪いのですト口々に話しをして婆(ばゞ)が悪い婆(ばゞ)が悪いと云うて居(ゐ)る、宅裡(うちら)では、親ぢやわやい、エーエ胴慾ぢやわいなア、と語(や)ツて居 [続きを読む]
  • その八 浄瑠璃の稽古屋 「帯屋」の稽古
  • 【翻字】スルと此処(こゝ)に二間半間口位(ぐら)ゐな意気イな構造(つくり)の一(ひ)ト構へ、浄瑠璃のお師匠さんの宅(うち)と見えまして、連中が二三人寄ツて稽古して居ります師匠「花木(くわぼく)さん、喜清(きせい)さん、凹凸(だくぼく)さん恰(まる)でお医者さんの百味箪笥見た様(やう)な名です師匠「一ツ温習(さら)ひませうか花木「ヘエ長い事休んで居ましたので、それに風邪を感冒(ひい)て些(すこ)し音 [続きを読む]
  • その七 幸助、喧嘩を探して町をうろつく
  • 【翻字】此処で薪屋(わりきや)の老爺(おやぢ)は余程慢気が萌(さ)して参り老爺「ナア乃公(おれ)は格外(よつぽど)好(い)い顔役になツてるわイ、町内の血気熾(ざか)りの若(わけ)い奴が大道(だいどう)の中央(まんなか)で掴み合ひの喧嘩してるのに、乃公(おれ)が顔を出したら苦情言はず彼(あ)ア遣ツて仲好うして呉れるわイ、ムーこりやア乃公(おれ)は格外(よツぽど)好(い)い顔やわイ、最(も)う些(すこ [続きを読む]
  • その六 幸助、料理屋で二人を仲直りさせる
  • 【翻字】老爺「サア仲直りの作法の盃もあるけれども、汝等(きさまら)ア友達同士でそんな六ケ敷(し)い事は要らんワ、源兵衛汝(きさま)ア年(と)齢(し)が長(い)ツてるナ、一杯飲んで若い方ゑ献(や)れエ源兵「大きに何時(いつ)とても御厄介に成りまして、御馳走様でござります……アー美(い)い酒だ、デ、この盃如何(どう)致しませう老爺「若い奴に遣れ源兵「マア喜八、老爺(おやぢ)さん彼様(あない)に云うて呉 [続きを読む]
  • その五 幸助、二人を連れて料理屋二階に上る
  • 【翻字】喜八「その最初はナ、人間ちウものは上見たら際限(はうづ)がないと云ツて……老爺「夫(そ)りや何(な)んぢやい一体、汝等(わいら)吐(ぬか)す言(こと)は分からん、マアマア可(よ)いわい、乃公(おれ)が這入ツたら悪うはせぬマア出て来い喜八「ヘエ大きに御馳走さんでござります老爺「ハゝゝゑらい汝(われ)ア気が早いナ、何も馳走するとも何(な)んとも云うてりやせぬが喜八「ハア老爺(おやぢ)さんスキ( [続きを読む]
  • その五 幸助、仲裁に入る
  • 【翻字】サア下駄屋の戸外(かど)に佇(たツ)てた薪屋(わりきや)の老爺(おやぢ)幸助です、喧嘩と聞いたら可(よ)う放棄(ほツと)きません、直様(すぐさま)駈け付けて参りまして老爺「マア待てエー源兵「イヤお出でた老爺「何がお出でたンや、見ろへ汝等(きさま)ア友達同士して大道の中央(まんなか)で、何て事をするのぢや、マア待てエ、乃公(おれ)の顔知ツてるやらう源兵「ヘエ貴郎(あんた)を目的(めど)に老爺 [続きを読む]
  • その四 偽物の喧嘩が本当の喧嘩に
  • 【翻字】喜八「ムゝ突当らうか源兵「早う突当りんかいナ喜八「こりやアーい源兵「アーツ……勢ひの可(よ)い突当り様(やう)やナ、コウ気を注(つ)けろい箆棒奴(べらんめえ)、何で突当りやアがるんだ……オイ何となと云ひんかいナ、ゲラゲラ笑はんと、勘弁為(し)いとか何(な)んとか……喜八「ツゝゝゝ、ナニ介意(だん)ない源兵「便(たより)ない言ひ様(やう)ぢやナ、早く何ぢやとか彼(か)ぢやとか……人に突当りや [続きを読む]
  • その三 偽物の喧嘩の演出を喜八にする源兵衛
  • 【翻字】源兵「好し、お前ナ家なら十四五軒向ふから一寸(ちよい)と拳骨拵へて肩の処へ突張ツて、最初(のツけ)に私(わし)へドーンと行当たり喜八「ムゝ然(さ)うすると如何(どう)なるね源兵「スルと乃公(おれ)がナ、コウ気を注(つ)けやアがれ箆棒奴(べらんめえ)、何(な)故(ぜ)突当りやアがるんだへ、頓痴気野郎めー……と斯(か)う云ふワ喜八「フンフン……江戸ツ子やぜお前、お前大阪者やないか源兵「サア大阪 [続きを読む]
  • その二 胴乱の幸助を騙して酒にありつこうと喜八に提案する源兵衛
  • 【翻字】源兵「彼(あ)の対方(むかふ)の下駄屋の戸外(かど)に屑糸織(くずをり)の丹前着て、大きい胴乱提げて居る老爺(おやぢ)さん知ツてるか喜八「彼(あれ)アお前町内の薪屋(わりきや)の老爺(おやぢ)さんやが源兵「さうや、彼(あ)の人に飲まして貰はう喜八「ムー飲まして呉れるかへ源兵「サアそれに就(つい)てチヨイと段取があるんだ、あの老爺(おやぢ)さんはナ、途方もない喧嘩が好きや、喧嘩と云ツたら如何 [続きを読む]