他日庵主 さん プロフィール

  •  
他日庵主さん: 杉山茂丸研究所
ハンドル名他日庵主 さん
ブログタイトル杉山茂丸研究所
ブログURLhttp://sugiyamakenkyu.blog.fc2.com/
サイト紹介文杉山茂丸に関する文献を紹介するブログ。「夢野久作をめぐる人々」の別働コンテンツ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2016/04/23 08:43

他日庵主 さんのブログ記事

  • 単行本未収録「百魔」の再録(その1)
  •  本ブログも既に70回をこえて杉山茂丸関係の文献を紹介してきたが、主宰者としては少々マンネリ気味であるので、少し目先を変え新しいカテゴリー「杉山茂丸著作」と題して、杉山茂丸の著作そのものを掲載してみることにする。 杉山茂丸の代表的著作『百魔』は『黒白』などの雑誌に発表された著述を単行本として出版したものであるが、単行本に収録されていないものも少なからず存在する。下に掲げたのはそのひとつで、『黒白』昭 [続きを読む]
  • 涙を垂れて伊藤公の霊に捧ぐ
  • 涙を垂れて伊藤公の霊に捧ぐ/本郷作太郎編/台華社/1934.2.11発行 筆者が所蔵しているちょっと稀少な資料の、もうひとつがこれである。こちらの方は、国会図書館サーチでもヒットしないから、所蔵している国公立の図書館は確認できない。ただしCiNiiで大学図書館の横断検索をかけると、九州大学附属図書(檜垣文庫)と拓殖大学図書館には所蔵されているようだ。 この資料を手に入れるのは、ちょっと苦労した記憶がある。確か、 [続きを読む]
  • 旧露国ドミトリー・ホルワット将軍よりの来書
  • 旧露国ドミトリー・ホルワット将軍よりの来書/台華社/1934.11発行 筆者は古本好きではあるが、コレクション行為にはあまり関心を持っていないので、杉山茂丸の著作なども珍しいものはほとんど所蔵していない。多くは図書館で複写したもので、研究という目的においては、それで十分だと思っている。 それでも、図書館の蔵書というのはこちらから無駄を承知でアクセスしてみなければその所在を知ることができないから、図書館蔵 [続きを読む]
  • 萬象録 高橋箒庵日記 巻四
  • 萬象録 高橋箒庵日記 巻四/高橋義雄/思文閣/1988.3.1発行 高橋箒庵については、その茶会記(東都茶会記、大正茶道記、昭和茶道記)を曩に紹介したが、この資料はその高橋が残した日記を翻刻出版したものである。明治45年から大正10年までを全9巻で刊行することが告知されていたが、巻八まで刊行されて、最終巻(大正10年分)がいまだに未刊のままである。巻八の刊行は1991年12月であるから、すでに四半世紀が過ぎてしまった [続きを読む]
  • 素女物語
  • 素女物語/守美雄/蒼林社/1954.9.1発行 杉山茂丸が関係したと言われる女性たちの中で、ただひとり伝記が出ているのが、この竹本素女である。竹本素女は大正期から昭和にかけて、豊竹呂昇と並び称される女流義太夫界の第一人者であった。この本が出たとき、素女は69歳で健在であったから生前の伝記である。内容的には情緒的な記述もあり、よくある類の伝記だと感じるが、杉山茂丸に関する貴重な記述が含まれていて、杉山研究のた [続きを読む]
  • 牧野伸顕日記
  • 牧野伸顕日記/伊藤隆・広瀬順皓編/中央公論社/1990.11.20発行 この資料は、明治〜昭和戦前期に官僚政治家の大物であった牧野伸顕の、大正10年から昭和13年に至る日記を翻刻したものである。期間は長いが、記述のない日や簡潔な事実の記述しかなされていない日も多いので、700ページ余の本書一冊に収められている。 杉山茂丸が登場するのは5ヶ所。巻末に索引が付されているので、手に取れば直ぐに調べられる。 重要なのは大正 [続きを読む]
  • 重臣廣田弘毅閣下の登閣当年の回顧
  • 重臣廣田弘毅閣下の登閣当年の回顧/大熊浅次郎/『筑紫史談』第89集所収/1945.1.10発行 著者の大熊浅次郎は福岡の郷土史家であるが、博多商業会議所の書記長を長年勤め、博多湾築港に際しては、のちに福岡市長となる河内卯兵衛とともに、杉山茂丸の側近として活躍した人物である。 この資料が掲載された『筑紫史談』は大正3年創刊、昭和20年6月までに90集まで発行されたという。大熊浅次郎はその主要な執筆者の一人であった。 [続きを読む]
  • 人事興信録 明治三十六年四月刊行(杉山茂丸関係文献・番外編)
  • 人事興信録:明治三十六年四月刊行/人事興信所/1903.4.18発行 今回採りあげる明治36年版の『人事興信録』は、筆者のウェブサイト「夢野久作をめぐる人々」の「杉山茂丸関係文献リスト」には登載していない資料である。杉山茂丸の名が記された名簿・名鑑や人名辞典の類は数多く存在すると思われるが、際限がないので同リストには収録していない。 ただし筆者自身の研究目的に必要な杉山在世当時の名簿類は、可能な範囲でチェッ [続きを読む]
  • 床次竹二郎論
  • 床次竹二郎論/馬場恒吾/中央公論社『現代人物評論』所収/1930.9.25発行 馬場恒吾は主として戦前期に活躍したジャーナリスト・評論家である。この本は書名の通り、戦前に政界で活躍したさまざまな人物の月旦集で、19人の個人のほか、政党政治家や貴族院議員などを一括して採り上げたものなど、全部で28の論評から成っている。 杉山茂丸が登場するのは、その中の「床次竹二郎論」である。 床次竹二郎は官僚出身の政治家で、政 [続きを読む]
  • 漱石の脳
  • 漱石の脳/齋藤磐根/弘文堂/1995.3.30発行 叢書「死の文化」の第20巻に当たるこの本は、200ページにも満たない薄い本だが、内容はちょっと面白い。東京大学医学部標本室に所蔵されているさまざまな医学標本にまつわるエッセイ集である。 最初に採りあげられるのが、文身すなわち全身刺青の標本である。トルソー型二体の写真も添えられていて、「文身の入った皮膚を剥いで、これをなめす。一枚の皮になったものを、トルソー型の [続きを読む]
  • 明治の人物誌
  • 明治の人物誌/星新一/新潮文庫/1998.5.1発行 この資料の元版は昭和53年に新潮社から刊行された。 筆者が参照した新潮文庫版には城山三郎による解説が付されており、その冒頭に城山は「人物列伝とでもいうべき本書を手にしてまず感じるのは、とり上げられている人々についての不統一というか、多様さである」と書いている。確かに中村正直に始まって、野口英世、岩下清周、伊藤博文、新渡戸稲造、エジソン、後藤猛太?、花井卓 [続きを読む]
  • 来島恒喜
  • 来島恒喜/的野半介監修・岡保三郎編/重遠社/1980.4.29発行 この資料の元版は大正二年に編者岡保三郎によって私家版として発行された。来島恒喜の二十五周年忌にあわせて発行されたもので、監修者として来島と関係の深かった的野半介が名を連ねている。筆者所蔵の重遠社版は元版の影印覆刻であるが、冒頭に財団法人日本政治文化研究所理事長の肩書がある西山廣喜という人物の推薦文が付されている。 玄洋社員であった来島恒喜 [続きを読む]
  • 李容九小伝
  • 李容九小伝:裏切られた日韓合邦運動/西尾陽太郎/葦書房/1978.1.20発行 筆者のウェブサイトに掲載している杉山茂丸関係文献リストには、500点を超える資料を掲示している。杉山茂丸研究において重要なものもあれば、つまらないものもある。むしろ後者の方が多いかも知れない。 そんな中で、本書は屈指の名著というべきであろう。杉山研究において重要だというにとどまらず、「名著」と敢えて評したいのだ。 この本は伝記であ [続きを読む]
  • 朝鮮併合之裏面
  • 朝鮮併合之裏面/小松緑/龍渓書舎/2005.10発行 この資料は龍渓書舎が刊行している韓国併合史研究資料という叢書中の一冊である。この叢書は1995年に刊行が始まり、既に10期114巻を数え、11期の刊行も間もなく始まろうかという大叢書である。 元版は1920年に中外新論社から刊行された。これはその影印復刻版である。 著者の小松緑については、以前『明治外交秘話』を紹介したことがある。そこでも触れたが、小松は日本が韓国を [続きを読む]
  • 原敬関係文書 第十巻 書類篇七
  • 原敬関係文書 第十巻 書類篇七/原敬文書研究会編/日本放送出版協会/1988.11発行 第193通常国会は実にさまざまな話題に包まれたが、とりわけ加計学園の獣医学部新設にまつわる一連の出来事の中で、文部科学省の前事務次官の私生活が、現職の時代から監視の対象になっていたことが明らかになった一事は、筆者にとって最も驚くべきことであった。 公安警察が過激派活動家をはじめさまざまな人々を監視対象としていることはわか [続きを読む]
  • 父系図
  • 父系図:近代日本の異色の父子像/坪内祐三/廣済堂出版/2012.3.31発行「父系図」と書いて「おとこけいず」と読ませたいようだ。近代日本を彩った12組の父子について書かれたものである。もともとは廣済堂のウェブサイトに掲載されたものだ。 言辞を修飾せずにストレートに評しよう。この資料は、杉山茂丸研究に関する限り、何の役にも立たない。この本を買うことは金の無駄だし、この本を読むのは時間の無駄だ。筆者のウェブサ [続きを読む]
  • 日本策士伝
  • 日本策士伝/小島直記/中公文庫/1994.5.10発行 筆者が杉山茂丸のことを調べ始めたころ、手許に講談社学術文庫版の『百魔』上下巻はあったものの、『俗戦国策』はネット古書店にもほとんど出ていなかったし、『百魔続編』や『其日庵叢書第一篇』なども見つからなかった。実に手探りの状態であったそのころに、杉山の事蹟のアウトラインを知らしめてくれたのが本書である。 小島直記といえば伝記作家の大御所であって、明治大正 [続きを読む]
  • 筑豊讃歌
  • 筑豊讃歌/永末十四雄/日本放送出版協会/1977.5.20発行 この資料は、主として明治以降の筑豊炭田の発展とその終焉を綴ったものである。帯に筑豊とは所縁の深い五木寛之が文章を書いていて、「血の通った筑豊史」との評が記されている。筆者はこの五木の評は過褒なものではないと思う。筑豊炭田の盛衰に関わった人々の動きを中心に描いたもので、人物誌に関心がある筆者などにはとても面白いもので、読んだのはずいぶん以前のこ [続きを読む]
  • わが読書の記
  • わが読書の記/森銑三/中央公論社『森銑三著作集 続編第14巻』所収/1994.12.20発行 森銑三のような碩学と杉山茂丸とはなかなか結びつき難いように感じるのだが、実は森銑三の随筆の中には明治のさまざまな人物への月旦が数多くあるから、印象とは異なって、森にとっては杉山のことを書くのは意外でもなんでもなかったのであろう。 筆者の知る限りで、森銑三が杉山茂丸に言及した文献は二点あり、これはその一つである。「わが [続きを読む]
  • 文楽の人
  • 文楽の人/織田作之助/講談社『織田作之助全集7』所収/1970.8.28 一刷 元版は昭和21年に白鷗社から刊行された単行本である。「吉田栄三」と「吉田文五郎」の二篇が収録されている。筆者が参照しているのは講談社版の全集で、ここでもこの二篇を併せて「文楽の人」と見出を付けている。二篇といっても大半は「吉田栄三」が占める。全集では33ページから80ページまでが前者、81ページから90ページまでが後者である。 どちらも [続きを読む]
  • 北海道開発の王 南米移民の父 山県勇三郎
  • 北海道開発の王 南米移民の父 山県勇三郎/浦恒一/私家版/1983発行 これは本というより、小冊子と呼ぶべき資料である。総ページ数わずか25ページ。当然のことながら、得られる情報量としては乏しいことをあらかじめ記しておく。入手はおそらく極めて難しい。国立国会図書館には、東京本館、関西館とも所蔵されている。NDLサーチでは、公立図書館の所蔵はヒットしない。 山県勇三郎は杉山茂丸と親交のあった実業家で、その実 [続きを読む]
  • 杉山茂丸関係文献リストの更新
  •  ウェブサイト「夢野久作をめぐる人々」の「其日庵資料館」に掲げている「杉山茂丸関係文献リスト」を更新した。 追加した文献はすべて学会誌や大学紀要などに発表された論文で、総数36点。CiNiiの論文ダウンロードが停止される前に、駆け込みで集めたものばかりである。 前田英昭氏の「機密費をめぐる樺太事件と外務省事件」は、以前のエントリーで書いた樺太長官平岡定太郎の事件を扱っていて、ちょっと面白い。 [続きを読む]
  • 児玉秀雄関係文書1
  • 児玉秀雄関係文書1/尚友倶楽部児玉秀雄関係文書編集委員会編/同成社/2010.5.30発行 児玉秀雄は、日露戦争の際に日本軍の総参謀長を務めた名将児玉源太郎の長男である。自身は大蔵官僚を出発点として、朝鮮総督府会計局長、同総務局長、内閣書記官長、拓務、逓信、内務、文部の各大臣などを歴任した官僚政治家であった。 この資料には、杉山茂丸の書翰が3点、杉山宛書翰が1点含まれている。 杉山が発した書翰のうち2点は、ア [続きを読む]