劇団どんぐり さん プロフィール

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劇団どんぐりさん: 劇団どんぐり
ハンドル名劇団どんぐり さん
ブログタイトル劇団どんぐり
ブログURLhttp://donnguri77.blog39.fc2.com/
サイト紹介文映画を撮ったりしながら、小説を出しました。必要にせまられれば絵も描き、歌も創ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供59回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2016/04/23 16:49

劇団どんぐり さんのブログ記事

  • サクマ式 ドロップ
  •    その容れ物はキャンディーに不釣り合いに 頑丈に作られたブリキ  そして子供のポケットに入らない大きさに造られている それは、子供たちの熱で溶けないように配慮されてのこと 中に入っている甘い宝石は色と味だけでなく 形がそれぞれ違う 宝石も 人も いちばん美しい形がある 少年と少女はカランカラン そのブリキ缶を何度も何度も振り いちばん好きな宝石を出そうとした それは子供達にとってスーパーにある [続きを読む]
  • サイレント・イブ
  •   クリスマスの日は人混みに紛れるのが好きで。 赤と白で飾られたアーケイド街で、店の前に立たされた女の子が、「焼きたてのケーキいかがですか〜。」「おいしい揚げたてのチキンいかがですか〜。」 など、クリスマスで浮かれたカップル達のなかを赤い目をして、大声を出しているのを見ているのが好きです。ああ、これは現代のマッチ売りの少女。 宝くじ売り場で声を出している男の子は、何もかも悟ったように瞳を閉じ、毎年 [続きを読む]
  • ナマコの季節
  •    師走のせわしない街を、ただ酒だけ買いに近所のマルナカに行くきました。 平日の午後で人もあんまりいなくて、酒瓶にいっぱい指紋を付けていると、若い女の子が独り言をぶつぶつ言いながら店内に入ってきました。耳を傾けると、今日は雪が降ったので、雪のような真っ白なシチューにしよう、そう彼女は見えない何かに語りかけているのでした。 私が小学生のころ、「こんな世界、ぶっ壊してやるっ!」 とブツブツ言いながら [続きを読む]
  • らんぼるぎ−に
  •   「今年もあと二十日か。」 ひときわ寒い晩、居酒屋で焼酎の湯割りを飲んでいると、「ワシの車は、まっ黄なカウンタック。」 そうKさんは言いました。このオッサンは億ションに住んでるとか、うちのキャバレーで美空ひばりを使っていただの、そんなホラ吹きで有名なKさんはオンボロ長屋に住んでいるのでした。「オレはランボルギーニはミウラ派なんで。」 私はそう言ってグラスを置きました。               [続きを読む]
  • ロシアの子守歌
  •     平凡な日曜、お昼下がりの町に赤いプリウスを運転していたのは外国人女性で、ちょっとオシャだったので車の中をのぞいてみると、後部座席に買い物袋が3つ並んでいました。「省吾んとこの母ちゃん、ロシア人だから。」 その辺でボールを蹴っていた小学生が教えてくれました。「なんかエロいねえ〜。」 その小学生が不思議そうな顔をするそのそばで、私は昔のことを思い出していました。 それは私が中学生だったころ、ク [続きを読む]
  • ファンタ色
  • 「元気?」 知り合いのオッサンO、腎臓を一つ取ったとウワサで聞きましたが、会ってみるとげっそり痩せておりました。なんでも、トイレで小用をたしておると尿がファンタグレープの色だったそうで、どちらかというとオレンジ派の私は、「オレンジは?オレンジは?」 と聞いたのですが、オレンジは出せなかったそうです。 そもそもオッサンは偏食で好き嫌いが多いそうで、何が食べられないのか聞いてみると、冷やご飯とか。そん [続きを読む]
  • とりあえず3日やめてみること
  •    先週、カゼをこじらせていたので3日間、禁酒していたのでございます。 ほぼ毎日、飲んでいたものですから3日ぶりに酒を飲んだら、その旨いことときたら、それはもうスーパームーンに咆哮してしまうほどで御座いました。 いつもは飲み過ぎて、身体が化学変化を起こしているのか酒という薬品を飲んでいたようなもので、久しぶりの芋焼酎は口の中でまろやかにとろけるのでございます。 もう久しぶりの日本酒などは、口の中 [続きを読む]
  • 今年もカゼをひく
  •   十何年、風邪などひいたことなかった私も、タバコを止めてから毎年、風邪をひくようになりました。 冬の雪の深夜の街すら全裸で走り抜けても平気だった以前の私。そして悪の国家組織に捕まり、「この街は、そこまで私を拒否するのか!!」 と、絶望するのは、また別のお話。それは別の機会に。 去年は鼻風邪くらいで勘弁してもらい、龍角散のど飴だけで直したのですが、タバコの魔法が切れた今の私の身体に今年の風邪は容赦 [続きを読む]
  • 美食倶楽部 下
  •    防波堤の上で旨そうにもないキタマクラを釣り上げた私を、釣り人たちは固唾をのんで見つめていました。 私がキタマクラを引き裂き、その冷たい血を全身に浴び、頭からバリバリむさぼるのを待っていたのです。しかし、私はボンヤリ立ち尽くすだけで、彼らの期待には応えませんでした。 彼らは蛇を食わない蛇女を見るような目で私を見ています。 いつからこんなことになったのだろう? 給食を残すのは日々の食事を満足に得 [続きを読む]
  • 美食倶楽部  中
  •   食えそうにないキタマクラを釣った私は、美食倶楽部と大正ロマン風の刺繍が入った上衣を着ているのでした。 美食倶楽部とは釣った魚をその場で調理して食べる集団で、その上衣は食べる以上の獲物は捕らない王者の証でした。そもそも、それは私が釣りをしながら酒を飲み、酔いに任せなんでも食しているうちに、そう呼ばれるようになっただけのこと。 むかし、釣りをよく知らない私たちは、皆が気味悪がって捨てるヌルヌルのイ [続きを読む]
  • 美食倶楽部  上
  •    先日、弟と夜釣りに行ったときのこと。食料を買いに入ったコンビニの支払いが777円になりました。「フィーバー。」 私がそう言っても、店員はニコリともしません。 今日は停めてた車に鳥のフンがびっしりついてたし、まったくオレはツイテる男だぜと弟に自慢すると、それは弟がこっそりカゴに入れたヨウカンのおかげなので本当のラッキーメ〜ンは弟なのだそうです。「ヨウカンをようかんで食べます。」 弟は弁当にヨウ [続きを読む]
  • もらい泣き
  •    一青窈のもらい泣きを初めて聞いたとき、ブレス、息継ぎの音が大きくてビックリしたのでした。それはもう、ウグオゥーとか吸ってます。 そもそも、歌というのは息継ぎの音とかさせないのが上手と思っていましたが、なんか一生懸命歌っててよいなあーとか思いましたし、息継ぎにも感情表現を込めるというのも新しい歌い方なのかとも思いました。 そんな話を、なんでもエロ目線で分析するフロイトと呼ばれるFにしました。彼 [続きを読む]
  • チャンスの卵
  •    うちの母は片付けられない女です。母は庭に怪しい植物を四半世紀、植えまくり足の踏み場もなく、近所の子供が迷子になったことすらあります。 そのうえ、私の部屋に飲みに来た連中が面倒くさいので庭で立ち小便をするせいで、庭はムッとするジャングルに成長していきました。そこは目にしみるような色の鳥が飛び、奥からは聞いたことのない獣の叫び声が聞こえます。 そんなありさまですから、年に2〜3回は部屋にゴキブリ [続きを読む]
  • 自分は自分
  •    人の家に行くと、こっそり鏡のチェックをします。 いちばん自分が美しく映るカガミであるのは当然として、カガミの縁取りが絵を飾る額縁のようになってたり、周囲に宝石がちりばめられていたりするかどうか、それでセンスや感性を確かめます。 カガミを見れば、その人が自分自身を、どう扱っているのか分かる、そう言ったのはどこのコスプレイヤーだったか忘れましたが、以前の私も普通ののエリートサラリーマンと同じで、 [続きを読む]
  • 小さな恋のメロディー
  •    初恋というものは、セックスを知らない年頃にするものだと、最近つくづく思います。 すぐにパンツを脱ぎそうだから好き?、ただでオッパイを見せてくれるから大好き?とか、そんな性への好奇心だけで人と接していると、人をセックス対象でしか好きになれなくなります。 それで年頃になって、自分は人を好きになったことがないとか、人の好きになり方がわからないとか、そんなことを言わないためにも、せっせと子供の頃から [続きを読む]
  • 9月の蝉
  •   秋になると、憂鬱になってくるのです。 ビールが真夏ほど美味しくなくなってくるし、素肌をさらけ出していた女子は衣服をまとい、匂いまで内に隠します。そして、日に日に世界は寒くなっていき、やがて凍てつくのかと思うと、虫の声が一層はかないのです。 しかも、今年の夏は今一つで。初めてビキニを着たのに最後の最後までTシャツを脱げなかった乙女の夏のように消化不良で。気がつくとTV画面の中でしかビキニを見ていな [続きを読む]
  • エロテロリスト
  •   中学のころ同級生のKツオ君は、エロテロリストでした。「うちの姉さんはフシダラな女だから。」 それが彼の口癖で、カツオ姉さんの携帯は男の電話番号が100人以上記憶されており、100人乗っても大丈夫と恐れられていました。 そんなカツオ君、血は争えないのか、思春期の性の芽生えが狂うべくして狂うのでした。 ある日の丑三つ時の夜、カツオは息を殺して人がいなくなるのを待っていました。それは、薬局の前にある [続きを読む]
  • 悪魔のデザイン
  •   うちのリボルバーを描きました。 重さといい、挙動したときの音といい、完璧。艶消しの黒がしっとり美しく、そしてこのデザイン、うっとりします。(注:これは国際の発火型モデルガンをモデルにしています) リボルバーは連射できませんし5、6発しか撃てませんが、それでも沢山の国の警察官が愛用しているのをみると、その美しさによるのだろうと勝手に考えたりします。 しかし、これは人殺しの道具でありますから、美 [続きを読む]
  • 酒飲みのお部屋
  •    酒飲みの考えていることは単純明快で、「どんな部屋に住みたい?」 と聞かれれば、居酒屋みたいな部屋と答えます。ツウはこの写真のよに、目の届く所に子供(酒瓶)がいると安心できるので、机の上に置きます。 嫌われるのは、いつも同じ安酒を飲み、一本だけを家に置いているような奴で、ただ生きてる(飲んでる)奴と呼ばれ軽蔑されます。私のように二種類を机に置くのがプロで、これ以上並べるのはアル中です。 わた [続きを読む]
  • オリンピックは文化の祭典か?   下
  •   女子レスリングの生きる伝説、吉田沙保里さまがオリンピックで、お負けあそばされました。 ああ、これでやっと引退できるねぇ〜これからは女として幸せになってねと、こっちは思いますが沙保里さまは、「とんでもないことになってしまった!」 と号泣するのでございました。 そこまで誰も求めてないのですが、今まで女子レスリングをメジャーにし、TVのゴールデンで流れるようにするため、女子便所に入ると怒られるくらい頑 [続きを読む]
  • オリンピックは文化の祭典か?   上
  •    いまオリンピック真っ最中ですが、また見ないまま終わってしまいそうです。そして、宮本武蔵の五輪の書は読まないまま死ぬでしょう。 子供のころ近所に、バドミントンのオリンピック王者と試合をしたことのあるお姉さんがいました。お姉さんはチャンピオンのスマッシュを太ももに食らい、ちょっと漏らしたそうです。 太ももに出来た、そのキスマークのようなアザは半年は消えなかったそうで、そんな話に胸を熱くして子供の [続きを読む]
  • 人生とは、しょうもないものを探す旅、そう彼は言った
  •    アマゾンで、この世界で一番しょうもないものを探していました。そう、ドングリ1号への誕生日プレゼントです。 そう、あれは忘れもしない4年前の私の誕生日、1号は私に一枚のポストカードをくれました。それはゴッホの絵が描いてあり、裏に誕生日おめでとうくらい書いてあるのかと裏返すと、白紙のうえにソースをこぼしたシミがついていました。 それで彼の世界一しょうもないものを探す旅は終わったのか満足した微笑み [続きを読む]
  • お歌のお兄さん
  •   うちの母がカシオのTK4400という電子ピアノを買ったのですが、もう挫折したのかホコリをかぶっています。 ある日、部屋に戻ってみると案の定、電子ピアノが私の部屋に捨ててありました。さすがにそれではピアノが可哀想になったので、少し弾いてみました。しかし、あんなに沢山弾けた歌のすべて、私の指は忘れてしまっていて、愕然としました。 私がピアノを弾けたのはずっと昔のことで、その頃の私は歌のお兄さんをして [続きを読む]
  • ニセモノのピンク   下
  •    ピンクが一番、似合わなさそうなのは髪でしょう。 キャリーぱむゅぱみゅのピンク髪を初めて見たとき、意外と似合っているので驚きましたが、しゃべりに全くハートがないので、さらにビックリしました。 まあアイドルなんて、そんなふに人形のごとく、ウソにウソを連ね、心にもないことを言うものなんでしょうが、ダマされてCDを買わされる中高年を思うと涙が止まりません。 居間を横切るとTVでアイドルらしき女子が、今で [続きを読む]
  • 天使になんてなれなかった
  •    先日の雨の夕方、新緑ぬれるカーブの多い峠道をT男の白い車に乗っておりました。 ここは自分だけは死なないと思っている連中が危険な運転をする場所。そして、みんな迷惑していて彼らが死ねばいいと思っているのでした。そんなゆえ事故が多く、危険 死亡発生地点!!の看板が二か所に立てられているのでした。 その看板の一つがある下りのカーブに差し掛かったとき、前の黄色いダンプが不意に右にハンドルを切り、山側の [続きを読む]