子猫娘 さん プロフィール

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子猫娘さん: Marriage Preparation Room
ハンドル名子猫娘 さん
ブログタイトルMarriage Preparation Room
ブログURLhttp://watch4460.blog.fc2.com/
サイト紹介文韓国ドラマ『宮』の二次小説 創作の場・・・シンチェだのみで成立しているお部屋です。
自由文はじめまして。
わたし、拙い「宮」の二次小説を執筆しております 子猫娘、またの名を雲むすめ、と申します。
拙い文章ですし、しょうもない展開が予想されます。
キャラクター等に違和感を感じた場合は、そっとスルーして下さいませ。あまり規則のないお部屋ですからお気軽に遊びにきてください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供28回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2016/04/27 09:26

子猫娘 さんのブログ記事

  • パリの恋人 #16
  • オペラ座での春公演が終わると、間髪入れず、秋に執り行われる定期公演に向けてのレッスンが始まる。8分に満たない作品ではあるが、私は、小さな「星」をひとつ手に入れた。演目は、「牧神の午後」。この作品は、NYCBから招いている講師によるスペシャルプログラムとして上演される。「春の祭典」で、私の踊りを高く評価したその講師より、パートナーとして直々に指名があったと言う。突如浮上したダークホースの大抜擢に、他の生 [続きを読む]
  • パリの恋人 #15
  • 「2度と会わないつもりだった」・・・知ってる。とうに私は気づいてた。避けられるのは、初めてじゃないから。まっすぐ向けた視線を、なんとなく逸らす。はっきりと言葉には出さず、のらりくらりと言い訳をする。男の人はそう。だから、女はいつも惑うのだ。道に迷って、その場から動けなくなってしまう。そして、一縷の望みにプライドをかけ、愚かな試みに奮闘することになる。・・・タイで待ち伏せしたあの時。シンの目の中に私 [続きを読む]
  • パリの恋人 #14
  • バレエの神様は決まって、絶望の淵に追いやられ、途方に暮れたときそっと私の肩を叩いた。そして、慈愛に満ちた笑みを浮かべながら、真新しい赤い靴を差し出す。私は、その靴を手に取る。そして履き潰したものを捨て、それに履き替えて、再び踊り続けるのだ。それしか術がない。他に縋れる人もいない。いつもひとりだから。私はそうやって、ここまできてしまった。総ては最初から、決まっていたかのように。それすらも、あなたの意 [続きを読む]
  • パリの恋人 #13
  • 結局、沙織はこの卒業制作で奥村教授の興味を引くことに成功し、院への残留が決まった。その事が余計に癪に触る。見る目なさすぎだろう?師と仰いだ教授への尊敬は、地底まで追いやられた。彼女といえば・・・院に進んでからも、まるで嫌がらせのように「僕の下手な贋作」を描き続けた。やりきれない現実から目を背けるように、僕は卒業と同時にパリへと逃亡した。2年ほど経って、沙織と奥村教授が結婚したと聞いて、更に憤りを覚 [続きを読む]
  • パリの恋人 #12
  • (・・・で、結果こうなる訳か)ホテルとは名ばかりの、場末感溢れる昭和風味のモーテルみたいな一室。左下を見下ろすと、さっきの女が、ぺらぺらの毛布を素肌にぐるぐると巻きつけ、やかましいくらいの寝息を立てて爆睡している。壁や天井の息の詰まるような圧迫感と、充満する酒の匂い。そろそろ中年期に差しかかる男女の、そこに漂うしけた風情に誂えたような如何わしいシチュエーション。あのまま、勧められた地下展示場にフラ [続きを読む]
  • パリの恋人 #11
  • 「はい、イワザ・・・」ーーー 翔耳元にあてた端末から、かつてその奥にある蝸牛に染みができるほど聞いた、女の声がした。ーーー 翔、だよね?2年ぶりに聞いたそれのもつ負のインパクトは絶大で、僕は一瞬言葉という言葉を全部忘れてしまった。無論、それまで浸っていた韓国産のバレリーナさえ、ものの見事に上書きされてしまう。ーーー やっと出てくれたんだーーー いつも、留守電だったから「・・・ああ。避けてたからーー [続きを読む]
  • パリの恋人 #10
  • 個人の愛こそが、全ての始まりだーーーーマルク シャガール10代の頃、神保町にて500円ばかりで手に入れたシャガールのポケット画集なるものを、ペラペラと捲りながら想う。ああ。僕もそう思うけど「・・・いちゃん」だけどさ所詮個人にできる事なんてたかが知れてるし「おにいちゃん! あんた! こら、翔!!」それになにも僕が、とも思うし、報われるとは限らない「・・・あ?」母は僕を「おにいちゃん」と呼ぶ。5つ下の妹がい [続きを読む]
  • パリの恋人 #9
  • 公演まであと20日に迫ったころ、決定的とも言える事が起きた。翔に送ったはずの春の公演のチケットが、住所不定で私のところ戻って来てしまったのだ。それは、心地いい風の吹き抜ける、もの凄く気の抜けるあの場所に翔はもういないのだ、という事を示していた。ああ、私。やっぱり振られちゃったみたい。あの時、彼の気持ちは確かに私に向いていたはずなのに。そう、確信があった。ああいう瞳を、かつて見た事があったから。どこだ [続きを読む]
  • パリの恋人 #8
  • その後、翔とはなかなか予定があわず、会う事が出来ないでいた。私はというと、公演の準備がいよいよ佳境に入り、毎日が「春の祭典の日々」だった。経験してから望むと、その振り付けのリアリティは、ただただ、驚きでしかない。実際のところ、これまでずっと気にしていた、他の女の子とはちょっと違う私の持ち物でさえも、ああいう行為の前では、意外とどうでも良いものなんだという事を知った。そこに凹と凸がありさえすればいい [続きを読む]
  • パリの恋人 #7
  • 窓から差し込む太陽の光が、灰色のヒョリンをゆっくりと侵食していって、徐々に色付けていく。それを見ていると、同じスピードで、暗闇の中でぎゅうぎゅうと僕の心臓を締め付けた得体の知れない圧迫感が、不思議と和らいでいく気がした。朝が来たからだ。・・・いい眺めだ。少し寝苦しがっている姿からもなんだか目が離せない。こうやって、眠った女を起こしもせず、ただ見つめているなんて、一体全体何年ぶりだろうか。目の前に在 [続きを読む]
  • パリの恋人 #6
  • その水玉模様は、随分と昔、目にしたことがあった。高校2年の夏休み明けだった。その頃つるんでいた友達のひとりが、先輩の女としちゃったのがバレて・・・。制裁とかいって、ぼっこぼこにされたそいつの、腕の柔らかいとこに煙草を押しつけられて出来た、いくつかの火傷の跡。それと同じものだと思った。けれど、罪な夏の名残で褐色に日焼けしていたそいつの腕にぽつりぽつりとあった点々模様と、今、目の前にあるもののコントラ [続きを読む]
  • パリの恋人 #5
  • アレを見たら、この人どんな反応するかしら?私にとって、コレは過去の古い傷のようなもの。バレエの神様を振り向かせるために、常に私は犠牲を払う。今となっては、そのひとつにすぎない、けれど。拒否されてしまったら?・・・後悔しない?セックスが怖い訳じゃない。でも、どう考えたって他人が知れば、引かれるに決まってる。だけどこれを一生抱えて、愛することからも愛されることからも、微妙に距離をとって独り生きて行く。 [続きを読む]
  • パリの恋人 #4
  • 「あなたがいい。あなたをください」そんなセリフを潤んだ瞳で呟かれ、正直ぶっとんだ。実は、再び飛びつきそうになったんだーーーでも。・・・やんわりと断った。僕はステディをもたない。モデルとすぐ寝てしまう癖があってね。彼女らと向き合うとき、僕は全身全霊で「見つめる」という行為に没頭する。全身を覆う皮膚を軽く通り越し、その下にある筋肉、骨組み、細胞のひとつひとつにいたるまでをもくまなく頭に縫い付けるために [続きを読む]
  • パリの恋人 #3
  • 私には秘密がある。誰も知らない秘密だ。 シンはだって、もちろん知らない。ううん、彼は私の事など何ひとつ知っちゃいなかった。あの人の存在は、儚い夢のようなもの。期限のついた夢物語、そんな風に思っていた。ただ、その物語は、私の手によって終わりを迎えるはずだったのだけど。全て与えられている癖に、この世の不幸を全部を背負っているかの様な顔をする、純粋で、可愛くて、愚かな王子様。その高貴な魂に小さな傷を残し [続きを読む]
  • パリの恋人 #2
  • 「そういうの、カタコトでいわれるとたまんないけどな」寝起きの乱れた私の髪に「7色の手」を伸ばし、ゆっくりと耳に掛けてくれた。肌の色がわからないくらい、絵の具に染まった手。豆だらけで醜く変形してる、私の足と同じね。美しくないけど、自分にとっては掛け替えのない価値を持つ器官。「蠱惑的なセリフ」「”こわくてき”ってなに?」「ああ・・・。ヒョリンが可愛いってことだよ」そう言って、ここを吹き抜ける風のように笑 [続きを読む]
  • パリの恋人 #1
  • ザー、ザ、ザザ、ザ、ザザ生理的に心地よい響が、わたしの鼓膜をくすぐる。リズムがあるようでないような、カンバスとコシの強い筆の摩擦音。それに、へたくそだけど明るい旋律の、口笛が重なる。ふたつが奏でる不思議なハーモニーが、まどろむ私を現へと誘う。閉じていた瞼を開くと、シーリングファンがゆっくりと、ゆっくりと、旋回するのが見えた。高い、高い天井。・・・ここは?丸太小屋ーーーログハウス・・っていうのかしら [続きを読む]
  • 25. ひいろ
  • 為す術もなく呆然と佇むわたしの目の前にある惨たらしい光景が、誰の手によるものかという事に、もはや疑いの余地は一分もなかった。「彼処には、夜叉が出る」デソンが怯えながら何度も口にした「夜叉」の存在。たった今、この場所で起きた惨劇。「一真」、すなわち「わたし」が、此処を訪れないことがチェギョンの為なのだという狐の言葉。チェギョンを血眼で追う、武装した大勢の村人たちの足音が、鼓膜の奥で蘇る。(そうだ、デ [続きを読む]
  • Same Old Blues
  • 朝起きると外は雨だった止めどなく溢れる涙みたいだ俺はそれを暗い部屋から眺めるどうにもならない太陽の光が雨にすっぽり覆われている今沈む心は救われず、ただ苦笑するだけ雨が降る馴染みの古いブルースのように降り続ける雨それは馴染みの古いブルース【Same Old Blues】さあっ、という優し気なノイズが耳の奥をくすぐる。無の意識がそれに漂いながら、ゆっくりと浮遊する。(ーーー雨)覚醒と呼ぶには、まだ頭がぼんやりしてい [続きを読む]
  • 24. ざくろいし
  • 季節外れの長雨が、穴ぐらと相異ない暗く陰気な空間の天井を叩きつける。大きな南京錠が、これ見よがしにぶら下げられた格子越しに見えるチェギョンは、気でも触れたかのような痛ましい声で、デソンがさっき目の前で連れ去った我が子を呼び続けた。その声を聞いているだけで心が荒む。チェギョンが・・・まだ呼ぶ名前すら無い赤子が、不憫でならない。すべてを、今すぐにでも木っ端微塵に砕いてやりたい衝動が、わたしの中に渦巻く [続きを読む]
  • パーラム(後)
  • 「・・くん」ややもすると聞き逃してしまうくらいに微かな「うわごと」を、わたしは確かに聞いた。同時に、肘から指先にかけ、枯枝みたいに節々の目立つか細い腕が、わたしの目の前で小刻みに震えながら少しだけ持ち上がる。そして一度、手首が波を画く筆先のように流線型を描くと、直ぐにぱさりと落ちた。ピー・・・・薄暗い室内に、甲高い電子音が鳴り響く。それまで僅かな脈動を刻んでいた電子グラフが、一直線に変わる。昨夜夜 [続きを読む]
  • 23. うすはなざくら III
  • 篝火が薄く捉える二本の角を生やした鬼女そのもののシルエットが、泥沼に足を取られたかの如くその場から動けないでいるわたしの方へ、下肢を引き摺りながら、体をくねらせ、焦らすようにゆっくりと向かってくる。艶を帯びて潤む、試すような上目遣いで向ける視線・・・。それは罠のようにわたしに心に絡みつき、呼吸すら止めてしまいそうだ。やがて、金色に光る産毛まで見えるほど顔を近づけると、わたしの胸元にねじ込むようにぎ [続きを読む]
  • ご無沙汰しています!
  • 春ですね。ヒノキの花粉が飛び始め、花粉症に苦しんでおります。あ・・・こちらにお越しいただいている方々、ご機嫌いかがでしょうか?私は元気です(笑)先日自分で訪問してみたら、な、なんと広告がっ!!!!!再開したとか言ってたくせに、あれから一ヶ月すぎてしまったんですねー、あれまあ・・・。3月は卒団式だ、卒業式だ、お祝い&卒業旅行だ、と何かと用事が多くて、ですね・・・あ、私、サッカーチームの思い出映像の編 [続きを読む]
  • パーラム(前)
  • 「おい、行くぞ」口元が、左右対称のきれいな弧を描く。目元は、ぜんっぜん笑ってないくせに。そうして、白いグローブで覆われた右手を眼の前にすうっと差し出す。あたしはぶんぶんかぶりを振って、頑なまでにそれを拒否した。だって、絶対にいや。こんなに大勢の前で、ダンスなんて無理。あたし、まるで競りに出されたマグロみたい。品定めさながらにあたしを見つめる、ゲストの視線が怖すぎる!それだけじゃないわ。このところ体 [続きを読む]
  • Merry Christmas, Darling -最終話-
  • 「ねえ、ねえ、今、サンタクロースとすれ違ったでしょ?」僕が部屋に入るなり、何の躊躇もなくテンションアゲアゲで話しかけてくる。英語を使おう、などという決まりごとなど、平然とぶっちぎる。"こらこら、僕とふたりの時は、なるべく英語でね。 知ってる単語だけでも・・・"「先生、今日はクリスマスイブよ? 野暮な事、言わない、言わない」臆面もなくそう口にすると、こなれたウインクを1発かましてみせる。このイ・チェリン [続きを読む]
  • Merry Christmas, Darling 2
  • "先生、それ、行くつもり?"部屋に入るなり僕が手にした招待状を見かけたユンが、にやにやしながらそれに突っ込みを入れる。人懐っこい笑顔が印象的なその青年は、いつもこうして気さくに話を振る。それは、彼がこちらの目的や方針というものを、充分に理解しているという事の証でもある。"ん? ああ、これかい?成り行きで、ついつい受け取ってしまった。断る言い訳を絶賛模索中なんだ""・・・はあん。ユナのやつ、さてはぐいぐい [続きを読む]