葦原葭彦 さん プロフィール

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葦原葭彦さん: 人類は如何に神々として滅びるか(仮)
ハンドル名葦原葭彦 さん
ブログタイトル人類は如何に神々として滅びるか(仮)
ブログURLhttp://ashiharayoshi.hatenablog.com/
サイト紹介文読書、本、小説、kindle関連の話題が多めです。読み応えのある文章を心がけてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供41回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2016/04/28 02:57

葦原葭彦 さんのブログ記事

  • アフォリズム
  • 【父親が多すぎる】 普通息子は一人の父親をもつ。たいていは、その一人を殺せば満足するのである。けれども彼は業が深くて、もしくは自身を見積もりすぎているために、いくら殺しても殺してもあきたりないのだ。彼には父親が多すぎる。【確かに非常識】 彼女は個性的だと皆から思われていた。それだけに「あなたは案外普通ですね」と誰かから言われると物足りなく思った。彼女は年増になっても「人とは違った私」を演出しな [続きを読む]
  • 「ドロテア」(二) 大使館
  • ドロテア (一) 開幕の歌   大使館 役者や脚本家としてドロテア演劇に真面目な興味を持つ者ならば、本土の首都郊外にあるドロテア公国大使館を訪ねてみるがいい。小さな駅から住宅街の路地を二十分も歩けば、窮屈げに古いアパートメントと肩を並べている、くたびれた建物を見出すことができるだろう。もちろん、ドロテア公国という呼び名が自称に過ぎないのだから、大使館というのも名ばかりで、ふさわしい機能も権限も有 [続きを読む]
  • ドロテア (一) 開幕の歌
  •  本書で取り上げるドロテア演劇における主な登場人物 クレオル 先王。三兄弟の長兄。故人。 クレオン 摂政。三兄弟の次兄。リッカルドを追い払った後、正式に即位する。 リッカルド 英雄。三兄弟の末弟。プリクート討伐に出陣後、苦難と冒険を経験する。 フランシスク 大臣。娘を失い盲目となる。賢者にして予言者。 エレオノール フランシスクの娘。クレオンに見初められるが拒否し、自害する。 アイヤック 将 [続きを読む]
  • 「饒舌な件(くだん)」(二) 【鳥獣戯文シリーズ】
  • 「饒舌な件(くだん)」(一)へ 毀(こぼ)たれ、欠けて、かたむいた石段は、黒ずんだ苔におおわれていた。昨夜降り始めた霧雨は、午(ひる)をとうにまわってもはれない。四つ足の蹄が、湿った苔を踏んでのぼっていく。朽ちて倒れた鳥居をまたぎ越えると、雑草のほしいままに生い茂る境内の景色がひらけた。 まっすぐに伸びる杉の林立(りんりつ)に取り囲まれて、薄暗い空はわずかしか望めない。横倒しになった石灯籠が土にそ [続きを読む]
  • 「饒舌な件(くだん)」(二) 【鳥獣戯文シリーズ】
  • 「饒舌な件(くだん)」(一)へ 毀(こぼ)たれ、欠けて、かたむいた石段は、黒ずんだ苔におおわれていた。昨夜降り始めた霧雨は、午(ひる)をとうにまわってもはれない。四つ足の蹄が、湿った苔を踏んでのぼっていく。朽ちて倒れた鳥居をまたぎ越えると、雑草のほしいままに生い茂る境内の景色がひらけた。 まっすぐに伸びる杉の林立(りんりつ)に取り囲まれて、薄暗い空はわずかしか望めない。横倒しになった石灯籠が土にそ [続きを読む]
  • 「饒舌な件(くだん)」(一) 鳥獣戯文シリーズ
  •  風切り羽根が飛んだ。抜けおちた一本の翠緑色した羽根は、ゆるやかな螺旋をえがいて水面にひたろうとする寸前、きまぐれな春風によってすくいあげられ、ふらふらと翻弄されながら川下のほうへとはこばれていった。 人面の怪鳥(けちよう)はそれを最後まで追おうとはしなかった。すぐにうつむいて薄桃色した唇よりかすかな息をもらすと、また水浴びをはじめる。長い黒髪の頭をさげ、傾けた体を水に浸す。羽で川面をたたくようにし [続きを読む]
  • 老麒 鳥獣戯文シリーズ(一)
  •  麒麟は老いていた。微妙にうかせた体を岩の上に横たえながら、眼下に流れる渓流をものうそうに眺めている姿は、おいぼれた「くじか」と選ぶ所なく、五彩の鱗は色を失ってもはやそこから燐光を発するとは信じ難い。眼元の肉はたれ下がり、口ひげはだらしなく、牛の尾も馬の蹄も寝そべった腹の下にしまわれていては、この老いた動物の麒麟であることを確かめられるのは、先端に肉のついた一角だけだった。 駘蕩とした春である [続きを読む]
  • 絶対安全神話とミサイル避難方法
  •  政府のHPに「ミサイル避難方法」が載ったそうです。 正確には、内閣官房のホームページにある「国民保護ポータルサイト」に掲載された。内閣官房 国民保護ポータルサイトここにPDFで置いてある。「政府のHP」で検索かけてからたどりつくまでに数分を要してしまった。 バカ発見機を覗いてみると、避難方法の掲載を揶揄したり、否定的にとらえている人間が「ミサイルを撃たれないように全力をつくせ」「外交に全力を尽く [続きを読む]
  • 「FAKE VS FAKEの時代」もしくは「大真実時代」
  •  昨日ひさしぶりにブログを更新して とか書いたけど、訂正します。 「真実」という日本語は、十人いれば十種類ありうるんだから、客観的事実というものを重んじるために、「ポスト真実」ではなく「ポスト事実」にしろとか言ったところで無意味なので、無意味だということを認めて主張を撤回したいと思います。 そもそも「post factual~」という言葉自体が、ヒラリー支持の米左派がトランプ陣営およびその支持者を批判す [続きを読む]
  • キンドル(KDP)新作小説『千万葉の閃光』の発売を開始しました。
  •  また新作をamazonという深い海に沈めてしまった葦原です。 今回も表紙は瑠花さんにつくってもらいました。 表紙から分かるかもしれませんが、恋愛が題材になっています。 それも生まれ変わっては、まためぐり会うことをつづける二人の恋愛です。 けっこうベタですね。ベタだけど、このタイミングで入れ替わりでなくて良かったなと思います。いや、このタイミングだから入れ替わりだったほうが少しは注目されたんだろうか。ま [続きを読む]
  • 世界は3はてブでできている
  •  繰り言を書くのは、あまり生産的ではないけれど、まあブログってものはそういうものも受け入れうる雑記帳でもあるだろうから、特別今思いついたというわけではないにしろ、とにかく今自分が思っていることを備忘録として書きつけておこうと思う。 はてなブログでは、はてなブックマークというやつが3つ付くと、ふだんよりもアクセスが少し増える。ブログのエントリが目立つ場所に引き上げられるからだ。だから、別段なんの知名 [続きを読む]
  • 私は私の偏見を抱きしめていたい
  •  偏見を攻撃する言葉が往々にして偏見に満ちているのは、たとえどのような彼、彼女であっても、考えられうる限り完璧な人間でも、それが神であっても、完全に偏見からのがれることなど不可能だからである。 可能であるとすれば何も考えないことである。頭に浮かべることを、腹が減ったとか、眠いとか、排泄したいとか、交合したいとか、単純な欲求に限ることである。 あの人は美しいとか、あの花は美しいとか、いやいや、それも [続きを読む]
  • Kindle(KDP)小説『河童之国探偵物語』第一作を無料試し読み
  •  『河童之国探偵物語』シリーズは、芥川龍之介の『河童』と、コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズをネタ元にしたパロディ小説です。 人間の「僕」(G君)が河童の国へ落ち、河童の探偵ブケットと知り合いになり、友情をえることによって、さまざまな事件に遭遇するという話です。 けれどもブケット氏は河童の国での探偵ですから、普通の探偵とはちがっています。なぜならブケットは、まず何よりも金を得るた [続きを読む]
  • 太宰治『津軽』の嘘
  •  太宰の小説をまとめ記事にして目論見はずれてあんまりアクセスが稼げなかったおりに(『人間失格』だけじゃない!太宰治ならこれを読め──『晩年』とその他いくつか)『津軽」についてもエピソードを紹介しようと思っていたけど、文量が多すぎたので、断念した。ので、ここにメモ書きを残しておこう。 なにやら訳知り顔をして書き始めたが、手柄はすべて長部日出雄氏の取材である。太宰治への旅 (NHK人間大学)作者: 長部日 [続きを読む]