くちゃ さん プロフィール

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くちゃさん: ほみんのえほん
ハンドル名くちゃ さん
ブログタイトルほみんのえほん
ブログURLhttp://kuchahomin.blog.fc2.com/
サイト紹介文ホミン小説。あまくてやさしいハッピーエンド話を書いています。パラレル多め、悲しい展開はありません。
自由文ホミンのあまあまラブラブ小説です。友達以上恋人未満なお話も書くと思います。あからさまなR18描写はありませんのでパスなしです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供368回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2016/05/12 21:50

くちゃ さんのブログ記事

  • 31 魔導師は月夜に誓う
  • side C「こいつが…!?シムリーに…!?何言ってるんだ…、全然似てないだろ。」お師匠は不愉快そうに顔をひそめて言った。「…そうか?雰囲気とか…顔も、この子と似てたと思ったんだけどな…。まあそもそもシムリーは女の子だからな…」あ…、シムリーさんって…女の子なんだ…、お師匠様…すごく否定してたけど…シムリーさんと僕が似てるって言われたのがそんなに嫌だったのかな…。僕の知らないシムリーさんの話、僕と出会う [続きを読む]
  • 30 魔導師は月夜に誓う
  • side C森の中でばったり出会ったのは、お師匠様のお友達…?みたいだ。シウォンさんという名前のその人は、お師匠様相手に楽しそうに昔話に花を咲かせていて…ぼくは二人の後ろにくっついて歩きながら、そうっと盗み聞きしていた。『……驚いたな、お前はもう二度と弟子を取らないかと思ってたが…。シムリーのこと、もう踏ん切りがついたんだな…。』シムリー…って、お師匠様の…前のお弟子さんなのかな。シウォンさんが、お師匠 [続きを読む]
  • 29 魔導師は月夜に誓う
  • side Yずっとふたりきりだった旅、長い旅の中では思わぬ出会いをすることもある。「おーい…!おい、ユノ!!ユノじゃないか?」チャンミンと言葉を交わしながら歩いていた森の中。はるか後方から、俺を呼び止める声。「…お師匠様、どなたかがお師匠様を呼んでいますよ?」「ん…、誰だ…?」目を凝らし、こちらに駆け寄ってくる人物を見定める。「おい!久しぶりだな!!お前、もうこっちに戻ってきてたんだなユノ!」「…シウォ [続きを読む]
  • 28 魔導師は月夜に誓う
  • side Y困ったことになった。日に日に…熱を帯びるチャンミンの視線に、俺まで誘い込まれそうになってしまう。そんなに蕩けそうな瞳で俺を見るのはやめてくれ…この子は自分が厳しく育てるべき弟子で、しかも男だってのに、その柔らかそうな頬に、くるくるうねる愛らしいくせっ毛に、淡いピンク色の唇に。触れてみたい…、そう思ってしまう自分がいる。「おっ、お師匠様ッ!!!魔獣です!!魔獣が出ました!!!」「おい…!少し落 [続きを読む]
  • 27 魔導師は月夜に誓う
  • side C「お師匠様…どうぞ…。」「ん…ありがとう。今夜は何だ?」「あ…、キノコのスープと、魔法草のお粥です。」夜…、キャンプを張ったあとの夕食の時間。森の中で採れる食材なんて限られているけど…僕はお師匠様に美味しいご飯を食べて欲しくって、新しい味付けを試してみた。「ん…、これ美味いな。」「えっ///本当ですか!?」「ああ、ダシがきいてて美味い。」「そ、うですか…?えへへ…///」食べる時だけ口元の布をはず [続きを読む]
  • 26 魔導師は月夜に誓う
  • side C「この魔法草は葉の部分は毒消しになるが、実に触ると皮膚がただれるから用心しろ。」「はいっ、お師匠様!」今日は、お師匠様とふたりで草むらに座り込んで魔法草の勉強をしている。お師匠様がひとつひとつ、植物を指差したり手に取ったりして詳しく説明してくれて、僕はそれに必死に頷いていたんだけど…、「…お前、返事だけは良いけど、すぐ忘れるからなぁ…。」「そっ、そんなことありません!…わすれません…僕…。」 [続きを読む]
  • 25 魔導師は月夜に誓う
  • side Cどうしてだろう、お師匠様が優しい。お師匠様は僕を助けるために魔獣と戦ってケガをしてしまった。お師匠様の傷を見た僕は気が動転してしまって…大慌てでお師匠様に回復魔法をかけていたら自分の魔力が無くなって倒れちゃって。そんな感じたくさん迷惑をかけたのに、目覚めた僕にお師匠様は優しくしてくれた。「チャンミン…?目が覚めたか。」「…!…は、はい…あれ、僕…?」「おまえ、魔法を使いすぎて力尽きて倒れたん [続きを読む]
  • 24 魔導師は月夜に誓う
  • side Yまったく、本当にこの弟子は俺を驚かせてくれる。気を失ったチャンミンを看病するのはこれで2回目だ。俺の傷を見て気が動転したチャンミンは、自分の魔力をセーブせずに強い回復魔法を俺にかけ続けて、そして力尽き…ぱったりとその場に倒れたのだった。「全く…お前は何を考えている。」すう……すう……「俺はお前の師匠だぞ?弟子のお前に回復魔法をかけてもらう必要なんて無いのに。」すう……すう……「未熟なくせに… [続きを読む]
  • 23 魔導師は月夜に誓う
  • side Y声をかけてやったら馬鹿力で抱きついてきた弟子をなだめてやったあと、少し説教をした。今回の件は、チャンミンがちゃんと俺の言いつけを守っていれば防げたのだ。捨てられた子犬のようにシュンとしながら俺の説教に必死に頷くチャンミンを見ていたら少し面白かったけど、俺の口元を覆っている布のお陰で笑いそうになっていたのはバレていないだろう。そろそろ落ち着いたようだし、出発するか。そう思って、俺は立ち上がった [続きを読む]
  • 22 魔導師は月夜に誓う
  • side Y本当にどうしてこうも…うちの弟子は世話がやけるのか。朝から妙にご機嫌だと思ったら突然泉に向かって駆け出したバカ弟子。正直、焦った。ここ数日、妙な気配につけ狙われていたし…水辺には魔獣が集まりやすい。そして案の定、俺から離れた瞬間…チャンミンを組み敷く黒い影。見るからにおぞましい姿をした醜い魔獣は、チャンミンを今にも食べんとしていた。縋るような目で俺の姿を探した後諦めたように目を閉じた弟子に、 [続きを読む]
  • 21 魔導師は月夜に誓う
  • side C血…が…お師匠様…血が出て…る…?僕を…助けたせいで…?「お師匠様ッッッ!!!」僕は怖くなってお師匠様に駆け寄った。掴んだ腕は、布ごしだけど温かい。この温もりを失ってしまったらと考えたら怖くて怖くてたまらなくなってしまって…どうしよう、どうしようどうしようどうしようお師匠様が怪我しちゃった…僕のせいだ…僕がバカみたいにウロチョロして魔獣に襲われたせいでッ…お師匠様の言いつけを守らなかったせい [続きを読む]
  • 20 魔導師は月夜に誓う
  • side C首筋に魔獣のキバが当たって、本格的に食べられそうになっている僕…。これで…僕の人生おわり…?こんなにあっさり…?僕…修行の旅ちゃんとやり遂げたかったな…。いよいよ頭の中に走馬灯が走り始めていた時、まさに、一瞬の出来事だった。ドスっというなにかが刺さるような音、魔獣の叫び声と怒り狂う声、カキンカキンと剣が硬いものにぶつかる音がして…そして…「チャンミン…大丈夫か?もう終わったから、立ちなさい。 [続きを読む]
  • 19 魔導師は月夜に誓う
  • side C今日は穏やかな晴天森の中まで日が射して、あたたかな日だ。「お師匠様ぁ〜♪今日はあったかいですねぇ、ぽかぽかだ〜気持ちいいなぁ〜」「ん…、そうだな…。」僕はいい天気になんとなく浮かれて、お師匠様のまわりをクルクルとスキップしてまわってみる。もちろん背中には大きな荷物を背負っているから、ガシャガシャとカバンが音を立てているけれど。「あっ、あそこに泉があります!お師匠様〜!少し休憩しましょ〜!!」 [続きを読む]
  • 18 魔導師は月夜に誓う
  • side Cたしかに修行の旅は厳しいものだった。覚えることがたくさんあるし、体力的にもキツイし、森の中で魔獣に遭遇することもある。でも、ほんの少しだけ…お師匠様とうちとけたからかな、頼れる人がそばにいてくれるだけで…ぼくは頑張ることができたんだ。「今日の修行はここまでだ。言ったことやったこと全部頭に叩き込めよ、いいな。」「ハァ…ハァ…、ありがとうございました…」今日も僕はヘトヘトだ。もう、立っているのも [続きを読む]
  • 17 魔導師は月夜に誓う
  • side Y俺の弟子は、思っていたより頑固者らしい。一度ヘソを曲げてしまったチャンミンはなかなか機嫌を直してくれない。でもそれは全部俺の責任なんだよな。はじめての修行の旅で不安になっている弟子の気持ちを全く汲んでやれず、溜め込んで溜め込んで爆発させるまで追い込んでしまった。でも、どうも人の気持ちに無頓着な俺には…ぼろぼろと泣いてしまったこの子に何て声をかけてやればいいかわからなくて。「チャンミン…、本当 [続きを読む]
  • 16 魔導師は月夜に誓う
  • side Y「おれに、好かれていない?何を言っているんだ?」ぼろぼろと泣いているチャンミンの腕を掴み、顔を上げさせる。小動物のような可愛らしい瞳が、不安げにこちらを見上げてくる。「何で、そんなこと思うんだ?俺はお前をそんなふうに思ってないぞ。」「だって…お師匠さま、全然ぼくと話をしてくれないし、すぐに怒るし、歩くのだって…早くて…、顔も怖いし。」………なんだ、その子供みたいな言い方…「ふっ…、ふふ…」「 [続きを読む]
  • 15 魔導師は月夜に誓う
  • side Y「修行を中止すると言って、混乱させて悪かった。でも、このまま旅を続けて大丈夫かと迷ったのも事実だ。」「そんなに…、僕は鍛錬が足りないですか…。」「昨日の夜は、そう思った。体力面も心配だったし、精神的にも弱っているように見えた。」「……。」そう伝えると、チャンミンは悔しそうに唇を噛む。「でも、今朝のお前の暴れっぷりを見て気が変わった。」「……え?」「師匠にあれだけ楯突くようなら大丈夫そうだ…笑 [続きを読む]
  • 14 魔導師は月夜に誓う
  • side Y「おい、待てって!」『僕みたいな弟子でイヤだったかもしれないけど…、』流石にその言葉は聞き捨てならない。勝手に立ち去ろうとする弟子の腕を掴んで強引に引き寄せた。「いっ…、痛っ!はなしてくださいっ」「お前は全然話を聞かないやつだな、いいからここに座れ!!」腕を引き、またキャンプを張っていた場所に戻して座らせる。「頼むから、少し落ち着いてくれ…。話をしよう、」やけくそ状態になっているのか、もう手 [続きを読む]
  • 13 魔導師は月夜に誓う
  • side Y俺は、この弟子の性格を見誤っていたようだ。おとなしくて、従順で、受け身。そんな風に思っていたのだけれど…、『イヤだったらイヤだ!!!』『なんでわかってくれないんですか!!』『絶対に僕は修行をやめないッ!!お師匠様のバカ!!バカバカバカ!!!』本当にそんなおとなしい性格だとしたら…俺のローブに掴みかかってきて、ゆさゆさと揺らしながら食ってかかってくるこの子は何だ…?「お、おい…落ち着けよ。また [続きを読む]
  • 12 魔導師は月夜に誓う
  • side Cぱちり、「んん…、あれ…僕…、」どうしたんだっけ?お腹が…痛くなって、頭がフラフラして…それで…、「目が覚めたか?」ビクッ…!「あ、…おはようございます。ぼく…あの、昨日…?」「熱を出して倒れたんだ。具合はどうだ、どこか痛むのか。」あ、やっぱり倒れちゃったんだ僕…。「ご迷惑、おかけ…しましたよね?申し訳ありません…。もう、大丈夫です。痛いところも、ないですし…」「……そうか。」「……。」看病 [続きを読む]
  • 11 魔導師は月夜に誓う
  • side Y「はぁ…、はぁ…。んん…。」チャンミンを安全な場所へと引き摺って移動させ、熱を下げる薬を煎じて飲ませたら少し落ち着いてきた。こういうときにこそ回復魔法を使えばいいじゃないかと思うかもしれないけど、あれは傷やケガを治す為に使うものなので風邪とか熱には薬の方がよく効くんだ。水も飲ませ、額に浮かぶ汗を拭いてやる。はぁ…。男だから丈夫だろうと思って、少しハイペース気味に修行を進めたのがマズかったか? [続きを読む]
  • 10 魔導師は月夜に誓う
  • side Yドサッ…黙々と森を歩き続けていた俺の耳に届いた音。何かと思って振り向けば、はるか後方で、地面に横たわる弟子の姿。「……!!!」慌てて駆け寄れば、真っ赤な顔で苦しそうに息をしていて。目を閉じてぐったりする弟子を抱き起こしておでこに手を当てると、驚いて手を離してしまいそうになるくらい熱かった。(朝起きてこなかったのも…歩くのが遅かったのも、体調が悪かったせいか…)ようやく今日の弟子の行動に合点が [続きを読む]
  • 9 魔導師は月夜に誓う
  • side C5日目の朝。僕の体に異変が起きた。(う…どうしよう…、すごくお腹痛い…)原因不明の腹痛に襲われた僕は、朝なかなか起き上がれずに…お師匠様に怒られてしまった。だるい身体に鞭を打って起き上がり、お師匠様に体調不良を言い出せないまま出発となった。ああ…、足が重い…嫌な汗が出てきた…寒気までしてきた…。熱が、あるのかも…。ぼおっとしながら歩いていたら、遠くに見えていたはずの白いローブが目の前にあって [続きを読む]
  • 8 魔導師は月夜に誓う
  • side C修行の旅に出て3日。ぼくたちの関係は変わらずだった。魔法の修行はちゃんとしている。魔薬草の生えている場所、魔薬草の上手なすり潰し方、調合の方法。魔力をあげるトレーニングや、上手な魔力の使い方なども。無愛想でぶっきらぼうではあるけど、教えてくれる内容はとても勉強になるもので。純粋に、尊敬できる魔道士だなと思った。そういえば、もうひとつ驚いたことがあったんだ。それは旅の初日の夕食のときだった。野 [続きを読む]
  • 7 魔導師は月夜に誓う
  • side C口元まで布で覆っていて、どんな顔なのかも見せてくれないお師匠様…無理矢理引きずられて旅はスタートしたけれど、その後は一切会話なし。彼の真っ白なローブは森の中ではとても目立つ。ぼくはお師匠様の後ろ姿をただただ追いかけているけれど、一体どこへ向かっているんだろう。行き先とか修行の内容とか…何にも教えてくれないんですか…?お師匠様の自己紹介とかもなし?「はあ…。」この修行の旅の行く末が不安になって [続きを読む]