灰谷/南山 さん プロフィール

  •  
灰谷/南山さん: The Allium <創作BL小説ブログ>
ハンドル名灰谷/南山 さん
ブログタイトルThe Allium <創作BL小説ブログ>
ブログURLhttp://thealliumbl.blog.fc2.com/
サイト紹介文男女交際禁止の軽音サークルを舞台にした、群像劇BL小説を書いてます。(※一部18禁)
自由文俺様天然先輩×目つきの悪い後輩の話をメインに、幼馴染、年下攻め、高校生受け、兄弟(近親相姦)等、色々書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2016/05/21 12:42

灰谷/南山 さんのブログ記事

  • uncover
  • 晴れやかな気持ちの一方で、寂しさは拭えなかった。これでもう、晴司と会うことはできなくなるのだと思うと。ずっと友達でいて欲しいと言えたかもしれないし、それを晴司は飲んだかもしれない。でも、きっと今まで通りには会えなくなるし、それならもうそれは自分の求めるのもではなくなってしまうかもしれない…と思うと言えなかった。ずっと燻ぶらせていたお互いの気持ちを伝えあえたことで、1つ重荷を減らせた。その重荷は、支 [続きを読む]
  • Soul to [下]
  • 自分の前を歩く長く伸びた影を、横切る人々が踏んで行く。舷太は立ち止まると、遠くまで続く横断歩道を見つめた。聳え立つビルには夕日が反射して、丸い光の玉を作っている。点滅していた信号が赤になって、白線の上を車が通り抜ける。舷太は左手に持った紙袋を持ち直すと、小さく息を吐いた。英雄と別れてから、モヤモヤする気持ちを発散しようと買い物をしてみたが、少しも気分は晴れず、いたずらに時間だけが過ぎた。やがて信号 [続きを読む]
  • Sweet
  • 「聡、いないか?」同級生の上田一通に問われ、佐藤恭也は隣の席のカバンを退けながら首を振った。「その内来ると思うけど」隣に座った上田は、頭を抱えながら「来たら困るんだって…」と呻く。「喧嘩でもしてるのか?」上田一道(うえだ かずみち)と花咲聡(はなさき さとし)は学校公認の同性カップルで、いつも所構わずイチャイチャしている。それこそこの食堂でも、お互いに食事を食べさせあったりと仲良くしていたはずだが。 [続きを読む]
  • Like White [4]
  • 最終日の夜の宴会で、来年度の副部長は伏見健になると正式な発表があった。奔放な春人ではなく真面目な健が副部長になったことにみんな安心したようだが、樹は不満だった。恭也の隣にはいつものように花咲がいて、その向かいには上田がいる。花咲の恋人である上田一通(うえだ かずみち)は冗談が通じないタイプの男で、樹は彼とは関わりたくないと思っていた。花咲の趣味が悪いとも。だから、暫く離れて見ていたのだが、上田がト [続きを読む]
  • Redemption [下]
  • 春人たちは2日目、出番があるのでリハーサルの後は楽屋でゴロゴロしていた。整頓された楽屋は、店長の厳しさによるものだろうと容易に想像できる。ストレッチマットが必ず置いてあって、ステージ前に横になったりまじめに準備運動だって出来る。それ以外のことも、たまに。「今日もフクさんいないの?」聞いてきたのは同じバンドでベースを担当する大智だ。その言葉に電車の発車メロディをギターでかき鳴らしていた司彩も手を止め [続きを読む]
  • The party's over 〜all dreams must end〜[下]
  • 脱衣所では祐太を隅の方に追いやりジロジロ見られない位置を取った。でも、そんなことは無意味だったようで皆の視線はナオの方に集まっている。驚いていないのは何事にも達観した様子を見せる加藤と他人に興味のない丹羽くらいだ。「うわっナオさんどうしたのそれ」デリカシーなく聞いた花咲に、周りが息を飲む。「あぁ、ちょっと」濁してくれたことに逆にみんながホッとした。晴司でさえ、ナオの脇腹にある傷の理由は聞いたことが [続きを読む]
  • coming home[下]
  • 年末ライブ本番の一週間前に、会場での打ち合わせがあり、恭也についてライブハウスline-outまでやってきた。春人は用事があるらしく、直接line-outにくることになっている。地下鉄を出ると恭也は丈の短いPコートのポケットに両手をつっこんで歩き、何度かため息をついていた。少し雰囲気が違うと思うのは、普段使わないような色使いのマフラーをしているせいか。こころなしか爽やかな香水の匂いがする。圭介の影響でそういうこと [続きを読む]
  • 本繻子のよる[8]
  • 「おい!今日の資料どうした?」見掛に言われて、松川は現実に戻る。「あ、えっと…今日はどこ行くんでしたっけ?」パソコンから顔を離し振り返って言うと、見掛は「はぁ!?」と声をあげた。「お前、大丈夫か!?もうボケたのか!若いのに」同情を込めて言われ、引き攣った笑いを返す。「まぁ、俺にも責任あるか。気にすんな」優しく肩を叩いた見掛がそう言うには理由があって、先日、例の女社長から仕事の断りの連絡が入ったから [続きを読む]
  • slow pace [6]
  • ここぞとばかりに色々持たせようとして来る母親に、「帰りは電車だから」と断り、恭也は西日に照らされる電車に揺られた。途中で眠ってしまい、目を覚ますと、外はすっかり暗くなっていた。暗闇を割っていた電車はやがて大量のネオンに包まれ、乗り換えた後は、住宅街の小さな灯りだけになった。目的地に着き、ボストンバッグを取って電車を降りると、改札の前に男が立っていた。改札を出る人々が邪魔そうに避けて行くが、平悟は気 [続きを読む]
  • If we ever meet again [下]
  • ◯もしもまた会えるなら◯2回目の練習の前にニキにメッセージを送った。既読はついたが、返信はないままだった。ニキは練習が終わって片付けを済ませ、「今日はアキちゃんちにいくから」とハルトとコウセイに言った。スタジオを出ると煌びやかなネオンサインの下を人が行き交っていた。頭上を走る電車も、通るたびにあたりを明るくする。周囲は飲食店が並び、人が燧無しに出入りしていた。「コウセイは、明日も仕事?」「うん、そ [続きを読む]
  • innocent [4]
  • タクシーで家に帰ると、玄関にはケイタのスニーカーが脱ぎ捨てられていた。スニーカー揃えてから靴を脱ぐと、リビングに誰も居ないのを確認して、階段を上がる。自室の前にジャケットが落ちていて、扉に挟まり閉まりきっていない。こんなことをするのは、ケイタだけだ。多聞は扉を開けると、キングサイズのベッドの真ん中でうつ伏せに眠っている弟の上にのしかかった。「誰だ!ちゃんとジャケットをかけないやつはー!」そう言うと [続きを読む]
  • The price of freedom[下]
  • ◯11月半ば残業のあったワタルより行彦の方が一足早くホテルに着き、シャワーを済ませ胸をときめかせて待っていた。「なんか、新鮮」すでにベッドの上で寛いでいた行彦に、ワタルは身を屈めてキスをする。それからバスルームに消えていった。戻ってきたワタルの肌は軽く水滴を拭いただけのようで、肌はまだ湿っていた。腕を掴んで抱き寄せる。口の中を舐め回すと掴んだ腕を解き、ベッドに乗り上がった。仰向けになった行彦の下着を [続きを読む]
  • mirror [5]
  • 今日は実家に泊まると言ったユウタは、前と同じように坂の下で足を止めた。この前よりも歩く速度が遅かったのは、彼の中に樹が何度も吐き出したからだろう。「じゃあ」気まずさを誤魔化すように言った樹に頷いたユウタが、俯く。「あ…のさ」丸く窪んだコンクリートの中に溜まる闇を見ながら、もじもじと足先を動かした。「このこと、セイジさんには……」「ああ…」言いたいことが分かって、樹は頷く。自分から言い出すか迷ったが [続きを読む]
  • Ring [5]
  • 「今日、年末ライブだろ?」いつもなら朝はボーッとしているヘイゴが、その日は珍しくしっかりした声で言った。恭也はトレーナーをかぶりながら、「はい」と頷く。「観に行こうかな」「え?」前にも来たいとは言っていたが、恭也が難色を示したので、それ以降は言わなくなっていた。「行かない方がいいか?」試すような口調で問われ、恭也は首を振らざるを得なくなる。「ヘイゴさんが来たいなら、良いと思います」「ふぅん…」つま [続きを読む]
  • flicker and dim [4]
  • ヒカルは鍵を勝手に開けて入ってくるなり、ベッドの上で抜けかけた魂を漂わせていた尚彰を見下ろした。「クリス、何があった?」尚彰は魂を体内に戻して、のそのそと身体を起こす。「俺は何もしてないよ」口をついて出てくる、責任逃れの言葉。見上げた顔は、安っぽい蛍光灯の逆光。「お前が何かしたとは言ってない」ヒカルはそれを言外に責める。だけど最後には、ため息を吐いた。コートも脱がずにしゃがみこんで身体を抱く腕は優 [続きを読む]
  • Rock me [4]
  • 扉の向こうで、寝癖だらけのタケルが目を丸くする。「え!?どっ?どうしてゲンタくん!?って言うか、みんな酒くさっ!大丈夫なの!?」戸惑い顔のタケルを押し退け、舷太は勝手に部屋に上がる。後ろでケイスケが「ただいまぁ」とタケルに声をかけている。オミは「相変わらず天上低いなぁ」と文句を言いながらスニーカーを脱いだ。短い廊下を抜けるとその先に狭いダイニングキッチンがあった。窓際に立てられている茶色いギターが [続きを読む]
  • Change fate [下]
  • 「よーう!下痢は治ったかっ?」大声と共に振り下ろされた手が、俺の背中を強く打つ。俺は驚いて肩を跳ね上がらせ振り向いた。「何に当たったんだよ!いつもコンビニ飯しか食ってねーから、胃がびっくりしたかぁ?」そう言って先輩がゲラゲラと笑う。静かなオフィスに、下品な声が響き渡った。「あ、あの…土曜日は、本当にすみませんでした…」合コンを勝手に抜け出してしまったお詫びは翌日にメールで言ったのだが、返事は無かっ [続きを読む]
  • Only your
  • ←前作『Walk with you』へ「あー花ちゃんだー。チョコあげるよー」そう言って、ダンス部の女の子が肩にかけていたバッグに手を入れた。花咲は座ったまま、彼女の動作を見つめる。「はい。マシュマロ入ってるやつ」取り出した箱からチョコを摘むと、花咲に向けて差し出す。あんっと口を開けると、舌の上に甘い粒が転がった。ついでに、ピンク色のマニュキュアを塗った爪先が下唇に当たった。「美味し?」「美味しいでーす」口の中 [続きを読む]
  • irresistible [下]
  • 海風でベタついた身体を早く流したくて、そのままバスルームに直行しようとした。一ノ瀬がついて来ないので見に行くとメモ用紙を広げている。「俺、一件電話する」二宮は、すでにイヤホンをセットしている一ノ瀬に手を挙げて応えた。二宮は湯船に浸かり、海に落ちていく夕日を眺めた。海にいる間、一ノ瀬はこれまで電話をしていた同級生たちの話を聞かせてくれた。二宮が知らない、一ノ瀬が一年だった頃の話。それから「あれ、覚え [続きを読む]
  • I can't [6]
  • 階段の途中から既に楽器の音が鳴り響いている。恭也は狭い廊下を抜けて部室の扉を開けた。「おはようございまーす」「おはよ」目の前にいた後輩たちに挨拶を返すと、パソコンデスクに向かう。先に座っていたツカサが立ち上がり席を開けた。「当日のプログラムの雛形、タケルが持ってくるって言ってました」「ツカサに頼んだのに、何で伏見に渡すんだよ。って言うか、壁紙勝手に電車に変えるな」「冬と言ったら五能線っすよ。見てる [続きを読む]
  • Be Still My Soul [4]
  • 乱れた呼吸が落ち着くと、春人は福森の上から降りて横になった。福森も春人の方を向くので腕を引っ張って枕にした。「子供見てて、見どころって、わかるの?」「俺はわかんないよ」見開いた目をパチパチさせて答えた福森が可笑しくて、春人は笑ってしまう。「でもさー、根性あんなーこいつ、って思う子はいるよね」「あぁ…」春人が思い浮かべた何人かの名前をあげると、福森はうんうんと頷いた。「プロの下部組織に入れたりするの [続きを読む]
  • You seem like night [4]
  • 「なに企んどんの?」賢者タイムを満喫していた舷太に、肘をついた手に顎を乗せたオミが問いかける。舷太はゆるゆると気持ちを現実に戻した。「企んでるって言うかさ…」馬鹿だアホだ言っているが、オミは意外に察しが良い。「セイちゃんを、失墜させる方法を、考えてて」「まぁたセイちゃんかい。俺もう、その名前聞きたない」俺だって言いたくないけどさ。そう思いながら、腕を折って頭の下に入れる。見上げるオミは、不満そうだ [続きを読む]
  • looking for you [6]
  • 仕事場を出ると、太陽は既に西へ傾いていた。秋の日暮れは早い。ヘイゴは車を大学の方へ走らせた。“イツキ”のステージを見て、自分がどうしようとしているのか、平悟には分からなかった。殴りかかってしまう気もしたし、そんなガキみたいなことはもうしないだろうという気もした。どちらにしろ、どんな奴か知りたい。タカヤがあんな風になるほどに想う相手が。ハンドルを握り締めてアクセルを踏む。野外ステージの最終グループに [続きを読む]
  • Late For The Sky〜drifting alone〜[下]
  • 股間の痛みで目を覚ました。目の前には、ユウタの驚いた顔。晴司は言い訳もできず、痛いほど勃起している性器をどうしようかとパニックになりそうになる。ユウタは困ったように笑い、晴司のそこに手を伸ばす。遠慮なく下着の中に入った手は晴司の性器を柔らかく掴み、それから強弱をつけて、上下に擦った。晴司はユウタの肩にしがみつき、声を噛む。「んんっ」イク瞬間だけは堪えきれなかった。達した後には虚しさではなく、そこは [続きを読む]
  • just my baby [下]
  • 曲の切り替えのタイミングで、「圭介!」とミナミが呼ぶ。チカチカと光る色とりどりのライトの中、声のした方に顔を向ける。DJブースにかぶりついていた圭介は、ミナミが手招きしているのを見つけると、手にしていたジンリッキーを人に当たらないように持ち上げながら移動した。「弟」といきなり紹介されて、圭介は口角をあげて目の前の女の子2人にペコっと頭を下げる。「うそー似てなーい」キャッキャとはしゃぐ2人組は、すでにロ [続きを読む]