読書の森 さん プロフィール

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読書の森さん: 読書の森
ハンドル名読書の森 さん
ブログタイトル読書の森
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/airport_2014
サイト紹介文物語を読むのも書くのも大好きです。読書感想、創作、エッセイなど綴ってまいります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供299回 / 365日(平均5.7回/週) - 参加 2016/06/04 20:36

読書の森 さんのブログ記事

  • 倉嶋厚『止まない雨はない』
  • 本著は2002年、皆に親しまれたお天気おじさん、倉嶋厚氏によって上梓された。内容を一口で言うと最愛の妻を癌で亡くした著者の鬱病との闘いを描いたものだ。題名の止まない雨はないの意味は、文字通り晴れない鬱は無いという事である。著者の誠実な人柄が伝わる非常に読み易い本で、少なからず突然妻を亡くした方、鬱に苦しむ方の共感を得ると思う。実は、私は鬱との悽愴な闘い以上に、頼りにしていた家族が死を宣告された人の心理 [続きを読む]
  • ザ-サークル
  • 『ザ-サークル』とは毎日新聞夕刊に載ったシネマです。この評論が素晴らしかった。それはSNSによって個人が翻弄されていく時代への批判が込められた評論です。無名の見すぼらしい少女が、巨大なSNS産業の経営者によって、ネット上のアイドルにされていく過程がリアルに描かれてます。街中に無数に仕掛けられたカメラにより、人の居場所も行動も特定される世の中。最初は自分がネットの主人公になった気分で有頂天になる若者。あち [続きを読む]
  • 禁断の恋文 後
  • 何回か仲間と共にあなたと会うのが、密やかな楽しみでした。時々メールや電話して、それも則を超えない様に気をつけてました。それが、全て上から見られるという事も知らず能天気にお飯事みたいなやり取りを楽しんでいたのです。SNSで、お互い年の為に、自分達だけ分かってると思ってあるやり取りをしたのが公開されて、あなたも私も仲間の集団リンチみたいなのに遭いましたね。2012年暮れの事です。丁度マスコミ関係のお偉方も仲 [続きを読む]
  • 禁断の恋文 前
  • あなた、お元気ですか?最後にお会いしてから5年の月日が流れましたね。それよりも、最初にお会いしてから40年余りの歳月が流れております。お互いにすっかり爺さん婆さんになってしまいましたね。目を閉じるとその頃のしなやかな若々しいあなたの姿ばかり浮かびます。私はあなたのちょっとどころか大分不良だと言う、悪い噂ばかり聞いてました。正直言ってそんな事どうでも良かったのです。男女関係について普通と違う屈折した思 [続きを読む]
  • 早過ぎですが
  • あまりにもブログ復帰が早過ぎ、自分でも呆れます。休止の理由はセキュリティに関する不安でした。ただ、自分の中で渦巻くマグマをoutput しないのはかなり精神衛生上悪い様です。軋轢の多い世の中であっても、それをネットで表現していく内に方向性が見出される事が身に沁みました。今後無理のないoutput をしていきたいですね。又ツイッターも始めました。ごく少数の方をフォローしてます。今後ともよろしくお願いします。 [続きを読む]
  • 又いつかお会い出来る日まで
  • 三回も下手なブログを作っては削る見っともない真似をして、恥ずかしい限りです。創作のブログで最高の読者数が有って、ちょっといい気になっていました。フィクションであるブログの内容を誤解されて、誰かにご迷惑をかけた可能性がある様です。誠に申し訳ないと思います。昨日は、現代社会をありのままに受け入れる事がどういう事か思い知らされた1日でした。昔は良かった、今は異常だでは済まされないのは当然です。若い人の存 [続きを読む]
  • 虐めと介護
  • 私が今殆どの時間を割く一番の問題は92歳の母を世話する老障介護です。私の脚の病気は進行性で、人工関節の右脚だけで支えている状況です。一見は頑張ってそうは見せておりません。ただ、介護には凄い無理はかかってます。又一年後に家賃が倍額になる制度があって、それまでに介護の目処をつけたかったのです。この点を介護関係者の方に何回か伝えました。しかし、肝心の解決方法について何ら具体的話はありません。ただ、介護サー [続きを読む]
  • 虐め考 後編
  • ちょっと以前に、車中で若い頃はさぞかし美人だったろうなという洒落た服装の老婦人に会いました。私の隣には、ミニをはいた大柄な高校生がスマホゲームを楽しんでました。剥き出しの長い脚は健康そうに輝いてました。彼女が今時の若い子らしく、単にゲームに夢中だったと私は感じています。ところが、この老婦人は降りる駅で彼女の脚を傘で突いて、「こんな格好して!」と罵ったのです。そして怒りながら去っていったのです。彼女 [続きを読む]
  • いじめ考 前編
  • 白石という一見弱々しい男が犯した残酷極まりない殺人事件が、話題になっています。私が一番気になった事は、自殺サイトを利用する人の多さです。あくまでも推測ですが、裏に何らかの虐め問題を抱えているケースが多いのでは?又、最近虐めによる若者の自殺が非常に増えてます。死んだ人の写真を見ると大半が如何にも可愛げなのも気になります。生きるのが不器用で、一見良い子ちゃんって虐め易いのでしょうかね?私自身、最近の時 [続きを読む]
  • 家探し 後
  • ともあれ、震災以前に住んだ家が1番住み心地が良かったのです。いつの世でも、不満の出ない居場所などないのです。適当に折り合って慣れた場所に住むのに限ります。財産の殆どを無くした今言っても仕方ありませんね。元々持ち家にしたのは、自分の年金が故障によってまるまる働いていない為、通常の家賃を払えないからです。そういう現実にきちんと向き合っていれば、歯止めが効いたでしょう。移転して状況が悪くなる程、自分の神 [続きを読む]
  • 家探し 前
  • 昨日、老母は92歳の誕生日を迎えました。気がついたのは夕食後です。物心ついて以来、初めて母の誕生日を忘れてました。ブログにかまけて、大事な日常の行事を忘れていたのですね。今回、ブログ記事を多くの読者の方々に読んで頂き、幸せです。おそらく、この様な創作を書けた背景に追い詰められた状況からの叫びがあったのでしょう。今、必死で私の終の住処を探しています。最近遠出してる理由の殆どがその為です。現在いる公団の [続きを読む]
  • 殺される ! 最終章
  • 「これって冗談抜きで刑事事件よ。訴えなきゃ!」美希は興奮気味に叫んだ。加奈は又もや寂しい自嘲を浮かべた。「でもそれを証明する人は誰もいない」「スマホやあなたの身分証明書はどう処理するのよ。それから井上家の使用人が見てる筈でしょう?」「あなたもご存知の様に、あそこは政治権力も持つ一大企業よ。機密処理設備には事欠かないでしょう。使われてる人も自分の身が可愛かったら、絶対口外はしない筈よ。中島さんも、私 [続きを読む]
  • 殺される ! その6
  • 彼女は大葉に強制的に部屋に戻され、マイナンバーカードを奪い取られた。抵抗しようとすると鎮静剤を打たれた。更に部屋の外から施錠された。それからが信じられないような地獄の日々が続いた。部屋から一歩も出られず、三度の食事を運び、汚れ物などを取りに来るだけである。トイレも入浴も自由に出来るが、何故か異常に身体が重かった。加奈がはっと気づいたのは、食事に何か薬が混入してるのでないかという事だった。彼女は絶対 [続きを読む]
  • 殺される ! その5
  • 抜ける様に空が澄んだ秋の休日、上品な老紳士が下井草にある加奈のアパートを訪ねた。彼は丁寧な言葉遣いで、悠馬の伝言を伝えた。即ち、井上コンツェルンの長男である悠馬が、ネットを通じて加奈を知った事。彼は加奈のネット記事に非常に感動した事。一度お会いしたいという事、である。そして、如何にも物慣れたこの紳士のいうままに、加奈は普段着のまま古いバックを肩にかけて、待たせていたBMWに乗り込んだ。「とても逆らえ [続きを読む]
  • 殺される ! その4
  • 加奈は時間をかけて、奇妙で残酷な結婚生活について打ち明けた。美希はそれをボイスレコーダーに録音した。あくまでも個人のプライバシーに関わる事ではあったが、事と次第によって結婚詐欺や虐待に当たる。きちんと記録しておこうと思ったのである。以前から加奈は勤務の傍らブログ記事を書いていた。日々の雑感や懐かしい思い出を主に載せたものだ。加奈は東京都港区麻布で生まれている。両親に死によって、騙し取られる形で生家 [続きを読む]
  • 殺される ! その3
  • 加奈が美希の家に匿われてから一月過ぎた。元々、川越代々の旧家を建て直したその家は広々としていたし、敷地に畑があった。畑の世話などする内に、加奈はすっかり健康を取り戻したのである。ふっくらと肉が付いて、顔の色艶も増し、目の光も落ち着いて、旧姓の藤堂加奈の普段の姿に戻ったと言える。美希の家事を手伝う中で、彼女の結婚生活について触れる事があった。「美希、実はね私まだ戸籍上藤堂加奈なのよ」美希にとって予測 [続きを読む]
  • 殺される !その2
  • 加奈は人の感情の動きを敏感に察知する性格だった。「ああ、美希も私がおかしくなったと思ってるのね。金持ちと結婚した筈の新婚早々の妻が、こんな格好して夫に殺されるって口走るのは異常そのものよね」加奈は自嘲の微笑みを静かに浮かべた。それが、苛酷な運命を背負っていた学生時代の彼女の表情を彷彿とさせた。両親が事故死して、頼る親戚一人居ない彼女は、高校入学以来独りで暮らした。親が遺した僅かな保険金で進学して、 [続きを読む]
  • 殺される ! その1
  • 中山美希が新婚早々の井上加奈と待ち合わせたのは、表参道の洒落たレストランである。そこは、加奈の住むいわゆる億ションから程近い。加奈は人目を惹く美貌の持ち主であるが、大手書店に勤める身寄りのない娘に過ぎなかった。それが、大財閥の御曹司に見初められて玉の腰に乗ったのと言う。それは美希達、大学時代の友人の間で、たちまち噂の種になった。ただ、この結婚は極秘にしてくれと、何故か其々の上司からのお達しがあって [続きを読む]
  • 文化の日
  • 晴れの特異日である本日、お陰で朝方より綺麗な青空になりました。この日、SNSを完全にやめる決心をしました。非常に便利なツールで、世の中を知る為にも役立ちました。それに自分にとって非常に大切な方々にこの場で触れ合う事が出来たのです。SNSのお陰で夢の世界が広がりました。しかし、自分の現在置かれた状況とあまりにもギャップがあり過ぎるのに、ツイートだけ一人歩きした様です。最近、過激なツイートや告白しなくてもい [続きを読む]
  • 昨日の告白
  • 昨晩、私の初体験についてツイッター上でお話ししました。31歳の私が通勤途上で高校生のストーカーに狙われ、ある日女子トイレに逃げ込んだところ、誰も他にいなかったので、いいように暴行されたという事です。又それを神経科で知ってる医者に相談すると妄想と片付けられた事も加えました。ある虐めに対して追い込まれて、こういう訳だから独りと告白してる内に、かなり惨めな体験をあからさまにする事になったのです。このイジメ [続きを読む]
  • 噂は怖い
  • 芸能人や政治家など、週刊誌ネタになった噂を「それは事実無根でございます」と釈明する話をよく聞く。 今の世の中、その言葉は嘘だと思う人が大半なのである。現代ではネットで内に広がった噂で、ズタボロに傷ついた人の話も多い。普通、面白い情報を殆どの人は興味本位で受け止める。「へえ、あの人がねえ。でもそれも有りそう」そして噂を流されたご本人の知らない内に、虚実取り混ぜて作られた人間像が一人歩きするのである。 [続きを読む]
  • おはなはん
  • 昭和41年(1966年)4月から1年間続いたNHK朝の連ドラが、『おはなはん』だった。当時、超ブレイクして、最高視聴率56.4%を記録した。これを超える人気番組はないと思っていたら、例の『おしん』が62%越えの視聴率と大大ブレイクした。以来だろうか、『おはなはん』は遥か昔の伝説の様な存在になってしまった。そして、リアルタイムで楽しんだ人々もかなりの歳になってしまった。知った風なことを言っているが、私が『おはなはん』を [続きを読む]
  • 違ってるのよ! 最終章
  • それから繭子は二人部屋に移された。二人部屋と言っても、隣は固くカーテンを閉ざしている。植物人間状態が長い患者で家族も看護が疲れ切っているらしい。死の匂いが漂うその部屋が、吸い飲みを投げつけた危険な患者に対する懲罰だった。安野に変わって、沖縄の病院から来た宮良医師が診察に来た。彼が繭子の苦境を救ったのである。「僕は患者の病名よりも、どうやったら社会復帰出来るか先に考える方でね」磊落に笑う宮良は医者と [続きを読む]
  • 違ってるのよ! その3
  • 一週間後、繭子は6人部屋に移された。年配の女性ばかりの静かな病室だった。若い繭子は、医師も驚く程回復が早かった。体重も増え健康そうな顔をしていた。縫合が上手くいき、顎の傷跡は目立たなかった。彼女は強い安定剤の効果もあって、かってない程ぼんやりと眠いだけの日々を送っていた。深く過去を振り返る事はおろか現在の彼女が置かれている立場を自覚する事もなかった。実は、病院関係者は内心無責任で衝動的な行動をした [続きを読む]
  • 違ってるのよ! その2
  • 繭子が漸く目を覚ました時、煌々と光が眩しかった。手術室で使われる人体に陰を作らない無影灯の光である。彼女は身体中が痺れた様に重いのが苦しかった。鋭く光る目をした手術着姿の医師が彼女の顎を縫っている事をぼんやりと感じた。しかし、それも一瞬で繭子は又意識を失っていた。繭子は雑居ビルの7階から堕ちて、奇跡的に助かった。発見が早く直ぐに救急車で、彼女が務める病院に運ばれた。3階のフェンスに一旦ぶつかった事と [続きを読む]