積 緋露雪 さん プロフィール

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積 緋露雪さん: 黙考のしじま
ハンドル名積 緋露雪 さん
ブログタイトル黙考のしじま
ブログURLhttp://ninetailsgoldfox.org
サイト紹介文哲学的な、中でも存在論的な内容の詩のやうなものを書いてゐます。
自由文物書きです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供68回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2016/06/13 06:42

積 緋露雪 さんのブログ記事

  • 漠然と――ヘーゲルのまやかし
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 漠然と――ヘーゲルのまやかし何故にそんなに漠然とした書きぶりなのか。思考したものの外濠を埋めるやうにして攻め立ててゐるのかも知れぬが、ヘーゲルの筆の走り具合が途轍もなく曖昧模糊としてゐるのだ。それで何かを掴まへやうとしてゐるのかも知れぬが、そんな手つきだと何ものも逃げ水の如 [続きを読む]
  • 野分け
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 野分け現在は衛星写真で逐一その渦動する積乱雲群の様が解り、直撃しても被害は少なくなったとは言へ、野分け、つまり、颱風は今も畏怖の対象であることに変はりはない。しかしながら、あの渦巻きは何と美しいのだらう。渦巻く積乱雲群の下では暴風雨が吹き荒れてゐるのは重重承知してゐるが、野 [続きを読む]
  • そこはかとなく
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} そこはかとなくそいつに対してそこはかとなく湧き上がる恐怖心は、如何ともし難く、唯唯、おれはそいつに平伏するのみなのだ。それでゐておれは、面従腹背を地で行くやうにそいつが一瞬でも隙あらば、そいつの首をかっ斬る覚悟で、ぎろりと目玉だけを動かし、そいつの一挙手一投足に目をやりなが [続きを読む]
  • 深夜の彷徨
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 深夜の彷徨今は亡きものの影絵を追ふやうにして居ても立ってもゐられずにおれは雨降る深夜に外出し、何処へ行くなど宛などなく、深夜の彷徨を始めたのであった。それは、この午前二時過ぎ辺りに魑魅魍魎共が彼方此方で跋扈してゐるのではないかといふわくわくと期待に満ちた彷徨で、将又、亡きも [続きを読む]
  • 十六夜
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 十六夜不図、目が覚めると時計は夜中の二時丁度を指してゐた。私は一度目が覚めてしまふと、もう二度寝は出来ないので、真夜中にもかかはらず、珈琲を淹れ、人心地就いたのである。――さういへば、今日は十六夜の月ではないか!昨日の中秋の名月も美しかったが、私は満月よりも少し控へめで、不 [続きを読む]
  • 十日目
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 十日目わんころが死んで十日が経ったが、どうもぽっかりと穴が空いた心は埋めやうもなく其処にはわんころの面影がどんと坐ってゐて、現実の日常世界とはまた違ふ時間が其処には流れてゐるのだらう、其処では奇妙に間延びして日は昇り、そして日は沈むのだ。そのわんころの面影は時空間を自在に行 [続きを読む]
  • 重さ
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 重さそのお前の死体の重さに俺はお前の無念やら悔しさやらの念の重さをひしひしと感じたのだ。お前は死の直前まで東を向きながら、最早眠っては死すると言ふことをはっきりと知りつつ、よろめきながらもしっかりと前脚で踏ん張りながら、それでもお前はおれに愛想を振りまき、さうして死力を尽く [続きを読む]
  • 逆立ち
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 逆立ちヘーゲルではないが、生の世界が存在するならば、その逆立ちした超感覚的世界、つまり、死の世界が生の世界に同居してゐなくちゃならない事を嫌と言ふほどに知る今日この頃なのである。お前がもうすぐ死の床に就く段になり、ヘーゲル曰く、Image(イメージ)出来ず、Imageする事を禁じた逆立 [続きを読む]
  • 呆然と
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 呆然と呆然と見送るしかないのでせうか。あなたは労咳のやうなドスンと腹の底に響くやうな咳をし、日日衰え行くその命の灯火は、正しく風前の灯火。消えゆく準備をするやうにして既にお別れの挨拶をして回るあなたは、自身の命が長くないと観念してゐるのでせうか、不思議と平穏な表情をし、私にk [続きを読む]
  • 煙草
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 煙草矛盾してゐるのは重重承知してゐるが、矛盾なくして真理無しと言ふ思ひがあるおれとっておれが生きるのに必須なのが煙草なのである。煙草の煙を胸一杯に深深と吸ひ込みすると脳天が覚醒するかの如く脳といふ構造をした頭蓋内の闇たる五蘊場で、ゆっくりと目覚めるそいつに対しておれは煙草を [続きを読む]
  • 疲れた
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 疲れたどうしようもなく、例えば働き蟻が最期を迎へる時のやうに疲れてしまってゐる。そして、どうしようもなく眠くて、おれは起き上がれないのだ。こんな状態は日常茶飯事なのだが、この疲労感は不快でしかなく、それになんだかどうしようもなく喉が渇くのだ。砂漠に水を撒く如くおれは水をがぶ [続きを読む]
  • 憂鬱の先に
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 憂鬱の先にこの何とも度し難い憂鬱の時間を遣り過ごした先に暗澹たる時間が待ってゐるといふことに対して、おれはこれまで何度詠嘆しただらうかと問ふてみたところで、この憂鬱の先には更なる憂鬱なる時間が待ってゐるだけなのだ。それは正しく底無し沼に嵌まった如く最早其処から脱することは自 [続きを読む]
  • 世界にたゆたふてみたが
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 世界にたゆたふてみたが摂動する事を已めぬ世界は、絶えず己に対して猜疑を抱いてゐて、それ故に摂動せずにはをれぬのだらう。その摂動する世界にたゆたふ事をおれは試みてはみるのであるが、しかし、ほんの少したゆたふた後、おれは世界から弾かれてしまふ。さうして世界は大欠伸をしてにたりと [続きを読む]
  • 憂愁の中でも尚
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 憂愁の中でも尚気怠い日常が今日も過ぎてゆくが、その中でも尚、吾は独り物自体を掴むかのやうに漠然とした感触を何に対しても抱く中、自然といふものの正体を見誤った結果として、世界に溺死するのが吾の取り得る尤もな事で、当然吾は何時も無闇矢鱈に息苦しいのは言ふ迄もない。それでも吾は既 [続きを読む]
  • 廻向
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 廻向此の世の浮かばれぬ死者共に囲まれながら性交してゐると、何処かから読経の声が聞こえてきて、さうして汗とErotic(エロティック)な匂ひに塗れた性交は一気に抹香臭くなり、とはいへ、おれは一気呵成に腰を動かして射精する。女は子宮を痙攣させながら此の世ならぬ快楽の世界にどっぷりと浸かり [続きを読む]
  • 自然と世界の狭間で
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 自然と世界の狭間で自然と世界との差異とは、敢へて言へば自然には神神が住まふ神話が息づいてゐるが、世界に対しては初め人間は自然に謙虚に畏怖の念を抱きながら、自然の理を紐解く事に全身全霊を注ぎ、論理で自然を再構築する、即ち論理的世界を構築する事で稠密な論理で編まれたものを世界と [続きを読む]
  • 予知夢
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 予知夢瓦礫の山の上で、おれは誰かおれの知り合ひの名を叫んでゐる。街は壊滅的に破壊し尽くされ、それでも生き延びた幸運な人人は、皆大地震の脅威に身震ひしてゐる。 これはどうやら近近、地球の何処かで、もっと言へば近隣で、大地震が起きる前兆のやうだ。何時も大地震が起きるときはこんな風 [続きを読む]
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 傷鋭い犬歯で剔抉された中指上部の傷からどくどくと血が溢れ出すのを目の当たりにしたおれは、それが将にこのおれに相応しい傷として目に焼き付けるほどに凝視す。その深い傷は、中指ばかりではなく、おれの心も剔抉したのだ。その心の傷手は、これまでおれが目を背けて来た心の急所を見事に抉って [続きを読む]
  • 曖昧なるものの影は
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 曖昧なるものの影はうっすらとその姿を仄めかしてはゐるが、あるともないとも判断が下せぬそいつは、然し乍ら、多分、存在するのであらうが、曇天の雲を切れ味鋭い日本刀で切り裂くやうにして、そいつは、雲間に青空を齎すのである。その抜刀の凄みは正しく達人の域に達してゐて、そいつは、多分 [続きを読む]
  • 理不尽
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 理不尽問答無用に、また、何の悪びれる様子もなく、つまり、眦一つ動かすことなく、壊れた機械をうち捨てるやうに私の首を切ったあなたは根っからの商売人で『無駄』と思ったものは片っ端から切り捨てて、それでも泰然自若としてゐられるその神経が全く信じられぬのであるが、しかし、それがあな [続きを読む]
  • 思弁的実在論考
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 思弁的実在論考先づ、思弁的実在論は此の世は人間中心主義ではないといふ、日本人からしたならばとても当たり前の事をあれやこれやと理屈を捏ねくり回し、非人間中心主義である事を最終的には突き詰めたいのであるが、その捏ねくり回し方が何とも可笑しく、基督教の下、つまり、一神教が頑強に根 [続きを読む]
  • 独断的なる五蘊場試論 その三
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 独断的なる五蘊場試論 その三命題:外部の出来事はいづれ内部の五蘊場内の出来事に収斂し、さうして吾は自己の限界を自覚する。証明:先づ、外部とは何かを証明せねばならない。外部とは、吾が吾の存在の膨脹を断念した処にぱっと視界が開ける《限界》を知る事で、漸く吾が吾の存在の限界を自覚 [続きを読む]
  • 神神しい人よ
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 神神しい人よ汝、神々しい人よ、汝はその内面の美しさを表に、否、面に顕はし、吾が魂魄を鷲掴みにす。汝が神神しさは、正しく女神と言ふに相応しく、汝の存在は、世界に閃光を走らせる。 そんな汝に一目惚れしてしまった吾は、最早汝の一挙手一投足から目が離せず、何故にそんなに汝は魅惑的なの [続きを読む]
  • 論理が制圧に失敗し、神話が再び猛威を振るふ時
  • .ads_top_disp{} .ads_top_corner_disp{ float:left; margin:0px 10px 10px 0px; } .ads_first_p_disp{} .ads_bottom_disp{} 論理が制圧に失敗し、神話が再び猛威を振るふ時初めにLogos(ロゴス)ありき、と刷り込まれて来た現存在は、何時の間にやら図に乗って論理で全てが制圧出来ると錯覚する事で、邯鄲の夢を不知(知らず)不識(識らず)見てゐたのであったが、然し、世界に現はれた綻びは最早彌縫出来ぬまでに拡大し、その [続きを読む]