onboumaru さん プロフィール

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onboumaruさん: 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
ハンドル名onboumaru さん
ブログタイトル砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
ブログURLhttp://onboumaru.com
サイト紹介文江戸怪談、民話の怖い話、中国伝奇、能、落語など。古典怪異譚を、ワタクシ「砂村隠亡丸」が語ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供51回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2016/06/22 00:09

onboumaru さんのブログ記事

  • 吹雪の夜 一つ褥の妖かし話
  • こんな話がございます。 清国の話でございます。 かの国の都、北京は金魚胡同ト申す路地裏に。 徐四ト申す男が暮らしておりまして。 この者の家は赤貧洗うが如しでございます。 兄と兄嫁、徐四の三人が、狭い家に肩寄せあっておりま... [続きを読む]
  • 丸山遊郭 猫の食いさし
  • こんな話がございます。 肥州長崎は唐船着岸の津にございます。 綾羅錦繍の織物に金銀の糸、薬種にその他もろもろの品。 種々の珍貨が絶えることなく我が朝へ入ってくる。 その玄関口でございまして。 日本六十余州のあきんどが当地... [続きを読む]
  • 五色の鹿
  • こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 信濃の国の山あいに。 猟師がひとり住まっておりまして。 この者はすこぶる変わり者でございます。 世の人々と交わろうトいたしません。 人嫌いかト申すトそうではない。 浮世... [続きを読む]
  • 妻の首をすげ替える
  • こんな話がございます。 清国の話でございます。 陵陽県ト申す地に、朱小明という男がございまして。 この者は性質は豪気ながらも、頭が弱い。 おかげで未だ学成らず、長く世に出られずにおりましたが。 ある晩、仲間内で酒盛りをし... [続きを読む]
  • 波の白雪 名刀捨丸の由来
  • こんな話がございます。 羽州米沢の領主上杉家に、古刀が一振りございまして。 その名を「波の白雪」、又の名を「捨丸(すてまる)」ト申しますが。 持ち主の心映えを映す鏡トモいう、至極の名刀でございます。 かつて上杉家にてお家... [続きを読む]
  • 猫塚鼠塚
  • こんな話がございます。 森森たる木曽の山道、その夕暮れの景。 三十がらみの無口な猟師が一人。 その担え銃にぶら下がるように後を追う童が一人。 そして、その胸に抱かれた三毛猫が一匹。 二人の親子と一匹の猫が。 黙って山を下... [続きを読む]
  • 蒼き炎と眠る美童
  • こんな話がございます。 かの一休禅師による怪異譚でございます。 一休禅師が諸国を廻って修行をされていたときのこと。 伊賀国は喰代(ほうじろ)ト申す地へ差し掛かりますと。 どこからか、男の声に呼び止められました。 「もし、... [続きを読む]
  • 母は蛭子を淵に捨てよ
  • こんな話がございます。 我が日の本には八百万(やおよろず)の神々がましますト申しますが。 みとのまぐわい(美斗能麻具波比)によって、この神々を産みたもうたのは。 伊邪那岐(いざなぎ)、伊邪那美(いざなみ)の二柱の男女神で... [続きを読む]
  • 夜ごと女の首が飛ぶ 飛頭蛮
  • こんな話がございます。 唐土(もろこし)の話でございます。 秦のころ、南方蛮地に落頭民ト申す異族がおりまして。 なんと首から上がひゅるひゅるトよく飛んだト申します。 この者たちの祭というのがまた凄まじい。 互いに首の飛ば... [続きを読む]
  • 吉田御殿 千姫乱行
  • こんな話がございます。 番町皿屋敷ト申しますト。 これはもう、芝居の方で大変に名が知られておりますが。 あの皿を一枚、二枚――ト数えるくだりは。 実はある種の洒落でございます。 ト申しますのも、あれは元々「皿屋敷」ではな... [続きを読む]
  • 八王子千人同心 蛇姫様
  • こんな話がございます。 武蔵国は多摩郡八王子の地に。 千人同心ト申す集団がございますが。 これは、滅亡した武田家の遺臣たちを家康公が惜しみまして。 甲州口――すなわち甲州武州の境を守らせたのが始まりでございます。 その後... [続きを読む]
  • 熊野起請文 烏の祟り
  • こんな話がございます。 よく「神に誓って」ナドと申す人がございますが。 その神トハどの神かト考えますに。 大抵の場合、それは熊野三山の祭神、熊野権現でございましょう。 三山の各社では、牛王符(ごおうふ)ト申す御札を配って... [続きを読む]
  • 月蝕む夜に鞭打つ女
  • こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 うら寂しい夜の通りを。 男がひとり歩いている。 年の頃なら三十ばかり。 背丈はスッと伸びるように高く。 頬の髭は少し赤茶けている。 侍格好の逞しき男児でございます。 「... [続きを読む]
  • 子育て幽霊
  • こんな話がございます。 唐土(もろこし)の話でございます。 淮河と長江に挟まれた宣城の地は。 かつて戦乱に巻き込まれたことがございまして。 人々は取るものも取りあえず、四方へ離散する。 土地は踏みにじられて、ペンペン草も... [続きを読む]
  • 蓮華往生
  • こんな話がございます。 世の中誰もが最後はいずれ死にますが。 同じ死ぬならせめて穏やかに死んでいきたいト。 やはり誰もが願っていることでございましょう。 中には、金を積んででも。 満ち足りた死を得ようとする。 そんな御仁... [続きを読む]
  • 崖の上の狐とお歯黒婆
  • こんな話がございます。 奥州は八戸のとある在に。 宗介ト申す若い衆がひとり。 呑気に暮らしておりましたが。 ある冬の日のことでございます。 宗介は山一つ越えた向こうの町へ。 物を買い出しに出掛けることにいたしまして。 朝... [続きを読む]
  • 剣樹刀山 炎熱地獄
  • こんな話がございます。 よく、悪事を働いた者を指差して、 「今に地獄に落ちるぞ」 ナドと脅す人がおりますが。 地獄に落ちるのも、実はそう単純ではございません。 少なく見積もっても八大地獄ト申しまして。 多く見積もれば百三... [続きを読む]
  • 魔物の棲む家
  • こんな話がございます。 唐土(もろこし)の話でございます。 かの国の晋王朝の時代のこと。 呉興ト申す地に百姓がつつがなく暮らしておりました。 この者には息子が二人ございまして。 どちらも周囲が羨むほどの孝行息子でございま... [続きを読む]
  • 三尺の翁が顔を撫でる
  • こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 ただいま、徳川様の二条城が鎮座する地には。 もと、冷泉院(れいぜいいん)ト申す後院がございました。 後院ト申すは、上皇の御所でございます。 つまり、天皇の地位を退いた後... [続きを読む]
  • 班女と梅若丸 隅田川
  • こんな話がございます。 両国の地名にも表れております通り。 古来、隅田川は武蔵下総の国境いを成してまいりました。 この川を越えれば、その先はもう奥地でございますので。 都人から見れば、相当の辺境であったろうことは間違いな... [続きを読む]
  • 言うなの地蔵
  • こんな話がございます。 とかく世間で疎んじられますのは。 口の軽い男に、尻の軽い女だナドと申しますが。 人様の事ならいざ知らず。 己のことなら喋ってもよかろうト。 そうお考えになるのも分からぬではないが。 やはり、あなが... [続きを読む]
  • ひとり女房 一殺多生
  • こんな話がございます。 あなた様は呑気に――イヤ、平和にお暮らしでございましょうから。 よもやこんなことはご存知ありますまいが。 山には山の禁忌があり。 海には海の禁忌がございます。 多くの山里では、師走の初めから翌二月... [続きを読む]