紫木蓮 さん プロフィール

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紫木蓮さん: 月に秋草
ハンドル名紫木蓮 さん
ブログタイトル月に秋草
ブログURLhttp://moonautumn.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の二次小説。類が大好きです。類や総優CPの幸せ、ほんわかするお話を書いてます♪
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供62回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2016/07/03 15:31

紫木蓮 さんのブログ記事

  • 羽衣(中)
  • まだ足りない・・・優紀が足りない・・・総二郎は自分のあまりの優紀への執着に苦笑した。腕のなかの優紀は先ほどまでの淫らさなど感じさせない寝顔で総二郎の胸に頬を擦り寄せた。その愛らしい仕草は出会ったころのままとかわらず愛しさに柔らかな髪を撫で額に口づけをひとつ落とした。疲れ果て隣に眠る優紀をひとりにするのは名残惜しいがそろそろ子どもたちの帰る時間だった。この寝室に乱入されるわけにもいかないので、総二郎 [続きを読む]
  • a love so brand new 40
  • 優紀はこほこほと咳込み温かなほうじ茶を飲んだ。「優紀、風邪がなかなかよくならんね」「熱はもうないから・・・あとは咳だけなんだけど・・・」優紀はまたこほこほと咳をした。祖母は手編みのショールを優紀の背に掛ける。「おばあちゃん、ありがとう」「あったまるから夜は鍋にしようね」優紀は微笑み頷くと妊娠8か月を過ぎ大きくなったお腹を撫でた。祖母とふたりきりの田舎の生活は温かく静寂に覆われている。海を望む山間の [続きを読む]
  • a love so brand new 39
  • 好きだったひとからの贈り物を大事に身につける。よく似合うと言ってくれたワンピース。それに合わせてくれた品の良い靴とバッグ。大切に大切に使わせてもらう。もう見てもらうことはなくて、もう逢えることもなくても・・・自分から切り出した別れなのに、優紀はひとりこっそりと泣くばかりだった。寂しくて、悲しくて、何よりも総二郎が大好きで・・・・自分から離れてしまったのに・・・総二郎に逢いたくても許されない。家元夫 [続きを読む]
  • a love so brand new 38
  • 「朝か・・・・・」総二郎は痛む頭を押さえようとしたが腕に重さを感じ、そちらに視線をやった。長い髪が総二郎の腕を覆い先が見えない。その気持ちの悪さに息を飲んだ。それとともに昨夜の記憶が甦りはしたが、女の顔も名前もおぼろげどころかまったく覚えていない。総二郎は起きられるのも面倒でそろりと腕を抜くとベッドから出た。まとわりつく品のない香りをシャワーで流し手早く身支度を済ませた。「おはよう・・・・・あ、も [続きを読む]
  • a love so brand new 37
  • 総二郎は会議を終え秘書とエレベータに乗り込んだ。「お見事な手腕でした」銀縁の眼鏡を指で押し上げ薄く笑った。三十を少し越えたばかりの容姿も良いこの長身の男は秘書という名の教育係だった。西門流は茶道以外にも不動産業などのビジネスを展開している。それらを掌握しているのも家元なので、次期家元の総二郎がいずれその責務を負うことは決まっている。「そうか?そうなら、あんたの教育のおかげだな」「恐れ入ります。今日 [続きを読む]
  • a love so brand new 36
  • 優紀が家に籠っている間、総二郎とつくしがそんな話しをしていることなど知りはしなかった。久しぶりの通学早々に総二郎に掴まると会えなかった日々を取り戻すかのように貪られた。いつものように門限に間に合うように送り届けてもらい、いつものようにプレゼントを持たされた。ベッドの下には優紀でも知っているハイブランドのペーパーバックが三つも置かれている。似合うよと髪を撫でながら優しく囁かれた。断われば捨てると応え [続きを読む]
  • a love so brand new 35
  • ひどく気まずそうなつくしの様子に総二郎は大きなため息をついた。つくしがもともとこの関係を良く思っていなかったことは知っていたし、それで優紀がこころを痛めていたことも知っていた。つくしでなければ付き合いをやめさせることもできた。けれど、つくしは優紀の親友で司の恋人で知らぬ無理をできるわけなかった。総二郎は怒りで荒げそうになる声を抑え尋ねる。「牧野、優紀がそんなことするって本当に思っていたのか?」「そ [続きを読む]
  • 仔犬の育て方 4
  • 「めずらしい・・・総二郎から連絡とは明日は雪が降る」「明日は雪ですよ。運転手たちがチェーンの準備をすると言っていました」「わたしも雪のせいでいくつか仕事がキャンセルになったよ。思いがけなく休養できる」ゆったりと寛いだ話し振りだった。このひとも最近はよく邸に戻っている。総二郎も優紀と付き合うようになってからは外泊も少ないので、邸で顔を合わせることも食事をを共にすることも子どものころよりずっと増えた。 [続きを読む]
  • 仔犬の育て方 3
  • 「西門さん?」振り向いた優紀が首を傾げる。総二郎は滅多にキッチンに脚を踏み入れることはない。キッチン中央の大きな作業台には皿やグラス、フランスパンがすでに準備されている。IHコンロには鍋が掛かっている。たぶんあれがシチューだろう。「お腹空きましたか?」当たらずとも遠からずの無意識の優紀の煽りに総二郎は笑みが溢れる。「もう少しで出来上がるから待っててください」優紀が微笑みで応える。あ、サラダと思い出し [続きを読む]
  • 仔犬の育て方 2
  • マンションに着くとエントランスのソファーで慶太郎がスマホを弄っていた。「え?総二郎さん?!早くないですか?」思いのほか総二郎の到着が早いため目を丸くして慶太郎が驚く。総二郎は折った数枚の札を慶太郎の手に持たせると、あっという間に相好を崩した。「ありがとうございます・・・あれ?いつもより多い?」慶太郎が手の中の札の数を数え首を傾げるのを置き去りにして総二郎はエレベーターに乗り込んだ。「明日は午前中の [続きを読む]
  • 仔犬の育て方 1
  • 大学生一、二年生くらいの優紀です。お付き合いしてます?「慶太郎、優紀を迎えに行け」稽古を中断して呼び出され何事かと思い慌てて総二郎のもとに駆けつけた。「えー、まだ優紀さん講義中じゃないですか?終わる頃迎えに行きますよ」大事な稽古の最中に呼び出されたと思ったらこれだ。慶太郎はまたいつもの過保護だよと呆れつつも馴れたものだった。優紀のスケジュールは総二郎のものと一緒に毎朝確認している。へらへらと愛想笑 [続きを読む]
  • Le nid d'amour 〜愛の巣〜 前編
  • お付き合いしているふたり。まだ学生かな〜という曖昧な設定です。優紀はきょろきょろと落ち着かない様子で部屋を見回している。総二郎は笑みを零し握った手を引き窓際に連れて行く。「わぁぁ!」子どものように感嘆の声を上げる。眼下に広がる都会の夜景と同じくらい優紀の瞳がキラキラと輝いている。「気に入ったか?」「とってもきれいです!・・・えっと、気に入ったって?」嬉しそうな笑みを残したまま意味が分からず小首を傾 [続きを読む]
  • one of them 前編
  • 付き合ってない総優です。優紀 大学一年生、総二郎 大学二年生です。「ニューヨーク?!」「うん・・・道明寺が逢いたいから来いって・・・あ、あたしはイヤなんだけど」「なに言ってるの?素直に喜べばいいのに。つくし、良かったね!楽しんで来て!」つくしが真っ赤になりながらも笑顔で頷いた。アイスティーのグラスで乾杯してひとしきり悦び合うとつくしが突然手を合わせた。「でもね、ニューヨークに行ってる二週間もバイト [続きを読む]
  • a love so brand new 33
  • 優紀にラインを送って数時間経っても既読すら付かずおかしいなと首を傾げた。何度か連絡するようにとラインを入れても、それは同じだった。総二郎自身、仕事が続き日中はスマホをチェックはできてもゆっくりと連絡する時間がなく、ようやく時間を取れたのは仕事を終え帰宅してからだった。シャワーを浴びてからもう一度スマホをチェックするが優紀からの返信はない。総二郎は迷いなく優紀のスマホのGPS情報を検索してみるが見当た [続きを読む]
  • a love so brand new 32
  • 三日間、部屋に閉じこもりスマホの電源も切ったままにしていた。家族には風邪だと嘘をついていたので、それ以上長く閉じこもることも出来ず大学に行かなければならなかった。ただ寝不足のせいもあり体調は最悪で、断続的にめまいや吐き気に襲われ食欲はない。つくしとの諍いがあってから団子屋のアルバイトのシフトをほとんど入れておらず、優紀は迷惑をかけなくて良かったとほっとした。講義を終え優紀は痛む頭と重い身体でふらふ [続きを読む]
  • a love so brand new 31
  • もう朝・・・・・・・優紀はベッドの中で身体を丸め、カーテンの向こう側が明るくなるのを見ていた。眠れない夜を過ごしていた。一睡もしていない。ひとりでいると拭っても拭っても涙が溢れどうしようもない。眠れない夜は数日前から続いていた。たくさん一緒に笑って泣いた親友に背を向けられた日から。そしてその親友から浴びせられた言葉はこころに深く突き刺さったままだった。『優紀の持ち物、だんだん高いものに変わって行っ [続きを読む]
  • a love so brand new 30
  • 呼び止められた優紀は躊躇うことも断わることもできず車に乗せられると、名前だけは知っている歴史ある高級ホテルのカフェに招かれた。「突然呼び止めた上にこんなところまで連れて来てしまって、ごめんなさいね」「いえ、そんな・・・わたしなら大丈夫です」優紀は緊張が解けず膝の上の震える手を握りしめた。紅茶が運ばれてきてどちらともなく口をつぐんだ。ウエイトレスが恭しく頭を下げ立ち去るまでが優紀にはとても長く感じら [続きを読む]
  • a love so brand new 29
  • 「優紀、料理あまり口に合わない?」「え・・・いいえ、とても美味しいです」優紀の微笑みがどことなく固く見える。そういえば車の中でテーブルマナーを気にしていたことを思い出し声をひそめ尋ねる。「緊張してる?」「・・・ええ」優紀は少し俯き返事をするので表情が見えなかった。「大丈夫だよ。マナーは完璧だから」マナーはもちろん所作もとても美しく、滋や櫻子にだって引けを取らない。「西門さんらしくもない褒め方ですね [続きを読む]
  • a love so brand new 28
  • 歴史を感じさせるフレンチレストランは滋のチョイスだったが、西門も馴染みの店だった。エスコートする優紀は緊張しているのか伏し目がちに視線を落としている。支配人に案内された奥の部屋は池のある庭が一望でき、食事をするテーブルのほかにソファーやバーカウンターがある。「優紀、かわいい!」「優紀さん、すっごく似合ってます!」ソファーでグラスを重ねていた滋と櫻子が立ち上がった。ふたりが絶賛するように、優紀のため [続きを読む]
  • memory
  • 原作ベース。優紀 高校三年生、総二郎 大学一年生の四月ごろです。バイトを終え駅に向かって歩いていると優紀と同じ年くらいの楽しそうな男女の姿から顔を背けた。ひとり電車に乗り込んだ優紀は空いている座席に座らずドアに向かって立ち外を眺めた。胸がちくんとする。夜の街を映す車窓に先ほどの楽しそうな男女の姿が浮かび上がった。終わってしまた優紀の恋にはなかった楽しそうな姿。あのひとを好きになっても、そんな普通の [続きを読む]
  • a love so brand new 26
  • 『もうみんな来てるのか?優紀を拾ってからいくから、もうすこしかかる』あきらは総二郎からの電話に「わかった」と応じた。ひさびさに仲間で集まることになり、総二郎はしぶしぶというように優紀とのデートを諦め合流することになっていた。踊りたいという滋と櫻子の希望で場所はクラブだったがVIPルームには専用のバーもあり静かに飲むことも出来る。あのふたり、案外上手くやっているらしいと笑みが漏れる。両手に余る数の女と [続きを読む]
  • a love so brand new 23
  • 額に、頬に口づけ、そしてゆっくりと唇を重ねる。総二郎は優紀が怯えぬように、怖がらぬようにいつもティーンエイジャーのような子どもっぽいキスをする。それだけでも優紀は恥ずかしそうにする。それが総二郎にはたまらぬほど可愛らしくてならない。怯えた優紀が逃げ出してしまわぬように子どもっぽいキスに留めている。そして、これ以上先を急がないために己自身へのストッパーである。それなのに優紀は可愛らしく「キスして」と [続きを読む]
  • 好きの理由
  • ドラマの総二郎の壁ドンがwwwwwww ということで書いてしまいました?テレビは花・男から十年後らしいですが、こちらは原作沿いで二年後です。なので、総二郎 大学二年生、優紀 大学一年生設定です。壁にもたれ掛かっている少女にゆっくりと近づいて行くと、長身の総二郎は少女に覆い被さるように左腕を壁についた。少女の表情は優紀からは見ることが出来ない。「大人の魅力に気づいちゃった?」色気を含んだ低い声。どきどきす [続きを読む]
  • Hold my hand(改) 20
  • 「エッフェル塔ー!!美作さん、写真撮って!」「自撮りしろよ、牧野・・・ったく、どこのお上りさんだよ。恥ずかしい奴だな」「あたしは美作さんみたいにまたパリに来られるかわからんないんだから、しっかり写真に残しとかない」世話焼きのあきらは文句を言いつつもつくしの頼みを聞きカメラマン役をしている。「司に頼めば悦んでほいほい連れて来てくれるのにな」「だね」あきらの気の毒な様子に背を向け総二郎とふたり笑いを堪 [続きを読む]
  • 過保護の理由 (下の二)
  • 車を待たせておき総二郎は倫がはぐれないように手を繋ぐ。「ママはどこ?」倫がキョロキョロと辺りを見回す。倫には馴染みのない雑多の人混みに面食らっているのだろう。「すごい人だね。どうしてママはこんなところにいるの?ママは迷子になってない?パパ、ママはいた?」倫の矢継ぎ早の質問に子供特有の柔らかな黒髪を撫でてやる。「もうちょっと先にいるよ」「もう、ママ、デパートで待ってればいいのに。ひとりで行っちゃいけ [続きを読む]