emi さん プロフィール

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emiさん: 拝啓、空の彼方のあなたへ
ハンドル名emi さん
ブログタイトル拝啓、空の彼方のあなたへ
ブログURLhttp://www.emiblog8.com/
サイト紹介文きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供178回 / 365日(平均3.4回/週) - 参加 2016/07/14 22:28

emi さんのブログ記事

  • 黒のダウンジャケット
  • あなたへ近頃のこちらは、随分と寒くなって来ました。先日、夕方から、外出予定だったあの子が、出掛ける前に、着て行く服を迷いながら、これ、どうかな?って、私に着て見せたのは、あなたのお気に入りだった、黒のダウンジャケットでした。これ、すごく温かくて、気に入っているんだ高かったけれど、長持ちしているよ黒のダウンジャケットに袖を通しながら、あなたが、そう話してくれたのは、私達が結婚し、間も無くの頃だったで [続きを読む]
  • 夜の広場
  • あなたへ先日、雨が降る寒い日に、武道のお稽古場まで、あの子を迎えに行った夜のことでした。少し早く着いた私は、車内から、静かな夜を眺めました。厚い雲に覆われた夜空。フロントガラスに、静かに当たる雨。暖房を掛けた車内で、あなたを待っていた夜を思い出しました。遅い時間に、仕事を終えて、家まで、やっと辿り着いたあなたとの長電話。やっぱり、逢いたくなっちゃったよどちらからともなく、そんな言葉が出た夜がありま [続きを読む]
  • オレンジ色のバッグ
  • あなたへあなたを見送ってから、ずっと、私には、触れられないものがありました。あなたの仕事用の、オレンジ色のバッグ。毎日、あなたと一緒に、仕事に出掛けていたそれは、あまりにも特別な気がして、ずっと、向き合えないでいたあなたの遺品でした。引越しの際に、手早くダンボールに詰めたまま、出すのが辛くて、ずっと、そのままの形で押入れにしまっていたあなたのバッグ。先日、ふと、あなたが、自分で決めて歩んだ道を、見 [続きを読む]
  • ハロウィン
  • あなたへ今日は、ハロウィンです。毎年のこの日、我が家でも、ハロウィンを意識した夕飯を楽しむようになったのは、いつの頃からだったでしょうか。あれは、初めて、ハロウィンのメニューに挑戦した年のことでしたね。ジャック・オー・ランタンをイメージして作った食事を整えると、あの子は、すぐに、かぼちゃのお化けだ って大喜びしてくれたけれど、あなたったら、え?宇宙人じゃないの? って。どう見たら宇宙人に見えるのか [続きを読む]
  • Sボード
  • あなたへあなたについて、誰かに聞かれたとしたら、私は、まず、こう答えると思います。あなたは、なんでも出来る人だったあなたは、器用で、頭が良くて、勘が良かった。そんなあなたのことが、いつでも自慢で、羨ましくて、ほんの少しだけ、悔しかった。なんでも出来たあなただったけれど、唯一、一度も、私を追い越そうとしなかったものがありましたね。Sボード。それは、あの子が小学校4年生頃に買ってあげたものでした。あなた [続きを読む]
  • コトバ -秋-
  • 秋の色を 覚えていますか秋の音を 覚えていますか秋の風を 覚えていますかその瞳に映った景色その耳で感じた季節その肌で感じた温度を覚えていますか一緒に過ごした初めての秋少し肌寒い夕暮れにふたりで寄り添ったこと私の温度を 覚えていますか自然が季節に染まるように私の中にあなた色を見つけた初めての秋あなたの側で感じた温度もこの髪を梳くその指の感覚もずっとこのままでいたいと言ってくれた その声も私はよく覚え [続きを読む]
  • あなた
  • あなたへねぇ あなたねぇ あなた何でもないただ、呼んだだけ私は、あなたと出会って、何度、あなたの名前を呼んだでしょうか。あなたのこと、こう呼んでもいい?出会ったばかりの私たちは、そんな初々しい会話がありましたね。初めて、あなたの名前を呼んだ時は、恥ずかしくて、小さな声で、名前を呼んだんでした。あなたと家族になり、一緒に生活するようになると、あなたの名前を呼ぶことは、私にとっての、日常となりました。 [続きを読む]
  • 大人の味
  • あなたへあなたの好みのコーヒーは、砂糖を多めに入れた、甘いコーヒー。あなたと一緒に、コーヒーを飲んでいた頃の私は、あなたの半分程の砂糖を入れたものが好みでしたが、今は、砂糖を入れず、ミルクだけで飲むようになりました。そして、あなたを見送り、しばらくしてから、毎朝、コーヒーを飲むようになったあの子も、いつの間にか、ミルクだけを入れたコーヒーを、飲むようになっていました。先日、あの子と、昼間の眠気との [続きを読む]
  • あなたにしか出来ないこと
  • あなたへ俺の字、汚いよね先日、宿題をしていたあの子の一言から、あなたが書く、字の話になりました。あなたの字は、均等で、真っ直ぐで、とても、綺麗な字でした。俺が小学生の頃、親父に教わったんだそう話してくれたのは、あの子が小学生の頃でしたね。そして、小学生だったあの子に、字を綺麗に書くコツを教えてくれたあなた。ゆっくりでいいんだよあの子の隣に座って、あの子と一緒に、ノートを覗き込んでいるあなたの姿を思 [続きを読む]
  • 帽子
  • あなたへ先日、あの子の部屋を何気なく見渡すと、高いところに飾ってある、あなたの帽子が目に留まりました。何故だか分かりませんが、自分の居場所は、ここだと言わんばかりに、そこにあるように見えたその帽子は、ひっそりと、あなたを待っているようにも見えました。眩しいのが苦手で、家族で出掛ける時には、いつも帽子を被っていたあなた。気に入った帽子を長い期間被っては、時期が来ると、買い替えながら、あの帽子は、何代 [続きを読む]
  • 新しい手帳
  • あなたへ先日、来年用の手帳を買いました。新しい手帳を買うと、まずは、2月5日のページを開く私は、毎年のこの時期、あなたの誕生日を知った日のことを思い出します。あなたと出会って、初めての秋。翌年用の可愛い手帳を買ったばかりの私は、あなたに見せたくて、新しい手帳を持って、あなたに逢いに行きました。ねぇ見て、可愛いでしょ?そんな私の言葉にあなたは、来年の手帳買ったんだ?可愛いねそう言って、私の手帳を眺める [続きを読む]
  • パラレルワールド
  • あなたへあれは、あなたと一緒に、パラレルワールドが描かれた映画を観た後のことでした。パラレルワールドが、本当にあったら、面白いねそんな私の言葉に、俺は、あると思うよあなたは、そう言って、話して聞かせてくれましたね。人生の分岐点に立った時、片方を選んだ自分が今の自分としたら、もう片方を選んだ自分が他にも存在して、その人生を歩む自分は、今の自分とは、別な人生を歩んでいる。そんなふうにして、幾つもの別々 [続きを読む]
  • 前髪が上手に切れた日
  • あなたへ先日、前髪を切りました。あの日、ハサミとコームを準備した私は、鏡の前で、目を閉じて、前髪を切ってくれていた時の、あなたの事を思い出していました。目を閉じた私のすぐ前に座るあなた。私の前髪を指で挟んだあなたの手の感触。そっとハサミを動かす音。大方、切り終わると、目を開けてみてそう言って、前髪を梳かして、具合を確認するあなたの真剣な顔。何年もの間、あなたは、そうして、私の前髪を切ってくれていま [続きを読む]
  • アルバイト
  • あなたへあの子の夏休みが終わり、またいつもの生活が始まりました。実は、あの子は、夏休みから、アルバイトを始めました。これからは、学校、武道のお稽古、アルバイトと、忙しくなるあの子ですが、とても張り切っています。アルバイトを始めてから、1ヶ月と少しが経ち、先日、初めてのお給料を頂きました。通帳を眺めては、ひとりでに溢れてしまう笑顔。あの日のあの子は、何度そうして、通帳を眺めていたでしょうか。本当に嬉 [続きを読む]
  • 来世
  • あなたへ来世って言葉あるでしょ?またいつか、生まれ変わるってこと。思えば、あなたとは、そのことについて、話したことがなかった気がしますが、あなたは、前世や来世について、どんな考え方だったのかな。私はね、前世や来世って、あるんじゃないのかなって思っています。だって、いつかあなたは言っていたでしょ?ないと証明されていないことは、ないことにはならない って。もしもね、今を頑張って生きる事が出来たのなら、 [続きを読む]
  • 3度目の夏
  • あなたへ8月最終日の今日は、雨降りの1日でした。あれから、3度目のこの夏は、曇りや雨の日が多く、夏らしくない夏のまま、気が付けば、随分と日が短くなりました。このまま、秋を迎えるようです。空を眺めては、あなたを想い、寂しい気持ちだったのは、天気のせいでしょうか。あなたの顔を思い浮かべては、胸が苦しくて、あの子に見つからないように、そっと涙を流した事もあったこの夏でしたが、他のみんなと同じ分の時間を過ご [続きを読む]
  • コトバ -弱虫の抜け殻-
  • 平坦で石ころのひとつも落ちていない道のど真ん中でうずくまった彼が守ってくれていた世界はもう何処にもないのに怖くて踏み出せない一歩に私は自分の足を呪った自分の居場所はここではないと分かっているのに一歩が踏み出せない私は弱虫だ坂道でもなく石ころに躓いた訳でもなくただ一歩踏み出すことに躊躇したどうして進まなければならないのかそんなの決まってる彼が行きたかった場所へ行くためだ彼が目指した場所は遥か遠くこん [続きを読む]
  • デート
  • あなたへ今朝、あなたと、デートしている夢を見ました。大きな湖で、一緒に、ボートに乗ったり、何処かを観光しているような夢でした。夢の中のあなたは、心臓を患ったままで、私は、あなたの体を心配しながらも、とても、幸せな気持ちで、2人で、ゆっくりとした時間を過ごす夢でした。もしも、あの時、今とは違う運命だったのなら、あなたは、今頃、隣にいてくれたのでしょう。きっと、夢の中のように、あなたの体を心配しながら [続きを読む]
  • 近頃のこと
  • あなたへ長いように感じたあの子の夏休みも、残り1週間程になりました。最近になって、ようやく焦り出したあの子は、勉強を再開したようです。暫くの間、勉強に手を付けなかったために、色々な事を忘れてしまったようで、分かっているはずなのに解けない問題に、かなり、焦り気味の様子。今日は、友達と、図書館で勉強をしてきたようですよ。夏休み明けには、すぐにテストがあります。のんびりし過ぎな気もしますが、また、自分の [続きを読む]
  • お盆のこと
  • あなたへもう、そちらへ着いたでしょうか。あなたを、そちら側へ送り出し、3度目のお盆。今年は、ゆっくりと寛いでくれましたか?楽しみで・・・楽しみ過ぎて、ちょっぴり緊張しながら迎えたお盆初日の朝は、いつもよりも早くに目が覚めました。あなたへのいつもの挨拶。おはよう の代わりに、おかえり って、そう、声を掛けたけれど、そこに、あなたの気配は、何も感じませんでした。あなたの顔は、何故か、いつもと違って、た [続きを読む]
  • 最後の言葉
  • あなたへあなたのその姿を最後に見たのは、丁度、3年前の今日でした。あなたが息を引き取り、一度は決めた覚悟でしたが、1日、また1日と時間が経つにつれ、私は、この日を迎える事が、怖くなっていきました。その姿を残したまま、いっそのこと、このまま時間が止まってしまえばいいと。本当は、迎える事が怖かった告別式の朝、私は、気が付きました。きちんと式を執り行う事は、きっと、あなたにしてあげられる最後のことなんだと [続きを読む]
  • あの子の道
  • あなたへ高校生になったあの子は、すっかり、新しい生活に慣れると、徐々に、勉強をしなくなりました。学校での、友達との時間は、楽しいけれど、授業は、つまらない何のために勉強するのかな頑張って勉強しても、それが将来の役に立つとは思えないこれは、勉強をしなくなってから、時々、あの子が口にした言葉でした。受験勉強。本当に、あの子は、よく頑張りました。頑張り続けるということは、とても難しいもの。本当は、こんな [続きを読む]
  • あなたを想う日 -2017-
  • あなたへあなたのその手の温かさを、最後に確認してから、今日で、3年が経ちました。今日は、あなたをたくさん想う日。あなたと出会った時のこと。あなたが、どんなふうに、笑っていたか。初めて、手を繋いだこと。たくさん、あなたの名前を、呼んだこと。逢いたいって、寂しがり屋の私のために、飛んできてくれましたね。すぐに行くよ と。あなたと、初めて、喧嘩した時の事。喧嘩出来て、嬉しいだなんて、私にはなかった発想に [続きを読む]
  • 花火大会
  • あなたへ先日、花火大会がありました。あなたとあの子と私。最後に3人で観に行ったのは、4年前でしたね。あの次の夏は、あなたが入院した夏。そして、その次の夏と、次の夏は、あの子の武道の大会があり、先日、あの子は、4年振りに、花火大会に出掛けました。家に帰って来たあの子は、友達との楽しかった様子を話してくれました。あの日、私は、家でひとり、遠くで聞こえる花火の音を聞きながら、あなたと最後に観た花火大会の日 [続きを読む]
  • 不思議の始まり
  • あなたへ思い返せば、私に、不思議な出来事があったのは、あれが始まりでした。あなたの容態が、急変したあの日から、しばらくの間、私は、過呼吸に苦しみました。あなたの検査手術のあったあの日、院内であの子と待ちながら、私は、翌日に控えたあなたの一時帰宅の事を考えていました。一緒に、どんな1日を過ごそうかと、あなたが喜ぶ顔を、思い浮かべていました。そんな中、突然、私たちは、呼び出されました。先生が待つ部屋へ [続きを読む]