いのうま さん プロフィール

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いのうまさん: いのうま読書録
ハンドル名いのうま さん
ブログタイトルいのうま読書録
ブログURLhttp://inoumadokusyoroku.blog.fc2.com/
サイト紹介文昔に読んだ本から最近気になった本まで、独断と偏見で綴ります。ジャンルはいろいろ。ミステリーやや多し?
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供67回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2016/07/16 15:01

いのうま さんのブログ記事

  • 「勝手にふるえてろ」 綿矢りさ
  • 「勝手にふるえてろ」 綿矢りさ 文春文庫主人公の女性が自分の年の約半分のせいか(笑)、終始「ふーん、それで?」としか思えませんでした。若い頃って、あんな風にジタバタしてたかなぁ。もうすっかり自分のことは忘れてます。ヨシカよりも、イチくんのほうが気にかかりました。彼は会社などでどんな風に振る舞っているんだろう。生きづらくはないかな。イチくんが少し心配です。 [続きを読む]
  • 「テレビ消灯時間」 ナンシー関
  • 「テレビ消灯時間」 ナンシー関 文春文庫ナンシー関さんの消しゴム版画は知ってたけれど、文章は読んだことない。ってことで、読んでみました。取り上げられているテレビ番組は、全て全然見たことがないので、書かれていることにイマイチぴんとこなかった感はあるのですが、なかなか「ここまで書くかよ」的なことが書かれていたりして、鋭い。早くに亡くなられたことが、ほんと残念です。今のテレビの状況を、ナンシー関さんなら [続きを読む]
  • 「読者は踊る」 斎藤美奈子
  • 「読者は踊る」 斎藤美奈子 文春文庫20年ほど前に書かれた本なので、取り上げられている「話題の本」は、ほぼ全て読んだことがないですが、切れ味の良い批評は、それだけですかっとします。中には、「そう言えば話題になってたなぁ」と、うっすらと記憶にある本もあって、その後の流れと併せて見ると、随分変わったな、とか、あの頃から全然変わってないやん、とか、1人ツッコミ入れながら読んでました。自分がそうとは考えない [続きを読む]
  • 「そして最後にヒトが残った」 クライブ・フィンレイソン
  • 「そして最後にヒトが残った」 クライブ・フインレイソン 白楊社なぜ私達の種族が生き延びて、今に至るのか。他の人類はなぜ滅びたのか。決定的な理由はないけれど、「適切な時に適切な場所にいること」「偶然だ」ということが、なかなか衝撃的でした。私達はたまたま運が良かったからなのか・・・あと、気候変動とそれに伴う環境の変化が、かなり大きな原因になることも、「なるほど」感でした。今私達は地球を破壊するほどの勢 [続きを読む]
  • 「機巧のイヴ」 乾緑郎
  • 「機巧のイヴ」 乾緑郎 新潮文庫もう一つの江戸時代のような世界で、人と見まごう人造人間と、それに関わる人たちの話が進みます。一番衝撃的だったのは1作目の「機巧のイヴ」で、ラストまで読み終えたときは「ええ〜っ!?」と思いました。5作の短編集の形ではありますが、読み進めていくうちに世界観が広がってくるし、それぞれにテーマが違っていて、全体で一つの話になっています。いつまでも年を取らない機巧人形たちは、こ [続きを読む]
  • 「古代の女性官僚 女官の出世・結婚・引退」 伊集院葉子
  • 「古代の女性官僚 女官の出世・結婚・引退」 伊集院葉子 吉川弘文館女官というと、「源氏物語」や「枕草子」のイメージでしたが、読んでびっくり、バリバリのビジネスパーソンだったんですね。勿論、個人差や能力差はあるでしょうが、男女分け隔てなく各々に業務があり、皆さんお勤めしていたようです。どちらかというと、今の自分たちに近いかな。出身の家柄による身分差があるのが、古代と言えば古代ですが。時代が進むにつれ [続きを読む]
  • 「貘の檻」 道尾秀介
  • 「貘の檻」 道尾秀介 新潮文庫〔ネタバレなし〕久々に道尾さんの作品を読みましたが、うーん、どうなんだろう。読み終わってみれば、「彼らはどうにかならなかったんだろうか」という、やるせなさや悲しさがあるのだけれど、途中に挟まれた幻想(?)との繋がりがどうもしっくりこなくて、ちょっとモヤモヤが残ります。ミステリーにしては、あまりにありきたりだし、主人公の彼のグルグルしている内面を、もっと強調しても良かっ [続きを読む]
  • 「ヤバい社会学」 スディール・ヴェンカテッシュ
  • 「ヤバい社会学」 スディール・ヴェンカテッシュ  東洋経済新報社題名に社会学とついているけど、社会学を学ぶ大学院生の体験ルポでした。1980年代のアメリカの話で、今とは少し状況が違うのかもしれないけれど、格差がなぜ作られ、なぜ抜け出せないのか、格差とは具体的にどのような実態なのか、がよく分かります。正直言って、酷い。それでも、人はその状況に何とか適応し、もう少しマシになるよう頑張っています。それでも抜 [続きを読む]
  • 「秋葉原事件 加藤智大の軌跡」 中島岳志
  • 「秋葉原事件 加藤智大の軌跡」 中島岳志 朝日文庫読んでいて感じたことは、「もしかして、かまってちゃんだったのかな?」ということ。誰かに認められたい、という感情は、誰にでも多かれ少なかれあるだろうけれど、少し度が過ぎる感じがしました。リアルの生活では結構友達もいるし、人付き合いもそんなに悪くなさそう(読む限りでは)なのに、ネットにのめり込む心の渇きが、今イチよくつかめない。事実を時系列で並べて書い [続きを読む]
  • 「ランボー怒りの改新」 前野ひろみち
  • 「ランボー怒りの改新」 前野ひろみち 星海社森見登美彦さんが書いた帯の文に惹かれて、前から気になっていたので、読んでみました。いや、これは、奈良人なら(そうじゃなくても)絶対読むべし。あまりにもローカルネタではあるのですが、それがかえって身近に迫ってきます。ランボーと大化の改新、全然問題なし。蘇我入鹿がロケットランチャーをぶっ放す、いいじゃないですか。もっとやれ。万城目さんの「鹿男あをによし」も面白 [続きを読む]
  • 「紙の動物園」 ケン・リュウ
  • 「紙の動物園」 ケン・リュウ 新☆ハヤカワ・SF・シリーズSFというよりも、ファンタジーと呼んでも良いような雰囲気の作品もありましたが、全体的にしみじみした感じで、読んだ後、じんわりきました。ワクワク心躍る、という感じではないけど、むしろそれが良いかな。「もののあはれ」は、なぜこれがものの哀れになるのか今イチよく分からんかったけど、日本人がこのように見られているというのが、なんかビミョー。「結縄」は、 [続きを読む]
  • 「植物のあっぱれな生き方」 田中修
  • 「植物のあっぱれな生き方」 田中修 幻冬舎新書朝咲いて夜しぼんだり、春が来ると一斉に咲いたり、普段何気なく目にしている植物たちの姿ですが、実は高度な戦略の元に、そのようになっているのを初めて知りました。というか、その方が環境に適合したから、生き延びてくることが出来たと言うべきかな。特に凄いと思ったのが、同種の植物(例えばソメイヨシノやチューリップなど)が一斉に花を咲かせる仕組みです。当たり前のよう [続きを読む]
  • 「破門」 黒川博行
  • 「破門」 黒川博行 角川文庫確か、この作品で直木賞を受賞されたのですね。期待に違わず、テンポが良くて楽しめました。実際は悲惨な内容だろうに、桑原と二宮の会話はまるで掛け合い漫才のようで、読みながら思わずニヤニヤしてしまいます。いるんですよねぇ、傍で聞いてると、まるで漫才のような会話をしている人って。文字化された関西弁がリアルで、頭の中では自動的に音声化されていました。彼らの金銭感覚が庶民とはかけ離 [続きを読む]
  • 「残穢」 小野不由美
  • 「残穢」 小野不由美 新潮文庫某新聞の書評コーナーでお勧めになっていたので、手に取ってみました。う〜ん、怖いものが「これでもか」と襲ってくるような恐ろしさではないですが、ジワジワ〜と来る感じでしょうか。「日本のホラーって、こんな感じだよなぁ」と納得するような読み心地でした。フィクションとは分かっているのだけど、まるでノンフィクションのようで、実話と作り事の区別が付かなくなるというか・・・いや、実際 [続きを読む]
  • 「アリス殺し」 小林泰三
  • 「アリス殺し」 小林泰三 東京創元社〔ネタバレなし〕会話主体の文章で、その会話がいかにもアリスの世界なので、初めのうちはかなりイライラきたんですが。気が付けばどっぷりハマり、「えぇ〜、そうなの!?」と驚きつつも、伏線はきちんと張られていたり、意外と(?)破綻はないです。納得感はしっかりありました。ただ、最後の方はグロさがきついので、そういうのが苦手ならちょっとアレかもしれません。続編もあるそうなの [続きを読む]
  • 「後妻業」 黒川博行
  • 「後妻業」 黒川博行 文春文庫何か、救いのない話でした。会話がテンポ良く関西弁で進むので、読んでいる最中は深刻さをさほど感じませんでしたが、読み終わった後は「それでいいのか」という感じでした。まぁ、めでたしめでたしにならなかったから、あれはあれで良かったのかなぁ。でも、現実にも似たような事件が起こりましたし、絵空事ではないんでしょうね、多分。中心人物の小夜子がトコトン突き抜けていて、ここまで来ると [続きを読む]
  • 「シェエラザード」 浅田次郎
  • 「シェエラザード」上下 浅田次郎 講談社文庫この話の元になる実話があるとは、知りませんでした。戦争末期の悲劇です。最後まで自分の仕事に誇りを持ち、軍とは関係なく、海の男として船と運命を共にした人々に涙がこぼれました。でも、律子さんの役回りがイマイチしっくりこなかったな。余計じゃないかな。あと、登場人物たちのその後が気になります。ターニャや留次君がどうなったのかも書いて欲しかった。ちょっと中途半端な [続きを読む]
  • 「サイコトパス」 山田正紀
  • 「サイコトパス」 山田正紀 光文社読んでいる最中もでしたが、読み終わった後も何が何だかよく分からなかったです。どこまでが正しくて、現実で、この世界の話なのか・・・最後にきっちりケリを付けるのかと思ったら、そうではなく、結局よく分からないまま。ん、よく分からないと言うよりも、認識が不安定と言うべきでしょうか。読み終わった後は、この不安定な世界からやっと離れられて、少しほっとする感じでした。自分までも [続きを読む]
  • 「デッドソルジャーズ・ライヴ」 山田正紀
  • 「デッドソルジャーズ・ライヴ」 山田正紀 早川書房正直、よく分からない話でした。初めの方で、ナノマシーンが出てきたりするのですが、それがずっと話として続く訳でもなく(いや、重要な役割ではあるのですが)、ラスト近くで全てが収束していく感じでしょうか。ただ、生と死について、一つの提示がなされているのかな。それと、「脳死」がキーですが、最近はあまり脳死の話を見かけなくなりました。もう、脳死が人の死として [続きを読む]
  • 「悪果」 黒川博行
  • 「悪果」 黒川博行 角川文庫〔ネタバレなし〕読み始めは悪徳警官の話が続くのかと思いましたが、途中から何やらきな臭くなり、あれれという間にあんな結末に。勧善懲悪にするのは白々しいですが、悪い奴らが益々のさばるのも、それが世の中なんでしょうね。登場人物たちの大阪弁のテンポが心地よく、エグい話でもずんずん読めます。彼らの活躍をもっと読みたいと思ってググってみたら、続編が出ているんですね。「読みたい本」リ [続きを読む]
  • 「植物図鑑」 有川浩
  • 「植物図鑑」 有川浩 幻冬舎文庫主人公二人はステレオタイプ的な感じだけど、出てくる野草料理がとても良いです。この料理だけでも読んだ甲斐があったと思う(笑)。そして当然食べたくなってくるんですよね。フキの佃煮は作ったことがあるけど、それ以外は全くなし。ノビルの食感がこれでもかと書かれていると、どうしても気になります。スーパーには売られていないだけ、尚更。出てくる野草も、名前は聞いたことがあるけど、ど [続きを読む]
  • 「将軍の料理番 庖丁人侍事件帖 1」 小早川涼
  • 「将軍の料理番 庖丁人侍事件帖 1」小早川涼 角川文庫〔ネタバレなし〕とても剣豪とは言えない主人公が良い感じです。しかも、出てくる料理が美味しそうで、ぜひ一度食べてみたいです。事件よりも、料理の方が気になります(笑)。主人公達の背景もなにやら訳ありのようで、シリーズを読み進めていけば分かるようになっているんでしょうかね。そんな訳で、この第1巻だけでは少しモヤモヤが残りました。 [続きを読む]
  • 「天使の牙」 大沢在昌
  • 「天使の牙」上下 大沢在昌 角川文庫〔ネタバレなし〕荒唐無稽な設定が前提となります。これを受け入れることができるかどうかで、この小説への見方が変わると思います。自分は、最初「あり得ない!」と思っていましたが、読み進めていくうちに、全然気にならなくなりました。むしろ、この設定を上手く生かした主人公達の葛藤に引き込まれました。タダのハードボイルドじゃありません。下手すると話が破綻するかもしれないのに、 [続きを読む]
  • 「土漠の花」 月村了衛
  • 「土漠の花」 月村了衛 幻冬舎文庫〔ネタバレなし〕自衛隊が海外で敵対集団と戦闘するという状況は、今では絵空事とは言えなくなりました。同じような事態に陥ったとき、ここに書かれているような対応が果たして取れるのかどうか、自分には分かりかねますが、いずれにせよ、とんでもない状況であることには変わりないでしょう。各々の信じるものに従って、困難に立ち向かう隊員達には、所々で涙が禁じ得ませんでした。漢だぜ!ど [続きを読む]
  • 「走らなあかん、夜明けまで」 大沢在昌
  • 「走らなあかん、夜明けまで」 大沢在昌 講談社文庫〔ネタバレなし〕ハードボイルドと言うよりも、ノンストップストーリーというべきかな。ごくごく普通のサラリーマンが、とんでもない災難に見舞われて、大阪の街を駆け巡りますが、その疾走感が良いです。ストーリーがぽんぽん進んで、展開が鮮やか。手に汗握りながら、次が気になってページをめくるのも、もどかしい。ページをめくるのがもどかしいって感覚は、久しぶりでした [続きを読む]