雨野小夜美 さん プロフィール

  •  
雨野小夜美さん: 雨野小夜美のブログ
ハンドル名雨野小夜美 さん
ブログタイトル雨野小夜美のブログ
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/tinycolor-amenokoyami/
サイト紹介文嗚呼永遠の中二。
自由文マルチクリエイターを目指す、雨野小夜美のブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供40回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2016/07/21 16:07

雨野小夜美 さんのブログ記事

  • もうそろそろ、何か書こうかなあ・・・と
  • 最近、パブーで小説の更新はしていますが、他に何もしていないんですよね・・・私生活でも、何もしてません・・・もうそろそろアホな事ばかり考えるのはやめて、将来の事を真剣に考えたらどうかな、とそう思うと、わりと真剣なネタしか出てこず、結果、面白くないんですよ・・・だから、昔書いた「ジュナンの入院」の続編でも創ろうかなあ・・・と思っているんですが、最近の自分、面白くないんですよね・・・まともに、なってしま [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ジーン編3
  • 毎週土曜日午前9時更新。 その朝も、ガイは遊びに療養所へ来ていた。ガイは他に友達いないのだろうか。 そもそも、ガイは力があり、健康なのに働いていないのだから、それをいい目で見てくれる大人など、あまりいないのだろう。あと、この前の馬も、ガイがどこかへもっていった。盗品だったのだろうか? ガイの今日の持ち物は、手のひらにのるくらいの小さな壺だった。「ほうら、壺。中に湧き水入れてきたぜ! 飲む?」「あり [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ジーン編2
  • 毎週土曜日午前9時更新。 目を開けて、また閉じた。まっ白の景色だ。 ここには、時間が無いようにさえ感じる。左斜め前にある大きな木と机。葉っぱが揺れている。眠いのでもう一度、目を閉じた。 それから、どれくらい経ったのだろう? 朝焼けなのか夕焼けなのか。視界に、看護の女性の顔が映る。髪の結い方が不思議だ。東ザータの人じゃないな。なんとなく、そんな事を思った。 視界が、ほんのり赤い夢の中にいるようにかす [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ジーン編1 (第二章)
  • 毎週土曜日午前9時更新。 ずっと、床を這っていたのだ。 イグサの敷かれた、床だった。 長い長い冬。イグサの上は、土の上より少しだけ、暖かい。 オレは、それをほんのわずかに、覚えている。 そして、奥の方にまきが積んであって、そこまで小さな手足で這っていった。 オヤジに叱られて大声で泣いた。そんな記憶がある。 いや、それともただの、長い夢だったかな。「おい、人殺しのキャメル」「はい」「これ、何本に見え [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編21
  • 毎週土曜日午前9時更新。 ガイの家の前。男は石の道路に立っている。目をこらすとわかる、白いヒゲだ。刃物と火炎放射器を奪って両手にもっている。そのように見える。 ガイはどこにいる? 石段の下で誰かが体を丸めて倒れている。あれが、ガイなのか?  オレは息をのんだ。煙がまたオレの目を邪魔する。 男はヒゲを上下させる。とても不揃いな、汚いヒゲ。「お前、大きくなったな」 オレは状況がよくわからなかった。それ [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編20
  • 毎週土曜日午前9時更新。「これは、ひでえな」 ガイがそうつぶやいた。 白と赤と黒の世界だ。どうしようもなく、そのように見えた。 白や黒の煙が、目の前を隠す。遠くの方で、赤い炎が燃えている。炎は、次々と木造の家々を覆うように広がっていく。思ったよりずっと、ただ事では無かった。 煙で、遠くが見にくい。馬の足場もよく見えない。「うわっ」「どうした、もしかして、さっきの傷の事か?」 馬を並べて横を向くと、 [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編19
  • 毎週土曜日午前9時更新。 また何か、いい加減そうな門だ。淡い色の木で組み立てられ、東ザータの門は伸び縮みするように作られていた。しかし、完全に閉められた門の背は、低すぎはしないのだろうか? 煙さえ、少し流れて来ている。 まあ、塔のある西ザータの村の門よりは、多少立派な作りだ。そこへ、兵士が四人、うろうろしていた。「お前ら、どこから来た!」「この村から来たに決まってんじゃねえか。この髪型、見ておめえ [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編18
  • 毎週土曜日午前9時更新。 なぜかオレ達は、ゆっくりと準備をして、旅立った。 ベッドの縄がかたく結んであるのをほどく。目の前をさっきの白い蝶が横切る。 それは、ガイの言うとおり、確かに自分であるようにも見えて、でも何か、違うような気もする。うまく、説明できない。 世話係のオヤジには、オレには両親がいたはずだと聞いていた。一体、誰なのか? オヤジは、それ以上の話はいつもごまかした。鳥が運んで来たのを拾 [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編17
  • 毎週土曜日午前9時更新。 木の根のでこぼこに、右足をかける。何かに登るのは、久しぶりだ。 全体重を右足にあずけ、勢いをつけて、体をぐんと持ち上げる。指に少し、長いラクダ色の髪がからまる。腕を、木の枝分かれしている場所まで、力強く伸ばす。 そこを左手でガシッとつかむ。でこぼこの多い木だ。何の木かは知らない。ついこの間まで、建物か何かだと思っていた。 足をくぼんでいる場所にかける。一歩一歩、慎重に登っ [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編16
  • 毎週土曜日午前9時更新。 風が吹いて目が覚めた。目の前を、白いヒラヒラしたものが飛んでいく。何かの生き物だ。風に対抗して飛んでいる。生きるのに必死であるかのように見える。 立ち上がろうとすると、縄が大きく揺れる。オレは、この『空飛ぶベッド』とガイが呼ぶベッドが一晩で気に入ってしまっていた。ガイが野宿用に、持ち歩いていたもので、縄が粗く編んである。それを四本の木にしばりつけてよく寝るそうだ。 それを [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編15
  • 毎週土曜日午前9時更新。 ガイは砂と燃えた後のカスみたいなものを、鉄の棒で混ぜ合わせながら言った。「まず、村が燃えてもかまわない理由を聞きたいの? ははは」「はい」 ガイは鉄の棒を砂山から取り出し、手で回し始めた。そういうクセのようだ。「俺、浮浪者だから。家のある浮浪者だから。前にも言わなかったか?」「その、なぜ家があるのに浮浪者なのか、というのを教えてください」「あー、……じゃお前になら、語ろう [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編14
  • 毎週土曜日午前9時更新。 あたりが、また暗くなってきた。この世というものは、白くなったり、赤くなったり、青くなったりを繰りかえす。オレは自然が、生き物であるかとさえ思う。空が黒くなるにつれ、飛び交う黒い鳥。ギャアギャアと、とても高いところを飛んでいく。星と同じくらいの高さだろうか。「ガイ、星が見えます」「ああ、星? むにゃ」 ガイは『さっき川でとってきた、魚』というものを食べていた。ところどころに [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編13
  • 毎週土曜日午前9時更新。 外人。 外人とは、違う国から来た人を指す差別用語。そうガイは言った。 あの兵士という武装した男たちは、『プルミア市』から派遣されたと言っていた。 オレは、『ディザータ王国』というところの人間ではない。外人。どうもそうらしい。光るほど磨き上げられたかぶとの隙間から、兵士の髪の色は見えていた。木と同じような色の髪と、黒に近いような目。顔色は朝の白いもやで、白っぽいというのがわ [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編12
  • 毎週土曜日午前9時更新。「何だこりゃ!」 オレも、そう言いたかった。 木でできた、急いで作ったような門。見るからに適当そうな金属の棒が、打ちこんである。あれで全体の崩壊を止めているようにしか思えない。「貴様ら、どこから来た?」 門の前に、何と武装した男が何人かいた。 前にいるガイが答えた。「すぐ隣の東ザータだけど」 ガイの馬が、少し鳴き、首をぶらぶらと動かした。「どこから来たとしても、よそ者をここ [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編11
  • 毎週土曜日午前9時更新。「もうそろそろ西ザータへ着くぜ。それにしてもお前、あの塔から歩いてか、または走って俺の村まで来たんだろ。それともラクダか? ははは。けっこう距離あるぜ? よく来れたもんだ。馬なら半日かければまあ着くけどな。ラクダは見た事あるけど乗って旅した事無いので知らん。そして、訂正!」 うっすら細い建物が、やわらかな青い空気に包まれて、小さく見えていた。あれでは日が暮れたら、消えてしま [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編10
  • 毎週土曜日午前9時更新。「ガイ、さっきの門、何のためにあるんですか? 誰かがいるわけでもなく……あれは、何をするためのものなんですか?」 やせた馬の乗り心地は、良くない。『くら』という革製の立派な何かが馬の上にあり、オレは生まれて初めてそれに乗っている。ガイはそれにしても、どこからこの二頭の馬を持ってきたのだろう? よく揺れる。『あぶみ』のある足のところを何度も見る。「ああ、あれは『門』だよ。鉄か [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編9
  • 毎週土曜日午前9時更新。「それと――そのさ」「何ですか?」 オレは、土で汚れたベッドの上に座っていた。「お前、火を見て美しいと思った事は無いかい?」「えっ」 オレは思わず、右手を見てしまった。それからガイの顔をまっすぐ見た。「この傷の事ですか?」「まあ、そうだよ」 ガイは少し斜め下を向いた。その表情が、何を意味しているのか、オレにはわからなかった。明るく楽しい人だと思った。人とは不思議な生き物だ。 [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編8
  • 毎週土曜日午前9時更新。「何、『塔の子』? 何じゃそりゃ」 ガイは丸い目をますます丸くした。「それで宴会はなんとなく冷めて終わっちゃったって? それは俺が嫌われてるからじゃなく? あのババア、礼儀というものを……」「ガイにあらためて説明します。オレは、塔にとても長い間、幽閉されていたんです。記憶にある頃から、ずっと。ようやく、なぜか出してもらえたんです」 ガイは手をポンとたたいた。「ははあ、それで [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編7
  • 毎週土曜日午前9時更新。「良き労働者になるからじゃ」「労働者?」「そうじゃ。この村には、若いもんが少ない。特に力が強くて、頭の切れる、丈夫な若者が不足しているんじゃ」 黄色い淡い光の中で、さっきの宴会をなんとなく頭に描く。若い? 確かにオレの腕は傷はあってもシワひとつない。これを、若いというのか。「なぜ、この村に若いもんが少ないか、わかるかの?」 頭がぼんやりしていて、なかなか考えられないし、眠い [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編6
  • 毎週土曜日午前9時更新。 しかし、オレはその『例の事件』について、何も知らされていないのだった。オヤジに聞いても、毎回返って来る答えは違っていた。 でも、何があったにしてもそれは、オレの父が何かしら悪いのであって、オレには罪は無いと聞いている。  だったら、やたら隠す必要も無いのではないか? そう決めて、顔を上げた。「オレは十五年間、ずっと塔に幽閉されて育ちました。塔の外の事を何も知りません。まず [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編5
  • 毎週土曜日午前9時更新。 石の粉か、ホコリ。それがまるい食べ物にまぶしてある。「まあ、落ち着いて食べな」 女村長にそう言われたって、やっぱり手が震えてしまう。 これは、食べられるのか? ありえない感じの匂いがする。嫌な匂いではないが、これが食べ物の匂いなのだろうか? 何度も、鼻を近づけてみる。「あんたは行き倒れになっとんたのじゃろ。ようやせておる。いっぱい食べな。おかわりしても良いんじゃよ。ほほ、 [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編4
  • 毎週土曜日午前9時更新。 それは恐怖で、言葉が出なかったほどだ。「ガイ! 何ですか、この木は!」 この村の人は、この木の板の上で寝るのか? 呼吸が、少し速くなったのを感じた。木の板に、足が生えている。「はあ? かわいそうに。わかりやすく言うな。お前はどこからか旅してきて、たぶん行き倒れになって、たまたま門を出てすぐの俺の家にたどり着きやがったんだ。ここまではいい?」「はい」 オレは床でひざに手をの [続きを読む]
  • 自由の中に、立ちすくむ ガイ編3
  • 毎週土曜午前9時更新。 これは「火」というものだと、さっきオヤジは言っていた。 オヤジは、いつもは多くを語らず、語ってもウソ交じりなのだが、たまに質問に真面目に答えてくれる。 この火は、なぜゆらゆらとトカゲか何かのように、動いているんだろう。  白いものがわき上がってオレを包む。 火は、生き物なのだろうか。さわってもいいのだろうか。 手を、火に入れた。「こいつ、手まで拭いてやったのに、身動きもしね [続きを読む]