zenmaster さん プロフィール

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zenmasterさん: sci-fi fab
ハンドル名zenmaster さん
ブログタイトルsci-fi fab
ブログURLhttp://scififad.blog.fc2.com/
サイト紹介文原書で読む 海外SFのすばらしき世界
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供15回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2016/08/12 16:53

zenmaster さんのブログ記事

  • The Door Into Summer / Robert A. Heinlein
  • 光るチャーミングでロマンチックなメタファー27冊目。Robert A. Heinleinの言わずと知れた代表作”The Door Into Summer”(1956)(『夏への扉』)を読了。もちろん今もハヤカワ文庫版が普通に書店に並んでいる。まずはアウトラインを。ぼく(Daniel Boone Davis、通称Danny)は、預かっているオス猫Petronius(Pete)とともに”Sans Souci Bar Grill”の扉をくぐり、ひとしきり酒をあおっていた。Peteはお好みのジンジャーエール [続きを読む]
  • No Different Flesh / Zenna Henderson
  • 謎の小路のその先にあるもの26冊目。Zenna Hendersonの"People"シリーズ、"No Different Flesh"(1967)(『血は異ならず 』)を読了。ハヤカワ文庫版は残念ながら絶版状態のよう。 前回少しアウトラインを張り切りすぎたので、今回は少し控えめに。NO DIFFERENT FLESH人里離れた峡谷は夏の嵐だった。その夜、Mark Edwordsは大学生用の教科書の執筆の締め切りに追われタイプを叩いていた。妻のMerisは嵐のさなか、赤ん坊の泣き声 [続きを読む]
  • Pilgrimage / Zenna Henderson
  • 心の棘をとりのぞく魂の遍歴25冊目。Zenna Hendersonの"Pilgrimage"(1959)(『果てしなき旅路』)を読了。ハヤカワ文庫版は残念ながら絶版状態のよう。本書は6編の中編によって構成されている。まず各編の前段では、世を儚んで自らの命を断とうとしていたハイティーンの少女、Lea Holmesと、彼女に救いの手をさしのべてきた、人間と変わらない姿の異星の種族、"People"との心の交流の物語。後段では"People"の一人ひとりが自身の [続きを読む]
  • The Silver Locusts (The Martian Chronicles)/ Ray Bradbury
  • 不滅のオールタイムベスト24冊目。Ray Bradburyの"The Silver Locusts (The Martian Locusts)"(1951)(『火星年代記』)を読了。翻訳は大昔からあるが、一番なじみ深いのはハヤカワ文庫版だ。ただし、現在書店に並んでいるのはBradburyが晩年、数編の差し換えや年号の調整など、手を入れた「新版」となっている。こちらについては後述したい。CORGI BOOK版の原題は"The Silver Locusts"(銀色のいなごの群)に副題として "The Ma [続きを読む]
  • The Mind Game / Norman Spinrad
  • カルトを題材にした軽めのサスペンス24冊目。Norman Spinradの"The Mind Game"(1985)を読了。日本語版未訳。Spinradは、もともと寡作な上に翻訳も少ないのであまり知られていないが、アポロ賞(仏SF文学賞)受賞作の『鉄の夢』や、マッスルウーマンの後ろ姿のイラストが鮮烈な『はざまの世界』などニューウェーブ以降の米国作家だ。たまたま、すごい圧力の表紙絵に誘われてゲットしたものの、結構ぶ厚いので読破には時間がかかる [続きを読む]
  • Up The Line / Robert Silverberg
  • 新米時間旅行ツアーガイド君の憂鬱23冊目。Robert Silverbergの"Up The Line"(1969)を読了。邦訳は真鍋博画伯の表紙絵の『時間線を遡って』(東京創元社)が懐かしいが、後に表紙絵が少しリアルな感じに変更され、いずれも絶版状態。しかし、近年『時間線をのぼろう【新訳版】』(東京創元社)と装いもあらたに読むことができる。それではまずはアウトラインを。“Isn't it risky?” I asked.“Just take your pills and you're [続きを読む]
  • IKARIE XB1
  • [助手] 先生、映画ずいぶん久しぶりですね〜[博士] うむ、The Last Jedi以来になるかな。おっと、もう半年経つのか・・早いの〜。    ここのところ忙しかったからな。さて、本日は1963年のチェコ映画か    わしが生まれるちょい前の作品ぢゃな。[助手] あれ? 先生、意外とお若いんですね。あたし、もっと爺さんかと思ってた。[博士] このしゃべり方はキャラづくりぢゃよ、きみ。博士は貫禄があった方がいいぢゃろ[助 [続きを読む]
  • Tales from the "White Hart" / Arthur C. Clarke
  • SF+ユーモア、巨匠のひそかな怪作22冊目。Arthur C. Clarkeの"Tales from the "WHITE HART" "(1957)を読了。ハヤカワ・SF・シリーズ、ハヤカワ文庫SF版(『白鹿亭綺譚』)は絶版の模様。Clarkeといえば『地球幼年期の終わり』などの正統派のSF、あるいは映画『2001年宇宙の旅』を思い出すが、実のところそれほど読み込んではいない。純文学で言えば漱石はあまり読んでいない、みたいな、ちょっと巨匠過ぎてつい後回しになってし [続きを読む]
  • Sign of the Unicorn / Roger Zelazny
  • " />犯人捜しのサスペンスへギアチェンジ21冊目。Roger Zelaznyの”Sign of the Unicorn”(1975)を読了。ハヤカワ文庫SF版(『真世界シリーズ3 ユニコーンの徴』)は絶版。"Real World"(真世界)シリーズ第3弾である。まずここまでのおさらい。■Amber●唯一の”real world”(真世界)。対して。従属的に無数のパラレルワールド、”shadow”が存在する。●Amberは、Oberon王が王座を退き、謎の失踪をとげていた。●以後、空位 [続きを読む]
  • The Guns of Avalon / Roger Zelazny
  • 剣と魔法の世界と現代感覚のブレンド20冊目。Roger Zelaznyの”The Guns of Avalon”(1972)を読了。ハヤカワ文庫SF版(『真世界シリーズ2 アヴァロンの銃』)は絶版。"Real World"(真世界)シリーズ第2弾である。早速アウトライン。[ふたたびShadowへ]●Amberの領主となった兄弟Ericによって両目をえぐられ、Amber宮のdungeonに幽閉されていた「私」(Corwin)は、4年のうちに視力が回復、数奇な出会いを経て一旦Amberを脱出 [続きを読む]
  • Nine Princes in Ambe / Roger Zelazny
  • 一人称で語られるクールで珍味なファンタジー19冊目。Roger Zelaznyの”Nine Princes in Amber”(1970)を読了。ハヤカワ文庫SF収録(『真世界シリーズ1 アンバーの九王子』)も現在は残念ながら絶版のよう。全5巻のシリーズで、さらに続編が5巻あるのだがそちらは完全に未訳となっている。『真世界』・・・いや懐かしい。中学生の頃、SF師匠の友人がファンタジーにも詳しく、当時トールキンや『ドラゴンの戦士』や『ゲド戦記』 [続きを読む]
  • The Computer Connection / Alfred Bester
  • 混濁の海原にたたきこまれる感覚18冊目。Alfred Besterの”The Computer Connection”(1975)を読了。かつてサンリオSF文庫収録(『コンピュータ・コネクション』)だったが例によって現在は絶版。2018年1冊目である。Besterの作風は、少々過剰で独創的な世界観の中を縦横無尽に駆け巡るような、読み手の感覚を強く刺激する物語性とともに、それをあまりまとめようという意思の感じられない、ある種大風呂敷を広げるタイプのスペ [続きを読む]
  • Star Wars : The Last Jedi
  • [助手] 先生、今回は立場逆転ですね〜、まさか先生がスターウォーズ観てなかったなんて!     うっしゃしゃ♪[博士] その笑い方。言っておくが、観てなかったのはいわゆるエピソードⅠ〜Ⅲでだな、    「A New Hope」「The Empire Strikes Back」「Return of the Jedi」は    何度繰り返し観たことか・・・昔は入れ替えとかなかったからなぁ[助手] なんで英語なんすか[博士] 若いキミにはわからんだろうな〜   [続きを読む]
  • Behold the Man / Michael Moorcock
  • イエスのマスクを被ったアルルカンの悲劇17冊目。Michael Moorcockの”Behold the Man”(1967)を読了。 邦題『この人を見よ』でハヤカワ・SF・シリーズでも出た後、ハヤカワ文庫SF収録も現在は絶版のよう。独特のヒロイック・ファンタジーが有名な作家だが、実は60年代初頭の”New Wave”運動の一翼を担った雑誌”New Worlds”の編集長を務めていた">雑誌”New Worlds”の編集長を務めていたようで、自身も実験的な作品を書い [続きを読む]
  • Prostho Plus / Piers Anthony
  • 実直の人は銀河でも通用する16冊目。Piers Anthony">Piers Anthonyの”Prostho Plus”(1971)を読了。『縄の戦士』と聞けばかろうじてタイトルは聞いたことがあるものの、たまたま本書を手にするまでまったく馴染みのない作家だった。作家キャリアは長く、多作にも関わらず翻訳が実に少なく、かろうじてハヤカワ文庫 FT から『魔法の国ザンス』というシリーズのみ20冊近く翻訳されているというわが国ではかなり偏った紹介のされ方 [続きを読む]
  • BLADE RUNNER 2049
  • [助手] 先生、今回はあたしも前作をしっかり予習してきましたよ〜    なにせ生まれる前の映画ですからね[博士] そんな昔になるかね、月日がたつのは早いものぢゃ[助手] うわさ通り、暗くてしぶい映画でしたねー、でもおもしろかったっす[博士] そう、SFにフィルム・ノワールの手法を持ち込んでいるからな。    しかしなんと言ってもあの美術と音楽じゃ、シド・ミードの画集欲しかったが    当時わしの薄給じゃ手が [続きを読む]
  • Vermilion Sands (3) / J. G. Ballard
  • 内宇宙の中で、倦怠とオブセッションとの偶発的な出会い J. G. Ballardといえば「内宇宙(インナースペース)」という言葉でおなじみだが、せっかくなので出典を探ってみた。New Worlds Science Fiction, #118(1962)">New Worlds Science Fiction, #118(1962)に掲載された”Which Way to Inner Space?”という論評ので言及されている。”The biggest developments of the immediate future will take place, not on the Mo [続きを読む]
  • Vermilion Sands (2) / J. G. Ballard
  • アウトライン(2)“Cry Hope, Cry Fury!”  『希望の海、復讐の帆』(1966)毎夏、Vermilion Sandsが観光客や前衛映画の撮影隊で賑わうころ、Robert Melvillは会社を閉め、ひとりCiraquitoから5マイル離れた”sand-sea”(砂の海)にあるビーチハウスに滞在していた。ガラスの砂のような砂漠が広がる”sand-sea”にヨットで、その地で生息する”sand-ray”(砂エイ)のハンティングにを繰り出していた。食料も尽きたころ、ヨッ [続きを読む]
  • Vermilion Sands (1) / J. G. Ballard
  • アウトライン(1)15冊目。J. G. Ballardの”Vermilion Sands”を読了。早川海外SFノヴェルズ・ハヤカワ文庫SFはともに絶版。現在、創元社「J・G・バラード短編全集」にちらばって収録という形で読むことができる。Vermilion Sands  それは Ballardの想像上の(理想の?)場所。砂漠が広がる荒涼とした風景。セレブリティとディレッタントたちが都市生活を逃れ、退屈とある種の倦怠を愉しむ。本書はVermilion Sandsを舞台にした [続きを読む]
  • United States of Japan (2) / Peter Tieryas
  • ブルータルなバイオレンスで描かれるUSJ観光ガイドオルタネートヒストリーものの中でも、WW2で日本が勝ったバージョンである。おや、これはディックの『高い城の男』的な? と、当然比較してしまう。実際巻末の謝辞で著者本人が”Philip K Dick who inspired me a great deal growing up, especially through The man in the High Castle”と筆頭に掲げ、その影響は否定していない。Akikoと”kempeitai”(憲兵隊)とのやり取りに [続きを読む]
  • United States of Japan (1) / Peter Tieryas
  • アウトライン14冊目。Peter Tieryas">Peter Tieryasの”United States of Japan”(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』、ハヤカワ文庫SF『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上・下』)を読了。この夏、日本のSF及び周辺ジャンルのアワードとしては最も長い歴史を誇る本年度(2017)星雲賞海外長編部門受賞の話題作を読んでみた。いかついロボットのカバーイラストの第一印象で、ちょ [続きを読む]
  • Time and Again / Clifford D. Simak
  • それがデスティニー  THE ONE will be with you13冊目。Clifford D. Simakの”Time and Again”(ハヤカワ・SF・シリーズ『再生の時』、久保書店『アンドロイドの叛乱』)を読了。シマックは『中継ステーション』が新訳で読めるようだが本書は今のところ絶版か。前回のアシモフに引き続き、50年代のSF(1951初出)を読んでみた。80世紀の未来。それは人類と、人類に奉仕するために化学的に創造されたアンドロイドたち、そしてロボ [続きを読む]
  • Pebble in the Sky / Isaac Asimov
  • 教科書に載るような優等生SF12冊目。Isaac Asimovの“Pebble in the Sky”(『宇宙の小石』)を読了。創元SF文庫とハヤカワ文庫SFの両方で翻訳されていたようだ。たまにはクラシックもいいだろう、ということで、懐かしのAsimovを。本書は著者初のSF長編(1950初出)であり、のちのち代表作となっていく『銀河帝国興亡史(ファウンデーション・シリーズ)』の壮大な未来史へとつながっていく前段となる独立した作品群「Galactic Em [続きを読む]
  • 散歩する侵略者
  • [助手] 先生、たまには邦画もいいもんですよ〜[博士] うむ。ワシは洋画一辺倒だからな。[助手] 今日は黒沢清監督の新作ですから、間違いないですよ(鼻息) [博士] キミが言ってた「ダゲレオタイプの女」、    DVDで予習しておいたぞ。たしかによくできた映画じゃった。星五つ!    [助手] でしょ〜! なので、今日も楽しみです〜、ふふふのふ〜。    [博士] 今日はいつになくハイテンションぢゃな。おっと、 [続きを読む]
  • The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (4)
  • アウトライン(後編)“All the Flavors” 『万味調和』本編はSFではない。サブタイトル"A Tale of Guan Yu, the Chinese God of war, in America"(中国の軍神、関羽の物語 イン アメリカ)からわかるように、三国志のヒロイックなファンタジーの要素もあるが、むしろ米国に渡った中国の人々の苦闘の遍歴を主軸として、そこに見える中国の強靱な精神の物語を、情感を込めて語る一種の大河物語といえるだろう。本書で一番長い一編 [続きを読む]