神鳥 龍一 さん プロフィール

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神鳥  龍一さん: ブログ小説『エボリューション』
ハンドル名神鳥 龍一 さん
ブログタイトルブログ小説『エボリューション』
ブログURLhttp://fanblogs.jp/aaaaaaaaa22/
サイト紹介文主人公『アタル』は、普通の男の子。 のはずが、どこか、違っていた。 なぜ、こんな能力が…。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供1回 / 365日(平均0.0回/週) - 参加 2016/08/13 11:42

神鳥 龍一 さんのブログ記事

  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第十一回
  • 「それにしても、加藤さんのあの自信は、どこから来るのでしょうか?」鈴木浩二は、加藤健男が帰ったあとも、日本全国のアルコール提供店が、アルコール検知器を設置するなんてことは信じられないでいる。「エイトマートの30店舗っていうのは、飲酒運転撲滅運動が盛んになってきているし、アルコール販売店でもあるコンビニチェーンが話題づくりもかねて、というのは分からなくはないんですけど、それ以外のお店が、検知器を設置 [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第十回
  • 「加藤さん、ここの年間計画の受注の件ですが、あまりにも多すぎませんか?新規のお客様ですから、どうしてもお聞きしておきたいのですが。」鈴木浩二は、フリーターをしていた加藤健男を信用できないでいる。鈴木竜之介、平田修一は黙ったままだ。次期社長の鈴木浩二に、経験を積ませるために。「鈴木さんが、ご心配なさるのは当然です。この数量を生産して頂くには、東日本電子工業様にもかなりの負担がかかります。根拠のない計 [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第九回
  • 「平田さん、本当に大丈夫なんですか?加藤さんて、いまは、アルバイト生活なんですよね?フリーターなんかしてる人間と、うちの会社が取り引きをするなんて。」鈴木浩二は、平田修一の部下だが、東日本電子工業社長、鈴木竜之介の甥(おい)である。「加藤さんなら、大丈夫。時代が時代なら、あの人は、天下を取っていただろう。あの人とは一緒に仕事をしていきたい、心底、そう思うんだ。」「社長お気に入りの平田さんが、そこま [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第八回
  • 小林と高田は、行きつけの店で、酒を酌み(くみ)交わしていた。同期入社だった二人が、入社当時からよく通っている焼き鳥屋だ。安くてうまい、サラリーマンにとっては本当にありがたい店なのだが、ここの親父が、隣のスーパーで鶏肉やネギを買っているのを見かけたことがある。かなりショックではあったが、とてもスーパーで仕入れた食材とは思えない旨さと満足感がある。親父が、納得のいく焼き上がりにならなかったときは、決し [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第七回
  • 飲酒運転撲滅へ向けて、各自治体で、いろいろな取り組みが始まっていた。『飲酒運転 みんなで撲滅!』『0にできる飲酒運転事故!』などのポスターが街に貼られ、飲酒運転0を目指す市民の集いが各地で行われていた。加藤健男ひきいる開発部では、アルコールインターロックのコンセプトカーが完成し、モーターショーに展示されていた。注目は、シフトレバーやシートにアルコールセンサーが組み込まれているため、エンジンを作動さ [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第六回
  • 加藤健男が、開発部に来て1年が過ぎ、アルコールインターロックを装着した営業車が、町を走るようになっていた。運転手が、アルコール測定器に息を吹きかけなければ、エンジンが作動しない。だが、今のままだと、一度エンジンが作動してしまえば、そのあとに飲酒をしても車を動かせてしまう。健男は、いまのままでは、飲酒運転は無くす事ができないと感じていた。その頃、東日本電子工業では、人の汗に含まれるアルコールを検知す [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第五回
  • 加藤健男は、営業マンとして一人前になり、その能力を大いに発揮していた。営業マン特有の言い回しをしないことや顧客の懐(ふところ)に、ス―ッと入っていくこの男の力は誰もが認めるところ。そんなある日、加藤健男に、本社小林からの突然の呼び出しが。小林常務は、修理工場社長の高田と共に、健男にサラリーマンをすすめた男だ。「健男くん、どうだい、営業マンは?」「修理も楽しかったけど、営業もホントに楽しいですね。自 [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第四回
  • 健男は、清水と数日間にわたり営業回りをしていた。「加藤君、今日は、もう会社に戻ろう。」清水が言った。「清水さん、あと一件、木村興業さんに行きませんか?」健男が言った。「木村さんの所は、三日前に行って、さんざん怒鳴られただろう。しばらくは、話しを聞いてくれないって事が、わからないのか?」「いや、話しは聞いてもらえます。次のお約束も取りますよ。」「お前たち、また来たのか!」木村興業社長、木村猛(たけし [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第三回
  • 健男は、修理工場の社長、高田から勧められて自動車メーカーへ転職をした。高田と同期入社である小林は、現在、常務になっている。健男は、出向(しゅっこう)という形で、販売店での勤務ではあるが、中途採用では異例の本社採用だ。「本日より、お世話になります。加藤健男です。よろしくお願いいたします。」「加藤君、仕事を覚えるまでは大変だが、しっかり先輩たちの言うことを聞いて、一日も早く一人前になるように。」所長の [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第二回
  • 春子と鉄雄は、頭を上げた。「健男が、何かご迷惑をお掛けしてしまったのでしょうか。」「いえ、お父さん、お母さん違うんです。健男くんは、本当に素晴らしい。うちで働くには、もったいない人物なんです。うちは、いずれ息子が私の後を継ぎます。私の次の社長は息子なんです。うちにいても健男くんは社長になる事は出来ない。」春子と鉄雄は顔を見合わせた、社長が何を言おうとしているのかが、分からなかった。「私は、この工場 [続きを読む]
  • 世界一のホラ吹きサラリーマン 第一回
  • 加藤健男(かとうたけお)は、1968年8月1日に、春子、鉄雄の長男として生まれた。健男は、名前の通りすくすくと健やかに育ち 、幼稚園は無事に…卒園。小学校に入った健男は、友達も多く、面倒見も良く、とても優しい子なのだが、とにかく勉強が大っ嫌いなのだ。机でじっとしていられない。先生は、最上級生になった健男に、もっと勉強を好きになってもらい、将来立派な大人になってほしいと願っていた。「先生はね、健男くんに立 [続きを読む]
  • 最終回『エボリューション』
  • 警察は、アタルが拘束されている事を知り、国際遺伝学研究センターへ緊急出動。犯人に気付かれぬよう、慎重に警察官が配備された。アタルは、自分が『進化』していると言われて、気が付いた。必ず『夢』を見たあとに、新しい『能力』が 備わっている。夢が、アタルに、新しい能力が備わった事を知らせているのだ。だとしたら…。「アタルくん、その素晴らしい能力を私が『神』になるために、使わせてもらうよ。」山本は、注射器を [続きを読む]
  • 第十四回『真実』
  • 「じいちゃん、ぼく、どうしてこんなところに?」アタルは、正一の姿を見ても喜ぶという感情が、わいてこない、何故だ。「アタルくんの体の中で起きている事を調べようと思うんだ。協力してくれるね。」山本一男は言った。アタルは、何か違和感を感じていた。「ぼくの体の中で起きている事?」「どうだ?そっくりだろう、おじいちゃんに。」「……。」アタルの違和感とは、じいちゃん、丸田正一だった。「アタルくんには、まだ分か [続きを読む]
  • 第十三回『仲間』
  • 正一は、牧場に電話をかけた。「留守の間、しばらく頼む。」「はい、こちらは、大丈夫ですから。」電話の相手は、牧場長の大野だ。正一は、大野に絶大なる信頼を寄せている。なぜなら、大野は、国際遺伝学研究センターで、ともに研究をしていた『仲間』なのだ。アタルが、目を覚ましてから、どれだけの時間がたっただろうか。何か、音がする。足音…、二人…。少しづつ、音が大きくなる。音が止まり、ドアが開く。アタルの心臓は、 [続きを読む]
  • 第十二回『神』
  • アタルは、体の自由はきかないが、まわりの様子が分かるようになってきた。病院のベッドのようだ。天井は白く、ベッドのまわりは、カーテンで覆われている。消毒液のような薬品の匂いもする。学校から帰る途中で、交通事故にあったのだろうか。いや、違う。ベッドに、ベルトのようなもので固定されている。事故にあって、病院に運ばれた訳ではなさそうだ。アタルは、冷静だった。ここで、暴れたり、泣き叫んだりしても、体力を消耗 [続きを読む]
  • 第十一回『遺伝子』
  • 山本一男は、医薬産業製薬研究所にいた。新薬の発売に向けて、製造承認を得るための最終調整を行っている。山本一男は、10年ほど前まで、国際遺伝学研究センターで、遺伝子の研究をしていた。丸田正一の後輩にあたる。いまは、製薬会社で、臨床開発本部長をしているが、この男には、もう一つの顔がある。遺伝子操作による生物兵器で、世界統一をもくろむ団体『as』のメンバーなのだ。正一は、話しを続けた。「せい子が、母さんの [続きを読む]
  • 第十回『過去』
  • アタルは、目を開けた。何か、鼻をつく薬品のような匂いがする。靄(もや)がかかったようで、辺りの様子は分からない。目を擦ろう(こすろう)とするが、手が動かない。起き上がろうとするが、体が動かない。手足の自由がきかないのだ。アタルは、何が起きたのか、記憶をたどる。いつものように練習が終わり、学校を出た。健太が、家の用事で練習を休んでいたので、帰り道は一人だった。…そのあとの記憶が無い。なぜ、こんな状況 [続きを読む]
  • 第九回『誘拐』
  • 「社長、お気をつけて、いってらっしゃい」空港まで、送ったのは、牧場長の大野だ。「留守を頼むよ。」丸田正一は、出発ロービーで大野と別れた。アタルの成長した姿を思い浮かべると、自然と笑みがこぼれる。大野は、丸田と別れたあと、公衆電話で電話をかけていた。「はい、いま空港です。はい、そうです 。分かりました。」電話の相手は、『山本一男』だった。それは、アタルが練習を終え、帰る途中に起きた。後ろから、来たワ [続きを読む]
  • 第八回『観察』
  • 6月に入り、アタルも『普通』の泳ぎ方を覚え始めていた。本気を出せば、人間でアタルにかなう相手はいない。ただ、水泳競技で、アタルは、本気を出してはいけないのだ。タイム的にも中学生の平均レベル、この泳ぎ方をしていれば、アタルの能力が知られる事はないだろう。「よし、みんな、あと一本で、今日の練習は終わりだ。」部長、田中あつしは言った。中学校の北側には、池のある大きな公園があり、もうすぐ見頃をむかえるアジ [続きを読む]
  • 第六回『進化』
  • 練習が終わったあと、三人は、アタルの家にいた。「アタルをよろしくお願いしますね。」母、せい子は、オレンジジュースとイチゴを置いて部屋を出た。「アタルくん、お母さんは、アタルくんの『秘密』を知っているの?」あつしは、聞いた。「ううん、知らないと思う。コオロギさん達とは、小さい頃から庭で話していたけど、お母さんは、本当に話しているとは思っていないから。」「そうか、でも、アタルくん、いままではコオロギと [続きを読む]
  • 第五回『秘密』
  • 4月だというのに、連日の大雨。今日は、日曜日、久しぶりに、雲ひとつない快晴だ。三人は、学校に向かう途中だった。アタルは、あつしと話し、水泳の練習は、基本を教わり、基本通りに泳ぐ事にした。『ドルフィン泳法』は、しばらくの間、封印する事にしたのだ。あつしは、部活動以外にも、アタルの相談相手となり、アタルの『秘密』を知る人間は、健太とあつしの二人になった。「部長、本当に今度の大会、一年の俺が出てもいいん [続きを読む]
  • 第四回『約束』
  • あつしは、混乱する頭の中を必至に、整理しようとした。「部長…ぼく夢を見たんです。夢の中で、イルカくん達と追いかけっこして、お魚さん達とかくれんぼして。それで…それで…ぼく…」あつしは、ゆっくりと部員達のほうに振り返り、部員達に集まるよう指示をした。「みんなに、お願いがあります。」部員達一人一人を見て、「いま、みんなが見た、アタルくんの泳ぎ、ここにいる水泳部員以外の人には話さないでほしい。話さないと [続きを読む]
  • 第三回『夢』
  • アタルは、この春、中学に入学です。小学校からの友だち、健太くんと真由美ちゃんも同じ中学、同じクラスです。「健太くん、部活は、やっぱりサッカー?」真由美ちゃんが聞きました。「ううん、実は、まだ迷っているんだ」「アタルくんは、決めた?」健太くんが、聞きました。「うん、ぼくは、水泳部」「えっ、アタルくん、泳げないんじゃない?」そうです、アタルは、小学校の時に、塩素アレルギーと言われ、一度もプールで泳いだ [続きを読む]