すずらん さん プロフィール

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すずらんさん: Lily of the valley
ハンドル名すずらん さん
ブログタイトルLily of the valley
ブログURLhttp://himitu0008.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子二次小説のちょっぴり切ない物語
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2016/08/14 20:01

すずらん さんのブログ記事

  • 天使の願い 43
  • 突然現れたT3にF4の顔には苦笑いが浮かぶ。 いつもの部屋にいつものメンバーが揃っていた。ただひとつ違うのはつくしの存在。つくしを亡くしてから一同が揃うのは葬式以来で、互いに気持ちが張り詰めているようだった。「もうみんなやだな〜!そんなお通夜みたいな顔して〜!!久しぶりに集まったんだから楽しくいこうよー!」「そ、そうですよね。つくしも同じ事言うんじゃないかな」滋の発言にぎょっとしながらも優紀が応え [続きを読む]
  • 天使の願い 42
  • つくしは小窓からその一部始終を覗いていた。珍しくもこの日の仕切りは類だった。と言っても何をしたわけでもない。それぞれにメールを1通入れたのみ。ただ忙しい幼馴染がきちんと時間厳守で来てくれなければ意味はない。その点だけは注意を払っていたように思う。結果。何をどう伝えたのかは分からないが、一度も墓参りに来た事のない彼らと対面する事になった。事故当初に放っていた光は消え、今は薄い黄色…クリーム色のような [続きを読む]
  • 春うらら
  • ひとりの女性を振り向かせようと騒ぐ男達。そしてそれはこの日も例外ではない。寒すぎた冬も終わり迎え、春の麗らかな日差しの射す日のこと。つくしはアルバイトのために和菓子屋へと向かっていた。「こんな日にバイトなんか休めばいいだろ!」「おい、司。怒られるぞ?」「言うだけ無駄だろ」「眠い………」つくしの後ろに続いて歩く美しい男達からは避難にも似た言葉が漏れる。言うだけ無駄。そんな事は分かっていても、どうして [続きを読む]
  • 長い幕間 4
  • その後もじゃんけんを繰り返し二人きりの時間を得るものの、上手くはぐらかされたままそろそろ閉園時間を迎えようとしていた。「ねぇ、最後に観覧車乗ろ!!」「じゃあこれが最後の勝負だな!」「えっ、そうじゃなくってさ、みんなで乗ろう?ね、決まり!!はい、行こっ!!」有無を言わさぬ言葉にF4はつくしの後ろに続く。つくしの嬉しそうな顔を見れば文句など言えるはずもない。しかしつくしが言い切った瞬間にある考えが浮か [続きを読む]
  • 長い幕間 3
  • 「まさか道明寺とコーヒーカップに乗るなんてね?」つくしは司を見ると、その不似合いな姿に笑い出した。「笑ってんじゃねー!!」「ふふっ。だっておかしいんだもん。そもそもあんたってこういうの乗ったことあるの?絶叫系は好きそうだけどね?」「あるわけねーだろ、こんなの!!こういうのはガキが乗るもんって決まってんだよ!!」「何よそれ?私がガキだって言いたい訳?!」せっかく二人きりになれたというのに、いつもの如 [続きを読む]
  • 長い幕間 2
  • ジェットコースターが1番高い地点に辿り着こうとしていた時だった。「ねえ、牧野」「うん?な〜に、類?」「牧野はさ、俺たちのことどう思って」「あー!類!!ほら、もうすぐだよっ、ほらっ」きらきらと輝く瞳に類は口を噤む。確かにこのタイミングで切り出せば、こうなるのは目に見えている。間の悪さに苦笑しながらつくしを見るも、キャーッと大きな声で叫ぶ姿が映るだけ。2人きりの時間はこうして乗り物に乗っている短い時間 [続きを読む]
  • 長い幕間 1
  • 「ねぇー、早く早くっ!!」「うっせー!!お前はちょっと黙ってろ!」「何よ、その言い方!!」「ああもう、司も牧野もその辺にしとけよ」「ほんとうるさい」「つーか、早くやろうぜ。ほら、牧野」「あっ、うん。じゃあいくよ?最初はグー!じゃんけんぽん!!」四方から伸ばされた大きな綺麗な手。グーが3人とパーが1人。「ふふ、ラッキー」悔しがる3人を他所に類はつくしの隣に並ぶ。「牧野、行こ」「おい、類っ!!お前さっ [続きを読む]
  • 波乱の幕開け つくし編
  • 慌ててラウンジを後にしたつくしだが、この日はこれといった用事はない。日頃押し隠している気持ちがあの場にいたら全て溢れ出しそうで、つくしはあの場にいることが出来なかった。鈍感で分かり易いつくしだが、それだけはバレないようにと、日々気を引き締めて過ごしていた。そしてその甲斐あって、彼らはまだその事に気づいていない。はあっ。どうしよう…。不自然だったかな……。押し付けるだけ押し付けて席を外してしまった事 [続きを読む]
  • 波乱の幕開け 後編
  • 司とつくしのやりとりになど興味はない。類、あきら、総二郎の目下の興味は、つくしのカバンの中身。おそらく入っているであろう自分達へのプレゼント。「いつもの事だけどさ。そろそろいいんじゃね?」「下より2人の方がうるさい」「だな」早く本題に入りたいとばかりに割って入った3人の言葉に司とつくしは口を噤む。つくしはまるで、あんたのせいよ、とばかりに司を睨んだ。「牧野。いつまでもそんな所にいないで、こっち来て [続きを読む]
  • 波乱の幕開け 前編
  • 「ちょっと、押さないでよ!」「私じゃないわよ!この人が!!」「人のせいにしないでよっ」階下の騒がしさに司は苛立っていた。「あーっ、うるせー!!総二郎、あきら!おまえらのせいだぞ、何とかしろっ!!」我慢の限界に達した司はソファーで寛ぐ2人を睨みながら怒鳴り始める。名指しされた総二郎とあきらにしてみたらとんだ濡れ衣だ。「別に俺らだけのせいじゃないだろ?」言っても無駄だと思いつつも言わずにいられないあき [続きを読む]
  • 約束の日 [司ver] 後編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。長引いていた打ち合わせが終わり、足早に応接室を出てロビーへと向かおうとしていた。「一体なんて事をしたんだっ!こんな事が司様の耳に入ったら、ただじゃ済まないぞっ!!」西田のらしからぬ発言が聞こえて足を止めた。ロビーへ向かう通路とは逆側の通路に西田とSPらしき男の姿が見える。その時、ちょうど [続きを読む]
  • 約束の日 [司ver] 前編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。約束の日が来た。この日をどんなに待ちわびていたことか…。だというのに予定外の打ち合わせが入って身動きすらとれやしねー。あいつの笑う顔が見たくてここまでやってきたってのに、なんでこんな大事な日に俺は動けねーんだっ!電話…。せめて、電話だけでも…。「司様、時間です」「あぁ、ちょっと待て」こん [続きを読む]
  • 約束の日 [総二郎ver] 後編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。玄関先で聞こえた音に思わずビクッと体を震えた。何年も連絡すらなかったのに、あいつは私を迎えに来たんだろうか?本来ならば嬉しいはずなのに体は金縛りにでもあったかのように動かない。そしてドアの向こうは静まり返っている。気のせいだったのかな?こんな日だから神経質になっているだけなのかな?そう思 [続きを読む]
  • 約束の日 [総二郎ver] 前編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。気付けばいつも隣にいた。季節が幾つ巡っても気付けばいつも隣にいた。そのことに気付いたのはいつだっただろう?あなたがいないことに不安を感じ、寂しいと思うようになったのはいつからだろう?「おーい、つくしちゃん。戻ってこい。」はっ。私の顔を覗き込んでさも可笑しそうに笑っている。それだけでじんわ [続きを読む]
  • 初夢 後編
  • つくしの嬉しそうな表情に4人の視線は釘付けになっている。「幾つか見た気がするんだけど、実は…あんたたちが出てきたんだよね」クスクスと笑いながらそう話すつくしが楽しそうで、心の中でどんな夢だよ?と突っ込みながら続きを待っていた。「ラウンジでみんなでご飯を食べてたんだけど、それが中華でさ、麻婆茄子がうまいって大絶賛で!!それでね、いつものみたいにワイワイ話しながら食べてたら、道明寺が急に山登りをしよう [続きを読む]
  • 初夢 中編
  • 年末某日メープルホテルで忘年会と称し、つくしを誘い出すことに成功したF4は終始ご機嫌だった。用意した料理やドリンクを幸せそうに口に運ぶつくしを見れば自然とその頬も緩んでしまう。つくしはつくしでそんな姿には目もくれず、美味しい料理の数々に舌鼓をうっていた。「あ、そうだ!私、西門さんに聞きたい事があったんだよね〜」腹の虫も落ち着いたのか、皿をテーブルに置いたつくしは総二郎に視線を向ける。「はっ、俺?珍 [続きを読む]
  • 初夢 前編
  • 1月1日 PM12:55 道明寺邸司は落ち着かない様子で時計をちらちらと見ては、自身の部屋をうろうろとしている。約束の時間まであと5分。年末にどうにかこうにかつくしとの約束を取り付けた司はこの日を心待ちにしていた。司の気持ちはつくしへと気持ちいいくらいに一直線に向かっている。しかしながら、つくしの気持ちがどこに向いているのは分からない。新年を迎えた今日この日にこそつくしの気持ちを聞き出そう。そう考え [続きを読む]
  • 約束の日 [あきらver] 後編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。紅茶を用意する美作さんが綺麗で…でも儚げでその姿に見惚れていた。けれどいつも優しく見守ってくれる美作さんとは違うような気がして、気になって仕方がない。一体何の話なんだろう……。「牧野?どうした?早くこっち来いよ」「あ…うん。ありがとう」当たり障りのない言葉を返してテーブルにつくと紅茶のい [続きを読む]
  • 約束の日 [あきらver] 前編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。ずっと傍で見守ってきた。約束の日が来る今、もうそれはお払い箱か?自分に課せられた使命のような任にため息をついた。そうじゃない。そんなの分かってる。牧野への思いを封じきれていないだけ。胸に秘めていたはずの思いは傍にいることで再び開かれてしまった。だから約束の日が怖いんだ。その日がくれば牧野 [続きを読む]
  • 約束の日 [類ver] 後編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。俺と牧野の時間はいつも空回りだね…。でも本当にそうなのかな。確かに今までは空回りをしていたかもしれない。でもタイミングさえ合えば、案外すんなりと行くような気がしない?タイミング…か。俺は今日という日を複雑な気持ちで待っていた。司が何事もなく無事に帰国すればいい。そうすれば自然と牧野にも笑 [続きを読む]
  • 約束の日 [類ver] 前編
  • [約束の日]はそれぞれバージョンでアップを予定しています。CPにより話が変わります。それぞれハピエンの予定です。銀杏並木の間にぽつんと置かれたベンチに腰をおろし、空を見上げた。綺麗に色付いた銀杏の葉の向こうに広がるのは澄んだ青空。私は一体、幾つこの季節を目を瞑り過ごしてきたんだろう。約束の日がやってきた。僅かに灯る光にすがるようにこれまでを過ごしてきた。それなのに道明寺は現れず、時間だけが刻々と過 [続きを読む]
  • ありふれた幸せ
  • 朝がきた。自分に絡みつく腕をそっと外し、僅かに自由になった体を動かして愛しい男を見つめる。そこには誰も見ることの出来ないあどけない寝顔がある。はぁっ幸せだなこんなに幸せでいいのかな?同じ寝顔を毎日見つめ、毎日同じことを思う。あぁやっぱり幸せだなじっと動かないようにその寝顔を見つめ続ける。それが1日の始まりで、幸せの始まり。♪♪〜♪♪〜アラームの音に咄嗟に手を伸ばし止める。アラームに気づいたこの人は [続きを読む]
  • 天使の願い 41
  • つくしがいなくなってからいつも声が聞こえていたという類。ふとしたときに存在を感じていたという総二郎。なんとなくでも話を掴んでいるあきら。俄には信じがたい。けれどそれを言っている人物は最も信頼すべき相手で、決してこのような冗談は言わない。そして何よりもあの『夢』がそれを物語っている。「やっぱりそうだったんだな…」呟いたあきらを司はまじまじと見る。「何だよ?司もだろ?」司を見返し驚いたようにあきらは尋 [続きを読む]
  • 天使の願い 40
  • 掃除を終えた4人は線香を焚きつくしの墓前に順に手を合わせる。お互いがお互いのその姿を黙って見ていた。それぞれの胸の内には言ってもどうしようもない言葉が駆け巡っている。なぜ?どうして?払拭しきれない言葉を口にしてもつくしが戻ることはない。それくらいことは分かっている。ならば…今は静かにこの時を、つくしとの時間を大事にしよう…そんな思いで時を過ごす。やがて彼らは墓を後にする。無言のまま道明寺家のリムジ [続きを読む]
  • 天使の願い 39
  • 涙を流すつくしの瞳に映るのはF4だった。葬儀以来F4が揃っている姿をこの日初めて見る。申し合わせたかのように小さな花束を持った4人はつくしの墓前に佇んでいた。彼らの表情は決して浮いたものではない。虚ろな視線で墓に彫られた名前ただじっとみつめていた。月日が幾ら経とうとも彼らの中のつくしは消えることはない。それでもそれなりの心の整理が出来、今こうしてつくしの墓参りにやってきたのでだろう。言葉を交わすこ [続きを読む]