ワニ さん プロフィール

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ワニさん: 師匠シリーズまとめ
ハンドル名ワニ さん
ブログタイトル師匠シリーズまとめ
ブログURLhttp://shishoseries.seesaa.net/
サイト紹介文伝説のネット心霊怪談『師匠シリーズ』のまとめブログです。
自由文伝説のネット心霊怪談『師匠シリーズ』のまとめブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供10回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2016/08/19 16:09

ワニ さんのブログ記事

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  • 244『落し物』
  • pixiv2018年12月23日 00:51『落し物』ウニ   大学6回生の夏だった。 そのころ俺は、卒業まであと数単位となっており、レポートさえ出しておけば単位はくれてやる、という教授のお言葉に甘え、ひたすら引きこもっていた。いまだにもらっている仕送りと、たまにやるパチスロで生計を立てており、バイトはやめてしまっていた。ネットゲームをしたり、2ちゃんねるにひらすらはりついたり、就職のしの字も頭には浮かばないまま、 [続きを読む]
  • 243『秋の日々』全8話 / 第8話『冬が来る前に』
  • pixiv2018年7月7日 21:458 冬が来る前に「なんの用なの。1人で来るなんて、珍しいわね」「まあ、ちょっと」 僕は、喫茶店の窓際の席で看護婦の野村さんと向かい合っていた。彼女は大学病院で看護婦長をしていて、師匠とは古くからの知人だった。その縁で僕も何度か会ったことがあった。もちろん、1人で会うのははじめてだ。「あんまり時間はとれないわよ」 野村さんは窓の外をチラリと見た。イチョウの木の向こうに、大学病 [続きを読む]
  • 242『秋の日々』全8話 / 第7話『星型要塞都市』
  • pixiv2018年6月30日 21:327 星型要塞都市 角南家での老人との会合から2日が経っていた。 その日、僕はバイトで小川調査事務所にやってきた。特に調査の依頼は入っていない。ただの資料整理だ。情報が命の興信所は、最近の様々な事件を常に整理している。タカヤ総合リサーチなどは、その辺がかなりシステマティックに整備されている。わが小川調査事務所も、スズメの涙の賃金で働く物好きなバイトが増えたおかげで、所長の古巣 [続きを読む]
  • 241『秋の日々』全8話 / 第6話『老人』
  • pixiv2018年6月23日 20:476 老人 目の前に、深い皺の刻まれた老人がいる。彫りの深い顔は、まるで往年の映画俳優のようだ。ただ映画を撮るには、少し痩せすぎているように見えた。 年季の入った黒檀の机のうえに、和服のそでからのびた細い腕が置かれている。その腕が、大きな灰皿を引き寄せて、もう片方の腕がタバコの灰を落とす。 老人は値踏みするように、さっきから一言も発せずに僕と、その隣に座る師匠を見つめている。 [続きを読む]
  • 240『秋の日々』全8話 / 第5話『地下』
  • pixiv2018年6月16日 15:105 地下 巨人を見た次の日、僕らはJRに乗って、となりの町へやってきた。 うちの大学の日本史研究室の元教授で、退官した今では、郷土史家という肩書きでのんびりと好きな研究を続けている、宮内氏を訪ねてきたのだ。「だいだらぼっち?」 宮内氏は面白そうに、黒縁の眼鏡をずり上げた。「ええ。このあたりで、だいだらぼっちの伝承があるのか知りたくて。先生ならご存知かと」 僕らは書斎で向かい [続きを読む]
  • 239『秋の日々』全8話 / 第4話『アポカリプティック・サウンド』
  • pixiv2018年6月9日 19:384 アポカリプティック・サウンド その音を聞いたのは、大学祭の大騒ぎのすぐあとだった。 福武さんという、師匠の知り合いが描いた不気味な絵をめぐって、人の群にもみくちゃになり、散々な目にあってから僕らは師匠の家で落ち合った。 師匠はその絵を、サークル棟のそばにある焼却炉で燃やしたという。ばけものの絵だというそれを。「あれが、くじら座のくじらだとは知りませんでした」 福武さんの [続きを読む]
  • 238『秋の日々』全8話 / 第3話『狂心の渠』
  • pixiv2018年6月2日 21:363 狂心の渠 劇団くじら座の公演を見た2日後だった。 よく晴れた日で、見上げれば秋らしい高い空が広がっていた。僕は、久しぶりに洗濯をして干してくればよかったと思いながら、自転車をこいでいた。後輪の上には師匠が立ち乗りをしている。両手は僕の肩だ。「えっ、行ったんですか」 昨日、劇団くじら座の座長に会うべく、師匠は稽古場に乗り込んだらしい。けれど、聞いていたとおり、座長は来てお [続きを読む]
  • 237『秋の日々』全8話 / 第2話『くじら座』
  • pixiv2018年5月26日 22:372 くじら座 師匠に、劇団を見に行こうと誘われた。 弓使いが部屋を訪ねてきて、一晩を一緒に過ごしたことを師匠に言い出せず、もんもんとしていたころだったので、正直気まずかったが、ついていくことにした。 手にしたパンフレットを見ながら歩く師匠のあとに続いて、僕はためいきをついていた。僕がある意味師匠を裏切っている現状を、まだ自分のなかで整理できていなかったからだ。 師匠は完全に [続きを読む]
  • 236『秋の日々』全8話 / 第1話『窮鳥懐に』
  • pixiv2018年5月19日 23:13『秋の日々』1 窮鳥懐に 師匠から聞いた話だ。 大学2回生の秋だった。 去年にも増して、身の回りに様々な事件が起きた夏がようやく過ぎ去り、肌寒さを感じるようになったころ。キャンパスの妖精という変なあだ名で呼ばれていた師匠と出会ってから、これまでに体験してきた、おかしな出来事の数々を思い返すと、奇妙ではあったけれどそれらは個々の事象だった。だが、この春から夏にかけて発生した事 [続きを読む]
  • 235『握手』 後編
  • pixiv2018年3月25日 14:19真夜中の教育学部の学部棟の屋上で『妖精』と出会った、その次の日だ。僕は昼間にその学部棟の下に立って、空を見上げていた。昨日の夜、あの空中に、この世のものではないものが浮かんでいたのだ。人の体のツギハギでできたような不気味ななにかが、大きくなったり、小さくなったりしながら、あそこに。ぞわっ、と首筋が寒くなる。これまでに望まなくとも見てしまった幽霊たち。かぼそく、はかないそれら [続きを読む]
  • 234『ホテル』
  • pixiv2017年10月17日 00:13 大学2回生の春だった。「幽霊がでるホテルがあるらしいぞ」 京介さんからそう誘われたとき、なんとも言えない違和感があった。「行ってみるか」「はい」 違和感の正体なんかより、俺には京介さんから久しぶりにお誘いがあったことが、とにかく嬉しかった。 京介さんが怖い夢をみた日から、連絡が途絶えていたのだった。ネットのオカルトフォーラムにも姿を現さなくなっていたし、しばらく会わない [続きを読む]
  • 233『双子』 4/4
  • pixiv2017年9月14日 23:27 6月28日、日曜日の朝だった。 夜明け前に目を覚ました僕は、隣の師匠の部屋につっかえ棒が下りたままなのを確認してから、足音を忍ばせて階段を下りた。1階では、女将がもう朝の食事の支度をしていた。「あら、今日はお早いですね」「ちょっと、散歩でもしてこようかと」「まだ暗いですよ」「ええ」 玄関を開けてもらって、外に出た。闇はほのかに白かった。息を吸い込むと、湿気を含む冷たい空気 [続きを読む]
  • 232『双子』 3/4
  • pixiv2017年8月16日 23:003 <6月27日> 月本実 6月27日、土曜日の朝だった。 僕は師匠に頭を踏まれて目を覚ました。 あれ? 寝過ごした? 慌てて起き上がると、部屋の時計は7時を指していた。「まだ7時じゃないですか」「おまえの昼夜逆転クソ大学生活と一緒にするな。世間では朝飯を食う時間だ」そういえば、朝ごはんは7時半に、って言ってたな。しかたなく僕は起き上がり、のびをしながら欠伸をした。「おい。 [続きを読む]
  • 231『双子』 2/4
  • pixiv2017年8月15日 00:022 <6月26日> 双子を忌む村6月26日は金曜日だった。その日の朝、僕は師匠の運転するボロ軽四で、北へ向かう旅路にあった。県北の笹川町に向かっているのだ。僕らの住むO市は、瀬戸内海に近い南側にあったから、県北の町までは結構な距離がある。「晴れて良かったなぁ」 窓から吹き込んでくる風を気持ち良さそうに顔に受けて、師匠がそう言った。 そんな爽やかな朝に、ステレオからは稲川淳二 [続きを読む]
  • 230『双子』 1/4
  • pixiv2017年8月12日 22:40 1 羽根川里美 大学2回生の夏の初めだった。6月も半ばになり、道往く人々の服も軽くなってきた季節。梅雨入りして、むしむしする日が続いていた。 その日僕は、寝不足でしょぼしょぼする目を擦りながら、バイト先の興信所、小川調査事務所の机に座って書類整理をしていた。 外は昼下がりに降り始めたばかり雨が、霧雨のように細かい粒を音もなくガラスに振りまいている。「あー、眠いっ」 何度目 [続きを読む]
  • 229『双子』 0/4
  • pixiv2017年8月12日 22:29 師匠から聞いた話だ。0 時間の話「にい、さん、しい、ごお、ろく、しち、はち、きゅう、よんじゅう、いち、にい……」 机の上に置いた目覚まし時計の秒針の動きを、オカルト道の師匠、加奈子さんが数えている。僕はその様子をじっと見守っている。 時計の針が深夜0時を指したところで、師匠が秒針を数えるのを止め、顔を上げて僕に、「どうだ?」と訊いてきた。「いや、どこも飛んでないです」 そ [続きを読む]
  • 228『猫』
  • pixiv2017年5月11日 23:12 大学3回生の春だった。 正確に言うと、2回生が終わり、3回生の最初の授業を迎える前の、短い春休み中のことだ。 そのころ俺のオカルト道の師匠は、知らない間に我が大学の司書の職にありつき、「もう僕の教えることはない」などと言いながら、この春に大学院を卒業していた。 そのころ師匠は俺に、心霊スポットに行くような実地訓練を施すよりも、昔話ばかりをするようになっていた。師匠自身が、 [続きを読む]
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