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  • 八十日間世界一周

    いつも思うことだが、旅は日常を感じる非日常だと思う。それが国内であれ海外であれ、訪れた地には日常の生活があり、旅人はそれを少しおすそ分けしてもらうのである。それを旅人の日常の中に持ち帰って、評価して、次の旅へと向かうのである。風を感じてみる。夏には風の中に秋を探し、冬には風の中に春を探す。たとえそれが一瞬であっても、季節の移ろいを肌で探り当てたときには、来るべき季節を先取りしたような気がする。私は、音楽を聴くことも、映画を見ることも、本を読むことも、絵を鑑賞することも、すべて才能のおすそ分けではないかと思うことがある。芸術作品を生み出すには、作者の人生があり、偶然があり、ときには打算もあり、そ…

  • イマジン

    蝉しぐれに悩まされていたのはいつのことだったのかと思うほど、今朝は冷えている。まとわりつくような湿度も、今は感じることはない。秋の夜長は面白い虫の声を愉しむのもいいが、早く訪れる夜は、空を見上げてふと星座を探すことも多くなってくる。15夜は、現在用いられている新暦では旧暦からは1ヵ月程度のズレが生じるため、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を十五夜・中秋の名月と呼んでいる。今年は9月15日(木)であった。月の光は、残念ながら星を見るにはベールとなってしまう。つまりこの時期は、極端に寒くもなく、月の光にも邪魔されにくく、夜空を楽しむ絶好の時期である。 「君の名は。」予告 映画「君の名は。…

  • 『ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso)

    今日の空はすっかり秋めいていて、うろこ雲がうっすらと覆っている。うろこ雲は俳句では秋の季語である。朝晩の寒暖の差が激しいこの時期に、放射冷却現象によってこのような雲となるらしい。外出には上着がほしい気温となってきたサインである。夏の低く垂れ込めた雲ではないから、天気が大崩れする雲ではないことが、素人目にも何となく分かる。 「何となく」という言葉はとても便利で私もついつい使ってしまう。「明確な理由はないが漠然と。」といった意味であり「何だか」と同義である。これを先程の文章に当てはめてみると「夏の低く垂れ込めた雲ではないから、天気が大崩れする雲ではないことが、素人目にも明確な理由はないが漠然と分か…

  • 森の哲学者

    中学生の頃、ブラスバンド部に所属していた私は、毎年恒例の夏季合宿というものに参加した。夏休みの数日間、県内の山間部にある小学校を借り切って行われる。比較的街中で育った私にとっては、山間部で暮らした経験がなく、「街中で飛んでいるのと『蛾』の種類が違うから絶対に触るな」とか、「夜は冷えるから注意しろ」とか、さんざんに事前知識を叩きこまれた記憶がある。合宿した学校の周囲は、特に観光地でもないが全体的に緑濃く、多少標高が高いせいか、確かに夜になるとスッと気温が下がり、エアコンは不要だった。そして、なぜか男女ペアになり「肝試し」と称する夜の散策があった。実は通り道に先輩がお化けの恰好をして驚かすというだ…

  • この空を飛べたら

    近所にあるボールなどが飛んで出ていかないように設置してあるネットに、毎日夕刻になるとムクドリが集まってくる。みんな顔なじみ。おそらく同じ木をねぐらとしているのだろう。住処に戻る夕暮れ前のひととき、ガールズトークに花咲かせているのだろうか。鳴き声がかなりうるさく害鳥とされるが、かのモーツァルトはムクドリをペットとして飼育して、彼の作曲したピアノ協奏曲第17番の第3楽章には、そのムクドリのさえずりを基にした旋律が主題として用いられているといわれる。(ただし、ホシムクドリという種類で日本のものとは少し違うようだ。) 空を見上げて、鳥のように空を飛べたらなあと思ったことがあるだろう。ジブリ作品の多くは…

  • 愛の奇跡

    今年日本に接近または上陸が予想される中では最大級の台風18号が、沖縄本島地方は通り過ぎたため解除されたが「特別警報」なる不気味な言葉を初めて聞いた。「数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にある」場合に発表される警報で、気象庁が2013年8月30日に運用を開始したという。台風は日本では番号表示になっているが、台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)は、平成12年(2000年)から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同…

  • ケーキ屋ケンちゃん

    運動会が近づいてきて、近くの小学校では予行演習が行われている。 BEGIN 島人ぬ宝 歌詞付 ビギン BEGINのヒット曲「島人ぬ宝」の曲に合わせて太鼓を叩く音と、「いーやーさっさー」の合いの手の声が、噴水のように空に広がって、その水滴がやがて虹を見せてくれたら最高だなあと思う。だが、残念なことにこの週末の天気予報はあまり良いものではなく、来週には台風18号が日本列島に接近する予報円を描いている。特に小学生の頃には、同じ学年、いや同じ人類と思えないほど体格差のある場合がある。ただ、一般的には、小学校高学年頃は女の子の方が成長期が早く、逆転現象の時期である。私が高校の頃、小学校の頃同級生で、その…

  • ビートルズ「ライブ・アット・ザ・ハリウッドボウル」

    季節の変わり目は、天候が不安定なことが多い。雷が「ぴかっ」と光ったと思ったら、「ゴロゴロ」と巨大なリバーブがかかったように空に響き渡る。夜空を一瞬昼のごとく照らし、巨大なティンパニーのごとく轟かせる。リバーブエコーとは、ちょうど風呂の中で鼻歌を歌ったときに、心地よい音の余韻を感じるそれだが、それが空いっぱいに広がったような感じである。 ジャイアン ボエボエ マイクを持ったジャイアンは、それこそ気持ち良さそうに歌っているが、まさに雷のようだ。雷の音は、ジャイアンの歌声を数万倍にしたようなものか。雷は、その光と音との時間差で、遠いか近いかがおぼろげに分かる。「ぴかっ」と光って「ゴロゴロ」と鳴るまで…

  • 「よしかわく~ん」

    もうすぐ運動会なのだろうか、近所の学校では披露するダンスや綱引きの予行演習がされて、子供たちの黄色い声が反響している。今の親御さんは、いいカメラやビデオ機を持っているので、わが子の姿を鮮明な動画で撮影することができる。また、スマートフォンには動画撮影機能や、かなり鮮明に撮影できるカメラ機能があるので、カメラすら必要ない。 隔世の感がある。事故現場など視聴者がスマホで撮影したものがテレビなどで流され、臨場感を伝えている。私の子供の頃は、良くて8mmフィルムで、たいていはカメラで、それももちろんフィルム式である。たまに父兄の誰かが、フジカシングルー8なるものを持っていたら、それは垂涎の的だった。 …

  • 「8時だヨ!出発進行」

    近所の学校のフェンスに、おそらく学校が植えたものと思うが、間もなく10月になろうとしているときに、へちまの実ができ始めていた。へちまに限らず、キュウリやゴーヤなどのうり類は、ツルを延ばして生い茂り、盛夏の時期には天然のカーテンになる。しかし太陽が傾いてきて、気温が下がってくるこの時期には、ある意味無意味にも思える。だが、子供たちの中には、植物の生命力の強さや、逆に命の尊さを学ぶかも知れない。その意味では「糸瓜の皮とも思わず」とは、まったく問題にならないという意味だが、意味のない生命はない。戦時中、特に猛獣が空襲などで暴れまわる危険から、殺されてしまった動物たちのことを忘れてはならないだろう。驚…

  • 「君の名は」?

    ちょうど台風16号が日本列島に接近している日に、ふと朝のテレビ番組で、大ヒットアニメ映画「君の名は。」の特集が組まれていた。 「君の名は。」予告 アニメ好きには常識だと笑われてしまうかも知れないが、その番組では、主要な舞台の一つが岐阜県の飛騨古川であること、飛騨市には映画館がなく、近くでは、二年前までは、三十年前に飛騨市にあった映画館が高山市に移転した「高山旭座」があったが閉館してしまい、地元の方がこの映画を見るためには、一番近いところでも、隣県である富 CM「TOHOシネマズ ファボーレ富山」出演:福田瑞穂 山県のTOHOシネマズファボーレ富山まで一時間二十分かかる、そのため地元ではあまりこ…

  • 「虹を渡ってきた男」

    台風一過は、空気中のゴミを洗い流して、曇りなき青空を連れてきた、と言いたいところだが、残念ながら今日は重たい雲が空を覆い、今一つすっきりしない。虹を見つけるのは偶然のことが多い。でも虹を見つけたときには、ほんのひとときであっても心洗われた気がする。雨は空を洗い、残りの粒子が虹という置き土産をくれる。 虹をランラランラ わたり愛を胸に あなたのもとへとてもきれいな 雨あがりあなたを想って 歩くのよ 虹をわたって 天地真理 (1972) これは、天地真理さんの1972年のヒット曲「虹をわたって」の一節である。天地真理さんは埼玉県生まれであるが、両親の離婚に伴い東京に引っ越した。国立音楽大学附属高等…

  • 「傘がない」

    夜も更けた頃、雨音に起こされて窓を開けてみた。台風が近づいているらしいが、今のところ風はそうでもない。「ザーザー」と路面を叩き付ける音、「コン、コン」と何かに落ちる音、時々車のタイヤが路面に溜まった水たまりを切り裂く音、耳を澄ませば限りない、指揮者のいないオーケストラだ。雨音のドラムロールは、必ずしも明るい未来の訪れを予感させるわけではないが、深夜のオーケストラは、何の変哲もない住宅地に、トトロの猫バスを走らせてくれそうであ となりのトトロ「07. ねこバス」久石譲 る。それに飛び乗って、どこかに出かけたくなる。ふと井上陽水さんの「傘がない」を思い出す。 傘がない 井上陽水 都会では自殺する若…

  • 「困っちゃうナ」を「狙い撃ち」

    高校野球も終わって、プロ野球もセ・リーグは広島カープが優勝して、ペナントレースは終わろうとしている。リオ・オリンピックも、パラリンピックも終わった。オリンピック開催前には、選手村の施設の不具合や、治安問題、ブラジルのルセフ大統領が弾劾裁判で失職など、負の部分ばかりを報道していたが、日本勢のメダルラッシュからか、すっかり影を潜めてしまった。ブラジルは、世界第七位の経済大国であり、ラテンアメリカ最大である。日本からも多くの移民が移り住んでおり、大変お世話になった国だと思うのだが、その観点から報道することはほとんどない。日系移民一世の方など、きっと日本を応援してくれた方も多数いたに違いない。1964…

  • 恋のぼんちシート

    1980年代は、バブル真っ只中の頃だったと思う。地上げという問題が出ていたし、学生の就職は売り手市場だった。みんなが、いわゆるDCブランドに走り、高級車を乗り回し、みんながタクシーを使うためなかなか拾えないような状況だった。テレビではトレンディドラマが放映されていた。トレンディドラマは、高級住宅地や高級マンションに暮らし、医者や、パイロット、デザイナーなどのいわゆるカタカナ職業をしており、喫茶店ではなくカフェバーという、これもカタカナ店舗というべきか、に通い、設定されている登場人物が、要は現実離れしていた。 12-Bar"13"『ラブ・ストーリーは突然に 』 TRICERATOPS with …

  • 大きな古時計

    子供の頃に、幼稚園や小学校で初めて習った楽器を覚えているだろうか。カスタネット、ハーモニカ、リコーダーはすぐに思い浮かぶだろう。では、子供の頃に習った童謡を覚えているだろうか。「春の小川」「春よ来い」「雪やこんこ」「七夕さま」など枚挙に暇はないだろう。 ジェリコの戦い The Battle of Jericho 【あづみ野うたごえ喫茶】 私はなぜか「ジェリコの戦い」が印象に残る。哀愁を帯びたメロディが耳から離れない。だいぶ後になって知ったことだが、「ジェリコ」とは、イスラエルやヨルダンに近い古代オリエント時代に実際にあった街の名前で、「ジェリコの戦い」はかなり宗教色の強い歌である。なぜ日本の童…

  • BOSE(ボーズ)のスピーカー

    私の学生の頃には、たまに大型のラジカセを山手線の車内に持ち込み、大音量で鳴らしている迷惑な輩がいるのを見かけた。 伝説的ディスコ「キング・ムー」復活 札幌 (2016/04/30)北海道新聞 世はディスコブームで、いわゆるバブル期到来の頃だったのだろうか。でも私は一貧乏学生に過ぎず、その流れに乗ることはほとんど出来なかった。あの頃、テレビでは学生が投機目的で高級マンションを購入した、などと景気のいい報道をしていたが、今あのときテレビに出演していた学生はどうなっているのだろうと思う。 最近は、大型のラジカセはスマートホンにその姿を変えた。迷惑な大音響は、「音漏れ」という別の生き物に進化を遂げた。…

  • 「『いちご白書』をもう一度」というバトン

    時間は一瞬たりとて止まることはない。常に川のように流れ、例えば親・子・孫のように、一人の体の中に、両親の持っている遺伝子というバトンを受け取り、エッセンスを残しつつ、また周りの環境を取り込みながら、新たな人間として生まれてくる。両親もその祖先から同じように情報を受け取りながら、新しい命として誕生した。「ニワトリかタマゴか?」の論争の結論を待たずとも、少なくとも、今、私はこの世にいる。そして、両親からのバトンを受け取っている。これだけは否定のしようがない。学生時代に古文で学んだ、方丈記の一節をふと思い出す。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ…

  • ピンキーとキラーズ

    すっかり蝉しぐれは聞こえなくなった。学校のプールは、9月頃になるとだんだん使われなくなる。子供たちの黄色い声が去ったプールは、水が淀み、やがて藻が生え、枯れ葉などのゴミが浮き、次の夏まで長い眠りの時を迎える。子供たちは、日焼け跡を手土産にして、次の季節を迎えに行く。吉田拓郎さんの「夏休み」を思い出す。 『夏休み』吉田拓郎 姉さん先生 もういない・・・ 麦わら帽子はもう消えた田んぼの蛙ももう消えたそれでも待ってる夏休み この曲は、拓郎さんが幼少期を過ごした鹿児島での実体験がもとになっている。夏の残り香は、消えたかに見えても、少しずつ姿を変えて、土中に染み込み、いつしか花をつけることがある。子供の…

  • 「初恋」は「ロマンスカー」に乗せて

    ♪「初恋」は「ロマンスカー」に乗せて私の10代の頃は、フォークブーム真っ只中にあった。その昔「テレビジョッキー」という番組があって、「白いギター」をプレゼントするほどであった。 白いギター チェリッシュ 1973 チェリッシュの曲に「白いギター」というのもあった。 白いギターに変えたのは何かわけでもあるのでしょうか あの当時、白いギターは爽やかさをイメージさせたのだろう。猫も杓子もとりあえずギターを手にしたものの、多くの人が「F」や「B♭」というコードの指使いで挫折してしまう。6本の弦をすべて人差し指で押さえているつもりなのに、どれかの音がかすれてしまう。私が初めてギターを買ったのは、街の質屋…

  • ブルーライトヨコハマ

    ♪ ブルーライトヨコハマ現在、BSで以前放映されていた「てるてる家族」が再放送されている。原作は、日本を代表する作詞家の、なかにし礼さんの小説「てるてる坊主の照子さん」である。 上原多香子 大晦日「ブルーライト横浜」『てるてる家族』より2 女優いしだあゆみさんの実家がモデルとなっており、軽いミュージカル仕立てだったり、舞台が大阪ということもあって、ユーモアたっぷりで楽しい作品である。キャストがまたすごい。今やトップスターとして活躍している方ばかりだ。ヒロインの冬子役を演じているのは、石原さとみさん、冬子はなかにし礼さんの奥さんである石田由利子さんがモデルとなっている。石原さとみさんと言えば、大…

  • ソウブ・トレイン

    ソウブ・トレインかつて関口知宏さんの、『列島縦断 鉄道12000キロの旅 〜最長片道切符でゆく42日〜』という番組が放映されていた。番組タイトルそのままに、同じ駅を通ることなく北海道の稚内駅から佐賀県の肥前山口までを走破したこの番組で、テーマ曲となっていたのが、カズンの「風の街」という曲 風の街 ーカズンー である。 あなたに逢える 角をまがるたび出会いと 別れと昨日のさよなら まためぐり逢える約束になる 私もお気に入りの一曲だ。歌詞も素晴らしいが、特筆すべきはそのアレンジにある。線路のつなぎ目で発生する『ガタン ゴトン』といういかにも鉄道らしい響きをドラムスなどの打楽器で表現し、風や風景の流…

  • 上高地とホルン

    上高地とホルン私の中でナンバーワンの思い出のアルバムといえば、迷わず大瀧詠一さんの「ロング バケーション」を挙げる。1981年に発表されたこのアルバムは私が二十歳の時の作品である。その当時でも新しさの中にどこか懐かしさを感じさせるサウンドが心地良 大滝詠一 スピーチ・バルーン かった。ギターの音がベンチャーズっぽかったり、コーラスワークがビーチボーイズ風だったり、何よりすごいのは、発表されて30年以上を経ているが、テレビコマーシャルの挿入歌としてアルバム内の曲が次々と採用されていることにある。 その曲の中に「スピーチバルーン」という曲がある。 その歌詞の中に「白抜きの言葉が・・・」というのが出…

  • 元ミュージシャン

    元ミュージシャン志村けんさんのアルコール飲料のコマーシャルで、バカ殿から一転三味線を華麗に弾く姿に感動を覚えた方も多いと思う。 氷結 「あたらしくいこう 志村けん」篇 30秒 バカ殿からはとても想像できないが、それもそのはず彼は元々ミュージシャンである。ドリフターズは、バンドなのである。一世を風靡した番組「8時だヨ 全員集合」などで、西城秀樹さんとのドラム合戦でその腕前を遺憾なく発揮した加藤茶さんや、コマーシャルで渋くウッドベースの演奏を披露したいかりや長介さんなど非常に思い出深い。元ミュージシャンから俳優へと転身した方は多く、「シティスリッカーズ」のフランキー堺さんや、水戸黄門の「うっかり八…

  • コッキーポップ

    コッキーポップ先日、静岡県掛川市にある「ヤマハリゾートつま恋」が営業を終えるというニュースが飛び込んできた。 つま恋WPCM2016 施設の老朽化や経営状態の悪化が主な原因とのことだが、その発表に衝撃を受けた方は多いと思う。私は現地を訪れたことはないのだが、シンガーソングライターの聖地だ。 若い頃ラジオで「コッキーポップ」という番組が放送されていて、私もリスナーのひとりだった。ヤマハがスポンサーであり、「つま恋」の宣伝や、「ポピュラーソングコンテスト」通称「ポプコン」での優勝作品を流したりしていた。今でも円広志さんの「夢想花」や世良公則&ツイストの「あんたのバラード」、クリスタルキングの「大都…

  • 寸又峡とSL

    寸又峡とSL最近テレビを見ていると、関西地方以外の方が「めっちゃ・・・。」という言葉を使っているのをよく耳にする。もともとは関西弁だと思うのだが、関西の人気芸人さんが東京に進出して関西弁の露出が増え、特に若い人は響きの面白さもあって抵抗なく新語として取り入れて使っているようだ。これが将来にわたって関西以外の地方の言葉として残っていくかはわからない。一方で関西では「・・・さぁ。」というまるで東京弁のような接尾語を使う人が特に子供を中心に増えている。これは、テレビなどの影響によるものだろうか。 『あまちゃん』 じぇ!じぇ!じぇ! 今は少し廃れたようにも思うがNHKの朝ドラで流行った「じぇじぇじぇ。…

  • 女体入口と千畳敷カール

    女体入口と千畳敷カール 気象庁の梅雨明け宣言は学術的には正しいのだろうが、私としてはセミが鳴き始めたら「ああ、夏が来たな。」と思う。「桜の開花宣言」のように「蝉の初鳴き宣言」をし セミの声 2011 (クマゼミ,ミンミンゼミ,アブラゼミ,ツクツクボウシ) 思い出の国鉄(飯田線) た方がよっぽど梅雨明け宣言した感じがする。ところでそのセミの鳴き声が最近変わってきたように思う。子供の頃は「ミーン ミーン」と鳴くミンミンゼミが一般的だったように思う。ところが最近では「シュワシュワ」となくクマゼミが勢力を拡大しているようで、あまりミンミンゼミの声をきかなくなった。たまにどこからか紛れ込んだのかミンミン…

  • 月とうさぎ

    月とうさぎ今朝は湿度が低く、爽やかな朝だ。窓を開けてみると赤とんぼが数匹飛んでいるのが見えた。秋の訪れと呼ぶにはまだまだ早いが、着実に近づいているのは何となく分かる。今夜の満天の星空と鮮やかな月の光を予感させる。 赤とんぼの唄 あのねのね 2005 赤とんぼの言葉から、ふと「あのねのね」の「赤とんぼの唄」を思い出してほくそえんでいる自分がいた。月にうさぎが住んでいるという伝説は、月の影がウサギに見えたからだ。 影は月のくぼみ、つまりクレーターである。今なら天体望遠鏡もあるし、なにせ人間が実際に月に行っているから、とてもうさぎが住める環境ではないことも知っている。日本では、「うさぎの餅つき」だが…

  • 日本海3号

    日本海3号夜行列車は衰退の一途を辿っている。夜行列車に代わる交通網が整備され、例えば新大阪を朝一番の新幹線のぞみ(6時ちょうど発)に乗れば8時半には東京駅に着く。値段を追及するなら高速バスもある。特に夜行列車を使う必要が激減しているのだ。寝台車を使う場合にはさらに寝台料金がかかる。一度は乗ってみたいなと思っていた「カシオペア」は日程限定となり、「トワイライトエキスプレス」はその運行を終え、何度か利 【寝台列車アナウンス】寝台急行銀河 大阪~東京 用した「急行銀河」や「急行きたぐに」も惜しまれつつ廃止となった。時間に追われ、スローフードならぬスローツアーはもはや時代遅れということなのか。でも一方…

  • 小海線(八ヶ岳高原線)

    小海線(八ヶ岳高原線) 青い山脈(1957) 皆さんは「青い山脈」という歌や映画を知っているだろうか。もちろん戦後間もないころのもので、私はまだ生まれてもいない、つまりリアルタイムでは知らない世代である。昭和22年に朝日新聞で連載され、昭和24年に映画化されたものである。自然豊かな景色の中を男女の若人が自転車で走るシーンは、今見ると大したことではないのだが、戦後からまだ立ち直ったとは到底思えないこの時期の人々にはあり得ない光景であっただろう。長く抑圧された時代から解放されたとはいうものの、映画公開当時は憧れを持って見ていた人もあるかもしれないが、多くの人は男女の距離感があまりにも近すぎて嫌悪感…

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