かがり さん プロフィール

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かがりさん: 'ものがたり'散策
ハンドル名かがり さん
ブログタイトル'ものがたり'散策
ブログURLhttp://palimpsest.jugem.jp/
サイト紹介文ファンタジー、児童文学、昔話など、広く物語に関する読書記録
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供385回 / 365日(平均7.4回/週) - 参加 2016/10/01 16:30

かがり さんのブログ記事

  • 『車』 宮沢賢治童話全集 4 より - 労働の楽しさをうたった明るい物語
  • ハーシュは午前中、街角に立っていましたが、どういうわけか仕事がなく、昼の弁当を食べ始めました。すると、赤ひげのの男からテレピン油(塗料などの溶剤)を買いに頼まれます。ハーシュは男に道を聞いて、よぼよぼの車を引いて行きました。道の目印となる松林のそばに来ると、水色の水兵服を着て空気銃を持った、縮れ毛の可愛らしい子どもに、車に乗せてくれとせがまれます。子どもを乗せて車を引いていく途中、車の具合が良くな [続きを読む]
  • 宮沢賢治童話全集 3 どんぐりと山ねこ リンク
  • 『貝の火』 宮沢賢治童話全集 3 より - 若き日の賢治が投影された物語『どんぐりと山ねこ』 宮沢賢治童話全集 3 より - デクノボウ思想の前身『鳥をとるやなぎ』 宮沢賢治童話全集 3 より - 子どもと詩人の感性『ふたりの役人』 宮沢賢治童話全集 3 より - 子どもの視点から見える大人『谷』 宮沢賢治童話全集 3 より - 消えることのない自然に対する畏怖を表現する物語『さるのこしかけ』 宮沢賢治童話全集 3 より - 現実に生成す [続きを読む]
  • 『四又の百合』 宮沢賢治童話全集 3 より - 賢治の信仰イメージ
  • お釈迦様が明朝に、ヒームキャの川を渡って、この町においでになることになり、王をはじめ民は感激と喜びに満たされます。街では掃除をはじめ、もてなしの食事や、寝泊まりのための精舎の建築など、ひたすら手落ちのないように準備が整えられます。お釈迦様が到着する朝方、王はお釈迦様にゆりの花を捧げようと思い、大臣にその調達を任せます。しかしゆりの花は辺りにはなく、一人の子どもが持っていました。大臣は子どもに、ゆり [続きを読む]
  • 『さるのこしかけ』 宮沢賢治童話全集 3 より - 現実に生成する空想
  • 主人公の楢夫は、夕方、家の裏にある、栗の木に並んで生えた三つのさるのこしかけを見て、そこに腰掛けている三匹の小猿の兵隊を空想をしていると、その小猿が顕現します。小猿の大将は楢夫の年齢を聞き、よいところに連れて行くといいました。するとさるのこしかけのそれぞれに小さな穴が、栗の木の根本に楢夫が入れる程度の入り口ができます。楢夫は栗の木の中に入るとそこは煙突のように空洞になっていて壁には小さな螺旋階段が [続きを読む]
  • 『ふたりの役人』 宮沢賢治童話全集 3 より - 子どもの視点から見える大人
  • 前記事『鳥をとるやなぎ』で登場の、友人藤原慶次郎とともに秋の風穂の野原へ、きのこや栗を取りに行った小学五年生のわたしは、東北長官一行が来るので入山禁止の立て札を見ます。しかしふたりは好奇心から東北長官の風貌を見たいと思い、風穂の野原のはんの木の中に隠れて、その様子を見ることにしました。しかし静まり返ったあたりに、次第に怖気づいたふたりは、気を紛らわすように、そこらに生えている初きのこを取り始めます [続きを読む]
  • 『鳥をとるやなぎ』 宮沢賢治童話全集 3 より - 子どもと詩人の感性
  • 小学校四年生の教室です。主人公のわたしに、友人藤原慶次郎が出し抜けに、鳥を吸込む柳の木の話をします。彼はその木をエレッキの柳の木と言いました。エレッキとは電気のことを指しいるのでしょう、そこから電気磁石の効果による鳥を吸い込む光景が浮かべられ、慶次郎はエレッキの柳の木と言っているようです。その話に、わたしは大いに興味を持ち、ふたりは約束して、その日の昼に、その柳の木を見に行くこととなりました。河原 [続きを読む]
  • 『どんぐりと山ねこ』 宮沢賢治童話全集 3 より - デクノボウ思想の前身
  • ある土曜日の夕方、一郎は山猫から裁判の仲裁を願い出るはがきを受け取り、翌日山の奥に出かけました。かやの森を抜けると、馬車別当を従えた横柄な山猫が現れ、苦り切った様子で、手紙に書いてあった通り、どんぐりたちのらちのあかない争いを、どう裁いたらよいものかを一郎に相談しました。どんぐりたちは、互いに自分が他のどんぐりに対して、いかに長けているかを主張して、われこそが偉いと譲らないわけです。そこで一郎は、 [続きを読む]
  • 『貝の火』 宮沢賢治童話全集 3 より - 若き日の賢治が投影された物語
  • うさぎの子ホモイは、溺れかけたひばりの子を救い、そのお礼に、鳥の王から、貝の火という宝珠を受け取ります。この宝珠は、透き通って、中で炎のような光が揺らめくのが見えます。そして、この宝珠を持つ者は偉人として崇められるのでした。そして偉人としての役割を果たすなら、ますます輝きを増して、持つ者に一生つき従うと伝えられます。ホモイはこの宝珠を曇らせることのないよう大切に扱うことを誓います。ところがホモイは [続きを読む]
  • 宮沢賢治童話全集 2 ふた子の星 リンク
  • 『やまなし』 宮沢賢治童話全集 2 より - 独創的な空想力が高度に結晶化された散文詩『ありときのこ』 宮沢賢治童話全集 2 より - 緻密な観察眼から生まれる独自のユーモア『いちょうの実』 宮沢賢治童話全集 2 より - 旅立ちの希望と不安が語られる散文詩『雪渡り』 宮沢賢治童話全集 2 より - 大人と子どもの境界線『黒ぶどう』 宮沢賢治童話全集 2 より - 賢治の、知的、美的なものに対する嗜好『かえるのゴムぐつ』 宮沢賢治童 [続きを読む]
  • 『ふた子の星』 宮沢賢治童話全集 2 より - 『銀河鉄道の夜』序章
  • ふた子の星 一天の川の岸の双子の宮で、毎夜星めぐりの歌に合わせて銀笛吹くことを役目としているチュンせとボーセ童子という小さな二つの星がありました。ある朝、二人は空の泉に来てみると、大ガラスとサソリの星の死闘が始まりました。両者は相打ちになり、それを二人の童子が介抱します。そして深い傷を負ったサソリを今夜の星めぐりに間に合うように二人の童子は送ってやりました。しかし二人の童子は、自身の役目を果たすべ [続きを読む]
  • 『かえるのゴムぐつ』 宮沢賢治童話全集 2 より - 痛烈な風刺が込められた物語
  • 林の下を流れる深い堰のほとりにカンがえる、林の中にブンがえる、林の向こうのすすきの影にベンがえるが住んでいました。三匹は夏の夕方にそろって雲見をします。人間でいうところの花見や月見のようなものです。雲の形はべネタ形(平たい形)が理想でした。それは自分たちの顔や姿に似ているからです。その雲見の時にヘロン(人間)界でゴム靴が流行っているとの噂が話しに登り、カンがえるは、以前チブスで苦しむのを助けたこと [続きを読む]
  • 『雪渡り』 宮沢賢治童話全集 2 より - 大人と子どもの境界線
  • 雪渡り その一(子狐の紺三郎)雪がすっかり凍ってまるで大理石のように固くなった日、小さな雪ぐつをはいた四郎とカン子はキックキックキックと野原にでかけます。そして「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。狐の子ぁ、嫁ほしい、ほしい。」ともりにむかってさけぶと、森の中から白い子ギツネ紺三郎が出てきます。紺三郎は狐が人を騙すのは嘘であり、「騙されたという人は大抵お酒によってたり臆病でくるくるしたりした人」だといい、二 [続きを読む]
  • 宮沢賢治童話全集 1 ツェねずみ リンク
  • 『月夜のけだもの』 宮沢賢治童話全集 1 より - 広大な作品世界序章『鳥箱先生とフウねずみ』 宮沢賢治童話全集 1 より - 賢治の教育批判『ツェねずみ』 宮沢賢治童話全集 1 より - 賢治のねずみに対するメタファー『クンねずみ』 宮沢賢治童話全集 1 より - 表現は過剰を目指していくもの『ぶどう水』 宮沢賢治童話全集 1 より - 創作と鑑賞の間『十月の末』 宮沢賢治童話全集 1 より - 村童スケッチ『畑のへり』 宮沢賢治童話全集 [続きを読む]
  • 『林の底』 宮沢賢治童話全集 1 より - 賢治の昔話再話
  • ユニークな設定です。一羽の年寄りのふくろうがわたしと称する人物に、昔話で高名の『とんびの染めもの屋』の話をするのです。もちろんこれは賢治の手が加わっているので賢治の再話と言っていいでしょう。面白い再話になっています。さらに、昔話が再話される際の額縁といえる部分である、ふくろうとわたしの間で交わされる掛け合いがありますが、そこが物語をさらに面白くするパートとなっています。昔話と賢治の再話を比べてみた [続きを読む]