中野 恒平 さん プロフィール

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中野 恒平さん: ぽむの音楽箱
ハンドル名中野 恒平 さん
ブログタイトルぽむの音楽箱
ブログURLhttps://ameblo.jp/nackpiano/
サイト紹介文コンサートの感想や、好きな演奏についての記事を書いています。
自由文ひとつひとつの音楽との出会いを大切に、選び抜いたコンサートの感想や、大事にしている演奏についての記事を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供77回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2016/10/05 21:51

中野 恒平 さんのブログ記事

  • 東響が誇る木管楽器陣(第655回定期演奏会感想)
  • 今日の東京交響楽団の定期演奏会は、木管楽器に魅力的な奏者の多いこのオケの長所が活かされた演奏だったと思います。 特に印象的だったのが、後半に演奏されたドヴォルザークの「新世界より」の第1楽章と第3楽章です。時には鋭く、そして時には激しくうねり、またある時は雄弁に歌う。これらはこのオケの前音楽監督である指揮者ユベール・スダーンの要求によるものと思われますが、積極的な表情付けをしていたのが大変印象的でし [続きを読む]
  • 西と東の超高速演奏
  • 超高速演奏として多くの方が挙げられるのが、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団による、グリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲だと思います。この録音は速い部分は猛烈に速く、徹底的に鍛え上げられたアンサンブル力を見せつけるような演奏をする一方で、途中に出てくるチェロの旋律は朗々と歌い上げてみせる、そんな高いアンサンブル力と歌心溢れる表現を両立させた、稀有な演奏だと思います。 では [続きを読む]
  • ムラヴィンスキー録音の音質
  • Melodiyaレーベルが復活するまで、様々なレーベルから発売されたムラヴィンスキーの録音。音質はレーベルによって異なり、必ずしも正規版の音質が良いとは限らないものもあります。 例えば、シューベルトの未完成交響曲。BMG盤はレコードのような凄みが大きく後退しており、この録音で聴いてしまうと、彼の代表作と言われてもいまいちピンとこないかもしれません。一方、Audiophile盤は第1楽章の峻厳さは後退しているものの、第2 [続きを読む]
  • ヴァイルの交響曲第2番
  • ナチス・ドイツの迫害に遭い、苦難の人生を送ったクルト・ヴァイル(ワイル)の交響曲第2番は、苦しみや闘争、そして、過ぎ去った美しい時への憧憬といった、彼の人生が投影されているような作品です。 第1楽章は、何かただならぬことが始まるような出だしに、救いを求めるかのようなトランペットが響くのもつかぬ間、暴力的な波が押し寄せます。 随所で現れる美しい木管楽器は、自分が拠り所としている信念のように聴こえます。 [続きを読む]
  • N響のスクリャービン【第1865回定期公演感想】
  • 今日のNHK交響楽団の定期公演は、あまり演奏されないスクリャービンの交響曲第2番が演奏されるとのことで、個人的にとても楽しみにしていました。 しかし、今日の演奏は木管楽器の音色がこの曲の魅力を大きく削いでいたような気がします。冒頭の地を這うようなクラリネットは薄っぺらく、夢幻的な世界に入っていくことができません。第3楽章のフルートは硬すぎ。これでは天国的な世界から離れてしまいます。また、全体的にどこか冷 [続きを読む]
  • 京都市交響楽団の東京公演【感想】
  • 今日はサントリーホールで、「サントリー音楽賞受賞コンサート」と銘打った、京都市交響楽団のコンサートを聴いてきました。常任指揮者広上淳一さんとこのコンビの評判の高さは様々な方面から聞いていました。今日演奏された、ラフマニノフの交響曲第2番は、彼らにとって自信の持っている曲なのでしょう。熱演でした。 ただ、私としては音色に瑞々しさが欠け、この曲の持つ美しさを表現しきれていないように感じました。特に、弦楽 [続きを読む]
  • シューマンの室内楽曲
  • 個人的に、シューマンの室内楽は好きな曲が多いです。第1楽章の広がりのある旋律が印象的なピアノ五重奏曲。穏やかな秋の日を思わせる第2楽章が素敵な「3つのロマンス」。心が弾むような終楽章の「幻想小曲集」。そして、レオポルト・ウラッハの惚れ惚れするようなクラリネットの音色が楽しめる「おとぎ話」。どれも素敵な曲だけれど、その中でも一曲選ぶとすれば、弦楽四重奏曲の第2番を挙げます。 聴き手を不安にさせるような第1 [続きを読む]
  • N響JAZZat芸劇【感想】
  • 今日のNHK交響楽団のコンサートは、オーケストラのサウンドでジャズを楽しめる、質の高い演奏を聴くことができました。 冒頭のショスタコーヴィチの「タヒチ・トロット」から、弦楽器が柔らかなサウンドを奏で、格調高い雰囲気を作り出します。続く「ジャズ組曲第一番」は心地よいスイング感のフォックストロットが素敵でした。ピアノの塩谷哲さんの柔らかな音とオケが良く合っています。前半ラストのチック・コリアの「ラ・フェス [続きを読む]
  • ハンブルク交響楽団の来日公演【感想】
  • 今日のシュテファン・ザンデルリンクとハンブルク交響楽団のコンサートは、すみずみまで丁寧に表現された良い演奏でした。 一曲目の「エグモント序曲」は、出だしの決然とした弦が印象的。困難にも屈しない主人公の意志の強さを感じさせました。弦の分厚いサウンドもこの曲によく合っていましたし、ズシンと重たく響いてくるティンパニも効果的。一方で木管楽器はしなやかに歌い、良いコントラストになってきました。 二曲目はフジ [続きを読む]
  • 幸福なブラームスの第二交響曲
  • 「ブラームスの田園交響曲」とも呼ばれ、穏やかな雰囲気が支配的なこの曲。多くの録音の中でも、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の演奏はオケの燃焼度が高く、素晴らしい音色も堪能できる聴いていて幸福感に包まれる演奏なので、ぜひ多くの方々に聴いていただきたいです。 冒頭の柔らかいホルン。雄弁なチェロの歌。そして、美しい鳥の声のような木管楽器・・・すべての楽器が生き生きと歌っており、 [続きを読む]
  • アヴィ・アヴィタルの日本ツアー【感想】
  • アヴィ・アヴィタルのマンドリンは歯切れがよく、リズムには生気があり、聴いていて心地よいです。それ以上に素晴らしいのがしっとりとした部分の歌い方で、まるで曲一体化し、自在に呼吸しているかのよう。一気に引き込まれました。アンコールで演奏されたブルガリア民謡の「ブチミシュ」では、まるでロックのようにかき鳴らすなど、様々な表現で楽しませてくれました。 一方でオケはガサガサした第一ヴァイオリンと代役の非力な [続きを読む]
  • 救いのモーツァルティアーナ
  • 吉松隆さんの「アイノラ抒情曲集」は、途中まで聴くのがどんどんつらくなっていくような音楽です。 儚げに始まり、最後は感極まって大粒の涙をこぼすような「ロマンス」。夕暮れの海辺に一人佇んでいるような物寂しい「アラベスク」。暗い部屋の中で物思いに耽るような「バラード」。そして、絶望の深みに落ちていく「パヴァーヌ」。これ以上聴き進めるのがつらくなっていくほど追い込まれます。 ここで登場するのが、「モーツァル [続きを読む]
  • 「プレイアデス舞曲集」聴き比べ
  • シンプルで美しい、吉松隆さんの「プレイアデス舞曲集」。5種類の録音を聴き比べました。 一番好きなのは、パスカル・ロジェの演奏。磨き抜かれた音色と深みのある演奏でじっくりと聴きたくなります。交互に収録されているサティの演奏は節回しが気になるところあるので、プレイアデスだけ抜き出して聴いています。 全曲を録音し、この曲集を広めた田部京子さんの演奏はこの曲の持つ素朴な美しさを引き出した演奏。個人的にはより [続きを読む]
  • 日下紗矢子さんのピアソラ
  • クラシックのコンサートでも取り上げられるピアソラの「ブエノスアイレスの四季」。クレーメルの演奏はアクが強くて苦手という方には、日下紗矢子さん率いるベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラの演奏がおすすめです。 この演奏の特徴は、響きがゴージャス。弦楽オーケストラで聴く醍醐味が存分に発揮されています。そして、たっぷりと歌う場面の美しさ。特に、「ブエノスアイレスの冬」のラストのしっとりとした歌がと [続きを読む]
  • 朴葵姫さんの魅力
  • 朴葵姫さんの魅力といえばトレモロの美しさがよく挙げられますが、私はパリッとした音色とリズム感の良さが素晴らしいと思っています。 朴さんのベスト盤「FAVORITE SELECTION」はそんな彼女の魅力を存分に堪能することができます。ゆったりとした三拍子が心地よい「スケルツォ・ワルツ」、切れ味鋭く迫る「特徴的舞曲」。新緑の季節にぴったりな清々しさのある「ジョンゴ」。一方で、しっとりと歌う「大聖堂」や、しっかりと計算 [続きを読む]
  • 田部京子さんのプレイアデス
  • 田部京子さんの「プレイアデス舞曲集」は、何度も再販されているのは第一集のほうですが、個人的には、より深みのある第二集のほうが好みです。 特に好きなのが第6番で、色とりどりの花がそよ風に揺られているような「春の終わりのワルツ」、どこまでも澄み切った青空が広がっているような「夏のパストラル」、満月の日に、湖面にボートをこぎ出すような「秋の舟唄」。そして、雪がはらはらとちらつく「冬のパストラル」、四季折々 [続きを読む]
  • 中毒性のあるヨシマツ
  • ついつい繰り返し聴いてしまう作品集。私にとってそれは、吉松隆さんの「優しき玩具」です。ペンギンたちがよちよち歩くようなかわいらしい様子が伝わってくる「ペンギン公園の午後」、ショスタコーヴィチ風の諧謔さが楽しい「ゼンマイ仕掛けの終曲」、デジタルバード組曲にも転用された、メランコリックな「夜のオルゴール」、そして、終曲にふさわしいしっとりとした「少し暗めの夢のワルツ」・・・。様々な性格の小曲がおもちゃ [続きを読む]
  • アンドラーシュ・シフのリサイタル【感想】
  • アンドラーシュ・シフの良さは、手首を柔らかく使って、旋律をとても滑らかに聴かせたり、軽やかに聴かせたりすることだと、個人的には思っています。この良さが最も良く発揮されていたのが、アンコールで演奏されたシューベルトの三つの小品からの二曲目で、特に中間部の優美さは聴いていて幸福感を覚えるほどで、この時間がいつまでも続いてくれたらいいのにと思ったくらいでした。 残念ながら、全体的にはこの良さを感じ [続きを読む]