中野 恒平 さん プロフィール

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中野 恒平さん: ぽむの音楽箱
ハンドル名中野 恒平 さん
ブログタイトルぽむの音楽箱
ブログURLhttps://ameblo.jp/nackpiano/
サイト紹介文コンサートの感想や、好きな演奏についての記事を書いています。
自由文ひとつひとつの音楽との出会いを大切に、選び抜いたコンサートの感想や、大事にしている演奏についての記事を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2016/10/05 21:51

中野 恒平 さんのブログ記事

  • メロス弦楽四重奏団の凄演メンデルスゾーン
  • 40年に渡り活動し、多くの録音も残したメロス弦楽四重奏団。中でも、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第6番はこの曲のファーストチョイスとして広くおすすめできる凄まじい演奏だと思います。 激しい慟哭と、故人の面影をしのばせるかのような高貴さが交錯する第1楽章、次から次へと苦しい自問自答を繰り広げるような第2楽章、美しい思い出に浸りながらも、諦めの感情が入り混じる第3楽章、そして、絶望を抱きながら進んでいく終楽 [続きを読む]
  • オイストラフ弦楽四重奏団の来日公演【感想】
  • 第一生命ホールで開催された、オイストラフ弦楽四重奏団の二度目の来日公演は、古典からロマン派を経て20世紀、そして新作が選曲された、個人的にとても興味深いプログラムでした。 一曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第38番は、軽やかさには欠けたものの、安定したサウンドや、リズムの切れ味、第3楽章の美しい歌や、曲の華やかさを高める鮮やかなカデンツァ等、この曲を魅力を引き出した演奏だったと思います。 二曲目のショスタコ [続きを読む]
  • ロンドン交響楽団の来日公演(Aプロ感想)
  • サー・サイモン・ラトルがロンドン交響楽団の音楽監督となって初めての来日公演。プログラムBと迷いましたが、個人的に、一番意欲的な選曲だと思った今日の公演を聴きに行きました。 一曲目のバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」は、冒頭のクラリネットから意志の強さを感じさせる演奏。弱音でもこの強い意志が持続しており、強奏部は圧倒的な力でねじ伏せる。特に、感情の波が次から次へと押し寄せる第3楽章と、まるで深 [続きを読む]
  • 世相を映す「不安の時代」
  • 今年はあちこちでバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」が演奏されていますが、彼が1965年に手兵のニューヨーク・フィルハーモニックと録音した演奏は、今もなお決定盤として圧倒的な存在感があると思います。 冒頭のクラリネットから、とても深い闇を感じ、第2楽章はあれよあれよという間に別の感情に飲み込まれていくような起伏に富んだ演奏で、最後の音が静かに消えていったと時、何も解決せず終わってしまった、というよ [続きを読む]
  • 「スラヴ舞曲集」名盤考
  • ドヴェルザークの「スラヴ舞曲集」は、第1集はなんといってもバイエルン放送交響楽団の録音が素晴らしいです。第1番の冒頭からとにかくテンションが高く、一気に聴かせてくれます。一方で、哀愁漂うオーボエが印象的な第7番等、歌心にも不足していません。 ところが、この録音は第2集がどうも一本調子な上に第1集のようなエネルギーが感じられません。 第2集で見事な録音は、セルとクリーヴランド管弦楽団によるもの。クーベリック [続きを読む]
  • レ・シエクルの来日公演【感想】
  • フランソワ=グザヴィエ・ロトが率いるレ・シエクルのたった一日の来日公演。満席となった今日の東京オペラシティのコンサートは、主にフランス人たちが作り上げてきた「フランス的なもの」をフランスの楽団が解体した、大変刺激的な演奏だったと思います。 フランス的、特に印象派の演奏で思い浮かぶのは、明るい色彩で表現もアンサンブルもどこか曖昧な、ぼんやりとした演奏。しかし、今日の演奏は、最初のドビュッシーの「牧神 [続きを読む]
  • 弦の新日本フィル?【♯15ルビー感想】
  • 今日の新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートは、指揮者のジョアン・ファレッタによるアメリカン・プログラム。ノリの良い曲をイメージするアメリカものですが、今日は弦楽器を中心に曲の美しさを引き出した演奏でした。 一曲目のバーバーの交響曲第1番は、ドラマテックな第1楽章も素敵でしたが、美しい第3楽章から崇高な終楽章へのつなぎがとても印象的な演奏でした。特に、弦の深々とした歌い込みが見事。また、トランペッ [続きを読む]
  • 絶対的名曲の新たなる名演
  • 個人的には、「四大ヴァイオリン協奏曲」と言われることのあるベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、そしてチャイコフスキーは、ハイフェッツとオイストラフの偉大な演奏が今でも圧倒的な存在感があり、これらを超える演奏はなかなか出てこない気がしています。 そんな中、最近の録音でいいなと思う演奏がヒラリー・ハーンのメンデルスゾーンです。鮮やかな技巧と真っすぐな表現がとても印象的で、出だしから引き付けて [続きを読む]
  • イル・ガルデリーノの日本公演【感想】
  • チケットが完売となったベルギーの古楽器アンサンブル「イル・ガルデリーノ」の本日の公演。期待して聴きに行きましたが、個人的には気になる点が多く、あまり心地よくない演奏でした。 技量の問題もあったのか、アンサンブルがかみ合っておらず、音楽が流れていきません。例えば、一曲目のテレマンはリコーダーがたどたどしく、何度も周囲から遅れていきそうになりましたし、四曲目のC.P.Eバッハの四重奏曲は、チェンバロがさらい [続きを読む]
  • 女性的な?ブラームスの協奏曲
  • ギレリス=ヨッフムのような重厚な演奏から、ゼルキンとセルのような骨太な演奏といった、男性的なイメージのあるブラームスのピアノ協奏曲第1番。ただ、これらのアプローチだと、長大なこの曲を最後まで聴くには疲れてしまいがちで、なかなか好んで聴く曲ではありませんでした。 個人的に、この曲のイメージを一新してくれたのが、エレーヌ・グリモーとネルソンスのコンビによる演奏。ため息のようにそろりと入る弾き始めから大変 [続きを読む]
  • 東響が誇る木管楽器陣(第655回定期演奏会感想)
  • 今日の東京交響楽団の定期演奏会は、木管楽器に魅力的な奏者の多いこのオケの長所が活かされた演奏だったと思います。 特に印象的だったのが、後半に演奏されたドヴォルザークの「新世界より」の第1楽章と第3楽章です。時には鋭く、そして時には激しくうねり、またある時は雄弁に歌う。これらはこのオケの前音楽監督である指揮者ユベール・スダーンの要求によるものと思われますが、積極的な表情付けをしていたのが大変印象的でし [続きを読む]
  • 西と東の超高速演奏
  • 超高速演奏として多くの方が挙げられるのが、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団による、グリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲だと思います。この録音は速い部分は猛烈に速く、徹底的に鍛え上げられたアンサンブル力を見せつけるような演奏をする一方で、途中に出てくるチェロの旋律は朗々と歌い上げてみせる、そんな高いアンサンブル力と歌心溢れる表現を両立させた、稀有な演奏だと思います。 では [続きを読む]
  • ムラヴィンスキー録音の音質
  • Melodiyaレーベルが復活するまで、様々なレーベルから発売されたムラヴィンスキーの録音。音質はレーベルによって異なり、必ずしも正規版の音質が良いとは限らないものもあります。 例えば、シューベルトの未完成交響曲。BMG盤はレコードのような凄みが大きく後退しており、この録音で聴いてしまうと、彼の代表作と言われてもいまいちピンとこないかもしれません。一方、Audiophile盤は第1楽章の峻厳さは後退しているものの、第2 [続きを読む]
  • ヴァイルの交響曲第2番
  • ナチス・ドイツの迫害に遭い、苦難の人生を送ったクルト・ヴァイル(ワイル)の交響曲第2番は、苦しみや闘争、そして、過ぎ去った美しい時への憧憬といった、彼の人生が投影されているような作品です。 第1楽章は、何かただならぬことが始まるような出だしに、救いを求めるかのようなトランペットが響くのもつかぬ間、暴力的な波が押し寄せます。 随所で現れる美しい木管楽器は、自分が拠り所としている信念のように聴こえます。 [続きを読む]
  • N響のスクリャービン【第1865回定期公演感想】
  • 今日のNHK交響楽団の定期公演は、あまり演奏されないスクリャービンの交響曲第2番が演奏されるとのことで、個人的にとても楽しみにしていました。 しかし、今日の演奏は木管楽器の音色がこの曲の魅力を大きく削いでいたような気がします。冒頭の地を這うようなクラリネットは薄っぺらく、夢幻的な世界に入っていくことができません。第3楽章のフルートは硬すぎ。これでは天国的な世界から離れてしまいます。また、全体的にどこか冷 [続きを読む]
  • 京都市交響楽団の東京公演【感想】
  • 今日はサントリーホールで、「サントリー音楽賞受賞コンサート」と銘打った、京都市交響楽団のコンサートを聴いてきました。常任指揮者広上淳一さんとこのコンビの評判の高さは様々な方面から聞いていました。今日演奏された、ラフマニノフの交響曲第2番は、彼らにとって自信の持っている曲なのでしょう。熱演でした。 ただ、私としては音色に瑞々しさが欠け、この曲の持つ美しさを表現しきれていないように感じました。特に、弦楽 [続きを読む]
  • シューマンの室内楽曲
  • 個人的に、シューマンの室内楽は好きな曲が多いです。第1楽章の広がりのある旋律が印象的なピアノ五重奏曲。穏やかな秋の日を思わせる第2楽章が素敵な「3つのロマンス」。心が弾むような終楽章の「幻想小曲集」。そして、レオポルト・ウラッハの惚れ惚れするようなクラリネットの音色が楽しめる「おとぎ話」。どれも素敵な曲だけれど、その中でも一曲選ぶとすれば、弦楽四重奏曲の第2番を挙げます。 聴き手を不安にさせるような第1 [続きを読む]