kempis さん プロフィール

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kempisさん: カトリック社会学者のぼやき
ハンドル名kempis さん
ブログタイトルカトリック社会学者のぼやき
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/kempis
サイト紹介文カトリシズムと社会学という歴史的には背反する二つの思想背景から時の流れにそって愚痴をつぶやいていく
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供37回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2016/10/06 17:05

kempis さんのブログ記事

  • イスラエルの歴史とイエスの周辺世界(Ⅲ)(学びあいの会)
  • Ⅲ イエスの時代背景 イエスが生まれ、活躍した時代背景を簡単に整理してみる。1 政治的背景BC6 ポンペイウスがパレスチナを征服し、ハスモン朝は終焉し、ローマの支配が始まる。ヘロデ大王の死後、王国は3人の息子に相続された①アルケラオ :ユダヤ・サマリア・イドマヤ②アンティパス:ガリラヤ・ベレア③フィリポ  :テラコニテス・パタネアAD6 アルケラオがガリア(現在のフランス)に追放され、以後ローマ直轄となり [続きを読む]
  • イスラエルの歴史とイエスの周辺世界(Ⅱ)(学びあいの会)
  • Ⅱ イスラエルの歴史(旧約聖書から) 古代イスラエルはざっと2000年の歴史を持つが、第二次ユダヤ戦争(AD132〜134)で敗れて完全に消滅する。滅亡してディアスポラ(Diaspora 離散とでも訳すか)となり、なんと1800年間世界を流浪する。約1800年後、第二次大戦後の1948年のイスラエル建国まで国を失う。イスラエルの歴史は、初期(族長時代)、中期(王国の時代)、後期(他国支配の時代)の三期に分けることが一般的らしい( [続きを読む]
  • イスラエルの歴史とイエスの周辺世界 (学びあいの会)
  •  今月の学びあいの会では「聖書を正しく理解するために」と題して、カテキスタのS氏の講演があった。教義というよりは歴史の話であった。話題は多岐にわたっていたので正確な要約は難しいが、私の理解にあわせてまとめてみたい。カト研の皆様にはお恥ずかしい限りだが、わたしは「聖書百週間」すら満足に卒業できていない。私には荷が重すぎる課題であることは重々承知の上で、勉強と思ってご報告してみたい。Ⅰ イスラエルを導 [続きを読む]
  • 聖書とイエスー岩下壮一師の史的イエス論(3)(学びあいの会)
  •  岩下壮一師を取り上げることに若干不安がないわけではない。わたしは岩下神学をきちんと勉強したことはないし、岩下師はもうかれこれ100年も前の人だし、そもそもネオトミストで今更、といわれるのはわかっているからだ。だがわれわれはある時まで,第二バチカン公会議のあとでも、師の『カトリックの信仰』を公教要理代わりに読んでいた。史的イエス論争を俯瞰するためにもこういう議論があったのだということを書き留めてお [続きを読む]
  • 車検とかけて信仰と解く、その心は(なぞなぞ)
  •  クルマの三回目の車検が近づいたので、クルマの安全装備を色々調べ始めた。私ももう年なので今更、最高速度がどうのとかトルクがいくつだとかということには関心はない。燃費がよいとか荷物がたくさん積めるとかにも興味は無い。だが安全装置だけは最近急速に進化しつつあるようで、新車にするならこれを判断基準にしたい。 暑い夏は三角窓から冷気を取り入れるものと思っていたらいつのまにかエアコンがつくようになった。サイ [続きを読む]
  • 潜伏キリシタンと隠れキリシタンー学びあいの会雑談
  •  五月の学びあいの会は禅とエックハルトの話だったが、その後の昼食をとりながらの雑談で、話題は 2018年の世界文化遺産登録をめざす「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本)の話になった。世界遺産になれば関連教会は観光地化してしまうだろう。もう生月島でも「カクレキリシタン」はほぼ消滅したと聞くし、これからどうなるのだろうという話だった。わたしは「隠れキリシタン」はきちんと勉強したことは無い [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教(その8)ー禅と神秘主義(学びあいの会)
  •  以下は上田閑照「禅と神秘主義」という古い論文の要約の報告である。上田先生は、西洋思想の中で禅に最も近いと言われるエックハルトをとりあげ、両者の異同を明らかにする。3 禅と神秘主義 趙州和尚とエックハルト3・1 趙州従しん(言偏に念) 「庭前の柏樹子」(ていぜんのはくじゅし) これは、『無門関』にある有名な問答だ。趙州(じょうしゅう)従しん(じゅうしん)という9世紀の大禅匠(和尚)の問答で、「如何 [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教(その7)ー禅と神秘主義(学びあいの会)
  •  久しぶりの学びあいの会は5月28日に開かれた。新たに赴任された神父様の了解も得られて学びあいの会も継続されることになった。 今回は仏教とキリスト教論の最終回で、テーマは禅と神秘主義である。禅を仏教の神秘主義と捉えて、禅とキリスト教神秘主義を比較する。カテキスタのS氏はエックハルト研究の専門家である京大の哲学者上田閑照を高く評価しているらしく、上田氏の論文を詳しく紹介された。1 禅1・1 禅とはなにか [続きを読む]
  • 映画「修道士は沈黙する」を観る
  •  「修道士は沈黙する」を観てきた。原題は Le confessioni で、 2016年のイタリア=フランス合作映画。いろいろな国際的な映画の賞をもらったようだ。 映画はイタリア語・フランス語・英語が入り交じる。本映画でのG8の開催地はバルト海に面したドイツのリゾート地らしいが、ドイツ語は出てこない。タイトルはイタリア語か。「告解」という意味であろう。邦題「修道士は沈黙する」は意訳だろう。悪い訳では無いが、「修道 [続きを読む]
  • 蛍の里情報
  •  ここ10数年来、近所の川に出る蛍の情報を他のブログで報告してきた。せっかくなのでカト研の皆様にもお知らせしたくて、このブログでも報告してみたい。 今年は2018年5月17日午後8時20分に初めて蛍の出現を確認した。10匹ほど飛んでいたであろうか。大体予想通りの日時だった。 ちなみに、過去のブログをふり返ってみた。初めてホタルの出現を見た日にちである。一種の定点観測だ。2006年 6月3日 2012年 5月20日 2013年 5月1 [続きを読む]
  • 富士山世界遺産センターに遊ぶ
  •  知人に勧められて、富士宮市にできた「富士山世界遺産センター」に行ってみた。昨年12月23日オープンしたばかりということで生まれたてのホヨホヤである。そのためあまり知られてはいないようだが、素晴らしいの一言に尽きる。 2013(平成25年)にユネスコの世界文化遺産に「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」として登録されたものだ。建物や展示がとてもモダンで、しかもよく考えられている。歩きながら富士登山ができる設 [続きを読む]
  • 神山復生記念館を訪ねる
  •  好天に恵まれたので先日思い立って御殿場の「神山復生記念館」(こうやま ふくせい)を訪ねた。パリミッションや岩下壮一師に関心を持つカト研の皆さんはよくご存知だろうが、私は初めての訪問だった。この記念館は神山復生病院の敷地内にある。1897年(明治30年)に日本初のハンセン病治療所として建てられ、2002年(平成14年)まで事務所として使われていた建物が記念館として開設されたものである。2016年(平成28年)に創建 [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教ーカトリックからの評価(6)(学びあいの会)
  •  3月の学びあいの会は春爛漫の26日に開催された。市内どこも桜が五分咲きだ。参加者も10名と多かった。 さて今回は仏教論の最終回ということで話題は盛りだくさんだった。まず、大乗経典の続きが紹介され、日本仏教の各宗派の特徴が概観され、最後に仏教徒キリスト教の比較がカトリックの視点からなされた。簡単に整理しておこう。6 大乗経典(続き)6・5 維摩経 あまり知られていないが、最近改めて注目され始めた重 [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教ー歴史と大乗経典(5)(学びあいの会)
  • 6・3 法華経(妙法蓮華教)1 法華経は大乗仏典の王とされている重要な経典だ。「般若経」誕生後50〜150年に作られたお経。般若経を批判否定し、「一仏乗」を主張しているという。諸宗派の開祖(最澄・法然・親鸞・栄西・道元・日蓮など)が帰依している。日蓮宗などはこれ一本だという。全8章で28品(章)、迹門(1〜14章)、本門(15〜28章)からなり、二門六段からなるドラマ仕立ての経文だという。といって [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教ー歴史と大乗経典(4)(学びあいの会)
  •  2月の学びあいの会は厳寒の26日にもたれた。最近はメンバーは固定化してきているが、今回はテーマが仏教ということで参加者が少し増えた。 さて今回は盛りだくさんの話だった。仏教の歴史が概観され、般若心経を全員で読み下し、仏教の「典礼」がカトリックのごミサと構造が類似していることを学び、ついで大乗仏教の主要な経典の解題にまで進んだ。主任司祭の交替があるということでカテキスタのS氏は報告を急いでいるよう [続きを読む]
  • 神道とキリスト教(学びあいの会雑談)
  •  学びあいの会で仏教を勉強している。会のあとの雑談で、日本では神仏習合だから神道のこともわからないと仏教のこともわかりづらい、という話でもりあがった。例えば、お稲荷さんは仏教なの、神道なの、とか、恵比寿さんは仏教なの、神道なの、という話になる(注1)。そこで雑談の中で出てきた議論を少しまとめ、手元の本を読んで補ってみた。雑談だからそれほど根拠のある話ではないので、お気に障る話があったらご勘弁願いた [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教(3)(学びあいの会)
  • Ⅲ 修行と教団 仏教教団の整理も難しそうだ。特に組織論として議論するのは難しそうだ。キリスト教のように聖座(使徒座)があるわけではないし、統一組織があるわけでもなさそうだ。本末制度(本山・末寺のヒエラルヒー)も歴史的議論が中心のようだ。 仏教教団の特徴を整理するためにここでは「学派」と「宗派」という区別をたてておこう。仏教はインドで生まれたが、中国で発展した仏教はインド仏教そのものではない。取捨選 [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教(2)(学びあいの会)
  • Ⅱ 仏教の教義 仏教の教義をまとめるのは至難の業だ。ましてや、仏教に体系化された教義が存在するのか、阿含と上座部と大乗はどこが共通なのか、各宗派がいわば勝手に教義を展開しているだけではないか、などという根本的な問いも出てくるだろう(注1)。それを承知でS氏は以下の11項目を教義として整理された。 ところで、お経には小乗経典と大乗経典がある。前者は阿含教とも呼ばれ、シャカ在世当時の教えなどを集めた経 [続きを読む]
  • 仏教とキリスト教(1)(学びあいの会)
  •  2018年度の学びあいの会は仏教を取り上げることになった。3回連続の予定で、一月は第一回目で (1)仏教とはなにか と題されていた。ほとんど雪の降らない当地でも今日22日は朝から雪に見舞われた。雪の中、いつも通りの顔がそろった。予定としては以下の順番で論じられるという。○始めに ①概略(仏教とは何か)②仏教の教義③教団④日本の仏教史⑤宗派⑥大乗経典⑦日本仏教⑧キリスト教との対比。盛りだくさんのテー [続きを読む]
  • 『愛と英知の道−霊性神学−』(完)(神学講座)
  •  第3部は「現代の神秘的な旅」と題されている。ここは第1部、第2部とはトーンが少し異なる。まず、全体に黙想会の講話風で、特に新しい議論がなされているわけではない。繰り返しの話があり、話題もあちこちに飛ぶので、読みやすくはない。第二に長い。全9章からなっている。全体として十字架の聖ヨハネの議論が中心となっている。第三に、結婚や性の問題が繰り返し登場する。神学上の問題でもあるが、制度としてのカトリック [続きを読む]
  • トリエント公会議と反宗教改革 (学びあいの会)
  •  12月の学びあいの会では、「宗教改革後のカトリック教会の刷新ートリエント公会議と反宗教改革」というタイトルで報告があった。この学びあいの会ではここ数回連続して宗教改革について学んできた。この間浮かび上がってきたのは、宗教改革に対するカトリック教会側の対応が必ずしも十分には論究されていないという点であった。教会はどう対応したのか。カトリックサイドから少し整理しておこうということである。 本題に入る [続きを読む]
  • 『愛と英知の道−霊性神学−』(4)(神学講座)
  •  ブログ村のおかげだろうか、お読みいただいている方が思いがけず多いことに戸惑っている。ブログとは不思議なもので、多くの方に読んでいただきたいという思いと、私見の入った要約をご披露するのは気恥ずかしいという気持ちとが併存している。 いよいよ第二部「対話」に入る。ここは4章から成る。基本的に、第一部で見てきた伝統的な神秘神学では現代社会の諸問題に対応しきれない、という批判的スタンスが根底にある。第7章 [続きを読む]
  • 『愛と英知の道−霊性神学−』(3)(神学講座)
  •  待降節が始まった。もともとはキリストの誕生を待つ、クリスマスの準備という意味なのだろうが、いつしか終末(再臨)の到来に備えて準備していなさいという意味が強くなったようだ。やはり四旬節のほうが古いから、大事だからだろうか。マルコ13:33のように、「気をつけて、目を覚ましていろ」と言われると身構えてしまうが、 Keep awake とか Seid wachsam なら、まぁいいかと思わなくもない。勉強不足のせいだが、同時 [続きを読む]