かあさん さん プロフィール

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かあさんさん: かあさんの波瀾万丈ライフ
ハンドル名かあさん さん
ブログタイトルかあさんの波瀾万丈ライフ
ブログURLhttps://ameblo.jp/ikimassyoi/
サイト紹介文波瀾万丈な人生をつづったブログです
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供114回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2016/10/08 17:45

かあさん さんのブログ記事

  • らせん階段
  • 看護師たちは 母を追いかけた らせん階段の上には ナースステーションがある その向こうには 病棟があると医師は言っていた 両腕を二人の看護師から抱えられ らせん階段のある方へ移動している母 鬼の形相で 「 家に帰る 」 とジタバタと暴れているが 男性看護師たちが 母を両際から グッととらえていた らせん階段を 両脇を抱えられ ずるずると上がっていく母 階段に足はついておらず ひきずられた形で 看護師たちに連れてい [続きを読む]
  • 精神科病院
  • 父 弟 わたし そして母 かかりつけの医師が紹介してくれた 精神科病院の玄関先にいた 受付で名前を言うと 「 予約されてましたね   こちらへどうぞ 」 うすぐらい病院内 待合室で 4人 ソファーに腰かけ 診察を待った 誰も声をださず ただじっと 待合室で待っていた 名前が呼ばれ  4人で診察室へ入った 母は 医師の前にある 丸い椅子に座り にこにこと笑顔で医師を見た 今日も 手には靴下を装着していた 「 ベットは空 [続きを読む]
  • 不可能
  • 翌日 父がもって帰って来た 近隣の施設の資料をもとに 一軒一軒 施設をまわった 施設長さんに 母の状況を話した 「 申し訳ありませんが   この施設は高齢者の方ばかりです   おかあさまのように   50歳とお若い方は入所していません   わたしどもの施設をご利用になると   ほかの高齢者の利用者さま方が   戸惑われるでしょう   きっと どの施設も同じだと思いますが   このような施設に   おかあさまのご年 [続きを読む]
  • 絶望感
  • わたしが精神科へ予約を取ったころ 父は 仕事の合間に 市役所の福祉課へ行っていた 「 なにか助けてくれるかもしれない 」 藁をもすがる思いだった 福祉課へ行くと 男性の職員が 父の前に来た 「 どうされました? 」 父はアルツハイマーの母のことを くわしく話した 「 ちょっとお待ちください 」 そう言って  男性職員は その場を去り しばらくして 書類の束をもって 戻ってきた そして その書類の束を 父の前に  [続きを読む]
  • 葛藤
  • 「 もう限界かもしれない 」 確かに父がそう言った 「 わたしたちで見守るんじゃなかったの? 」 父に言った 「 このままだと 仕事にも行けないよ 」 父は 頭を抱えたまま言った 「 もう疲れたんだ 」 誰も なにも言えなかった 確かに 限界かもしれない 「 かかりつけのお医者さんが言ってた   精神科に 相談に行ってみる? 」 父に言うと 父は うなずいた わたしは夫と娘と一緒に 自宅へと帰った 「 ずっと [続きを読む]
  • 限界
  • 実家で母と一緒にお風呂に入って わたしが作ったごはんを 母と一緒に食べた そのうちに 葬儀を終えた父と弟 ずっと娘のことをみてくれた夫が 実家へ帰って来た 疲れた様子の父だったが 母が いつものように にこにことしていると 父も 笑顔で母を見た 娘は 夫の話によると 親戚の人たちにかわいがられて おとなしかったそうだった 「 いやぁ きみがいてくれて   本当に助かったよ   ありがとうな 」 父は 夫にお礼を [続きを読む]
  • 母を守る
  • 母の表情は あの鬼の形相ではなく いつもの にこにことした母の顔だった もうすぐ祖母の火葬の時間 母に 「 おばあちゃん死んじゃってね   今日 お葬式だったの   それで 今から火葬なんだけど   おかあさん どうする?   みんな待ってるし   行ってみる? 」 そう聞いた  「 行かない 」 母は にこにこしながら言った 「 そうだね 」 と言って そのまま 実家へ帰った 祖母の最後に立ち会えなかったことが [続きを読む]
  • ハイヒールを履いた母
  • あの鬼のような形相で 帯をスルスルとほどき 喪服を脱いで 長襦袢だけの姿になった母 参列者の中から どよめきが聞こえた お経は 続けられた わたしは 母の前に座りこみ 母に抱きついて 泣いた お経を背に わたしは母と手をつなぎ 参列者の横を走って 葬儀場を出た 葬儀場の玄関で 母は  ハイヒールを履いた 二人で車に乗って 葬儀が終わるまで  あてもなく 車を走らせた もう 涙は枯れていた [続きを読む]
  • 祖母の葬儀
  • 葬儀場へ着くと 親戚はみな こちらを向いた 母を みんなが見ていた 母の様子を見て 全員が いつもの母とは違う と感じたようだった 親戚の一人が わたしに言った 「 お母さん どうしちゃったの?   おばあちゃんの最後にも   駆けつけないで    大丈夫なの? 」 怪訝な表情で 親戚の叔母が言った 「 すみません 」 とだけ返事をした 葬儀が始まり 長男である父は 祭壇の前に座っていた 隣には 当然母が座る 母 [続きを読む]
  • 祖母の死去
  • 祖母の入院先から電話があり 危篤だと告げられた 父は わたしに電話をして 母をみていてくれと頼んだ そして 祖母の入院先へかけつけた 父が病室へ入ると 祖母は 意識がなく 大きく 肩で息をしていた 次々に親戚が病室へ集まり 大腸がんだった祖母は 親戚みんなに囲まれて 息を引き取った わたしと母は 祖母の最後に 立ちあうことができなかった それから 通夜 葬儀の手配を 父が一気に引き受けた 父から実家へ連絡があり [続きを読む]
  • 見守る
  • その日を境に 夫はよく 外泊をするようになった 別に それでよかった 夫など いない方がよかった 外泊をする日は 決まって あの夫の友人から 電話があった 電話のあと 夫は 嬉しそうに出かけた 夫が外泊をする日は 娘と二人で  のびのびと過ごした 母は 相変わらず 父が仕事へ出かけると 決まって 自転車で あてもなく出かけていた 近所の人にも そのうちに知られることになった はじめは 母には悪いと思ったが 近所の [続きを読む]
  • さみしい思い
  • 父は 夫をリビングへ通した 「 すまなかったな   なんせ かあちゃんが   具合悪くて   娘に頼ってばかりで   きみにさみしい思いを   させたのかもしれないな 」 父は 夫に言った 「 いえ いいんです 」 夫は返事をした 「 ただな   オレたちも わかんないんだ   これから どうしたらいいのか   落ち着くまで   娘に手伝ってもらってもいいかな 」 「 わかりました   わたしも協力します 」 [続きを読む]
  • 返してください
  • 腹痛で 気を失いそうになった 左手でお腹をおさえながら 車を実家へ走らせた シートに座っている娘は 夫の実家で あんなに泣いていたのに 今は すやすやと眠っていた 実家に到着して 娘を抱いて 実家に入った リビングでテレビを見ていた父と弟は 驚いた様子だった 「 ごめん お腹痛いから   この子寝かせて 」 弟が 娘を抱いて布団に寝かせた 「 どうしたんだ?帰ったんじゃないのか? 」 たずねた父に すべてを話 [続きを読む]
  • もう戻らない
  • 夫は わたしの頬をたたいた 娘は 泣き出した 「 かわいそうに 泣くなよ〜   ママが悪いこと言うから   パパが怒ったんだよ 」 姑は娘にそう言って わたしを見ながら ニヤついた 「 悪いことなんて言ってません   実家の母が具合が悪いから   実家に行ってたんです   これからも そうします 」 そう 姑に言った 姑はわたしをにらんだ 「 オレの親に 口ごたえするな!! 」 夫は言った 「 口ごたえじゃな [続きを読む]
  • 嫁の義務
  • 母と三人で家に帰った 娘を迎えに行き みんなで弟の帰りを待った 弟に今日のことを知らせた とても驚いていた 弟は 出勤した後の母の様子を あまり知らなかった ただ 仕事から帰って来て ほんの少し前までは ちゃんと夕食を作って 弟の帰りを待っていてくれたのに 今は 夕食はなく 弟がお弁当屋さんなどで 弁当を購入し  それを家で食べ終わると 母が お茶を出してくれていたが 湯のみに お茶の葉を入れて それにお湯をそ [続きを読む]
  • 診断結果
  • 仕事のお休みをいただき 娘を保育園にあずけて 実家へ行った 父も休みをとっていた 母は にこにこと笑って 居間でお茶を飲んでいた 「 さあ かあちゃん   みんなで出かけようか 」 母は にこにこしながら立ち上がった たんすから てぶくろと靴下を取りだした 靴下の色は  片方が白 片方が紺色だった てぶくろを足に履き 靴下を 手に装着した はっと思い 父を見た 父は 首を横に振った 何も言うな と言わんばかりだ [続きを読む]
  • 別の人格
  • 実家へは 仕事の合間や休日に 通うようにした 実家へ行くと 母はたいてい  自転車で出かけていた 赤信号を平気で渡ったり 時には とんでもなく遠い場所で 警察官に発見されたときもあった 自転車で外出している母の表情は いつも鬼のような形相で まわりの様子や人の声など まったく聞こえていなかった 父と弟に話しをすると 母は 父が出勤した後に 必ず自転車ででかけているらしい 父が言うには 父を探しているのかもしれな [続きを読む]
  • 信じられない
  • 三人で一緒に実家へ行き ずぶぬれになった母の衣服を脱がせた 「 あらあら なんでこんなに濡れてるのかしら 」 母は 笑った 「 寒いでしょう?   お風呂用意してるから   濡れた服脱いでね 」 母は にこにこ笑いながら しかし 自分から服を脱ぐ気配はなかった 「 どうしたの? 早く服脱がないと   風邪ひいちゃうよ? 」 早くお風呂に入ってほしくて ちょっと強めの口調で言いながら 脱衣所で服を脱がせた する [続きを読む]
  • どうしちゃったんだろう
  • 母は いつも笑顔だった わたしは なるべく 実家に行くようにした 夫も 了承してくれた 夫の実家へも 同じような頻度で行くことが条件だった 母は 父が出勤すると 自転車ででかけた 出かける先は スーパーだと思っていた ある日の休日 娘と一緒に 実家へでかけると 両親とも 家の中にはいなかった 父と弟は仕事に行っている時間 わたしは車で 母を探した 行きつけのスーパーへ行った 母の姿はなかった 美容室 公園 いろん [続きを読む]
  • お母さん
  • 父と 実家で暮らしている弟と三人で 母のことについて 話し合った 母は わたしや弟が小さいころから 家計を支えるために パートで働いてきた 父が離職したときは 母のパート代で 母がやりくりをして 細々と生活をしてきた 今は わたしも嫁いで家を出ていき 弟は会社員になって 母がパートをしなくても 父の給料と弟が毎月いれる生活費で 十分 暮らすことができた 「 もうお母さん 仕事辞めてもいいんじゃない?   お父 [続きを読む]
  • 違和感
  • 夫の実家に 二人目ができたと連絡をした 「 次は男の子だな 」 と舅は 嬉しそうに言った わたしの実家に 連絡をして 妊娠を告げた 父は わたしの体を気遣ってくれた 「 ちょっと かあちゃんのことで   相談があるんだ 」 めずらしく 父が困ったように言った 母は パートで飲食店で働いていた そのパート先の店主から 母の様子が 最近へんだと言ってきたそうだ 「 お勘定間違えるなんて   めずらしいと店主さんは [続きを読む]
  • 決心
  • 妊娠8週目になっていた 今の生活は とても幸せに感じる しかし 生活はギリギリだった 夫は自営業になり 独立したばかり これから新たに人脈を作り スタートする わたしは娘の子育てとパート そして家計をやりくりしている 今の現状で 二人目が育てられるのか・・・ 夕食を終えたあと 夫と話し合った 「 二人目ができたの 」 「 そうか 二人目か 」 夫は嬉しそうだった 「 ちゃんと育てられるか不安なの 」 「 大丈夫 [続きを読む]
  • はじめての幸せ
  • 夫とわたしと娘の生活がスタートした 夫は朝早くから仕事にでかけ わたしは娘を保育園へ送り 職場へ向かう 仕事が終わると 買い物をすませ 娘を保育園へお迎えに行き 夕食の準備をする 夫が帰ってきて 娘と夫はお風呂に入り 配膳をして 三人で夕食をとる 夫と出会って はじめての幸せな日々だった 娘は すくすくと成長した 夫の実家へは 夫が同じ職場だったせいか 仕事が終わると  夫が実家で食事をしてくることもあった [続きを読む]
  • 嫉妬
  • 2LDKのアパート 2階建てで 2階の角部屋 南向きで 日当たりはとてもよかった ベランダがあって お隣の老夫婦も 愛想がよかった 「 ここいいよね? 」 夫はうなずいた 夫と二人で 決めたアパート 姑たちには 夫が伝えた その日のうちに 妹から電話があった 「 お姉ちゃん 引っ越さないで 」 と 小さな声で言った ちょっと間があいて なんだか あちらでコソコソと 話声が聞こえているように感じた 「 わたしを置いて [続きを読む]
  • こんな家族もう嫌だ
  • 仕事はすぐにみつかった 配達の仕事だった 朝 娘を保育園へ送って すぐに職場へ行く 朝9時から15時までの仕事だった 職場の奥さまと一緒に 会社をまわって 配達をした 運転中は 奥さまと いろんな話をして 案外 楽しかった 仕事が終わると 娘を迎えに行き そのまま実家へ帰って 食事をして お風呂に入って 自宅へ戻った 夫は なにも言わなかった 娘とすごす時間を 楽しみにしているようだった 娘が生まれて 夫は変わった [続きを読む]