百人一句堂 さん プロフィール

  •  
百人一句堂さん: 沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ハンドル名百人一句堂 さん
ブログタイトル沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ブログURLhttps://ameblo.jp/hyakunin-ikku-do/
サイト紹介文シェイクスピア劇の登場人物とか、名場面や名台詞について紹介し、解説します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供95回 / 351日(平均1.9回/週) - 参加 2016/10/10 20:56

百人一句堂 さんのブログ記事

  • 私から毒舌を取ったら何も残りませんから
  • キプロス島に向かったトルコの艦隊は大嵐に遭い全滅してしまいます。しかしオセローらは無事で、まずキャシオーの船がキプロス島に到着します。次にデズデモーナ、イアーゴー、その妻エミリアを乗せた船が着きます。先に着いていたキャシオーが喜んで、大袈裟に歓迎のキスをエミリアにします。それを見たイアーゴーが妻の唇にはうんざりですよと妻のおしゃべりをけなします。驚いてデズデモーナとエミリアが反論すると、イアーゴー [続きを読む]
  • 地獄と夜のまぐわいが産んだイアーゴーの企み
  • ロダリーゴーの自殺を思い留まらせ、自分にもっと貢ぐように言いくるめたイアーゴーは独白します。 第一幕第三場Thus do I ever make my fool my purse:こうやっていつも俺は阿呆を財布にしているのさ。For I mine own gain'd knowledge should profane,自力で身につけた知識が汚れるぜ、If I would time expend with such a snipe.あんな阿呆相手に時間を無駄に使うからにはBut for my sport and profit. I hate the Moor:楽しみ [続きを読む]
  • 財布に金を入れときな
  • 立派なことも言いますが、イアーゴーの本質はクズです。ロダリーゴーを慰めているのも、彼に自殺されては金蔓が居なくなるからの一点が理由です。 第一幕第三場 It is merely a lust of the blood and a permission of単に血迷って色欲に惑わされただけさ。the will. Come, be a man. Drown thyself! drownおい、男になりな。身投げだって。猫やcats and blind puppies. I have professed me thy目の見えない犬でも投げ込みな。言 [続きを読む]
  • 俺たちの体は庭のようなもんで、意志こそがその庭師よ
  • 目の前で愛するデズデモーナのオセローに対する気持ちを聞いてしまったロダリーゴーは、死にたいと言い出し、イアーゴーがたしなめると、ロダリーゴーは人徳がないから仕方ないと言い訳します。するとイアーゴーが叱ります。 第一幕第三場Virtue! a fig! 'tis in ourselves that we are thus人徳だって、ナンセンスだ。こういう人物であるとかああいう人物であるとかはor thus. Our bodies are our gardens, to the which俺たち自 [続きを読む]
  • 私はオセローの心を容貌として見ました
  • デズデモーナがオセローの命を受けたイアーゴーに連れられて会議場に到着します。ブラバンショーは、「誰に一番忠実であらねばならぬのか」と、早速尋ねます。彼は娘が当然「お父さまです。」と答えると期待しています。しかしデズデモーナの答えは、「お母さまが、その父親以上に夫であるお父さまに仕えたように、私も夫であるムーアさまに仕えたい。」です。大切な一人娘の心がオセローに奪われたという現実に、ブラバンショーは [続きを読む]
  • オセローが用いた魔術
  • 街路で対峙している時にヴェニスの議会に召集された、軍人のオセローと元老院議員のブラバンショーはドュカーレ宮殿に向かいます。会議場では真夜中にもかかわらず、ヴェニス公爵と元老院議員たちがヴェニス共和国の危機の対策を練る会議が開いています。そこに現れたふたりを公爵は待ってましたとばかりに迎えます。しかしブラバンショーは自分は議会に召集されたから来たのではなく、このムーア人に大切な娘デズデモーナが怪しげ [続きを読む]
  • 輝く剣を鞘に収められよ、夜露で錆びますぞ
  • 寝た子を起こすならぬ、寝ているデズデモーナの父親ブラバンショーを起こし、彼が激昂して刃傷沙汰になるようにと、「年老いた黒い羊があなたの白い子羊に乗っかかっていますぜ。」という悪意に満ちた情報を吹き込んだイアーゴーは、今度はオセローのもとに来て、怒ったブラバンショーが襲ってくるとオセローに伝えます。オセローに怨みを持ちながら忠実な部下を装った彼は、ちゃっかり事の成り行きを見守っています。するとまず役 [続きを読む]
  • 年老いた黒い羊があんたの白い子羊に乗っかかっていますぜ
  • オセローに怨みを持つイアーゴーとロダリーゴーは、オセローの幸せをぶち壊したくて、デズデモーナの父、元老院議員のブラバンショーの家の前まで行き、街路から大声を出して、ブラバンショーを起こします。安眠を妨げられ、怒って窓から顔を出したブラバンショーに、娘のデズデモーナとムーア人のオセローとの秘密裏の結婚をイアーゴーが告げます。 第一幕第一場Even now, now, very now, an old black ram今も今、まさに今、年老 [続きを読む]
  • 実の俺は見たままの俺ではない
  • 劇の冒頭、ヴェニスの街路でふたりの男が愚痴っています。ロダリーゴーとイアーゴーです。ふたりともオセローに怨みを持っています。ロダリーゴーは意中の人デズデモーナがオセローと結ばれてしまうことを知ったからです。彼はデズデモーナと結婚できるようにしてやるとイアーゴーに言われ、イアーゴーの金づるになっていたようで、話が違うじゃないかとイアーゴーを責めています。イアーゴーは自分がオセローの副官に選ばれるもの [続きを読む]
  • 俺は最後まで戦うぞ − マクベスの最期
  • 妻が亡くなった知らせの後、今度はバーナムの森が動きだしたとの報告がマクベスに届きます。マルコムの指示で兵士たちは木の枝を切り取り、頭上にかざして進軍してきたために、マクベス方には不動の森が動き出したかのように見えたのです。それを聞いたマクベスは籠城を止め、自ら打って出ます。マクベス不在のダンシネン城は簡単に陥落してしまいますが、魔女の言葉「女が産んだ者にマクベスを倒せない。」を信じているマクベスは [続きを読む]
  • 人生は歩きまわる影法師、哀れな役者
  • マクベスの背後で女たちの叫び声がします。それを確かめに行った部下のシートンが、マクベス夫人が亡くなったと報告します。それを聞いたマクベスは茫然自失となります。 第五幕第五場She should have died hereafter;あいつはこれから先に死ぬはずだっただろう。There would have been a time for such a word.こんな報告を聞く時は未来にあるはずだった。To-morrow, and to-morrow, and to-morrow,明日、そして明日、そしてまた [続きを読む]
  • 根づいた悲しみを記憶から引き抜き
  • 敵に包囲されている状況でもマクベスは妻の病状が気になり、医師に尋ねます。すると医師は「病気というよりも、次々と浮かんでくる妄想に悩まされて休めないのです。」と答えます。 第五幕第三場Cure her of that.あいつのその状態を治してやってくれ。Canst thou not minister to a mind diseased,おまえは心の病を治せないのか。Pluck from the memory a rooted sorrow,根づいた悲しみを記憶から引き抜き、Raze out the written [続きを読む]
  • この骨から肉がそぎ落とされるまで俺は戦うぞ
  • マクベスの居城ダンシネイン城はマルコム、マクダフの軍勢に囲まれ、味方の兵が逃げたという報告が次々とマクベスに届き、かれはいらいらしています。 第五幕第三場This pushこの戦いでWill cheer me ever, or disseat me now.俺の王座は永久に安泰か、それとも今失脚かが決まる。I have lived long enough: my way of life俺は十分長く生きてきた。俺の人生行路はIs fall'n into the sear, the yellow leaf;枯れて黄色い葉となっ [続きを読む]
  • 小人の泥棒が巨人の衣装を着て
  • ダンシネイン近くの地方にマクベスに反旗を翻したスコットランドの貴族メンティース、ケイスネス、アンガス、レノックスたちで構成された軍が集結しています。 第五幕第二場MenteithメンティースThe English power is near, led on by Malcolm,マルコムやその叔父シーワードや勇将マクダフにHis uncle Siward and the good Macduff:率いられたイングランド軍が近くにいる。Revenges burn in them; for their dear causes彼らの胸に [続きを読む]
  • アラビア中の香水でもこの小さな手の臭いを取れはしまい
  • 現在マクベス夫人は夢遊病に罹っています。彼女はマクベスが戦場に出て居城にいないとき、毎夜ベッドを抜け出して歩き回るのです。侍女から報告を受けた医師が、その侍女と見張っていると、三晩目に夫人が現れます。目を見開いているのに見えてはおらず眠っていて、長い時には15分も手を洗っているかのように両手をこすり合わせ続け、ぶつぶつ何かを言うのです。それを観察して、とんでもない秘密を知ってしまった医師と侍女の会 [続きを読む]
  • 永久に明けないと思えばこそ夜が長い
  • イングランドに逃れている王子マルコムを追ってマクダフもイングランドに行きます。打倒マクベスの挙兵をマルコムに頼むためです。しかし妻子を残して来た彼を俄かには信じられず、彼の愛国心をマルコムは試します。自分がいかに王に相応しくないかを、欠点を列挙し、マクダフの要請を断るふりをして、マクダフの反応を観察するというものです。その時のマクダフの落胆ぶりから彼の愛国心が本当だと判断し、彼の忠誠心を信じ、マル [続きを読む]
  • お母さまはまた売るために旦那さまをたくさん買うつもりだね
  • ロスが去った後のマクダフ母子の会話です。 Lady Macduffマクダフ夫人Sirrah, your father's dead;ねえ、おまえのお父さまは亡くなってしまった。And what will you do now? How will you live?それでおまえはどうするの。どうやって生きていくの。 Son息子As birds do, mother.鳥がするようにだよ、お母さま。 Lady Macduffマクダフ夫人What, with worms and flies?何ですって。虫や蠅を食べてかい。 Son息子With what I get, I m [続きを読む]
  • 物事は落ちるところまで落ちれば止まるもの
  • ファイフのマクダフの居城にロスが来て、マクダフ夫人にご主人は国外に逃げたと知らせます。 第四幕第二場Lady Macduff マクダフ夫人What had he done, to make him fly the land?いったい主人は何をしたのですか、国外に逃げるなんて。 RossロスYou must have patience, madam.奥さん、我慢しないと。 Lady Macduffマクダフ夫人He had none:我慢がないのは主人です。His flight was madness: when our actions do not,逃亡なんて [続きを読む]
  • 女が産んだ者は誰もマクベスに危害を加えられない
  • 暗い洞窟の中で三人の魔女たちが煮えたぎる大釜を囲み、その中にヒキガエル、蛇のぶつ切り、犬のベロ、狼の歯、イモリの目玉、異教徒の鼻、虎のはらわた等々をぶち込んで地獄の雑炊を作っています。 第四幕第一場Double, double toil and trouble;倍になれ、倍になれ、苦労に苦悩。Fire burn, and cauldron bubble.炎よ燃えたぎれ、大釜、煮えたぎれ。 三人で声を揃えて呪文を唱えているところにマクベスがやって来て、更なる予言 [続きを読む]
  • 慢心こそが人間の最大の敵である
  • 次の第三幕第五場全体がシェイクスピアの後輩の劇作家トーマス・ミドルトンによる加筆で、シェイクスピア自身の作ではないとも言われているそうです。そこらへんの真偽のほどをは、浅薄な知識しか持たない私には全く判らないのですが、その第三幕第五場で登場するヘカティーという魔女たちの親分の台詞の中に、なかなか素敵じゃんと思えるものがあるので、本当はシェイクスピアが書いた台詞ではないかもしれませんが、載せますね。 [続きを読む]
  • 悪事の実践では俺たちはまだ青いな
  • マクベス夫人は夫が幻覚を見てパニックになった原因を不眠のせいだと思います。 第三幕第四場Lady Macbeth マクベス夫人You lack the season of all natures, sleep.あなたには全ての生物に必要な滋養、眠りが欠けていらっしゃるわ。 MacbethマクベスCome, we'll to sleep. My strange and self-abuseよし、ふたりとも眠ろう。俺の妙な妄想はIs the initiate fear that wants hard use:実践を踏んでない初心者の抱く恐怖 [続きを読む]
  • 戻るのも乗り越えるに劣らず気が滅入る
  • 妻に咎められて、マクベスはホストらしく歓迎の言葉をかけます。するとそこにバンクオーの亡霊が現れ、マクベスはパニックに陥ります。バンクオーの亡霊なんて見えないマクベス夫人は何がなんやらわからないまま、夫の変な言動をごまかそうとしますが、結局晩餐会は体を成さず散会となります。夫婦だけとなって落ち着きを取り戻したマクベスは、今度は会の参加を拒否したマクダフの動向が気になり出します。 第三幕第四場&nbs [続きを読む]
  • 晩餐を味づけするソースがおもてなし
  • マクベスが王位に就いて初めての晩餐会が宮殿の広間で始まります。すると直ぐ刺客が現れ、バンクオーの殺害は成功したが、息子のフリーアンスを取り逃がしたとマクベスに報告します。報告内容に意識が占められているマクベスは、晩餐会のホストとしての役割を果たしていません。それを夫人が咎めます。 第三幕第四場My royal lord,陛下、You do not give the cheer: the feast is soldあなたはおもてなしをしていませんよ。Th [続きを読む]
  • 悪で始めた事は悪で強固になる
  • ダンカン殺害を想像するだけでも怯え、妻に叱咤されて、やっとこさ妻の後ろを歩いていたようなマクベスとは異なり、悪者として成長?してしまった彼は、今や妻の前を歩き始めます。 第三幕第二場Thou marvell'st at my words: but hold thee still;俺の言葉に驚いているな。まあ黙っていておくれ。Things bad begun make strong themselves by ill.悪で始めた事は悪で強固になる。So, prithee, go with me.だから、お願 [続きを読む]