百人一句堂 さん プロフィール

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百人一句堂さん: 沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ハンドル名百人一句堂 さん
ブログタイトル沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ブログURLhttps://ameblo.jp/hyakunin-ikku-do/
サイト紹介文シェイクスピア劇の登場人物とか、名場面や名台詞について紹介し、解説します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供96回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2016/10/10 20:56

百人一句堂 さんのブログ記事

  • より大きな病に罹れば、小さな病など気にもならぬ
  • 小屋に着いたのに、直ぐに中に入ろうとしないリアの健康を気遣って、ケント伯が早く入ってくださいと急かします。そのケント伯にリアが言います。 第三幕第四場Thou think'st 'tis much that this contentious stormお前はこの喧嘩好きな嵐がわしらの皮膚に浸み入るのをInvades us to the skin: so 'tis to thee;大事(おおごと)だと思っておるな。お前にはそうじゃろ。But where the greater malady is fix'd,しかしな、より大き [続きを読む]
  • 老人が倒れると若者が立ち上がる
  • グロスター伯がエドマンドに愚痴っています。コーンウォール公にリアにいかなる手助けもしてはならぬと命じられ、背けばただではおかないと脅されたと。またゴネリルの夫のオルバニー公とリーガンの夫のコーンウォール公の間に深刻な不和が生じていること、フランス軍が密かに上陸したとの手紙を受け取ったことを告げ、これから大変な事態になりそうだと教えます。そして恩を受けたリアをこのまま放っておく訳にもいかないので、自 [続きを読む]
  • 女郎屋の女将と淫売が教会を建てたら
  • ケント伯が見つけた小屋に向かうということで退場する際に、道化が観客に向かって言います。 第三幕第二場This is a brave night to cool a courtezan. 売春婦の情欲を冷ますにおあつらえ向きの夜だね。I'll speak a prophecy ere I go: 行く前に予言をひとつ。When priests are more in word than matter; 坊主が説教の内容よりも言葉面(ことばづら)に重きを置き、When brewers mar their malt with water; 造り酒屋が水増しし [続きを読む]
  • 窮乏の技は妙なり、つまらぬ物を貴重品に変える
  • びしょ濡れのリアを心配したケント伯が「近くに小屋があるので、そこに避難してください。私はもう一度グロスター伯の城に戻って門を開けさせます。」と言います。流石に寒くなったのか、リアはその言葉に素直に従い、言います。 第三幕第二場The art of our necessities is strange,窮乏の技は妙なり、That can make vile things precious.つまらぬ物を貴重品に変える。  王宮に暮らしていた時は見向きもしなかった、少なくとも [続きを読む]
  • わしは罪を犯したというより罪を犯された人間だ
  • グロスター伯の城を出てからフランス王室と連絡を取ろうとしてか、リアとはぐれたらしいケント伯が追いつきます。ケント伯は、高齢のリアがこんな嵐の夜に荒野を彷徨っていることを心配しますが、リアは天に向かって恩知らずどもを断罪しろと怒鳴り続けています。リアの耳には風の唸り声が、「お前に罪はないのか。」とリアの罪も追求する検事の声に聞こえるのでしょうか。リアが叫びます。 第三幕第二場I am a manわしは罪を犯し [続きを読む]
  • 麗しの君でも鏡の前ではしかめっ面をするものさ
  • 道化が続けます。 第三幕第二場For there was never yet fair woman but she madeだって、麗しの君でも鏡の前ではしかめっ面をmouths in a glass.するものさ。 これも「道化の格言」のひとつと呼べそうな台詞ですが、やはりよく考えないと、道化の言いたいことが判りませんよね。「人前では笑顔しか見せない美人でも、化粧するためにひとりで鏡に向かう時には、口をゆがめたり、尖らせたり、あかんべぇをしたり、決して人に見せな [続きを読む]
  • 自分の頭を突っ込む家がある奴は賢い頭を持っているのさ
  • 娘たちに謝って城に入れてもらおうと道化が勧めるのですが、それに応じず、天に向かって呪いの言葉を吐き続けるリアに、からかう歌を道化が口ずさみます。 第三幕第二場He that has a house to put's head in has a good自分の頭を突っ込む家がある奴は賢い頭をhead-piece.持っているのさ。The cod-piece that will house頭を突っ込む家がないうちにBefore the head has any,腰の一物を突っ込もうとする奴はThe head and he shall [続きを読む]
  • 吹けよ、風、汝の頬を吹き破れ
  • 怒りに任せてグロスター伯の城を後にしたリアは、荒れ狂う嵐の荒野の中で吹きつける風に向かって叫びます。 第三幕第二場Blow, winds, and crack your cheeks! rage! blow!吹けよ、風、汝の頬を吹き破れ。怒りに任せて吹き荒れよ。You cataracts and hurricanoes, spout滝の如き豪雨よ、竜巻よ、Till you have drench'd our steeples, drown'd the cocks!城の尖塔をずぶ濡れにし、天辺の風見鶏を溺れさせるまで降り注げ。You sulph [続きを読む]
  • 最も卑しい乞食でさえ、その貧しい持ち物の中に何かしら余分な物を所有しておるわ
  • 「25人ですって、10人いえ5人でも必要かしら。」とリアの従者を減らそうとするゴネリルに、「ひとりでも必要かしら。」とリーガンが援護射撃をします。最初リアは百人にこだわっていたのですが、50、25、10、5、とあれよあれよという間に、娘たちの間で従者の数が減らされ、最終的にひとりも必要ないと決められてしまいます。慌てたリアが言います。 第二幕第四場O, reason not the need: our basest beggarsなんだと、必要を論ず [続きを読む]
  • 50でも25の倍だ、だからお前の愛情はあいつの倍なのだ
  • リーガンがゴネリルより厳しく従者を削減すると判ったリアは、ゴネリルに向かって言います。 第二幕第四場I'll go with thee:わしはお前と共に行く。Thy fifty yet doth double five and twenty,50でも25の倍だ、And thou art twice her love.だからお前の愛情はあいつの倍なのだ。  あれだけ罵倒していたゴネリルの世話になるとリアは平然と言い出しました。開いた口が塞がりませんよね。もう二度と会わないと今生の別れを告げた [続きを読む]
  • こんな邪悪な生き物でさえも、他がもっと邪悪だと器量良しに見える
  •  リーガンが従者を25人しか受け入れられないと譲らないと、リアがゴネリルを見て言います。 第二幕第四場Those wicked creatures yet do look well-favour'd,こんな邪悪な生き物でさえも、他がもっと邪悪だとWhen others are more wicked: not being the worst器量良しに見える。最悪でさえなければStands in some rank of praise.そこそこ褒められる位置を占めて。  従者を50人にするゴネリルの方が、25人にするリーガンよりも [続きを読む]
  • そしていい時に下さいました
  •  悪態をつくだけついて、リアは百人の従者を連れてリーガンの所に行くとゴネリルに告げます。それを聞いたリーガンは黙っていません。「うちに来るなら従者を25人にしてください。それ以上は受け入れない。」と言い出します。思わぬ言葉に驚いたリアがつぶやきます。 第二幕第四場I gave you all―お前たちには全て与えたのに・・・。  リーガンは笑顔で答えます。 And in good time you gave it.そしていい時に下さいました。 [続きを読む]
  • 貧困は艱難辛苦
  • ゴネリルの所に戻ってくださいとリーガンが頼みますが、リアは拒否します。 第二幕第四場Return to her, and fifty men dismiss'd?あいつの所に戻って、50人に暇を出せだと。No, rather I abjure all roofs, and choose嫌じゃ。そんなことするくらいなら、屋根のある暮らしを捨て、To wage against the enmity o' the air;外界の敵に戦いを挑み、To be a comrade with the wolf and owl,--「貧困は艱難辛苦」と鳴くNecessity's sha [続きを読む]
  • 弱い者は弱い者らしく
  •  ゴネリルが登場し、リーガンがその手を取るのを見たリアは怒ります。リーガンは自分の味方をしてくれるものと、リアが勝手に思い込んでいたからです。更にケント伯に足枷を嵌めたのは、リーガンの夫のコーンウォール公だと判り、婿まで自分を軽く見ていると知り驚きます。リアの狼狽ぶりを見てリーガンが言います。 第二幕第四場I pray you, father, being weak, seem so.お願いです、お父さま、弱い者は弱い者らしくしてくださ [続きを読む]
  • あなたは老いたのよ
  • リアはいきなりリーガンに不快な言葉を投げつけておいて、その後は、ゴネリルの仕打ちに対する不満をぶつけ始めます。しかしリーガンは、ゴネリルからの手紙で既にこれまでの事情を知っています。それに元々ゴネリルとリーガンはリアに関して同じ考えです。だからどれだけリアがゴネリルへの不満を言い立てようと、リーガンはゴネリルの肩を持ち、リアに耳を貸しません。すると興奮してゴネリルを呪い殺すとまで言い出すリアに、堪 [続きを読む]
  • 墓の中のお前の母親を離縁すべきだろうな
  • グロスター伯にせがまれ根負けしたのでしょう、やっとコーンウォール公とリーガンがやって来ます。渋々リアに対面したにもかかわらず、「お会いできて嬉しいです。」なんて挨拶するリーガンに、リアが食って掛かります。 第二幕第四場Regan, I think you are; I know what reason リーガン、そうだろうとも。そう思わなくてはならないI have to think so: if thou shouldst not be glad, 理由は分かっている。もしお前が嬉しくない [続きを読む]
  • 飼い葉の干し草にバターを塗った
  • グロスター伯とリアが戻ってきます。リアは王の使者に足枷を嵌めたコーンウォール公に文句を言うつもりだったのに、コーンウォール公が病気を口実にリアに会おうとしません。グロスター伯にその不満をぶつけているうちに、リアは段々と興奮してしまい、怒りで心臓が喉元までせりあがって来たかのように感じます。それで「さがれ、さがれ」と言って、自分の気を落ち着けようとします。その言葉を聞いて道化が言います。 第二幕第四 [続きを読む]
  • だけどおいらは留まるよ
  •  処世訓を垂れた道化が歌い出します。 第二幕第四場That sir which serves and seeks for gain,仕えて実入りを求め、And follows but for form,うわべだけで従う旦那は、Will pack when it begins to rain,雨が降り始めれば、暇乞(いとまご)いし、And leave thee in the storm,あんたを嵐の中に置き去りさ。But I will tarry; the fool will stay,だけどおいらは留まるよ。道化は居続けるが、And let the wise man fly:賢い奴は [続きを読む]
  • 冬には労働がない
  • 道化に「そんな質問をするようだからあんたは足枷を嵌められたんだ。」と言われたケント伯は、その意味が分からなくて説明を求めます。道化が答えます。 第二幕第四場We'll set thee to school to an ant, to teach theeあんたを蟻のところに修行に送りだしてやるよ。そしたらthere's no labouring i' the winter. 冬には労働がないと教えてもらえるさ。 この道化の説明も難しくて簡単には理解出来ないので、やはり立ち止まって考 [続きを読む]