百人一句堂 さん プロフィール

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百人一句堂さん: 沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ハンドル名百人一句堂 さん
ブログタイトル沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ブログURLhttps://ameblo.jp/hyakunin-ikku-do/
サイト紹介文シェイクスピア劇の登場人物とか、名場面や名台詞について紹介し、解説します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供110回 / 365日(平均2.1回/週) - 参加 2016/10/10 20:56

百人一句堂 さんのブログ記事

  • 害を成す前に罰せられた悪人を可哀そうだと思うのは愚か者
  • 夫になじられたゴネリルも言い返します。 第四幕第二場Milk-liver'd man!臆病者ね。That bear'st a cheek for blows, a head for wrongs;その頬は張られるため、その頭は舐められるためにあるのね。Who hast not in thy brows an eye discerning貴方の眉毛の下には名誉と屈辱を見分けられるThine honour from thy suffering; that not know'st目がないのね。害を成す前に罰せられたFools do those villains pity who are punish' [続きを読む]
  • 汚れた者は汚物だけを好むのだ
  • 夫のオルバニー公爵を不甲斐ないと見下しているゴネリルは、夫の非難に対し、「もう説教は結構です。」と口答えします。それでオルバニー公爵の怒りはヒートアップします。 第四幕第二場Wisdom and goodness to the vile seem vile:下劣な者には知恵も善も下劣にしか思えぬ。Filths savour but themselves. What have you done?汚れた者は汚物だけを好むのだ。お前たちは何をした。Tigers, not daughters, what have you perform'd [続きを読む]
  • うまやのそばのなたね ③
  • 「おや みなさん。」と その とき うまの おばさんが いいました。 「まだ ひらかない つぼみが あるじゃ ありませんか。」  花たちは びっくりして みわたしました。「どれ どこに。」「そら そら そこに。」  なるほど みると なたねの みきに まだ ひらかない つぼみが ひとつ のこって おりました。 「どう したのでしょう。」「まだ ねんねしているのかしら。」「わたしたちが もう おめめを [続きを読む]
  • うまやのそばのなたね ②
  • やわらかな けむりのような はるの あめが 二三日 ふりつづきました。あめが やむと まえよりも いっそう あたたかな ひの ひかりが そそぎました。  そこで とうとう いちばん いただきに いた つぼみが おめめを ひらいて 花に なりました。 それから つぎつぎに つぼみたちは 上の 方から 下の 方へ ひらいて いきました。 「おお まぶしい。」と どの つぼみも はじめは さけびました。そ [続きを読む]
  • うまやのそばのなたね ①
  • トワイライトスクール(名古屋市版学童保育)の児童が「ごんぎつね」を読んでいるのを見て、以前に新美南吉生誕百周年記念の絵本の公募に応募しようと作った絵本を思い出したので、今回はシェイクスピアとは関係ないのですが載せますね。ただこの絵本は締め切りまでに英訳を完成できず、結局応募できませんでした。 うまやの まどの そとに なたねが はえて おりました。まだ 花は さいて おりません。 けれど つぼみが [続きを読む]
  • このご時世が病んでいるんだ、狂人たちが盲人を導くのだから
  •  するとグロスター伯は、ドーヴァーにはエドガーに連れていってもらうと言い出します。老人が「しかしこいつは気違いですよ。」と驚くと、グロスター伯は言います。 第四幕第一場'Tis the times' plague, when madmen lead the blind.このご時世が病んでいるんだ、狂人たちが盲人を導くのだから。  正体がばれるのではと恐れるエドガーの思案をよそに、グロスター伯はエドガーに財布を与え、「ドーヴァーまで連れて行ってくれた [続きを読む]
  • 因果な商売だ、悲しんでいる者に対して道化を演じねばならぬとは
  • 父の嘆きを聞いたエドガーが独白します。 第四幕第一場[Aside] How should this be?いったいどうしてこんなことになったんだ。Bad is the trade that must play fool to sorrow,因果な商売だ、悲しんでいる者に対して道化を演じねばならぬとは。Angering itself and others.--Bless thee, master!己にも他人にも腹立たしい。― 旦那、お恵みを。  嵐の荒野で、目の見えなくなった父と裸の息子が出会い、傷ついている父に自分は息 [続きを読む]
  • 「これは最悪だ。」と言えるうちはまだ最悪ではない
  • 老人は付近に人がいるのに気づき声を掛けますが、エドガーは父グロスター伯の異様な姿に呆然としていて、老人の声なんて耳に入りません。 第四幕第一場And worse I may be yet: the worst is notまだ更に俺の状態は悪化している。So long as we can say 'This is the worst.'「これは最悪だ。」と言えるうちはまだ最悪ではない。  何が何だかよく分からないけれど、目の前の父は顔が血まみれで、目を失い、付き添っているのは老 [続きを読む]
  • 見えていたときにはつまずいた
  • するとエドガーは、老人に手を引かれて歩いてくる父グロスター伯を見つけます。その顔は血と従者が塗ってくれた卵の白身(患部への細菌感染を防ぐのに有効なのだそうです)でまだら模様になっており、とても異様です。あっけにとられてその姿をエドガーが見つめていると、グロスター伯はここまで手を引いてきてくれた、先代のグロスター伯の時から長年仕えてきた老人に、「もうここでいい、お前にも災難が及ぶかもしれぬから。」と [続きを読む]
  • 最悪に至れば、再び笑いに戻るもの
  • リアたちに遅れて小屋を出たエドガーが、嵐が吹きつける荒野で言います。 第四幕第一場Yet better thus, and known to be contemn'd,だがこんな体(てい)でも、公然と軽蔑されている方が、Than still contemn'd and flatter'd. To be worst,内心軽蔑されながら世辞を言われているよりましだ。最悪の状態に堕ち、The lowest and most dejected thing of fortune,最も卑しく、運に見放された者は、Stands still in esperance, lives [続きを読む]
  • 昼になったら寝るよ
  •  コーンウォール公の命令に逆らって助けに来たグロスター伯によって、リアたちはグロスター伯の城に隣接する農家に匿われます。そこで正気を完全に失ったリアは、模擬裁判や模擬手術を道化やエドガーを相手に始めます。ケント伯がリアに横になってお休みくださいと勧めると、リアが言います。 第三幕第六場We'll go to supper i' he morning.朝になったら夕食にしよう。  道化が答えます。 And I'll go to bed at noon.それじゃ [続きを読む]
  • 今夜は泳ぐのには向かないよ
  • リアが服を脱ぎ出したので道化が慌てます。 第三幕第四場Prithee, nuncle, be contented; 'tis a naughty nightおじちゃん、我慢しておくれよ。今夜は泳ぐのにはto swim in. Now a little fire in a wild field were向かないよ。荒野の中の小さな灯りはlike an old lecher's heart; a small spark, all the助平じじいの心臓のようだね。ちょろっと燃えても、rest on's body cold.心臓以外は冷えたまま。  リアだけでなく、道化 [続きを読む]
  • 靴の軋みや衣擦れに惑わされて、あんたの哀れな心を女に奪われるんじゃないよ
  • リアは狂人トムに扮したエドガーに興味を持ち、身分を尋ねます。エドガーは自己紹介するのですが、わざと下品で卑猥な表現を用いたり、脈絡のないことを言って、本当は正気であることを悟られぬように、煙に巻こうとします。しかしどうしても粋な台詞がこぼれてしまいます。 第三幕第四場false of heart, light of心は偽りに満ち、悪巧みにはear, bloody of hand; hog in sloth, fox in stealth,地獄耳で、手は血で染まりっぱなし [続きを読む]
  • あんなペリカン娘たちを産んだのは、この肉体なのだ
  • 小屋には先客が居ました。乞食の狂人に扮したエドガーです。彼は裸に毛布一枚を腰に巻いているだけです。それを見たリアが「お前も娘たちに全てをやってしまったのか。」と尋ねます。そんなはずがありませんが、恩知らずの娘以外に親をこんな姿にする者はいないと勝手に思い込んでいるリアの発想です。そしてつぶやきます。 第三幕第四場Judicious punishment! 'twas this flesh begot賢明な罰だ。あんなペリカン娘たちを産んだ [続きを読む]
  • より大きな病に罹れば、小さな病など気にもならぬ
  • 小屋に着いたのに、直ぐに中に入ろうとしないリアの健康を気遣って、ケント伯が早く入ってくださいと急かします。そのケント伯にリアが言います。 第三幕第四場Thou think'st 'tis much that this contentious stormお前はこの喧嘩好きな嵐がわしらの皮膚に浸み入るのをInvades us to the skin: so 'tis to thee;大事(おおごと)だと思っておるな。お前にはそうじゃろ。But where the greater malady is fix'd,しかしな、より大き [続きを読む]
  • 老人が倒れると若者が立ち上がる
  • グロスター伯がエドマンドに愚痴っています。コーンウォール公にリアにいかなる手助けもしてはならぬと命じられ、背けばただではおかないと脅されたと。またゴネリルの夫のオルバニー公とリーガンの夫のコーンウォール公の間に深刻な不和が生じていること、フランス軍が密かに上陸したとの手紙を受け取ったことを告げ、これから大変な事態になりそうだと教えます。そして恩を受けたリアをこのまま放っておく訳にもいかないので、自 [続きを読む]
  • 女郎屋の女将と淫売が教会を建てたら
  • ケント伯が見つけた小屋に向かうということで退場する際に、道化が観客に向かって言います。 第三幕第二場This is a brave night to cool a courtezan. 売春婦の情欲を冷ますにおあつらえ向きの夜だね。I'll speak a prophecy ere I go: 行く前に予言をひとつ。When priests are more in word than matter; 坊主が説教の内容よりも言葉面(ことばづら)に重きを置き、When brewers mar their malt with water; 造り酒屋が水増しし [続きを読む]
  • 窮乏の技は妙なり、つまらぬ物を貴重品に変える
  • びしょ濡れのリアを心配したケント伯が「近くに小屋があるので、そこに避難してください。私はもう一度グロスター伯の城に戻って門を開けさせます。」と言います。流石に寒くなったのか、リアはその言葉に素直に従い、言います。 第三幕第二場The art of our necessities is strange,窮乏の技は妙なり、That can make vile things precious.つまらぬ物を貴重品に変える。  王宮に暮らしていた時は見向きもしなかった、少なくとも [続きを読む]