百人一句堂 さん プロフィール

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百人一句堂さん: 沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ハンドル名百人一句堂 さん
ブログタイトル沙翁百人一句 シェイクスピアの百人一首
ブログURLhttps://ameblo.jp/hyakunin-ikku-do/
サイト紹介文シェイクスピア劇の登場人物とか、名場面や名台詞について紹介し、解説します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供83回 / 365日(平均1.6回/週) - 参加 2016/10/10 20:56

百人一句堂 さんのブログ記事

  • 貧困は艱難辛苦
  • ゴネリルの所に戻ってくださいとリーガンが頼みますが、リアは拒否します。 第二幕第四場Return to her, and fifty men dismiss'd?あいつの所に戻って、50人に暇を出せだと。No, rather I abjure all roofs, and choose嫌じゃ。そんなことするくらいなら、屋根のある暮らしを捨て、To wage against the enmity o' the air;外界の敵に戦いを挑み、To be a comrade with the wolf and owl,--「貧困は艱難辛苦」と鳴くNecessity's sha [続きを読む]
  • 弱い者は弱い者らしく
  •  ゴネリルが登場し、リーガンがその手を取るのを見たリアは怒ります。リーガンは自分の味方をしてくれるものと、リアが勝手に思い込んでいたからです。更にケント伯に足枷を嵌めたのは、リーガンの夫のコーンウォール公だと判り、婿まで自分を軽く見ていると知り驚きます。リアの狼狽ぶりを見てリーガンが言います。 第二幕第四場I pray you, father, being weak, seem so.お願いです、お父さま、弱い者は弱い者らしくしてくださ [続きを読む]
  • あなたは老いたのよ
  • リアはいきなりリーガンに不快な言葉を投げつけておいて、その後は、ゴネリルの仕打ちに対する不満をぶつけ始めます。しかしリーガンは、ゴネリルからの手紙で既にこれまでの事情を知っています。それに元々ゴネリルとリーガンはリアに関して同じ考えです。だからどれだけリアがゴネリルへの不満を言い立てようと、リーガンはゴネリルの肩を持ち、リアに耳を貸しません。すると興奮してゴネリルを呪い殺すとまで言い出すリアに、堪 [続きを読む]
  • 墓の中のお前の母親を離縁すべきだろうな
  • グロスター伯にせがまれ根負けしたのでしょう、やっとコーンウォール公とリーガンがやって来ます。渋々リアに対面したにもかかわらず、「お会いできて嬉しいです。」なんて挨拶するリーガンに、リアが食って掛かります。 第二幕第四場Regan, I think you are; I know what reason リーガン、そうだろうとも。そう思わなくてはならないI have to think so: if thou shouldst not be glad, 理由は分かっている。もしお前が嬉しくない [続きを読む]
  • 飼い葉の干し草にバターを塗った
  • グロスター伯とリアが戻ってきます。リアは王の使者に足枷を嵌めたコーンウォール公に文句を言うつもりだったのに、コーンウォール公が病気を口実にリアに会おうとしません。グロスター伯にその不満をぶつけているうちに、リアは段々と興奮してしまい、怒りで心臓が喉元までせりあがって来たかのように感じます。それで「さがれ、さがれ」と言って、自分の気を落ち着けようとします。その言葉を聞いて道化が言います。 第二幕第四 [続きを読む]
  • だけどおいらは留まるよ
  •  処世訓を垂れた道化が歌い出します。 第二幕第四場That sir which serves and seeks for gain,仕えて実入りを求め、And follows but for form,うわべだけで従う旦那は、Will pack when it begins to rain,雨が降り始めれば、暇乞(いとまご)いし、And leave thee in the storm,あんたを嵐の中に置き去りさ。But I will tarry; the fool will stay,だけどおいらは留まるよ。道化は居続けるが、And let the wise man fly:賢い奴は [続きを読む]
  • 冬には労働がない
  • 道化に「そんな質問をするようだからあんたは足枷を嵌められたんだ。」と言われたケント伯は、その意味が分からなくて説明を求めます。道化が答えます。 第二幕第四場We'll set thee to school to an ant, to teach theeあんたを蟻のところに修行に送りだしてやるよ。そしたらthere's no labouring i' the winter. 冬には労働がないと教えてもらえるさ。 この道化の説明も難しくて簡単には理解出来ないので、やはり立ち止まって考 [続きを読む]
  • そんな質問をするようだからあんたは足枷を嵌められたのさ
  •  ケント伯に事の詳細を聞いたリアは憤慨し、供の者たちに「ここにいろ、ついて来るな。」と命じ、独りグロスター伯の城の中に入っていきます。残された供の者の数の少なさに驚いて、ケント伯がつぶやきます。 第二幕第四場How chance the king comes with so small a train?なぜ王はこんなに少ない供の者とで出かけておられるのだ。  その問いを聞いた道化が言います。 And thou hadst been set i' the stocks for thatそんな質 [続きを読む]
  • 人の脚癖が悪い時は、木製の靴下を穿かせる
  •  足枷を嵌められているケント伯の姿を見て、道化もからかいます。 第二幕第四場Ha, ha! he wears cruel garters. Horses are tiedははは。素敵な靴下止めをつけているねえ。馬は頭をby the heads, dogs and bears by the neck, monkeys byつながれ、犬や熊は首を、猿は腰を、the loins, and men by the legs: when a man'sそして人は足をつながれる。人の脚癖がover-lusty at legs, then he wears wooden悪い時は、木製の靴下をne [続きを読む]
  • なんだその恥ずかしいさまは、気晴らしか
  • グロスター伯の城にリアの一行が到着します。城の前で足枷をつけられ放り出されているケント伯がリアに声を掛けます。手紙を届けたはずの使者が戻ってこないので、不思議に思っていたら、足枷を嵌められて目の前に座っているので、リアは驚いてケント伯に言います。 第二幕第四場Ha!ほお、Makest thou this shame thy pastime?なんだその恥ずかしいさまは、気晴らしか。  気晴らしで足枷を嵌められる訳がないですよね。真面目な [続きを読む]
  • 善人の運は靴の踵のようにすり減るものなのでしょう
  • 足枷を嵌められたケント伯に、コーンウォール公の命令に従うしかなかったグロスター伯が「申し訳ない、とりなしてみるから。」と謝ります。それにケント伯が言います。 第二幕第二場Pray, do not, sir: I have watched and travell'd hard;それには及びません、伯爵。夜通し眠らずのしんどい旅をしてきました。Some time I shall sleep out, the rest I'll whistle.しばらく眠って過ごすつもりです。余った時間は口笛でも吹いて過 [続きを読む]
  • ものを学ぶには年を取り過ぎました
  • ケント伯とゴネリルの執事のオズワルドが、グロスター伯の城の前で刃傷沙汰を起こします。それぞれリアからとゴネリルからの手紙を届けるために、グロスター伯の城に滞在しているリーガンを訪ねて来たのですが、城門で出会ってしまい、争いになりました。一方的にケント伯がオズワルドに罵詈雑言を吐いて、喧嘩を売ったのですが。騒ぎを聞きつけて、城の主のグロスター伯、リーガン、リーガンの夫のコーンウォール公らが出てきます [続きを読む]
  • わしは狂いとうない
  •  道化に諭されて、リアは叫びます。 第一幕第五場O, let me not be mad, not mad, sweet heavenおお、神よ、わしを狂わせないで、狂わせないでKeep me in temper: I would not be mad!正気のままでいさせてくだされ。わしは狂いとうない。  リアのこの発言は、「娘の忘恩で怒りに正気を失くすのを恐れて」と解説されることが多いようです。しかし過去に呼ばれていた『痴呆老人』になってしまうことをリアは恐れたのではないでし [続きを読む]
  • あんたは賢くなるまで老いるべきではなかったんだよ
  •   「牡蠣はどうやって殻を作るか」「蝸牛が家を持っている理由は」「昴に星が7つしかない理由は」と道化は矢継ぎ早に質問します。答えているうちに、リアには全財産を譲ったことへの後悔と怒りの感情がこみ上げてきます。その様子を見て道化が言います。 第一幕第五場If thou wert my fool, nuncle, I'ld have thee beatenおじちゃん、もしあんたがおいらの道化なら、年齢よりもfor being old before thy time.老けたという理由 [続きを読む]
  • なぜ人の鼻は顔の真ん中にあるのか
  •  続けて道化が問います。 第一幕第五場Thou canst tell why one's nose stands i'なぜ人の鼻は顔の真ん中にあるのかthe middle on's face?あんたは知っているかい。  リアが「いいや。」と答えると、道化が言います。 Why, to keep one's eyes of either side's nose; thatなぜって、鼻の両側に目を留めておくためだよ。what a man cannot smell out, he may spy into.それなら、人が鼻で嗅ぎつけられない物を、目で探り当てられ [続きを読む]
  • もし人の脳が踵にあれば、霜焼けになる恐れはないのかい
  •  リーガンに手紙を届けるように、リアもケント伯に命じているのを見て、道化が言い出します。道化とリアとの頓智問答が再び始まります。 第一幕第五場If a man's brains were in's heels, were't not inもし人の脳が踵にあれば、danger of kibes?霜焼けになる恐れはないのかい。  リアが「あるぞ、小僧。」と答えると、道化が続けます。 Then, I prithee, be merry; thy wit shall ne'er goだったら、有難いことに、あんたの知恵 [続きを読む]
  • 恐れ過ぎるのは信用し過ぎるよりも安全です
  •  次女のリーガンの城に向かうはずのリアが従者を半分の50人にされたと怒って戻ってきます。ゴネリルがリアの従者の半分を首にしたからです。再び烈火のごとく怒鳴り散らしてリアは去り、道化がその後を追います。舅と妻の板挟みで戸惑うオルバニーに、ゴネリルは従者を減らした理由である父に関する危惧を伝えます。すると義父にちょっと悪いことをしたと考えるオルバニーが言います。 第一幕第四場Well, you may fear too far.で [続きを読む]