高岡ヨシ さん プロフィール

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高岡ヨシさん: 想像は終わらない
ハンドル名高岡ヨシ さん
ブログタイトル想像は終わらない
ブログURLhttp://yoshitakaoka.hatenablog.com/
サイト紹介文ストーリーは続いていく
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供36回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2016/10/14 07:59

高岡ヨシ さんのブログ記事

  • 満天の星をみたか
  • 満天の星をみたか寒さの産声が響く中黒を濃くした夜空に浮かぶ満天の星をみたか工場から漏れる煙も街を埋める電波でも覆えない内なる想いを照らす満天の星をみたか俺は見た真夜中の真ん中に開けた窓から溢れる星を確かに見た四方に散らばり輝く星群そのうちの一つ東の果てに佇む光があんたなんだと思った理由は分からないただ直感でそう思えた会えなくなって随分経つけど忘れたことは一度もない赤いカバンをかけた [続きを読む]
  • お知らせ 〈茜橋で待ってます〉
  • Amazon Kindleストアで電子書籍「茜橋で待ってます」を出版しました。こちらで以前発表したものに加筆して、頭の中にある思いを掘り下げました。前回の「歩けばいい」で賞を頂いたことにより、ありがたく扉は開きました。今まで見過ごし続けてきたタイミングの尻尾を掴むためにも、何かを待つのは終わりにして、動いた先の結果を求めてとにかく進んでいきたいと思います。本日、5月14日(月)から18日(金)まで、こちら [続きを読む]
  • 透明な子
  • 夜を照らす境内の提灯に、ラムネの瓶の中で踊るビー玉。台風が過ぎた後に梅雨が明け、街頭に浴衣姿の人影を見かける頃になると、毎年、忘れられない記憶が蘇る。近所の神社で催される盆踊りに初めて参加したあの夏、私は小学三年生だった。その年、出来れば顔を合わせたくない同級生グループが旅行のため地元からいなくなることを知っていた私は、隠していたお年玉を筆箱から取り出して、紅白の灯りが揺れる高台へと急いだ。普 [続きを読む]
  • ご報告
  • 自身の作品である「歩けばいい」が Amazon × よしもとクリエイティブ・エージェンシーが主催する「原作開発プロジェクト」において優秀賞を受賞しました。ドアが開き、橋がかかった事がとても嬉しいです。作品を読んでくださった方々、選んでくださった方々、サポートしてくださった方々、そして表紙を描いてくださったミチコオノ氏、その全ての人たちに感謝します。本当に、ありがとうございました。受賞の報告を受けた日 [続きを読む]
  • 午前二時の哀歌
  • チョークの粉を体に浴びて黒板の枠を飛び越える素足で履いたエアジョーダン真っ白なままで高く跳ぶ黒目の奥が本当の正体教室のライトじゃ照らせない椅子を蹴られてうずくまり赤子の目線で床を這う服に残るバニラ頭上で割れる卵シャツを脱いで素肌を晒しその日の匂いを削ぎ落とす大丈夫?まだ笑ってる?大丈夫笑ってるケラケラケラケラ涙を流しケラケラケラケラ手を叩く真っ赤な染みに手を振って踏まれた影 [続きを読む]
  • この土地は誰のもの?
  • メインストリートのコーヒーショップ右肩に彫られたハイダのイーグル握手をした友人はもういない「弓を引く者」彼はその名を捨てたと言ったトライブを抜けた者居場所を探す者私も流れてここに来た「よそ者」レッテルの永住者私はあなたの敵ではない「仕事を奪い取る移民者」私はあなたの敵ではない立てた中指をしまって欲しい私はあなたの敵ではないんだここで産声をあげてはいないがこの国に手を添えているナショ [続きを読む]
  • その先で会おう
  • キャンバスで吠えるオオカミ睨む両目に用はない道を塞ぐ霧と影先へ行くんだどいてくれ取るに足らないジャパニーズいや違うそんな立派なものじゃない生まれた場所で生きられなかった誇る過去など持っていない袖を引く手を振り払う幻覚の中じゃ踊らない目を開けるよ我を忘れても救われない目を開けるよ逃げ続けても限界がある前を見ても走れなかった祈るだけじゃダメだった震えた手では時間がかかる人一倍時間がかか [続きを読む]
  • 今が永遠に続きはしない
  • 三月になりました。相変わらず時間は駆け足です。何というか、誰かに五時間ほどちょろまかされている錯覚に陥ります。最近、子供の頃よく耳にしていたオノデン(秋葉原にある電気屋さん)のCMソングが頭の中で流れます。宇宙的な歌詞で電気の世界を紹介している、あれです。オノデンボーヤが未来と遊んでいる、あれです。何かきっかけがあったわけではないのに、この曲が脳内でヘビーローテーションされている理由が分かりません [続きを読む]
  • 整いました
  • 皆様、お久しぶりです。2018年 2月22日出版登録の手続きが済み、約3ヶ月遅れの新年がやってきました。ちなみに昨夜見た初夢は、明け方の浅瀬で猫餌を仕分けするというものでした。目覚めて頭に浮かんだ言葉は、明けましてトゥナイト。就寝前にキレキレな動きで踊る田原氏の映像を見た事が原因と思われます。執筆中、マックの充電コードをニャンズに噛みちぎられるというドッキリハプニングが起き(今回で計3回目)、お [続きを読む]
  • 匂わないシルエット
  • ***あいつが狂っているって?冗談じゃない目はしっかり開いてたぜあの子がイカれているって?何を言ってるんだ繊細で鋭いだけだろ存在が浮いていると笑われても好きにさせておけばいい無理に溶け込み泳いでもいつかは溺れてしまうからね「気味が悪い」と背中を刺すな「理解できない」と机を押すな手なんか繋がなくたっていい椅子に画鋲を撒かなきゃいい違いはいつだって厄介だ誤解と偏見を染み込ませる確かに [続きを読む]
  • 絶対に、振り返っちゃダメだよ
  • ***「おい、ここ、誰んちよ?」「私のお婆ちゃんち」「誰か住んでんの?」「ううん。結構前に亡くなってから、それっきり」「へー。何でここ売らなかったんだよ。こんな場所でも、ちったぁ金になっただろ」「どうしてもここは、手を付けたくなかったんだって」「何でだよ?」「何でかは知らない。それより、来る途中にも言ったけど、いろいろ変だなって思ってもシキタリだから気にしないでね。そういうものだ [続きを読む]
  • 自分のケツは、自分で拭きます 〈高岡ヨシ + 大関いずみ〉
  •  「おーい、君ぃー! 聞こえるかー? そんなとこで、何してるんだー?」 「あっ! お勤めごくろうさまです! あのー! わざわざ来てもらって悪いんですが、間に合ってまーす!」 「いやー、えっ? 間に合ってるって、何だろうなー? とにかくさー、そこ危ないから降りてきなよー!」「何だかすみませーん! でも、降りる気はないんで、お帰り下さーい!」「いや、帰らないよー! ねぇ、君ぃー! そこで何を [続きを読む]
  • ねぇ、知ってる? 〈高岡ヨシ + ミチコオノ〉
  • ねぇ、知ってる?あの子のお母さん、PTAの会長さんとできてるらしいのよねぇ、知ってる?あの子の家の弟さん、やっぱり変なんですってねぇ、知ってる?あの子のお母さんの出処、どうも橋の向こうの地区らしいのよねぇ、知ってる?あの子のお父さんの会社、噂通り倒産したんですってねぇ、知ってる?あなた達の話、全部聞こえているよねぇ、知ってる?あなた達が笑ってしている話、全部おかしくも何ともないんだよ [続きを読む]
  • 「七日後」の秘密 (高岡ヨシ + 大関いずみ)
  • 「急に呼び出してごめん」「うん。いいけど、誰もいないよね」「誰もって?」「ヤマカワさんとか」「大丈夫。いない、いない」「本当に? 倉庫なんかに呼び出すから、構えちゃったよ」「ごめんね」「いいよ、いいよ。それよりさ、月曜どうだった? やっぱり新しいことされた?」「月曜? あぁ、水のやつ?」「うん。あれ、ひどくない? 着替えなんて持ってないから、ビショビショのまま帰ったよ」「僕も [続きを読む]
  • ラジオネーム・放課後のジェットリー 
  • 「さっきの電話、意味わかんねぇよ。一応買ってきたけど、何でケーキが必要なの?」「話した通りだよ。大切なイベントだから、非日常アイテムが必要なんだよ」「それで、何でケーキなの? お前、甘いもの食えないじゃん」「いいんだよ、なんだって。雰囲気なんだから」「だったら、プリングルスとペプシでいいじゃん」「それじゃあ、いつもと一緒だろ。今日は特別なんだよ」「何それ。まぁ、はい。ケーキと、一応いつ [続きを読む]
  • 全部ひっくるめて、楽しい
  • 触れようと、もがく創り出そうと、もがくそうやってグシャグシャになってするもがきは、楽しいソファーで寝落ちして、朝を迎える鳥がさえずる前に、ネコが顔を踏むコーヒーをいれていると、ネコが足を踏む頭と背中が重いけど、楽しくって仕方がない日常が肩を叩き、尋ねてくる時がある自分の先を、考える事があるでも、自問の末に飛んでいく内側が騒ぐ過去が声を上げる耳を貸そうと近づくと森の中 [続きを読む]
  • 瞬間をください
  • 何色でもいい見た目はそれほど重要じゃない変な服を着たっていいよ君がそれを好きならばね待ち合わせは駅の前遅刻した埋め合わせはハーゲンダッツでいいかな?髪切った?え、切ってない?ごめんごめんセットが面倒なら思い切って短くしちゃえば?別に金髪にしたって驚かないよ似合っても似合わなくても君が好きならそれでいいバスに乗ろうよたまにはいいじゃない友達の話とか無理にしなくてもいいよ人付き合いが苦 [続きを読む]
  • 夏をやってない
  • ハッとして目を覚まし通りに近い窓を開ける緑を覆う色あせた枯れ葉 喉に飛び込む息は冷たい薄く横に伸びる雲縦に登れず空を這う確かにここにあった夏それなのに僕は夏をやってないバケツに飛び込む手持ち花火生み出す音が夜を鎮める咲き終わりに残る白いライン暗闇に写す向日葵の花びらもう 何年見ていない?市営プールの帰り道夕焼けに交わる塩素の匂い天に浮かんだ五色の曼荼羅オレンジの雲は何にでも化ける [続きを読む]
  • 「生きづらさ」というクソッタレ
  • 難しい表現はいらない簡単な言葉で伝えてくれ物言わぬ羊の飼育法それが道徳の正体か?出来る限りはやってきた疑問を持たずにやってきたモラルが楽園を作るんだろ?じゃあ何でこんなに生きづらいんだいじめに対して声を上げ標的にされたら世話がない記憶に彫られた墨が消えずに誰かの言葉に反応する手のひら返しがチラついて真正面から人を見れない善人悪人善人悪人人様の背中にシールを貼り目線の動きを確認する [続きを読む]
  • 友への伝言
  • 思えば不思議な関係だった普段は口もきかなかったチャイムの合図で狩られる時間終わりは意味を成さなかった暗い階段の途中に射す光窓から覗く中庭に射す光同じ校内で息をしてもそこに楽園はなかったお前はいつも下を向いて指のささくれを取ってた俺はいつでも下を向いてただれた皮膚を摩ってた適当に生み出し与えられた滑稽で汚れたニックネーム俺たちは3年契約のピエロ特徴なんていらなかった「どうだった?」「今 [続きを読む]
  • 橋の上の神様
  • 僕は「場所」を探していた。昼が昼でなくなり、夜が夜でなくなった日を随分長く過ごしたせいで、右も左も分からなくなっていた。締め切った窓。肌に纏わり付くTシャツ。通販番組の司会者が大きな声を上げた時、「もう終わりにしよう」と心が言った。ビニール袋に貯めていた幾らかの金と携帯電話を掴み、部屋着のまま飛び出した現実は、室内と変わらずベトベトしていた。真夜中なのに忙しい街。ここに住む人たちは、僕が存 [続きを読む]
  • 心の歌
  • 目隠しされても笑って歩く俺の視界を奪っても本質だけは奪えない触れられないいや触れさせないいくらでも笑えいくらでも指をさせ頭の数だけ増やしてもお前の戯言は響かない上だろうが下だろうが構わない俺はとにかく進んでいく昼が嫌なら夜を待て光が嫌なら目を瞑れ同じ場所を目指さなくていい道から無理に外れなくてもいいどうしようもない環境の中で不良にも犯罪者にもならずに生きてきた「普通」に馴染めない毎日を [続きを読む]
  • アーティフィシャル・フラワーズ 《後編》
  • 「だからよ、何でセリフを言うときに眉毛が上がるんだよ。それじゃあ演技が嘘くさくなっちまうじゃねぇか」口に含んだ煙を上へ吐き出したチャーさんは、タバコの先をワタル君へと向けた。「え? 上げてないですって! チャーさんの見間違えですよ。ていうか、細かすぎますよ。例え眉毛が上がっていても、誰も気にしませんて」「バカやろう、お前は何にも分かってねぇな。話すたびに眉毛が上がる奴がいたら、どう考えたって [続きを読む]
  • アーティフィシャル・フラワーズ 《前編》
  • 8時は越えたか?いや、まだ壁に光があるから、7時半過ぎか?だとしたら、2時半前に寝たとして、約5時間。枕の横で背中を見せている電話をひっくり返し、手探りでホームボタンを押す。( 7:04)7時4分。勘弁してほしい。最後の1杯。あの冷や酒が余計だった。(もったいねーから、終わらしちまいな)チャーさんが締めに勧める酒は、毎回無駄に後を引く。自分の適量は分かってるのに、貧乏根性を出すから眠 [続きを読む]