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トオルKOTAK 短篇小説 https://ameblo.jp/hiroyukifukushima2004/

短篇小説集。一週間で読みきれる物語を7〜9回くらいに分けてアップ。題名ごとに「1/X」からどうぞ。

都市や地方に住む人々の何気ない日常、普通の生活の中で起こる、数々の物語です。

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2016/10/24

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  • ショートショート「文学賞常連」

    今年も出来ばえが群を抜いていた。いや、ますます巧くなっていた。私が百人町文学賞の審査員を務めるようになって十二年。十年の区切りで辞めさせてもらおうと思った三年…

  • 瞳に映る愛情の対象(8/8)

    短い沈黙の後でワカタがポツリと切り出し、復唱する倫子に応じてから「目のかたちがとても特徴的だ」と小さく繰り返した。何を言っているのか……三角形の目は、わたしで…

  • 瞳に映る愛情の対象(7/8)

    階上へ向かうワカタの背中はうなじが見えないくらいに丸まり、ウエストも足のサイズも、カラダのすべてが倫子より小さい。番組はどうでしたか?カフェの中央の席に腰を下…

  • 瞳に映る愛情の対象(6/8)

    番組出演者をはじめ、ようやく、スタジオ内の全員が新コーナーの主旨を飲み込んだ感じで笑いが起こる。はい、二番目。ワンちゃんですね。年がら年中キャンキャン鳴きそう…

  • 瞳に映る愛情の対象(5/8)

    暖まった空気を残して二人がステージを去ると、ステージ周りのテレビカメラが所定の位置にスタンバイして、収録のスタートを知らせた。本番三十秒前!フロア・ディレクタ…

  • 瞳に映る愛情の対象(4/8)

    収録終了後に一階のロビーで待っていてください。ワカタ隣席や後ろの女性に覗き見られないよう、メッセージの紙を元どおりに折りたたんだ倫子は、ステージ周りのスタッフ…

  • 瞳に映る愛情の対象(3/8)

    応募当選者向けの観覧ハガキには、テレビ局に隣接した集合場所と時間、最寄り駅からのアクセスが書かれていた。いったいどんな場所での観覧なのか。劇場なんかの座席は大…

  • 瞳に映る愛情の対象(2/8)

    丁寧でかしこまった口調に冗談の気配はなく、幸いなことに近くには誰もいなかった。それでも、倫子は顔を赤らめ、独り身を見透かされた言動に腹が立って、目線を厳しくし…

  • 瞳に映る愛情の対象(1/8)

    羽山倫子はバスタブの中でお腹の肉をつまむ。愛情不足……きっと、そうだ。わたしのカラダがこんなに太くなったのは身内の愛が欠けていたから。両親が家で話をちゃんと聞…

  • ねこじゃらし(8/8)

    「そうそう、うちはお風呂が自慢でね。業者に別発注したんだ……ジェットバスは疲れが取れるよ。ホントに入っていく?」言ったあと、ちょっとした自慢をごまかす感じで、…

  • ねこじゃらし(7/8)

    「あっ、イガちゃんと前川さんは隣りがいいね」と、柏木が席を替えた。窓ガラスの中では、遠くのマンションが明かりを灯し始めている。二郎がテレビのスイッチを点けると…

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