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  • サウナに入るために郡山と二本松と須賀川に行った

    お馬さんや自転車に金をぶち込むくらいなら旅に出たほうがいい。 論文を書くくらいなら…旅に出るより、論文を書くべきなのかもしれないけど。 郡山湯処まねきの湯は、郡山駅から歩いて15分くらい。 まねきの湯にやってきたのは、去年の溶けそうに暑かった8月以来のこと。 ただしその時は船堀にあった「東京健康ランド」だった。 館内を歩くとどこからも猫の視線を感じるせいか、初めてやってきてもここはまねきの湯に違いないと思える。 フィンランドサウナだけが異彩を放っていて、この店はロウリュに力を入れているらしい。 朝9時からやっているというのだからたいしたものだが、入館が9時だったものでそれには間に合わず、大きな…

  • とんみそ焼き定食、『旅路の果て』、富の湯

    今日は狛江の富の湯で朝風呂に入った。 そして小田急線の喜多見駅の近くにある定食屋「小六」でとんみそ焼き定食を食べた。 ビールもお願いした。 接客のお姉さんとたくさん話した。 富の湯から歩いてきたと伝えると「そんなにたくさん歩いたら栄養摂っていかないと」と気持ちよく笑ってくれた。 店内には水原茂のサインがあって目を疑った。 ja.m.wikipedia.org こうなると「三原脩さんのサインはないですか?」と訊いてしまった。 「三原はないんだよなぁ」と奥のほうで調理をしているご主人の声が聞こえてきた。 「うちはね、テレビの取材とか映画の撮影の依頼もあったんだけど、断ってきたの」とお姉さんは話して…

  • ほんとに本屋ってまだ必要なの?

    www.yomiuri.co.jp 斎藤経済産業相は5日の閣議後記者会見で、大臣直属の「書店振興プロジェクトチーム」を設置することを正式に表明した。全国で減少する街の書店を支援するのが目的で、地域文化を振興する重要拠点と位置づけ、支援する方針だ。 (読売新聞オンライン) 本屋ってまだ必要なの? だって本屋、つまんないじゃん。 つまらないものと、公金が流れ込むスキームを作れないものは、滅んでしまうのが現代社会の定めだったはず。 あ、でもこれは公金を入れるという話なのか。 それならどうなるんだろう? 本が売れないからこそ、本屋にも売れ筋の本しか置けない事情はあるんだろうけど。 それでもたまに寄って…

  • 保護猫か保護犬を引き取って、あとは余生だと思って過ごしなよ

    妻に「今日は休んで」と言われたから仕事に行かなかった。 大学にも行かなかった。 論文にも発表用の資料作成にも、手をつけなかった。 ずっと家で横になっていて、昼になったらコーヒーが欲しくなって、コンビニまで買い物に行った。 立ち上がったら頭がクラクラした。 まともなコーヒーくらい家でも飲めたらいいんだけど、これまで44年間思うだけで手をつけてこなかったので、きっとこれからもこのままだろう。 それに俺は「コーヒーを淹れる」の「淹」の字が好きではない。 夜になって境南浴場へ行った。 家を出る時、妻は「仕方がないか」の顔をしていた。 サウナに入って、風呂にも入って、結局は体を温めるためには風呂なんだと…

  • 狛江湯のサウナと狛江市役所のロースカツ定食

    去年の4月にリニューアルオープンした狛江の狛江湯に、1年経ってようやくやってきた。 かつては白くて飾り気のない浴室だった記憶があるのだが、床と壁のタイルは昔の南海電車を連想させる薄い緑に変わっていた。 サウナストーブが遠赤からオートロウリュの対流式になったのは時代の流れなのだろう。 相変わらずテレビがなく、音楽もなく、水の流れだけが遠くから聞こえる感覚のサウナ室には、かつての面影があった。 【狛江湯 サウナイキタイ】 https://sauna-ikitai.com/saunas/1984 住所は狛江市東和泉、いわゆる「わいずみ」だ。 国分寺崖線からの湧水と多摩川の伏流水。 ここは水に恵まれた…

  • 発表会→ぬくい湯

    今日は研究会の発表に向けたプレ発表会だった。 「忙しそうなんで、一番に発表してもらって、その後は抜けてもらっても大丈夫なんで」と、気遣いをする振りをして朝イチの順番をあてがわれてしまった。 実にアットホームなプレ発表会で、質疑でたくさん痛い目にあった。 人間は痛い目を見ないと学ばないから仕方がないね、特に俺は。 せっかくたくさん叩かれたのに、叩き返さないのはもったいないので、結局最後まで居座った。 プレ発表会を終えると、メンバー4人で小金井のぬくい湯へ行った。 サウナ客で言うところならドラクエだが、他に一人もお客さんは居なかったので問題はなかった。 青森産のヒバが縁取りになっている、少々ジェネ…

  • 久慈サウナへ行ってきた話

    久慈サウナのサウナ室は、入った瞬間の饐えた匂いがたまらなかった。 これはずっと使われてきたサウナの匂いだと思った。 こうなると深呼吸をしてしまう。 おかげで1セット目から体の中まで熱くなった。 【久慈サウナ(サウナイキタイ)】 https://sauna-ikitai.com/saunas/458 初めての久慈サウナには、なにか決めつけたイメージを持ってやってきたわけではないけれど、このつぼ八と同じビルに入ったサウナ屋に、どこか洋風の装いがあるのは意外だった。 飾りのついたカランの前の鏡とサウナストーブの囲い、休憩室の照明などなど。 JRと三陸鉄道の久慈駅を出て、地下道を抜けて左側に久慈サウナ…

  • 八戸に行って見たことのない景色を見て食ったことのないメシを食った

    そりゃ晴れた日なら、歩いていて「靴下の替えを持ってくればよかった」なんて思わずに済んだんだけどさ。 しかし見たことのない景色の見るために八戸までやってきたのだから、地元の人が「八戸はそんなに雪が降る土地じゃないんだけどねぇ」なんて言ってくれる日の景色なんて、最高じゃないですか! 白銀の世界の白銀駅、読みは「しろがねえき」。 この日の八戸線は午後から全面運休になった。 俺は昼の終電で久慈まで抜けた。 ふき、ワカメの茎、昆布、布海苔など、地物だけで構成された手作りランチ。 「大したものがなくて、うちで作ったものしかないけど、ごめんなさいね」 ハンバーグとかカレーとかラーメンとか、そういうわかりやす…

  • バファリンを食べながら働いた

    仕事に行った。 働き始めたらすぐに歯が痛くなった。 左の奥歯。 痛みが左の耳までつながって、顔の左半分がひび割れた感覚になってどうしようもなかった。 ロキソニンをもらって飲んだ。 効いたんだか効いてないんだか、という感じだった。 今度は自分でバファリンを買ってきて飲んだ。 2錠飲んで少々でも痛みが和らいだのは1時間くらいだった。 次は4錠飲んだ。 その次も4錠飲んだ。 あっという間にバファリンを一箱たいらげてしまった。 ろくに人のいない職場で、痛み止めの薬を食べながら働いただけの日曜日だった。

  • ミスドの箱も自分で組み立てられない

    今日はなんにもしない火曜日にするつもりだったんだ。 ところが朝の5時半に目が覚めて論文になど手を付けてしまって、さらに9時になったら職場から「体調が悪いので代わってもらえないか」との連絡がきてしまった。 午後に来てくればいいというので、まともに考えれば13時かと思うのだが、私は気が利くので12時ちょうどから代わることにした。 ああ、なんにもしない火曜日… でも、よかった。 もともとその仕事をするはずだったのは、かなりピリピリした人だった。 俺はそのピリピリがかつては鎧であったのを知っているのだけれど、脱がないうちにすっかり体に定着してしまったのも知っている。 正直、周りは息苦しそうだった。 し…

  • 坂の下のピース湯

    ここは絵になる坂で有名らしいんだけど、どうにも手前が暗すぎるし、いかんせん工事中だったのでこれは仕方がない。 時は如月、「年度末だから予算消化で工事をしているんだろう」などと昭和の俗説を開陳してわかったような顔をしている人がいる。 そうじゃないよ、「ここまできたから今年度は何とかなるだろう」と、ようやく本来は手を付けたかったところを何とかできる時期になっただけなのだ。 災害は金持ちが住んでいる土地だからと避けてくれるわけでもないのだから。 今日は理由があって港区高輪をうろうろする数時間があった。 大した理由ではないけれど、そのくせ説明には字数が必要なので、あとで直接会った人にだけ教えてあげる。…

  • 佐々岡真司(広島)5勝17敗、権藤正利(大洋)28連敗

    今日はさ、仕事の昼休みにサウナに入ったの。 もちろん大した時間はないからさ、そういう時は下段に座って15分を1セットだけ。 ろくなことがないのはいつものことなんだけど、自分の具合もいまいちで、もちろん体調が悪い時にサウナに入るのはよくないのは知っているんだけど、芳しくないのはメンタルだったから、まあちょっとゲンを変えるというか、いかにもおっさんくさい動機だけど、溜まった汗をいったん出してしまえば流れが変わるかもと思ったわけだ。 結局なんにも変わらなかったんだけど。 うちの母親はさ、たまにここにも書いてるけど、鬱病で苦しんでる期間が長かったの。 当時の自分にそんな知識はなかったんだけどさ、今とな…

  • 雪の日だから萩の湯へ

    国会図書館に、国立国会図書館法で定められている通りに、森羅万象ありとあらゆる図書が揃っているのであればこんなに面倒な思いをする必要はないんだけど、実際には法律が守られていないので、昨日は雪の天気予報をものともせずに都心へ行った。 この世で本当に貴重になってしまった、俺を自分の意思を持った生物として扱ってくれる人と会って、図書を受け取って、お礼に府中のお菓子を渡した。 その時点で雪はまだ山手線に立ちはだかるほどの量ではなかったから、すぐに帰るのがもったいなくなって、鶯谷の萩の湯に寄った。 萩の湯を選んだのは、同じ鶯谷のサウナセンターに寄るつもりだったところで、冬の館内の寒さを思い出したからだった…

  • 「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ導かれる

    杉並の「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ。 何年ぶりだろう、この小さくてその割に露天が広くて気の利いた銭湯に来たのは。 この前の世田谷の、錆びた水風呂の月見湯も久しぶりだった。 メンタルが思い出の場所を巡るモードに入っているらしい。 どうしてそうなっているかを知りたければ自分に訊くしかないけれど、別にいいや、知らないままでいいや。 自分とのコミュニケーションすら面倒になってきた。 コンフォートサウナで見上げたテレビ、外気浴の椅子から見上げた高い青空。 週末の吉の湯は朝8時から11時まで朝風呂の営業をしている。 そして月曜日は祝日だろうと何だろうと休む、その頑なさがいい。 yoshinoyu.saku…

  • 地方ローカル線と寒い夜の銭湯は混んでいたほうがいい

    仕事でもそれ以外でもどうしようもなく、俺は12時間で如月を諦めた。こんな年に限って2月が29日まであるのだから参ってしまう。夜は境南浴場へ行った。寒さゆえか21時台の浴室に人影は少なく、水量が減らない水風呂はたぷんたぷんしたままだった。銭湯の利用者としては空いているほうが好ましいけれど、今日くらいだとちょっと心配になる。鉄道の地方ローカル線と寒い夜の銭湯は、それなりに混んでいるほうが安心できる感はある。帰りに寄った居酒屋の素浪人も空いていた。こちらのマスターには「たまにはこんな楽な日があってもいい」の雰囲気があった。今日は先に夕食は家では食べないと妻に伝えていた。どうせ出てくるのは昨日の俺が作…

  • 研究者になる前に

    ある日の研究室に、旦那さんと娘さんと手を繋いだ真ん中になって、ひとりの院生がやってきた。 お母さんがどんなところで研究をしていたのか、最後に見せてあげたかったのだそうだ。 彼女はこの世界を去っていく。 あきらめて去っていく。 「あなたの論文が(査読を)通ったのが最後の決め手になりました」と笑っていた。 こういう時のこの世界の人は、笑っているからこそこれが100%の本心なのだ。 ああ、こんな形での人の殺し方もあるんだなと思った。 俺は研究者になる前に殺人者になっていたのだった。 この2年弱の間だけでも、自分より優秀な人が去っていく姿を何回か見送った。 優秀って何だろうね? そして優秀に何の価値が…

  • きっと北陸に行く

    1月は被災地で3日間働いた。 たかが3日間、されど3日間だ。 作業の動線が築かれていない中での3日間はしんどかった。 俺はその3日間の中で舌を切った。 正確には噛み切った。 で、この前の日曜日。 仕事の帰りに下高井戸の月見湯へ行って、やっぱり錆びた水風呂は素晴らしいなんて思っていたら、翌日に手と目の上にケガをした。 眼の上…正直、危ないところだった。 もちろんケガ人だって風呂に入ればいいんだけど、見た目もグロいし、わざわざ銭湯やサウナ屋に行く気持ちになれない。 酒も飲む気にならないし、そもそもあまり外に出る気になれない。 ケガをしているとケガをしているなりの生活になって、人間になっていく。 w…

  • 月に32日働いたら32回サウナに入りたい

    そんなに遠くから人がやってくるような銭湯ではない。 けれど府中の旭湯は、静かで熱さもあるサウナが素晴らしい銭湯なんだ。 なんというか、一日を精算するのに向いた場所である。 振り返ったり反省したりするのではなく「今日の中でこういう時間が持てたからまあいいか」くらいの、自分の中にノーサイドの精神を作ってくれる場所。 働くの嫌だもんな。 月に32日働いたら32回サウナに入りたい。 そこはもう妥協して、時間でなくて回数でいいよ。 「流れに逆らわずに」なんて思っていたらセルフネグレクトの要素に満ちた日々になってしまって、こうなったらいまさら生活を立て直すよりも、無理にでも好きなことを一日に組み入れて帳消…

  • リンゴはあまり好きではないが、人からもらったので喜んで食べた

    笑っちゃうくらい酷い一日だった。 世の中にはこうして笑うしかないから笑っている人間もいるのだ。 そんなことをこのブログの中で3回くらい書いている気がする。 それにしても本当に楽しくて笑っている人なんてどれくらいいるのだろうか? あまりに酷かったせいか、これでも食べてくれと俺に弁当を差し出してくれた人がいた。 ありがたくもらったよ、そして食べたよ、麻婆茄子の弁当を。 きれいに全部いただいたよ、麻婆茄子の弁当を。 本当は茄子が嫌いなくせに。 「麻婆だけでいいのに」とは思わなかった。 茄子も食った。 美味くなんかなかったよ、なにせ嫌いなんだから。 それでも気持ちが嬉しかった。 「リンゴはあまり好きで…

  • 春の湯は混んでいると安心する

    アサヒトレンド21に入って空いていると得をした気持ちになる。 春の湯は混んでいると安心する。 それが三鷹の銭湯だ。 今日の春の湯は風呂場は賑やかでも、サウナは静かだった。 精神科の待合室で流れているようなBGMもよく聴こえた。 今日は10日ぶりの休みで、昼までうとうとしていたけれど、人を殺す夢を見て疲れてしまった。 社会の中で生きているうちは、守らなくてはいけないのは法律だけではない。 殺すよりも殺されるほうが楽なのは覚えておいたほうがいいな。 以上

  • 血はぬるい液体だった

    この数日間は普段より遠い場所で働いていた。俺はその遠い場所で舌を切った。不意にフンッ!と力を入れなければいけなくなって、フンッ!と力を入れたら歯が舌に刺さった。これだけ書くと間抜けだけれど、間抜けだったのは確かだから仕方がない。どうせ俺のことだからいくら馬鹿にしてくれてもいい。嘲笑されるのにも慣れている。切れた舌からは出血した。吐き出してみると大した量には見えないけれど、口の中はすぐに血でいっぱいになる感触だった。ずっと血は鉄の臭いと鉄の味だと思ってたのに、そんなことはなかった。なんだかぬるい液体が口の中に湧き続けているだけの感覚だった。病院に向かえばいいだけの話なのだが、この土地の病院は俺よ…

  • 境南浴場と素浪人と山下舜平大と宮城大弥の日常性

    www.chunichi.co.jp 「頑張ったね。助けてあげられなんだ。ごめんね」 (中日新聞Webより) 野球が観たい、プロ野球が観たい。 まだキャンプインもしていないのはわかっているけど。 元日のニューイヤー駅伝はもちろん、2日からの箱根駅伝も予定通り開催された。 駅伝ファンがうらやましかった。 それは俺の母校はそこに出る学校ではないから…ではなくて、そりゃ駅伝は毎日やっているのものではないにしろ、今年も正月に行われて、駅伝ファンはそこで日常性を持てたと思ったからだ。 今は生活の根本にあったルーティンを取り戻したい。 俺はオリックスの開幕投手は今年も山下舜平大だと思っていて、開幕戦に投げ…

  • 多摩川競艇場の前の「桑実商店」でさんま定食

    妻と子はとっくに冬休みに入ってしまって、俺だけが東京に取り残されて働き続けている。 そんな寂しい生活の合間に、多摩川競艇場の前の「桑実商店」へ行ってさんま定食を食べた。 850円。 ここは競艇(ここではボートレースとは呼びたくない)に来たお客さんたちが、休憩がてらにハイリキを飲む店なのだが、このあたりでは貴重な定食を頼める店なので、以前にも食事だけを目当てに来たことが何度かあった。 コロナでいろんなことが曖昧になってからはしばらく来ていなかった。 が、こうして来てみたら前と変わらずに営業していた。 クリスマスが終わって東京から人がだんだん減っていく様子が好きなんだけど、ここは客層からして通年で…

  • 2023 有馬記念予想

    1枠1番 ソールオリエンス 皐月賞を勝ったおかげでやいのやいのは言われないが、レースが終わってから突っ込んできた菊花賞には「キレのあるナイスネイチャ」の感も。ただ乗り替わりの川田なら大外は回さず馬群を割って伸びてくるのでは。今後善戦マンになっていくかどうかここで決まりそう。 1枠2番 シャフリヤール ダービー馬がこれほど人気がないとは。という見方もできるが、今年は迷走の一年だった。香港での出走を断念してこちらに向かってきた点も、狙ってきた馬と比較すれば明確にマイナス要素。 2枠2番 ホウオウエミーズ 新潟→福島からの転戦は好みだがここではちょっと。6歳牝馬に来年も現役生活があるなら、ぜひ函館と…

  • 夏のアクアプレイス旭の水風呂で出たり入ったりしていた自分に教えてやりたい

    「一番好きな水風呂は?」と訊かれたら「高知の高砂湯」と答えることにしているんだけど、同じように体が出たがらない水風呂に台東区で遭遇するとは。 ここはステンレスではなく、見た目は岩風呂風の中はタイルで、一度立ち上がった体が俺の許しを得ずにもう一度身を沈めてしまうくらい気持ちがよかった。 (府中白糸台日記「これが最後だから奥浅草のアクアプレイス旭へ行った」より) あれから秋を越えて、もう一度アクアプレイス旭へ行った。 他とは違う水風呂には違いなかったけれど、本能が勝手にもう一度身を沈めてしまうほどの体感ではなかった。 これはまあ、季節だろうね。 110℃のサウナ室のテレビには、笑点が映っている時間…

  • 一万円札を傷つけて治療もしてやらずに8か月間もほったらかしにした

    財布のチャックが一万円を噛んでしまった。一万円札の左上がギザギザの三角形に切れてしまった。自分にとっての一万円の価値を考えると、おそらく同世代の他の者よりガッカリしていたと思う。銀行で取り替えてくれるらしいけれど、今の銀行は昔のように親切ではない。みんな大好き財務省のHPには、予約を取って日本銀行に来いなどと恐ろしげなことが書いてある。 (府中白糸台日記「俺は台湾へ行って臭い豆腐が食いたい」より) 物が壊れるのは吉兆だ、自分の身代わりに壊れてくれたのだ、もしくは新しい物を受け入れるタイミングだというメッセージなのだ。 と、そんなことをどこかで聞いたことがあって、都合がいいときはそういうことなん…

  • 残せる写真は残しておけ派、みっともなくても撮っておけ派

    風景とか、食べ物とか、サウナ屋の入口とか、そんな写真ばっかり撮っていると「無駄なものを」と思われがちで、自称・口の悪い本音で本質を語る人たちは、なんなら直接そんなことを言ってきたりする。 まあ、そんな写真をおっさんが撮っている構図自体が馬鹿にされる要因なんだろうけどさ、実際は。 けれどもそんな見られ方にも挫けずに、撮った写真をしばらくたってから見返してみると、案外といろんなことを思い出せたりする。 それがメモのような、切れっ端のような写真であっても。 容量との勝負になるけど、残せる写真は残しておけ派。 その前提として、まずはみっともなくても撮っておけ派。 病気になって、もう病院から出られなくな…

  • その候補に脳神経外科も加えてもらえないか

    降りた駅の前で、近くにいた人に「救急車を」と頼んだのだという。 たまたま近くにいた赤の他人に119番を依頼するなんて、それはもうよっぽどのことだ。 そして実際、よっぽどのことだった。 脳梗塞。 本人からの連絡が入っていないのが、意識が戻っていない証になってしまっている。 うちの父親も脳をやったことがある。 すぐ近くに母親がいて、すぐさま救急車を呼んだものだから、多少の入院とリハビリは経験したものの、回復して今は年齢相応の衰えぶりになっている。 ずっといつもと同じように働いているようで、なんだかここ2、3日は元気がない、口数が少ないのではと思って見ていた瞬間があった。 父親が倒れた時も、その一週…

  • 外大の前の立ち食いそば屋

    いちいち物事を調べてつべこべ言うのにはもううんざりしているから、正確なことはわからないままにしておくけれど、もう冬至に向かって夕方は陽が短くなるターンを終えたらしい。あとは朝が早くなればわかりやすく明るい時間が延びていく毎日になる。昨日はおそらく気を失うように眠ってしまって、今朝は鼻が詰まって起きた。40歳を過ぎて把握した自分の体の仕組みとして、寝ながら腕が冷えると鼻が詰まってしまう点が挙げられる。特になんらかの花粉が飛んでいる季節になると、この傾向が顕著になる。起きてしまった5時50分は夜というには明るい気がしたけれど、朝・昼・夜で分類すればまだ夜だった。起床後5分で着替えて、iPhoneと…

  • 弘明寺の中島館へ

    大きなアーケードの商店街があって、銭湯があって、観音様もあって、弘明寺にはなんでもあるんだなと思った。 「ぐみょうじ」の読みには、潰してから捻った語感がある。 横浜市営地下鉄の弘明寺駅から歩いて3分、中島館は黒湯の温泉と水風呂がある銭湯だった。 事前にここは治安が…というレビューを見た。 しかしサウナの上段に座り、下段に並んで下段の高さに合わせて設置されたテレビを眺めながら揃って玉の汗をかいている常連さんたちを見ると、こんなに穏やかな空間もないんじゃないかと思った。 大きいタオルが2枚、小さいのが1枚、石鹸、シャンプー、リンスが付いたサウナ手ぶらセットは950円だった。 k-o-i.jp 見た…

  • 親になれなかった親たちと産まれてこられなかった子どもたち

    www3.nhk.or.jp 急速に進む少子化に歯止めをかけようと、政府は近く「こども未来戦略」を取りまとめることにしていて、具体策について詰めの調整を続けています。この中で政府は、教育費による経済的負担を軽減するため、3人以上の子どもを扶養する「多子世帯」を対象に、大学の授業料を無償化する方向で最終調整を進めています。 (NHK NEWS WEB) 国のやることなので、多分に詐欺的要素が含まれていると思われる。 だから「3人以上の子ども」がどんなふうに適用されるのかわからんところではある。 けれど、教育費はでかいからなあ。 特に高校を出てからの費用は読みにくい。 素直にいけばもちろん、多少詐…

  • 分福ヘルスセンターの看板があるのは「旧板倉変電所」バス停前

    館林は温浴施設不毛の地で、サウナ屋も銭湯もスーパー銭湯もない。 かつては館林駅の近くに松の湯と梅の湯という銭湯があって、そうなると竹の湯があった可能性もあるのだけれどそれは聞いたことがなく、どうであれすべて現存はしない。 いい水風呂や大きいサウナ屋があることによってサウナ好きにとって有名になっている土地があって、大垣あたりはそれっぽいけれど(館林と比べたら倍くらいの規模のある自治体ではあるんだけど)、この館林には温浴施設と呼べるものが何もないので、同じ趣味人からは顧みられないのがちょっとばかり寂しい。 それでも昭和30年代には、分福ヘルスセンターなる施設はあったのだという。 大ローマ風呂が売り…

  • 自信は足りないくらいがちょうどいい

    最初から自信のあるタイプはろくでもない奴だと思って生きてきた。 この手の人間くらいは普段からまともなことを言わないし、付き合うだけで時間の無駄だと思うのは、今も昔も変わらない。 ところが最近は努力するタイプに、後天的に自己肯定感が磨き上がってモンスターになってしまった奴を見つけて、結局どっちも駄目なんだとうんざりした。 自信なんかきっと、多少足りないくらいがちょうどいい。 大切なのは才能でも努力でもなく、適当な自信の量。 上品下品の価値観はとっくに死んでしまって、「謙虚」なんて言葉は存在していたことすら忘れられてしまって、俺も自信満々に生きてみたら得ができるのだろうか。 何にも出来ない男だけれ…

  • そうか、山崎福也は北海道に行ってしまうのか

    www.nikkansports.com 国内FA権を行使していたオリックス山崎福也投手(31)が日本ハム入りを決断したことが25日、分かった。経験豊富な左腕を巡っては、残留要請をしていたオリックスを含め、巨人、ヤクルト、DeNA、ソフトバンクの6球団による争奪戦となっていたが、最終的に縁もある北の球団を選んだようだ。 (日刊スポーツ) FA宣言した以上、オリックスを出ていってしまうのだろうと覚悟はしていた。 でも移籍先は巨人だろうと予想していた。 山崎福也は脳腫瘍を克服して野球を続け、今も脳腫瘍患者を支援する活動をしている。そういったことを発信するにも、さらなる支援の継続や強化を望むにも、や…

  • 今日のサウナは町田の森乃彩だった

    昔から絵が描けない、最近は字も書けない、楽器も扱えない、まともに歌も歌えない、馬券も当たらない、運転も下手。 自分のことを謙遜して「何をやっても中途半端で…」という人がいる。 いやいや、中途半端な地点まででも到達できているということは、スタートは切れているわけでしょう。 途中までは走れたわけでしょう。 それだけでもう、立派なもんですよ。 こっちは中途半端にまですら到達できないんだ。 まともにスタートすら切れないんだ。 意欲の問題、繰り返せばできるようになる、できないのは甘え。 世の常識としてはそういうことにしておかなければならないのだろう。 そうでないと、とっとと諦める人間ばかりになってしまっ…

  • 駒込の香取湯

    この日は山手線の運転がおかしなことになっていて、おかげで閑散としていた駒込駅から、歩いて15分くらいだったか。 ネットでは徒歩10分と案内されていたから、足の長い人はそのくらいの時間でたどり着けるのだろう。 商店街を抜けた先の住宅地に、香取湯はあった。 銭湯の入浴料に、追加のサウナ料金はわずかに50円! どうせなら80円にして、入浴料と合計で600円にしてしまえばいいのにと思ったし、なんなら180円でも280円でも380円でもいいとも思った。 清潔で真っ白い浴室、水量豊かでロスコと同じ駒込の水が流れる風呂と水風呂、手が届きそうな距離に遠赤ストーブがあるサウナ室。 褒めたいところがたくさんあって…

  • おはようございます。今日はお父さんが緊急搬送されて

    「おはようございます。今日はお父さんが緊急搬送されて…」というメッセージに起こされた。群馬の母親からだった。文面は「…から5年ですね」と続いていた。父親はまだ生きている。出勤前に寄った松屋では、朝定食のメニューに親子丼が増えていた。けれどあまりにも薄口だった。豚汁変更をつけて、出汁が届かなかった白米を豚汁に沈めてあげて、ようやくなんとかなった。そんなふうにスタートした一日は、働いているつもりでも、後ろから話しかけられて集中力が削がれる場面が多かった。俺は後ろから話しかけられるのに弱い。大げさにビクッとしてしまって、そんな様子を後ろから見て笑われていることがある。そのたびに、他人なんて煩わしいな…

  • 国母温泉とシャトレーゼと森のくまさん

    明らかにベンチの木が朽ちていく過程にあって、ストーブが格納式であるがゆえに小さな正方形が強調されているサウナ室。 地下水?冷泉?浴槽の年季が茶色になって表れている点で、この水はただものではないと教えてくれる水風呂。 温度が多彩な温泉が露天にまで広がっていて、お客さんの大多数はサウナを求めてはいないようだった。 サウナの追加料金なんぞもちろん設定されていなくて、入浴料は誰も彼も430円(子どもはもっと安いか)だ。 甲府には喜久乃湯温泉という太宰治ゆかりの銭湯があるのだが、あちらのサウナは後付け感があって案外と新しい。 こちらはおそらく浴室と一緒に、同じだけ歳をとっている。 レトロな内装に心奪われ…

  • ケータリングはほうとう屋

    (写真と内容はいちおう無関係です) 歓楽街の中にある、〇ープランドと同じ建物に隣り合って営業しているほうとう屋。 限界中年のくせに、直前にシャトレーゼでデザートバイキングなんぞしてしまったものだから、血液まで甘ったるくなった俺は体内を中性に戻すべく、今度はキムチほうとうを食べていた。 ほうとうは山梨に住んでいる頃には食べなかったのに、離れてみるとこの日が射さない土地の栄養食として愛らしく見える。 野菜もたくさん入っているしさ。 食べている途中で、おじさんが綺麗な女の子を連れてくる光景を見た。 これはパパ活の類ではなくて、「この子にご飯、お願い」と店内に声を掛けて、おじさんだけは入口からすぐに引…

  • 国民は汗くさい

    狭い部屋での会議。空調の制御システムがどうだこうだで、11月になるともう暖房しか入らない設定になっていると説明される、要は蒸し暑い部屋で冷たい話し合いをした午後だった。終わってみると顔が熱くて、赤い。会議の佳境のころに差し込んできた西日のせいで日焼けまでしてしまったらしい。今年は11月になってだいぶ初夏らしい気候になっていて、人からも自分からも汗の匂いを感じてしまうことが多い。本来感じないはずの時期だからこそ、余計に感じるのかもしれない。特に今日の自分はひどいものだった。少しだけ横浜寄りの会場だったものだから、スカイスパで全身と服を洗ってから帰ろうかと思ったけど、スカイスパにはコインランドリー…

  • 2023弦巻秋祭りの思い出

    「親が毎日楽しそうに過ごしていれば、子どもだって楽しく生きていくように育つんですよ」 「ふちうさんもなんだかんだ言って、意識してるでしょ?いつもあんな感じだけど(笑)」 手っ取り早く「これは駄目」を学ぶには反面教師がわかりやすいとは思うけど、なにかを駄目だと認識しただけでは、その先に広がる世界が荒野になってしまうだけ。 しくじり先生よりも、素直に真似をしたくなるお手本が目の前にいたほうが、子どもたちにとってはわかりやすいはず。 視聴率は取れないだろうけどさ。 子育ての先達から学ぶことはいつだって多い。 「うちはふたり育ててますからね。ひとりだったら余裕ありますよ。絶対、大丈夫です」 出産を翌月…

  • 山本由伸の日本最終登板

    www.nikkansports.com 日本球界のエースが「ラスト先発」に臨む。オリックス山本由伸投手(25)が、4日の日本シリーズ第6戦(京セラドーム大阪)に先発する。 第1戦では阪神打線に攻略され、まさかの自己ワーストタイ7失点で敗戦。チームも2勝3敗と王手をかけられ、2年連続の日本一へ負けられない大一番だ。今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍が濃厚とされる右腕。虎を圧倒する快投で“有終の美”を飾れるか。 (日刊スポーツ) CSのロッテ戦でも7回5失点、あまり語られていないけれどその前のオリックス打線が相手の紅白戦でも失点している。 山本由伸、疲れちゃってるんだろうな。 甲子園で…

  • オリックス2勝3敗

    「トマトが嫌いならピーマンは好きなはずだ」とは一体どういうこと? トマトとピーマンは表裏の関係性ではないし、それに実際どちらも嫌いなんだからどうしようもない。 そんな理不尽に決めつけられる時間を過ごしていたら、昼過ぎにはうんざりしてぐったりしてしまった。 俺がトマトもピーマンもいける男だったらなんの問題もなかったんだけど、だったら最初からいける男を連れてこいよ。 ここまで全部、仕事の話。 昨日はもうなにをやっても駄目な日であるのを悟ってしまって、あえて日本シリーズを観なかった。 そうしたら、おそらく旭湯の静かなサウナに入っている間に、オリックスは逆転負けしてしまった。 www.chunichi…

  • 戸田の病院と蕨の郵便局

    質問の前に「素朴な疑問なんですが」と付けられると、素朴かどうかはこちらが決めるものだと思ってしまう。そんなことにいちいち引っかからずに受け流してしまえばいいのに、内心だけでもムッとしてしまうのは、俺の心が疲れているからだろうか。いや、もうこれが本質なんじゃないか。かつては受け流せたけれど、今では受け流せなくなった。前頭葉の衰え、頑なになっていく思考、顕在化する底意地の悪さ。ほんと、どんどん嫌なやつになっていく。とっくに人生の後半戦のつもりだけれど、もしかしてこれからきっちり倍の年数を生きてしまったら、今の2倍酷い人間になるのだろうか。いや、違う。こういうものは指数関数で考えていくものだから、も…

  • 小田原の海と天然温泉コロナの湯

    昼の定食屋でこれだけ食べれば、さすがに「晩メシはいらない」の気分になってしまう44歳。 しかし帰り道の新宿駅でつけ麺を食べた。 衰えは食欲の減退よりも、食べたことを忘れる方向に向かっているのかもしれない。 「おい、朝ご飯はまだか?」 「あらいやだ、おじいちゃん、今食べたばっかりでしょ?」 小田原駅から徒歩5分ほどの距離にあった「しずか定食屋」はまったくもって地元の店だった。 箱根の手前にあって、小田原城がある小田原において、インバウンドのイの字もない店だった。 そして週末にたい焼き屋がしっかり休んでいたから、小田原はここで生活する人たちのための街だと思った。 10年間も神奈川で働いたけど、神奈…

  • オリックス・バファローズの日本シリーズ

    会議では予告先発の採用が承認され、オリックスは「山本由伸」、阪神は「村上頌樹」と両監督が“発表”。山本は3年連続で投手4冠に輝いた大エース。村上も今季は最優秀防御率を獲得し、リーグを代表する投手に成長した。くしくも、同学年の98年世代で、日本シリーズが開幕することになった。 (スポーツニッポン) 明日からオリックス・バファローズの日本シリーズが始まる。 どうやっても日本シリーズのチケットは取れなかった。 甲子園は無理だろうという覚悟はあったが、京セラでもこんなに手が届かないのか。 もちろん、俺には「どうやっても」を覆すツテもコネもない。 神戸に宿を取ってクアハウスに行こうと思っていたんだけど、…

  • 渋谷区ふれあい植物センター→改良湯

    渋谷区ふれあい植物センターは、10月5日から21時までの夜間営業を始めた。 ここは渋谷らしくない空間だ。 渋谷らしさをあんまり知らんけど。 群馬出身!群馬出身!群馬出身!というとバカにされがちで、そこはそれでもいいと思いながら生きてきたんだけど、館林からは素晴らしい東武電車が貫いてくれているもんだから、俺は案外と早いうちから東京をふらふらしながら生きてきたんだぜ。 そしてその割に仕上がりがイモなのは認める。 しかし本当にみっともないくらい、植物の名前を知らない。 チューリップ、ひまわり、あさがお、人前で「これだ!」と断言できるのはこれくらいで、これくらいなら断言されなくてもたいていの人はわかる…

  • 馬堀海岸と横須賀温泉 湯楽の里

    名前に「海岸」が付くのはいい駅なんだ。 松島海岸、種差海岸、城ヶ崎海岸…その他いろいろ。 今日は京急に乗ってやってきたから、そこに大森海岸を含めても許してあげる。 この日は半袖で十分だった。 でも人々はもう、半袖に戻ろうとはしなかった。 公園がセミの声で溢れて、アスファルトは夜になっても熱かった、あの季節が懐かしくならない? 馬堀海岸駅のすぐ近くにあった、くっきりはっきりとした看板の松の湯。 今は銭湯でもサウナさえあればすぐ情報を見つかられるのだけれど、ここはどうなんだろう? 帰りの夕方にも眺めにいってみたけれど、明かりは灯っていなかった。 この日は起きた瞬間にものすごく気分が悪かった。 あま…

  • マグカップと茶こし

    マグカップと茶こしのセットをもらった。すぐに使いたくなってしまって、昼休みに緑茶の葉を買ってきて飲んでいると「あいつのくせに珍しいことをしている」と人が寄ってきて、お菓子やチョコレートをもらった。案外とこのスタイルが気に入って、仕事を予定より1時間早退して、その1時間を買い物にあてて、今度は自分でマグカップと茶こしのセットを買って、大学の研究室へ持っていった。ここではほうじ茶にした。いつも俺とカフェインとの関係性は、目の前の眠気をやり過ごした気分になるための手段に過ぎないのだけれど、このほうがジャンクな自販機の100円缶コーヒーを飲み干すよりもずっといい。そしてこれだけのことなのに、書き出して…

  • 秋晴れの日は東久留米の第二喜多の湯へ

    「たけのこをぬかないようにしましょう 東久留米市役所」 いやー、こんなに蚊が乱れ飛んでる場所で、たけのこ取りはしんどいでしょう。 松茸だったら無理しちゃうかもしれないけど。 今年の夏には「あんまり暑いと蚊も出てこない」という話があったけど、蚊にとっても過ごしやすい季節がやってきたのだろう。 秋の竹林公園は蚊の天下。 上福岡は埼玉にある、北広島は北海道にある、東長崎は東京にある、東久留米も東京にある。 毎日毎日、生きていくために嫌なことばかりをやっていると、なにが好きだったのかわからなくなるよ。 負けるのには慣れているけど、そりゃいつだって勝ちたいよ。 なんでもかんでも、勝ちたいと思ってやっては…

  • 嫌な声なので単位を捨ててしまう

    研究会で発表をした。持ち時間は質疑を含めて45分。あっさり終わった。 (府中白糸台日記「ずっと待っているだけの一日だった」より) 7日に発表した時の動画を見た。見たくなかったけど見せられた。醜い、歳を取った、そんなのはどうでもいい。自分で認識しているから。問題は声だった。俺はこんなに嫌な声をしていたっけ。嫌な声を文字で表現するのは難しいけれど、自分だったら、とある授業を履修してみるつもりで教室に入ってはみたものの、この声を半期で15回も聞くのはしんどいのでさっさと単位を捨ててしまうレベルだと思った。人格うんぬんよりも生理的に、というやつだ。息子たちも声変わりして俺の声になってしまうのなら申し訳…

  • 東京競馬場で逢おう 毎日王冠2023

    雨の暗い東京競馬場での毎日王冠。 毎日王冠|1995年10月8日 競馬データベース - netkeiba.com 同じシチュエーションで思い出しちゃうのが1995年なんだから、俺もいったい何年生きているんだか。 あれは雨の馬場にサクラチトセオーやジェニュインがもがく中、大崎昭一に代えて安田富男を乗せたスガノオージが逃げて泳ぎ切ったレースだった。 2着のドージマムテキには、村本善之ではなくて善臣先生が乗っていたんだな。 この年の春のタヤスツヨシが勝ったダービーは覚えていない。 春の終わりか、夏のどこかか、秋の始めか。 そのどこかに俺が競馬を見出した境目があるのだと思う。 そして割合がっつりと…

  • ずっと待っているだけの一日だった

    研究会で発表をした。持ち時間は質疑を含めて45分。あっさり終わった。案外とプレッシャーもなかった。それは準備がしっかりできていたからだ。物事は準備さえできてしまえばもう終わったようなものなのだと、高校の野球部の監督はそう言っていた。俺たちは準備ができていなかったから、最後の夏も1回戦すら勝ち上がれなかったのだけれど。むしろ今回は時間をかけ過ぎていた感もあって、そのあたりに有能無能の差があるのだろうが、そこは無能の側の人間として時間を割くしかなかったと自分でも悟れているから問題ない。発表した内容への評価については聞き手が持っているものなので、今日のところはまだよくわからない。その時間を除けば、ず…

  • 私の毎日は未来で満たされているのです

    未来のことには興味がない。 仕事も研究も、一応は未来に向けて社会的に意義のあること(これは思い込みの可能性もあるけど)をやらされている、いや、やっているわけです。 そこでは例えこじつけであろうとも、手掛けているものが未来につながるかどうかが、存在意義そのものになってくるのです。 もう十分なんですよ。 私の毎日は未来で満たされているのです。 だからこそ俺は疲れているし、ずっと背中の痛みが続くだけの死ぬまでを生きている。 そもそも考え過ぎることで未来への興味を失ったのか、もともと未来に興味がなかったのか。 ようやく手に入れた自分の時間においては、もう未来のことなんぞ考えたくもない。 思い出のある場…

  • 4着 スルーセブンシーズ(C.ルメール)

    日本からただ一頭挑戦したスルーセブンシーズ(牝5歳、美浦・尾関知人厩舎、父ドリームジャーニー)は直線後方から馬群を縫って脚を伸ばし、惜しい4着に食い込んだ。今年も日本勢初制覇の悲願達成はならなかったが力を見せた。 レース後、取材に応じた尾関調教師は「ゲートは遅めで想定より後ろになってしまった。遅いペースもあって力みもあったし、慎重に構えた部分もあるけど、直線はどこまで前を捕らえてくれるんだろうという感じで伸びてくれた…」と涙をこらえて言葉につまりながら話した。 (ともにnetkeiba.comより) 競馬で損するくらいなら、とっとと旅に出てしまったほうがいい。 いわんや夏競馬をや。 特に小倉競…

  • 10月になって

    前田智徳(広島)はアキレス腱を切った後、かつての感覚が戻らない自分を「前田智徳は死にました。今プレーしているのは前田弟です」と言った。 結局彼は現役生活の大半を、苦しそうにプレーする選手として過ごしてしまった。 俺は名球会に入れるほどのバッターではなかったし、幸いアキレス腱も切ってはいないけれど、もう「9月までの自分は死にました」にしないとやりきれない。 俺に10月からも生きてくれる弟がいたところで、代わりに仕事や研究や家庭をやってくれるとは思えないけれど。 もう犯罪のニュースを見ても、被害に遭いたくないというより、自分が犯罪をする側に回らないようにするだけで精一杯。 くたばりそうだからしんど…

  • 2023スプリンターズS 予想と短評

    1枠1番ナムラクレア 元々の安定勢力に、土曜の馬場はどうも内枠有利。圧勝も? 1枠2番テイエムスパーダ セントウルSであっと言わせた14番人気の逃げ切りも、ここでは先手が怪しくて 2枠3番ピクシーナイト 振り返れば3歳で当レースを勝利していた天才。香港での事故以来冴えないが、前走の末脚には復活の気配も 2枠4番ナランフレグ 去年の3着馬。しかし大敗の前走に加え、スプリントで7歳馬には大望を抱きにくく 3枠5番ウインマーベル 今日の2着馬。しかし前走キーンランドCの16着はいくらなんでも負け過ぎ。特に急上昇の話もなく 3枠6番ママコチャ 前走は初めて1200を走った北九州記念で追い込んで2着馬。…

  • 平野佳寿が250セーブを達成したら

    平野はオリックスの絶対的なクローザーではあるが、結構な確率で走者を出す。そういうクローザーを「四者凡退」とか「五者凡退」などと表現する人もいるが、平野は「走者を背負って味方やファンを冷や冷やさせて抑えるタイプ」なのだ。 中嶋聡監督は過去3年、平野が疲労していると見るとヒギンス、ワゲスパック、阿部翔太、山﨑颯一郎などを臨時のクローザーにしてしのぐが、回復すれば再び平野を上げていた。お役御免にはしなかった。それだけ得難い存在なのだ。また平野も指揮官の期待に応えてきた。 (ともに『Number Web』より) メンタルの強さがこれほどわかりやすく指標を凌駕する世界をはじめて見た。 通算249セーブ目…

  • サウナで見かけるホスト

    サウナで見かけるホストはみんな細い。 若ければ若いほど、細い。 まあ俺が、細い若者をホストだと決めつけちゃってるのもあるんだけど。 たまにほどほど細マッチョくらいの体格も見かけるけれど、顎だけはアプリで加工したかのようにシャープなまま。 女性から好まれる造形を保つ上では、大事なんだね、顎は。 うつむきながら汗をかいて、たまにため息なんかついている様子が視界に入ってしまうと、彼らもやっぱり働く若者なんだと思う。 きっと殺したい相手だって、たくさんいるんだろうに。 今日のサウナは歌舞伎町のAKスパだった。 もっと遠くに行けた日だったのに。 しかし新宿で近場の感覚は、群馬県出身者としては出世したもの…

  • メニューの書かれた短冊のそれぞれの文字の力の入れ具合

    (甘い)と書かれていた玉子焼きと、(辛い)と書かれていた明太子の組み合わせ。 物事の印象を「粋」でまとめてしまうのは、あまりにも漠然としているし、表現として楽をしすぎだと思う。 たかが個人の日記だけど、個人の日記だからこそ、余計にそう思う。 でも昨日飲んだ人は粋だった。 形容詞を付けるのが野暮に思える人だった。 飲むことに食べることはもちろん、メニューの書かれた短冊のそれぞれの文字の力の入れ具合でおすすめ度合いをはかったりしていた(書き起こすとなんだかあれだけど)。 粋とは慣れであって、迷いが消えた先の到達点なんだろうか。 俺もこういう人を前から知っていたら、形から入って酒好きになっていたかも…

  • 昔の俺と今の俺、なにがどう変わった?

    たいていの統計は行政機関のHPを見ればいいし、なければ問い合わせればいいし、とっかかりがなければ素晴らしい大学図書館のレファレンスに頼ってもいい。 そして論文そのものを見たければ、google scholarでもCiniiでも使って探せばいい。 しかし「そんなものがあったのか」と思える地物の資料とは、偶然がなければ出会えない。 今日は俺がほしかった資料を、昔の俺に世話になったという人が送ってくれた。 冷たいことに名前は覚えているんだけど、他はまったく覚えていない人なんだけど。 普通、そんなに人のことなんて助けられる? この3つの局面で手を差し伸べてくれた人たちはそれぞれが別人で、皆が「前にお世…

  • 青梅市中央図書館→河辺温泉 梅の湯

    見やすさと本の新陳代謝。 しっかり棚に余裕があるのがいい図書館なんだぜ。 覚えておいて。 (府中白糸台日記「ゆっこ盛岡→ひづめゆ→KANAN SPA→開運の湯→ながまち梅の湯」より) 青梅市中央図書館の棚には、そこそこの隙間はあった。 少なくとも棚の上に積み重なって置かれている本はなかった。 そりゃあ、岩手県立図書館には敵わないけどさ。 あれは県立だから? いや、そうなると神奈川県立図書館はどうなるの? ベイスターズ関連の本を手に取ろうと引き抜いたら、両隣の5、6冊が釣られて落ちてきてしまった記憶。 2階は雑誌と新聞、3階は一般書、4階は調べ物、5階には温泉とサウナ。 青梅市中央図書館と同じビ…

  • これが最後だから奥浅草のアクアプレイス旭へ行った

    高砂湯(高知県高知市新本町) ステンレスの水風呂から身体がなかなか出たがらない。 (府中白糸台日記「2020年に行ったサウナを振り返る【その1】」より) 「一番好きな水風呂は?」と訊かれたら「高知の高砂湯」と答えることにしているんだけど、同じように体が出たがらない水風呂に台東区で遭遇するとは。 ここはステンレスではなく、見た目は岩風呂風の中はタイルで、一度立ち上がった体が俺の許しを得ずにもう一度身を沈めてしまうくらい気持ちがよかった。 ほんとにね、俺の体は俺の脳と仲が悪いから苦労してるんだ、俺は。 それはともかく、この水風呂には濃い青いタイルが使われていて、見た目からして爽快感もある。 そう、…

  • ただの日記

    京成杯AHはせっかく松岡を軸にしたのに3着抜け。 「痛み止めを飲み続けていると、癌になった時の痛みがわからなくなるよ」と言われ、右肩の手術を決心した。 18歳から付き合ってきた電子レンジと別れる。 ニンニク臭いラーメンは、ラーメン店よりもコンビニで売っているレンジで温めるタイプのほうが好み。 「死にたい」と言ったら、人の命で遊びたい人たちが近寄ってきた。 別に面白くなくていいし、オチもいらない。 現実がそうなんだから。 こうしてただの日記が続いていく。 今日のサウナは府中と国分寺と小金井の国境にある銭湯、松の湯だった。 以上

  • 秋の気配を感じたから浅草の鶴の湯へ行った

    そんなにはっきり秋にならなくても、秋の気配が出てきた時点で夏は終わり。 そう思うと、子どもの頃に培われた8月31日に夏が終わる感覚は、まだ生かしておいてよさそうだ。 浅草の湯どんぶり栄湯の、影のような場所にあったのが鶴の湯。 その存在感自体がもう大好き。 「世界の盗塁王の次の盗塁王」1番セカンド 大石大二郎は素晴らしい。 「シーズン200三振のホームラン王」3番レフト ラルフ・ブライアントは凄まじい。 湯どんぶりはブライアントより大石タイプのような気がするけれど、この鶴の湯はどんなタイプの銭湯ともうまく繋がる「イチローの前のシーズン最多安打記録保持者」2番センター 新井宏昌なのである。 立派な…

  • 44歳になりました

    賽の河原に集まりし 水子、間引き子、め〇らの子 手足は石に擦れ爛れ 泣き泣き石を運ぶなり 指より出づる血の滴 身うちを朱に染めなして 父上恋し母恋し 呼んで苦しく叫ぶなり (寺山修司『田園に死す』より) 生まれてきた子どもが、親より先に死ぬのは悲しいことだ。 そして今、自分が研究らしきことをしながら思うのは、さらに生まれてくることすらできなかった子どもたちのこと。 厚生労働省が29日発表した人口動態統計によると、2023年1~6月の出生数は前年同期比3.6%減の37万1052人(外国人を含む速報値)だった。2年連続の40万人割れで、00年以降で最少を更新した。出生数の先行指標となる婚姻数は足元…

  • 夢のスクランブル交差点

    目の前に、真っ直ぐにも真っ直ぐではないようにも見える、ぐにゃぐにゃと白線がクロスした交差点があった。 いかにも「うちの街にだって渋谷と同じ交差点があるんだぜ」と、北関東の高校生が自虐で自慢しそうな趣のスクランブル交差点で、横断歩道の向こうにあるのは雑居ビルというか、ちょっとした飲食のテナントビルというか、そんなサイズの建物だったけれど、ぼやけて見えて詳しくはわからなかった。 歩行者信号が青になって、アナログなデジタル音の『通りゃんせ』が流れ始めた。 が、渡る人も渡ってくる人もいない。 そもそも人影がない。 特にどこに行くでもない俺はその場で足踏みしていると、「パパ、パパ」と子どもの声が聞こえて…

  • 8月31日のトマト

    トマトが嫌いなことはアイデンティティだった。 ピザのトマトなら食べられる、ミートソースなら食べられる。 トマト嫌いによくいるパターンには間違いないけど、どんどん老いていく自分にとってよりどころにしたくなる、「子どもじみた」部分であったと言える。 しかしそれが、急速に怪しくなってきた。 ケースの中のトマトが艶々していたから、美味しそうだと思ってしまった。 ずっとトマトは嫌いで生きてきたくせに。 物事は結局「艶」なのかなぁ。 (府中白糸台日記「今日のサウナは中洲のグリーンランドだった」より) なんとまあトマトを美味しそうだと思ってしまっている。 ただここではまだ、「ケースの中に入っていると美味しそ…

  • ソフトバンク7-0オリックス(長崎県営野球場)

    夕方の手前にチェックインしたら、みなとサウナの前には「本日のカプセルホテルは『満室』です」と掲示が出ていて最高だった。 すぐそこの大波止の電停で路面電車を待っていると、赤迫行きが通過していった。 新幹線の開通に触発されて、長崎電気軌道も特急運転をはじめたのだろうか? 次の赤迫行きも「本日は臨時の運転もありますので、そちらをご利用ください」とアナウンスしながら、通過していった。 その次にやってきたのは浦上車庫行きはガラガラだった。 ソフトバンクのユニフォームを着た家族連れのお父さんに、「この電車は野球場までは行きませんよね?」と訊かれて、「いえ、終点のひとつ前の大橋で降りたらすぐですよ」と答えた…

  • 佐世保のサウナサンへ行ったこと

    日本中が全部、佐世保になってしまったらいいのに。 それぞれの歴史からすれば必然で、長崎県民から見ればなんの不思議もないんだろうけど。 それでも長崎県内で、長崎市と佐世保市が両立しているのを長いこと不思議に思っていた。 理解できないというより、長崎県やるじゃんという感じで。 こんなに東京から遠いところで県内に個性の違う2都市が存在しているのは、俺たちの群馬県の前橋市と高崎市とはわけが違うと思うのだよ。 勿来(福島県)や屯田(北海道)ほどの異界感はないにしろ、佐世保の字面にも並行世界の日本語っぽさはある。 でも「させぼ」と言われたら、やっぱり漢字は「佐世保」をあてるかなぁ。 いきなり自分の話。 春…

  • 今日のサウナは中洲のグリーンランドだった

    ケースの中のトマトが艶々していたから、美味しそうだと思ってしまった。 ずっとトマトは嫌いで生きてきたくせに。 物事は結局「艶」なのかなぁ。 俺は玉子焼きにアジフライが付いた定食を食べた。 隣のおっちゃんは、ちゃんぽんにおにぎりをひとつ付けていた。 わざわざ福岡のサウナまで来て食べるものとしては、おっちゃんの選択が正解だといえる。 特に旅人の雰囲気はないおっちゃんだったので、毎回これなのかもしれないけど。 仕事、研究、家庭。 前のふたつは自力で区切りをつけられても、最後のひとつが難しい。 昨日の夜、家族にも自分にもコロナの気配がないのを確認して、ふわっとした気持ちになった。 いや、むしろ浮き足立…

  • お盆休みが終わったから両国の松の湯へ行った

    会う人会う人、自信がない喋り方をする日だった。 送られてきたメールも、こんがらがった内容ばかりだった。 みんなお盆休みが終わってなんとか動き出した今日だったのだろう。 仕方がないね。 四ツ目通りと仲良くなってきたと思ったら、今度は三ツ目通りが登場してきた。 今日のサウナは大雑把なエリアでいうと、錦糸町よりわずかに両国寄り。 墨田区緑町3丁目の松の湯だった。 「ごゆっくりー↑」と語尾を上げるアクセントで男湯へ見送ってくれるお姉さん。 「マイナス10キロして下さーい(原文ママ)」と書かれた紙が貼られていて、実際に10キロ分だけ余計に針が動く体重計。 旅客機が追突しそうに接近している、浴室の小さなド…

  • 2023札幌記念 予想と短評

    1枠1番 ソーヴァリアント 大器と言われて2度のチャレンジCを制したのみの実績はどうなのよ?ルメール騎乗で人気は間違いないからこそ軽視のほうがおいしくなる。札幌2戦2勝の戦績はあるがともに少頭数の条件戦では 2枠2番 ウインマリリン 去年の3着馬だが相手は去年より強力になった。苦しい時ほど頼れる鞍上松岡がほどよく前目の位置を取れれば 2枠3番 ウィンマイティー 昨秋の走りを見る限り一線級が相手ではもう苦しい6歳牝馬。調教の評価は高かったようだが、それでもどこまで健闘できるか 3枠4番 シャフリヤール Cデムーロが騎乗してから煮え切らない結果が続いている感。ここは日本、横山武史への乗り替わりをプ…

  • チェスト船堀とビビンバのホテル

    まねきの湯の朝風呂の、あまり体に泡がつかない炭酸泉の中で、「チェスト船堀のパンは美味しい」と教わった。 チェスト船堀はまねきの湯から船堀駅を挟んで、逆側にあるようだった。 果たしてお盆でも営業しているものかなと、外に出て改めて調べてみると、お盆とは無関係にもともと火・水曜日が定休日らしく、しかも午後から営業の店なのであった。 チェスト船堀がまた、まねきの湯を訪れるための理由になりますか? 朝食用のパンを、くらいの意識ではハードルが高い店なんだろうか。 あと、船堀には朝食からビビンバを出すホテルがあることも教わった。 それもまた体に泡がつかない炭酸泉の中で。 朝風呂料金910円の魅力もあるとはい…

  • 大井競馬場→すえひろ湯

    「日本一の勝ち鞍を取ってみようかな」って、そういう気持ちになっていったんですね。大井のリーディングは獲ってたけど、南関ではずっと2位でしたから。そのためには年間300勝を超えないとだめなんです。40代半ばで、全国リーディングを獲りましたよ。 俺はもう、人の話なんか聞かないことに決めているの。 人生の選択なんて大抵はうまくなんかいかないんだから、最後は「自分で決めたんだから仕方がない」に諦めながら着地をすることが、命を繋ぐための唯一の思考だと思っているからだ。 でもね、この的場文男さんの、40歳を過ぎてから日本一の勝ち鞍を狙いにいって、46歳で全国リーディングを獲った話には勇気づけられた。 「一…

  • トートバッグを買った

    トートバッグを買った。 働く自分、研究者としての自分、家庭人としての自分。 実際はどれもスケールは小さいんだけど、いくつかの自分を掛け持ちした生活をしていると、本人の器より容量の大きなバッグが必要になってしまう。 それにこんなに暑い夏では、常に1.5リットルの麦茶でも突き刺して持っておきたい。 別にスーパー玉出のエコバッグでもよかったのだが、「せめて小遣いで無理するくらいの値段のものを買わないと、見るに堪えなくなっちゃいますよ」と大学で女子から言われ、PORTER&吉田カバンのブランドのものを買った。 普段は先鋭的なことを言いたがるくせに、「妻に言われた」「若い娘に言われたらかなわない」と、女…

  • 刺激がほしいから京島の電気湯へ行った

    会場の一角には応援メッセージのコーナーも設けられ、左わき腹を痛め出場選手登録を抹消されている佐々木投手の回復を願うメッセージが寄せられていました。写真展は8月15日まで陸前高田市役所1階にある市民交流スペースで開催されています。 (TBS NEWS DIG) 東日本橋駅に佐々木朗希の電車がやってきた。 オリックスはロッテと対戦するたびに当てられて、負けているイメージ。 だからといって当面、対戦ないのはありがたい…とも思えない。 佐々木朗希は敵の立場からしても、投げる姿が見られないと喪失感を覚えてしまう投手。 この度、千葉ロッテマリーンズ主催「大船渡市冠協賛試合」を令和5年8月2日(水)に開催し…

  • 水風呂屋

    夏至はとっくに過ぎてしまったけれど、今でもまだ4時半を回れば窓の向こうは明るくなってくる。もちろん午前の話だ。論文の直しをしているうちに明るくなってしまった。先週受け取った査読の結果は、人間性を否定されるようなものではなかったから、それだけでも上出来だった。自分で自分を貶すのは勝手でも、他人に貶された時に芽生える怨念は面倒くさいので、それを避けられただけでもよかった。だから自分にとってはもう100点満点だった。夏は子どもたちの昼食や弁当の関係で、どうも冷蔵庫の食材に手をつけにくい。早朝に腹を空かした俺はコンビニに行っておにぎりもパンも買った。あとから起きてきた妻が「夜はどこかに出掛けてたの?」…

  • 真夏の新潟はスノーピーク

    0番線ホームには精霊が宿る。 競馬で損するくらいなら、とっとと旅に出てしまったほうがいい。 いわんや夏競馬をや。 特に小倉競馬なんて、もう合わせる気のない数字合わせにしか思えない。 それでも大井競馬にはかなわないけど。 そんなことを言いつつも、この日の俺が新潟にいたのは、宝塚記念のスルーセブンシーズさんのおかげだ。 イクイノックスを差して頭まできていたら、今ごろ「やっぱサウナは本場だよなぁ」なんて勝手なことを言いながら、サウナハットをかぶってフィンランドのサウナを楽しんでいたかもしれない。 帰ってきたら「日本のサウナは〇〇だが(↓)、フィンランドでは●●で(↑)…」と、よくあるサウナ構文のテン…

  • そもそも俺は酒が嫌いだ

    わが夏を あこがれのみが かけされり 麦藁帽子 かぶりて眠る (寺山修司『寺山修司 全歌集』より) 夕立ちというには少し時間が早かったけど、今日は雷の大雨が降ってから気温が下がった。 カーッと暑いだけの一本調子で終わる日よりも、本来はこのほうが夏らしい。 もう夏も中盤戦。 夜になっても、いや夜になったからこそ武蔵野プレイスの前でキャハキャハ騒いでいるおそらくは大学生たちを見て、いいぞ、もっと楽しめと思った。 今夜は境南浴場へ行って、帰り道に素浪人に寄った。 最近は人と飲む時は、相手に楽しく話してもらえばいいと思っている。 一人で飲む時は、死ね、死ねと自分に向かって思いながら飲んでいる。 それに…

  • 嫌いな言葉は「熱量」です

    この夏のクソ暑い中でも、涼しげな美人をたまに見かける。いったいどんな構造で出来上がった人間なのかと思うくらい、ちっとも汗が感じられない。そんな人が稀にいる。そもそも俺たちとは素材が違って、セラミックでも使って作られているのだろうか。そんな美人がなんとまあ俺が目指す朝定食の松屋に一歩先に入っていったから、これはいい日になるかと思った。けれど、特にそんなことはなかった。仕事の帰りにジムに寄った。だがサウナには入らず、案外と混んでいるプールを縫うようにして500mほど泳いだだけ。最近ジムではあまりサウナに入っていない。汗を出して、すぐ体重計に向かう同好の士を見て、自分の姿を見るようで醒めてしまったの…

  • 若返りたいから押上の大黒湯へ行った

    久しぶりに、入った瞬間に自分が最年少だと確信できる浴室だった。 最近はもうね、自分が最年長のサウナ室も珍しくなくなってしまったから、「もとはこういう世界だったんだよな」と懐かしい気分になった。 頭上にヒーターがある遠赤外線サウナは入れて4人、水風呂も1人だろう。 カランも隣と隣が詰まっている。 大黒湯は1949年(昭和24年!)の創業で、それ以来のレイアウトかどうかはわからんけど、これがかつての日本人のサイズだったんだろうと思った。 書いていて気づいたけど、確か1949年は俺の親父が生まれた年だったな。 スカイツリーが見えるウッドデッキで休憩しながら、ハンモックに乗る勇気は出なかった。 ひとり…

  • 『月刊サウナ』の連載第7回

    朝6時15分に起きて、6時30分から働いていた時代があった。毎日5時間半働いても、日給は5000円に届かなかったと思う。それでも働き続けていたのは、欲しい金額とのギャップを埋めてくれるものがそこにあったからだ。口調の強い甲州弁で、仕草がいちいち荒っぽくて、しかし腕は確かで、話せば「ちゃんとメシは食ってるか?刺身でも焼き物でも好きなの持って帰れ」と気持ちはやさしい魚屋のおじさんたち。働き盛りだったおじさんたちは、今はもうおじいさんになってしまって、代わりに俺がおじさんになった。それだけの月日が流れてしまった。当時の俺はいつも昼まで働いて、いつも同じ店で吉田のうどんを食べて、いつも泰安温泉のサウナ…

  • 懐古主義だから業平橋の薬師湯へ行った

    懐古主義者なので、「とうきょうスカイツリー駅は業平橋駅のままであってほしかった」「東向島駅も玉ノ井駅のままがよかった」とは思う。 しかし「スカイツリーラインのスカイツリー駅で降りてください」なら、外国人にも日本人にもわかりやすくて、案内が簡単だ。 ここではわかりやすさが正義なのは、わかる。 本当にポジティブな人間なんてそうはいない。 「俺、ポジティブなんで」はバーベキューの後片付けをせずに、さっさと二次会の居酒屋に向かうヤツがよく使う言葉。 俺にはねえ、季節も気温もなにも関係ないんだよ。 年中無休で元気がないので。 みんな同じレールの上を走っている。 だから終点もみんな同じ場所。 それは救いだ…

  • 「朝顔に水をあげておいて」

    6時50分起床。誰の足音もしない静かな朝。パンもご飯もなかったので、ゆで時間7分で納豆パスタを食べる。出勤途中に大阪にいる妻から「朝顔に水をあげておいて」とLINEが入る。午前は働く。昼には『月刊サウナ』の初校を眺める。午後も働く。快活CLUBで漫画を読んで帰りたかったけど満席であきらめる。帰宅。また納豆パスタを食べる。「来週には論文の査読結果を送る」とのメールを見て、やることはやったのだからと達観した思いを抱く。たった今、和歌山に移動した妻から「朝顔に水はあげた?」とLINEが入った。どうしてか外に出たい気持ちになってしまったので、これから境南浴場に行ってくる。 以上

  • 立川の女性たちはみんな素敵

    昼メシを求めて研究室を抜け出したら、いつのまにか立川競輪場の食堂に着いていた。 もつ煮定食ひとつ。 「ここの席が一番風が当たるから、涼しいわよ」「たくさん食べて栄養つけていって」「これ、お茶はウーロン茶が入ってるから、暑い日はサービスしてるの」 「あら、私も写真撮ってもらっちゃおうかしら」 夏休みに親戚のおば…お姉さんの家に来たような立川競輪場だった。 そして素晴らしい47.4倍の車券をプレゼントしてくれたのも、ガールズケイリンの近澤諒香さんだった。 立川の女性たちはみんな素敵。 涼を求めて研究室を抜け出したら、いつのまにか立川の梅の湯の前に立っていた。 水風呂はこれぞ多摩の水!といった印象の…

  • 夏がしんどい季節になってしまった

    俺は絶対に医療従事者ではないけれど、神奈川で、新型コロナウイルス感染者数の増加に連動してまずいことになる仕事に携わっていて、実際にまずいことになっている。 毎日暗澹たる思いになる現状と数字が目に入ってきても、空は青いし、サンマーメンは3分で出てくるし、闇営業の居酒屋には行列ができていて、横浜市長選の候補者は駅前で大声でカジノの話ばかりをしている。 すべてが現実なんだけれど、なにがなんだかもうわからない。 新生児の命すら守れないくせに(これは本当に聞いて苦しかった。悔しかった)、子どもたちにはパラリンピックを観て学べという。 (『府中白糸台日記』「いったいどう暮らしたらいいのかわからない」より)…

  • オリックス・バファローズの前半戦

    終わってみれば刹那の記憶だけが残る。 確かにたくさん勝った。 49勝32敗2分け、貯金17は上出来の上出来の上出来だ。 それでも前半戦のオリックスは、あの甲子園での一戦に尽きると思う。 オリックスの和製大砲コンビが土壇場にアーチで競演した。1点ビハインドの9回1死で頓宮裕真捕手(26)が左越えに起死回生弾を放つと、2死から杉本裕太郎外野手(32)が左翼席中段まで運ぶ特大の勝ち越し弾。虎の守護神・湯浅を打ち砕き、劇的な逆転勝利に導いた。 (スポーツ報知) かつての京セラドームには、目の前の試合はそっちのけで、阪神リードの途中経過が流れた瞬間が一番盛り上がる、そんなオリックス戦があった。 当時の京…

  • 今日は暑いから森下の常盤湯へ行った

    今日のサウナは、いつのまにか急行がほぼなくなってしまった、都営新宿線の森下駅から歩いて深川温泉 常盤湯へ。 サウナに入ると五感が研ぎ澄まされる、なんて話をかなり前に聞いたことがあるけれど、実際にはどうなんだろう。 今日の俺はサウナに入った後、露天で休憩しながら蚊取り線香の匂いに取り憑かれてしまった。 だからわざわざそれが置かれている、灯籠の横の椅子を選んでゴロゴロしていた。 大麻も覚醒剤もいらないよ、俺には蚊取り線香があればいい。 今年の夏は10回、東京の東側に来ることになっている。 今日はその2回目で、前回は三ノ輪の改栄湯に寄った。 残念ながら銭湯を回りに来ているわけでもなくて、用件は別にあ…

  • 「みんな違ってみんないい」

    金子みすゞは好きじゃない。 ごめん、金子みすゞ本人に罪はないんだ。 金子みすゞは「みんな違ってみんないい」の人だ。 わかりやすくて短いフレーズなので、特にSNSではよく使われているのを見る。 しかし今日、目の前の人に「それってみんな違ってみんないいですよね?」と言われて、暗澹とした気持ちになってしまった。 他人の言葉を適当に使うなよ。 金子みすゞは20代半ばで、娘の親権を取られて自死してしまった人なのだ。 少しくらいは言葉の背景、どんな人が生み出した言葉なのか考えてほしかった。 もっとも人が死んで、その人の言葉まで一緒に死んでしまうとしたら、世の中は言葉不足になってしまいそうだけれど。 今日の…

  • 幻の妻

    安いはずの酒を中くらいの金で飲んだ、そんな夜だった。 俺は新宿で飲むと、甲州街道を歩いて笹塚まで歩く。 なんとなく、罪滅ぼし。 雷の雨まで降ってきたらそれは罰なのだが、結局カミナリ雲は埼玉までで、東京には入ってこなかったらしい。 笹塚のマルシンスパを過ぎたあたりで、どうしてか左手にあったマンションに引っ張られた。 誰に腕を掴まれたわけでもないのに、引っ張られた。 そしてオートロックの番号に「1137」を入力した。 いいサウナ、これはまるっきり酔っ払いの行動だ。 しかしインターホンの向こうから「はーい」と明るい女性の声が聞こえてきて、扉が開いた。 俺は酔っ払ってはいるが、それにしても酷すぎるので…

  • 自分が死んでしまう前に猫を飼いたい

    うちのマンションでも猫は飼える。そういう決まりになっている。だんだんと「小さな子どもがいる家」の雰囲気を失い始めた今になると、狭い我が家でも猫が運動不足にならない程度のスペースはなんとか確保できそうだ。しかし猫を飼いたがっていた上の子は、習い事で外に出る時間が長くなり、猫よりも友だちと関わりたい年頃になったように見える。そもそもうちは共働きで、家に誰もいない時間が長く、電気代が高騰する中で猫に快適な環境を用意して留守番をお願いするのも難しそうだ。よっぽど下の子に「猫を飼いたい!猫を飼いたい!飼ってくれたら両親の老後の面倒は全部みる!」と宣言される事態にでもならなければ、我が家は猫とは無縁のまま…

  • 夏だから春の湯

    三鷹の春の湯のサウナに入っていたら、天井が波打って見えた。 俺もとうとう本格的に頭がおかしくなったかと思ったら、不安よりも安堵の感情が勝った。 これで終われるかもしれない。 もう本能は人生をやめたがっているのだ。 しかし残念なことに、近づいて確認すると天井は本当に波打っていて、俺の見る目は確かだった。 内装部分がたわんできているのかもしれないが、まあ、落ちてこなければ問題ないのか。 脱衣所では「ここは週末は空いてるんだよ」との声が聞こえてきた。 三鷹市も19万の人口がいるはずなんだけど、それでも昼間に人が集まって働くための街になっているのだろうか。 三鷹市役所の職員から、三鷹のために働いている…

  • これが43歳のリアル~俺はとにかく左膝が痛かった~

    15:00頃 左膝にもやもやとした違和感を覚える 15:30頃 もやもやが痛みに変化する 16:00頃 痛みが強くなり脂汗が出てくる 16:05頃 鬼の形相で同僚に「整形外科を持ってきてくれ!」と訴える 16:15頃 逃げるように職場を出る 16:20頃 強まる痛み。足を引きずって整形外科へ向かう 16:25頃 タクシーを拾おうとするも、運転手と会話をする気力がなく徒歩継続 16:35頃 あまりの左膝の痛みに崩れ落ちる 16:40頃 なんとか整形外科着。受付で痛みを訴える。救急扱いにはならず順番待ち 16:50頃 初診の記入用紙に脂汗が垂れる。どうして救急車で来なかったのかと後悔する 17:0…

  • 気分がいいから三ノ輪の改栄湯へ行った

    死にたい日は働く。 気分のいい日があれば好きなことをする。 今日は後者だったので、仕事を早めに切り上げて、東京の東側に向かった。 今日のサウナは三ノ輪の改栄湯。 毎時00分、20分、40分のロウリュは、最初のタイミングを合わせればだいたい毎回受けられるようになる。 通常はオートロウリュで、不定期の人力ほうじ茶ロウリュが「当たり」らしい。 16時00分のロウリュがほうじ茶ロウリュだった。 いつのまにか肌がつるつるしていて、出掛けにここは軟水の銭湯だったことに気づく。 この後は湯どんぶりに行こうか、それとも堤柳泉に行こうか。 そんな銭湯を梯子するアイデアは、改栄湯でビールを飲んでしまって断念するこ…

  • イーロン・マスクはもっと老いた

    今のところAPI制限というやつには引っ掛かっていないのだけれど、たぶん妻から「部屋から出てこないで」と言われる程度の風邪をひいて、ずっとツイッターでもしているしかない一日ができてしまったら、そこでは引っ掛かってしまうのだろう。 暇つぶしに使えないツイッターなんて、意味がないよ。 意味のないアプリなんて、滅ぶしかないよ。 それでも振り返れば、ツイッターを通じて仲良くなった人たちとは、今後も連絡は取れそうな気がする。 具体的に連絡の手段を持っている人もいるし、住所と名前まで知っている人もいる。 テントサウナに行くとなれば、家の前まで迎えに来てくれるありがたいお坊さんもいるしな。 特に心配はしていな…

  • 空前のサウナブームだからユーランド鶴見へ行った

    思い浮かぶのは、その日の大相撲の結びの一番を密集して眺めているシーンで、ユーランド鶴見のサウナ室には正直汗くさいイメージがあった。 それが約2年ぶりに来てみたら、カラッとした空気の爽やかなサウナになっていた。 見るとどうも最近、板を貼り替えたらしい。 新しい木の香りに深呼吸をして、体の中まで熱くなっていく。 水風呂は痛覚が刺激される一歩手前だったので、おそらく14℃あたりだろう。 ここの水風呂はかつて10℃を切る設定がされていて、実際に当時のデジタルの水温計に「7.9℃」なんて表示がされているのも見たことがあった。 自前の水温計を持ち込んで計ってみたら12℃だったなんて話を聞かされて、「無粋だ…

  • 大塚バッティングセンターが閉店する

    43歳になった今になって、高校時代に野球をしていてよかったと思うのは、バッティングセンターに来ると球速不問でどのゲージでもバットを振れることだ。 大塚バッティングセンターは、6月末で閉店するらしい。 JR山手線の大塚駅南口を降りて徒歩1分の距離にある「大塚バッティングセンター」が6月30日をもって閉店する。1階にパチンコ店、2階にバッティングセンターが入った現在の複合アミューズメント施設の形になったのは1976年。ただし、バッティングセンターの創業自体は1965年にまで遡るとされる。 (『デイリー新潮』6月24日付け記事より) メダル1枚300円で、これを打席の脇にあるボックスに投入すると、2…

  • 2023宝塚記念 予想と短評

    1枠1番 ライラック ここでは実力不足。昨秋のエリザベス女王杯ではジェラルディーナの2着も内容は完敗で 1枠2番 カラテ ベテランの新潟巧者。いつも期待を持たせる馬ではあるが阪神では実績がなく7歳馬に大望は気の毒か 2枠3番 ダノンザキッド ここでは距離うんぬんが言われるが大阪杯3着は立派。阪神コースでは4戦すべて馬券圏内で無視できず 2枠4番 ボッケリーニ 昨秋のジャパンC17着、有馬記念11着を見るにG1ではわかりやすく壁に当たるタイプ。ここもしっかりG1級のメンバーが集まったG1なので 3枠5番 イクイノックス 負ける理由をひねり出すこともできなくはないが、詭弁になる。買わないと世界の競…

  • 雨の匂いがする日は墓参りへ

    人が最後に会えるのは、身内くらいのものなのだよ。 お前らに会いたい人がいるならば、お互いが元気なうちに会っておけ。 用もないのに人と会うのって、本当は最高なんだぜ(自分らしくないことを言った自覚はある)。 空がだんだん濁ってきて、風はぐんぐん湿ってきて、石からは一足先に雨の匂いがした。 それでも行くのをやめなかった。 一度行くと決めたのだからと。 世の中の強情っぱりは、だいたいただの面倒くさがりなのだ。 それにこういう日のほうが意外性があって、「なんでこんな日に来るの?」と驚いたふりをして喜んでもらえるかもしれない。 今日の俺は仕事を早く上がって墓参りへ行った。 何年も通っているうちに、鴨居駅…

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