内田重太郎 さん プロフィール

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内田重太郎さん: 海外文学読書録
ハンドル名内田重太郎 さん
ブログタイトル海外文学読書録
ブログURLhttp://pulp-literature.hatenablog.com/
サイト紹介文海外文学の書評・感想を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供114回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2016/10/28 01:05

内田重太郎 さんのブログ記事

  • ジュリー・オオツカ『屋根裏の仏さま』(2011)
  • 屋根裏の仏さま (新潮クレスト・ブックス)作者: ジュリーオオツカ,Julie Otsuka,岩本正恵,小竹由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/03/28メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (8件) を見る★★★★20世紀初頭。下は12歳から上は37歳の娘たちが、写真でしか知らない結婚相手を頼りに日本から船でアメリカに向かう。彼女たちは来るべき新生活に夢を見ていたが、現実は過酷な労働と人種差別が待っていた。やがて子 [続きを読む]
  • 李昂『海峡を渡る幽霊』(2018)
  • 海峡を渡る幽霊:李昂短篇集作者: 李昂,藤井省三出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/02/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る★★★日本オリジナル編集の短編集。「色陽」、「西蓮」、「水麗」、「セクシードール」、「花嫁の死化粧」、「谷の幽霊」、「海峡を渡る幽霊」、「国宴」の8編。女性作家はエレベーターを降りると、行き先の部屋番号を見ても左右どちらに行ったらよいかわからず、少し迷った [続きを読む]
  • ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』(2015)
  • 最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)作者: ミランダジュライ,Miranda July,岸本佐知子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/08/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★★43歳独身のシェリルは、護身術エクササイズのDVDを販売するNPO団体の職員。彼女はそこの理事を務める65歳のフィリップに恋をしていた。やがてシェリルは上司の娘クリーを家で預かることに。クリーは20歳のビッチで、当初はシェリルと敵 [続きを読む]
  • トム・ハンクス『変わったタイプ』(2017)
  • 変わったタイプ (新潮クレスト・ブックス)作者: トムハンクス,Tom Hanks,小川高義出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/08/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★短編集。「へとへとの三週間」、「クリスマス・イヴ、一九五三年」、「光の街のジャンケット」、「ハンク・フィセイの『わが町トゥデイ』――印刷室の言えない噂」、「ようこそ、マーズへ」、「グリーン通りの一ヵ月」、「アラン・ビーン、ほか四名」 [続きを読む]
  • 王聡威『ここにいる』(2016)
  • ここにいる (エクス・リブリス)作者: 王聡威,倉本知明出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/08/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★夫のDVを受けた美君は6歳の娘・小娟を連れて家出し、知人の所持するマンションの部屋に移り住む。美君は自身の過去と現在、さらには関わってきた人たちについて語り、周囲の人物もまた美君について語る。当初、美君は夫からの連絡を待っていたが……。それはそうと、この世界には [続きを読む]
  • ウーヴェ・ティム『ぼくの兄の場合』(2003)
  • ぼくの兄の場合 (エクス・リブリス)作者: ウーヴェ・ティム,松永美穂出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/07/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★★ウーヴェよりも16歳年上の兄カール・ハインツは、ヒトラーユーゲントで教育を受け、武装親衛隊のエリート部隊である髑髏師団に入隊する。ところが、彼はロシア戦線で戦死するのだった。ウーヴェは兄の遺した日記や手紙を丹念に読み、彼がどういう思いで戦争 [続きを読む]
  • 甘耀明『冬将軍が来た夏』(2017)
  • 冬将軍が来た夏作者: 甘耀明,白水紀子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/06/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★セレブの幼稚園で教諭をしている「私」の元に、死んだはずの祖母からトランクや机といった大量の荷物が送られてきた。その3日後、「私」は飲んだ帰りに自宅で園長の息子にレイプされる。死んだはずの祖母はトランクの中に身を潜めており、レイプ現場に居合わせていた。「私」は母親に言われるが [続きを読む]
  • エドウィージ・ダンティカ『愛するものたちへ、別れのとき』(2007)
  • 愛するものたちへ、別れのとき作者: エドウィージ・ダンティカ,Edwidge Danticat,佐川愛子出版社/メーカー: 作品社発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 : 13回この商品を含むブログ (4件) を見る★★★★2004年。35歳のエドウィージ・ダンティカは妊娠していた。一方、彼女の父親は69歳、肺病に罹って死にかけている。エドウィージは幼少期に伯父と祖国のハイチで暮らしており、当時両親は先にアメリカに渡ってハイチに仕 [続きを読む]
  • 韓邦慶『海上花列伝』(1894)
  • 中国古典文学大系 (49)作者: 韓邦慶,太田辰夫出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1969/05/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★★清朝末期。17歳の趙樸斎が、友人の張小村と共に職を求めて上海にやってくる。趙樸斎はおじの洪善卿に連れられて芸者屋に行き、半玉の陸秀宝と知り合う。一方、高官の王蓮生は芸者の沈小紅と懇意にしていたが、張蕙貞という別の芸者に心を移し、彼女に家を買い与える。怒った沈小紅 [続きを読む]
  • カルロス・フエンテス『聖域』(1967)
  • 聖域 (ラテンアメリカ文学叢書)作者: カルロス・フエンテス,木村栄一出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 1978/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★父親のもとで暮らしていたギリェルモは、母親にしてメキシコの大女優であるクラウディア・ネルボに引き取られる。青年になったギリェルモは母親への愛情を募らせつつ、彼女から経済的支援を受けて生活していた。ギリェルモは自身の境遇をユリシーズの物語に重ねて [続きを読む]
  • ジョン・アップダイク『結婚しよう』(1976)
  • 結婚しよう (新潮文庫)作者: 岩元巌,ジョンアップダイク,John Updike出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見る★★★★コネティカット州グリーンウッド。所帯持ちのジェリー・コウナントが、近所の人妻サリー・マサイアスと不倫する。ジェリーはテレビのコマーシャル専門のアニメーション画家をしており、妻と3人の子供を養っていた。サリーへの愛が高じたジェリーは、妻のルースに事情 [続きを読む]
  • ドン・デリーロ『ホワイト・ノイズ』(1985)
  • ホワイト・ノイズ作者: ドン・デリーロ,森川展男,Don Delillo出版社/メーカー: 集英社発売日: 1993/03メディア: 単行本 : 15回この商品を含むブログ (17件) を見る★★★★大学教授のジャック・グラドニーは、ヒトラー学科を創設した人物。彼は妻のバベットとそれぞれの連れ子4人と暮らしている。あるとき、バベットが奇妙な薬を飲んでいることが発覚。化学薬品を積んだ列車の事故によってジャックが有毒の灰を浴びた後、 [続きを読む]
  • ジュリアン・バーンズ『太陽をみつめて』(1986)
  • 太陽をみつめて (新しいイギリスの小説)作者: ジュリアンバーンズ,Julian Barnes,加藤光也出版社/メーカー: 白水社発売日: 1992/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★★1941年6月。戦闘機パイロットのトマス・プロッサーが、ドーヴァーの上空で太陽が2度昇るのを目撃する。そのことを本人から聞かされた17歳のジーン・サージャントは、空への憧れを募らせる。やがて警察官と結婚するジーン。20年の結婚生活 [続きを読む]
  • ジャネット・ウィンターソン『さくらんぼの性は』(1989)
  • さくらんぼの性は (白水Uブックス―海外小説の誘惑)作者: ジャネットウィンターソン,Jeanette Winterson,岸本佐知子出版社/メーカー: 白水社発売日: 1997/10メディア: 新書 : 17回この商品を含むブログ (28件) を見る★★★★17世紀半ばのロンドン。象を吹き飛ばし、オレンジを12個頬張ることができる巨漢の犬女が、テムズ川の泥の中で赤ん坊を拾い、ジョーダンと名付けて育てる。成長したジョーダンは船乗りになって犬女 [続きを読む]
  • ロレンス・ダレル『セルビアの白鷲』(1957)
  • セルビアの白鷲 (文学のおくりもの 4)作者: ロレンス・ダレル,後藤一之,山崎勉出版社/メーカー: 晶文社発売日: 1971/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★ユーゴスラビア南東部の山中で、英国大使館の職員が何者かに殺された。現地ではセルビア王党派の白鷲隊が、チトー政権を転覆させようと画策している。英国諜報員のメシュインは単身で現場に乗り込み、大好きな鱒釣りをしつつスパイ活動をすることに。やがて [続きを読む]
  • ブルース・チャトウィン『ウッツ男爵』(1988)
  • ウッツ男爵: ある蒐集家の物語 (白水uブックス―海外小説永遠の本棚)作者: ブルースチャトウィン,Bruce Chatwin,池内紀出版社/メーカー: 白水社発売日: 2014/09/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る★★★1967年――プラハの春の前年――、語り手の「私」が取材のために一週間プラハに滞在する。彼はそこでマイセン磁器の蒐集家カスパール・ヨアヒム・ウッツと会う。ウッツはユダヤ人だったが、ナチスによる占 [続きを読む]
  • 夏休みに読みたいはじめての海外文学
  • 海外文学の入り口になりそうな本を100冊選んでみた。初心者向けなので、『白鯨』【Amazon】や『ユリシーズ』【Amazon】みたいな読みにくい本は入れてない。また、僕の一番好きな『失われた時を求めて』【Amazon】も長過ぎるので入れてない(同様の理由で『紅楼夢』【Amazon】も泣く泣く外した)。今回は比較的ポピュラーかつ読みやすい古典を中心に選んだ。選別の基準は『ドン・キホーテ』【Amazon】で、これより読みにくい本は入 [続きを読む]
  • 馮夢竜『平妖伝』(1620)
  • 中国古典文学大系 (36)作者: 馮夢竜,太田辰夫出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1967/11/01メディア: 単行本 : 5回この商品を含むブログを見る★★★宋の仁宗の時代。老婆の姿をした狐の聖姑姑が、滞在先の華陰県で蛋子和尚と出会う。和尚は卵から生まれた僧侶で、白雲洞の石壁から秘冊『如意冊』を写し取っていた。『如意冊』は春秋時代に白猿の化身・袁公が天上から盗み出して下界に持ち込んだ代物。秘冊を解読した聖姑姑 [続きを読む]
  • デイヴィッド・ロッジ『考える…』(2001)
  • 考える…作者: デイヴィッドロッジ,David Lodge,高儀進出版社/メーカー: 白水社発売日: 2001/08メディア: 単行本 : 2回この商品を含むブログ (8件) を見る★★★イギリスの田園地帯にあるグロスター大学。そこの認知科学センターの所長にしてタレント教授でもあるラルフ・メッセンジャーは、女たらしのヤリチン男だった。彼は人間の意識について研究しており、自分の内心を声に出して録音している。そこへ夫を亡くしたば [続きを読む]
  • エイモス・チュツオーラ『甲羅男にカブト虫女』(1990)
  • 甲羅男にカブト虫女作者: エイモスチュツオーラ,Amos Tutuola,鴻巣友季子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1993/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★★短編集。「甲羅男カメのものがたり」、「カメの女房、ヤンリボのものがたり」、「村のまじない医」、「アジャオと跳ねる骨」、「悪をもって、悪に報いるなかれ」、「アカンケとやっかみ質屋」、「あさって忘るなかれ」、「裏切りアデ」、「きかん気息子レ [続きを読む]
  • リチャード・フラナガン『奥のほそ道』(2013)
  • 奥のほそ道作者: リチャード・フラナガン,渡辺佐智江出版社/メーカー: 白水社発売日: 2018/05/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★1915年頃にタスマニアで生まれたドリゴ・エヴァンスは、本土の大学で勉強して外科医になり、第二次世界大戦では将官として従軍することになった。ところが、彼は日本軍の捕虜になってタイの収容所の責任者にされる。捕虜たちは全長415キロメートルに及ぶ泰緬鉄道の建設に駆り出さ [続きを読む]
  • セオドア・ドライサー『アメリカの悲劇』(1925)
  • アメリカの悲劇(上) (新潮文庫 赤)作者: シオドア・ドライサー,Theodore Dreiser,大久保康雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/09メディア: 文庫この商品を含むブログを見る★★★貧しい伝道師の家庭で育ったクライド・グリフィスは、長じてからカンザスシティでホテルのベルボーイになる。ところが、同僚とドライブに行った帰りに自動車事故を起こして逃亡。その後は金持ちの伯父を頼って、彼の経営するニューヨークの工場に [続きを読む]