内田重太郎 さん プロフィール

  •  
内田重太郎さん: 海外文学読書録
ハンドル名内田重太郎 さん
ブログタイトル海外文学読書録
ブログURLhttp://pulp-literature.hatenablog.com/
サイト紹介文海外文学の書評・感想を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供96回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2016/10/28 01:05

内田重太郎 さんのブログ記事

  • フラン・オブライエン『スウィム・トゥー・バーズにて』(1939)
  • スウィム・トゥー・バーズにて (白水Uブックス/海外小説 永遠の本棚)作者: フランオブライエン,大澤正佳出版社/メーカー: 白水社発売日: 2014/10/29メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る★★★大学生の「ぼく」は余暇に小説を書いていた。その主人公トレリスは罪と報いについての小説を構想しており、登場人物を何人か創造して自分と同じホテルに住まわせている。トレリスの創造した人物たちは、彼のコントロールを [続きを読む]
  • G・K・チェスタトン『木曜日だった男』(1908)
  • 木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)作者: チェスタトン,南條竹則出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/05/13メディア: 文庫購入: 8人 : 74回この商品を含むブログ (72件) を見る★★★詩人のルシアン・グレゴリーは無政府主義者だった。彼は同じく詩人のガブリエル・サイムと議論をかわし、ひょんなことからサイムを無政府主義中央評議会に連れていくことになる。その組織は日曜日と呼ばれる男が君臨する秘 [続きを読む]
  • イアン・マキューアン『甘美なる作戦』(2012)
  • 甘美なる作戦 (新潮クレスト・ブックス)作者: イアンマキューアン,Ian McEwan,村松潔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (31件) を見る★★★1970年代初頭。英国国教会主教の娘セリーナは、現代文学が好きな読書家だった。彼女は英文学科を志望するも、親の勧めでケンブリッジ大学の数学科に進学する。そこではあまり成績が良くなかった。セリーナは恋仲になった教授の伝手でMI5へ [続きを読む]
  • チャン・ジョンイル『コリアン・サラリーマンの秘密の生活』(1994)
  • コリアン・サラリーマンの秘密の生活作者: 蒋正一,大北章二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★ソウルのナムソン・グループに勤めるサラリーマンの「彼」。「彼」は家と会社を往復する毎日を送りつつ、余暇には妻とレンタルビデオを見て過ごしていた。「彼」の妻は雑貨屋の長女であり、「彼」が学生だった頃、公衆便所*1として名を馳せている。「彼」は美人の妹に惚れ [続きを読む]
  • グレアム・グリーン『キャプテンと敵』(1988)
  • キャプテンと敵作者: グレアムグリーン,宇野利泰出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/03/29メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る★★★寄宿学校で学ぶ12歳の少年ヴィクター・バクスター。彼の元にキャプテン*1と称する男がやってくる。キャプテンはヴィクターの父とバックギャモンで賭けをして、その息子を引き取ることにしたのだった。ヴィクターはキャプテンに着いていき、ジムと改名してキャプテンの恋人ライザと [続きを読む]
  • 老舎『四世同堂』(1944-6)
  • 老舎小説全集 第8巻 四世同堂 上作者: 老舎,芦田孝昭出版社/メーカー: 学研プラス発売日: 1982/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★盧溝橋事件によって戦争が勃発、北平が日本軍に占領される。教師の祁端宣は四世代同居の「四世同堂」の生活を送っていたが、弟の端全が城外に脱出して抗日戦に身を投じたことで、己の身の振り方について葛藤する。一方、詩人の銭黙吟は日本の憲兵に捕まって手酷い拷問を受けた。 [続きを読む]
  • ヘラ・S・ハーセ『ウールフ、黒い湖』(1948)
  • ウールフ、黒い湖作者: ヘラ・S・ハーセ,國森由美子出版社/メーカー: 作品社発売日: 2017/11/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★オランダ領東インド(現インドネシア)。白人の少年「ぼく」は、同い年の原住民ウールフと身分を超えて仲良く遊んでいた。「ぼく」の父は農園の支配人であり、ウールフの父はそこの苦力頭である。ある日、家族みんなでタラガ・ヒドゥン(黒い湖)へ遊びに行くことに。そこでウール [続きを読む]
  • イサベル・アジェンデ『精霊たちの家』(1982)
  • 精霊たちの家 上 (河出文庫)作者: イサベルアジェンデ,Isabel Allende,木村榮一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/07/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る精霊たちの家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-7)作者: イサベル・アジェンデ,木村榮一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/03/11メディア: 単行本購入: 3人 : 44回この商品を含むブログ (35件) を見る★★★★★デル・バー [続きを読む]
  • 『平家物語』(1240?)
  • 平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)作者: 古川日出男(翻訳),出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/12/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る★★★★★治承元年(1177年)。平清盛は権力を笠に着て横暴な振る舞いをしていた。朝廷では平氏が高位の官職を占めており、「平家にあらずんば人にあらず」という状態になっている。治承4年(1180年)、以仁王の令旨を受けた源頼朝が伊豆で挙兵した。 [続きを読む]
  • E・M・フォースター『眺めのいい部屋』(1908)
  • 眺めのいい部屋 (ちくま文庫)作者: E.M. Forster,西崎憲,中島朋子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/09/01メディア: 文庫 : 14回この商品を含むブログ (6件) を見る★★★★裕福な娘ルーシーは、従姉妹のシャーロットと2人でフィレンツェに旅行する。宿泊先の部屋に不満を漏らす2人。それを聞いた青年ジョージと彼の父親エマースン氏が、2人に自分たちが泊まっていた眺めのいい部屋を譲る。その後、みんなで馬車で遠 [続きを読む]
  • フランソワ・ラブレー『第五の書』(1564)
  • 第五の書―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈5〉 (ちくま文庫)作者: フランソワラブレー,Francis Rabelais,宮下志朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/05/01メディア: 文庫 : 1回この商品を含むブログ (3件) を見る★★★聖なる酒びんのご宣託を受けるべく航海を続けるパンタグリュエル一行。彼らは教皇鳥や貧欲騎士団長鳥といった奇妙な動物が生息する<鐘の鳴る島>や、ナンセンスな仕事に溢れる<カント国>な [続きを読む]
  • 賈平凹『土門』(1996)
  • 土門作者: 賈平凹,吉田富夫出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1997/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る★★★西京の郊外にある仁厚村。若い娘の梅梅(メイメイ)は、婚約者の老冉(ラオラン)がなかなか結婚を申し込んでこないのにやきもきしつつ、アマチュア小説家の范景全(ファンチンチュエン)に師事して通信教育を受けていた。旅に出ていた成義(チョンイー)が村に戻ってくると、投票によって彼が新し [続きを読む]
  • アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』(1731)
  • マノン・レスコー (新潮文庫)作者: アベ・プレヴォー,青柳瑞穂出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/06メディア: 文庫購入: 5人 : 17回この商品を含むブログ (21件) を見る★★★17歳で哲学の学業を終了したグリュウは、遊学先のアミアンでマノン・レスコーという名の少女と出会う。マノンは修道院に送られるところだった。彼女に惚れたグリュウは一緒にパリへ駆け落ちする。一旦は連れ戻されるものの、1年後に再会して [続きを読む]
  • ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』(1947)
  • うたかたの日々 (光文社古典新訳文庫 Aウ 5-1)作者: ヴィアン,野崎歓出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/09/13メディア: 文庫購入: 1人 : 6回この商品を含むブログ (17件) を見る★★★有閑階級の青年コランは、パーティーでクロエという名の女性と出会ってデートする。やがて結婚した2人だったが、クロエが胸の病気に冒されるのだった。医者の検査によると、肺の中に睡蓮が生えているという。金に困ったコランは、治 [続きを読む]
  • E・M・フォースター『インドへの道』(1924)
  • インドへの道 (ちくま文庫)作者: エドワード・モーガンフォースター,Edward Morgan Forster,瀬尾裕出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/04メディア: 文庫 : 12回この商品を含むブログ (11件) を見る★★★インドの町チャンドラポア。イスラム教徒のインド人アジズは、医師としてイギリス人大佐の元で働いていた。大佐はインド人を見下してアジズを冷たくあしらっている。一方、官立大学の学長フィールディングやインド [続きを読む]
  • キルメン・ウリベ『ムシェ 小さな英雄の物語』(2012)
  • ムシェ 小さな英雄の物語 (エクス・リブリス)作者: キルメン・ウリベ,金子奈美出版社/メーカー: 白水社発売日: 2015/10/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る★★★1937年。ベルギーの文学青年ロベール・ムシュの一家が、スペイン内戦下のバスクから疎開してきた少女カルメンチュを引き取る。ロベールは高校を卒業後、経済的な理由から大学には進学せず銀行に勤めていた。第二次世界大戦が勃発して間もなく、カ [続きを読む]
  • ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(2011)
  • ギリシャ語の時間 (韓国文学のオクリモノ)作者: ハンガン,斎藤真理子出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2017/10/11メディア: 単行本この商品を含むブログを見る★★★★視力が失われつつある男は、カルチャースクールで古典ギリシャ語を教えていた。一方、言葉が話せなくなった女は、失われた言葉を取り戻すべく彼の講座に通っている。女は16歳のときにも言葉を話せなくなったが、フランス語がきっかけで回復したことがあった。複 [続きを読む]
  • ジョナサン・リテル『慈しみの女神たち』(2006)
  • 慈しみの女神たち 上作者: ジョナサンリテル,菅野昭正,星埜守之,篠田勝英,有田英也出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/05/26メディア: 単行本 : 17回この商品を含むブログ (6件) を見る★★★★ナチス・ドイツ時代に法律家・保安部の役人・SS将校を勤め、戦後はフランスでレース工場の支配人になったマクシミリアン・アウエ。その彼が戦時中を回想する。法学博士にしてSS中尉の彼は、独ソ戦開始時のウクライナでユダヤ [続きを読む]
  • フラン・オブライエン『第三の警官』(1967)
  • 第三の警官 (白水Uブックス/海外小説 永遠の本棚)作者: フランオブライエン,大澤正佳出版社/メーカー: 白水社発売日: 2013/12/10メディア: 新書この商品を含むブログ (9件) を見る★★★★若くして両親を亡くした「ぼく」は、仕事を雇人であるジョン・ディヴィニィに任せて自分は研究生活を送っていた。2人は同じベッドで寝るほど親密になっている。ある日、「ぼく」はディヴィニィに誘われて強盗殺人に手を染めることに。それを [続きを読む]
  • 蘇童『河・岸』(2009)
  • 河・岸 (エクス・リブリス)作者: 蘇童,飯塚容出版社/メーカー: 白水社発売日: 2012/02/16メディア: 単行本 : 6回この商品を含むブログ (14件) を見る★★★江南の町・油坊鎮。庫東亮の父・庫文軒は、革命で犠牲になった女性烈士の息子として地元の指導者になっていた。ところが、調査によってその血筋が誤りであるとされ、庫文軒は階級の異分子として失脚する。彼はそれまで地位を笠に着て数多の女と不倫をしていた。庫父 [続きを読む]
  • チャン・ジョンイル『LIES/嘘』(1996)
  • LIES/嘘作者: 蒋正一,大北章二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/03メディア: 単行本購入: 1人 : 3回この商品を含むブログ (4件) を見る★★★★38歳のJは元彫刻家で、現在はソウルで無為徒食の生活を送っていた。彼にはパリに留学している妻がいる。Jは知人の伝手で知り合った女子高生Yと安東市で会い、ラブホテルでセックスをする。彼女は処女だった。その後も2人はたびたび会ってセックスに明け暮れ、プレイは過激 [続きを読む]
  • イレーヌ・ネミロフスキー『フランス組曲』(2004)
  • フランス組曲作者: イレーヌネミロフスキー,野崎歓,平岡敦出版社/メーカー: 白水社発売日: 2012/10/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る★★★★(1) 「六月の嵐」。1940年初夏。パリにドイツ軍が進攻してくる。ブルジョワの一家や著名な作家、果ては銀行に勤める労働者まで、皆一様にパリから避難する。(2) 「ドルチェ」。1941年春。ドイツ兵は占領地であるフランスの家庭に宿泊、現地の人たちと交流する。やが [続きを読む]