Shion さん プロフィール

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Shionさん: Shionの日々詩音
ハンドル名Shion さん
ブログタイトルShionの日々詩音
ブログURLhttps://ameblo.jp/crimeofrose-shion/
サイト紹介文表現者、Shionのブログ 日々心に描く事 時に散文を…そして時に物語を綴る
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2016/11/11 01:30

Shion さんのブログ記事

  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第5章】③
  • アルノルトが拘束されていた部屋の外には見張りはいなかった。そもそも本気で拘束する気もなかっただろうし、今は人数も少なく皆疲弊しきっていた。恐らく、建物の外を交代で見張る程度に留めているはずだ。音を立てないように慎重に、壁際に身体を寄せながら歩を進めていく。--まったく、何だよこれ、スパイかよアルノルトは思わず、声に出さないように笑う。--まるで本当に敵陣の中から脱走するみたいだ敵なはずはない。3年間を [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第5章】②
  • 「ダメよアルノルト、絶対ダメ」アルノルトはようやく、エレナの声が聞けた気がした。朝、確かに話したはずだったのに、もう何年も、何十年もその声を聞いていなかったような気さえした。「こ、こんなの罠に決まってます。アルノルトさん、私も反対です、絶対に行っちゃダメです」アンケも同じように反対する。冷静に考えなくとも、ラメクの言葉が罠であろうことなどはわかる。これまで徹底して国に邪魔になる者を公開処刑と称し [続きを読む]
  • 病室での出来事/記憶との邂逅
  • Twitterで書こうと思ったんだけど、長くなりそうだったから久しぶりに普通のブログを笑本日は縁あってお付き合いさせて頂いている乃々雅ゆうさん(@bontanx)が演出をされたスワローズは夜空に舞ってを観に南千住までお邪魔してきました。最近は演劇関係の知り合いが増えて、色々観させてもらって、刺激をたくさんもらってます。弔EXPO'18という演劇のイベントでhttp://gekidanu.com/tomurai18本当にあの、野外の、商店街のど真ん中 [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第5章】①
  • 第5章--『君がそこにいたから闘えたよ秘めた想い胸に抱いて 一人で…から』「全部お前のせいだ」壁に叩きつけられ、頬を殴られる。胸倉を掴まれたまま、倒れることも許されずに、ただ殴られ続けた。アルノルトは何も言わない。いや、何も言えなかった。目の前で、赤く腫らした目で、解けた長い髪を振り乱して自分を殴打し続けるクラウスの姿を、ただ黙ってみていることしか出来なかった。それを、誰も止められない。膝を抱えて俯 [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】14
  • 宣伝省情報局局長ヴィルヘルム・エップレは、局内の巨大スクリーンに映し出される映像を退屈そうに眺めていた。今朝、突然に総統ラメクと軍部から聞かされた、この国に起こるであろうクーデター計画の話。そのために記念パレードの中止が言い渡され、自分は情報局本部に“一人で”残された。--まったく、何故こんな下っ端仕事をこの私が……苛々と爪を噛み、朝からもう何杯飲んだかもわからないコーヒーを飲み干して周囲の椅子に [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】13
  • 「馬鹿言ってんじゃねぇぞマインラート!何言ってんだよお前は!」無線機が壊れてしまうのではないかというほどの声を振り絞り、アルノルトはマインラートに応答を求める。--俺を、俺だけを逃す?何を言ってるんだあいつらはカイザーも、ガイもテルマも目の前で殺された。ショーンを始めとする協力してくれた大人たちもそのほとんどが殺され、残された仲間も傷だらけだ。そんな中で、この革命のリーダーとされた自分だけが逃げる [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】12
  • --もうダメだ……マインラートの心は、カイザーとガイが切り裂かれたのを見た時点で完全に折れてしまっていた。ついさっきまでは、エイヒムと共に威勢良く友人の仇を獲るのだと叫んでいた。しかし、その後目の前で行われた一方的な虐殺は、少年の心を砕くのは充分すぎるほどだった。降り注ぐ雨の中、銃弾を意にも介さずに舞う憎くき死神の姿。勝てるはずがなかった。あんなものと闘おうとしていたなんて、どうかしている。そして [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】11
  • 「ノエル軍事総司令、敵戦力はほぼ壊滅状態です。こちらへお戻りください。もう充分かと思われます。そろそろ、捕獲作戦に移りましょう」無線機から、副官であるミハイル・スコルツェニーの声が響く。ノエルは辺りにいた敵を切り裂き、血の付いた刀身を替えてから無線を取る。辺りを見回す。もう、敵はほとんど残っていない。死にかけた烏合の衆の小さな塊が、二つある程度だ。「良かろう、充分戦力は削いだ。敵も既に戦意を欠い [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】⑩
  • ノエルはバイクの方向を変え、物陰に隠れ潜んでいた子供の首をもう一人分刈り取った。ここまでにこの戦場でかなりの数の悪魔を屠ったが、まだまだ残党は残っている。援護する親衛隊の銃弾により革命軍の半数以上が倒れていったが、まだまだ動ける者は銃を撃ち続けていたし、親衛隊側にも少ないながら被害が出ているようであった。ノエルはたった今命を奪い去った剣の刀身を捨て、腰に携えている替え刃を填める。--まだだ、まだ足 [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】⑨
  • ノエルは本隊に戻ってきていた。部下たちは銃を構え、冷静に狙いを定めながら次の指示を待っている。「軍事総司令、如何致しますか。奴ら、闇雲に銃を撃ちながら徐々にこちらへ接近しておるようですが」大型の盾でバリケードを張った親衛隊側には、革命軍の撃つ滅茶苦茶な弾道はほとんど影響がない。このまま動かずとも、数分の間に敵を殲滅することが出来るだろう。突然の雨は想定していなかったが、視界や足元が悪くなっている [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】⑧
  • 始末を終えた屍体を投げ捨て、ノエルは飛び退いた。どうやら予定通りに動いてくれた。銃弾がノエルを狙っていたが、そんなものにたじろぐはずもない。走って本隊へと戻る途中、虚ろな目で口から血を流している新兵の手から盾を奪い、ついでにその喉に剣を突き入れて絶命させた。--よくやってくれた、安らかに眠れ「こちらノエル、想定通り敵は攻撃は仕掛けてきた。全隊迎撃準備。誰一人塔へ近づけるな」威嚇のために当てる気もな [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】⑦
  • 響く銃声の中、アルノルトは目の前で繰り広げられた光景を理解することができなかった。銃声が響いた。それは、第1チームの先発隊が放つ銃声だったはずだ。しかし、その銃声は、それにしては“多すぎた”。塔の前に立つだけの兵士を撃つには、多すぎる銃声だった。そして、第1チーム先発隊は、アルノルトら後衛隊に視認できる限りで、撃たれ、次々と倒れていった。「……あ?」我ながら間抜けな声が漏れたものだ、とアルノルトも [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】⑥
  • その朝、国中に設置されたスピーカーから同時に流れ出した音楽とともに、ラメクを始めとする政府高官の乗った車は親衛隊の護衛に守られながら第3の塔を出発した。クラウスらのいる第2チームは国の各地点でそのパレードが滞りなく進んでいるのかを確認し、無線でそれをアルノルトら第1チームに伝えてくる。パレードは第3の塔から最も離れた場所、災害の震源となった地区で止まり、ラメクは毎年そこで国民に向けた演説をすることに [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】⑤
  • 革命の前夜祭が終わり、大人たちとそれぞれの自己紹介が終わると、明日の作戦をチーム毎に確認し合い、すぐに散会した。ただでさえ闘いに慣れているわけではない子供たちだからこそ、明日に備え充分な睡眠をとっておく必要があった。皆が部屋に戻る中、アルノルトは一人屋外に出て煙草に火をつけた。まだ動悸が抑えられない。興奮していた。それは明日に対しての緊張というより、先ほどの決起会で自らが発した言葉に起因していた [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】④
  • 決行前夜の夜が来た。無線機から聞こえるジェスターの導きに従い、少年たちは銃を保管している地下室のある廃屋の前に集まっていた。「ここに、大人たちが来るのか……」ロルフが小さく呟く。これまで彼らの暮らすこの地域に、この国の大人たちが足を踏み入れることはなかった。主要都市から決して離れているわけではない。しかし災害後の3年の間、街と彼らの住むこの地区の間には、まるで分厚く、見えない壁が存在しているかのよ [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】③
  • チーム決めの最中から、エレナは一言も発していなかった。いや、一言も発することが出来なかった。テストが行われると決まってからは、焦りと緊張で何も手がつかなかった。残された日を訓練に費やし、自分でも嫌になるくらいに銃を撃ち続けた。訓練中も決して良い成績だったとは言えないが、この数日でだいぶ狙えるようにはなったつもりだった。それでも、その結果は燦々たるものだった。銃弾はまともに的を狙えてすらいない。結 [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】②
  • 最後の一人、アルノルトの銃弾が的の中心を的確に撃ち抜き、チーム構成を決めるテストの結果は出た。「大体、予想通りって感じですね」結果の書記係をしていたカイザーが呟く。これまでの訓練でそれぞれの力量はわかっていた。その訓練時より大きく結果を落としてしまったのはイェンチくらいなものだ。「イェンチぃ、怖がってわざと外したんじゃないよねぇ」エイヒムが口髭を撫でながらからかい半分にイェンチの肩を抱く。イェン [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第4章】①
  • 第4章-虚夢を空に浮かべて 風の中へ《生き延びる約束》を放つ狂い果てた世界へと 最期の剣を振るう-決行当日まで二週間を切った頃、銃を保管している地下室には人数分のインカム型無線機が運び込まれていた。彼らの生活には縁遠いものであったが、イヤーピースとマイクが一体型のごくごく小さいものだ。見ようによってはただの耳栓にしか見えない。例の道化がいつ、この旧式の手動鍵まで完備された部屋に入り込んでいるのかはわか [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第3章】⑥
  • 第三の塔の屋上、総統ラメクの部屋は、その日も静謐な空気に包まれていた。窓から見下ろす景色には小さな焔が灯り、街には静かな夜の帳が敷かれている。ラメクは隣に佇むノエルと共に、その景色を見下ろしていた。「平和だな、ノエルよ」ラメクの手には光を反射して煌めく硝子細工のグラスが置かれ、その中には深い琥珀色の液体が注がれている。ラメクはそれをほんの少しだけ口に含み、鼻から空気を抜くように味わった。白く滑ら [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第3章】⑤
  • 政権樹立パレードの準備は滞りなく進んでいた。ノエル率いる親衛隊はその人数を例年と比べて大幅に増やし、訓練された兵士たちの配備も決まった。当日の出入りから、パレードの進む道順まで、政権高官たちから末端の兵士に至るまで、それは完璧な電子データにまとめられて送られてくる。その日パレードは国を真っ直ぐに縦断し、最後は首都である最も栄えた街でラメクの演説が行われる予定だ。それを国中に伝えるための映像機材や [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第3章】④
  • ジェスターの話は、とても簡潔なものだった。「要するに、ですよ。この国には打倒ラメク政権を目論むひっじょおに不届きな国民たちが今も一定数いるわけですよ」奇妙に加工された声でジェスターはそう語る。「あれだけ死神に睨まれているっていうのに、まだまだ水面下でこの国を諦めていない人たちは存在するわけです。まぁまぁそりゃあ、そうでしょうよ。先の天変地異でだいぶ人口は減ったとは言え、一国の国民全部を取り締まる [続きを読む]
  • それは浅い眠り、深い夢
  • 持病の関係で一年に二、三回死にかける時がある。でも、それは必ずしも悪いことじゃなく、それを経ると必ず何かを持って帰ってこられる。昨日がまさにそうだった。その死にかけた後に夢を見た。10年前に死んだ祖父の夢だった。祖父は台湾の人で、15の時に学校の悪徳教師を仲間たちとボコボコにしたことで国を追われて日本にやってきた笑戦前の話だ。第二次大戦中は外国人ということで辛い目にも遭ったと聞いている。それでも日本 [続きを読む]
  • 連載小説:片翼の羽根【第一部第3章】③
  • この数週間、少年たちの食事の席は会話が少なくなっていた。各々はいつも通りに振舞ってはいるつもりなのだが、その場にはどこかぎこちない空気が漂っている。アルノルトやジギスムントを始めとして、普段はお喋りなエイヒムやマインラート、アンケに至っても口数が少なかった。先日街での調達作業から帰ってからというもの、ガイも平時に増して黙りこくっていることが多くなった。幼い子供たちは何も気にせずに騒々しく食事の席 [続きを読む]
  • 神様、見いつけた
  • 小さな日々を生きているんだあまりにも小さくて笑っちゃうくらいだよ小さな日々に感謝するんだよあまりにも小さな日々を誰かが守ってくれているんだよ小さな灯りを灯していくんだあまりにも小さな世界も誰かの幸福の欠片になってるのかも知れない小さな僕が愛した小さな君を守るほんの少し大きな誰かをきっともう少し大きな誰かが作り上げたんだ繰り上げたその先には、神様もいるかもねShion [続きを読む]
  • 宝石のような痛みを繰り返して
  • はい、こんにちは、Shionです。最近はブログをきちんと更新する機会がないので笑まるで小説連載サイトみたいになってるのでたまにはブログを書こうかなと。あ、ちゃんと小説も書いてますよ!段々話が佳境で書いててドーパミンが出過ぎてしまって笑筆が滑りまくってるので都度修正しながら。来月には第3章を全部あげられると思います。短篇も一篇。楽しみにしててください。さて、僕は自信家です。と、言うと抵抗ある人もいるかな [続きを読む]