たると さん プロフィール

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たるとさん: 銀の月と耀う星  *奇皇后二次小説の間*
ハンドル名たると さん
ブログタイトル銀の月と耀う星 *奇皇后二次小説の間*
ブログURLhttps://s.ameblo.jp/tal-yan1010/
サイト紹介文『奇皇后』タルタルとスンニャンの二次。史実を取り入れ書いています。現在シンイとのコラボを連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供101回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2016/11/16 00:14

たると さんのブログ記事

  • 너밖에〜護るべき者〜(中編)
  • 後宮の方角へと消えて行く、其方…その華奢な背の向こうでは、其方の眸は凛として、真っ直ぐに見るべき先を、見据えている事であろう。決して振り向く事のないその背を、私は小さくなるまで見送った。スンニャンの後ろ姿が、見えなくなるを見届けて、私はその足で皇城の外へと向かった。久方ぶりに戻った屋敷では、慎ましやかな妻が、私を出迎える。「お帰りなさいませ、旦那様…」冷えた私の背にその手を掛け、外套を外しながら、 [続きを読む]
  • 他し事。30
  • おはようございます。現在、「너밖에〜護るべき者〜(中編)」を書いているのですが…私だけなのか、他のブロガーさんもそうなのか判りませんが、アメブロさんのアプリから記事を投稿する(下書き保存作業も含めて)と、不具合が起きています。時間を見つけては、お話を書いて下書き保存しているのですが、作業が終了しても、アプリが「記事を投稿しています」と、ずっと作動したままなのです。放置しておくと、充電が減っていってしま [続きを読む]
  • 本日、アメンバー申請をしてくださった方へ(*^^*)
  • アメンバー申請、ありがとうございました(*^^*)当方では、申請してくださった折りに、承認作業完了のお知らせを兼ねて、メッセージにて御礼を申し上げているのですが、メッセージ受信をOFFに設定されている方のようなので、御礼メッセージを送信する事が出来ませんでした。この場で御挨拶に代えさせていただきます事を、ご了承くださいませ。これからも、よろしくお願いいたします(*^^*)2017.11.15 管理人:たると [続きを読む]
  • 너밖에〜護るべき者〜(前編)
  • 婚姻など…難しく考えた事はなかった。何れ何処からか、適当な女を妻取るは、一族を存続させる上では当然の事として、私は生きてきた。その為に、私は幼き頃より尊父に喚ばれて、此処にいる。我が一族に得をもたらす者ならば、相手として不足ない…それくらいの思い入れしか、持ち合わせていなかった。ところが、どうだ…この女…スンニャンに出逢ってからというものの、私にはスンニャンしか眼に入らぬ。其方だけ…其方だけを、私 [続きを読む]
  • 他し事。29
  • こんばんは。今朝、ブログの管理画面に入りましたら、見知らぬ文字が…公式ハッシュタグランキングにランクイン!と。ポチっとしましたら、何と、「草原に耀く、私の星(前編)」が…#モンゴルで、1位を戴いておりました。たくさんの方に、読んでいただいたようで、ありがとうございました。調べて書いた、甲斐があったかな?(*^^*)2017.11.12 管理人:たると [続きを読む]
  • 草原に耀く、私の星(後編)
  • 皇城から一歩外へと足を踏み出せば、大都の街の彼方此方には、大小の市場が点在している。元朝では、関税や通過税の類いを一切廃止するという、宗朝にはなかった商税の方法を取っていたため、遠方から訪れる商人には、有利である。遠くは西域からも、商人たちは挙って大都に集まった。中でもこの、積水潭北岸の斜街市は、大都でも殊更賑わう一帯である。ここには官営の市が立ち並び、穀物は元より、毛皮、玉なども売買され、連日、 [続きを読む]
  • 草原に耀く、私の星(前編)
  • 北に広がるは、遊牧騎馬民族たる我等を支える、モンゴルの大草原。遥かに続くこの大草原は、多くの軍馬を養い、我が大元の軍事力を強固に維持する。南には、豊富な農産物を育み、商業に栄える大平野。江南から運ばれる豊かな物資は、民の暮らしを支えていた。モンゴル帝国五代目大ハーンのフビライが、この二つの地を支配するに最適の場として選んだが、ここ…大都。彼の偉大なる大ハーンは、その治世の殆どを費やし、この都を造営 [続きを読む]
  • 他し事。28
  • こんにちは。まだ2つしかありませんけど…「ドラマのワンシーンより…妄想」のカテゴリーのお話の、アメンバー限定を外しました。こちらは、他のカテゴリーには出てこない、ワン・ユさんも登場します。(ちょっとだけ)よろしければ、こちらから→ドラマのワンシーンより…妄想2017.11.09 管理人:たると [続きを読む]
  • 恋着
  • 顔色を無くし、宦官に背負われている貴女がいた…その宦官…パク・プルファは、擦れ違う私の存在になど目もくれずに、足早に通り過ぎて行く。その背を、尊父とともに追う私…私に許されるは、薬湯の匂いで咽ぶこの部屋の寝台に横たわる、未だ眸を閉じたままの貴女を、ただ黙って見守る事。後宮に足を踏み入れる権限を持たぬ私には、貴女の変事に、即座に駆け付ける事が出来ない…時折、苦痛に歪む頬を…この手で包み込んでやる事も [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(11)
  • 二度に渡る敵襲を交わし、漸く我等は、海路を高麗に向けて港を出た。船に乗り込んでからは、あの方の顔は見てはいない。何度か甲板にその後ろ姿を見掛けたが、それには声を掛けずに、俺はすぐさま踵を返していた。運良く晴天に恵まれて、船は順調に進んでいるが、礼成江(リエソンカン)までは、まだ遥かに及ばず。冬には一面、氷結する高麗の大河…凍てつく氷に行く手を阻まれるより前に、何としても碧瀾渡(ピョンナンド)に辿り着か [続きを読む]
  • 史実では…タファン編
  • ドラマのタファンは、モンゴル帝国第15代皇帝(元朝第8代皇帝)トゴン・テムルが、モデルとされています。タファンとは、トゴン・テムルの漢字表記である妥懽貼睦爾の、妥懽の部分のハングル読みです。その治世に於いては、政争を利用して、その時々の権臣を抑制してきましたが、彼自身もまた、政争に巻き込まれた人でした。ドラマにもあったように、高麗へ…更には広西(現在の中国南部に位置する自治区)まで配流されたのは、僅か8 [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(10)
  • 口の減らない良師が、頼みもしないのに講釈を並べ続けている。その傍らで、千音子が奏でる柔らかな笛の音は、先程から調子良く良師が繋ぐ言の葉と、巧い具合に絡み合い、心地好い音へと変化をさせて、儂の耳に響いていた。程無く煎じられたその汁液は、より一層、独特な匂いを放ちながら、得意顔の良師によって儂の元へと運ばれて、その何とも表現のし難い…だがしかし、不快ではないその薫りが、一瞬のうちに一面に立ち込めた。し [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(9)
  • 天の医員による施術の甲斐あり、一命を取り留めた王妃。しかし未だ、目覚める気配はない。王は、日に何度か王妃が横たわる部屋の前までは足を運ぶが、中に入る様子はない。王妃の容態が快方に向かうまではと、此処に引き留めたままの、天の医員。この国境の港町から動く事も出来ず、また天界へお帰り頂くという我が名を賭けた約束も叶えられずに、数日が過ぎていた。「ちょっと、あなた。」天の医員の事は、テマンに世話を任せてい [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(8)
  • 高麗の一行が大都を発ち、一月ほど…そろそろ、開京に辿り着いたであろうその頃に、その報せは私の下に舞い込んだ。『ほう?刺客とは…な。』国境付近で足止めされた一行は、港の村に滞在する他、術がなく…その夜、何者かの襲撃を受けたという。港から船を消したも、襲撃も、恐らくは、あの方の兄…あの者の、詭謀。今を遡る事、凡そ百年。高麗に侵攻を始めたモンゴル軍の、その侵略と支配の拠点として置かれた双城総管府。軈てモ [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(7)
  • 神医を探しに、天界へ…いや、ここがまこと、天界への入口であるのかは、何の確証もない。神医だ華佗だと、一人騒ぎ立てるチョ・イルシン。この信じるに値しない男が言う天穴。その不確かなものを受け入れる事に、俺は微塵の戸惑いもない。ただ王命を、遂行するのみ。もしもこの先に、天界無き時は…それこそ本望。メヒの元へと、早々に旅立てる。引き留めるテマンの声を振り切り、俺は光渦巻くその中に、身を投じた。俺を包み込ん [続きを読む]
  • 他し事。25(追記あり)
  • こんばんは。今日からは、「タルタルとスンニャン 短編」に分類されたお話を、アメンバー記事から公開記事に変更していきます。このカテゴリーは、月の満ち欠けを題材にしたものが多く、月齢に合わせてブログに掲載しているので、当時の日時のまま、アメンバー限定を外す作業をいたします。同テーマには、12のお話がありますが、数日かけて作業していきます。「嚆矢濫觴」の再掲載は、明日から再開します。2017.10.31 管理人:たる [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(6)
  • 刺客の剣は、真正面から王妃を捉えた。チャン・ビンと俺の攻撃に倒れた、その刺客の向こうには、力無く立ち竦む王妃。次の瞬間、苦渋の色を浮かべ、首筋を押さえた王妃…その手の細い指の間からは、真紅の血が止め処もなく迸り、王妃の衣に吸い込まれていく。意識を手離した王妃が、俺の目の前で、足許から崩れ落ちるようにして倒れて行く。その躰が床へと横たわる寸前に、俺は王妃を抱き止めた。尚も刺客は、王妃に刃を向けに襲い [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(5)
  • 軽い身のこなしで、易々と宿屋の内に侵入してきた刺客は、瞬時に仲間を正面の扉より招き入れた。よくよく訓練された、手慣れた集団に他ならない。それを階上で、阻むように待機していたチュンソク以下数名の迂達赤で迎え撃つ。俺は王妃の居所を、王の部屋へと移した。此方の数は知れている。チュンソクらは善戦しているが、既に屋根の上、配置した弓部隊の幾人かは、喪っているに違いない。頭上に感じるは、十数名の刺客…その気配 [続きを読む]
  • 嚆矢濫觴(4)
  • 大元の、太子を生みし皇后キ氏…その時、キ氏の身分は、才人から二階級上げられ、正三品に冊封された。大元の皇帝は、その頃より、キ氏の実兄であるキ・チョルを、厚遇し始めている。大元から、キ・チョルに与えられた参知政事。此れは謂わば、副宰相に当たる官職。それを受けて、高麗でも相応の地位に据えるしかなく…キ・チョルは府院君の爵位を得た。本来ならば国舅、正一品の功臣に与えられるべき爵位を賜ったキ・チョルは、大 [続きを読む]
  • 史実では…タルタル編
  • ドラマでは、1368年、江南で起きた反乱軍の制圧に向かい、そこで戦死した事になっているタルタル殿ですが…実際は、それよりも十数年前に、亡くなっています。先ずは、お名前から。トクト…漢字で書くと、「脱脱」。これをハングル読み(韓ドラですからね)にしたのが、「タルタル」です。トクトは1314年、バヤン(伯顔、ハングル読みでぺガン)の弟、マジャルダイの長子として生まれ、バヤンの養子になります。代々、ハーン(モンゴル [続きを読む]
  • 他し事。24
  • 訪問、ありがとうございました。1日限定で公開しておりました「真愛〜心抱く想い〜」、今からポチポチと、アメンバー限定記事に戻します。(元の2017年1月〜2月の位置に戻ります。)お話の更新が、もう少し頻繁に出来るようになりましたら、「真愛」以外のお話は、全部また公開記事にいたします。それでは、おやすみなさい。2017.10.23 管理人:たると [続きを読む]
  • 真愛(はつこい)〜心抱く想い〜(11)…終
  • ススン…とうとう、帰って来ました…此の地に。褒めてくださいますか?ススン。ずっと私を、見守って下さっていたのでしょう?ススンの故郷の大草原で…私、頑張ったのですよ?御存知でしょう?でも…もう、陛下は、いらっしゃいません…他の誰も。私一人になりました…だから、帰って来ました、此処に。私の故郷…高麗に。此処で…貴方と初めてお逢いした此の地で、私は貴方を想いながら、残りの刻を過ごします。良いでしょう?や [続きを読む]
  • 真愛(はつこい)〜心抱く想い〜(10)
  • 夢ならば、自由に逢える…貴女に。瞼を閉じれば、私の腕の中に、貴女が…其方が居る。スンニャン…其方は覚えているだろうか…何時だったか…健徳門の門楼から、二人並んで眺めた、モンゴルの大草原に似せた風景を。何時か必ず、其方を連れて故郷に戻ると、約束をした。あの風景など、足元にも及ばぬ故郷モンゴルの大草原を…其方と二人、馬を駆ろうと…「……ン」消えかかる意識の中、其方の声が聞こえた気がした。死など、恐れは [続きを読む]