Duke Friedrich Ronniele さん プロフィール

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Duke Friedrich Ronnieleさん: サント・マルスと始まりの勇者
ハンドル名Duke Friedrich Ronniele さん
ブログタイトルサント・マルスと始まりの勇者
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/ley_mithumuro
サイト紹介文数奇な運命に翻弄され、時代を強く生き抜いた一人の男、それは・・・
自由文オリジナル小説を書いています。
宜しければちょっと立ち寄ってみて下さい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供116回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2016/12/08 20:30

Duke Friedrich Ronniele さんのブログ記事

  • 始まりは突然に
  • ピアノのサウンドが流れるホテルの展望レストラン。リエは向かいに座っている有住秀の方をちらりと見る。そして、秀に気づかれないようにため息をついた。 どうしてこんなところへ来ちゃったんだろう・・・。リエは、成り行きとは言え、この場にいるのが段々苦痛になってきた。出来ればこの場から逃げ出したい。どうしよう。このまま適当な用事をでっち上げて帰ろうか、それとも・・・。いや、そんな事をしたら相手に失礼に当たる [続きを読む]
  • (仮)オルケルト神話エピソード2
  • 旧市街地クーダムでの発掘作業中見つかった石板は、瞬く間に世間の話題となり、誰もが記された年代の特定と、そこに書かれてある文章の解読に注目した。場所が場所だけに自国の遠い祖先の遺物ではないかという事で誰もが興味を持ったようだ。勿論この私もその一人で、解析の依頼が自分の元へ来ることを期待していた。 皇紀暦1992年から始まった王墓の発掘調査で、王の遺品と共に発掘されたその石板は古い文字で書かれているらしく [続きを読む]
  • (仮)オルケルト神話ピソード1
  •  「レイカ・・・。」 母アシリアがそう呼びかけたので、王女マルガレーテは顔を見上げた。そしてもう一度、寝台に腰掛けている母の膝に頭を埋めた。「ごめんなさいね、心配かけて。」アシリアはそう言って娘の黒髪を撫でる。「おかあさま。あのね、ひとりぼっち、いやなの。レイカはおそばにいたい。いいこでいるから、おねがい。」「レイカ・・・。」アシリアは自分の身の上を呪う。この国ロニエールの王ハンス・シュタインブル [続きを読む]
  • エピソード1
  •  まるで宴のように広間は盛り上がる。ただ、いつもの凱旋の宴とは違う雰囲気に、エルンテベルグは疎外感を感じてならなかった。命令とは言え、こういう場は肌に合わないそう感じていた。元々はクーダムの将軍エンシュティルの提案で、ロナウハイド、エルンテベルグの他、何人かのルブルムモンス兵は、ここで家族を持ち、定住をするようにとこの場を設けたという。 しかし、家庭を持つ事は勿論、誰か女性に対し何かを感じた事さえ [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • エルンテベルグ城のバルコニーから見る景色はロナウハイドに過ぎ去った人生の重さを感じさせていた。ここに立つまでに幾つもの運命と宿命、そして戦いに明け暮れた日々を過ごしてきただろう。志半ばで命を落とした親友エルンテベルグの名を城の名として名付けたのは、彼を始めとしてこの世を去っていった全ての者達への弔いの気持ちがあったからだ。一国の王とは成った。しかし、きな臭い話は幾らでも舞い込んでくる。ロナウハイド [続きを読む]
  • 明日の天気は晴れのち晴れ
  • 明日の天気は晴れのち晴れ(下)「食いっぱぐれないように、か。確かに、夢だけじゃ食えないしな。」二人は青空を見上げた。「あ。」誰かが自転車で近付いてくる。「総司ー。おっかえりー。」自転車は総司たちの側で止まった。姉の乙芽だ。総司愛用の自転車に乗っている。「え・・・だ、誰?。」乙芽の事を知らない美智葉は戸惑う。「俺の、姉・・・ちゃん。」「え、お姉・・・さん?。あんたにお姉さんなんて・・・。」美智葉の質 [続きを読む]
  • 明日の天気は晴れのち晴れ
  • 明日の天気は晴れのち晴れ(上) 終業のベルが教室中に響く。「よし、あとは宿題。来週まで提出だ。」先生はそう言って教室を出て行った。クラスメイト達は皆ざわざわと音を立てて机を移動させる。「掃除かあ・・・。」掃除当番が面倒クサそうに掃除用具を取り出すのを横目で見ながら、総司はかばんにノートを詰め込み、教室を出て行った。「あ・・・、中川!!。待ってよ。」近所に住む同級生の今野美智葉が声を掛ける。総司は気 [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  •  第十三章凱旋したロナウハイド。エルンテベルグを埋葬し、墓標に花を手向けた。そしてリーベリィが言ったあの言葉をラケルタの墓前に伝えた。「皆、逝ってしまったな。」「逝くのはまだ早いですよ。父上。」ユニオルがいつの間にか後ろに立っていた。「この老体に鞭を打てというのか。」「当たり前です。父上にはまだまだやり残した事が沢山あるじゃないですか。」 火山灰の影響で使い物にならなくなったクーダム城を取り壊し、 [続きを読む]
  • 明日の天気は晴れのち晴れ
  • 終業のベルが教室中に響く。「よし、あとは宿題。来週まで提出だ。」先生はそう言って教室を出て行った。クラスメイト達は皆ざわざわと音を立てて机を移動させる。「掃除かあ・・・。」掃除当番が面倒クサそうに掃除用具を取り出すのを横目で見ながら、総司はかばんにノートを詰め込み、教室を出て行った。「あ・・・、中川!!。待ってよ。」近所に住む同級生の今野美智葉が声を掛ける。総司は気づかない振りをして、玄関へと向か [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 第十二章 降灰の片付け作業と同時に、この地で生き絶えたルブルムモンス軍は手厚く葬られた。ロニエールの元兵士の中にはルブルムモンス時代に共に兵士だった者もいるという事で、皆、深い悲しみにくれた。 ロナウハイドはというと、嘗てオルケルトの遺跡が残ると言われた地に、長男ヴァイスベア、次男アントニウス、そしてこの三十年間苦楽を共にしてきたラケルタを埋葬した。葬儀が終っても、ロナウハイドは思うところがあるの [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • サント・マルスと始まりの勇者終章調査を続けて意外なことが分かり始めた。ロナウハイドが死亡したのは彼が七十歳から八十歳頃だという事が分かった。当時の平均寿命が四十五歳位だからかなり長生きした事になる。確かに、九十歳ぐらい生きた王もあり、王の一族は長生きが多い傾向にあるようだったが、これもまた驚きである。もっと深く掘り下げて調べて分かったのだが、ロナウハイド自身生活そのものが健康的な暮らしをしていたよ [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  •  エルンテベルグ城のバルコニーから見る景色はロナウハイドに過ぎ去った人生の重さを感じさせていた。ここに立つまでに幾つもの運命と宿命、そして戦いに明け暮れた日々を過ごしてきただろう。志半ばで命を落とした親友エルンテベルグの名を城の名として名付けたのは、彼を始めとしてこの世を去っていった全ての者達への弔いの気持ちがあったからだ。一国の王とは成った。しかし、きな臭い話は幾らでも舞い込んでくる。ロナウハイ [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • この火傷の跡について訊ねた事があったが、余り多くは語ってはくれなかった。だが、ユニオルにはこの傷一つ一つが戦場でのロナウハイドの人生を物語っているような気がしていた。「王・・・、もう上がられるのですか。」「ああ、ビールを一杯飲んでから城へ戻ろうと思ってな。」「父上!!。」ユニオルは父親を叱咤した。    あとがき:今年も残すところあと10日となった。今年2017年皆様には         どんな出来事が [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「私にはのんびり温泉につかっているようにしか見えませんが。」「堅い事を申されるな。ユニオル王子。」そう話し掛けたのは、軍師のモーリッツン。「そうだ。王子も御一緒にいかがですかな。」今度は将軍のガンツ。「そういう訳には参りません。お客様がお待ちなんですから。」「・・・客?。あいつか、随分と早い到着だったな。」そう言いながら、浴槽から上がった。 ユニオルは裸の父の背中を見つめた。七十歳を過ぎても尚衰え [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 案の定、施設の職員がロナウハイドがここに来ていることを教えてくれた。「やっぱりか・・・。」早速、履物を脱ぎ、ズボンの裾をまくって浴場へと向かった。湯気がもうもうと立ち込めている中を足元に気を付けながら探す。すると浴槽の中に髭まで浸かり、目を閉じているロナウハイドの姿が。「・・・父上、やはりここでしたか。入浴などしている場合ではありませんって。」「見て分からぬか。今は大事な会議中だ。」   あとがき [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「・・・父上。父上はいずこ?。」ユニオルはロナウハイドを探して城内を回っている。「母上、父上はいずこに・・・?。」「いつもの場所でしょ。」それを聞いたユニオルは頭を抱えた。 城下町にある入浴施設。この地域には昔から火山の影響で地下水が温水になって沸いてくる場所がある。そしてそれに身体を付けると傷を治したり、筋肉痛や美肌に効果があるとされていた。それを利用した施設を、城下街の、エルンテベルグ城のすぐ [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「真の王とは、無用な事は口に出さぬもの。」そう呟き、剣を抜いた。血吹雪が当たりに飛び散った。致命傷を受けたセルペンスは力尽き、馬から滑るように落ちた。「さっさと立ち去れ。そんな男の首などいらぬ。」レプティリア兵は王の遺体を抱え後退した。   あとがき:「恐竜もダニにかまれていた――ミャンマー産の約1億年前の        琥珀(こはく)から、恐竜に寄生したダニを英国などの研究        チーム [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 第十一章 ローザントにほど近い小さな街。クヴェーレ。小さなオアシスがあるので旅の商人達がよく集まる場所だ。特に大都市と化したロニエールは商人達にとっては格好の市場で、そこへ向かう為の最後の休憩ポイントにもなっていた。 その中で商人達とは少し様子が違うキャラバンがいた。と言っても彼らは商売をするわけでもなく何週間とこの地に留まっていた。ここを馴染みとする商人達が話し掛けても特に何と言った話もしない。 [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • しかし、そんな挑発に乗るロナウハイドではない。百戦錬磨戦いの日々を費やしてきたロナウハイドにとってそんな挑発は無意味だった。「誰も手を出すなよ。この男の首、このセルペンスが戴いた。」 しかし、かなりの老体のはずのロナウハイドの動きは機敏で、セルペンスは傷一つつける事は出来ない。そうこうしているうちにロナウハイドはセルペンスの甲冑の隙間に剣を滑り込ませた。   あとがき:「『週刊少年サンデー』(小学 [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「ロニエールの王ロナウハイドよ。王と名乗のるも今日で終わりにしてやる。明日から、いや、貴様の首を討ち取った瞬間からこの国の王はこのセルペンスが王となる。御老体、覚悟いたせ。」「滑稽だな。」「何だと!!。」金属音が砂埃の中に響き渡る。 セルペンスはロナウハイドを罵倒しながら剣を振るう。恐らくロナウハイドが挑発に乗り、冷静さを欠くための思索だろう。   あとがき:「平成29(2017)年の世相を漢字一字で表 [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「ロニエールの王はどこだ!!。怖気付いたのか。」レプティリア王、セルペンスは罵倒の言葉を並べ立てながらロナウハイドを捜す。「俺はここだ、逃げも隠れもせぬ。」ロナウハイドの威風堂々とした姿に気後れを取るセルペンス王。だが、この王を討ち取って大陸の南を自分の手中に収めたい。そんな野望を胸に自らロナウハイドに斬りかかって行った。   あとがき:「プロ野球・日本ハムから大リーグのエンゼルスに移籍が決まった [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「だから急いでいます。」 ユニオルに結婚話が持ち上がった頃、新たな城が完成した。「その名をお付けに?。」「ああ、勿論。あいつと俺とで一人前だった。だからだ。」ロナウハイドはユニオルと共に新たな城エルンテベルグ城の最上階へ登った。そこからは城下街シュトットガルドは勿論、クーダム、サントヴルカーン山、ローザントやハンストヴェルグの街までもが見渡せる。「王、大変です。レプティリアより軍が攻めてきて、援軍 [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 凱旋したロナウハイド。エルンテベルグを埋葬し、墓標に花を手向けた。そしてリーベリィが言ったあの言葉をラケルタの墓前に伝えた。「皆、逝ってしまったな。」「逝くのはまだ早いですよ。父上。」ユニオルがいつの間にか後ろに立っていた。「この老体に鞭を打てというのか。」「当たり前です。父上にはまだまだやり残した事が沢山あるじゃないですか。」 火山灰の影響で使い物にならなくなったクーダム城を取り壊し、シュトット [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「先王、ラケルタ様にお伝え下さい。あなたに代わってこの国の平和と安寧を守っていくと。」「分かった。それを聞いて安心した。」 一部始終を見ていたレーガトゥスが呟いた。「・・・シュピッテルよ。そなたの祈り、通じたな・・・。」 そう言って見上げた青空に浮かんだ雲は、まるで軍旗に描かれた守護神サント・マルス神の姿のように見えた。  あとがき:皆様のおかげをもちまして、このブログの訪問者数が一万人を突破した [続きを読む]
  • サント・マルスと始まりの勇者
  • 「勘違いなされるな。あなたの為ではない。あなたの息子の為だ。そして自分には敵討ちなど荷が重過ぎる。それはあなたの息子も同じだろう。やっとの事で掴んだ平和をこんな事で失いたくない。腰抜けだろうが何だろうが言われても構わぬ。自分が生まれ育った国を憎しみで汚したくない。ただそれだけだ。」リーベリィ王子はそういうと兵士達に命じた。「父を埋葬します。手伝いなさい。」そして去り際にロナウハイドに向かって言った [続きを読む]