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こもれび https://blog.goo.ne.jp/rokox

悩み多き毎日。ストレス多き人生。でも、前向きに生きていきたい。だから、自然体で・・・

こもれび
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2016/12/25

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  • 千葉の鋸山 初登り

    千葉の鋸山に行ってきました。小学校の遠足以来。初心者向けの山だよね~と思って、大人になってからは行ったことがありませんでした。ところがどっこいなかなか面白い山です。関東ふれあいの道を登るにつれ、次々に現れる凄い景色。ラピュタの壁に見惚れながら、最後の地獄の石階段を登るとご褒美が待っていました。地球の丸さが感じられる展望台!ただただ見とれていました。帰路は産業遺産の車力道。「車力」とは、男たちが切り出した80キロほどの石を、荷車で麓まで運んだ女たちのこと。この車力たちが通った道が車力道です。女性たちは、1日に3往復もして240キロの石を運んだんですって。この石は横浜港の護岸用石材としても使われていたそうな。採石作業は1980年代まで行われていたようです。フェリーを使うとここ横浜からも近い。また行きたいなぁ。千葉の鋸山初登り

  • その年になって知る思い

    私が40代の頃、何人かでお茶を飲みながら、たわいもない話をしていました。その中に、某大学で社会学を教えていた70代の教授がおられました。曰く、「一日の終わりに、美味しいつまみで美味しいお酒がのめれば、僕は幸せです。」まだ若かった私は、それを聞いて、「なんとつまらない人生なんだろう」と思ったことを覚えています。昨晩、暑い一日を終えて、夕飯の時に冷たいビールとお気に入りのおつまみを頬張りつつ、ふとあの時のことを思い出しました。もうすぐ70になろうとする今の私には、あの時の教授の気持ちがわかるような気がしました。その年にならないと分からないことはたくさんあるのだなと改めて思います。夜ともなるとコオロギが鳴きだし、森に行けばヒグラシが夏の終わりをつげています。猛暑の夏も秋に向かって歩き出したようです。季節が移ろい...その年になって知る思い

  • 美術館巡り

    東京都美術館でマティス展が開催されているというので、上野まで出かけた。個人的には、印象派以降の絵画にはあまり興味がないので、パスしようと思っていたが、友人がとても良かったというので、出かけてみる気になった。マティスは「強烈な色彩によって美術史に大きな影響を与えたフォービズム(野獣派)の中心的な存在として活動したのち、絵画の改革者として、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちの探求に捧げました。」とある。確かに巨匠なのだろうが、ぐるりと一回りして1時間ぐらいで切り上げた。その足で、日本橋高島屋で開催されている「高野光正コレクション・発見された日本の風景」を観に行った。これがとても素晴らしかった。今まで見たこともない絵がずらりと勢ぞろいしていた。作者の名前もほとんど初めて...美術館巡り

  • 日本人のための憲法原論 by 小室直樹

    タイトルを見た時に、三歩後ずさりした。でも、音訳の依頼を受けているので断ることもできず、声を出して読み始めた。目の不自由な方のために図書館でボランティアをしているためだ。ところがどうだろう。読み始めたら面白い!1度ではもちろん読み切れないが、続きは別のボランティアさんが読むことになる。そこで帰宅して早速、図書館に予約をし、自分で最初から読み始めた。500ページ近くある大作だが、講義形式をとっていて、学生との対話で話が進む。そのため難しい内容もとても分かりやすい。憲法は誰のために書かれた法律か?決して国民のために書かれたものではない。では、刑法はどうだろう。刑法に違反できるのは、裁判官だけである。つまり、刑法は裁判官に対する命令書ということになる。目から鱗のオンパレードだ。また、ヨーロッパに端を発した民主主...日本人のための憲法原論by小室直樹

  • 木島櫻谷

    木島櫻谷(このしまおうこく)。知らない名前でした。泉屋博古館東京で「木島櫻谷」の絵が展示されているというので出かけてみました。素晴らしいものばかりが並んでいました。近代の京都画壇を代表する画家だそうで、写生をこよなく愛し、画帳も展示されていましたが、それはそれは見ごたえのあるものでした。書も達筆で一つ一つの画帳に丁寧に記録されている文字も見事なものでした。今回の展覧会では、屏風等、大作がおおく、圧倒されました。動物画で名をはせたそうですので、確かに馬やキツネの毛並みは、触ればふわふわとした感触がありそうでした。でも、今回のテーマは「山水」。壮大な景色、とりわけその中に描かれた大気の様子が並外れていました。https://artexhibition.jp/topics/news/20230602-AEJ14...木島櫻谷

  • 涼を求めて 霧ヶ峰

    猛暑続きの毎日。東京八王子市で39.1度。この夏の最高値。もうたまらん。ということで、避暑に出かけた先は霧ヶ峰。標高1925メートルとあって、朝7時の駐車場では上着を羽織るくらい涼しかった。八島湿原で、ハクサンフウロウ、シモツケソウ、カラマツソウ、ウツボグサ等を堪能して車山山頂に向かった。車山肩辺りまでは曇天だったが、一面のニッコウキスゲに癒された。ノアザミに戯れるオレンジ色の蝶々にもホッコリした。今日は連休中日とあって、車山肩の駐車場には長蛇の列。あれでは、駐車できるまでには日が暮れるかも、と他人事ながら心配になる。急坂を一登りして山頂に着く頃は、雲が強風に飛ばされて青空がのぞいてきた。登山指数は「C」だったが、思い切って来てよかった。残念ながら富士山も八ヶ岳の雄姿も雲の中だったが、山頂の神社でお参りを...涼を求めて霧ヶ峰

  • 太陽のかけら

    谷口けい。世界で女性初のピオレドール受賞者のクライマー。2015年に北海道で帰らぬ人となりました。その谷口さんの人生について、大石明弘さんが本にしました。「太陽のかけら~ピオレドールクライマー谷口けいの青春の輝き」です。高校生までは大人しく目立たない、どちらかと言えば暗い感じの女の子が、どのような道のりを経て、周りのみんなに一歩踏み出す勇気を与えられる明るい太陽のような人になっていったのか。山には興味がない人にも、魅力的な1冊です。太陽のかけら

  • 見習いたい

    知人が庭の梅の木から38キロの実を収穫し、季節は確実に移り変わっていると感慨にふけっていた。38キロの梅の実を梅干しにしたり、梅酒にしたり忙しいことだろう。それにしても植物は凄い。春になれば花を咲かせ、秋には実を結ぶ。平和で忍耐強く、自然の摂理に逆らわない。人間もかくあるべしと思うのは私だけだろうか。。。見習いたい

  • アイヌの教え

    --今日のひと言--天から役目なしにおろされたものは一つもない。(アイヌの教え)Everythingandeveryoneinthisworldhasaparttoplay.(この世界のすべてのもの、すべての人には、果たすべき役割がある。)アイヌの教え

  • 書は体をあらわす

    --今日のひと言--「鏡にはうつらぬひとのまごころもさやかに見ゆる水茎のあと」明治天皇御製*水茎とは、筆跡のこと。現代は、報告書はもちろんのこと、年賀状も手紙もPCで書くようになってしまい、手書きの文字を書く機会が格段に減っている。でも、久しぶりに友人から手書きの葉書などをもらうと、その人の顔まで心に浮かび、とても暖かな気持ちになる。書は体をあらわす

  • エゴン・シーレ展

    https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_egonschiele.html4月9日(日)まで、東京都美術館で「エゴン・シーレ展」を開催している。初めて聞く名前だった。それもそのはず、1950年代からレオポルド夫妻によって数々の絵が収集され、21世紀になってレオポルド美術館で展示されるまで、あまり評価されなかった画家だそうだ。エゴン・シーレは1890年ウィーンに生まれ、28歳の時スペイン風邪で命を落とした短命の天才画家と言われている。16歳の若さでウィーン美術アカデミーへ進学し、グスタフ・クリムトに「僕には才能がありますか?」と聞いた際、クリムトが、「才能があるかだって!君には才能がありすぎる!」と答えたという逸話が残っているそうだ。1906年にシーレはこのウィーン美術ア...エゴン・シーレ展

  • 諏訪敦 眼窩裏の火事

    https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/2022_SUWA_Atsushi_exhibition.html2023年2月26日まで、府中市美術館で「諏訪敦」の展覧会が開かれている。どれもこれも精密に描きこまれている。これまで写真のような絵を見る機会はあり、その度に、なぜこれは「絵画」でなくてはいけないのだろうと思ったことが何度もあった。膨大な時間を費やして描かずとも、写真ならば一瞬で切り取れるのにと。でも今回、諏訪敦展をみて、「描く」ということの意味が少し分かったような気がした。彼の祖母をテーマにした<棄民>シリーズは圧巻だった。祖母は太平洋戦争終結直前の1945年の春に満州に渡るも8月にはソ連兵に捕らわれ、難民収容所に送られる。そし...諏訪敦眼窩裏の火事

  • 雲ノ平と高天原温泉

    行ってきました。念願の雲ノ平と高天原温泉。折立--太郎平小屋--薬師沢小屋(泊)薬師沢小屋--雲ノ平--高天原温泉--高天原山荘(泊)高天原山荘--岩苔乗越--鷲羽岳--三俣山荘(泊)三俣山荘--三俣蓮華岳--双六岳--双六小屋--鏡平山荘--新穂高温泉1日目に雨に降られるも、めげずに薬師沢小屋まで。途中でキヌガサソウが雨に濡れて素晴らしくきれいに咲いていた。写真では見たことがあったが、実際に目にするのは初めて。嬉しかった。この日一番のご褒美。2日目は晴天。憧れの雲ノ平。アラスカ庭園からは、水晶岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、槍ヶ岳、そして薬師岳と百名山のオンパレード。雲ノ平山荘のテラスで、素晴らしき山々を眺めながら静かにコーヒーを楽しむ。なんという贅沢!高天原では野趣あふれる素晴らしい温泉に浸かり、しばし疲れを...雲ノ平と高天原温泉

  • 平標山

    高山直物を探して平標山に行ってきた。三国峠から登り、三国山、大源太山と歩いて平標山の家に宿泊。ここの小屋番さんはなかなか揮っていて、電気はない、ペットボトルの飲み物は置いていない。とても環境に優しい生活をしている。この環境で育っているので、特に不便は感じないとのこと。素晴らしいと思った。翌朝、ガスガスの中出発。でも、だんだんガスも雲もなくなり、青空も見えてきた。さてお目当ての高山植物。あるはあるは。物知りの同行者にその名前を沢山教えてもらった。ニッコウキスゲ、シモツケソウ、チングルマ、ゴゼンタチバナ、ハクサンフウロウ、ハクサンチドリ、ウツボクサ、コバイケイソウ、ウラジロヨウラク、カラマツソウ、ハクサンイチゲ、ダイモンジソウ、ヨウラクツツジ、タニウツギ。一度に覚えきれないが、そんなことにはお構いなしに、可憐...平標山

  • ヒメサユリ

    ヒメサユリに会いに浅草岳に行ってきました。天気予報は雨。でも、民宿での朝は曇り。時々、日が差して一同「登れそうじゃない」と思い始めました。民宿から車で登山口まで数十分走り、皆、ヒメサユリを期待して登り始めました。ところが、1時間もするとポツポツ雨が落ちてきましたので、とりあえず雨具を身に着け歩き続けました。だんだんひどい降りになり、そのうち土砂降りになりました。もうじき小降りになるんじゃないとお互いに励ましつつ登るも、いっこうにその気配なし。相当な急こう配を登り終え、頂上近くの緩やかに道になると、現れましたヒメサユリ!よく来たねと、励まされた気がしました。そのまま頂上まで行くと、たくさん群れて咲いていました。良かった良かった、ヒメサユリに会えたね。という間もなく、今度は雷。ドドーンとどこかに落ちた様子。で...ヒメサユリ

  • 篁牛人展 at 大倉集古館

    https://www.shukokan.org/今、大倉集古館で篁牛人展が開催されている。「篁牛人(たかむらぎゅうじん)」の名前は、今回TVで紹介されるまで全く知らなかった。富山出身であり、富山市篁牛人記念美術館がある地元では知られているものの、それ以外ではほとんどその名前は知られていないようだ。どこの美術団体にも属さず、特定の師もおらず、生涯孤独と酒を愛した異色の水墨画家・牛人。生誕120年記念として、大倉集古館で展覧会が開催されていると聞き、出かけてみた。まず度肝を抜かれる。その迫力。その熱気。「渇筆」という独特の筆使いで麻紙に擦るようにして描く。作品の大きさにも圧倒される。富山県立工芸学校を卒業後、工芸作品の図案を制作し商工省工芸展などで受賞を重ねるも、画家になる夢を捨てきれず、戦後復員してから画業に専...篁牛人展at大倉集古館

  • 小松由佳 写真展 「シリア難民 母と子の肖像」

    銀座の富士フォトギャラリーで小松由佳さんの写真展が開かれている。https://yukakomatsu.jp/2021/11/28/364/彼女の本、『人間の土地へ』を読んで、なんてすごい人だろうと思っていたところ、写真展が開かれると聞いて、早速行ってきた。ご本人は一見、とてもかわいらしい人だが、やはり、これだけの人生を送ってきただけあって、キッパリ、ハッキリしていて、強さを感じた。写真展は次々に訪れる人たちでかなり賑わっていたので、あまりゆっくりお話しする時間がなかったが、シリア人の夫を持つ小松さんしかできない仕事を、これからも続けてほしいと思った。難民たちの明るい面と、重く暗い苦渋に満ちた毎日とが展示されていて、心を打たれた。そして私たちに何ができるのだろうと考えさせられた。受付にシリア難民の生活支援カンパ...小松由佳写真展「シリア難民母と子の肖像」

  • エデュケーション--大学は私の人生を変えた by タラ・ウェストーバー

    衝撃である。これがノンフィクションとは信じがたい。あまりの衝撃で時々本を閉じた。読み進めるのが苦しかったからだ。この話が19世紀の出来事ならば、そんなこともあったのかと読み終えたと思う。しかし、この著者は1980年生まれで、私の三女と同い年である。著者はタラ・ウェストーバー。彼女自身の半生を描いたノンフィクションである。国家を全く信用していない極端なキリスト教徒の父(本書の中で精神的な問題があるのではと示唆されている)のもとで、7人兄弟の末っ子としてアイダホ州に生を受ける。学校にも病院にも行かせてもらえず、出生証明書さえもない。父や兄に精神的にも肉体的にも暴力を受け、それでも家族の一員でいることに多大な努力をしながら、壮絶な子供時代を送る。壮絶すぎて時々本を閉じざるを得なかった。そんな彼女が自分で学ぶことを始め...エデュケーション--大学は私の人生を変えたbyタラ・ウェストーバー

  • 唐松岳・五竜岳

    7月の末に山友と唐松・五竜岳に行ってきました。八方池山荘に宿泊し、1日目は高山植物の観賞会。ニッコウキスゲ、カラマツソウ、マツムシソウ、ゴゼンタチバナ、ハクサンフウロ、シナノキンバイ、ヨツバシオガマ、ハクサンコザクラ、アズマギク、などなど。シモツケソウも素敵なピンクで輝いていました。翌朝は4:30の出発です。八方池に着いたのが6時ごろ。写真でしか見たことがなかった景色が広がっていました。白馬三山の姿がくっきりと池に反映されていたのです。朝一番のゴンドラで上がってきた人たちは、八方池に着いたのが8時ごろで、その頃は山々はガスの中だったそうです。やっぱり山は早朝に限る!ここでゆっくり朝ご飯をすませて、唐松岳に向かって出発。時々ガスがかかったけれど、雪渓を眺めながら唐松をめざしました。唐松岳頂上山荘はコロナで宿泊は受...唐松岳・五竜岳

  • 華氏451度 by レイ・ブラッドベリ

    1953年に書かれたSF小説「華氏451度」を読んだ。華氏451度とは、この温度で書物の紙は引火し燃えるということのようである。近未来のディストピア(ユートピアの反意語)を描いていて、本を読むことだけでなく、本を持っているということだけで罰せられ、あらゆる本は密告によって燃やされる世界だ。「消防士」は火事を消すのが仕事だが、このSF物語の中では「消防士」は昔々に存在した職業で、今は「昇火士」がケロシンで家ごと本を焼いてまわる。この物語が1953年に出版されたということが、私にとっては驚きだった。先見の明に脱帽である。ラジオやテレビの普及で、人間は物を考えることをしなくなり、だんだんと要約、短縮、省略して、込み入った考えは遠心分離機ではじき飛ばしてしまう。その結果、本は無用の長物、いや有害にさえなる。そして、権力...華氏451度byレイ・ブラッドベリ

  • 北岳と小太郎山

    山梨百名山登頂を目指している山友から、小太郎山に行かないかと誘いがありました。「いいね」と答えてから調べてみると、小太郎山のすぐ隣は日本第2の高峰、北岳です。私はまだ北岳に登ったことがありません。ここまで来て、北岳に行かない理由はないでしょう。ということで、広河原から大樺沢、八本歯のコルを経て北岳山頂に立ち、肩ノ小屋で1泊。翌日、小太郎尾根分岐から小太郎山をピストンし、草スベリを通って広河原に下山しました。なんといっても山小屋泊の醍醐味は夕焼けと朝焼けです。夜には天の川も綺麗に見えました。小屋からは朝焼けの富士山のシルエットだけでなく、正面に甲斐駒岳とその奥に八ヶ岳が見事に姿を現しました。仙丈ケ岳もすぐ隣に鎮座していました。大自然に囲まれて至福のひと時です。さて、2日目。小屋から20分ほどで小太郎山分岐です。上...北岳と小太郎山

  • 「淳子のてっぺん」by 唯川恵

    ノンフィクションにほんの少しのフィクションを加えて書かれた「淳子のてっぺん」。読み応えのある本だった。文庫本で625ページの大作だが、あっという間に読み終えた。「エベレスト?女なんかに登れるもんか!」という時代に、女性だけの隊で世界の最高峰、エベレストを目指した田部井淳子さんの物語だ。今から20年ほど前にどこかの里山を歩いていた時、すれ違った人から「あら!田部井さんですか?」と声をかけられたことがある。その時は、あら、いやだ、私あんなにおばさんじゃないし。。。と思った。地球上で一番高い所、8848メートルの山頂を女性で初めて踏破した田部井さんとは知っていたが、テレビなどで見かける田部井さんは、どこにでもいるような気のいいおばさんという感じだったからだ。エベレストと七大陸最高峰への登頂に成功しているのに驕りの欠片...「淳子のてっぺん」by唯川恵

  • 可睡ゆりの園と河睡齋

    静岡県袋井市に「可睡ゆりの園」というところがあると知った。早速、訪ねてみた。色とりどりで様々な種類のユリがワーッと咲いていてそれはそれは見事だった。咲く場所や種類によってはもう花が終わりかけているものもあったが、それでも圧倒された。白、黄色、オレンジ、うす桃色、ピンク、濃いピンク、深紅、えんじ、そして白にピンクが混じったものや、黄色の花びらがピンクで縁取りされているもの、えんじ色が黄色で縁取りされているもの等、各国の原種のユリだけでなく改良を加えた園芸品種も様々に咲き誇っている。コスモスや菜の花の丘は見たことがあるが、ユリの丘は初めてだった。壮観。その後、ゆりの園のすぐ隣に「河睡齋」という古刹があるというので、せっかく静岡まで来たのだからと寄り道することにした。折しも風鈴祭りが開催中されていた。これがまた風情溢...可睡ゆりの園と河睡齋

  • 「人間の土地へ」

    心揺さぶられる本。いかに自分が小さな価値観で狭い世界に住んでいるのかを教えられた本。日本人女性で初めて世界第二の高峰K2登頂に成功し、内戦下のシリアで暮らした女性のノンフィクション。著者はなんと我が家の次女と同い年。裏表紙の作者の写真を見ると丸顔でかわいらしい女性。この写真からは、本に書かれているような人生を歩んできたとは信じがたい。山歩きを趣味としている私は、K2登頂という言葉に惹かれてこの本を手にした。しかし、登山の話はほんの入り口、出発点に過ぎない。K2登山の際に知り合った山の麓の人たちに魅せられ、彼女の関心は山の頂から麓の風土に移っていき、今度はカメラを手にして、中国からユーラシア大陸を西に向かって旅を始めた。その中で、シリアの遊牧民の一家と出会う。砂漠の夕日はあくまで美しく、星々は天にきらめき、あくせ...「人間の土地へ」

  • 4歳は面白い

    4歳になったばかりの孫が熱を出したというので留守番に行きました。コロナのため、1歳半になった妹も保育園には行けません。娘は会社を休めないというので、おチビちゃん二人をまとめて面倒を見ることになりました。朝、機嫌よくママを送り出した二人でしたが、何かちょこっとママにお話をしたくなったお兄ちゃんが、ママ~と玄関に行ったとき、娘はすでに家を出ていました。さあ大変。ママ~、ママ~、と泣き叫ぶお兄ちゃん。どうしようもないのでしばらくほっておきました。でも、なかなか収まる様子がありません。しびれを切らしたばあばは、お兄ちゃんに言いました。「そうね。ママがいいよね。ママじゃないとだめだよね。では、ばあばは帰るね。」4歳になったお兄ちゃんですから、それは困るということが理解できたのでしょう。ピタリと駄々をこねるのを止めました。...4歳は面白い

  • 八ヶ岳ブルー

    先週、山友2人と北八ヶ岳に行ってきた。天気は快晴。ただし風が少し強かった。1日目はゴンドラで山頂駅から北横岳まで歩き、北横岳ヒュッテに宿泊。2日目は、小屋から歩いて15分ほどの北横岳山頂から朝日を仰ごうと朝6時前に出発して山頂に来たものの雲が多く風が強く、立っているだけでも大変だった。空が赤々としてきたが、寒いので小屋に戻ろうと話していたその時、太陽が雲の間から顔を出した。その赤いこと小さいこと!まるでサクランボのように美味しそうだった。今まで見たこともない景色に驚き、寒さも忘れてシャッターを切った。朝食を済ませてから、三ッ岳、雨池山、雨池峠、縞枯山、茶臼山、五辻、山頂駅とぐるりと周回コースを歩いた。三ッ岳の一峰から雨池山の登り口までの下りがかなり急で、雪の表面が凍ってなくて本当に良かった。三ッ岳は岩がゴロゴロ...八ヶ岳ブルー

  • エルサルバドル内戦体験 by エスコバル瑠璃子

    「逃避行」JICA横浜2階回廊・3階展示室で、「ラテンアメリカ探訪アート展Nosotros4」が開催されている。https://www.jica.go.jp/yokohama/event/2020/210108-0301.htmlこのブログに載せた絵は3枚とも、このアート展で購入してきたエスコバル瑠璃子さんの絵のポストカードを写真に撮ったものである。瑠璃子さんとは、2・3度、FB等でコメントを交わした程度のお付き合いだが、何年か前、偶然彼女のブログを読む機会があり壮絶な人生を歩んでこられた方であることを知った。それで今回、その方がどのような絵をお描きになるのか興味を持ち、JICA横浜に行ってみた。動物や花の絵に混じって、圧倒的な存在感を放っているのは、エルサルバドルの内戦を描いたものである。大きなキャンバスのも...エルサルバドル内戦体験byエスコバル瑠璃子

  • 不思議な夢

    不思議な夢を見た。右の耳から大量の砂がこぼれ落ちる夢だ。数週間前から右の耳に違和感があり、首を振ったり顎を上下に動かすと何かカサコソと音がする。まるで耳垢が中でダンスをしているみたいに。でも、耳の掃除をしても何も出てこない。きれいなものだ。あまり気になるので、「明日は耳鼻科へ行ってみよう」と思って寝たのだが、翌朝、大量の砂が耳からこぼれ落ちる夢を見て、驚いて目を覚ました。不思議なことにそれからカサコソと音がしなくなった。なんだか狐につままれたような気がする。不思議な夢

  • コロンボとポワロ

    今、はまっているドラマがある。それは、「刑事コロンボ」と「名探偵ポワロ」。本放送の時間では見られないため録画してみているが、この二人がすこぶる対照的な人物のため、倍楽しめる。「刑事コロンボ」は、1968年から1978年までアメリカで放送されたもので、基本設定はあるものの、多くの脚本家や監督が手掛けており、それぞれのストーリーがそれぞれの作り手の個性を反映し、バラエティー豊かな作品群になっている。毎回、視聴者は最初に完全犯罪もどき殺人を目撃し、その犯人が誰であるかは分かったうえで、ストーリーが始まる。いつもよれよれのレインコートを着てボロボロの外車に乗り、安物の葉巻を吸いながら一見愚鈍そうな素振りで、ドラマを見ている私たちにはすでに知らされている真犯人に迫っていく。犯人は社会的に高い地位についている極めて知性が高...コロンボとポワロ

  • 万年筆

    若い頃、万年筆で手紙や日記を書くのが好きだった。その愛用の万年筆がひょっこり引き出しから出てきた。もう30年近くも使っていない。すっかり生気を失っている。愛おしくなってせっせと磨いてやった。少し、生き返ったように見える。モンブランの万年筆。先っぽにあの有名なホワイトスターのマークが白く輝いている。ボディはえんじ色。ペンの太さは並太。このペンを使っていた頃、もっと太書きのものが欲しかった。ショーウインドーを覘いたら定価が2万円だった。育ち盛りの幼い子供たちをかかえていた当時、自分のために2万円の万年筆を買うのは憚られた。そこで、自分に言い聞かせた。英検1級を取得したら、そのご褒美としてこの太書きのモンブランを買おうと。それから数年後、晴れて1級を取得した頃は、万年筆のことなどもうすっかり忘れていた。ボールペン全盛...万年筆

  • コロナの良い副作用

    非常事態宣言が解除になりました。これまで自粛自粛でいろいろな副作用が出て、日々の生活や経済に大きな影響を及ぼしてきました。その中で良い副作用もあったように感じています。家から40分ほど歩くと大きな公園に行くことができます。ステイホーム期間中、運動不足の解消のために時々、この公園まで足を延ばして散歩を楽しんでいました。この公園は1989年に福岡に転勤になる前、我が家の庭でした。道路を挟んで反対側が公園の入り口だったので、幼い娘たちを連れて毎日利用していました。その頃は公園に行けば、様々な年齢層の子供たちがいつも駆け回っていたものです。ところが13年後に福岡から戻ってみると、子供の姿はほとんど見当たらず、70代、80代の退職世代が、釣りをしたり散歩をしたりしているのを見かけるだけになってしまいました。あ~これが高齢...コロナの良い副作用

  • ペスト

    コロナが猛威を振るう今、世界中で売れ行き好調の本です。北アフリカのフランス領、アルジェリアのオラン市をペストが襲う。その時、人々は何を思い、どう行動するのか。そしてどのように助け合うのかが描かれています。1947年に出版された大昔の物語で決して読みやすくはないのですが、とても心に響くものがありました。前半は読み進むのに時間がかかりました。でも、後半はぐんぐん進みます。物語の語り手が誰なのか最後の方で明かされます。カフカの「変身」と共に不条理文学として有名ですね。近所の本屋さんが皆閉まっているので、アマゾンで注文しました。単行本と思い1700円支払ったのですが、なんと届いたのは750円の文庫本でした。なるほど、需要と供給のバランスですね。身をもって学びました。ペスト

  • ロベール・ドアノー

    写真が好きな人であれば、ロベール・ドアノーを知らない人はいないだろう。「伝書鳩が地図を読むことを覚えたとしたら、きっと方向感覚を失ってしまうだろう。自分にとって大事なことは、大きな好奇心をもってパリの雑踏の中を自由に歩くことだ。」そう語るドアノーはパリ以外はどこにも旅行したことがないらしい。生涯をパリの街角の風景を写し取ることに捧げ、人々に向けられた彼の眼差しはとても優しい。横浜そごう美術館でドアノーの写真展が開かれていると知り、早速行ってみた。「恋人」「街路」「子供達」「酒場」「芸術家」の5つのセクションに区分されていた。すべてモノクロの写真は皆すべて上品なタッチとユーモアにあふれていた。ここにある写真は京都現代美術館「何必館(カヒツカン)」のコレクションだそうだ。この美術館の館長梶川芳友氏は、「ドアノーの写...ロベール・ドアノー

  • 自由人の難しさ

    昨年3月末で退職し、晴れて自由人の身になってもうすぐ1年になろうとしている今、つくづく自由人でいることの難しさを感じている。どのように説明したらよいのか言葉に詰まる。行きつくところ、自己管理の難しさというところだろう。昨年の今頃、周りの人たちに、「4月から自由人だ!嬉しい~」と誰彼構わず吹聴していたら、ある先輩がアドバイスをくれた。「自由人になったら、『きょうよう』と『きょういく』がとても大事だよ」と。「??」という顔をした私に、彼は説明してくれた。教養と教育ではない。「今日用がある」つまり、きょうよう。「今日行く所」つまり、きょういく。仕事に行かずともよくなるのは嬉しいが、することが何もなくなると酒の味も落ちるというのだ。なるほど。。。と納得したが、それは男性の話であって、家事など諸々の日常事をこなす女性の場...自由人の難しさ

  • 多摩川散策

    1月の中頃から風邪をこじらせ気管支炎を患っていた。熱はないものの薬のせいか体は怠く前向きな気持ちになれずにいた。3週間目に入り大分回復してきたので、リハビリを兼ねて多摩川の土手を散策してきた。六郷土手で電車を降りて多摩川駅まで歩いてみた。まず驚いたのは昨年の台風の傷跡。河原敷きに泥やゴミが蓄積されているところがそこかしこにあり、かなり背の高い木の枝に藁くずやビニール袋などが沢山ぶら下がっていた。こんなところまで水嵩が上がってきたんだとビックリ。土手沿いの住民の方たちはどんなにか怖い思いをされただろうと改めて感じた。やはり現場に足を運ぶということはこういうことかと納得した。ニュースで聞いているだけではここまでの実感は湧かなかった。あれから4か月近くがたち、今日の多摩川はいたって平和に流れていた。そんな多摩川を眺め...多摩川散策

  • お兄ちゃんの試練

    次女に第二子が産まれました。可愛い可愛い女の子です。上の子は男の子。2年7か月でお兄ちゃんになりました。昔から男の子は育てにくいと言われてきましたが、見ている限り娘たち夫婦はさほどの苦労もなく上手に育児をし、これまでスクスクと育ってきたように思います。良くおしゃべりする、これまた可愛い可愛い男の子です。そのお兄ちゃんに妹が生まれたことで大きな変化が! ヤダヤダマン全開です。「保育園には行かない。」「歯磨きなんか大嫌い。」「僕も赤ちゃんになりたい。」「おっぱいが飲みたい。」。。。。おもちゃを投げる、牛乳をぶくぶくしちゃう。。。産後の1ヵ月間、娘の家に泊まり込みでお手伝いに来ているばぁばはへとへとです。でも、よく観察していると、子供ながらにいろいろと大人を試したり、自分の心と戦ったりしているのがよくわかり、そのけな...お兄ちゃんの試練

  • ツールドモンブラン

    6月の末から7月の頭にかけて、山の仲間とツールドモンブランに行ってきました。フランスのシャモニから、イタリア、スイスと経由してまたシャモニに戻る170キロの行程のうち、100キロ近くを7日間をかけて歩いてきました。毎日が晴天。シャモニでは記録的な暑さで42度を記録した頃です。標高2500メートルあたりのトレッキングルートを歩いている私たちの所でさえ32度でした。それでも、湿度が低いヨーロッパでは、日本の夏のような不快さはなく、雪渓の上を歩いたり、木陰に入ったりすれば、スーッと涼しさが戻ってきます。海外の山歩きは初めての経験でした。7日間も歩き通したのも初めてです。牛たちが放牧されているのどかな風景の中からスタートして、高山植物がワーッと咲いている平原や雪渓の急斜面、眼下に村を眺めながらの急坂などを歩き、変化にと...ツールドモンブラン

  • 竹内栖鳳

    ハスの葉の中の水がなんとイキイキしていることでしょう。ひと目ぼれです。作者は竹内栖鳳。上村松園の師です。熱海にあるMOA美術館で栖鳳の展覧会があると知り行ってきました。栖鳳の絵を改めて見るのは初めてです。でも私は以前から松園の大フアンでしたので、彼女の師の絵とはどのようなものなのか興味を持ったのです。そして一目ぼれ。栖鳳の絵の「青」はとても魅力的に使われています。なんだか心が洗われるような青色です。また、栖鳳は小動物や魚などを好んで描き、この絵のタイの目はまるで何かを語っているようでした。雀もよく題材にしていたようで、「チュン」と鳴く声が聞こえるように描かなければいけないと言っていたそうです。展示されていた作品数はさほど多くはありませんでしたがとても満足できました。熱海にあるMOA美術館に来るのも初めてでした。...竹内栖鳳

  • 岩殿山

    岩殿山に登りました。山名は知っていましたが、これまで機会がありませんでしたので今回が初めてです。まず、大月駅を降りると北側に大きな大きな絶壁がほぼ直角にそそり立っています。これが岩殿山です。あの山頂から一本の鎖が垂れていて、さあ、登ってくださいと言われたらすぐに帰宅したところですが、幸い山の東側から巻くようにして登るとのことで一安心。山の中腹にある丸山公園を目指して階段を上ります。このあたりから眺める富士の雄姿は素晴らしく、「富士山が一番美しく見える町」という立て看板には説得力がありました。大月市の南側に連なる山々の向こうに顔を出した富士の山は3割ほど真っ白な雪に覆われ、その雪の中に尾根の部分が黒い筋をひいてクッキリと浮かび上がり、静岡側から見る富士山とは趣を異にした「かっこいい」姿でした。丸山公園の「ふれあい...岩殿山

  • 日日是好日

    http://www.nichinichimovie.jp/樹木希林さんの遺作ということで話題になり、鑑賞したいと思いながらそのままになっていました。そして、日常の忙しさに紛れていつしか心のひだに埋もれてしまっていましたが、最近、禅語に興味を持ち始め、「日日是好日」という言葉に再度出会いました。黄檗宗少林山達磨寺の副住職広瀬大輔さんによれば、「好日」の「好」は「好悪」の好ではないとのこと。「『嵐か、よし、嵐なにするものぞ!』、『失ってしまったか、よし、どうにかこれを改善しよう!』と、積極的に生きる決意"よし"がこの"好"なのです。」とのこと。http://www.daruma.or.jp/zen/detail.html?zen_id=11楽しい日でも苦しい日でも、そのままを受け入れ清々しく生きていけばそれが、日...日日是好日

  • 雲洞庵

    雲洞庵の土踏んだか・・・新潟県南魚沼市にある金城山の麓に佇む雲洞庵。曹洞宗の禅寺です。「庵」とつくのは、このお寺が元々は尼寺だったことを物語っています。それほど大きなお寺ではありませんが、とても魅力的なお寺です。赤門から本堂に続く山道の下には、法華経の一石一字が書かれた石が埋められているそうで、この参道を通ってお参りするとご利益があると言われているそうです。赤門の両脇には大きなわらじが奉納されていました。私たちが訪れたのは、11月3日、秋晴れの清々しい朝でした。開門と同時に境内に足を踏み入れると素晴らしい紅葉に目を奪われました。他に参拝客もなく、静かで秋色に輝く景色を独り占めでした。風もなく、池に映る紅葉はまさに水鏡です。今から1300年ほど前、奈良時代に藤原の鎌足の孫が母の菩提を弔うためにこの地に雲洞庵を建立...雲洞庵

  • Rio de Janeiro の思い出

    「思い出は沖の白帆になおも似て、遠くなるほど美しい」この言葉は、中学を卒業する時に、先生が卒業アルバムに書いてくださった言葉です。7月の末からお盆の時期まで、リオデジャネイロに出張する機会がありました。帰国してすぐは取り立てて書き留めておくこともないような気がしていましたが、時間が経ち、ふと写真を見返していたらやはり記録しておきたいと思うようになりました。初めての南米大陸。敬愛するセバスチャン・サルガドのふるさとブラジル。その第2の都市、リオデジャネイロは、1960年にブラジリアが首都になるまで同国の首都でした。もっと言えば、ナポレオンに本国を追われたポルトガル王室がブラジルにやってきた時からブラジルが独立するまではポルトガルの首都でした。そのためリオはポルトガルの影響をとても強く受けており、このことが、人口が...RiodeJaneiroの思い出

  • アルジャーノンに花束を

    「FlowersforAlgernon」を読み終えた。最後の数ページは朝の通勤電車の中で読んでいた。涙が溢れてきてバッグを濡らしたが止めることができず、そのまま読み続けた。周りの人はどう思っただろうか。。。いやいや、都会のラッシュアワーで隣の人が泣いていても気に止める人など皆無だ。最初に発表されたのは1959年だからかなりの古典で、小説の題名だけは聞いたことがあるような気がして読み始めたのだが、素晴らしい物語である。ジャンルとしてはSFモノになるが、宇宙人や近未来を扱ったものと違いヒューマンドラマである。知的障害を持つチャーリーが知能指数を高めるための試験的な手術を受け天才になっていくという設定である。チャーリーは32歳だが知能は幼稚園児並で、周りの友人たちが彼をいじめて大笑いしているのを見ては自分も一緒になっ...アルジャーノンに花束を

  • 静かな幸せ

    今年のお正月は、初めて夫と二人だけで迎えました。静かで寂しく物足りない元旦でした。3人の娘達がそれぞれに家庭を持ち、お正月はそれぞれの夫の実家でお祝いをしているからです。娘を持った悲しさだね~などと夫と話をしていましたが、大きな勘違いに気づきました。娘たちには日頃言っていることがあります。「パパとママはどんな時もあなたたちの父親であり母親なのだから、連れ合いのご両親に可愛がってもらいなさい。」と。3人ともそれぞれの夫達の家庭に温かく迎え入れてもらい、可愛がられ新年を祝っているのですから親としてこんなに幸せなことはない、ということに思い至りました。本当にそうです。友人の中には、娘に子が出来た途端にその父親が姿を消してしまったり、精神的なDVで離婚騒動になったり。。。と辛い経験をしている人もいます。寂しいなんて贅沢...静かな幸せ

  • 雲取山

    2018年元旦の日の出ではありません。これは2017年12月に登った標高2017メートルの雲取山山頂からの日の出です。気温が低く、とても寒かったものの、天候に恵まれ気持ちの良い山行でした。2017年のうちにどうしても2017メートルの雲取山に登りたくて駆け込みセーフの計画でした。この時期は木々の葉も落ちて見通しも良くなり、また空気も澄んでいて、大雪にさえならなければ気持ちの良い山歩きが出来ると思い12月にしました。三峰神社から入り鴨澤に下山します。山頂下の雲取山荘に一泊し、夜には奥多摩の山々の向こうに街の灯が見え、オリオン座も北斗七星も綺麗に見えました。暖房のない山小屋の部屋はとても寒く炬燵に足を入れたまま寝ました。翌朝は、キーンと冷え、歩き始めだけアイゼンが必要でしたが、下山は雪もなく快適な歩きになりました。...雲取山

  • 秋を楽しむ

    紅葉の季節が始まりましたので、かねてから訪れたいと思っていた涸沢ヒュッテに行ってきました。週末とあり大変な人出でしたが、それはそれは見事な紅葉でした。スタート地点の上高地はまだまだ緑が優勢でしたが、標高が上がるにつれて色付きが増し、ヒュッテの周りは正に最盛期。百名山一筆書きで有名な田中陽希さんもヒュッテに来ておられました。そういえば、登山途中で日の丸のマークをつけた筋骨逞しい男性が私たちをスイスイと追い抜いてまるで駆け抜けるような勢いで登っていった人がいましたが、あれが田中さんだったようです。記念に一緒に写真を撮ってもらいました。その後、彼は紅葉の景色の中で自撮りをしていました。それにしても、前穂、奥穂、涸沢岳、北穂を眺めながらの紅葉は感慨深いものがあります。来年はあの峰々の上に立ちたいという思いがこみ上げてき...秋を楽しむ

  • とめ、はね、はらい。

    このシルバーウィークを利用して、天狗岳、硫黄岳に行く予定でした。が、意地悪な台風が邪魔をして、やむなくキャンセル。それで、3日間、フリーな時間ができました。そこで、だいぶご無沙汰していた写経に出かけました。外は雨。でも、雨音を聞きながら一心に写経するのは心が落ち着きます。筆で書くのはとても苦手ですが、お手本がありますので、それなりの字になります。でも、時間ができたら是非、いちから書道の基本を学んでみたいと思う時でもあります。とめ、はね、はらい。いいですね~。近頃では、文章は殆どパソコンで書きますので、ペン字でさえ書く機会がなくなりました。メール、ライン、などなど、メッセージのやりとりも電子文字で済ませてしまいますので、本当に手紙を書くことがなくなりました。ただお一人、今でも折に触れお手紙をくださる方がいます。高...とめ、はね、はらい。

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