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  • 8月16日

    いついつよりも1時間寝られなかった朝好きな人にラインをするかで胸がときときめく考えたらすえに結局しない自分にさよならしたのは少し前それはそれとして親戚に前川清に似た人がわたしにはいます秋田に行く時にはドライバーを頼み田沢湖に一周して女神に合わせてくれる時々どきは1日中寝てるわたしにも1時間寝足りない時があるそれでもごはんを買いに行くのに自転車で心臓を破ることになる吐き吐きそうになって死に死にそうになって本当に死にそうになった時だけ生き抜きたくなるスズムシが鳴いてるスズムシが鳴いてるそれはそれとして親戚に前川清に似た人がいる今々思い出したけどドライバーは別の人けれどもやっぱりその人も前川清に似ているスズムシが鳴いてるスズムシが鳴いてる虫がいっぱい死んでいるそれはそれとして親戚に前川清に似た人がいて今思い出し...8月16日

  • 途中

    僕が無職になった経緯は一言ではとても言い表せず、他の無職人がどういう経緯でなったかなどは想像するしかないが、主に学校を卒業したと同時であるとか、退職して再就活せぬ間にずるずると、であるとか、が大半なのではないかと想像する。これはもちろん、僕の想像の範囲であり、客観的事実を述べるものではない。通信制高校と、専門学校を同時に卒業できる学校に通っていた。小学4年生から不登校だった僕、また漫画家に憧れて絵を描き続けていた僕にとっては、中学校に通ってこそいなかったが卒業したと同時に東京に上京し、出版社に持ち込むことを想定していた。経験不足からの稚拙な構想であった。いよいよ中学を卒業するというある日に母にパソコン画面を見せられた。先に出た通信制高校のホームページだった。「マンガを学びながら高校を卒業できる」「週3日の...途中

  • 12/28

    火星自体が火星の生命体という可能性を加味する時がここにきたかリゲルという大きな星を10秒見つめてはならないよ屁、止まらなくなるよそう言う目の輝きが一層増すのはなぜだい鳥を撮っているマスクの男がオオタカという鳥を教えてくれた多少川が汚くてもカワセミはいるよ、木に止まった3羽のカワセミを見せてくれた大きなレンズに鳥は怯えないのが少し意外だったなぜ意外だったのかどうしてか忘れてしまったこの間まで知床にいていろんな鳥を撮ったというそれとそれ撮ったんだ僕がいまいちピンと来なくて写真は見せてくれなかった鳥詳しいですね何の気なかったのにマスクの男は「そんなことは…」だって火星の形を想像してみる丸という名の有機な形12/28

  • ジャンピングボーイ 11/2

    ハクセキレイの後ろを追って跳んで跳んで跳んで跳んで跳んで跳んで跳んで白と黒が逆になるジャンピングボーイハクセキレイの下雨覆を追って視界にモヒカンが映る苺のおじさんがその正体白と黒が逆になるジャンピングボーイハクセキレイ夏羽が落ちて目で追っていたら右目と左目が入れかわって白と黒が逆になる金星とぼくの帽子が逆になるジャンピングボーイ11/2

  • ジャンピングボーイ 10/29

    ママのヴェゼルはパールホワイトまるでロダンの女神の彫刻イオンの立駐が光って溶けたジャンピングボーイ叔父さんのヤリスはアバンギャルドブロンズメタリックXグレード、ハイブリッドの一番安いやつゴールド免許の安い保険ジャンピングボーイお兄ちゃんのninja250はメタリックフラットスパークブラック乗りたいからバイト先が余計に遠い名古屋銀行を2つも通り過ぎるジャンピングボーイジャンピングボーイ10/29

  • ジャンピングボーイ 10/28

    こどもに紛れて秋桜畑でミツバチごっこもっとジャンピングボーイママのヴェゼルで万博公園セダムでできたモリゾーとキッコロジャンピングボーイそれと一緒に記念写真をして観覧車に乗ろうよママジャンピングボーイ10/28

  • ジャンピングボーイ 10/27

    部屋は寒淋しく外は陽が暖かくそんな季節だなジャンピングボーイ蝶は舞い海老は反り冬はすぐそこジャンピングボーイ楽木を拾い集めて、乾燥で怪我をするジャンピングボーイ10/27

  • ジャンピングボーイ 10/26

    坂を上って、カーマの角を曲がってでっかいケヤキの公園ですなあそびジャンピングボーイママのお姉ちゃんに節分にもらった金星のUFOみたいな柄のツバだらけの帽子ジャンピングボーイ空とぶイルカ指差して飛行機だと一人で叫んでから砂場に右ひじから行ったジャンピングボーイ10/26

  • 漫才「痴漢」

    どうもーおねがいしまーすおねがいしまーすあのこの間痴漢しちゃったんだけどさはい?今度裁判するから弁護してくれないかななんですか?はい?いやちょっとあんまり入ってこなかったんですけどなんて言ったんですか...どうもーおねがいしまーす...その次やその次おねがいしまーすそれが私のやね、私自分で私さっきなんて言ったんですかって聞かへんからあのこの間痴漢しちゃったそれそれそれそれそれ、え、何してんの、何千年後の漫才やねん、千年後日本は痴漢合法になるんかえ...?え?やないねん、タイムリーパーかて聞いてんねん、千年後から仕事で来たのに痴漢してしまったんかいやあの、そんなわけないじゃない、言っとくけど、千年後って痴漢合法になってるからは?この今から100年後、セックスアンドロイドが開発限界に達して、男も女もどんなセッ...漫才「痴漢」

  • うつだから許して

    昼から公園で1人、時間が止まっている男太陽光からセロトニンを摂取しているうつだから許してほしいイヤホンで聞いてるのは筋肉少女帯だったりBISHだったりするよあとね暗い部屋で何もせずにあぐらをかいてても副交感神経を優位にしているうつだから許してほしいメンタルにいいこと超大全に全部書いてあるからあとね茂みに向かってしゃがんでいても人間社会から自分を守るために隠れている社会不適合者だから許してほしいぼくは虫に優しい人にも優しくできるようつだから許して

  • 10月8日

    いなり寿司が急に食べたくなって買いに行き途中金星人とすれ違ったが挨拶もない金欠だのに8個入りのいなり寿司を2パック買いお茶でよかったのに水を買いポップコーンも欲しかったが我慢した銀行でお金を借りて帰りサボテンを見てたら全部無くなった10月8日

  • 0

    ズッキーニのバイク?

  • 8.6

    今川義元が本陣を築いた場所で今はこどもがしゃぼん玉を吹いているそれを見てあくびをしているのが黒猫のワンだこんな平野に本陣を築いたとは思えないが...ふぅん、だから死んだのかこんな平野に大将がいたら俺でもやれるこれは別に誰の言葉でもない黒猫のワンはこの頃冷たいうどんが食べたくてしかたがない丸亀製麺は遠いなぁと考えながら寝たら羽が生える夢を見た空は無重力だった黒猫のワンは夢見心地でベンチから落ちた8.6

  • 大きな羽根

    大きな羽根それと大きな羽根さらに大きな羽根大きな羽根故に大きな羽根夢の大きな羽根大きな羽根付けて大きな空飛んで大きく舞う大きな空はどこまでも青いあっちの空からこっちの空まで青く青く青く空は青く空は青く青く空は青く青く青く青く青く青く青く...この大きな空を見上げることをせずに白い羽根を羽ばたかせて舞いましょうよあなたとわたし大きな羽根

  • コンビニのレジで自分の袋を提示する法

    コンビニで袋を使わない為にレジにて、「袋これ使って下さい」という旨を恥ずかしがらずに伝える法がこれから必要になってくる。レジ袋を常備しているのであれば尚更、毎回恥ずかしがって言うのを躊躇ったり、言うのに緊張するのでは緊張の無駄遣いであり、限りある緊張、どうせなら他の場所で使いたいものだ。コンビニで買い物をする、レジ袋はこれから有料なので、自分で袋を持っていきそれに入れたい、もしペットボトル飲料一本だけならそれを受け取って自分で袋に入れる事も出来るが、これがシュークリームを3個とおにぎり2個を買った場合であれば、自分で入れるのは億劫であるし、想像する上ではなんだか滑稽にも見えてくる。ここはやはり、袋を店員の方にお渡しして入れてもらうのが早いだろう。では、どうして袋を渡すのがいいだろうか?ここで考えたいのは、どう伝...コンビニのレジで自分の袋を提示する法

  • バスのワルツ

    バスのドアーが横に開くと客乗るノルノルノルノルキャクノルノルノルノルノルキャクノルノルノルノルノルノルノルノル客乗りまくるバスのドアーが横に開くと客乗るノルノルノルノルキャクノルノルノルノルノルキャクノルノルノルノルノルノルノルノル客乗りまくるバスが来るバスが来るバスが来る止まってドアーを開けた!バスのドアーが横に閉まると客座るキャクスワルスワルスワルスワルキャクスワルスワルスワルスワルスワルキャクスワルスワルスワルスワルスワルスワルスワルスワルバスのドアーが横に閉まると客座るキャクスワルスワルスワルスワルキャクスワルスワルスワルスワルスワルキャクスワルスワルスワルスワルスワルスワルスワルスワルバスが出るバスが出るバスが出るライトウインカーを出した!急いで乗ったら行き先分からず誰かに聞くにも皆せわしそうだし本に...バスのワルツ

  • たばこって何なんだろうなと思うことがある

    たばこって何なんだろうなと思うことがある。葉っぱの詰まった棒に火を着けて、その反対から口で吸って煙を吐く。この様子の滑稽なこと。この一連の動作は、視覚も使ってリラックスみたいなものを感じるには感じる、これはでもシャボン玉みたいなものだなとも思うけど、したがってそれ以上でもそれ以下でもないなとも。出るのが煙か泡かの違いだけで。ただたばこには味やニオイがある、シャボン玉にはない、シャボン玉にはフレーバーがない。ただし誤って吸い込んだりするとそれなりの味はする。勿論、シャボン玉液は通常吸い込むものではない。うむ、改めてたばことシャボン玉の違いを感じてきたな。たばこって何なんだろうなと思うことがある

  • マサルくん自選詩集<カバ>

    ●らせん、どこかへは娘は伸びた健脚急かして駅へ急ぐが私鉄の車掌は機械的な学校だ(それも遠隔式の)階段かけ上り改札抜けたがいずれも電車の扉は閉まる果たして初老のスーツを挟んで北へ急ぐぞ北へ急ぐ南へ急ぐんだ南へ急げホームに立ち尽くした娘は息荒く玄関に忘れた弁当を思い出す家から出てきた娘の軌跡は残像残して娘の脳裏に急ぐんだ急ぐんだ急ぐんだ次に朝が隠れる前に!●木にさえ微笑む優しさがお寺の隅っこでカルピス飲んで住職のアウディを羨んで睨む禿げた桜の木を見る目を逸らす日に照って返るお堂の瓦古いがゆえに現る堂々なる威厳仏道を志す心を蝕んでゆくのは良心に隠れていた悪心の刃あぁあなたのようになりたい慈しみの心がほしい虫をも殺さぬ慈しみがねぇあなたのようになりたい笑顔を忘れぬ優しさがほしい木にさえ微笑む優しさが●アイマスク倫理と法...マサルくん自選詩集<カバ>

  • 誰かのウンチ

    誰かのウンチ誰のかは知る由もない誰も気付かない誰の目にも留まらないいつか落ちたり風化したりするんだろうななんでここにウンチをしたんだろここにウンチをした誰か我慢出来なかったのかなウンチ、どうしてもしたかったのかなぁ誰かのウンチに思いを馳せる今日のこの頃もうすぐ夏ですね何したいですか誰かのウンチ

  • またへん

    フクダが笑っていたお前マタヘンどこから書くぼくはふんぞり返ったマタヘンここから書くフクダが鼻をほじったマタヘンはそこから書かへんフクダが鼻くそを飛ばしたあほーぼくはムッとなったお前どこから書くねん先生に叱られた学校に抹茶塩を持ってくるなまたへん

  • 不良の君

    長い髪の学ランの似合わない君は未成年のくせにたばこを吸う不良よいつもなにか考えているような考えているような顔をしているね誰にでも柔らかい態度で笑顔の可愛いのは誰にも心を開かない固い心の持ち主だからね私が君に話しかけるのは毎週決まって火曜と金曜「やぁ」と声を掛ければ「やぁ」と返して何をも跳ね返す柔和な笑顔を見せつけた君から聞く旅の話は何より胸がときめく時間なんですよ特に新潟が好きらしい君何故新潟なのかはなんだか聞いちゃいけない気がしてまだ聞けていない私ですたばこを吸う姿が一度見たくてお昼に一度跡を追ったのよご飯も食べずに校舎裏で吸っているたばこの煙が行き場を失くしているように見えてとても声を掛けられなかったことあるごとにメモ帳にことわざを書いている君は学ランのあまり似合わない君は一体何を考えているの不良の君

  • トイレ紙、漫然と見つめる

    トイレでおしっこする時に漫然と見つめる先はトイレ紙トイレットペーパー向かって左の方向少し下を向く公共のトイレで隣の人おしっこ出るの早いねすぐ終わるね僕の後から来る人2人は先に終わる焦る家のトイレでおしっこする時に漫然と見つめる先はトイレ紙考えてる事はその時その時便座に座ってからおしっこ出るまでに掛かる時間が人より遅い気がする焦る家のトイレでおしっこする時にトイレ紙を漫然と見つめていても得られる情報はぜろに近いトイレ紙を見つめている自分に気付いて他のものに目を移す結局する事は変わらない同じたまに壁が汚れてることがあるなたまにだけどね手を洗うトイレ紙、漫然と見つめる

  • こざとへん

    タナシが言ったこざとへんどこから書くボクはペンを取ったこざとへんはココから書くタナシは鼻で笑ったそう言うと思ったボクは肩をすくめた大阪ではこうやった先生が叫んだゲレーロってもう中日に居ないの!?こざとへん

  • 与太郎!

    時そばのそば屋の客のお世辞に柳の木の下ではっきりとした目的もなく耳を傾ける与太郎のような人生は簡単ではない与太郎!

  • りっしんべん

    フクダが言うたなぁお前、りっしんべんどこから書くオレは言うたったりっしんべんはココから書くフクダが言うたりっしんべんはココから書くオレはワロたりっしんべんはそこからは書かへんフクダがワロたお前りっしんべんの何知ってんねんセンセイに叱られた箸でカレー食うなりっしんべん

  • ダバダバ・ドゥビドゥビ・パヤパヤ

    お風呂に入る時には生きる事について考えるお湯は39度か40度服は濡れるので着ない全裸のぼくが考えるのであるお風呂に入るとする事がないただ飽きるまで温まる他はうちのお風呂は壁が白い他の家もそうなのだろうかやはりする事がない生きる事について考えるのはごく自然なことであった生きるためには食べなければならないという人がいるでも食べなくても死にはしない生きてはいないからだ生きていなければ死にもしないからだどこにもいないどこへも行かない宇宙は何も考えないダバダバ・ドゥビドゥビ・パヤパヤ

  • 3月13日

    顎でおっぱいをぐりぐりしてる3月13日

  • 3月12日

    5秒でスキップ出来る広告のはずなのにお前今秒数誤魔化しただろってほんのたまに想う3月12日

  • ピンク色のシャツがよく目立つ

    ピンク色のシャツがよく目立つジーパンの裏地が裏返っているそのずれたジーパンからは92cmといったところだろうか大きな臀部が顔を出しているうつ伏せになって、寝ている女は寝落ちだろうか開けたままの本を頭で押しつぶして髪もほどいてすらいない白いペンキ塗りの部屋四角い窓から陽が丸い臀部にまで差し込んでいる寝相は悪いようだ、身体の捻れとシャツのしわを見ればそう思う閑散とした部屋に住んでいるな置き時計と本と野球選手のポスター夕方頃まで寝ていそうな安産型の女名はトモコといったピンク色のシャツがよく目立つ

  • バッタ

    バッタがいたので捕まえて帰ったらママに、「なんてことをしたのバッタにも家族がいるのよあなた何したのかわかっているの」と怒られた「あー、これ、なんかの本で読んだな」とぼくは思った「あ、仏教の本や」ぼくはバッタを元のところに戻した帰ってママと笑っていいともを見ながらプリン食べたママはプリン食べなかったバッタ

  • エイがどろぼう

    エイがどろぼうエイが盗んだコンプライアンス梅のり巻でビールを開けた弁護士が一人で葉巻をふかしているエイがどろぼうエイの軟骨はピンクダイアモンドミルクキャラメル森永ワインで酔ったパン職人プレイボーイエイは盗むエイは盗むエイはどろぼうだからエイはどろぼうどろぼうは盗む盗む何でも何でも盗む井の頭線の明大前の50km制限あれを盗んだエイはどろぼうエイがどろぼう

  • セフレの唄

    セフレを作ろうよセフレを作ろうよ3分で気持ちよくなれるはずだよインスタントセックスインスタントセックスキスが上手くなくてもいいわ舐めるの上手くなくてもいいやおっぱいも小さくてもいいやセフレを作ろうよセフレを作ろうよ出来れば徒歩5分以内に欲しいなインスタントセックスインスタントセックス一人で飲んでる時に無性に唇を吸いたくなるこんな時にセフレがいないのは不便だとインスタントセックスお湯を入れて3分待つお湯を沸かすまでちよっと時間が掛かるけど即席性行為即席性行為日本人のセフレインスタントセックスインスタントセックス外国人のセフレ女性であればもうなんでも...インスタントセックスセフレを作ろうよの唄セフレの唄

  • なんか、その

    なんか、その若者の何何離れってあるじゃないですか、それって時代によって違う、でも違うのは離れたものっていうより時代による価値観が大きいような気がするんですよね時代が変わるに従って最新のコンテンツが変わる、最新のコンテンツが変わればそれまで最新だったコンテンツが旧くなり何何離れの対象になる、最新のコンテンツに対しておじさんが「若者は何何ばっかり...」と嘆いたりする、その最新のコンテンツから人々が離れていって、最新のコンテンツを触っていた若者が「若者は何何ばっかり...」と嘆くおじさんになる結局そこに普遍的な価値観は存在しなくって、当人たちが若い頃流行っていたものを崇拝しながら、その対象物に信仰心を持たない若者にとやかく言っているというこんな図が出来上がっているんじゃないかと社会の成長、はそれと共に衰退を生んでい...なんか、その

  • 期待するだけ無駄なことがある

    期待するだけ無駄なことがある。向上心が正義だと思っている人にとってはあまり認めたくない、認めにくい考え方なのかもしれないけど、僕は大なり小なり生きてきた中でこういう考え方が身に付いてきた。時々は...期待しなければ結果は付いてこない、とも思う。ただ、期待が裏切られた分だけ疲弊はする、僕は無駄な疲弊したくない、期待に振り回されたくもない。意識的なのか無意識的なのかは意識したことがないけど。人間は社会的動物である、と言った社会学者がいる。ただ思うのは、人間も動物だ。社会に居ようが居まいが、動物は生きることが使命、使命というのは便宜上の言い回し。何をしていようが、働いていようが駅舎に住んでいようが、社会主義者だろうが印象派だろうが、ガラケー派だろうが分散型派だろうが。自分の人生は自分のものであり、すべての人は自分が唯...期待するだけ無駄なことがある

  • セリフ乳首なめまわし

    セリフ乳首なめまわしってなんか相撲の凄い決まり手みたい自分の乳首をなめまわしてびっくり仰天相手が落っこちたでも待って!東の横綱がまだ乳首をなめまわしてる舌を器用に動かして勝ったのにまだ乳首をなめているお客さんはびっくり親方もびっくり警備員もびっくり行司は軍配を落とし満員御礼の垂れ幕も落ちて天皇皇后も思わずこの顔!ばんざーい!ばんざーい!初場所の千秋楽はこれにておしまいばんざーい!ばんざーい!喜んでいるのか驚いているのかセリフ乳首なめまわしって終戦から初めてだよねちょっと待って!西の横綱が倒れた拍子にまわしがずれているずれたまわしの左からひょっこりちんちんが見えているずれたまわしの右からもこんちわちんちんがはみ出てるお客さんはびっくり親方もびっくり警備員もびっくり真実の伝える報道カメラマンフラッシュはやめてとアナ...セリフ乳首なめまわし

  • お礼を伝える権利

    お礼を伝える権利っていうのが人にはあってしかるべきなんじゃないかって。例えとして、ドラマなんかで“正義の味方”が何らかの救済をした後に、その救済された人からのリアクションを受け取らずに去る姿、というのが散見されるけども、これは言ってみれば典型的な“お礼を伝える権利の無視”。助けてもらった人は助けてくれた人に感謝を伝えたい、というのは人間の心理としてあるんだろうなと。つまり、助けてもらった時に、瞬間的に助けてもらったという感謝の気持ちが発生する、そして発生してしまったものは発散したい。面白いと思った時に笑いたい、悲しいと思った時に嘆きたい、と一緒で。僕は路面電車に乗った時に、その日は風の強い日で、停留所で待っていたら強風でカラーコーンが2個飛ばされてきて、その飛ばされたカラーコーンは線路に留まったので、僕は電車が...お礼を伝える権利

  • 十二月十日

    深夜0時コンビニへ向けて歩き始めたこの時間は遠くこ音がよく聞こえる物理学の本でそう読んだ遠くで車が走る音それだけ下を向いて歩こうなにもいいことはないけど下を向いて歩こう虫の死骸がよく見つかるけど下を向こう一人で歩いてたら川の音が聞こえてきたいい音だったさらさらと川の音がいい音なのは他にはない音だからそれ以外の理由はないことにしたあえてないことにしたハッと気付いて自分の足がどこに向かっているのかよく分からなくなってきたハッと気付いて自分の時間が止まった気がした間奏だここは間奏だサビ前の間奏だ皮膚は割れているそれは乾燥だ下を向いて歩こうなにもいいことはないけど下を向いて歩こうきれいな月はたまに見よう下を向いていたら白い布が落ちていたただの雑巾だった十二月十日

  • 異常は無いと言われる

    こんばんは、血液検査報告書の裏に日記の下書きをし始めたまさるくんです。意識高すぎ高杉くんの新cmが始まりましたね、松本さんが毎回どこを切り取っても可愛いので毎回楽しみでしょうがありません。今日はというと、朝から謎の頭痛に見舞われてながらも、ファミマで買ってきたパンを少しずつ食べながら、やはり録画したテレビなどを見て過ごしていました。eテレのスイッチインタビュー、今回はヨシタケシンスケさんが出ていましたが、その考え方は刺激的なもので、聞いていてワクワクしました。あんなに素晴らしい絵本を世に出していながら、本人は特に派手な性格はしておらず、むしろ消極的。しかし結果的にそれかま世の中に受けている、ヨシタケさんが特に消極的なのは発想の出発点だと思う。世の中の人に受けてもらおう、ではなく、自分が子どもの頃にあったらよかっ...異常は無いと言われる

  • 十月六日

    ドアの取っ手に緑色の甲虫そっと静かに閉めましたマンションの廊下に切り取られた青い空と高い雲と新しい風よ緑色の甲虫とともだちになったよえっ相手はそうは思ってないって?喋らないけど分かるのさ目を見れば大体のことは青い空と高い雲と新しい風よ緑色の甲虫は心が広くて分からないけどそんな気がするんだ側にいなくても感じるアレが今日も僕に勇気をくれるんだ青い空よ高い雲よ新しい風よ緑色の甲虫よ青い空よ高い雲よ新しい風よ十月六日

  • 8月13日

    出たまさるくんの二段階右折左から来る車に気を付けて反射鏡見ながらゆっくりね角が鋭利で見通しが悪いから角が鋭利で見通しが悪いから...出たまさるくんの口の中に口内炎お前の名前はまあやだわざとまあやにいたずらをするのはまあやにいつまでもいてほしいからだよまあやにいつまでもいてほしいからだよ...8月13日

  • 8月11日

    ある帰り道にねバッタを見つけたよ黒いコンクリートに緑色が映えていたからすぐに分かったバッタはしばらく動かなかったけど瞬間バッタは勢いよく飛び立った!わたしはそのジャンプ力に目を見張ったね優に2メートルは飛んで、寺の塀に張り付いた私は良いものを見たと思った凄いものを見た時は目の前がスローモーションになるのだ私はあんなジャンプ力はないのでバッタにはなれないバッタになんかなったらすぐに人間や自動車に轢かれてしまうしやはりバッタやカエルやチョウには生まれてきたくないと思うふと道路を横切っていたイモムシを見て見ぬ振りをしたのを思い出したまだ生きているだろうか、だとしたら奇跡だ。8月11日

  • マサルくん自選詩集<キリン>

    ●八月十七日今日もごみ収集車が来ていない朝も昼も夜もさっきベランダに布団を干した時もまだ来てなかった今日もごみ収集車が来ていないお寺の向かいにある古い家ももう大概建て替えられているというのに小学校の頃の通学路の、工場や古い歩道橋や駐車場も既に無くなっているというのに今日もごみ収集車が来ていない今日こそはごみを出そうと窓から見ていたけれど今日こそは空になったペットボトルの山を片付けたいと思っているのだけれど今日もごみ収集車が来ていないかつて沼であったらしい家を出て坂を上った道路には、ひっきりなしに車が通っている市役所に行かなきゃいけないし年金事務所に行かなきゃならないのにやっぱり今日もごみ収集車が来ていない●めだかめだか買ったねだんいくらめだかはまだかまだ着かないかめだか買ったどこで買った小高い眼鏡屋さんで買った...マサルくん自選詩集<キリン>

  • 鳥の羽毛っていう意味らしいです。

    生温い6月の未明、月明かりに照らされた禿げた丘の上に、同じく月明かりに照らされた頭のいかれた女を見た。アフロのように丸く大きな頭をしている女に衣は纏われておらず、焦げたように焼けた肌が首元から足先まで露出している。女の身体は程よく肉が付いて、筋肉の凹凸も所々に見えているのが非常に良い。尻なんかは丸く大きく、力強さや安心感を覚える。女に動きは見られない。こちらに背を向けて立っているが、時々丸い頭が風に揺れているだけ。力強く立っているように見受けられるが、肩は丸く、腕は真下に垂れているのを見ると、むしろ、自然であるように思える。女は、なぜこの丘の上に全裸で立っているのか、女は、何を感じるのか、月明かりは女を照らし、女は赤外線を放つか。鳥の羽毛っていう意味らしいです。

  • 二月二十三日

    コンビニのトイレの洗面器にはゲロが撒かれているし千鳥足のサラリーマンが盆踊り踊っているし私の家に帰る電車はどれだけ待っていても来ないからあぁ名古屋市混沌3丁目あぁ3番地のまんじゅう屋の横名古屋名古屋混沌トントントンテキは四日市の名物らしいよ混沌3丁目うゥンベイベー3番地のまんじゅう屋の横テレビ塔の下で酒飲もかと思ったのに公園入れないし来る度に東急ハンズ覗いていたのに今日は閉まってるし抜き屋の客引き髪の毛なァんでピンク色なんだしあぁ混沌3丁目あぁまんじゅう屋の売りはバイトの女の子の笑顔かい私は今日アル中で運ばれる運の悪い人を3人見た!私は今日アル中で運ばれる運の悪い人を3人も見た!混沌の街うゥンベイベ~混沌の街秀吉が築いたええNAGOYA二月二十三日

  • 二月十二日

    知らない猫が知らない猫がね知らない猫がさ・・・知らない猫だと思ったらね知らない犬だったんだ知らない犬が知らない犬が銀河鉄道の夜を歌ってて僕はスーパーの袋を引っ提げててそれを見て知らない犬が言ったんだ「僕もそこのいなり寿司よく買うんです」静かな声で知らない犬が知らない犬だと思ったら知らない犬じゃなかった知らない犬は実は知らない犬じゃなくてトヨタ自動車のセダンだった事を僕は知らなかった知らない犬が言った「それ知らない犬じゃなくて新型のセダンですよ」大人しい声で今日は寝癖が酷くてどれだけ濡らしても直らなくてちょっと恥ずかしかったけどそのまま家を出た昼帰りの定時制の女子高生とすれ違う時にその知らない女子高生が言ったんだ「毎日いなりで飽きませんか」生理前の声でどうだいこの寝癖決まっているだろ着古して少し臭いコートとよく合...二月十二日

  • 二月十日

    それはコンビニでビールとアイスとそれとお茶を買った帰りであったコンビニでビールとアイスとそれと僕はお茶を買ったんだひんやりとした空気がその日の僕にはとりわけ美味で美味だったその時僕は黒いワンピースの女性を見たいや違うあれは黒いワンピースの女性ではなかった僕が見たのは僕がその時目にしたのはびっくりしたびっくりしたが僧衣を着た坊さん坊さんは千鳥足で居酒屋の帰りらしかった千鳥足の坊さんは僧衣をゆらゆらと揺らしながら自分の家に帰るところでとても機嫌が良さそうだ僕はなんかいいものを見たような気がしてそのまま家に帰ったただそれだけなんだただそれだけなんだ人生はそんなものかと思えば呆気ないがなんだかいい心地がしないだろうかしかし僕は昨日派遣先に弟の傘を忘れてきたことは忘れるべきではなかった今日はあと何時間あるだろうかあの子の...二月十日

  • 右腋

    2019年、2月3日に23歳になったまさるくん。誕生日に家族から見つからないように寺へ駆け込んだのは去年だったか一昨日だったか、間の記憶が凸凹なだけにそれが分からない。ビール、チューハイにワインを飲み酔っ払い、昼寝をし、夕飯時に再び起きた。僕は去年(だったか一昨日だったかはこの際どうでもいい)の模倣をしたく、寺に出掛ける事に決めた。いや、下心を明かせば日記を書きたいという少なくない思いがあった。お腹が空いていても仕方がない、と思った矢先に目に付いた、食べかけのチョコパイを頬張り、生茶で流し込んでから玄関のドアを開けた時に違和感を覚えた。外の様子がどうも雨が降っているという雰囲気で、よく見てみてもやっぱり雨が降っていたので、家で数少ない丈夫な傘を手に取り家を出たまさるくんの足取りは軽く、軽くスキップしているような...右腋

  • 1月22日

    今日UFO見た昨日君を見たその時にはUFOは見なかったかそりゃ当然か今日UFO見た昨日見たUFOとは違うかないやあれはUFOでもないかしらあ、赤信号今日新幹線に乗った1年くらいぶりか窓側の席だったからずっと山とか見てたいや、富士山ではないこの間飛行機乗った3才の時以来に思ったより乗ってる時揺れるんだないや、富士山は見てないさっきUFO飛んでた窓は付いてなかった時速は多分300kmくらい動力は何なんだろう本屋さん寄って帰った1月22日

  • 1月17日

    さぁ、生きてみてよこの無意味な人生を・・・さぁ、君だけの世界がないとどうして思うだろう?あぁ、私はアナタにとって存在するでしょうか。ねぇ、君が存在しなくても僕が僕を認識してあげよう!生きる、と死ぬ?この状態が生きていると誰が定義したのしかし私たちは生きているのだろうね法律が日本にもあるみたいに。1月17日

  • 8月17日

    赤い電車に乗ってどこかへ行ってどこ行ったかはどうでもよくて大事なのは電車に乗ったということで風が涼しくって陽射しは暑くって子どもがリュック背負ってて待合室には3人しか居なくって白い老人が白い老人が犬と散歩してた白い老人と白い犬が赤い電車を線路脇で見ていたんだ!白い家の影で青い屋根の家の影で白い家があって黒い影作っててそこの家に誰が住んでるかはどうでもよくて大事なのは黒い影があるということで黒い影に黒い影に犬が座ってた黒い影に白い犬が赤い電車を線路脇で聞いていたんだ!白い老人と青い屋根の家の影でnh~8月17日

  • 8月16日

    靴の中にひもが入ってるなんとも言えない違和感だほどけかかってる黒いひもが靴の中靴の中靴の中・・・靴の中!靴のひも自分で結べずいつも結ぶのお姉ちゃんいつになったら自分で結ぶのお姉ちゃんが言う靴のひも靴のひも靴のひも・・・靴のひも!8月16日

  • 8月10日

    恋って言葉がこそばゆくって口に出さずにあそんでたそのうちゴクンと飲み込んじゃって胃酸で溶けてうんちになったうんちになったぼくの恋がね夜中にこっそり出るんだそう半月三日月満々月の明かりに照らされうんちっちうんちが恋してうんちっちノーベル賞だぞうんちっち8月10日

  • へのへのもへじをカタカナで描けないだろうか

    ジリジリした暑い夏だ。昨年涼しかった分、倍返しのように蒸し返している。蚊は一定の暑さを超えると出現しないというが、なるほど、確かにあんまり見ないわけだ。蚊がいない分は、セミが頑張っている。家屋の庭や公園には、彼らが血が滲むような努力で精一杯に鳴いているのがいやでも聞こえてくる。カエルも、勿論カタツムリも、ひまわりもそれぞれに一生懸命なのだが、今年のセミは特に偉い。泣けてくる程に、悲痛な程に、誰にも負けてはならないと鳴いている。僕も悲鳴を上げていた。勿論みんな悲鳴を上げていた、夏の暑さに、誰もが苦しんで、誰もが死ぬ気だ。新聞やテレビニュースも、暑さに注意せよと、皆一様に伝えている。僕はその日外へ出ていた。無闇な外出は控えるようにと、僕が1番贔屓にしている女子アナウンサーも伝えていたが、たまには運動をと思い、足が向...へのへのもへじをカタカナで描けないだろうか

  • タクシードライバー

    聞いて欲しい話というのはね、まぁ少し長くなりますがちょいとお聞きください。難しいお話したいのではありませんから、気軽に。私は東京のとあるサラリィマンをしていたのですが、職種ですか?いやあなた、探偵でもましてや小説でもないのだし、野暮な質問なおやめなさい。ええ、続けますがね、私は出張で名古屋へ行っていたのですが、ひと仕事終えてその日中に東京へ帰らねばならないというのでタクシーを呼んだのです。なにぶん東京へ向かう列車はもうなかったのです、名古屋というのは田舎でね。タクシーへ乗り込むと、ドアが思い切り閉まるので私は男らしくもなく驚いてしまいました。まぁこちらにはご存知の方の方が多いかと思われますが、タクシーというのは運転手自らドアを開閉するのですが、開閉は運転席に付いているレバーの加減でもってするんんだそうですね、恐...タクシードライバー

  • ナイスタック

    「そんなばかな・・・」悲愴な声を上げるSに、ワタシは心配そうに聞いた。「どうした」Sは少し間を空けて、「あぁ、なんでもないよ」と気もそぞろに呟く。「どうしたの、って」「うん?いやいや」曖昧に答える彼女の手元を見ると、缶コーヒーを抱えるように持っていたが、たぶん、それとこれとは関係ないだろう、と思って、彼女の顔をもう一度確認した。「何?」と今一度確認してみるのだが、Sはワタシの顔をちらと見たきり下を向いて考え込んでしまった。「おーい」と呼びかけてみても、口を尖らせる以外は何か反応を見せることはない。ワタシは最早おかしくなって、彼女で少し遊んでみようと試みた。Sは身体の横を触られるのが嫌らしく、じゃれて控えめに触ると本当に苦しそうに息を荒げるので、同性にも関わらずつい、ときめいてしまうことがある。しかしそんなことを...ナイスタック

  • 舞ちゃんツルツルの尻

    岐阜のゲイから4時間ぶりに開放された時は、まぁ確かに開放感はあった。最後まで掘ってくれなかったのが少し心残りではあったが、彼も少なからず良心が残っていたのは喜ばしいことなんだからと、無理矢理にでも解釈をした。それでも忘れられない、忘れられない、と強い思いがあってついにあのゲイに会いに行ったのは、それから1ヶ月もしない頃のことだ。僕が自宅に会いにいくと、彼は案外あっさりと迎え入れた。まるで人が変わったか、記憶を失くしでもしたみたいに、以前とは違って冷たい印象があった。「僕を掘ろうとした方で間違いありませんか」思わず聞かずにはいられなかった。名前を知らなかったので曖昧な聞き方になったのと、警察の取り調べのように冷淡な印象を与えたのは致し方なかった。「そうだ」彼は簡潔に認めて、床にどっさりと腰を下ろす。それはある夜の...舞ちゃんツルツルの尻

  • 数珠

    「ぼくと、お茶していただけませんか?」とある初夏の、薄い雲が空を覆う正午すぎに、男と女が人生の秒針を指で爪弾いた。秒針は少しの間揺れて、揺れた間の秒だけ進んだところでゆっくりと止まった。女は、男の通っているコンビニで働いている。男は、彼女の胸に付いた“カトウ”という文字と、幼さの残る顔の輪郭、それとジーンズに包まれた大きめのお尻だけを頼りに、ついに喫茶店の赤いソファまでたどり着いた。「急に誘われて驚きましたよね」男は顔に染み付いているように自然でかつ、余裕の笑顔を見せた。両手は股下で組まれて、相手に威圧を与えないよう気を配った。「驚きました」女はボタンを最後まで閉めたシャツと、色の濃い目のジーンズを履いていた。先程までアルバイトをしていたので、あまり洒落た服装はしていない。アルバイトの時以外は違うのか、と言えば...数珠

  • どーかしたのー

    「未知のセックス、っていうのしたことある?」赤い満月の下で、スミコがひっそりと言った。ぼくはあまり驚いていない振りをした。「なに?禅問答?」「違うでしょ、きみの口から禅問答なんて言葉が出てくるとは思わなかった」「じゃあなにさ」赤い満月の他にはなにも見えなかった。電灯も、家の灯りも、星さえこの日に限っては身を潜めているらしい。「だからさ、未知のセックスをしてことがあるか」ぼくの目を真っ直ぐと見つめるスミコの目が、ほんのりと赤みがかった。一瞬、彼女の目の中に宇宙が2つあるんだと思い込みそうになって、恐ろしさを誤魔化すように咳込んだ。「えっと、論理学の話?」「野矢茂樹じゃないよ、ほら」スミコの手がぼくの左手を絡め取った、ほんのり暖かく、夜の湿った空気がそれを包み込んだ。彼女の手は白くて繊細なので、ぼくの左手の体温で溶...どーかしたのー

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