くえん さん プロフィール

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くえんさん: 貫之のこゝろ・私の元永本古今和歌集
ハンドル名くえん さん
ブログタイトル貫之のこゝろ・私の元永本古今和歌集
ブログURLhttps://5jnrystart.muragon.com/
サイト紹介文現在の伊達本「古今集」ではなく、元永本で、掛詞を解き、貫之の心、歴史の事実に迫ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供15回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2017/01/05 21:55

くえん さんのブログ記事

  • (29)業平が、文徳の母順子を毒殺
  • (616)おきもせす ねもせてよるを あかしては はるのものとて なかめくらしつ おき=起き、息。 ね=寝、音。 よる=夜、寄る。 あかしては=明かしては、明し手(晴らした手段)は。 春のもの=情事のこと、→菱藻(砒霜)。 なかめくらしつ=眺め暮らしつ、中(胸中)・巡らし(他四連用形・触れ知らせる)つ。 「息を凝らして、音もたてず、(仁明天皇の妃順子を毒殺するために)近寄ったのだが、晴らした手段は [続きを読む]
  • (28)伊勢物語を掛詞で読むと…
  • 古今集の中に、業平の歌が30首も採られているが、その多くに長い詞書が添えられている。しかも、他の歌と比べられない程長い。同時代に、伊勢物語が知られており、業平は、私家集を残していなかったので、この優れた歌人の歌を引く時、伊勢物語からそのまま取ってきたように思える。 (404)にみるように、貫之は、このブログ(23)でも解説しているように、詞書にも掛詞を使っているから、この伊勢物語にも使われているの [続きを読む]
  • (27)「いろは歌」の意味
  • 古来、いろは歌は、いろいろな場面で使われてきた。初歩的、基本的な文字のラインナップで1,2,3のような記号のような使い方もあるし、「いろはも知らないで…!」などのいうようにも使う。また、その意味は、諸行無常の世界観を表していると思っていた。 いろはにほへと ちりぬるをわか よたれそつねな らむうゐのおく やまけふこえて あさきゆめみし ゑひもせす こうして、7文字で区切ってみると、「とかなくてし [続きを読む]
  • (26)陽成天皇は、名歌人?
  • 陽成天皇は、業平の子である。さすがに、歌もうまい! 業平の子の証明になるほどうまいと、思ってしまった歌を紹介します。 (1120)おちたきつ かはせになひく うたかたの おもはさらめや こひしきことを 「激しく流れる川瀬に揺れ動く泡沫は、恋慕っていることに思いをはせないのでしょうか。」 おちたきつ=伯父(基経のこと)・たぎつ(自四連体形・激しく流れる、心が騒ぐ) かはせになひく=川(血脈の暗喩)・ [続きを読む]
  • (25)陽成天皇は、業平の子。
  • 清和天皇の長男とされる貞明親王は、高子と業平との不倫の子であると暴露している歌がある。貫之が、「かな序」で絶賛した文屋康秀の作、(445)。良房が、源信を毒殺したとも暴露している(249)。 (445)二条后のまたみやすところと申ける時 かめにけつり花をさせるを よませたまひけれは                                やすひて はなのきに あらさらめとも さきにけり ふり [続きを読む]
  • (24)複数文字の脱字-3 (436)の場合
  • 巻第10 物名(436)には4字の脱字があるとされ、定家は、「あたなる」を補って入れている。 (436)さうひ                   つらゆき われはけさ うひにそみつる 花の色を ものと 云へかりけり 「私は今朝初めて見たが、世間で珍重しているこの花の色をあだっぽいものであるというべきであるよ。」(久曽神訳) 四句の下線部「毛のと」の私の臨書した部分を説明したい。    「毛」の3 [続きを読む]
  • (23)俊成が激賞した「むすふての…」
  • 藤原俊成(1114〜1204没)が、絶賛したという貫之の歌がある。「…大方すべて詞ごとのつづき、姿、心、限りなく侍る成るべし 歌の本体は ただこの歌なるべし」 果たして、俊成は、この歌をどう解釈していたのだろうか。元永本が書写されたのが、1120年。このころは、歌の本意は、理解されている。しかし、この頃生まれた俊成にはもう貫之の意は、理解されていない。 そもそも、平かなは、空海(774〜835没) [続きを読む]
  • (22)すく(秀句)は3通りに読める
  • 一つの文を三通りに理解していた貫之らの頭の中は、どうなっていたのだろう。解読を進めてきたが、だんだんと、そのすごさに恐ろしくもなってきた。三通りに読めても、私はその一つを解説の中から捨てていた。まあ、そうも取れるな、位の軽い意味だから、そこまで取り上げることはない…と。しかし、そうした歌が次々と出てくる。果たして、付け足し程度の意味であったのか。考えてみれば、彼らにとって、本音の生活感であったので [続きを読む]
  • (21)定家は校訂し、歌の意図は改ざんされる
  • 現在流布している古今和歌集は、定家の写本した伊達本で、原本のそのままではない。定家は、漢字に支配された万葉集の影響の強い古今集から、積極的に和文としてこなれた歌集へと校訂して、和語の基礎を整えることに力を注いだといえる。 しかし、その反面、貫之らの歌に込めた意図は、その多くは消し去られてしまった。 その一例を、かな序、歌体論⑥いはゐ歌の例として、(33)あたりに出てくる歌で、説明したい。 春日野に [続きを読む]
  • (20)細石(さざれいし)が巌(いわお)に?
  • (343)わか君は 千よにましませ さゝれいしの いはほとなりて こけのむす左右                                  讀人しらす 日本の国歌の元でもあるこの歌は、古今和歌集巻第七祈(伊達本では、賀歌)の冒頭にある。 私はこの意味をいつも、不審に思っていた。礫岩ではあるまいし、小石が岩になるはずがないではないか、エントロピーの法則に反する! わか君=我が、王家・君(清和 [続きを読む]
  • (19)あかねさす…の相聞歌
  • あの有名な額田王と大海人皇子の蒲生野の相聞歌を解読してみたい。これまで、元永本古今和歌集で鍛えられた「掛詞」の解読眼が試される… 万葉集巻第一(20)には、「天智天皇が蒲生野で狩りをなさった時、作った歌、額田王」とあり、次に大海人皇子の歌とあるように、相聞歌。 (20)天皇(天智)蒲生野に遊猟したまふ時に額田王が作る歌   茜草指   武良前野逝   標野行   野守者不見哉  君之袖布流   [続きを読む]
  • (18)清和天皇の麦角アルカロイドによる毒殺
  • 清和天皇の密殺が、基経によって行われたことは、貫之の(1114)の歌に詠まれている。その毒殺が、今は知られている麦角アルカロイドでなされていたと読めて、私自身、疑心暗鬼‼ 驚愕‼ しかし、あくまで、その言の葉を信じて、解読してみた。その歌とは、(307)。 (307)題しらす ほにしいてぬ やまたをもると から衣 いな葉の露に ぬれぬ夜そなき  讀人しらす ほにしいてぬ=穂に・し(強調の助詞)、死 [続きを読む]
  • (17)早良親王は、井上内親王の子?
  • 元永本古今和歌集(254)の代わりに、(1118)が掲載されている。(253)は、家持の死を、(255)は、藤原氏北家の隆盛の自負を詠っている歌の間に挿入されたこの歌から、早良親王が、井上内親王の長男ではないかと思われたので、説明したい。  (1118)わかゝとの わさたのいねも からなくに またきうつろふ かむなひのもり わかゝとの=王家(光仁天皇)・門(一族)・の。 わさたのいねも=わさ(早良 [続きを読む]
  • (16)歌聖・人丸の歌「東野炎…」
  • 本文p.45に、二つ人丸の歌が掲げられている。共に、表面上は優れた自然詠、その真意は政治歌である。 そこで、有名な彼のあの歌に、どのような政治歌が見いだせるのか、探ってみた。 その歌とは、 万葉集巻1 (48) 「軽皇子が安騎野に宿られた時に作った歌 柿本人麻呂」という詞書があって幾つかの歌が列挙している中にある。   東野炎立所見而 反見為者月西渡   賀茂真淵による訓み下し   「ひんがしの  [続きを読む]
  • (15)万葉集(2991)…馬声蜂音石花=いぶせ?
  • 本文p.27の終わりに、貫之は、比喩歌にして、よい歌として、万葉集(2991)を挙げている。原文は、 垂乳根之  母我 養蚕之  眉隠    馬声蜂音石花蜘蛛*荒鹿  異母二不相而 たらちねの おやのかふこの まゆこもり い ふ せ くもあるか いもにあはすて *「蜘蛛」の「蛛」は、原書では、虫偏に「厨」を書きます。 漢字に対応するように、平かなを配置してみた。 詠作された当時、どのようには発音朗 [続きを読む]
  • (14)良房が源信を毒殺
  • 本文p.55、六歌人評の中で、三人目、文屋康秀を貫之は、挙げているが、彼の歌、 「ふくからに のへのくさきの しほるれは むへ山かせを あらしといふらん」の評価点は、ただ、その漢字を分解したおもしろさにあるのだろうか。その政治的背景を掛字で 探ってみたので、追加説明としたい。 この歌は、第五秋歌下の冒頭(249)にある。自然詠としては、既に説明している通りで、掛字を探ってみると、ただの機知の富んだ [続きを読む]
  • (12)万葉仮名は、意味を引きずる
  • 万葉仮名は、漢字一字に一音を対応させて、表音文字として用いた知恵である。しかし、表意文字の漢字の本質は、音としての表現から、意味を完全に取り去ることを許さない。表音文字として使いながら、やはり、漢字の持つ意味は、付きまとい、また、それを使いこなす知恵を当時の人々は、持っていたのである。 かな序に、本来は、万葉仮名で表記された万葉集にある赤人の歌を、平かな表記で、貫之は引用している。 はるのゝに す [続きを読む]
  • (11)道鏡のセックススキャンダルのうそ
  • 再考した際に、また新たな発見をしたので、本文p.51の六歌仙評の遍照の部分を書き直した。 古今和歌局第三夏歌(165) はちすはの にこりにしまぬ こゝろもて なとかはつゆを たまとあさむく はちすはの=蓮の葉の、恥す・は(巴、篆書体の形からともえの形で、性交を示す)・の。 にこり=尼(仏教に帰依した称徳天皇のこと)・こり(香り)。 「恥ずべき情交の称徳天皇の香りにも染まらない心を道鏡は、持ってい [続きを読む]
  • (10)脱字とされるが、掛字・万葉仮名から平かなへ-2
  • (7)で、脱字を説明したが、p14最後の行に、「…を かたに(に)うつりて…」と「に」の脱字があるとされることを説明したい。 私のこの部分の「…かたにうつりて…」を臨書したものをみていただきたい。 「う」の1から2画目のはじめにかけて、「二」にみえる。「二」と書き始めて、二画を書き終えると「う」を書いていることになる。一字を「にう」と読ませ [続きを読む]
  • (9)複数文字の脱字-2 秋萩帖の場合
  • 秋萩帖には、小野道風筆とされる、48首の和歌が裏紙に書かれており、その内、17首に脱字、衍字がある。三割に「書き間違い」のある、正に「書写した者」のおっちょこちょいぶりが、よく表れた「珍書」?とされている(のだろうか)。古今の書家などにも、草かなのお手本とされ、国宝である。 秋萩帖のこの複数文字の脱字のように、元永本古今集だけではなく、他の書写においてもみいだされることは、もちろん、間違いではなく [続きを読む]
  • (8)複数文字の脱字-1
  •             かな序の最後のページから2ページ目の終わり(69ページ)に、「あるをや」の4字の脱字があるとされる。 …この歌のもし(あるをや)あをやきの いと の たえす… 「…歌のこの文字は、(あるではないか)青柳の枝の糸のように絶えることなく…」とつづいて、「…後世に残り…」と接続していく部分である。 伊達本では、きちんと「このうたのもし あるをや あをやきの いとたえす…」となって [続きを読む]
  • (7)脱字とされるが、掛字・万葉仮名から平かなへ-1
  • これまで、アカデミアでは、元永本は脱字、衍字が多く書写した能書の力量を疑っている。平たく言えば、いい加減な教養のない者が、写し書いたもので、信用ならないので、すべて信用できないしろものである、ということ。 そうではないことを、原本の元永本の書きぶりを観察することで説明したい。 かな序には、脱字は5カ所あるとされる。二つは誤解、一つは四字にわたる脱字で、秋萩帖にもみられる掛字、そして残りの二つは、 [続きを読む]
  • (6)関白基経、光孝天皇を毒殺!
  • 前回、表題に挙げたことを言及したので、そのことを説明しよう。 その歌は、貫之が古今集を奉った時に、添えた長歌の中に詠われている。四季に始まる部立てに従った歌にしてあるが、実は、陽成天皇と基経との確執から、基経による光孝天皇の密殺(死)、醍醐天皇の古今集勅命までの歴史を伝えている。ここは、「賀」と「離別」の歌に当たる。 (1002)古歌たてまつれる時の長歌 貫之 …きみをのみ ちよにといはむ よのひ [続きを読む]
  • (5)宇多天皇、基経を密殺!
  • 六歌仙評の中で、 (60)あたりの大伴黒主の二つ目の歌「かゝみ山 いさたちよりて…」(899)の説明の中で、「基経を密殺した宇多天皇…」としていることの説明をしよう。 この歴史的事実が暴露されているのが、 (272)おなし御時 きくあはせに すはまに ふきあけのはまを つくりて きくのはな   を うゑたりけるに そへたりける歌    菅原朝臣   あき風の ふきあけにたてる しらきくは 花かあら [続きを読む]