瑞月 さん プロフィール

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瑞月さん: 「なんて素敵にジャパネスク」あれこれ*plus
ハンドル名瑞月 さん
ブログタイトル「なんて素敵にジャパネスク」あれこれ*plus
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/mizuki100410
サイト紹介文『「なんて素敵にジャパネスク」あれこれ』の乳姉妹ブログです。雑記や二次創作など。あれこれプラス。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2017/01/07 14:06

瑞月 さんのブログ記事

  • 瑠璃ガール<69>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「代田くん・・・」この間のことがあってから、どうしても身構えてしまう。いきなり抱き寄せられるとか、恐怖以外の何ものでもないし。「今日、一緒に帰らないか?」「え」「この間の話の続きもあるし」「・・・」意味ありげな亜実の視線を感じつつ、まず頭に浮かんだのはやっぱり高彬のことだった。何だかんだ言って登下校はずっと高彬と一緒だし・・・「悪いが、瑠璃さんはおまえと帰らないぞ」 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<68>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃、どうしたの、具合でも悪いの?」陽光が降り注ぐカフェテリア、亜実に声を掛けられて、あたしはノロノロと顔を上げた。約束したわけじゃないんだけど、ランチは亜実と同席することがほぼ決まっていて、一足先に来ていたあたしはテーブルに突っ伏していたのだ。「別に。ただ寝てただけ」正しくは「ふて寝」だけど、ま、そんなことまでいちいち亜実に言わなくてもいいわよね。お正月も明け、 [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<67>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「あれって、瑠璃さん・・」「そう、観覧車よ」「でも・・・」「乗りたいの」「・・・」「観覧車に乗るのがクリスマスプレゼントじゃだめ?」瑠璃さんはぼくの顔を覗き込みながら言い「いや。もちろん瑠璃さんがそれでいいなら、だめってことは、ないけど・・・」あやふやに答えながら、頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになる。観覧車に乗るって、そんなのがプレゼントでいいんだろうか?ア [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<66>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※辺りはすっかり暗くなり、海面を渡り吹く風は昼間よりも更に冷たく、代田を前にかぁっと頭に血が上ったぼくにはもってこいだった。瑠璃さんがついてくるのを背中で感じながら、ぼくの心は少しずつヒートダウンしていき───していってたはずなんだけど、瑠璃さんの言葉にまたしても熱が戻ってきてしまった。───高彬にあげたくて編んだのよ!───クリスマスプレゼントちょうだい!瑠璃さんは [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<65>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※速くもなく、遅くもない足取りで、高彬は歩いて行く。高彬の数歩後ろを歩きながら、あたしの頭の中はグルグルと忙しく回転していた。高彬、なんで急に態度が変わったんだろう?あたし、何か変なこと言った?それともした?そう言えば、高彬、さっき代田くんに何言われてあんなに怒ったんだろう?そもそも、どうして高彬が急にここに現れたのかしら・・・?このまま駅に着いたら、電車に乗って、そ [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<64>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃さんは、どうしていつもこうなんだ」あたしに向き直った高彬が怖い声で言った。暗がりのせいなのか、それとも怒ってるせいなのかよくわからないけど、普段より威圧感を感じてしまい、あたしは少しだけ怖気づいてしまった。さっき代田くんを殴った高彬を見たからかも知れない。だってあんな高彬、見たの初めてだもの。「い、いつもこうってどう言う意味よ」それでも目一杯強気で言い返すと「 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<63>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※代田くんの顔が段々と近づいてきて───「・・・や!」とっさにあたしは代田くんの身体を押し返していた。代田くんの胸に自分の両手を突っ張り棒みたいに張らせて。「瑠璃ちゃん」聞き分けない子どもに言い聞かせるような言い方だった。まるで私が悪いことしてるみたいなその言い方に、かぁっと頭に血が上る。背中に手が回されて引き寄せられそうになり身体全体で踏ん張ると、代田くんも意地にな [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<62>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃ちゃん、次はあれ乗ろうぜ」横浜みなとみらいの一角にある遊園地「よこはまコスモワールド」は、家族連れやカップルで賑わっている。代田くんが指さしたのはメリーゴーランド。「・・・ねぇ、代田くん。それより早く買い物しましょうよ」ついイライラとした言い方になってしまう。さっきから代田くんは「あれ乗ろう、これ乗ろう」と言ってきて、あまりのしつこさに根負けして、今さっきジェ [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<61>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「お兄さま、平沼さんと言う方からお電話なんですけど・・・」部屋のドアがノックされ、由良が顔を覗かせた。「あー、うーん・・・」我ながら、歯切れの悪い言葉が漏れる。「また、お出掛けしてることにしますか?」「頼む。そうしてくれ」心得顔で由良は出て行き、実はここ数日、こんなことをもう何回も繰り返しているのである。イブの夜───あの後、結局、瑠璃さんの家に泊まってきてしまった [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<60>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「あら?瑠璃お嬢さま、お出かけですか?今晩はお夕食はどうされますの?」出掛ける準備をしているところで志乃さんに声を掛けられた。夕飯か。高彬はそんなに長い時間じゃないって言ってたけど・・どうなるんだろ?「うーん、食べるかも知れないから取っておいて」「承知しましたわ」ドアが閉められ、再度、姿見を覗き込む。うん、まぁまぁね。フード付きファーコートにキルトのショートパンツ、 [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<59>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「高彬さま。お電話でございます」ドアの向こうから家のものの声が聞こえた。参考書を閉じドアを開けると、女中が保留中のメロディが流れる子機を手に立っている。「誰から?」「あの、それが、警察署からで・・」「警察?」「はい・・・」不審に思ったのはほんの一瞬、すぐに思い当たる事を思い出したぼくは、不安そうな女中から子機を受け取ると部屋に戻った。「はい。電話代わりましたが」『こ [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<58>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※マフラーが川に流されたり、自転車で急斜面下ったりでうっかり忘れてたけど、そう言えばそもそもあたしは高彬に「話したいことがある」って言って呼び出したんだったわ。今さら「何でもない」と言うのもおかしいし、どうしよう・・。少し考えてから高彬の背中に向かいあたしは話しだした。「あのね、実はあたし、マフラーを編んだのよ」「マフラー?」「そう。それで完成したから高彬に見せてやろ [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<57>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「デート・・」思いがけない高彬の提案に思わず足が止まってしまう。デートって、あのデート?!恋人たちがするって言う・・・数歩先を行き、少ししてあたしが歩いてこないことに気が付いた高彬は振り返り立ち止まった。何とも決まり悪そうな顔をしている。「いや、ごめん。デートって言うか、その・・、食事するとか、お茶するとか、そんなことなんだけど。もちろん無理にとは言わない。このまま [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<56>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※ギュッと目を瞑って高彬にしがみつき、心の中で声にならない叫び声を上げてるうち、ブレーキ音と共に自転車が止まった。どうやら斜面は下りきったみたいで「下りて!瑠璃さん」急くような高彬の声に促され、あたしは自転車を飛び下りた。スタンドを立てるのももどかしいのか、高彬は自転車を寝かせると川に向かって走り出し、あたしも慌てて後を追う。川岸に付き、高彬が急いでいる理由が判った。 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<55>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「ど、どうしたんだよ、瑠璃さん」ぎょっとしたような高彬の声がすぐ近くで聞こえ、顔を上げると目の前に高彬の顔があった。あたしに合わせしゃがみ込んだみたいだった。「誰かに何か変なことでも・・・」「高彬が早く来ないからでしょ!」「え、ぼく?」「そうよ!あんたが早く来てたらこんなことには・・」「いや、でもまだ約束の5分前だし」「あたしは10分前に来たもの!その5分の間にもの [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<54>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※踏ん張らないと前に進めないくらいの風が吹く中、あたしは土手を目指した。ビュービューと風音が耳元で鳴り、せっかくドライヤーで整えた髪が好き勝手に舞っているのが分かる。告白日和とは言い難い天候だけど、ま、あたしらしいと言えばあたしらしい気もする。マフラーの入った紙袋を両手でギュッと胸に抱き、歩き続けること十数分、待ち合わせの桜の木に着いた。桜の木は土手から下りた河川敷に [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<53>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※電話が欲しいと伝言したのは自分なのに、突然の受話器からの高彬の声に、自分でもびっくりするくらいに心臓が跳ね上がってしまった。だって、何だかいい声なんだものー!高彬ってこんなに耳触りの良い声してたっけ?高彬と電話したことってそんなにないのよ。登下校が一緒だし、土日も融のとこに来ることも多いから、要はしょっちゅう顔を合わせてるからってことなんだけど。感じの悪い対応されて [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<52>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「何だよ、姉さん・・」ふぁぁ・・とあくびをしながら融が言い「融、今から高彬の家に行ってきてくれない?ちょっと伝えて欲しいことがあるのよ」「今から?!姉さん、今、何時だと思ってるんだよ。夜中の12時過ぎだよ」「え、ウソ」言われて融の部屋の壁掛け時計を見ると、確かに時計の針は12時半近くを指している。編み物に夢中で気が付かなかったけど、もうそんな時間だったんだ。「でも、 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<51>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「出来た!」部屋の中であたしは編みあがったばかりのマフラーを両手で掲げた。志乃さんの手ほどきを受けながら、睡眠時間を削って編みに編んだこの5日間。本当だったら棒針で編んで凝った模様とかも入れたかったんだけど、そこははなから諦めて、かぎ針で細編みだけ、編み目もガタガタ、しかも一色のみと言う、シンプルと言えば聞こえは良いけど要は洒落っ気も何もない、一言で言うとひどい仕上 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<50>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※まったく頭に来ちゃう!何なのよ、高彬のあの言い草!まるであたしからもらうのを牽制してるかのようなことばっかり言っちゃってさ。高彬め、そんなにあたしからの手編みのプレゼントが欲しくないのか。なーにが『瑠璃さん、そもそも不器用だろ』よ。女心なんてこれっぽっちも分からない高彬に言われたくないわよ。鈍感!最近うっかり忘れがちだったけど、思えばあいつはあたしより年下なのよ。な [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<49>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「高彬、・・・女の子と本屋さん入っていかなかった?・・・誰?」「え・・・」少し息の上がった声で聞かれ、口ごもってしまった。女の子?誰だ、それ。一瞬、本気で考えて────あぁ、大江のことか・・と気付いた。大江のこと「女の子」だなんて思って見たことなかったからな・・・「夏に・・・、ほら、海の帰りに電車乗り過ごして千葉まで行ったことがあっただろ?その時に泊めてもらった家の [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<48>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃ちゃん、昨日のセーターの話なんだけどさ」隣に並んで歩く代田くんに突然言われ、あたしは不機嫌モード全開だったことも忘れて、焦りまくってしまった。「俺が編んで欲しいのはさ・・」ど、どうして高彬の前でそう言う誤解を招くようなこと言うのよ!「色は青がいいかな。青って言うか紺って言うか・・」「いけない!遅刻しちゃう!」大声で言うなり、あたしは走りだした。こう言う場合は逃 [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<47>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「おはよう」普段通りの朝、玄関が開き制服姿の瑠璃さんが現れた。一段と冷え込みが厳しくなり、瑠璃さんの首には大きなチェック柄の暖かそうなマフラーが巻かれている。見たことのないマフラーで、ふと(まさか昨日、代田に買ってもらったのか?)と言う疑念が湧く。昨日は結局、声を掛けることが出来なかった。下りのエスタレーターに乗り、小さくなっていく瑠璃さんと代田の後姿をただ見送るこ [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<46>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「これなんて見やすくてお勧めだけど」駅ビル6階の本屋の一角で、ぼくは一冊の参考書を手に取り差しだした。「・・・うわぁ、本当!分かりやすーい。さすが、高彬さま」パラパラとめくった後、パチパチと手を叩く仕草をされ、たかが参考書一冊のことで、と思わず苦笑が漏れる。「大げさなんだよ、大江は」大江と言うのは、夏に瑠璃さんと泊めてもらった家の娘で、最近まで兄、守弥と共に我が家に [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<45>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃ちゃん、買い物?」代田くんに聞かれて、あたしは慌てて編み物の本を後ろ手に隠した。「あぁ、うん、・・ま、ちょっとね」悪いことしてるわけじゃないから隠す必要なんてないはずなんだけど、見られたくなって言うか・・なのに代田くんは「何?編み物の本?」後ろに回り込み、ズケズケと聞いてきた。ま、そもそもここが編み物コーナーなんだから、隠し通せるはずはないんだけどね。「いやぁ [続きを読む]