瑞月 さん プロフィール

  •  
瑞月さん: 「なんて素敵にジャパネスク」あれこれ*plus
ハンドル名瑞月 さん
ブログタイトル「なんて素敵にジャパネスク」あれこれ*plus
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/mizuki100410
サイト紹介文『「なんて素敵にジャパネスク」あれこれ』の乳姉妹ブログです。雑記や二次創作など。あれこれプラス。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供25回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2017/01/07 14:06

瑞月 さんのブログ記事

  • 高彬ボーイ<47>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「おはよう」普段通りの朝、玄関が開き制服姿の瑠璃さんが現れた。一段と冷え込みが厳しくなり、瑠璃さんの首には大きなチェック柄の暖かそうなマフラーが巻かれている。見たことのないマフラーで、ふと(まさか昨日、代田に買ってもらったのか?)と言う疑念が湧く。昨日は結局、声を掛けることが出来なかった。下りのエスタレーターに乗り、小さくなっていく瑠璃さんと代田の後姿をただ見送るこ [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<46>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「これなんて見やすくてお勧めだけど」駅ビル6階の本屋の一角で、ぼくは一冊の参考書を手に取り差しだした。「・・・うわぁ、本当!分かりやすーい。さすが、高彬さま」パラパラとめくった後、パチパチと手を叩く仕草をされ、たかが参考書一冊のことで、と思わず苦笑が漏れる。「大げさなんだよ、大江は」大江と言うのは、夏に瑠璃さんと泊めてもらった家の娘で、最近まで兄、守弥と共に我が家に [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<45>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃ちゃん、買い物?」代田くんに聞かれて、あたしは慌てて編み物の本を後ろ手に隠した。「あぁ、うん、・・ま、ちょっとね」悪いことしてるわけじゃないから隠す必要なんてないはずなんだけど、見られたくなって言うか・・なのに代田くんは「何?編み物の本?」後ろに回り込み、ズケズケと聞いてきた。ま、そもそもここが編み物コーナーなんだから、隠し通せるはずはないんだけどね。「いやぁ [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<44>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃、早く食べないと冷めるわよ」「・・あ、うん、そうね」亜実に言われ、あたしは慌ててナイフとフォークを動かした。「やっぱりスワンでのランチは最高ね。普段のおにぎりとは大違い」背筋をピンと伸ばし、食事マナーの見本とでも言えるような優雅な手つきでビーフシチューを口に運びながら、亜実はあたしにだけ聞こえるような声で言う。亜実は学園でのお昼ご飯はほぼ毎日おにぎり持参で、何 [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<43>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「・・・おはよう」玄関のドアが開き、小さなあくび混じりに冬服姿の瑠璃さんが現れ、2人並んで歩き出す。9月末から10月いっぱいは冬服への移行期間中で、生徒は夏用でも冬用でも、はたまたミックスでも自由に着て良い期間なのだけど、瑠璃さんは「気温と相談して毎朝考えるのが面倒」とのことで、ずっと夏服にセーターを着て過ごしていた。だけど一週間前、11月に入ってからは冬服のセーラ [続きを読む]
  • 年下の男の子<4>
  • ※本館「社会人編」の設定です。「・・高彬・・!高彬・・」目を瞑りうわ言のようにぼくの名前を繰り返す瑠璃さんの膝を抱え、身体を沈めて行く。「・・あぁっ」瑠璃さんの顔に恍惚とも苦痛とも取れるような表情が浮かび、ぼくの背に回した指先に更に力が加わる。ぼくの動きに合わせ、瑠璃さんは途切れがちな声を上げ、肌のぶつかる音と瑠璃さんの艶めかしい声が寝室に響いている。瑠璃さんの中は相変わらず最高で、よくこれを一週 [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<42>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「好きだ。・・・瑠璃さんのことが好きなんだ」そう言うとしばらく瑠璃さんからの返事はなく、もう一度口を開きかけた次の瞬間、瑠璃さんが息を飲む気配が背中から伝わってきた。「あの、高彬・・」「うん」「今、何か言った?」「え」「あたしったらウトウトして眠りかけてたみたいで・・。高彬が何か言ったような気がして、その声でハッと目が覚めたの」「・・・」「だから、ごめん、ちゃんと聞 [続きを読む]
  • 高彬ボーイ<41>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※人工的な明かりがまったくなかったけど、満月のお蔭で歩くのには困らなかった。背中の瑠璃さんが「ごめんね」「重くない?」と何度も言うので「重くなんかないさ。それにおぶると言ったのはぼくなんだし、瑠璃さんが謝ることじゃないよ」「でも、あたしがコケたりしたから」「瑠璃さんのドジは今に始まったことじゃないさ。それを言ったらぼくが帰ろうなんて言わなければ、瑠璃さんは足を挫いてな [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<40>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※一日中、喧騒と言っていいほどの賑やかさに囲まれていたためか、土手がいつも以上に静かに感じる。「皆、まだ盛り上がってるかしらね」「多分ね」炎の回りではしゃいだり、BGMに合わせて踊ったり、もしくは2人きりの世界に浸っちゃってる恋人たちとか。そんな光景が目に浮かぶ。土手は大通りからも離れているので車の音もなく、あたしたちが踏みしめる小砂利の音と、草むらで鳴く虫の声しかし [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<39>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「学園祭、大成功だったわね」「うん」「学園祭実行委員長として大変だったでしょ、お疲れさま」労うと「どうも」高彬は素直に頭を下げ「でも委員の皆が色々やってくれたからね、そのお蔭だよ」その、どこか作り込んだ声色にピンと来るものがあり「まぁた、謙遜しちゃって。ほんとは自分のお蔭だって思ってるんでしょ?」ニヤニヤ笑いながら突っ込むと、高彬は少し目を見開いたあと、笑いながら「 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<38>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「藤原くん・・」そろりとドアが引かれ、遠慮がちな声が掛けられる。「ごめんなさい、ちょっといいかしら」「二野さん・・」困惑した様子で高彬が言い「あ、あたし、外行くわね」2人の間をすり抜けるようにして廊下に飛び出した。早や歩きで直線を行き、階段で曲がったところで駆け出し昇降口に向かう。───もうっ!どうしてあたしが逃げ出すみたいなことしなきゃならないのよ。そんな思いと─ [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<37>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※後夜祭のキャンプファイヤーのため、生徒たちは皆、校庭に出ていて、校舎内は驚くほど静まり返っている。遠く引き戸を開け締めする音が聞こえ、主務室に駐在する事務員のものかも知れない。「あの・・」ほの暗い室内、静けさ、高彬との距離───その全ての緊張感に耐えられなくなって、あたしは無理やりに言葉を発した。「うん」「えーと、その・・・、あ、あたしがここにいるってどうして分かっ [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<36>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「お前、いつから俺にそんなエラそうな口聞くようになったんだよ。俺はお前が高等科に上がって来た時の剣道部の先輩だぞ。忘れたのか」「もちろん覚えてますよ。権野先輩は先輩も先輩、大先輩です」「だったら・・」「何しろ剣道部に5年も在籍してたんですからね」・・・え?高彬の背中に隠れるようにしながら2人のやりとりを聞いていたあたしは首を捻った。剣道部に5年も在籍?ん?高彬が高等 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<35>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※びっくりしてるあたしに構わず、男はズカズカと部屋に入り込んでくる。「え、え・・」そのあまりに迷いのない足取りに、このまま掴みかかってこられるような恐怖を感じ、反射的に立ち上がってしまった。あたしのすぐ横で男は立ち止まり、ジロジロと顔を覗き込んでくる。「え、・・何・・」「俺さぁ、前から君のこと目ぇ付けてたんだよね。顔も可愛いし、結構スタイルも良さそうだし」「・・・」「 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<34>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「後夜祭のことなんだけどさ」「うん・・」「上からの参加も多いらしいよ」「・・・そう」実行委員長の立場としての発言に、あたしは言葉少なに頷いた。一瞬だけ───後夜祭、瑠璃さんは誰と過ごすの?もし決まってないのならぼくと───なんて、そんな甘い期待をしてしまった自分を呪いたくなるわ。「今年は例年以上に内部進学が多かったのと、学内でのアナウンスが昨年より早かったらしく、そ [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<33>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※何も答えないままスタスタと歩き出すと、高彬も当然のように歩き出した。彼女持ちのオトコとなんか、絶対に口なんか聞いてやるもんですか───そう決意して口を真一文字にしていると「もしかしてお父上と喧嘩でもしたの?」のんびりとした口調で高彬が話しかけてきた。「もしそうなら・・」「・・・」違うと言う意思表示に、頭をぶんぶんと振る。違うわよ。「じゃあ何か、感動する本でも読んだ? [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<32>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※慌てて亜実の背中に飛び乗り、塀の向こうを覗くと────そこには見知らぬ男が立っていて「イッテェ・・」と言いながら頭をさすっている。見たところ二十歳前後の若い男である。脇にはローファーが転がっており、あたしの投げたローファーがこの男の頭に命中したことは明らかだった。「あ、すみません」頭をペコンと下げると、男はムッとした顔をあたしに向け、文句でも言おうとしたのか口を開き [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<31>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「こらぁ!廊下を走るなぁ。誰だぁ?藤原かぁ?」後ろから怒鳴り声が聞こえた。あの語尾を伸ばす特徴のあるダミ声は、うるさ型で有名な学年主任に違いないわ。捕まったら最後、延々と指導と称するお説教をされるに決まってるから、当然、無視して走り続ける。校舎の一番端っこの出入り口まで来たところで、あたしは立ち止まった。離れの用務室に行く為の出入り口で、生徒の使用は禁止されている。 [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<30>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「何が?」ジロリと睨み付けたまま言うと「何がって。朝行ったらいなかったじゃないか。志乃さんに聞いたら30分前に出たって言うし」「そうよ」「何かあったの?」「別に。早く出たかったから出ただけよ。いけない?」つん、とアゴをあげて見せる。続けて「あ、そうそう。今日から送り迎えはノーサンキューよ、ノーサンキュー。朝、うちに来ないでね。帰りも待たないでいいから」ピシャリと言うと [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<29>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※何もしゃべらないまま2人並んで歩く。普段だったら、高彬の方から「今日は何かあったの?」とか「この間のテスト返ってきただろ。どうだった?」とか、何かしらの話題を提供してくれるのに今日はそれもなく、かと言ってあたしはあたしで動揺してるから、気の利いた話題なんて浮かんでこない。いつもはあっという間の土手が、今日はやけに長く感じる。土手ってこんなに距離あったかしら?「えーと [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<28>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※このまま何も気付かない振りして「高彬ー」なんて言いながら駆け寄るか、それともどこかに身を隠してやり過ごすか。考えること数秒。あたしは、近くの大きな銀杏の木に近づいた。太い幹が隠れるのには好都合だった。実はね、高彬の告白場面に立ち合ったのって初めてじゃないのよ。ううん、それどころかかなりの回数に上る。だって、高彬ってほんとにモテるんだもん。代田くんみたいにキャーキャー [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<27>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「瑠璃さん。・・と、水無瀬」カフェテリアに入ってきた高彬はすぐにあたしたちに気付いた様で、まっすぐ席にやってきた。いつも思うんだけど、高彬って本当に目聡いと思う。千里眼って言うか。剣道してる高彬をこっそり見に行こうと武道場行けば、すぐに見つかって声掛けられちゃうし。「藤原くん、ポケットから何か出てるけど」亜実が指さしたのはズボンのポケットで、釣られて目をやると、確か [続きを読む]
  • 瑠璃ガール<26>
  • ※本館「現代編」設定の2人です※「どうしたのよ、瑠璃。元気ないじゃない。あなたにしちゃ珍しくお弁当もひとつしか食べなかったし。何か悩み事?」亜実に顔を覗き込まれ、あたしは大きなため息を吐いた。「あらやだ。ほんとに悩み事なの?」「別にそんなんじゃないけど。ただ・・」「ただ?」「・・・秋だからよ」「はぁ?秋?秋だからなによ。食欲湧き過ぎてお腹でも壊したの?」「もうっ。そんなんじゃないわよ!亜実には秋の [続きを読む]
  • 「高彬解体新書」〜巻の五
  • 「ただいま」玄関の開く音とそれに続く高彬の声に、あたしはハッと顔を上げた。ヤダ、いつの間にか寝ちゃってたんだ・・・慌てて髪を直す。リビングのテーブルの上には、何皿かの料理。志乃さんに教わりながら少しずつ料理の腕前を上げ、結婚5年目になった今では、何とか「夕飯」としての体をなす程度には作れるようになった。だから大学を卒業してからは、一応、食事の用意をして高彬の帰宅を待つようになったと言うわけ。ま、「 [続きを読む]
  • 続・後宮物語<最終話>
  • ※原作の設定を大きく逸脱した部分を含むお話です。苦手な方は閲覧ご注意ください。「瑠璃さん」そう言いながら、高彬はあたしの髪を撫で続けている。毎朝、小萩に髪を梳いてもらっているし、だから人に髪を触られることなんて慣れっこの筈なんだけど、でもそれとは全く違う感じ。ずっとずっと撫でていてもらいたい・・・高彬の胸に頭を預けながら、あたしは静かに息を吸い込んだ。白檀香と麝香、それに薫陸香が重なる、鼻孔をくす [続きを読む]